ささやき彼女 冬子

サークル「音撫屋」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

こちらは寒い冬の日を舞台に不思議な雰囲気を持った女の子が
耳かきや添い寝でもてなしてくれます。
彼女はどちらかというと口下手であまり多くを語らないのですが
そのセリフは相手に対する思いやりに満ち溢れています。
心に寒さを感じている人ほど癒しや温かさを感じることでしょう。

耳かきは綿棒のみを使ったシンプルなタイプ。
効果音のレベルが非常に高く音質や距離感がバッチリですから
ここだけでも十分過ぎるほどのリラックス効果が見込めます。



寒い冬の日の心温まるやり取り
冬子に耳かきや添い寝をしてもらうお話。

「また 雪降ってきちゃったね」
冬子は素朴で可愛い声の女の子。
久々に彼女の家へとやってきた主人公に寒い思いをさせないためにと
まずはお茶を淹れたり手を握ることで体の内と外から温めてあげます。

本作品は全編を通じてバイノーラルを最大限に活用するために
声の位置や距離を程よく変化させながらお話が進められます。
冬子が手を握ってはーっと吹きかける音、隣でお茶を啜って飲み込む音など
非常にクリアで臨場感のある声や音の数々が聴き手の耳を楽しませてくれます。

「あ そうだ こうやって湯呑で手を温めて 耳を手で覆って…」
冬子がこちらの両耳を手で覆って温めるシーンがあるのですが
耳を塞がれているような微妙な圧迫感があるのに加えて
その間に聞こえてくる彼女の声が微妙に籠る
のがいいですね。
本当に誰かに同様の行為をされているかのような感覚が味わえるほどにリアルです。

物語のメインの1つである耳かきシーンは左右合わせて18分30秒ほど。
綿棒のみを使って行うシンプルで家庭的な耳かきです。

綿棒は「ジョリリ ズズー」とやや尖った乾いた音が使われており
それが耳の内外を耳かきらしい挙動で不規則に動き回ります。
綿棒を使っていることがよく伝わるように音に適度な引っかかりがあったり
外側はやや遠い位置の乾いた音、穴の中では至近距離の重く籠った音が使われていたりと
前作「癒し処耳かき店~耳撫屋~」と同じくレベルの高い効果音が楽しめます。

「私が言いたいのは こうして 静かに落ち着いて 君に耳かきができることが 嬉しいってことで」
また耳かき中は基本的に無言のシーンが多いのですが
緊張を解きほぐすために冬子が時折話しかけてくれます。
話題は今外で降っている雪のことや一緒に雪かきをしようなど他愛のないものばかりですが
大した内容ではないからこそ、とても平和で落ち着いた雰囲気を感じました。
2人だけの静かな空間を演出するいい材料になっていると思います。



暗闇でちょっぴり大胆になる冬子
「う うん わかった 今日は 私が 抱き枕」
最終パートは耳かき後に一緒の布団で寝るシーン。
主人公が温かくして眠れるようにと冬子が自ら抱き枕になってあげます。

こういったことに慣れてない冬子は恥ずかしいようで
最初は遠慮がちに遠くに陣取ってそこから段階的にこちらへ近づいてきます。
このへんもバイノーラルできっちり再現されていますから
一番近くに寄った際に彼女がすぐそばにいるかのような音の近さを感じるでしょう。

「ねぇ もっとお耳 いじめてもいい?」
またここでは主人公との触れ合いに慣れたのか
冬子が積極的に耳を甘噛みしたり息をふーふーはーはーして責め始めます。
耳舐め音は全年齢向けらしいこりっとした水分の少ないタイプで
エッチな興奮には繋がりにくいものの耳に程よい刺激を与えてくれます。
終盤の耳の中を舌でかき回されるシーンがそれを特に感じられて印象的でした。



冬子の温もりが身近に感じられる作品
ちょっぴり不器用な冬子との触れ合いを通じて心と体が温められる作品です。

彼女はどちらかというと奥手なキャラで
手を触れる程度の軽いスキンシップは気にしませんが
それ以上、例えば膝枕や抱擁といった若干エロい要素のある行為になると
途端にどもったりして心の緊張を露わにします。
でもそれは単に慣れていないだけで主人公が嫌いだからではありません。
その証拠に彼女は彼の要求に対して躊躇うことはあっても抵抗する様子は見せません。

会った当初はちょっぴり心の距離を感じていた2人が
耳かきや添い寝を通じて少しずつ心を通わせていく様子が上手に描かれています。


「え? あ えっと… それは また今度」
女性が男性と触れ合う場合、襲われるんじゃないかとどうしても不安を感じるはずです。
でも一緒に過ごしてみたら彼がちゃんと自分の気持ちを尊重してくれることがわかって
少しずつ心を開いていった結果最後の添い寝で自分から耳舐めをしています。
2人の間にある絆が強くなっていくのを聴いていてひしひしと感じました。

耳かきは効果音が現在におけるトップレベルに位置する高い品質を持っています。
これに並ぶ音を出せるサークルさんは現状片手で数えられるほどしかいません。
音の近さやリアルさにきっと満足していただけるはずです。
加えて合間に入るちょっとしたやり取りが心の緊張を解かしてくれます。
心と体の両方に刺激を与えてくれるハイレベルな耳かきと言えます。

添い寝は息吹きや耳舐めが魅力なのはもちろんなのですが
耳かきパートよりもずっとリラックスした様子の冬子が印象的でした。
彼女が主人公に安心しきって身を委ねているのがよくわかります。

価格も50分で500円ならとってもリーズナブル。
音撫屋さん初の満点はこの作品に贈らせていただきます。

CV:かの仔さん
総時間 48:06


オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


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