あでぃくしょんさんで配布されている無料の催眠音声作品。
主に女性向け催眠音声の読み手をやられているftnrさんが
ご自身で読まれた作品を置かれているサイトです。

本作品はサークル暗中模索さんが公開されている台本をftnrさんが読まれました。
「(男性向け)」とあるように女性向けのバージョンもあります。

内容の方は図書館で司書さんに催眠をかけてもらうというもの。
かけ方は一般的な古典催眠とほぼ同じなのですが
催眠に入る流れが普通の会話をするようになっているおかげで
ちょっぴり現代催眠っぽい要素も兼ね備えているのが特徴です。

司書さんは深呼吸や脱力を行った際の感覚を想起させるような形で進めてくれますから
催眠の経験があればあるほどより深い催眠状態に入りやすいでしょう。

※現代催眠とは
よくある「あなたは~になる」といった暗示を使わずに
普通に会話をするような形で被験者を催眠状態へと誘導していく催眠。
被暗示性の低い方でもかかれるのが最大の強み。
催眠音声だと「現代催眠風」が特に有名。



明確な区切りを設けない特徴的な催眠
司書さんに催眠をかけてもらうお話。

「あなたは 本を返しに来たんですね」
司書さんはとても柔らかい声の女性。
主人公はとある古い図書館で催眠に関する本を借りており
今日はその返却にやってきました。

最初の4分間は彼が向かう図書館の特徴や
本を返却した際の司書さんとのやり取りの様子が描かれています。
彼女も催眠が好きなので共通の話題に花を咲かせる、といった感じです。

催眠はおよそ17分間。
まずは司書さんが催眠にかかった際の感覚を口に出すことで
聴き手にもそれを意識させてきます。

「お腹の奥の方に 空気が流れ込んでいくかのような 深い呼吸をしていくと
体の内側から 綺麗になっていく感じがしませんか?」

本作品最大の特徴は、この会話と催眠の継ぎ目がとても曖昧なことです。
司書さんは「これから催眠を始めます」といった開始の合図を一切しません。
上のセリフのように自分が催眠にかかるとどういう感覚になるかを言うだけです。

「頭の奥が 重くなって ぐーっと沈んでいく ぐーっと 沈んでいく」
お話は深呼吸から脱力、そして意識をぼんやりさせる方向へと進められます。
彼女からこれといった指示を受けることはありませんから
催眠音声をいつも聴いている方はその時の様子を思い出しながら
彼女が自分自身の体験に基づいて口に出す感覚を
自分が暗示を受けているように置き換えて意識してみてください。

こうやって文字にするとかえって分かりにくく感じるかもしれませんが
やってることは本当にいつもの催眠で、言い回しが少し違うだけです。
だからあまり難しく考えずいつも通りに聴いてみてください。

「どこまでも深く沈んでしまいそうになるほど とても気持ちいい」
リラックスできた後はイメージ誘導です。
ここでは図書館の倉庫へと向かう際に下りる階段に合わせて
催眠状態をより深くしていきます。
形式はよくあるカウントと暗示を絡めたものですから取り組みやすいでしょう。
冷たさと温かさを併せてイメージさせているのも催眠らしさを感じます。

催眠の手法はとてもわかりやすい古典催眠ではありますが
会話を通じて催眠にかけていくスタイルは現代催眠っぽいです。
聴いているうちに自然と意識がぼやけていくのがわかるでしょう。
かけている時間以上の催眠効果が十分にあると言えます。



女性のシンボルに近い男性の器官とは
催眠の後はエッチの前準備として5分ほどをかけて女体化します。

「それなら アナルを膣にしてしまいましょうか」
女性の膣は股間にある筒状の器官ということで
男性にとって膣に最も近い似たような器官である
アナルを変化させていくのは面白いですね。
役割がまったく違う点は置いといて、イメージは比較的しやすいと思います。

女体化は10カウントを数えながら彼女の暗示を受け入れていきます。
今回は時間が非常に短いからか、変化させる部位を膣のみに絞っているのも特徴的。
お尻のあたりに熱い感覚を湧きあがらせていきましょう。

「マン汁だらだら流しちゃって はしたないおまんこですね」
エッチシーンは約4分とかなりの短時間で、プレイはディルド挿入のみ。
彼女のおまんこを責め上げる声を聞きながら感覚を高めていきます。
「おまんこ」を意識して連呼してくるおかげで興奮は高めやすいかなと。

エッチシーンが極端に短いのは
他作品のエッチシーンと差し替えて聴くことも想定しているからです。
何かお気に入りの女体化音声を持っている方は
本作品のエッチシーンではなくそちらを聞いてみるのもいいでしょう。



意識する力を磨ける作品
短時間ながらもかなりの深さまで入ることができる作品です。
明確な区切れがないおかげでとても自然に催眠状態に移行できました。

司書さんの声が元々眠気を誘うような声であるのに加えて
聴き手が自分の力で催眠に入りに行くように仕向けられた作りになっています。
催眠に対する抵抗心が低い方ほど、頭がとろとろになる感覚を味わいやすいでしょう。
私は解除音声をしっかり聞いた後も1時間くらいこの感覚が続いていました。

一方女体化とエッチは極めてシンプルに作られているため
この内容だと不満を感じる方がいるかもしれません。
でもこちらはあくまで無料の作品ですから、すべてを求めるのは酷な話です。
他の音声と差し替える選択肢もきちんと用意されていますし
作りに特に問題があるとは思えません。

ftnrさんの読みも催眠らしくぼんやりとしていて好印象でした。
催眠特有の感覚を簡単お手軽に楽しめる優秀な作品と言えます。

CV:ftnrさん
総時間 33:03

あでぃくしょん
http://ftnr-hyp.blog.jp/archives/35440287.html
司書催眠(女性向け)
http://ftnr-hyp.blog.jp/archives/34555148.html


現代催眠についての補足
「現代催眠風」は厳密に言うと現代催眠とはちょっと違うものです。
というのも、現代催眠自体に決まりきった型が無いといいますか
術者が被験者に合わせてリアルタイムにかける内容を変えていくのが現代催眠なのです。
もうまんま会話するようなものです。
催眠音声はシステム的に術者の話す内容を途中で変えられませんから
現代催眠を実現するのは不可能なのです。