あのん・Lyricism・さんで配布されている無料の催眠音声作品。
あのんさんがシナリオを書かれた音声作品が掲載されているサイトです。

本作品は目前にある不安や痛みを緩和することを目的としており
優しいお姉さんが催眠を使って心の平穏や勇気を与えてくれます。
全年齢向けかつ男女両方のバージョンが用意されている作品ですから
老若男女を問わず誰でも聴くことができます。

催眠は目的を考えてか心身のリラックスにかなり重点が置かれています。
お姉さんの言う通りのことを行っているだけで
肩の荷が下りたようなホッとした感覚が得られるでしょう。



痛みの克服にはまず心の平穏から
お姉さんに痛み止めのおまじないをかけてもらうお話。

「こんにちは 浮かない顔をしてるね これから歯医者さん? それとも予防接種?」
お姉さんは穏やかで可愛い声の女の子。
苦手な医者にこれからかかる主人公の不安を取り除くために
深い催眠状態へと導いてくれます。

催眠はほぼ全編にあたる32分間。
まずは深呼吸と脱力を行いながらお姉さんの声を聞くことで
暗示を受け入れやすいリラックスした状態になります。

本作品は脱力におよそ半分に当たる16分もの時間をかけているのが特徴です。
左右の手足はもちろん、胴体もパーツに分けてしっかりと脱力させてくれますから
聴いている途中で眠ってしまう方もおそらくいるでしょう。

「右肘から指先に向けて力が抜けていく 肘から指先を通ってすーっと力が抜けていく」
どの部分も個々のパーツごとに行うのではなくて
繋がっている部分を連動させながら行っているところが面白いですね。
手→手+肘→手+肘+肩、と徐々に範囲を広げながら進めてくれるおかげで
最初に脱力を行ったパーツほど大きく力の抜ける感覚が味わえます。

「沈む 軽くめまいに似た感覚に襲われる」
十分に心身をリラックスさせた後は
カウントを刻みながら少しずつ催眠状態を深くしていきます。
小さ目のカウントを細かく刻んでいきながら暗示を入れらますので
その言葉のイメージを心身に少しずつ染み込ませていきましょう。

ここまでは催眠の基本に則った非常にシンプルな展開です。
深呼吸も3分程度と長めに取られているおかげでかなり落ち着いて取り組めました。
どちらも無意識を顕在化させるにあたって非常に効果的な方法ですから
多くの方が体がだるくなったり意識がぼんやりする感覚を味わうと思います。



あったかやわらかな魔法の手袋
ある程度深い催眠状態に入った後は暗示を使って不安を取り除いてくれます。

「君が注射をする前に その手袋をつけた手で 腕を撫でると 怖いって思う気持ちが すーっと消えていくよ」
タイトルにもなっている魔法の手袋が患部に触れることで
痛みがすーっと消えていくのをイメージしていきましょう。
手袋の温かくて柔らかい感覚がすべてを吸い取ってくれる。
そんなちょっぴりメルヘンチックな描写がされています。

「歯医者さんなんて 怖くない」
お姉さんも主人公の不安を取り除くために元気づけるように声をかけてくれます。
歯医者や注射での痛みを緩和するのが主目的であるのは間違いありませんが
受験などで精神的なプレッシャーを受けている方にも効果的かもしれません。
聴き終えた時に少し心が軽くなったように感じられました。



勇気を分けてもらえる作品
精神的な問題を少しでも改善させるという目的に向けて
シンプルかつストレートに導いてくれる作品です。

不安は心が落ち着いていないことから来るケースが多いことを考えて
まずはしっかりとリラックスできるように進めてくれています。
そして本題となる不安と痛みに対しては、正面からぶつからせようとはせずに
手袋に肩代わりをさせる形での緩和を行っています。
必須とは書いてありませんから用意しなくてもいいのでしょうけど
実際に手袋を手元に置いた状態で聴くと効果的かもしれません。

お姉さんも相手にマイナスの感情を生まれさせないように
非常に柔らかい声と口調で語り掛けてくれます。
全体的に長めに間を取ってゆっくりと進めてくれるのも
作品の目的に適した安らぎを与えてくれる演技だと思います。

今は丁度環境の変わる時期ですから、将来に漠然とした不安を抱えている方もいるしょう。
そういう方には特に聴いてみてほしい作品と言えます。
当サイトはアダルトサイトなこともあって、すべてをエロに繋げる傾向が強いのですが
本来催眠は本作品のようにメンタルケアを目的として用いるものなのです。

無料ですので少なくとも金銭面でのデメリットは発生しません。
時間も短めですから気軽に聴いてみてください。

CV:男性向け…三森愛乃さん 女性向け…想さん
総時間 男性向け…35:45 女性向け…35:29

あのん・Lyricism・
http://anosis.blog.fc2.com/blog-entry-22.html