同人音声の部屋

同人音声および催眠音声(トランス/暗示ボイス)について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

2018年04月



【バイノーラル/ハイレゾ】耳癒妖精風俗~耳を犯して差し上げますわ~耳癒妖精風俗~耳を犯して差し上げますわ~エンフィ·アストレア·シルキスフォン

サークル「しゅしょく」さんの同人音声作品。
今年の2月に処女作を出されたばかりの新しいサークルさんです。

今回紹介する作品は、夢の中にある風俗店で働いてる明るいエルフが
そこを訪れた男性の耳をとことんケアして幸せなひと時をプレゼントします。

耳かきと耳舐めに力を入れたタイトル通りのサービスが魅力で
前者は効果音を鳴らしつつ彼女の身の上話をあれこれ語るセリフ重視
後者はちゅぱ音だけを左右交互に、あるいは同時に鳴らし続ける音重視の作りになってます。
夢の中で夢のようなひと時を
エルフ風俗嬢のエンフィ・アストレア・シルキスフォンからサービスを受けるお話。

「起きて 起きてください? うふふっ もうお寝坊さんですね」
シルキスは明るくて可愛い声の女の子。
夢の中の世界で眠ってる主人公に声をかけて起こすと
事情説明や自己紹介をしてからまずは健全なサービスをします。

本作品は彼女と契約を結んだ者だけが訪れられる不思議なお店を舞台に
彼女がおよそ60分に渡って3種類のサービスを行います。
耳かき、片方ずつの耳舐め、両耳舐め+乳首舐めと耳への責めに特化しており
最中は効果音やちゅぱ音をたっぷり鳴らして癒しとエッチな気分を高めてくれます。

「契約してくださった旦那様を 夢の中で癒すのが 私のお仕事なんです」
シルキスは簡単に言えばサービス精神旺盛な人懐っこいエルフ。
お客である彼に対し丁寧な言葉遣いで自分や家族のことを楽しげに語ります。
最初の段階ではエッチなサービスはNGと言われるのですが
耳かきや耳舐めを通じて気持ちが高まった勢いでより大胆なことをしてくれます。

ゲームなどによくあるプライドの高いキャラとほぼ正反対ですね。
店員よりも友達に近いスタンスで接してくるので和やかな空気が漂ってます。

4分程度の会話を終えた後にする最初のサービスは耳かき(約13分)。
膝枕の状態で右耳→左耳の順に耳かき棒のみを使って汚れを取り
両方終えたところで左右交互に7回ずつ息を吹きかけます。

ちなみに使用する器具は作中で明言されてませんが
彼女が開始直後に言った「かきかきします」のセリフから耳かき棒と仮定して説明します。
音が綿棒っぽくも聞こえるので本当は綿棒なのかもしれません。

「ずりずり くしゅっ」と粗く乾燥した音が使われており、穴の中をゆっくり巻き回すように動きます。
耳かき棒特有の硬さや細さが抑えられていて音の面積も広いです。
心地よい音だとは思いますが、似たような動きを繰り返すことや音の途切れがほぼないことから垂れ流し気味に映りました。
お店なのに器具をひとつしか使わないことも含めて味気ないかなぁと。

「一番上の弟は そうですね…元々私と2人だった頃は とても甘えん坊で すごく可愛らしかったんですけど」
「得意料理? そうですね…卵焼きでしょうか 一時期すごく卵焼きにこだわってた時がありまして」

この耳かきの魅力は音よりも会話にあります。
4人の弟、趣味、好きな食べものなど彼女の個人的な話題をあれこれ語ります。
どこを掃除してるとか、耳垢が取れたといった耳かきに関することはほとんど話しません。
まだ始まったばかりだからか、彼女のキャラ作りに力を入れた耳かきをしてます。
後になるほど密度が増すエッチ
本編のエッチシーンは44分間。
プレイは耳舐め、両耳舐め、両乳首舐めです。
エッチな効果音はありません。

「じゃあ 次はお耳を ぺろぺろしていきましょうか」
シンプルな耳かきで主人公の耳を綺麗にしたシルキスは
そのままの体勢で今度は舌を使って別の刺激を与えます。

エッチは終始彼女が責め続けます。
前半の21分間は1対1でするスタンダードな耳舐め。
耳かきと同じく右耳→左耳の順にややエッチな音をほぼノンストップで鳴らします。

「旦那様すごいビクビクしてる」
最中のセリフは左右を切り替える時と終了時に一言言うだけという非常に尖った耳舐めをしてます。
ちゅぱ音に寄せた本作品らしいプレイなのですが、残念ながら右耳だけ音の位置が遠いです。
耳舐めは耳を直接舐める行為ですから当然音は至近距離で鳴ります。
この部分が崩れるとリアリティが大幅に落ちてしまうので、もっと近くで鳴らしたほうがよかったと思います。

左耳もやや遠いですが右耳に比べれば音が近かったです。
左耳を舐めてる時だけ吐息の風圧が耳に感じられたので左右の距離が違うのだと思います。

それに対して後半の23分間は音の密度にこだわったプレイ。
彼女が魔法でもう1人の自分を召喚し、左右に寄り添って同時に耳を舐め始めます。
そして両耳舐め開始から12分後にはさらに2人の彼女が加わり左右の乳首もお世話します。

右「お慕い申しております」
左「こんなの 嫌なのに」
優しい彼女、意地悪な彼女、母性のある彼女、子供の彼女とそれぞれに異なる人格を与え
舐めてる最中にそれらしさを感じるセリフをちょこちょこ挟んできます。
先ほどよりも音の密度が上がったぶん話す頻度を多少上げてる感じです。
最大4種類のちゅぱ音が同時に流れるひと時はとても濃厚で不思議な感覚がしました。

欲を言うならキャラごとにちゅぱ音の質感を変えてほしかったです。
例えば優しい人格は上品でまったりと、意地悪な人格はハイペースで力強くといった感じです。
今の作りですと同じちゅぱ音を同時に鳴らすだけになってしまってるので
状況を踏まえた音と舐め方にしたほうが4人の違いがより出たと思います。

このように、女性が生み出す音を存分に聴かせるわかりやすいエッチが繰り広げられてます。
耳責め特化の作品
終盤以外はほぼ耳だけを責めるタイトル通りの作品です。

シルキスは夢の世界にある風俗店を訪れた主人公を満足させようと
最初から体を密着させ親しげな態度で接しつつ耳だけを徹底的にケアします。
そして耳かき終了後は多少エッチな要素を盛り込みつつ乳首も一緒に気持ちよくします。

効果音やちゅぱ音で耳にひたすら刺激を与え続ける作り
前半は片方ずつ交互に、後半は両方同時に責める耳舐め主体のエッチ。
無理矢理感を出さずに耳を犯し続ける特徴的なサービスを行います。

時間、内容いずれも耳舐めのほうがずっと充実してます。
セリフの量が極端に少ないおかげで音がまったく途切れませんし
2人目が登場した後は厚みも増してエロさが上がります。

ちなみに本作品の本編には絶頂シーンがありません。
おまけパートに本番とお掃除フェラが用意されてますからそこまで聴いたほうがスッキリできるでしょう。

本編の絶頂シーンは0回。
ちゅぱ音大量、淫語ごく僅か、喘ぎ声はありません。

サービス自体はテーマ性があって良いのだけど
質の面で改善の余地があると判断し、今回はこちらの点数とさせていただきました。
おまけは「性欲の私…♪」パートです。

CV:歩河みぃなさん
総時間 1:14:33(本編…1:01:23 おまけ…13:10)
※販売ページに書いてある「160分越え!」はwavとmp3を合計した時間と思われます。

オススメ度
■■■■■■□□□□ 6点


体験版はこちらにあります

追記
2018年4月17日まで30%OFFの700円で販売されてます。

ヒーリングサロンシエル

サークル「Crescendo」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、人懐っこくのほほんとした店員さんが
お店を初めて訪れたお客にベーシックな癒しのサービスをします。

サービスはもちろん、最中の細かな動作に至るまでを音で表現する作りに加えて
話す時とそうでない時をはっきり分け、健康知識や何気ない会話を適度に挟むなど
専門店らしさを出しつつ音とセリフの両方から癒す和やかなお話が楽しめます。
プロの手並みで和やかに
ヒーリングサロン シエルの店員「朝霧代菜」からサービスを受けるお話。

「騒がしい店長ですみません ええと 本日担当させていただきます 朝霧代菜と申します」
代菜は甘く素朴な声の女の子。
受付をしていた店長に呼ばれて主人公の前にやって来ると
サービスの内容を簡単に説明してから施術室へ案内します。

本作品は老若男女誰でも入店できるリラクゼーションスポットで
そこの新人店員がおよそ1時間に20分に渡って3種類のサービスをします。
足湯+肩揉み、顔から首にかけてのマッサージ、耳かきと基本的なもので構成されており
どのパートもプロらしい流れるような手つきで丁寧にお世話します。

全編を通じて言葉よりも音で行為の様子を表現する作りになってますから
リアルで優しい音の数々を聴いてるだけで相当な癒しが得られるでしょう。

Crescendoさんの作品は初めて聴いたのですが
現在活躍されてる大手のサークルさんに引けを取らない品質を持っててびっくりしました。
音の質感はもちろん、位置や距離もバッチリでこだわりを持って制作されてるのがわかります。
足音や服を着替える音などサービス以外の細かな動作にも専用の音が入っていて臨場感が高いです。

「あ、ここはちょっとコリコリしてますね ものを近くで見ることが多かったりしませんか?」
「お客様も ゲームってします? ゲームをしていると 時間がいくらあっても足りませんよね」

これらを行う代菜のキャラも個性的。
お客と1対1で接するのが初めてということで会った直後は緊張した表情を見せますが
施術室に移動した後は終始リラックスした様子で色んなことを語ります。
サービスの内容やそれに関する健康知識を説明してたかと思えば
趣味のゲームや散歩の話にいつの間にか脱線する天然なところも持ってます。

ある程度話したらしばらく黙り、それからまた話すのを繰り返す流れになってるおかげで
最大の武器である効果音とうまく共存できてます。
代菜役を務める和鳴るせさんのほんわかした声や口調も彼女のキャラに合ってて良いです。

すべての部分にこだわった多彩で高品質な効果音と代菜のキャラ。
専門店ならではのサービスを家庭的な雰囲気で行う音フェチ作品です。
静かで温かいひと時
施術室に移動しガウンに着替えた後から始まる最初のサービスは足湯と肩揉み(約12分)。
用意されたお湯入りの桶に足を浸し、血行が良くなるまでの時間を使って代菜が後ろから手と指でほぐします。

お湯を桶に注ぐ音、足を入れる音、事後にタオルで水気を取る音など
早速色んな音が登場して耳を楽しませてくれます。
彼女の説明も少しは入りますが必要最低限に抑えられてて音フェチ色が強いです。

メインの肩揉みは「すすっ しゅるっ」という滑らかな音が使われており
左右同時に手のひらで揉んだり擦る、左右交互にやや力を入れて刺激を与えるなど
音を無意味に垂れ流すのではなくサービスとして成り立つように変化をつけて鳴らします。
ガウン越しに擦ってるのを踏まえて地肌の時よりも若干音が粗くなってるのも細かくて良いです。

「ぐっぱっ ぐーっぱっ ふふふっ」
パートの終盤からお湯の音が加わるのもポイント。
足湯は桶に浸してるだけでは音がほとんど出ないので彼に軽く動かしてもらいます。
肩揉み単体の時は静かすぎて環境音が欲しいなとも思ったのですが
この演出をするために敢えて入れなかったのかもしれませんね。

その次に登場するのはマッサージ(約26分30秒)。
頭にタオルを、顔に温めたアイマスクを装着してから使用するオイルを温め
デコルテ(首から胸元の部分)、耳、顔の順にゆっくり塗り込んでいきます。
アイマスクは顔をケアする直前に外します。

「真面目、ですかね? そんなことないと思いますよ お客様の喜ぶ顔を見るのが好きなだけですから」
「くりゅっ ちゅぷちゅぷ」という若干粘性のある水音を状況に応じて位置と距離を変えて鳴らしながら
マッサージのことや彼女自身のことをのんびり語ります。
耳かきなどに比べて大人しい音なのでとても静かに感じるでしょう。
指の動きやストロークもリアルかつ多彩で耳をケアする時は微かな振動まで伝わってきます。
音で表現するのが難しいサービスを十分すぎる品質で形にされてます。

体の血行が良くなった後、締めを飾るのは耳かき(約21分)。
膝枕ではなくベッドに寝たままの状態で右耳→左耳の順に
耳かき棒で大きな汚れを、梵天で小さな汚れを取り除きます。
耳に息を吹きかけるシーンはありません。

耳かき棒は「ぞすぞす しゅぷっ」とやや平べったくて尖りのある音
梵天は「しゅるっ ふすふす」と柔らかく広がりのある音が使われており
前者は奥と手前をゆっくり往復させたり小刻みに優しく引っかくように
後者は軸を持って細かく回転させたり素早く掻き出すように動かします。

肩揉みやマッサージと同じく音の質感、動き、力加減のレベルが高く安定してます。
また耳かき棒は穴の手前から奥に移ると音が若干低く鈍いものに変化します。

「私は 耳かきをされるより するほうが好きで 大きな耳垢がぽろっと取れた時の ちょっとした達成感が楽しくて」
最中の代菜は好きな耳かきや散歩のことを嬉しそうに話したり
耳の奥で見つけた耳垢が無事取れて満足げな表情を見せます。
彼が途中で眠そうにしてるのに気づいたからか、前のパートよりもセリフを減らし黙々と続けます。

このように、音を中心に据えつつ彼女の魅力も引き立ててる緩いサービスが繰り広げられてます。
ほんわかした作品
優しい女性が優しい音をたっぷり鳴らして癒す正統派の音フェチ作品です。

代菜は自分にとって最初のお客にあたる主人公を心の芯から癒そうと
これまで磨いてきた技術を駆使しながら専門的なことや何気ないことを話します。
そしてその様子を言葉よりも音を使って聴き手に伝えます。

質と動きにこだわったリアルな効果音の数々、腕は確かにプロなんだけど性格は少し抜けてる彼女のキャラ。
音フェチ作品の要所をしっかり押さえ、なおかつ多少のキャラ成分も含んだサービスをします。

特に効果音は同じサービスでもシーンによって違う音や動きに変え
さらに位置や距離も小まめに切り替わる大変手の込んだものになってます。
このところ録音環境の向上に伴い音の品質は全体的に上がってます。
でも器具の動きや間の取り方といった他の部分はサークルさんによって結構差が出ます。
このへんも上手にこなしてるのが素晴らしいです。

「私は疲れてないですよー すごく楽しかったです」
もうひとつ、物語の最初と最後のパートに長めの時間を割いてるのも大きな魅力です。
癒し系音声作品はサービスを中心に組み立ててるからか
冒頭の挨拶や事後のやり取りをごく簡単なもので済ませることが多いです。
しかし本作品は両方に9分程度の時間を用意し、2人が出会ってから別れるまでの様子もきっちり描いてます。

余韻や後味を大事にしてるとでも言えばいいのでしょうか。
すべてを終えて緊張が解けた彼女が微笑ましいミスをするシーンがあったりと
最後の最後まで時間がゆっくり流れていきます。

音が主役なのは間違いありませんが、それだけでは語りきれない魅力を秘めてる作品です。

CV:代菜…和鳴るせさん 店長…いたちゆーとさん(最初と最後のパートにのみ登場)
総時間 1:23:41

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は8点。
83分で300円とコスパがいいので+1してあります。

眠れる捕虜生活 ~ほりょ☆みん~

サークル「Re:Volte」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、数十年も戦争を続けてる敵国に所属する女兵士が
捕虜になった男性に心が休まる催眠をかけて眠りに導きます。

技術自体は至ってシンプルにし、その中に作品固有のイメージを盛り込んだり
環境音や音楽を流して癒しを与えるサークルさんらしい催眠が楽しめます。
敵地での温かいおもてなし
ファーベル王国軍のエルザ伍長に催眠をかけてもらうお話。

「気がついた? ようこそ 我が王国へ」
エルザはちょっぴり気が強そうな声と態度の女性。
戦闘の結果捕虜になった主人公に事情を説明すると
危害を加えないことを保証してから自己紹介します。

本作品は敵国の牢獄でひとり不安な日々を送ってる彼を少しでも落ち着けようと
彼女が25分程度の短い時間を使って安眠できる催眠を施します。
敵に催眠をかけられると聞くと尋問っぽく思う人もいるでしょうが
彼は士官ではなく二等兵なので後日収容所に移送され、戦争が終わったら解放されることが決まってます。
そういう事情を説明しながら技術を使って少しずつ心と体の緊張をほぐします。

Re:Volteさんは東方入眠抄という全年齢向けシリーズを数多く制作されており
そこでは登場人物の特徴に合ったイメージを駆使して癒しを与え
リアルな効果音、環境音、音楽を流して作品の世界に引き込む演出をされてます。

本作品でも自然物のイメージや水滴の音、風の音、フクロウっぽい鳥の鳴き声を取り入れて個性を出してます。

催眠は3パート26分30秒ほど。
目を瞑って力を抜き、まずはしばらく深呼吸して心身を軽くリラックスさせます。

「新鮮な空気が 君の体に入ってくる 体の力が 抜けていく 体の疲れが 抜けていく」
彼女は監視役としての義務感に加えて一個人としても彼に多少の親近感を抱いており
催眠開始後は実の姉のような穏やかな声と態度で接します。
深呼吸も最初は「吸って」「吐いて」の合図を出してリズムを取り
しばらく経つとそれを止めて「力が抜ける」「楽になる」と暗示を入れることに専念します。

「落ちる 落ちる 意識が落ちていく 暗闇に落ちていく すーっと意識が斜め後ろにずれていく」
そして準備が整った後はカウント数えながら深化できるように働きかけます。
まだ始まったばかりということで作品固有の要素は特に入れず
古典系の技術を使って堅実に落とすことを心がけてます。

本作品らしさが出てくるのはその次から。
軽く催眠に入ったところで今度はのどかな小麦畑をイメージし
夜になった後は彼女と一緒にそのまま眠りにつきます。

「温かな日差しが 君の体に降り注ぐ 燦々と降り注ぐ だんだんと気持ちよくなっていく」
人間なら誰でも癒しを感じる自然物をいくつも盛り込み
さらにバックで風が爽やかに吹き抜ける音を流してその効果を後押しします。
先ほどよりも眠そうな彼女の声もこの場の雰囲気に合ってます。

一番最後の夜のシーンは長めのカウントを非常にゆっくりしたペースで数え
その後はセリフの間を長く取って無音の時間を設ける安眠に適した作りです。
ここだけは環境音が流れないのでこれまでより静かな印象を抱くでしょう。
最中に投げかけられる彼女の言葉も温かくて安らぎを感じました。

このように、戦争から一時的に遠ざけて癒すテーマを意識した催眠が繰り広げられてます。
シンプルな作品
癒しに不向きなシチュをサークルさんなりのやり方で料理した面白い作品です。

エルザは敵国の捕虜として穏やかでない日々を送ってる主人公を少しでも安心させようと
年上の女性らしい優しさを見せながら目的に合った催眠を施します。
そして序盤は定番の技法でストレートに責め、それ以降はイメージや音を使って別方向から癒します。

敵にあたる女性にお世話される変わったシチュ
サークルさんが得意とする要素を違和感なく取り入れた堅実な作り。
2人の心の距離が徐々に近づいてくのが感じられるように物語を進めます。

「君にとってはそうではないかもしれないけど 君と出会えてよかったよ」
エルザは職務に忠実で情け深い女性に描かれてます。
だから彼を痛めつけたり逃さず今の状況でできる限りのことをします。
催眠を始める前に信頼関係を構築する会話も挟んで受け入れやすくしてるのも良いです。
最初は堅いと感じた人も最後まで聴けば随分印象が変わるのではないでしょうか。

正直なところこの作品を聴く前は色々と不安でした。
というのもオリジナル作品の第一弾にあたる
甘え犬 お姉さんの犬になって甘やかされる音声催眠」が色々とアレな内容だったからです。
でも実際は大幅に持ち直して十分安眠できる品質に仕上がってます。

ただし、総時間が短いことを加味しても個性がまだ弱いかなぁとも見ています。
最近の作品はテーマと技術を高度なレベルで融合させたものが結構出てますし
深呼吸やカウントを数える際に作品独自のイメージを盛り込むなどもうひと工夫が欲しいです。

あと牢獄に入れられてる状況で息を吸う時に「新鮮な空気が入ってくる」と言われても違和感があるので
吐く時に悪いものを吐き出すほうを強調する形で進めたほうがいいと思います。
ファンタジー世界で二等兵に衛生環境のいい牢獄を提供することはないでしょうから。

以上を踏まえて今回はこちらの点数とさせていただきました。
一部でネガティブなことも書きましたが安眠効果は高いです。

CV:鷹澄真咲さん
総時間 31:50

オススメ度
■■■■■■□□□□ 6点


体験版はこちらにあります

追記
最後に眠る流れなので解除音声はありません。

迷える子羊の道しるべ ~あなたの悩み、すべて受け止めます〜

迷える子羊の道しるべ ~あなたの悩み、すべて受け止めます~(前編)」に引き続いての後編です。
今回は「03_毎日毎日、本当にいけない人」以降の様子を中心に紹介します。
時には優しく、時には厳しく
後編のエッチシーンは2パート76分間。
プレイはSEX(騎乗位)、キス、耳舐めです。
SEXの際に音量控えめな効果音が鳴ります。

「心を厳しくして あなたの体と心に きっちりと贖罪の意識を刻み込んで差し上げます」
前回のエッチからまたしばらく経ったある日、教会を毎日のように訪れる彼に呆れたルリアは
彼がエッチ目当てで自分に会いに来てるか確かめたうえでお仕置きを与えます。

「毎日毎日、本当にいけない人」は意地悪さを全面に押し出してするSEX(約31分)。
プレイに関するふたつの約束事をしてから彼女がパンツだけ脱ぎ、彼の上に跨がりそのまま一気に挿入します。
痛がる様子を見せないことからおそらく処女ではないのでしょう。

「変態 変態のおちんちん 本当にどうしようもない変態さん」
「ただただ私が触れ 速ささえ一定でない腰の動きに翻弄されて 自分の意思とは無関係に流れ込んでくる快楽を受け入れるしかない」

彼女は彼を改心させるためにこのエッチをしますから
生でSEXする以外の権利をすべて取り上げ、すぐさま射精しないよう焦らす姿勢で責め続けます。
体を拘束したりおちんちんにリボンを巻いて物理的に出せなくするとかはしないので
彼がどこまで自分の言うことを聞き、射精の誘惑に耐えられるか試す意味合いが強いです。

「温かくて濃厚なザーメン びゅるびゅる びゅるびゅる びゅびゅるって お漏らししてしまいましょう」
その証拠にプレイが進むほど彼女の態度がどんどん柔らかくなります。
欲望に身を任せて女性を求めるのは良くないことだけどそう簡単に克服できるものでもない。
彼の罪と頑張りを両方認めて最後はきちんと射精出来るようにリードします。
お仕置きなのに意地悪を貫けないのがいかにもシスターらしいですね。

プレイのほうは騎乗位で繋がった後、彼を戒めたり我慢させるセリフを多めにぶつけます。
これまでと同じく快楽を得ることが目的ではないので淫語、喘ぎ声ともに少なめです。
しかし彼女もそれなりに気持ちいいのか息遣いが明らかに熱っぽく、終盤に流れるやや泡立ったピストン音もエロいです。

できれば音量の平均をもうちょっと大きくしたほうが良いかなと。
純粋なエロさが弱くなってるハンデをこちらで補えば実用性を維持できます。

それに対して一番最後の「もう、本当に、仕方のない人……。」は甘やかしながらのSEX(約45分)。
さらに後日、いつものように告解室を訪れた主人公にその理由を尋ねたルリアは
自分の考えをはっきり伝えてから彼を受け入れる姿勢で再びひとつになります。

「どれだけ甘えてもいいのですよ 赤ちゃんが親に甘えるのに 遠慮したりしないでしょう?」
「こうしていると まるで恋人みたいですね」

エッチを始める前に自ら全裸になり、軽いキスをしてから彼の望むペースでピストンするなど
同じプレイでも前のパートとの違いをはっきり持たせた甘さの強いSEXをします。

パート時間の半分以上にあたる25分30秒ほど耳舐めを続けるのもポイント。
2種類のエッチな音が鳴る時間を長く用意して純粋なエロさも上げてます。
最中の喘ぎ声が結構多く、彼女自身もこのエッチを楽しんでるのが伝わってきます。

プレイ自体は2人の事情や心情を汲み取ってて良いと思うのですが
50分近くあるのにプレイの変化がほとんどないことや、射精シーンが1回しかないせいで
少なくとも私にはやや間延びしたエッチに映りました。

前者はちゅぱ音や喘ぎ声がいかにリアルでも、ずっとそれだけでは次第にダレてしまいます。
前のパートではずっと騎乗位でしたから、このパートは例えば前半を同じく騎乗位にして違いを引き立たせ
後半は正常位で彼が逆に責めるスタイルにすれば彼女が乱れる様子を重点的に描けます。
タイトルが「すべて受け止めます」なのだから、彼のピストンを彼女が受け止めるシーンがあっても問題ないはずです。

後者は前のパートで焦らし気味に責めてなんとか30分耐えられた彼が
制約一切なし、しかもずっとピストンを続けてる状況でその1.5倍我慢できるのは違和感があります。
パートの中盤で1回射精を挟み、体位を変えて2回戦に進んだほうが自然な流れになったと思います。
音がいいのに抜き場が少ないせいで抜きにくくなってるのはもったいないです。

このように、物語の状況や登場人物の心情を盛り込んだ臨場感のあるエッチが繰り広げられてます。
尽くしてくれる作品
思いやりの深いシスターが色んな方法でご奉仕する愛情いっぱいな作品です。

ルリアは仕事に支障が出るほど強烈な性欲を持つ主人公をそれから開放しようと
シスターらしい清楚な佇まいで大胆かつちょっぴり背徳的なエッチに取り組みます。
そして彼の態度に合わせてある時は優しく、またある時は厳しく接して正しい方向へ導きます。

どんな時も彼への思いやりを決して忘れない彼女のあまあまなキャラ。
似たプレイをシチュや責め方によって違うものに変える演出
全編を合わせると約1時間にもなる大ボリュームの耳舐め。
キャラやストーリーといった背景部分を強く反映させた穏やかでちょっぴりアブノーマルな作品に仕上げてます。

「ダメなんですよ 本当はダメなんです シスターとのSEXなんて でも あなたは特別 あなただけは特別」
中でも彼女はどのパートでも彼のためを思って行動します。
オナニーを披露させるのも、手コキしながら射精を我慢させるのも、甘やかしながらSEXするのも
それによって彼の悩みを解決できると思ったからです。
意地悪なエッチをした後はちゃんと謝って悪意がないことを伝えます。
自分よりも相手を優先するところに強い慈愛の心を感じました。

エッチの最中も問題解決に関する会話を積極的にしてきます。
風俗店でする快楽目当てのエッチや、恋人同士がする愛情表現としてのエッチとは明らかに違います。
人によっては回りくどく感じるかもしれませんが、テーマに合ったことをしてるのも事実です。

エッチは処女作だからなのもあるのでしょうがプレイにもっと幅広さが欲しいです。
どのパートもひとつのプレイをほぼ同じスタイルでひたすら続ける流れでしたから
オナニーなら多少のオナサポ要素を盛り込む、手コキなら玉揉みや亀頭責めを挟むなど
掘り下げていく感じにプレイを組み立てていけばもっと充実したものになったと思います。

後編の射精シーンは2回。
くちゅ音多め、淫語・ちゅぱ音・喘ぎ声それなりです。

ドラマ性を重視したややM向けの作品です。
おまけは「今日はお時間ありますか?」と「……もう、本当に甘えん坊さんなんですから。」パートです。

CV:伊ヶ崎綾香さん
総時間 3:32:47(本編…3:06:49 おまけ…25:58)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は7点。
213分で1000円とコスパがいいので+1してあります。

2018年4月15日まで20%OFFの800円で販売されてます。

迷える子羊の道しるべ ~あなたの悩み、すべて受け止めます〜

サークル「ちょこうさぎ」さんの同人音声作品。

今回紹介するサークルさんの処女作は、穏やかで積極的なシスターが
体を張ったご奉仕で男性の悩みを解決しようとします。

オナニーさせながら耳を多めに舐めて性欲発散のお手伝いをしたり
ちょっぴり意地悪に振る舞いつつご褒美をあげて反省を促すなど
体を密着させながら彼を少しずつ良い方向へ導くシチュ重視のエッチをするのが特徴です。

総時間が3時間30分もあるため前編(01~02パート)、後編(03~04パート)の2回に分けてお送りします。
エッチな子羊に救いの手を
シスターのルリアと4種類のエッチをするお話。

「失礼します 入りますね」
ルリアは清楚で穏やかな声のお姉さん。
神父に代わって教会へ告解しに来た主人公を迎えると
事情を説明してから告解室で待つように言います。

本作品は普通の人よりも性欲がずっと旺盛でMな嗜好を持つ彼を悩みから開放しようと
彼女が3時間以上に渡ってお話したり直接エッチします。
元々の目的が快楽を得ることとは違うため、エッチを始める前に長めの会話シーンを用意し
物語の背景を聴き手にしっかり理解してもらってから状況に合ったプレイへ移ります。

総時間が長いのでエッチのボリュームも十分にありますが、割とドラマ性を重視した作りになってます。
エッチの最中に彼女のキャラやシチュを活かした責めを繰り出すのも大きいです。
属性はややMあたりがメインターゲットでしょうか。
時間に対する射精回数を少なく設定し、さらに羞恥を煽る言葉責めをよくする焦らし系のプレイスタイルです。

「私は 最初にあなたの告解を耳にした時から ずっとこう思っていたのです 私が あなたのその悩みを 解決できるのではないか、と」
ルリアはシスターのイメージにぴったりな真面目で慈悲深い女性。
主人公が神父に告解してた様子を偶然盗み聞きしてしまい、この機会を利用して解決の手伝いを自ら買って出ます。
そしてエッチが始まると体を密着させて耳やおちんちんをねっとり刺激します。

エッチの経験はないようですがどうすれば男が喜ぶかをよく心得ており
やや下品な淫語を積極的に言ったり激しい耳舐め音を鳴らして清楚なキャラとのギャップを引き立ててます。
声の担当がサークルシロクマの嫁代表でもある伊ヶ崎綾香さんだからか、前編部分ではおよそ35分も耳舐めを行います。
バイノーラル特有の微弱な振動や風圧が耳に伝わってきてゾクゾクしました。

また彼女は基本的に穏やかな性格をしてますが嘘を非常に嫌っており
彼が本当の気持ちとは違うことを言った時は強めの語気で叱りつけます。
そしてエッチを通じて彼が悔い改めたらどんな変態性癖でもきちんと受け止め許します。
プレイ自体は割とシンプルなのですが、こういった背景を上手く絡めてくるので高めの没入感が得られます。
シスターに優しく弄ばれながら
前編のエッチシーンは2パート59分間。
プレイはオナニー、耳舐め、告解、手コキです。
オナニー、手コキの際に音量控えめな効果音が鳴ります。

「今 ここで 女性の私の目の前で オナニーをしながら 自分の悩みを告白してください」
主人公がした告解の内容を知ってると打ち明け協力を申し出たルリアは
10分程度会話を続けて彼に納得してもらってからオナニーするよう指示します。

エッチは終始彼女がリードします。
一番最初の「はじめまして、ルリアです。」パートでするのは耳舐め+オナニー(約33分)。
ズボン越しにおちんちんを軽く撫でて勃起具合を確認してから彼の好きなペースでオナニーさせ
彼女はそれを耳舐めと言葉責めで後押しします。

「おちんちんって言ったら また大きくなりませんでしたか? 本当にあなたは性欲が強い人みたいですね」
悩みの解決を自分から持ちかけたということは彼の性欲に多少なりとも興味があったのでしょう。
おちんちんには一切触れないもののオナニーの様子を背後からしっかり観察し
普段通りの穏やかな態度で話しながらどうすればより興奮させられるかを模索します。
プレイ開始から7分後には早速耳舐めを始めるなど、まずは彼をもてなす姿勢で進めます。

耳舐めはこのパートだけで30分もあり、コリコリした独特な質感のちゅぱ音を鳴らします。
耳舐め中はセリフが一気に減るので音に集中しやすいです。
オナニーの音もバックで一応鳴ってるのですが、音量の関係でパート後半までは聴き取りにくく感じました。
シコシコボイスやカウントで動きを制御してきませんからオナサポとは違います。

彼女が意地悪な顔を見せ始めるのはパート中盤から。
彼が射精しそうになったところでひとまずストップし、先日行った告解をもう一度ここでしてもらいます。
そして無事できた後は彼女なりのやり方で気持ちいい射精に少しずつ導きます。

「神に仕える女性が あなたのオナニーを ザーメンをぴゅるぴゅるーって出して 気持ちよくなるための1人エッチを見ながら囁いてるんですよ」
両方に共通して言えるのは彼の羞恥を煽ってることです。
告解は自分のエッチな体質を女性の前で赤裸々に語ることですし
ご褒美も結局はシスターに最も恥ずかしい姿を見られます。
彼女もそれを理解してるから言葉を使って適度に意識させます。

オナニー開始から射精まで30分程度ほぼ休憩なしでしごき続けますから
終盤に差し掛かる頃には純粋な快感だけでも十分出せる準備が整ってると思います。
そこに彼女のエッチな音や言葉が加われば当然より気持ちよくなります。
意地悪さを彼女のあまあまなキャラで中和したストーリー性のあるプレイです。

2番目の「今日も来たのですね、期待しているのですか?」はしばらく後のお話(約26分)。
性欲が減衰するどころか先日のプレイで余計火がついた彼が神父のいない時を選んで教会を再び訪れ
そのことを洗いざらい話す代わりに彼女の手でもう一度気持ちよくしてもらいます。
このパートも最初の10分間はエッチを始めるまでのやり取りに費やします。

「もしも 本当に治したいと思っていても その気持ちよりも ただただここに来れば気持ちよくなれる ここに来れば女の子におちんちんをいじめてもらえる そんな欲望のほうが 遥かに大きい気持ちなのでは?」
前項でも書いたように彼女は彼が嘘をつくことを絶対に許しません。
だからおちんちんを手でしごきながら彼が何を期待してここに来たか詰問します。
さらに耳舐めや淫語責めをわざとやらずにおくなど前のパートより厳しい態度を取ります。

女性に意地悪されたり弄ばれる快感を追求したプレイですね。
自分の性癖を暴露しながら射精を目指すので辱められるのが好きな人ほど楽しめます。
懺悔した後は普段通り優しく接しますから後味が悪く感じることもないでしょう。
手コキはバックで効果音を鳴らしながら「シコシコ」を頻繁に言うシンプルな内容です。
前のパートは特定の言葉、このパートはカウントに合わせてフィニッシュします。

前編の射精シーンは2回。
くちゅ音とちゅぱ音それなり、淫語そこそこ、喘ぎ声はありません。

おまけは「今日はお時間ありますか?」と「……もう、本当に甘えん坊さんなんですから。」パートです。

後編へ続く…。
迷える子羊の道しるべ ~あなたの悩み、すべて受け止めます~(後編)

CV:伊ヶ崎綾香さん
総時間 3:32:47(本編…3:06:49 おまけ…25:58)


体験版はこちらにあります

いんぴお催眠 ~こどもに戻ってあまあまえっち!~

サークル「AmoRade」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、落ち着いた物腰のお姉さんが
催眠を使って初恋相手にあたる幼馴染とのエッチを疑似体験させます。

テーマのインピオや初恋を上手く活用したドラマ仕立てのサービスが行われており
催眠は古典系の技術に学校のイメージを組み込んで心身両面を少年へと戻し
エッチは幼馴染の部屋で起きた出来事を主観的に語って興奮といけない気分を膨らませます。

音声を聴く前に初恋の女性をイメージしておくとより楽しめます。
甘酸っぱい体験をもう一度
お姉さんに催眠をかけられ幼馴染とエッチするお話。

「集中して 私の声に耳を傾けて」
お姉さんは穏やかで温かい声の女性。
音声を聴く際の注意事項、服装、環境を簡単に説明すると
ベッドに座り目を閉じてから簡単な運動します。

本作品は小~中学生の自分に戻って初恋相手とエッチを楽しむことを目的に
およそ1時間に渡ってそれに合った催眠とエッチなサービスをします。
お姉さんは催眠者兼案内役なのでエッチに一切参加せず、途中から登場する幼馴染が相手を務めます。
ちなみにインピオは子供同士のエッチを指すネットスラングだそうです。

AmoRadeさんは本作品が初の催眠音声となる新規のサークルさんなのですが
催眠や催眠音声に関する勉強をかなりされてるのか比較的レベルが高いです。
技術とテーマの絡め具合や声の扱いにも気を遣われていて驚きました。
催眠音声ではあまり見かけない方法で落とすシーンもありますし
インピオや初恋以外の部分でも十分な個性を持ってます。

催眠はおよそ26分間。
軽く肩を上げ下げしたり深呼吸して心身を少し落ち着けてから
全身をいくつかのパーツに分けてカウントに合わせて力を入れる→抜く動作を繰り返します。

「ぐーっと肩を持ち上げる はい すとん とても気持ちがいい」
「もしあなたが 今痒いところがあれば 掻いてもいいし ちょっと姿勢を変えたいと思ったら 動いても大丈夫 そんなことくらいじゃ催眠は解けないわ」

肩を上げ下げする時は指示を出しつつ下げた瞬間に軽い暗示を入れ
深呼吸も息を吸う、少し止める、吐く中にリラックスを後押しする言葉を込めるなど
聴き手が気を抜いた瞬間に声をかけることを心がけて進めます。
またそれらの終了後には催眠に入りやすくなる簡単なコツを教えて緊張と不安を取り除きます。

大手のサークルさんなら当たり前のようにすることですけど
新規さんがここまで気を配って制作されることはあまりないです。
追い込み暗示を入れる時だけ若干強い語気で畳み掛ける工夫もされてます。
いきなりテーマと絡めようとせず、まずは催眠にすんなり入れる環境づくりに努めるのも良いです。

「すーっと右腕から力が抜ける 力が抜けて どんどん沈んでいく ずーんと重くなる」
脱力は左右の腕、両脚、胴体、頭、全身の順にカウントに合わせて重さを伝え
最後の全身だけはカウントの直後に上半身を後ろへ倒し
それと同時に深化の暗示をスピーディーに投げかけて一気に落とそうとします。

これが開始時点で敢えて座ったまま視聴する指示を出した理由です。

聴いた限りではおそらく後倒法を狙ってるのだと思います。
体を後ろに倒すことで脳に負荷をかけ被暗示性を高めるといったものです。
割と危険な誘導法なので実際にやる場合は回りの環境にくれぐれもご注意ください。
この後にも深化シーンはありますから怖い人は無理にやらなくてもOKです。

インピオらしさが出てくるのはその次から。
軽い被暗示性テストをしてから子供だった頃の自分をイメージし
そのまま学校へ出かけてエッチのパートナーにあたる幼馴染と出会います。

「人を好きになるってことを知ったのはいつでした? その子とお話しているだけでドキドキ 他の子と話しているのを見るとモヤモヤ」
生まれて初めて異性を好きになった時に味わった甘酸っぱい気持ち
彼女が他の男子と仲良くしてるのを見た時に感じたほのかな嫉妬心。
純真だった自分を取り戻しつつ初恋の感覚を少しずつ思い出していきます。
大人なら誰しも一度は女性を好きになってるでしょうから、その記憶を言葉で蘇らせる感じです。
またここではエッチで重要になるとある仕掛けも施します。

幼馴染「ねぇねぇ 私と鬼ごっこして遊ぼう 私を捕まえて?」
お姉さん「なんだか体が軽い まるで重い鎧を脱いだように 動きが自由です」
最後の学校へ行くシーンは主人公が校庭から校舎へ入り幼馴染と鬼ごっこする様子に
自分の体や心が幼くなったことを匂わせるイメージを組み込んで少年に戻った気分を膨らませます。
見た目ではなく感覚に働きかけて退行させるおかげで受け入れやすく感じました。
そしてここからは幼馴染も明るくて甲高い声でしゃべり始めます。
かくれんぼする際にギミックを使ってさらに深化させるなど、技術的にも面白いものを持ってます。

エッチを楽しむ環境づくりを見据えたトリッキーな催眠です。
聴き手の心と体を少年時代に戻し、初恋の相手と出会わせることを目的に
簡単なストレッチから入って深呼吸、分割式の漸進的弛緩法、後倒法、軽い沈黙法
イメージ法、混乱法など古典催眠の技術を数多く使って進めます。

後倒法だけは首を捻りますが、それ以外については結構レベルが高いです。
全体的に暗示の入れ方が安定してるのが大きいです。
イメージの扱い方も違和感がなく、学校のシーンでは胸のあたりがぽかぽかするのを感じました。
私は体を倒す動作を敢えてやらずに聴きましたが、それでも最後のかくれんぼで頭が一気にズーンときました。
セリフの表現も聴き手が受け入れやすく感じるよう工夫されていて素晴らしいです。
少しずつお互いを知る甘いエッチ
エッチシーンは27分間。
プレイはパンツのちら見、エロ本を読む、手コキ、乳揉み、乳首舐め、クリ責め、キス、SEX(正常位)です。

乳首舐めの際にちゅぱ音が、手コキとSEXの際に効果音が鳴ります(無しも選択可)。
セルフはありませんが射精表現はあります。

幼馴染「じゃあ休憩も兼ねて遊びましょ 何して遊ぶ? ゲーム?」
お姉さん「想像してみて? 彼女のパンツの中ってどうなっているんでしょうか?」
場所を学校から幼馴染の自宅へ移し、彼女と一緒に夏休みの宿題をしていた主人公は
休憩中に偶然見えたパンツとその中身にドキドキします。

エッチは引き続きお姉さんがメインの語り手を担当し、彼がリードする形で進みます。
最初の11分間は本格的なエッチを始める雰囲気作り。
ゲームを物色してる幼馴染のパンツを見たり、棚の後ろに隠してあったエロ本を一緒に読んで気持ちを高めます。
エロ本の所有者は彼女ではなくその兄だそうです。

お姉さん「初めて見る刺激的な写真 見ちゃいけない 見ちゃいけないはずなのに あなたはその本へ引き込まれてゆきます」
幼馴染「入ってる…痛くないのかな? でも痛がってる顔には見えないし」
初めてエロ本を見た時に衝撃を受けた人も結構いるのではないでしょうか。
お姉さんもそれをもう一度体験できるように初体験らしさを出したセリフを投げかけます。
催眠の一番最後で彼女が記憶を一時的に飛ばす暗示を入れてきますから
少なくとも普段よりはこのシーンを新鮮に感じられると思います。
恥ずかしがりながらも興味津々な様子で眺める幼馴染の姿も初々しくて良いです。

ちなみにエッチシーンはお姉さんと幼馴染のセリフが同じくらいの分量で構成されており
お姉さんは実況と主人公の内面描写、幼馴染は彼女自身の心理描写と役割分担がされてます。
幼馴染のセリフは催眠の技術を特に使ってないのでボイスドラマっぽい作りと言えます。

残りの16分間はお待ちかねの初エッチ。
お互いに服を脱いで主人公は幼馴染のおっぱいを、彼女は彼のおちんちんをいじり
その後はベッドに移動しクリ責めしてから正常位で繋がります。

幼馴染「あっ ううっ 入ってる おちんちんが入ってきてる」
お姉さん「震え上がるような強烈な快楽が駆け抜ける 温かくて ぬるぬるして 幸せな感覚に脳みそが溶けてしまいそう」
初めて見る女性の裸、おっぱいの味と感触、綺麗で淫靡なおまんこの形、そしてエロ可愛く乱れる姿。
いけないことをしてるとわかってるのにやめられない心情を盛り込みながら
彼と彼女両方の視点でエッチを鮮烈に描きます。

童貞+処女の組み合わせなのでプレイ自体は結構ソフトです。
でも好きだった女の子と初体験するシチュがそのハンデをしっかりカバーしてます。
催眠部分で仕込んだギミックを使って気持ちを一気に盛り上げる演出もされてますし
体より心を重点的に責めて色んな快感を与えてくれます。

このように、登場人物たちの内面を厚めに描いた初々しいエッチが繰り広げられてます。
ちょっぴり背徳的な催眠ボイスドラマ
テーマのインピオと初恋を臨場感高めに描いた作品です。

お姉さんは大人になった主人公が初恋気分でエッチを満喫できるように
まずはテーマを絡めずに心身の力を少しずつ弱め
それから日本人なら誰でも通う学校のイメージや幼馴染と遊ぶ様子を通じて退行させます。
そしてエッチは実際にするまでの経緯やパートナーの内面も描いて生々しさを出してます。

初めて好きになった女性とその時の感覚でエッチする魅力的なシチュ。
様々な技術を駆使して主人公と同じ気分に浸らせる緻密な催眠
色んな初めてを体験させながら心と体を快感と幸福感で満たすあまあまなエッチ。
テーマと技術を上手に組み合わせたドラマ性のあるサービスに仕上げてます。

中でも催眠はこのまま制作を続ければ大手さんに追いつけるんじゃないかと思えるほどの可能性を感じました。
技術を闇雲に行使するのではなく、相性の良い繋げ方をしながらひとつの大きな流れを作ってます。
初心者向けのケアや変則的な誘導もされてますし、今後のご活躍が期待できるサークルさんです。

ただし、エッチについては改善したほうが良いと思う部分がありました。
具体的には幼馴染の声が催眠に不適なこととセリフの分量が多いことです。

前者はロリっぽさを出すために結構キンキンした声になってまして
終始穏やかなお姉さんの声とはほぼ対局に位置します。
本作品のエッチはお姉さんと幼馴染が交互に話すシーンが割とあるので
聴き続けてるとトーンの大きな違いなどが気になって催眠状態を維持しにくく感じました。
クリ責めやSEXシーンで急に喘ぎ声を上げられると人によってはビックリしてしまいます。

後者は幼馴染のセリフが催眠から離れたものになってる関係で
それが増えれば増えるほど聴き手に働きかける割合が下がります。
初恋相手とエッチするから幼馴染の内面描写にも力を入れたのでしょうが
こっちを頑張りすぎると絶頂シーンでイけなくなる可能性があります。

例えばこれが幼馴染を2人目の催眠者にする双子形式だったらまた違ったのでしょうけど
少なくとも私が聴いた限りではそういった意図は見られませんでした。
催眠とあまり関係ない部分は必要最低限に抑えたほうが安定感は増すと思います。

絶頂シーンは1回。
淫語・くちゅ音・ちゅぱ音・喘ぎ声いずれもごく僅かです。

催眠は良いのだけどエッチがうーん…な作品です。

CV:浅木式さん
総時間 1:00:05

オススメ度
■■■■■■□□□□ 6点


体験版はこちらにあります

ゆるふわお嬢様のマゾ犬ペットショー

サークル「暗黒あずまや」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、ふんわりした声とSっ気の強い性格を持つお嬢様が
調教済みなドMの恋人に恥ずかしくて気持ちいいオナニーをプレゼントします。

お嬢様らしい優雅な態度で変態性の強いプレイをいくつも指示したり
その最中に観客たちへ呼びかけるセリフを多く盛り込み見られてることを意識させるなど
作品が持つ特徴を上手く組み合わせたハードで温かい調教を行います。
お嬢様の恥ずかしい命令
お嬢様と一緒にエッチなショーをするお話。

「こんにちは~。今日もあなたに会えてとっても嬉しいです~」
お嬢様は上品な声と言葉遣いのお姉さん。
貞操帯で射精管理をしてる恋人兼マゾ奴隷の主人公に会いに来ると
秘密のクラブで行われてるエッチなショーに出て欲しいと言います。

本作品は普通の恋人同士から始まり今はご主人様とペットの関係になってる男女が
およそ35分に渡って3種類の調教プレイを披露します。
貞操帯をつけて1週間以上オナ禁する、目隠しをしたまま女の子たちに情けない射精を見られるなど
現実世界ではなかなかできない変態度の高いプレイがいくつも登場します。
過去作の続編だそうで2人がどういう経緯でこうなったかは一切描かれてません。

「これから私と同じ、マゾ犬飼育が大好きな皆様にこの貞操帯おちんぽ姿を見られちゃうんですよ、ふふ……」
こういうプレイをする場合、パートナーの女性はきつめの性格をしてることが多いです。
しかし彼女は声や口調だけを見れば典型的なお嬢様です。
作中でこれらのプレイを彼に無理矢理させることは一度もありません。
それどころかショーの開始前に不安がる彼を励まし、無事やり遂げた後は観客の前で思い切り褒めてあげます。

キャラとプレイに大きなギャップがあるおかげで雰囲気はとても穏やかです。
彼をいじめたり苦しめるのではなく愛情表現の一環としてこれらのショーを行います。
飼い主が自分のペットを他人に自慢する感じですね。

「どうでしょうか? すっかり男としてのプライド、人間としての尊厳を奪われ、それでもご主人様である私に悦んで服従するこの姿」
もうひとつの魅力はショーらしさ
主人公よりも観客に語りかけるセリフを多く用意し、それらを通じて彼女たちに見られてることを意識させ羞恥を与えます。
どのパートもオナニー主体なのでオナサポっぽいところもあるのですが
プレイを直接指示するのは開始、停止、射精くらいで他は言葉責めを頑張ります。
心への責めが充実してますから露出系のプレイが好きな人ほど興奮するでしょう。
責めの比重を変えていくエッチ
エッチシーンは3パート34分間。
プレイはオナニー、おちんぽ挨拶、擬似SEXです。
貞操帯を外す際に効果音が鳴ります。

「みなさーん、大変長らくお待たせしました。前々からお話していました私のマゾ犬さんを、ここに連れてきちゃいました」
クラブの更衣室で準備を整え会場に移動すると
お嬢様は目隠し、貞操帯、手枷を装着した主人公を観客に紹介しすぐさまショーを始めます。

エッチは彼女に言われた通りにおちんちんをいじります。
最初の「はじめてのショー」でするのはスタンダードなオナニー(約13分)。
貞操帯を外して1週間射精してないおちんちんを披露し
シコシコボイスを軽く言いながら周りの状況を実況してイメージと見られる快感を膨らませます。
ちなみに観客は彼女と同じくドSな淑女たちだそうです。

「『犬』なんてつけるのが本物のワンちゃんに失礼なくらいの変態さん。でも、そんなどうしようもないマゾだから私は大好きです」
普通の女性ならドン引きするシチュですが彼女の態度はまったく変わりません。
彼のことを犬扱いしてM心をくすぐりつつ好意をストレートに伝えて甘やかします。
恋人らしさをきちんと残しながらエッチするので屈辱感や寂しい気持ちはあまりしません。
むしろ「彼女のために頑張ろう」とやる気が出るのではないでしょうか。

「皆さん、ご覧になってくれましたか? 私のマゾ奴隷さん、言いつけ通りゼロでしっかりとぴゅっぴゅしてくれました えらいえらい、ナデナデしてあげます」
最後の射精もカウントを数えてタイミングをわかりやすく教え
事後は誇らしげな表情で無事やり遂げた彼を手放しで褒め称えます。
しばらく射精を禁止したからこそそれに見合った快楽と幸福感を与える。
飴と鞭を的確に使い分けてアブノーマルなプレイをまろやかに仕上げてます。

続く「病みつきになってきました?」は一歩踏み込んだプレイ(約11分)。
初めてのショーを終えその魅力にすっかりハマった主人公により屈辱的なプレイを提供します。

「マゾ奴隷、素早くシコシコしてゼロで出しなさい。必死に、ただイクことだけを考えながら必死にやりなさい」
色んな指示を出してオナニーそのものを制御していた前のパートとは違い
このパートは体に恥ずかしい言葉を落書きする、手を使わずにおちんちんをヒクヒクさせて観客に挨拶する
オナニー中にはぁはぁ喘ぐなど心への責めに力を入れてます。
一部のシーンで彼女が敢えて命令口調で指示を出すのもいいですね。
聴き手を彼女の奴隷になった気分に浸らせて興奮と射精感を盛り上げます。

最も屈辱的なプレイが登場するのは最後の「みんなさんの前でお手とセックスしましょうね」(約10分)。
手で竿をしごく今までのオナニーとは違いおちんちんを握ったまま腰を動かして射精を目指します。

「これから、ご主人様のご命令で自分の手に中出しします。マゾペットが自分の手に生ハメ中出しする様子を見ていてください」
ここでは自分の手を女性のおまんこに見立ててする擬似SEXスタイルになってます。
目の前に恋人がいるのにSEXできず、それどころか偽物のおまんこに中出しを決めて褒めてもらう。
射精の権利を奪い男のプライドを打ち砕くなかなか容赦のないプレイです。
オナニーの指示はほとんどしませんから無理のないペースでするといいでしょう。

このように、Mを喜ばせることを強く意識した独特なエッチが繰り広げられてます。
愛のある調教作品
2人の関係を反映させた調教をする作品です。

お嬢様は恋人でありペットでもある主人公に今までと違う快感を味わわせようと
秘密のクラブで行われてるショーへ一緒に参加し、そこで変態性の強いオナニーを披露します。
そして場数を踏むにつれて体よりも心への責めに力を入れます。

ゆるふわなお嬢様が過激で屈辱的なプレイをするギャップ
彼だけでなくエッチを見てる観客達も楽しませようとするシチュに沿ったアプローチ
オナニーのやり方やそれ以外の責めを徐々に変えてパートごとの違いを出す演出。
個性を出しつつ抜きやすさにこだわったM度の高いプレイをします。

「いつも通りお元気そうで何よりです。今日もマゾ犬ショーですからね、健康でいてくれないと」
それでいて2人の絆を感じられる描写がいくつもあるのがとても印象的でした。
彼女は自分のSな欲望を満たしたい一方で彼に喜んでもらいたいとも思ってます。
だからショーを始める前は体調が万全かを確認し、言うことを聞いてくれたらとことん褒めます。
思いやりを見せながら調教するので属性が合う人ならいい気分で聴けるでしょう。

エッチはオナニーの指示を減らす代わりに他の要素を充実させてます。
各パートのプレイ時間が10分程度と短いので毎回出すのはさすがにきついでしょうが
通しで1回抜くくらいなら普通にいけると思います。

射精シーンは3回。
淫語そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

ハードなシチュやプレイをソフトなキャラや言葉で包み込んでる変わった作品です。

CV:口谷亜夜さん
総時間 41:39

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

雨の日の午後に~彼女と耳かき~

サークル「バイノーラル6音」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介するサークルさんの処女作は、落ち着きがあって世話好きな彼女が
大好きな人と雨の日の午後をまったり過ごします。

声の質感、位置、距離、動き、力加減すべてがハイレベルな効果音と
現実世界でする会話にとても近い表現でする他愛もない会話など
音とセリフのバランスをほぼ同じに取り両方から癒す安眠しやすい作りになってます。
バックで流れ続ける雨音も作品全体に静けさを与えてます。
雨の日を2人でのんびりと
彼女が耳かきや羊数えをするお話。

「あーあ 雨やまないか 今日はどこも行けないね」
彼女はややトーンの低いホッとする声のお姉さん。
とある雨の日、恋人にあたる主人公と家で暇そうにしてると
コーヒーを淹れたり耳かきしながら色んなことを話します。

本作品は雨のせいで外に出かけられず暇を持て余してる2人が
午後から夜にかけて過ごす様子を彼の視点で楽しみます。
前半はコーヒー淹れ&耳かき、後半は添い寝しながらの羊数えと家庭的なサービスで統一し
それぞれの様子をとことんリアルに描いて癒しや眠気を膨らませます。

本作品を語る上で絶対に外せないのが「音」。
「~してるよ」などの説明的なセリフを挟まず動作の一部始終をほぼ音だけで表現します。
例えば冒頭の彼女がコーヒーを淹れるシーンでは、ケトルに入れた水がこぽこぽと音を立てて徐々に沸騰する音
インスタントコーヒーの粉末をカップに入れる音、2人分のお湯を注ぐ音を上手に組み合わせてます。
彼女がベッドに寝たり体を起こす音までしっかり入ってますし、音に対するこだわりを持って作られてるのがわかります。

バイノーラル6音さんは有料だとほぼ無名ですが、YouTubeのほうで無料作品を数多く投稿されてます。
私は初めて聴きましたがレベルが非常に高くてびっくりしました。
音の品質や扱い方については処女作の時点で大手のサークルさんに並ぶものを持ってます。

バックで流れ続ける雨音もポイント。
ぱらぱらと優しい水音が使われており、声や効果音の邪魔にならない音量に抑えられてます。
羊を数えるパートではそれと雨音だけが流れる時間を長く取ってありますから
文字通り頭を空っぽにしたまま心安らぐひと時を送れるでしょう。

音と並ぶもうひとつの魅力は彼女のセリフ。
挨拶や自己紹介といった前置きは完全に省略し、音声開始直後から他愛もない会話を続けます。

「ん? おっ ふーん いいねされた ふふっ このツイート ほら」
明日のデートの予定や彼がスマホで見てる動画の内容など
仲の良い者同士だからできるあまり中身のない話題が中心です。
しかもそれらを「うーん」や「おっ」といった意味を持たない言葉を挟んでするからとても緩く感じます。

恋人と2人きりなら当然お互いリラックスしてるでしょうから
その心情をセリフに反映させた自然な会話表現にしてます。
時間に対する会話量は意外と多いのですが、全編を通じて彼女が意識してのんびり話し
さらにセリフごとの間をやや長く取ってるおかげで効果音や雨音と共存できてます。

すべての要素が高品質な音の数々と彼女のだらっとした会話。
音とキャラのバランスを大事にして両方から癒す雰囲気の良い作品です。
音と彼女の優しさに包まれて
彼女にコーヒーを淹れてもらった後に始まるのは耳かき(約11分30秒)。
主人公が観ていたYouTubeの動画を見て興味を持った彼女が実際に耳かきしてあげます。

膝枕ではなく添い寝の状態で右耳→左耳の順に綿棒だけを使うシンプルなもので
「ぽりぽり ぷすっ」という柔らかくて乾いた音を中の汚れを絡め取るように隅々までゆっくり動かします。
息を吹きかけることはありません。

「耳 普段掃除してないでしょ? わかるよ 綺麗にしてあげないと」
綿棒にしては音が粗い気もするのですが、耳かきの開始前に彼の耳が汚れてると遠まわしに言ってましたし
それを反映させてわざとこういう音にしたのかもしれません。
動きと力加減については現時点で文句なしと言えるくらい優れてます。
10秒程度鳴らした後に無音の時間をほんの少し挟んでるのもリアルで良いです。

「うーん そうねぇ (コントローラーの)色は…白かな あ、でも汚れとか目立っちゃうかな」
最中の会話は先日彼が買ったPS4につける彼女のコントローラーの色選びや
冬から春に移りつつある季節のことなど耳かきとまったく関係ないものばかり。
最後のほうに彼女があまあまなことを言って彼が赤面するシーンを入れるなど
恋人たちがだらだら過ごす様子を緩い調子で描いてます。

もうひとつのサービスにあたる羊数えは13分ほど。
すっかり眠そうな彼の右側に彼女が抱きつきリクエスト通り羊をゆっくり数えます。

「羊が1匹 羊が2匹 羊が3匹 羊が4匹」
彼を安眠させるのが目的なので羊数え以外の会話は一切挟まず
雨音と組み合わせて静かで落ち着いた空間を作り上げてます。
前のパートで2人の仲がとても良いのが自然と伝わってきますから
通しで聴けばその優しい声と心に多くの人が安らぎを感じるでしょう。

このように、音声を構成する色んな要素に余裕を持たせた大変癒されるサービスが繰り広げられてます。
ゆるーい作品
音フェチ系でありながらキャラも立ってる総合力の高い作品です。

2人で一緒にいるのが当たり前なほど仲のいい男女が
雨音を聴きながらだべったり耳かきしてのんびりしたひと時を送ります。
そしてその様子をリアルな音と砕けた会話でゆるーく描きます。

音質はもちろん、位置や距離まで緻密に練られたハイレベルな効果音
それを後ろから引き立てる雨音、恋人らしさを感じるセリフの数々。
専門店のように目的を持ってお世話するのではなく、2人が時間を潰す感じを出しながら物語を進めます。

「ん? 寝ちゃうの 眠たい? じゃあ私も寝よっかなー」
音声を実際に聴いてみるとわかりますが展開は割と行き当たりばったりです。
主人公の動画を見て興味を持ったから思いつきで耳かきする、彼が眠そうだから添い寝をすると
彼の心情に彼女が追従する形であれこれお世話します。
この何気なさも本作品をゆるーくするのに貢献してます。

音も十分すごいのだけど、私個人は会話のほうにより強い魅力を感じました。
余計な部分を敢えて盛り込んでるのが作品の雰囲気にすごく合ってるなと。

音フェチ系ボイスドラマと呼ぶのが妥当な良作です。

CV:hana10(はなと)さん
総時間 34:53

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
通常だと35分で700円はやや割高な部類なのですが
品質が非常に良いので今回は点数を引いてません。

2018年4月14日まで50%OFFの350円で販売されてます。
その場合の点数は10点です。

Under the Cherry Blossom

サークル「Tuberose kiss」さんの催眠音声作品(女性向け)。

今回紹介する作品は、おそらく恋人にあたる優しくて気配り上手なお兄さんが
お花見しながら催眠をかけたり若干アブノーマルなエッチをします。

桜餅の味や風に舞い落ちる花びらのイメージを通じて徐々に深める催眠
ちゅぱ音やくちゅ音を積極的に鳴らしながら青姦特有の手段で性感を高めるエッチなど
作品が持つ固有の要素を上手に使って主人公と同じ感覚を味わわせます。
2人きりでのんびりお花見
お兄さんとお花見やエッチをするお話。

「なぁ…桜、見にいかないか?」
お兄さんはトーンが低く穏やかな声の男性。
主人公を先日見つけた秘密のお花見スポットへ誘うと
彼女の手を引いて少し荒れた山道を一緒に登っていきます。

本作品は春の風物詩「お花見」をテーマに
彼がおよそ45分に渡ってそれに合ったエッチな催眠を施します。
作中で2人の関係が明言されてないので彼の名前をお兄さんと書いてますが
彼女のことを「お前」と呼んだり大胆なエッチをしてるところを見るとおそらく恋人同士なのでしょう。

「この辺の花見のスポットは多分どこもいっぱいだと思うから あそこに咲いてる桜はきっと穴場だと思うんだよね そこでお前と二人だけで見たいんだ」
エッチで若干意地悪するシーンがあるものの、基本的にはあまあまな態度で接します。
最中にかけられる言葉も思いやりを感じるものが多く
催眠の効果も相まって心身がスッキリするのではないでしょうか。
お花見から連想される明るくて楽しい雰囲気を大事にしながらちょっぴり大胆に愛し合います。

催眠はおよそ18分間。
山の中腹にある小高い丘に立つ桜の木に到着した後
まずは山登りで上がった息を整えたり彼が用意した桜餅を食べて心身をリラックスさせます。

「一口… いい香りが口の中にふんわり広がって、幸せ… もう一口… 程よい甘さが口の中いっぱいに広がって、幸せ…」
桜餅が持ついい香りや軽い塩気を含んだ独特な甘さを聴き手視点で実況しながら
それによって生まれる幸福感を伝えて作品の世界に引き込みます。
味と匂いの両方を刺激するのがいいですね。
このシーンを聴いてると自然に唾液が出てくる人がいると思います。

食欲を満たした次にするのはお昼寝。
タイトル通り桜の木の下で彼と一緒に横になり
降り注ぐ暖かい日差しや風に揺れて舞い散る花びらをのんびり楽しみます。

「体全部に暖かさが広がって、意識はとろーんと とろけて どんどん力が抜けて、ふわふわした心地よさに包まれて とても気持ちが良い」
「また一枚、花びらが水面を漂う ゆらゆらと漂って すぅーっと沈み込む どんどん沈んでいく 深い底まで沈んでいく」

下半身から始まって両腕と胴体に暖かさを少しずつ伝播させ
すぐ近くにある小さな湖に花びらが落ちて沈む様子を「落ちる」「沈む」を多めに交えて実況するなど
聴いてるだけで自然と催眠の世界に入れるようさり気なくアプローチします。

本作品の催眠はシチュ重視なのでセリフの表現やイメージの扱い方にとても気を遣ってます。
自然物に関するイメージばかりですから日本人なら難なく思い浮かぶでしょう。
最後の花びらが舞い落ちるシーンは深化にあたるので長めの時間を割いて丁寧に暗示を入れます。

お花見の流れに沿って技術を行使する優れた催眠です。
聴き手を作品世界に引き込み、お兄さんとお花見してる気分に浸らせることを目的に
山を登り桜の木に向かうシーンで軽い予備暗示を入れ
到着後は深呼吸、味覚や嗅覚の操作、温感操作、イメージを使った深化と
作品固有の要素を違和感なく組み合わせて少しずつ確実に意識の力を弱めます。

花びら(視覚)、桜餅(味覚&嗅覚)、ひなたぼっこ(触覚)と五感全部に働きかけてくるのが印象的でした。
音声作品ですから当然聴覚も刺激を受けます。
そしてこれは聴き手が自分で作品の世界を構築するのに大変役立ってます。
お兄さん役を務める隗さんの演技も声の強弱や間の取り方がバッチリで催眠にすごく入りやすいです。
羞恥を快感に変えながら
エッチシーンは16分間。
プレイはキス、耳舐め、乳揉み、乳首舐め、手マン、クリ舐め、SEXです。

手マン、SEXの際に効果音が鳴ります(無しも選択可)。
セルフはありません。

「悪い、俺…ちょっと勃ってきた… 寝起きなのと…お前の寝顔があんまり色っぽいからさ…」
2人きりの花見を満喫し昼寝から目覚めたお兄さんは
自分の気持ちをはっきり伝えてから主人公にすかさずキスします。

エッチは彼が終始リードします。
最初の7分間は心と体の熱を高めることを意識したプレイ。
キスから始まり耳舐め、シャツとブラを脱がせてからの乳揉み&乳首舐めと
上半身に的を絞り主に口を使ってご奉仕します。

「俺だって嫌がるお前を無理やりどうこうしようって気はないさ」
「どんどん固くなってきてる 熱い唇を離すとつぅっと唾液が糸引いて… ちょっと肌寒い風がお前の乳首をなでて鳥肌が立つ」

エッチを持ちかけたのは確かに彼ですが彼女を無理矢理犯す気はまったくありません。
野外でのエッチに躊躇する彼女を言葉で解き放ちながらやや激しいちゅぱ音を鳴らします。
催眠音声では珍しくちゅぱ音やくちゅ音を積極的に鳴らしつつ
プレイの様子や得られる快感を聴き手視点で語って盛り上げてくれます。

残りの9分間は打って変わって下半身を責めるプレイ。
下の衣服を脱がせてからクリトリスと膣を同時に責め、十分に準備が整ったところでひとつになります。

「指で中のざらついた部分を刺激されて じんわりと快感が広がっていく きゅんっと奥が切なくなって 愛液が更に溢れ出す」
大事な部分を指、口、男性器で責められる快感、そしてこれらを野外でする快感。
恋人同士がするあまあまなエッチにアブノーマルな要素を盛り込んで絶頂を後押しします。
M向け作品ではないので露出プレイと呼ぶほどハードな描写は出てきませんが
お花見しながらのエッチらしさを出すために若干のスパイスを含んでます。

このように、2人の仲の良さを出しつつちょっぴり意地悪に振る舞うエッチが繰り広げられてます。
季節感のある作品
珍しい場所で男女が愛し合う様子を柔らかいタッチで描いた作品です。

お兄さんは大好きな主人公に2人だけのお花見を楽しんでもらおうと
それができる場所を事前に見つけ、案内してから色んなサービスでもてなします。
そして最後は普段よりも刺激的なエッチをして性欲も発散させます。

お花見する流れに技術を違和感なく盛り込んだ高度な催眠
ちゅぱ音やくちゅ音を多めに鳴らしつつ若干の青姦要素を組み込んだエッチ。
作品のテーマを強く反映させた甘さの強い物語に仕上げてます。

私個人はこの作品の魅力はアプローチの幅広さだと思います。
催眠部分でも書いたように五感を満遍なく刺激してイメージ力と催眠の感覚を膨らませるのに加えて
食欲→睡眠欲→性欲と人間の三大欲求も同時に満たす流れでお話を進めます。

お花見の場でいきなりエッチする展開に戸惑う人がいるかもしれません。
でもこれに当てはめて考えれば割と受け入れやすく感じるのではないでしょうか。
お花見をテーマにした催眠ももちろん特徴的ですが、その裏にあるもののほうが印象に残りました。

絶頂シーンは1回。
くちゅ音とちゅぱ音そこそこ、淫語ごく僅か、喘ぎ声はありません。

今の季節にぴったりなイチャラブ系作品です。

CV:隗さん、三橋渡さん
総時間 50:19


体験版はこちらにあります

2023年4月20日追記
三橋渡さんのバージョンが追加されてるとのご連絡をいただいたので追記しました。
また作品タイトルも「Under the Cherry Blossom」
「お花見ひぷの-Under the Cherry Blossom-」に変更されてたので修正しました。

ナナ狐に射精を縛られるオナサポ ~複数同時水音支配上級編~ ※期間限定20%割引中

サークル「めがみそふと」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、Sっ気が強く面倒見のいい妖狐が
とても仲の良い男性の性癖に合ったハードなオナサポをします。

カウントを何度も数えて長時間に渡る寸止め地獄を味わわせたり
最大4人に分身して左右の乳首や耳を同時に舐めるなど
彼女の性格や特性を活かしたエロさと密度の高いプレイが楽しめます。
あなたの射精、縛ってあげる
ナナ狐の指示に従ってオナニーするお話。

「あら また来たのね」
ナナ狐はややトーンの低いクールな声の女性。
オナニーの手伝いをしてほしくて再びやって来た主人公を穏やかに迎えると
服を脱いで横に寝かせてからふたつの約束をします。

本作品はサークルさんが以前無料で公開された「ナナ狐に射精を縛られるオナサポ初級(中級)編」の続編。
サークルさんの過去作に登場したドSな妖狐が、彼の願いを聞き入れておよそ80分に渡るオナサポをします。
2人ともサークルさんの過去作に登場したキャラで背景部分の説明は特にされてませんが
ほぼオナサポするだけなのでとりあえず2人の仲が良いことを知っておけば十分です。
ちなみに製品版には前作のファイルも同梱されてます。

テーマは「縛り、壊れる」。
肝心の射精はもちろん、オナニーの開始や停止のタイミングまで完全に制御して
Mな男性でなければ耐えられないレベルの寸止め地獄を味わわせます。

具体的にはオナサポでは定番のシコシコボイスを一切使わずカウントで合図を出し
それと同時にちゅぱ音をたっぷり鳴らして興奮や射精感を執拗に高めます。

キス、擬似フェラ、乳首舐め、耳舐めと口を使ったプレイが充実しており
妖狐の能力を使い途中から体を分身させて性感帯を複数同時に責め続けます。

簡単に言えば指示とオカズをバランスよく与えるオナサポです。
ルールは彼女がカウントを数え始めたら好きなペースと速さでオナニーを行い
0になったら射精、ストップと言われたら停止する至ってシンプルなものです。

「オナニーの快楽のためなら 服なんてすぐ脱いじゃうマゾ奴隷のあなたに お似合いの格好ね 惨め」
これらを行う彼女のキャラもポイント。
普通のオナニーでは満足できない彼のことを適度に見下し、射精できずに悶える姿を微笑交じりに観察します。
少し前に書いた通り2人の仲は非常に良いので今回のエッチはいじめではありません。
Mな彼とSな彼女の性癖が噛み合った結果こうなっただけです。
その証拠に終盤の射精パートでは彼女が愛を伝えながら射精に導くプレイが登場します。

またカウントやちゅぱ音を聴きやすくするために言葉責めの量を少なくしてあります。
体への責めはカウント、心への責めはちゅぱ音が主に担当しますから
属性はドMじゃなくMあたりがメインターゲットだと思います。
カウントごとの間が30秒~1分程度ありますし、上級編と銘打ってる割には完遂しやすい作りと言えます。
密度の高い意地悪なエッチ
エッチシーンは6パート81分30秒間。
プレイは玉揉み、キス、擬似フェラ、オナニー、乳首舐め、耳舐めです。
エッチな効果音はありません。

「さぁ 最初は下ごしらえからよ」
全裸になった主人公に約束事とプレイのルールを説明すると
ナナ狐は竿ではなく金玉を手で包み込む指示を出し、それをゆっくり揉ませながらソフトなキスをします。

エッチは終始彼女に言われた通り手を動かします。
一番最初の「キスと睾丸マッサージで下ごしらえ」は本番に向けて準備するパート(約11分)。
金玉を手で少し温めてから優しく揉みほぐして興奮と性感を高めます。
この時点では彼女の本体が1人で相手を務めます。

「決して力を入れず いたわるように回すの」
彼女は確かにSですが彼に対する思いやりも十分以上に持っており
痛みを与えないよう気遣いながら穏やかな声でプレイを応援します。
キスも間を開けてゆっくり啄む程度のソフトな音ですし上級編っぽさはほとんどないです。
80分以上もあるのにいきなり飛ばしたら体が持ちませんから敢えて抑えてるのでしょう。

本作品らしさが出てくるのは次のパートから。
擬似フェラ、乳首舐め、耳舐めとプレイを変えながらおよそ43分に渡ってカウントを何度も数え続けます。

陽「じゃあ今度は もっと深く○○をしゃぶって 気持ちよくしてあげるわね」
陰「楽しむ余裕なんて与えるつもりはないけどね 私のフェラでおちんちんしゃぶり尽くしてイかせるから」
そしてここからは本体がカウントや言葉責めを
穏やかな人格のナナ狐(陽)が左、意地悪な人格のナナ狐(陰)が右に陣取って舐めを担当します。
どのパートも片方が1人でしばらく舐めてから両方同時にする流れになっており
陽は上品で丁寧、陰はやや下品で激しいとちゅぱ音の質感に違いを持たせてます。

彼女のキャラを崩したくないのか全体的にペースがやや緩くなってますが
バイノーラル録音のおかげで音質は良く、同時責めのシーンは密度も高いです。
特に耳舐めは耳元至近距離から流れるちゅぱ音と合間に漏れる吐息が生々しくてエロいです。
個々のパワーは弱めだけど、重ねて鳴らし続けるから後になるほど効いてきます。

カウントについては全編10から数え下ろすスタイルで統一し、ほぼ全部が同じ数字でストップします。
終盤の射精シーンのみカウントの間に長めのセリフを挟んできますが
それ以外はペースが多少変わるだけで違いはほとんどありません。

個人的には同じカウントで足踏みするとか逆に数え上げるといった変化がもっと欲しかったです。
同じパターンでカウントを続けてるとどうしても先の展開がすぐわかりダレてしまいます。
途中での暴発する確率を下げるために敢えてこうしたと見ることもできますが
サークルさん自身が上級編とおっしゃられてる以上、手心を加えるのは作品の趣旨に反すると思います。

終盤の2パートはお待ちかねの射精タイム(約28分)。
「愛で壊され射精編」は甘やかしながら、「支配で壊され射精編」は見下しながらとほぼ正反対の態度を取り
いずれも3人が同時にちゅぱ音を鳴らしてより充実した射精をプレゼントします。
ちなみにこれらはいずれか片方を選択して聴きます。

陽「どんなに苦しくて辛くても 私たちが側にいてあげるわ あなたのためを思い 最後は最高の幸せを与えてあげる」
本「みんなあなたの射精に釘付けよ 大好きな人の射精 快感に浸る表情 そして私への愛の言葉 すべてが幸せよ」
前者は本体がキス、陽と陰が耳舐めを担当し「大好き」などのセリフを投げかけながら進めます。
雰囲気はあまあまですがプレイ開始から射精までほぼずっとオナニーを続けるため
休憩を小まめに挟んできた今までよりも暴発する確率が上がってます。

優しく接しつつきちんと試練を与えるところが本作品らしいなと。
ですが彼女の優しさが伝わってくる描写が多く、我慢した先に迎える射精の瞬間は相当に気持ちいいです。
事後にいたわりの言葉もかけてくれますから良い気分で聴き終えることができるでしょう。

陰「恥ずかしいところも 惨めなところも 情けない姿も すべて私たちに捧げて 自分の意思すら快楽のために放棄する 救いようのないクズね」
本「惨めなゴミ射精 上手にできたらみんなで笑ってあげる」
それに対して後者は「クズ」「ゴミ」などの言葉をぶつけたり、恥ずかしいセリフを復唱させる正統派のM向けプレイです。
ちゅぱ音やカウントはどちらもほぼ一緒で言葉責めや態度に違いを持たせてます。
射精の直前しかカウントを数えないところがオナサポからやや脱線してるようにも思えますが
サークルさんが抜きやすさを優先してこうされたのかもしれません。

このように、最大の武器であるカウントとちゅぱ音を存分に活用したそれなりに意地悪なプレイが繰り広げられてます。
ちゅぱ音まみれのオナサポ作品
オナニー自体の縛りを多少緩くする代わりに抜ける素材を多く詰め込んでる作品です。

ナナ狐はどうしようもなくMな主人公の心と体をスッキリさせようと
穏やかな声と態度で意地悪しながら長時間に渡って射精を徹底的に我慢させます。
そしてオナニーはカウントで開始と停止のタイミングを指定し
その前後最中にちゅぱ音をたっぷり鳴らして興奮と射精への欲求を煽ります。

ふたつの要素を組み合わせて心身をバランスよく盛り上げるプレイスタイル
ほぼ正反対の態度で射精を後押しする射精パート、愛を込めて意地悪する彼女のクールなキャラ。
シリーズものでありながら誰でも聴けるように作られた個性の強いエッチをします。

私は前作の初級(中級)編 を聴いた時に「易しい」と書きました。
しかし本作品は通しで聴くと射精を我慢するのが難しいと感じるレベルに上がってます。
ですからタイトルの上級編はだいたい合ってると言えます。

エッチはカウントよりもちゅぱ音に光るものを感じました。
プレイ中はほぼずっと鳴り続けますし、陽と陰で違いを出したり後になるほど激しくしてるのが大きいです。
カウントはシーンごとに1セットあたりの時間や休憩時間に大きな違いを持たせたほうがメリハリが出たと思います。

射精シーンは3回。
ちゅぱ音大量、淫語それなり、喘ぎ声はありません。

以上のことから今回はこちらの点数とさせていただきました。
めがみそふとさんはまだオナサポ2本目ですし、今後どう変わっていくか非常に楽しみです。

CV:ちゆさん
総時間 1:50:25(本編…1:47:54 アフタートーク…2:31)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
2018年4月7日まで20%OFFの880円で販売されてます。

また彼女が最初に登場した「えっちでかわいくてさびしがりやな妖狐」は
2018年4月8日まで90%OFFの120円で販売されてます。

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