サークル「暗中模索」さんの催眠音声作品。
以前紹介した「催眠音声愛の器」は物語調の、詩的な催眠作品でしたが
今回は正統派な部類に属する内容の作品です。

暗中模索さんの作品ということで、男性/女性どちらでも楽しめるように
男性声と女性声の2バージョンが用意されています。
本レビューは女性声版になります。

他にはオプションとして、7分程のセルフパートが同梱されています。
今回はオプション有りでのレビューとなります。



まとわりつくような魔族の囁き
魔界に迷い込んだ主人公が
魔族に催眠をかけられ痴態を晒してしまうお話。

魔族のお姉さんは残忍さの漂う大人っぽい声。
「私を満足させられたら 返してあげる」
主人公に催眠をかけるため、左右から交互に
あるいは同時に語り掛けてきます。

所謂「双子形式」というやつなのですが
双子シリーズのような、左右が別々の声というわけではなく
同一人物が左右から語り掛けてくるタイプです。

そのため、声の違いによるうねりは感じられないかも。
ただ低いトーンの声で左右から語り掛けられると
声が耳朶に残り続ける感じがします。

催眠導入は14分程。
深呼吸と脱力に加えて、「堕ちる」イメージの増幅がカギとなります。

この「堕ちる」という単語は、催眠作品でのレビューにおいて
比較的よく見かける表現だと思います。
イメージとしては高層ビルの高速エレベーターに乗った時に
最上階から一気に降りていく時の感覚に近いです。
あと乗ったことのある方ならフリーフォールとか。

漂って、沈んで、堕ちていく。
本作品ではそれらの感覚を、カウントを交えながら誘導していきます。
イメージを促進するため、魔族の囁きにもスピード感を持たせており
最後の「堕ちる」時は
左右からまさに畳みかけるように言葉を浴びせかけられます。



沢山の視線に犯され、悶える
エッチシーンは本編が17分、オプションも合わせると24分と結構長め。
プレイの内容は視姦されながらのストリップ、公開オナニーになります。

シチュエーションをうまく想像できるように
できるだけ部屋を薄暗くして
かつプレイ中は終始目を閉じた状態で聴くのがいいでしょう。

「こんないやらしくて素敵な体なんだから もっと沢山の人に見てもらいましょうか」
催眠によって心と体のコントロールを奪った魔族は
嗜虐的な声で主人公を視線の中へと引きずり出します。

ここでもカウントを中心とした進行。
タイトルがなぜ「魔界ステージ」なのか、このあたりでわかるようになっています。

魔族が責めるという流れではあるのですが
基本的には精神面、特に羞恥心を徹底的に煽るように作られています。
罵声を浴びながら、視線で犯されて、身をよじりながら興奮し、果ててしまう。
そんな背徳感をうまく誘導しているのがいいですね。

どちらのプレイにも言えるのは、やはり想像力が大事ということ。
事前に野外露出モノの同人誌などを読んでおくと
より場の雰囲気にのめり込めるんじゃないでしょうか。



視姦プレイ好きにはおすすめの作品
視線による責めが中心という珍しい切り口の作品です。
このシチュが好きな方なら十分楽しめるでしょう。

左右から語り掛けてくる声もやはり効果的で
特に催眠パートでは
頭が地面に吸い寄せられていくような感覚を私は味わえました。
短時間の割には比較的深く催眠に入れます。

エッチシーンは視線責めは問題ないのですが
合間合間の魔族による言葉責めが、いまいちパンチ不足に感じます。
大まかな部分は男性/女性共通ということもあって
ややソフト目に作られたのでしょうが
もっと口汚く罵ってくれた方が、羞恥心を増幅できたんじゃないかなと。

体験版は男性声、女性声両方が5分程収録されており
どちらも催眠導入の一部分を聴くことができます。

CV:女声…野上 菜月さん 男声…想さん
総時間 43:05(女声) 42:11(男声)

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

2016年6月26日追記
再レビューを公開しました。
http://doonroom.blog.jp/archives/63548157.html