洗脳催眠2-堕としてあげる-

サークル「F・A・S」さんの催眠音声作品。
今年2月に処女作を出された催眠音声専門のサークルさんです。

こちらはタイトルの通りお姉さんの声に洗脳される感覚を楽しむ作品です。
洗脳と言うとちょっと嫌なイメージを抱くかもしれませんが
一般的な催眠音声と同じく聴き手をその気にさせる方向で進められていますので
声に対して過度な拒絶反応を示すことなく心地よい気分に浸れることでしょう。

催眠は長めの時間をかけて十分にリラックスをしてから
イメージを絡めて段階的に声に対する服従心を養っていきます。
すとーんと一気に落ちるような感覚ではなく
ずぶずぶとゆっくり声に飲み込まれていくような感覚が味わえます。



あなたの声は、私の声
お姉さんの催眠によって洗脳されるお話。

「こんばんは この音声を聴いているってことは あなたはすべて理解してるって 思っていいのよね?」
お姉さんは淡々と話す無感情な声の女性。
本格的な催眠を始める前に諸注意を説明したり
催眠に関するちょっとした質問をしてきます。

「あなたは 催眠術で自由に人を操れると思いますか?」
一番最初に行われる3つの質問は
主に催眠に対する正しい認識を持ってもらうのが目的だと思います。
テレビなどで行われているショー的催眠の印象が強い人ほど
質問の答えに対してちょっとした驚きを感じるかもしれません。

催眠はおよそ31分間。
最初は10分ほどの時間をかけて深呼吸と脱力をしながら心身をリラックスさせます。
彼女自身が途中で言ってくるように彼女の言葉を頭の中でなぞりながら進めると
より大きなリラックス効果が生まれるでしょう。

「右耳を通って 私の声が体に入り込んでいく どんどん入り込んでくる」
脱力はバイノーラルを利用して彼女が耳元で囁いたり息を吹きかけてきます。
演者の野上菜月さんはバイノーラルで非常に有名な声優さんですから
お姉さんが実際に近くにいるような感覚が味わえます。
声の位置を利用して右半身→左半身の順で脱力を進める点も面白いですね。

「真っ暗な世界に ぼんやりと 光が浮き上がってくる」
体の力が抜けた後は夜の星空に浮かんでいるのをイメージしながら
今度は頭の方を脱力していきます。
後半に刻まれる長めのカウントダウンのシーンでは
お姉さんが1カウントごとに声を小まめに動かして頭の中を揺さぶってきます。
おそらく聴いていると頭がふわふわしたり軽く混乱するような気分がするでしょう。
ちなみにここでは0カウントを刻んだ時点で一度ドライ絶頂を促されます。

「あなたが催眠にかかりやすくなるように 私が改造してあげる」
最後は聴き手がより催眠音声を楽しみやすくなるように
聴覚、触覚、視覚の感覚を鋭敏にしながら被暗示性を上げていきます。
ここまで適度に彼女の声に従う暗示を刷り込まれてきたおかげで
おそらく彼女の言うことをあまり抵抗感なく聞くことができるようになっているはずです。

そんな中行われるトレーニングによって耳がドキッ、ゾクッとしたり
肌がピリピリしたり、目の運動で頭がクラクラしたりするかもしれません。
一緒に取り組んでいるようで実はしっかりと操られている
催眠ならではのちょっと不思議な気分を実感できるでしょう。

聴き手をお姉さんの声の言いなりにする、いわゆる洗脳をするために
色々なことを行いながら少しずつそのように導いていく割ときめ細かい催眠です。
脱力やカウントのシーンでバイノーラルを十分に活用していますし
キーワードの「あなたの声は 私の声」を煩わしく感じない程度に間隔を開けながら
何度も何度も伝えることでそうなるように心を作り変えてくれます。

しかし催眠中に「浸食」「奪う」「命令」「支配」「改造」など
多少心に棘を感じる単語が数多く登場するため
被暗示性の低い人だとそれらが気になって催眠に入りにくいかもしれません。
だからどちらかと言うと被暗示性の高い人向けの催眠だと私は考えています。
被暗示性の高低がまだわからない初心者に対してもあまりお薦めはしません。



声に従ってくれた奴隷へのご褒美
エッチシーンは6分ほど。
プレイはオナニー?です。

エッチな効果音はありません。
セルフはおそらくありです。

「ぐちゃぐちゃにされたい? 頑張ったから ご褒美 欲しいよね」
長時間に渡る催眠によってお姉さんの奴隷となった主人公は
彼女からのご褒美としてオナニーする許可を与えられます。

「手が 一番触れられたいところに ゆっくり動いていく」
エッチは彼女に促される形で自分の気持ちいいところをまさぐります。
彼女が触る部位を明確に言わないため、プレイやセルフの有無を多少ぼかして書きました。
普通はおちんちんをしごく形でのオナニーになるでしょうね。

「数字を数えるたびに 気持ちよさが加速していく」
元々の時間が短いこともあって
彼女はすぐさまカウントを使ってこちらに絶頂をもたらしてくれます。
合間に小まめに入る暗示を聴きながら、彼女に感覚を操られるのを感じながら
来るべき0カウントに向けて快感を高めていってください。

途中でドライ絶頂があることからドライとセルフ両方の絶頂を併せ持つ
ちょっぴり珍しいエッチの形態を持っています。



もう一歩な作品
非常に催眠を意識した丁寧な言い回しが印象的な作品です。

一方的に考えを押し付けるのではなく、2人で一緒に催眠に取り組みながら
少しずつ信頼を積み重ねて、その結果声に従えるように聴き手を誘導してくれています。
催眠導入および深化に総時間のほとんどを費やしているおかげで
段々と意識がぼんやりとして心地よい気分が広がっていくのが感じられると思います。

新規サークルさんの2作目ということで正直甘く見ていたのですが
そういった舐めた考えを一掃してくれるようなパワーを感じました。

バイノーラルをただ流すのでなくきちんと催眠に絡めてくれていますし
作品としての個性も十分に打ち出せていると思います。

しかし現在の大手サークルさん達に比べるとまだまだ完成度に難を感じました。
現時点で彼らの作品と比較すること自体が間違っているとも思うのですが
もっともっと良い作品を作っていける可能性を秘めているサークルさんですので
今後どういった作品を作られるかがとても楽しみです。

催眠は深呼吸、脱力、イメージ、カウントといった基本的な部分を押さえながら
それらに作品テーマに合ったちょっとしたアレンジが加えられています。
前述の通り被暗示性によってやや人を選ぶ面があるのは否めませんが
新規サークルとして考えた場合完成度は高い方だと思います。

エッチは今回のテーマが催眠の深化を楽しむこととなっているだけに
本当におまけのような位置づけです。
淫語をわざと回避するような言い回しにしているのは
催眠によって操られる形での絶頂を目指したかったからでしょう。
淫語、ちゅぱ音、喘ぎ声いずれもありません。

本作品についてはやや辛い点数とさせていただきましたが
それはまだ作り始めたばかりなので仕方のないことです。
今後作品を重ねていくたびにどんどん良くなっていくことを期待しています。

CV:野上菜月さん
総時間 46:55


オススメ度
■■■■■□□□□□ 5点


体験版はこちらにあります

追記
本作品はお姉さんの声のトーンやスピードが常に一定だったことから
今後は音に関して意識していくともっと良い作品が作れると思います。
具体的には上で挙げた2つに加えてセリフの間とアナログマーキングです。
世に名作と言われている作品はいずれも
文字以外の部分でも催眠者の思いや意思を聴き手に伝えてくれています。