淫魔催眠~メイアの言いなりになりなさいっ!!~

サークル「サボテン」さんの催眠音声作品。
ゲーム、CG集、音声と幅広い形式の作品を作られているサークルさんで
最近はツクール製のRPG作品に力を入れられています。

本作品は素股、尻コキという
音声作品としてはあまり見かけないプレイが登場します。
素股はちょこちょこ出ることもありますが、尻コキは私は初めて見ました。

また、BGMを全編を通して流すなど
一般的な催眠音声とは違った路線を行く作品でもあります。



情けない男が大好物
サキュバスのメイアに異世界に連れ込まれ、精液を搾り取られるお話。

「私はメイア 男を食らい 永遠を生きる淫魔」
メイアは妖艶な声を奏でる落ち着いた女性。
サキュバスの例に漏れず、男性の精液を糧として生きており
うだつの上がらない、冴えない男性が好みの彼女は
その条件にぴったりな主人公を、2人だけの世界へ連れ込みます。

本作品の特徴としてまず挙げられるのは
物語の全編でBGMが流れることです。
非催眠のボイスドラマなどでは、雰囲気作りとして最初の1分程度の時間
BGMが流れる作品があるにはあります。
しかし催眠音声で、このような形式を採用している作品は見たことがありません。

ゲーム作品なども作られているだけあって、BGMの種類は案外多彩で
物語の状況によって、その場の雰囲気に合ったBGMに変化していきます。
BGM自体のクオリティは、可もなく不可もなくといったところです。

催眠は時間にしておよそ9分間と短め。
目をつぶり、ゆっくりと深呼吸をしながら
彼女の言葉を復唱することで、徐々に服従心を植え付けていきます。

前述の通り、催眠パートでもBGMが流れ続けることになるわけですが…
声のボリュームと大きさがほぼ同じであるため、やはり気になります。

メイア役が、催眠音声作品に数多く出演されているふぁんさんということで
メイアの声やセリフには、そこまで問題は感じません。
ただ催眠中に単品の音ではなく、BGMの流れる作品がほとんど存在しないため
催眠音声の経験に関係なく、初回で催眠状態に入る可能性はかなり低いと考えます。



じっくりと熟成させてから、いただく
エッチシーンは合計で25分間。
プレイの内容は素股、尻コキ、SEXとやや珍しい組み合わせです。
素股と尻コキはどちらか片方を選択して聴くことになります。
セルフはありません。

効果音はそれぞれのシーンで、状況に応じてややリアルな粘液質の水音や
ピストンで肌がぶつかり合う音が流れるものの
こちらもBGMに妨げられて、あまりよく聴き取ることはできません。

「あなたのおちんちん 硬くて大きくて とっても素敵よ」
予想していたより遥かに立派なおちんちんを見せつけられたメイアは
まずはよりおいしい生気を吸い出すために
お互いの性器を擦り合わせようとします。

メイアは主人公を完全に屈服させるために
プレイ中は常に主導権を握り
主人公に対して何度も服従するような言葉を復唱させます。
内容的にはややM寄りといったところでしょうか。

エッチにおける特徴的なプレイは、やはり尻コキでしょう。
「女に馬乗りされて 尻で扱かれて とんだ変態さん♪」
言葉でM心をくすぐりながら
メイアがお尻をおちんちんに擦り付けてきます。

「あなたの我慢汁で 私のお尻がぐちょぐちょになってる…」
専用の効果音も用意されており、抜けるシーンとも思うのですが
時間が6分間とかなり短いことと
ここでもメイアが主人公の羞恥心を煽るために言葉責めをしたり
服従を迫るセリフがそれなりに出てくるおかげで
あまり尻コキならではのセリフが登場しません。
私個人は物足りなく感じました。

「ほら見なさい あなたのおちんちん 私の下のお口に どんどん食べられてる」
最後のSEXシーンでは、サキュバスならではのねっとりとしたプレイが楽しめます。
その感触を味わうかのように、おちんちんをゆっくりと挿入していく所は良いですね。

メイアは普段は比較的トーンの低い声なのですが
快感を得ると甘く切ない声で喘いでくれます。
このへんのギャップも興奮を高めてくれることでしょう。



催眠音声としてはかなり厳しい作品
うーん…これは厳しいと言わざるを得ません。
催眠パートでBGMは流さない方がいいでしょう。

環境音とか、シューマン共振とか、催眠に関係のある音ならわかるのですが
至って普通のBGMであるため、催眠に入る妨げになっています。

エロボイスとしてはそこまで悪い作品とは思いません。
作り手さんは多分、エロゲーのエッチシーンを想定して
BGMを入れられたのではないでしょうか。
ただ残念ながら本作品に関しては、それが逆効果になっています。

催眠効果の極めて薄い作品と言えます。
初心者が催眠を目的として聴くべき作品ではありません。

エッチシーンに関しては、言葉による服従を重視している印象です。
ただ調教というよりは、お姉さんに優しく抱きしめられているかのような
あまあまなプレイが展開されます。
メイアはイメージ通りのエロエロなキャラですし
演技もしっかりしていますから、抜きどころはあります。

総合的に見て、エロボイスとしてならなんとか、といったところです。
ただ当サイトとしては、催眠にかかりにくい作品をお薦めするわけにはいきません。
そのため、今回は非常に厳しい点数とさせていただきました。

CV:誠樹ふぁんさん
総時間 26:39(共通パート) 10:04(素股) 6:07(尻コキ)


オススメ度
■■■□□□□□□□ 3点


体験版はこちらにあります

追記
別にBGMを流すのが悪いと言っているわけではないのです。

現状ほとんどの催眠音声にはBGMがありません。
つまり本作品を集中して十分に味わうためには
催眠中にこの手のBGMが流れるということに
まず慣れるところから始めることになります。

既に色々なタイプの作品に触れてきた方なら
そういった状況にももちろん対応できるだろうし
挑戦という意味で本作品を聴くのは、いいことだと思います。

ただ当サイトは、初心者でも無理なく聴ける作品を高評価にしていますので
そういう視点だと、本作品はどうしても優先順位が低くなってしまうのです。