お姉ちゃんとひみつのえっち催眠

サークル「サイクロンミント」さんの催眠音声作品。

前作「ヤンデレ後輩と入れ替わり催眠」からおよそ9か月ぶりの新作となる本作品は
甘い声のお姉ちゃんが疲れた弟をたっぷりと癒してくれます。
軽く頭を撫でてもらったり、赤ちゃん言葉で話しかけられるシーンがあるおかげで
一時的に童心に帰りたくなる衝動に駆られるかもしれません。

催眠の方はサークルさんとしては珍しく女体化しないタイプです。
一つ一つ段階を踏む形で進められるわかりやすい催眠ですから
自分の心と体が少しずつぼやけて溶けていく様子を実感しやすいでしょう。



頑張っているあなたへのご褒美
お姉ちゃんに催眠をかけてもらって気持ちのいいオナニーをするお話。

「お帰りなさい 今日も一日お疲れさま」
お姉ちゃんは母性を感じるおっとりした声の女性。
なんだかお疲れな様子の弟を元気づけるために
2人きりになって秘密のご褒美をあげることにします。

催眠はおよそ20分30秒。
まずは目をつぶって軽く深呼吸をしながら2人がいる場所をイメージします。
柔らかいお布団、瞼の裏の暗い闇、静かな空間。
そんないかにもリラックスできそうな場所に身を置いていると
自然と心が落ち着くのを感じるはずです。

「重い瞼を閉じると 意識がすーっと 静かに落ちていく」
お次は意識をぼやけさせるために一旦目を開けて部屋の一点を見つめます。
事前に軽くリラックスしているだけあって、なんだか眠くなってくるかもしれません。
でもお姉ちゃんの言う通りできるだけ我慢してみてください。
ぎりぎりまで耐えてから目をつぶることで、すとんと落ちるような感覚が味わえます。

「全身を包む温かい膜は ぴりぴりとかすかな刺激を与え 感覚が高まった意識は 私の言葉を 快楽へと変える」
その後は軽く体の方の脱力も行ってから
一度覚醒させて再び催眠に戻すことでさらに深い催眠状態へと落とします。
軽く意識がふわりと浮いて沈む、そんな不思議な感覚が味わえるかもしれません。

そして最後に彼女の声に従う暗示を入れることで
この後のエッチシーンでより気持ちよくなれる準備を整えます。

催眠におけるメジャーな手法を何種類も織り交ぜながら
ゆっくりと確実に聴き手を導いていく堅実味のある催眠です。
暗示の入れ方、カウントの使い方、間の取り方など
催眠音声にとって大切な部分をしっかりと考えながら作られていますし
このへんはさすがサイクロンミントさんだなと感心しました。

今回は目をつぶって深呼吸をさせた後に一旦目を開けて凝視させたり
意識をぼやけさせてから敢えて軽く体を動かすなど
一般的な催眠音声と少し手法の順番を変えているのが特徴です。
これは追加の工程を挟むことでより入念に行っているとも受け取れます。
効果についてはおそらく人それぞれでしょう。

ただ導入→深化の流れ自体はきちんと形作られていますし
個々の技術も優れていますから催眠効果は十分に期待できます。
体感での威力は中程度でしょうか。
比較的経験の浅い方が聴いても問題はありません。



お姉ちゃんの存在を近くに感じながら
エッチシーンは23分ほど。
プレイはお互いに見せ合う形での乳首オナニーとオナニーです。

エッチな効果音はありません。
セルフはありになります。

「それじゃそろそろ 気持ちいいこと してあげまちょうか」
催眠を使って弟を心地よい気分へと導いたお姉ちゃんは
彼の手に自分の手を重ねながら更なる快感を引き出していきます。

「君の目の前に 私のおっぱいがあるの」
お姉ちゃんは2人が一緒の布団に入っているシチュを利用して
お互いの距離の近さを言葉によって何度も意識させてきます。
彼女の暗示によって体に生まれる感覚とは別に
彼女の体の温かさや息遣いを意識できればより楽しめるでしょう。

目の前のおっぱいにはぁはぁ息を吐きかけたり、愛液の匂いをくんくんする
といった珍しいプレイも登場します。

プレイの時間は乳首オナニー9分、オナニー5分30秒。
乳首オナニーはドライ絶頂が無いのでオナニーへの助走のような位置づけです。
お姉ちゃんはそれなりに焦らす方向で快感を高めてくれます。

「おちんちんの快感が 私へと伝わり 私の声で 君はさらに興奮する」
オナニーは2人が感覚をリンクさせているように描かれています。
至近距離にいるお姉ちゃんがオナニーしている様子をイメージしながら
その乱れる様子を己の快感へ蓄積させていきましょう。
最後はカウントに合わせて2人同時に果てることになります。



意識する/感じる力が試される作品
甘い声のお姉ちゃんが甘い雰囲気で優しく導いてくれる作品です。

催眠が結構しっかりしているおかげで心地よい気分に浸ったまま
お姉ちゃんとの一体感を楽しめます。
2人の近さだとか密着感をかなり意識させて興奮を高めるような流れですから
お持ちの方は2次嫁の抱き枕を横に置いたりするとより没入できるかもしれません。

ただ結局お姉ちゃんの体には指一本触れられないまま終わることを考えると
作品説明にある「甘えさせてあげる」とは若干エッチの方向性が違うような…

私はてっきりぎゅっと抱きしめられるとか、おっぱいに顔を埋めるとか
そういう肌が密着するプレイを予想して聴いていたもので。
一応頭を撫でたり軽くキスをすることで密着するにはするのですが
この内容だと射精管理が最も近いように思えます。

もちろんプレイそのものを否定するつもりはありません。
触れそうで触れないぎりぎり感も十分に興奮できるシチュと言えます。

催眠は聴き手を飽きさせないようにと考えてか
手を変え品を変えながら少しずつ引きずり込んでくれます。
特に軽い沈黙→覚醒→カウントを刻みながらの催眠と続く深化部分が印象的で
私個人は非常に満足しています。

エッチは敢えて触れさせない部分にこだわりを感じます。
数センチという表現もあることから手を伸ばせばきっとお姉ちゃんの肌に触れるのでしょう。
だけど彼女はそれを感度の強化に利用して
弟には自分自身を慰める形で気持ちよくなってもらっています。
このへんがものすごくフェチズムに溢れたプレイだなと。
一方的に甘えるのではなく対等な立場で一緒に気持ちよくなっていくエッチです。
淫語そこそこ、喘ぎ声とちゅぱ音はごくわずかです。

総合的に見ると、癒しや甘えの成分に対して過度な期待をせずに聴くのならば
催眠音声として十分なクオリティを持つ作品と言えます。

CV:涼貴涼さん
総時間 55:16


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

2014年2月1日追記
誹謗中傷にとられると判断した一部の文章を削除しました。
申し訳ありません。気をつけます。