催眠拘束~彼女のマリオネット~

サークル「びおらんて」さんの催眠音声作品。

こちらはちょっぴりSっ気のあるお姉さんによって催眠でまず手足の動きを封じ
その後彼女の声で動く操り人形へと体を作り変えられます。
ユニークなイメージを交えながら長い時間をかけて脱力を行ってくれるおかげで
「動かない」とか「動かしたくない」といった不思議な感覚がかなり味わいやすいです。

エッチは彼女の声に促される形でオナニーをします。
体の感度を内側から高めた後に外側から指で刺激を与えることで
乳首とおちんちんに普段よりもずっと大きな快感が訪れるでしょう。



体の糸を抜いて脱力
催眠でお姉さんの操り人形にされるお話。

「ここへ来るってことがどういうことか あなたはわかってるよね?」
お姉さんは穏やかで色っぽい声の女性。
エッチな催眠をかけてもらいたくてやってきた主人公のために
拘束をテーマにした面白い催眠をかけ始めます。

本作品はタイトルでなんとなくわかると思うのですが人形化をテーマにしています。
具体的には手足の制御に力が入れられていて、思うように動かせない感覚はもちろん
彼女の指示で勝手に動いてしまうなんてシーンも登場します。

手足の重さは聴いていれば多くの人が体験できる割と簡単な感覚です。
ですからこれらに特化した本作品は初心者向けであると言えます。

催眠はおよそ37分間。
最初に軽く深呼吸をして心を落ち着けてから
20分以上もの長い時間をかけて手足を入念に脱力していきます。

「太ももと 腰の繋がりが切り離されて 足の付け根の関節が 曲げられなくなる」
脱力の方法は手足の中指に透明な糸が出ているのをイメージし
それをお姉さんが引っ張ることで体の中心から徐々に行っていきます。
どんな糸か、そしてどのように抜いていくかが非常に細かく描写されており
聴いていて実にスムーズにイメージすることができました。

「関節が切り離されて がくんとなる あなたの脹脛には もう力は入らない」
一つ一つのパーツに十分な時間を割いてくれていますし
その都度何度かカウントを挟むなど進め方もとっても丁寧。
手足が次第に重たくなったり、動かしたくなくなる感覚が味わいやすいです。
全体的にセリフの間が長くお姉さんの声も終始穏やかなおかげで
途中でうっかり寝落ちしてしまう人もおそらくいるでしょう。

「あなたは 空っぽ 空っぽの お人形」
そして最後は頭を脱力して人形化を完成させます。
彼女が糸を抜く際に口走る「するする」の声に合わせて
頭や顔がなんだかむずむずしてくるかもしれません。
ここも客観描写とそれによってもたらされる感覚がしっかりと表現されていて
彼女の声を聞くだけの空っぽの存在になりやすい作りになっています。

作品のテーマに沿った脱力に著しく傾倒した催眠です。
やることが至ってシンプルなのに加えて彼女がすべてを教えてくれるため
終始その声に従っているだけで言われた通りの感覚が得られます。

脱力についてもただ力が抜けるのを意識するのではなく
人形に合わせて糸を使ったイメージに絡めているのがいいですね。
何かに例えながら取り組んだほうがずっと脱力が捗りますし何より楽しめます。

頭の脱力がちょっと短いため脳がとろとろになるような感覚は得にくいかもしれませんが
今回は催眠の目的が心よりも体にあるためそこまで問題は感じません。
でも自然と意識がぼんやりしていく感じはすると思います。



内と外から刺激される感覚
エッチシーンは2パート65分ほど。
プレイは糸通し、乳首オナニー、オナニーです。

エッチな効果音はありません。
セルフとドライ両方の絶頂シーンがあります。

「じゃあ まずはその体が 私の思い通りに動くように 改造してあげようかな」
催眠によって主人公の手足の動きを封じたお姉さんは
今度は彼女の言う通りに体を動かすために別の糸を通し始めます。

エッチは彼女の指示に合わせて動かせる糸を通して感度を上げてから
それと手を使って体の内外を同時に責め上げます。
つまりオナニーがメインになるのですが、催眠である程度動きを制御されているため
彼女の声に操られながら行う気分が味わえるわけです。

「筋肉の繊維を 神経を繋げる 脹脛に感覚が戻ってくる」
糸を通すシーンは脱力と同じく手足を4分割して行います。
ただし手の際は上半身、足では下半身にまで感覚を広げているところだけ違います。

「腕の中にある糸が 私の声に反応して あなたの右腕を 勝手に持ち上げ始めるの」
最初のパートでは糸を通した後に腕浮揚に挑戦しているのが面白いですね。
彼女の声に押し上げられるような感じで勝手に腕が上がる人もいるでしょう。
腕が上がらなくても軽く指が持ち上がるくらいの反応は得やすいと思います。
リアルの催眠では割と見かける印象があるのですが
催眠音声では滅多にお目にかかれません。

「熱くなるにつれて感度は上がり むずむずは強くなっていく」
最初の乳首オナニーは糸で内側からの刺激をある程度与えてから
彼女の声に促されて指でいじって更に快感を高めます。
私の場合は触れる前から結構むずむずした感覚があって
触れた瞬間にそれが弾けるような大きな刺激へと変わっていきました。

あくまで乳首での快感なのでおちんちんほどに強烈ではないのですが
それでも十分に「気持ちいい」と言えるほどのパワーを持った感覚です。

「指の中の糸が しごく手を速める それに反応して おちんちんの中の糸も 動きを速める」
後半のオナニーも基本的には前半と同じ流れです。
ここまでずーっとおちんちんへの刺激ができない状態が続いただけに
触れた瞬間思わず声を漏らしそうになるほどの気持ちよさが湧いてきました。

絶頂は乳首とおちんちんでそれぞれ1回ずつあります。
どちらも長めのカウントの後に暗示を畳みかけて追い込んでくれる感じで
後半は普段よりも上の射精感が得やすいでしょう。
乳首は開発具合で感度が大きく変わるので人によるかなと。

このように、お姉さんに体を支配されながら行う催眠音声らしいエッチが楽しめます。



シンプルながらも奥深い作品
作品全編を通して暗示がとてもきめ細やかに感じました。

例えば物語のキーになる糸にしても、抜く前のものは裁縫の糸より細いもの
後のは紫色で蛇のようにうねうねと動くといったように
それがどんなものかを聴き手にわかってもらえるようにきちんと表現しています。
他にも糸がどんな感じで抜ける/入るのか、その結果どんな感覚が得られるかなど
どれも聴き手の立場に立って声をかけてくれているんです。

当然こちらはイメージがしやすくなり、彼女の声に耳を傾けやすくなる。
そして2人の間に信頼関係が生まれて催眠に入れるようになる。
こんな感じで芋づる式に良い結果を生み出しているわけです。

催眠も本当に誰でも体験できるような浅い領域をテーマとしていて気軽さがあります。
エッチに入ると感覚系の暗示もきちんと刷り込んでくれますし
「俺は幻覚だって見えちゃうよ」みたいな百戦錬磨の聴き手でもない限りは
十分に満足できる内容と言えます。

エッチはお姉さんが終始語り掛けて誘導してくれる非常に催眠を意識した作りです。
彼女に心身を操られる気持ちよさを存分に味わえるでしょう。
作品説明文には彼女がSみたいに書かれていますが
多少声が嗜虐的になったり焦らしてくる程度で基本的には至って穏やか。
癒し系とは言えないまでも比較的ゆったりとした雰囲気を持っています。
属性的にはややMが丁度いいあたりでしょうか。
淫語そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

強いて気になった点を挙げるとするなら
声のトーン、スピード、語気、セリフの間といった音への配慮がやや不足しているので
そこを改善すればもっともっと良い作品が作れると思います。

総合的に見て催眠、エッチいずれもとっつきやすく個性もある作品です。
特に腕浮揚は自分が催眠に入れたかどうかを確かめるいい指標になりますから
被暗示性をチェックする目的で聴いてみるのもいいでしょう。

CV:雨月紅羽さん
総時間 1:53:43


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の評価は6点。
コスパで+1してあります。