幼児化あまあま催眠

サークル「ホワイトピンク」さんの催眠音声作品。

本作品はホワイトピンクさんとしては最初の催眠音声になるのですが
中の人が昨年夏に発売された「ヒプノリラクゼーション」を手掛けた方ですから
実質的には2作目にあたります。
ヒプノリラクゼーションは多くの方から高い支持を受けていましたし
WaPさんのお名前を覚えている方も多いのではないでしょうか。

内容の方は幼児化をテーマとしており
優しいお姉さんがいっぱいいっぱい可愛がってくれます。
昨年発売された「おゆうぎのじかん」でこのジャンルに目覚めた方もいるでしょうし
「女性にひたすら甘えたい」とか「日常のストレスから一時的に開放されたい」とか
精神的な疲れを感じている方には特に向いている作品と言えます。



あなたは無力な赤ちゃん
お姉さんの催眠で赤ちゃんにされて気持ちよくなるお話。

「ようこそ いらっしゃいました」
お姉さんは穏やかで清らかな声の女性。
気持ちよくなりたい願望を抱いている主人公のために
まずは催眠を使って彼を赤ちゃんへと変えていきます。

催眠は誘導25分、深化13分の合計38分間。
まずは心身をリラックスさせるために深呼吸と脱力を行っていきます。

催眠音声といえば横になって目を閉じて聴くのが定番ですが
本作品はお姉さんの指示があるまでは目を開けたままにします。
リラックスしてくると自然に瞼が重くなって目を閉じたくなるかもしれません。
でもなんとか我慢してみてください。
そうすれば目を閉じた際、軽く落ちるような感覚をきっと味わえますから。

「こうやってゆったりろ呼吸をしたり 体の力を抜いたりするだけで 
簡単に催眠状態に入りやすく あるいは 催眠状態に入ることができます」

お姉さんは深呼吸や脱力をしていく中で
催眠が決して難しいものではないことを教えてくれます。
催眠というと魔術みたいなイメージを持っている方が多いだけに
こういう形で聴き手の抵抗感を削いでいくことは非常に良いことだと思います。

「今あなたは ふわふわの揺りかごに 横になっています」
リラックスが完了し、目をつぶった後はイメージしていきます。
赤ちゃん用の小さな揺りかごで寝ている様子を想像しながら
よりゆったりとした気分に浸っていきましょう。
ここでは軽く鐘が鳴るような効果音が左右からイメージを助けてくれます。

「ぷにぷに ぷにぷに 可愛らしい赤ちゃんの腕へと変化していく」
実際に赤ちゃんになるのは深化パートから。
両手、両足、胴体をパーツごとにカウントを使ってゆっくりと変えていきます。
この際「赤ちゃんのような体つきになる」という暗示を入れるのと同時に
体が自由に動かせなくなる暗示も入れている
のがいいですね。

赤ちゃんは自分で立ったり歩いたりできないのが当たり前ですから
体を動かせなくすることで実際にその感覚を味わわせるのと一緒に
自分の無力さを心に焼き付け、彼女に依存したくなるように誘導しています。

「赤ちゃん=何もできない」を強く印象付けるために、3回に分けて脱力を行うなど
テーマに沿った非常に丁寧な進め方が光る催眠です。
お姉さんの声に一切トゲが無いおかげで心を穏やかにするのが簡単ですし
何もかも包み込んでくれるような優しい言葉を聴いていると、すべてを委ねたくなります。
催眠効果はかなり高いと言えるでしょう。

ヒプノリラクゼーションの際は「表現が一辺倒だ」みたいな指摘をさせていただきましたが
今回はそういった部分もほぼなく飽きずに聴くことができました。



優しく優しく絶頂へ
エッチシーンは3パートあり、合計で28分ほど。
プレイは全身愛撫、乳揉み、授乳、オナニー、放尿です。

エッチな効果音はありません。
セルフはありになります。

「ぼくちゃんが感じてる姿 ママが見ててあげまちゅねー」
心身共に赤ちゃんになった主人公のママとして
お姉さんは彼を抱きかかえながら全身を撫でてくれます。

「えらいえらい いいこでちゅねー」
ここでの最大のポイントはやはりお姉さんが赤ちゃん言葉を使うことでしょう。
ことねさんの赤ちゃん言葉は破壊力抜群で、聴いているだけで心がとろけてしまいます。
彼女の作品は数多くありますが、赤ちゃん言葉を使う作品はちょっと記憶にありません。

プレイの方はおっぱいを吸いながら全身愛撫でのドライ絶頂が本編で
追加のセルフとおもらしはオプションに位置づけられています。
これらは入れても入れなくても構いません。

「ママがぼくちゃんを抱きしめて ママのおっぱいに お顔をうずめてあげる」
ドライパートはお姉さんの温かさ、柔らかさ、甘い匂いを間近に感じながら
幸福感で全身を満たしていくような形で果てます。

前立腺を刺激しない脳でのドライオーガズムの場合、私だと会陰部あたりに感覚が集まって
絶頂と同時にそれが全身に弾け飛ぶような感じなのですが
この作品の場合は脳に温かい感覚が集まって
それが絶頂と同時に体中にゆっくりと広がっていく感覚が味わえました。
どちらかというと体よりは心が満たされていくドライだと思います。

「おむつの中で しーしーって お漏らししちゃおうね」
プレイの中で珍しいのは放尿シーンでしょう。
ここでは彼女の「しーしー」に合わせて本当に用を足します。
聴く際は事前におむつを用意してください。

このように、とんでもなく甘い雰囲気の中
赤ちゃんならではのやや変態的なものまで含んだ面白いプレイが聴けます。



赤ちゃんになりきりやすい作品
かなり完成度の高い幼児化催眠音声作品です。

赤ちゃんになりきるために聴き手にどうなってもらえばいいかを第一に考え
そこまでをやや時間をかけてじっくりと進めてくれます。
最初は脱力だけを行って、その次はイメージと脱力を並行するなど
聴き手を飽きさせないための配慮もされていますし
幼児化もまず赤ちゃんになりやすい環境をきちんと整えてから行う親切設計です。

このジャンルは元々作品数自体が非常に少ないだけに
幼児化好きならきっと満足できるに違いありません。
催眠音声としての心を落ち着ける効果も非常に高いですから
ノーマルな方でも癒し目的で聴くのは大いに有りでしょう。

催眠はリラックス→イメージ→幼児化と流れは一直線ながらも
途中の心身のケアがとてもきめ細かく、作り手の心遣いが感じられます。
ヒプノリラクゼーションも催眠をかなり重視した作りだったのですが
今回はセリフの間がシーンによって変化したりと
催眠音声らしい流れを感じました。

特に誘導パート最後のカウント後の暗示を話すペースや
幼児化でパーツごとに変化させていく際の
「はい もう動かない」の間がとても印象に残りました。

エッチは赤ちゃん相手ということで全体的にソフトに仕上げられています。
日頃背負っている責任が重ければ重いほど
お姉さんに甘えた際の幸福感はより大きなものになるでしょう。
抜くよりは満たされることを目的としていますのでそこだけご注意ください。
放尿も赤ちゃんらしいプレイでとても良いです。

セルフパートは私は作品の趣旨にそぐわないのでいらないと思うのですが
任意で飛ばすこともできる作りですし、そのへんはお好みでお選びください。

総合的に見てかなりの良作と判断しました。
価格もこの時間で700円なら申し分なしです。

CV:紅月ことねさん
総時間 1:21:45


オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
この記事を書いている1月5日現在、体験版はありません。
作品説明にも準備中と書いてありますし、おそらく近日中に出るでしょう。

2014年1月7日追記
体験版アップされました。3パートで合計9分ほどです。

2021年01月12日追記
再レビューをアップしました。
https://doonroom.blog.jp/archives/84810498.html