ささやき庵 添い寝屋本舗 萌菜

サークル「VOICE LOVER」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

こちらはささやき庵シリーズの中では珍しく耳かきにかなり力を入れている作品で
ちょっぴり砕けた口調の女の子が時間をかけて丁寧に耳を癒してくれます。
最初に耳をマッサージしたり、器具も耳かき棒と綿棒を使い分けるなど
専門店に近いきめ細かいサービスと多彩な効果音が耳に心地よさを与えてくれるでしょう。

もちろんシリーズの売りである囁き声もちゃんと登場しますから
2種類の癒しをたっぷりと味わうことができます。



妹のような親しみを感じる小町
ささやき庵の小町「萌菜(もな)」に癒してもらうお話。

「いらっしゃいませ ささやき庵 添い寝屋本舗へようこそ」
萌菜は柔らかくて可愛い声の女の子。
夢女(ゆめ)という一番下の位に位置する彼女はまだ夢を見せることができないため
主人公のリクエストに応えて耳かきのサービスをしてあげます。

「あ ちょっと待って 今お洋服たたんじゃうので」
萌菜は基本的には丁寧な言葉遣いをするのですが
時折上のような若干砕けた口調で話しかけてくれます。
彼女のキャラが年下っぽいため妹を相手にしているような感覚が味わえるでしょう。
普通の客商売では失礼にあたる言葉遣いも
ここでは逆にいい癒しの材料になっていると思います。

本作品は大きく耳かきと添い寝の2つのパートに分かれており
耳かきのボリュームが添い寝のおよそ倍とかなり長いのが特徴です。
発売時期が耳かきブームの真っ最中だった昨年の9月ですから
そのへんの流行を考えてサークルさんがこのような作りにされたのでしょう。
ささやき庵シリーズの中ではかなり異色の作品と言えます。

耳かきシーンは左右合わせて28分とかなりの長時間。
最初にウェットティッシュで拭いたり血行をよくするためのマッサージをしてから
耳かき棒→綿棒の順に器具を使って最後に息を吹きかけてくれます。
工程と器具が多い耳かき専門店に近いタイプの耳かきです。

ウェットティッシュは「ササッ ズズー」と若干ざらついた布っぽい音
耳かき棒は「ジュジュジュジュ ズリズリ」とやや尖ったざらついた音
綿棒は耳かき棒より若干柔らかい音とそれぞれ別の音が用意されていますから
耳かきを実際にされている感覚が楽しみやすいでしょう。

「あまり奥まで入れずに カリカリしますね」
耳かき棒と綿棒のシーンでは単にお掃除するだけではなくて
それらで耳を軽くかいて感覚を楽しませてくれているのもいいですね。
耳かき中の萌菜が「よいしょ うんしょ」と小さく掛け声を上げたり
「こしょこしょ」と擬音語を発する程度に留めてくれているおかげで
効果音に集中しながらその場の雰囲気を楽しむことができます。

ただ耳かき音のストロークが一筆書きのように音が途切れないタイプで
ここだけちょっと耳かきっぽくなくなってしまっているような…
耳の中は狭いですし、ある程度区切りながら鳴らしたほうが耳かきらしいと思います。
音についてはどれも比較的リアルと言えます。



明るく落ち着いた雰囲気の添い寝
「はーい それじゃ 萌菜もお隣 失礼しまーす」
お耳を綺麗にした後はお店の名前でもある添い寝です。
時間は20分程度と短めですが、ここでは萌菜がずっと囁き声で語り掛けてくれます。

「ゆーりかごーのうーたーをー かーなりやーがうーたうよー」
内容の方は軽くちゅぱ音を聞かせてくれたり、猫の話をしたり
寝息を聞かせてくれたりと聴き手を寝かせる方向で進めてくれます。
特に一番最後の子守唄のとても穏やかな声に癒しを感じるでしょう。

ささやき庵だからちょっとした寝物語でもするのだろうと思いきや
あまり頭を働かせてしまうと寝付けないと考えたのか
終始身近で何気ない話題に徹していました。
話の内容よりも音や雰囲気を楽しんでほしかったのかもしれません。



王道的な展開の作品
明るいキャラの女の子、耳かき、添い寝と良い方向の癒しで統一された作品です。

今回は癒しの定番である耳かきをメインテーマに
過去作で培った声の動かし方や効果音の技術を駆使して作られています。
本作品より個々の要素で優れた作品はいくつもあるでしょうが
全体的なバランス、つまり総合力で考えるとやはり優れたものを持っています。

また普段は30~40分ほどの時間で収まっている添い寝屋本舗の中で
1時間以上とかなり長めの物語となっており
他のシリーズ作品に比べて癒しのボリュームとコスパの良さが勝っています。
同じ値段なら当然長い方が嬉しいですからね。

耳かきは発売当時だとあまり見られなかった専門店方式で
耳を拭く音なども流れるかなり凝った作りです。
萌菜の声や仕草よりも効果音を楽しむような感じですから
そういったタイプが好きな人の方がより楽しめるでしょう。
バイノーラル録音の耳かき音声をいくつか聴いた後だと物足りなく感じるかもしれません。

添い寝はシリーズ伝統の囁き声で眠りに導いてくれます。
耳元で囁かれるとなぜ眠くなるのかはよくわかりませんが
非常にゆったりとした落ち着いた時間を送ることができました。
最後に彼女の寝息も聞くことができますし、まずもって安定した品質と言えます。

年下の女の子に甘やかされるような心休まるひと時を与えてくれる作品です。
ささやき庵 添い寝屋本舗 流撫」のように
物語をして寝かしつける展開ではありませんのでそこだけご注意ください。

CV:ニャルぽむぽむさん
総時間 1:01:35


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります