前編では主に催眠音声を聴く前のことについて書きました。
中編と後編では実際に作品を聴く際に
気を付けた方がいいことに焦点を当てていきます。

内容的に前回と若干被る部分があるかもしれません。
その点についてはご容赦ください。



3 無理にすべてのセリフを聴く必要はありません
催眠音声の多くは、1人の人物が聴き手に対して語り掛けてきます。
ただ、ごく稀に2人以上登場するものも存在します。

代表的な作品だと
双子のい・い・な・り~性感開発ボイス~」や「双子 白」が挙げられますが
このようなタイプのことを、作品名を取って「双子形式」と私は呼んでいます。
(正式名称を調べても見つけられませんでした。無いのかもしれません。)
そしてこの双子形式には名作が多いのです。

双子形式の最大の特徴は、2人が左右から別々の内容を語り掛けてくること。
大抵の作品は右・左の担当が決まっていて
掛け合いをやるような感じで進めてくれるのですが
実際聴いてみると、音のうねりによって非常に不思議な感覚を得ることができます。

左右から別々の言葉が生まれるわけですから
聴き手は作品の流れを掴むため、それを追っていくことになります。
ここで大事なのが「すべてのセリフを無理に聴こうとする必要は無い」なのです。

すべてのセリフを追おうとすると、当然頭の回転数が上がります。
でも、催眠というのは意識をぼんやりとさせることですから
結果的に相反する行動をとってしまうことになるわけです。
「催眠にかかろうとしていたのに、逆にかかれなくなった」
これでは本末転倒です。

じゃあどうするか。
最初のうちはどちらか片方を決めて、そちらだけ追っていくのがいいでしょう。
そうすることでもう片方の言葉が、言葉ではなくただの「音」になり
催眠にかかるための手助けをしてくれるようになります。

慣れてくると、2人の言葉を部分的に抜粋しながら聴くこともできるようになります。
おそらくそうした方が催眠にはかかりやすいと私は思うのですが
これもやはり人それぞれでしょう。
皆さんのかかりやすい方法で進めればいいのではないでしょうか。



双子形式以外の作品でも考え方は同じ
前項では敢えて双子形式の作品に絞ってみましたが
この考えは1人が語り掛けてくる作品にももちろん当てはまります。

例えば「催眠巫女~憑依と浄霊~」は
除霊師さんが催眠中に様々なことを話してくれる作品で
私は最初その流れを追っていったために、催眠にかかれませんでした。
そこで改めて先のやり方で臨んだら、上手くかかれたのを覚えています。

セリフとセリフの間を置かず、矢継ぎ早に話しかけてくるタイプの作品は
セリフの内容以外にも、流れにスピード感を持たせることで
聴き手を心理的に追い込もうとする意図があります。

そういう場合は話の内容に耳を傾けるより
「何かに追い立てられている」という危機感を
心に植え付けた方がいいのかもしれません。

結局のところ私が言いたかったのは、どんな作品にせよ
「流れに身を任せた方が催眠にかかりやすい」
これに尽きます。

そのための具体的な手段の一つとして
聞き流すことの大切さを書かせていただきました。


後編に続く...