同人音声の部屋

同人音声および催眠音声(トランス/暗示ボイス)について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

2017年01月



ラビットフロスト

サークル「すくりぷてっどこねくしょん」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、ぽわぽわした温かい声のお姉さんが
「ラビット(うさぎ)」にちなんだ催眠とエッチをプレゼントします。

乳首オナニーしながらアナルも気持ちよくするちょっぴりアブノーマルなプレイが行われており
指や器具で一切いじってないにも関わらず、お尻のあたりに軽い違和感やムズムズした快感が湧いてきます。
催眠も非常に優れてますから最中は頭を空っぽにして気持ちいい感覚だけに集中できるでしょう。
うさぎさんがするエッチな遊び
お姉さんに催眠をかけられ乳首とアナルで気持ちよくなるお話。

「ようこそ ここは私の支配する世界」
お姉さんは甘く温かい声の女性。
音声を聴く際の諸注意を簡単に説明すると
主人公のことを「うさぎさん」と呼び、気持ちよくなる催眠をかけます。

本作品は一般的なエッチとは異なるタイプの快楽を味わってもらうことを目的に
彼女が30分近くの時間をかけて催眠を施してから
淫語やちゅぱ音といったストレートなエロ要素をほとんど使わないプレイでドライオーガズムへと導きます。

「じゃあうさぎさんの尻尾は? それはね お尻が気持ちよくなれるようになんだよ?」
今回彼女が特に力を入れてるのはアナルで得る快感
催眠の途中にここへ意識を向けてムズムズした感覚を味わわせたり
エッチの後半ではうさぎの尻尾を模したバイブを挿入するシーンが登場します。

ただし、ガチでアナル開発するわけではありませんから必要なアイテムは一切ありません。
それどころかアナルに指一本触れさせずイメージだけで気持ちよくする催眠音声らしいプレイをします。
今までアナルを扱ったプレイをまったく体験したことのない人でも普通に聴ける内容です。
乳首オナニーしながらイメージするスタイルですから、むしろ乳首開発のほうが重要になるかなと。

「うさぎさん うさぎさんは 私の言うことは何でもききたくなる」
また彼女は全編を通じて我々のことを「うさぎさん」と呼びます。
これはサークルさんの過去作「ラビットラビリンス」や「ラビットストラテジー」にもあった描写で
これらを聴いたことのある人たちを対象にその時の感覚を呼び起こそうとしてるように思えます。

内容は完全に独立してますので本作から入ってもまったく問題ありません。
ですが上記2作を視聴済みの人は「うさぎさん」と言われた時に何か響くものを感じるはずです。
無意識に眠ってる聴き手の経験を呼び起こしてるところが実に面白いですね。
リラックスしながら森の奥へ
催眠はおよそ27分間。
仰向けに横になって目を瞑り、まずはお馴染みの深呼吸で心身を落ち着けます。

「うさぎさんは私の声を聞いていると それだけでリラックスできます それは私の声が心地のいい声だから」
やりやすいように呼吸のリズムを合図しながら
彼女は適度に自分の声に意識を向け、いい印象を持ってもらえるよう働きかけます。

催眠は術者の暗示をすんなり受け入れられるほどスムーズに進みますから
声そのものに対してどう感じてもらえるかがとても重要になります。
彼女はこの後も表現を少しずつシフトさせながら、聴き手が後になるほど声に心地よさを感じるようにリードします。
みもりあいのさんのぽわぽわしたお声もそれを大いに助けてます。

お次はうさぎが生息する森にいるイメージをし
緑豊かな木々や新鮮な空気を感じながら肩やお尻の力を抜きます。

「腕から力が抜けると 楽になって 肩が軽くなったような感じがします」
「ぼーっとしていても 私の声はちゃんと聞こえているし 体はちゃんと反応してくれます」

深呼吸と一緒に行うのでこのあたりから多少なりとも意識のぼやけを感じるでしょう。
その感覚が強くなるように彼女もタイミングを見計らってよりリラックスできる暗示を入れます。
そして頭がぼーっとしてても声にだけは集中できるようにもします。

リラックスして尚且つ何かひとつの事に集中してるのが催眠状態です。
聴き手を押さえつけるのではなく、心と体を自然とそうなるように言葉を選んで進めてるのが印象的でした。
この時点でもうお尻に焦点を当ててくるのも本作品らしいですね。

「まーっしろ 頭の中まーっしろ」
「頭の中から意識がすーっと消え 口から出ていきます」

その後は脱力させる対象を体から頭に切り替え
薄暗い森とは正反対の暗示を入れたり、カウントに合わせて指を鳴らし意識の力をさらに弱めます。
途中で彼女が口を開ける指示を出すシーンがあるのですが
うまく催眠に入っていればそのままでいることに安心感を覚えるかもしれません。
段階的に落としてくれるので被暗示性の低い人でも普段とは違う不思議な気分が味わいやすいです。

うさぎが持つ特徴やイメージに様々な技術を絡めて落とすテーマに沿った催眠です。
聴き手をお姉さんの声の言いなりにすることを目的に
前半は深呼吸を中心に据えたリラックス重視のアプローチ
後半は声に対する安心感や幸福感を膨らませながらトリガーを使って深化させます。

「自然の中に溶け込んでいく 余計なことは何も考えないで ただ ぼーっとしてみましょう」
ごく一部で漸進的弛緩法を使用してるものの、それ以外は本作独自の要素ばかりで非常に個性的です。
特にタイトルのうさぎや舞台となる森が持つ特徴を暗示に上手く反映させてます。
ストーリーに違和感がないので思考する必要がない、つまり頭を空っぽにするのが容易です。

私の場合は音声を聴き始めてしらばくすると頭の中にもやもや、ぽわぽわする感覚が生まれ
それが後になるほど強くなっていくのを感じました。
さらに終盤のカウントや指鳴らしに合わせて体がずーんと重たくなります。
まるで脳が溶けてしまったような気持ちよくて幸せな感覚です。
乳首とお尻に快楽を注入
エッチシーンは22分ほど。
プレイは声による絶頂、乳首オナニー、アナルに尻尾を挿入されてるイメージです。

エッチな効果音はありません。
セルフは有りですが射精表現はありません。

「これからもっといっぱい イかせてあげるから ちゃんと言うことききなさい?」
巧みな催眠で主人公を自分の声の虜にしたお姉さんは
引き続き言葉を使って彼の頭を真っ白にしながら気持ちいい絶頂へと導きます。

エッチはイメージと暗示を組み合わせてドライオーガズムへと持っていく催眠音声ならではのものです。
最初の12分間は感度強化と乳首での快感がメイン。
今までよりもちょっぴり嗜虐的な口調になった彼女が焦らし気味に乳首をいじらせ
それと同時に乳首に快感が集まってくる暗示を何度も入れます。

「わぁ とっても臭いわね 臭いけど とってもいやらしい匂い」
「いっぱい揉まれてあかーくなっちゃってるね 乳首がぷくーって勃起して硬くなってる 素敵な勃起乳首だね」

飼い主になった後も彼女の態度は至ってあまあま。
うさぎのようにすっかり発情した彼の匂いや感じてる姿を嬉しそうに堪能します。
「変態」と言ってくるシーンが若干あるものの、口調が柔らかいので言葉責めと呼ぶほどではありません。
催眠パートで得た幸福感をできるだけ損なわないように気をつけて進めます。

「ぼーっとしたまま さらに頭の中が真っ白になっていく」
すくりぷさんの特徴である「エッチの最中にも深化させる」アプローチは今作でも健在。
乳首の快感を起点に頭の中を真っ白にし、エッチにより没頭できる環境を整えます。
終盤の絶頂シーンまで催眠状態を維持しやすければ当然ドライできる可能性も上がります。
一人でも多くの聴き手が催眠とエッチの両方を楽しめるように考えてくれてるのが素晴らしいです。

続く後半の10分間はいよいよアナルに関するプレイが登場します。
お姉さんにアナルを見せつける感じで四つん這いになり
引き続き乳首をいじりながら彼女に尻尾型のバイブを挿入されてるイメージをします。

「違和感を感じるたび 深く深く入ってきて さらに奥まで感じちゃうの」
「乳首で感じると アナルがピクピクって動いてさらに感じちゃう アナルで感じちゃうと 嬉しくって乳首をこねくり回す」

物理的には何もしないので苦しいほどまでの圧迫感はないものの
お尻のあたりが自然にきゅっと締まってムズムズしたり微妙な違和感がありました。
快感についても乳首オナニーと上手く連動させて弱さを補ってます。

最後の絶頂シーンはその瞬間に強めの快感が走るように準備を整え
およそ45秒間と長めの時間に渡り刺激を与え続けます。

手を一切触れてないのに股間が勝手に痙攣して
その度にお漏らししたような生暖かい感覚が広がりとても気持ちよかったです。
普段味わうドライオーガズムより刺激はマイルドだけどそのぶん長く持続してました。

おちんちんについてはプレイ中にこれといって意識させたり責めるシーンはありません。
しかし、そのすぐ近くを責める関係で結構な熱の高まりを感じます。
音声を聴き終えた後に収まらなくてオナニーをする人がいるんじゃないでしょうか。

このように、乳首(体)とアナル(心)をバランスよく責める独自性の強いエッチが繰り広げられてます。
取り組みやすい乳首&アナル作品
一見するとアブノーマルなプレイをできるだけノーマル寄りに仕上げた高品質な作品です。

普段は優しいけどエッチが始まると少しだけSっ気を見せるお姉さんが
おちんちんに一切触れないエッチで催眠音声だからこそ味わえる快感を提供します。
主人公を森の中に迷いこんだうさぎに当てはめ誘導するタイトルに相応しい催眠
シリーズの売りである乳首オナニーに新しくアナルを加えイかせるエッチ。
サークルさんらしい自由度の高い展開でそれぞれを優しく丁寧にリードします。

アナルを扱ったプレイに目が行きそうな内容ですが
私個人はそれよりも周りを形作る催眠の技術の高さのほうが印象に残りました。
序盤から中盤にかけての声に対する印象操作、のんびりした流れから一気に落とす深化
そして催眠状態をきっちり維持したまま最後まで持っていくきめ細かさがいい例です。

中でもエッチは淫語と呼べる単語を極力まで削ぎ落とし
暗示の力だけで感度を高めたり興奮させる独特なものです。
彼女も色っぽく振舞ったりしませんから雰囲気はそれほどエロくありません。
でも言葉を聞いてるとなぜか股間がものすごく熱くなったりムズムズしてくる。
これを体験させてくれるところが本作品の一番面白いところだと思います。

終盤で恥ずかしい体勢を取るシーンがあるくらいで変態要素は極めて薄いです。
催眠そのものの気持ちよさ、心地よさも存分に味わえますから興味が湧いたのなら本当に誰でも聴けます。
頭の中をドロドロにしたまま迎える絶頂は射精とは一味も二味も違います。

絶頂シーンは全部で2回。
淫語ごく僅か、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

催眠・エッチいずれもレベルが高く十分な個性も持ってる総合力の高い作品です。

CV:みもりあいのさん
総時間 55:24

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

「ささやきチクニー講師 美波のの佳」1巻

サークル「東山誠BRAND」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、指導熱心でそれなりのSっ気もある女の子が
乳首開発を目的とした実践形式での講義を行います。

乳首オナニー初体験の人でも無理なくついていける極めて丁寧なリードが行われており
彼女は事前に講義の目的や心構えなどをはっきりと伝え
プレイ開始後も腕と指の動かし方やペースを言葉で手取り足取り教えます。

音声を聴く前に以下のアイテムをご用意ください(無理なら無くてもOK)。
リップクリーム、歯磨き粉、ウェットティッシュ
おちんちんとは違う快楽を得るために
美波のの佳先生の指導に従い乳首オナニーするお話。

「もしもし? はいっ 到着しました!」
のの佳先生はハキハキと話す明るい声の女の子。
主人公の家の前に到着したところで彼の携帯に電話をかけると
部屋の電気を消し仰向けに横になる指示を出してから入室します。

本作品はこれより5ヶ月前に発売された「「ささやきチクニー講師 美波のの佳」0巻」の続編。
前作の体験レッスンを気に入り受講を決意した彼の元に彼女が再び現れ
2つのいじり方と先ほど書いた道具を組み合わせた初歩的な乳首オナニーを伝授します。
シリーズものですがプレイは完全に独立してますので本作から聴いても問題ありません。

お話のほうは前半の8パート27分が本編にあたる第一回目の講義
残りの2パート21分間は受講後の追加サービスや女子受講生との会話が収められてます。
当サイトではおまけパートの解説はしない方針を採ってますが
今回は本編の時間が短いですし、本編と繋がりの強いプレイをおまけでしてるためすべて紹介します。

「昨日 あなたの専属講師になるにあたり これからのレクチャーする意味について考えてみたんです」
本作品における最大の魅力は乳首開発をガチで応援してくれること。
これから数回行う講義のことを「あなたの望みが叶う講座」と明言し
講義を行う3つの意味をひとつずつわかりやすく説明します。

講義というと生徒に講師が一方的に説明することが多いですが
そうするにしても生徒側に心構えがあるかないかで習得度は大きく変わります。
一般的なオナサポ作品に見られる「いじる」ことを重視した作りとは違い
本作品は「いじり方を習得する」ことを目指したプレイを行います。


最初から言ってしまうとこの音声を聴きながら乳首で絶頂、あるいは射精するのはちょっと難しいです。
レクチャーを丁寧にしてくれる反面、実際にいじる時間がそれほど取られてないからです。
だけど、彼女に教えてもらった乳首オナニーを普段のオナニーに組み込めばより充実したオナニーが楽しめます。
そのためのきっかけ作りと具体的な方法を伝授してくれる作品です。

タイトルにもなっている囁きについてはそれほど多くありません。
部屋に入った直後の説明やおまけで長めに囁いてくれるものの
それ以外のパートは要所でちょこちょこする程度です。
囁き目当てでこの作品を聴くのはあまりおすすめしません。

「一回目の講座は 道具を使ったチクニーに挑戦します」
今回の講義のテーマは道具を使ったシンプルな乳首オナニー。
最初はリップクリーム、後のほうになると歯磨き粉を乳首に塗り
さらに唾液と混ぜてぬめりをよくしてから彼女に言われた通りに刺激します。

私はリップクリームが手元になかったので最初から歯磨き粉を使ってみたのですが
少し経つとスーッとする感覚が湧き上がり、指でいじると何もつけない時より強めの快感が味わえました。
歯磨き粉に入ってる研磨剤のザラザラした感触が刺激を強くしてるのだと思います。
ただし、いじり始めてしばらく経つとヒリヒリしてきたことから肌の弱い方は避けたほうがいいでしょう。
頭を空っぽにできるきめ細かなリード
エッチシーンは4パート25分30秒。
プレイは乳首責め、乳首オナニー(ワイドラブ、タッピング、両者の組み合わせ、ナローラブ)、おちんちんオナニーです。
エッチな効果音はありません。

「まずは ワイドラブから勉強しましょう」
主人公の乳首を髪で軽く撫でてから講義の準備を行うと
のの佳先生は一番最初のいじり方「ワイドラブ」を丁寧に教えます。

エッチはどのパートも彼女にリードされる形で進みます。
最初の3パート14分は第一回目の講義。
ワイドラブとタッピングの方法をレクチャーしたり実際にいじらせてから
その両方を交互に行うより高度なプレイへと移行します。

ちなみに、彼女によると乳首のいじり方は大きく3つあり
ラブは乳首を擦る責め、タップは叩く責め、フリックは弾く責めにあたるそうです。
フリックは次回以降の講義に登場するものと思われます。

「まず 両手の人差し指を 乳首と鎖骨の間に置いてください 乳首から10センチほど上に指があるといいでしょう」
「このエクササイズで大事なポイントは 手の動きを 途中でやめないことです」

そして講義中は指を置く場所、動かし方とペース、気をつけることなどを細かく教えます。
実際にいじる時も「上から下 そのまま動きを止めずにー 上に戻る」と合図を出してくれます。
ここまで何でもしてくれるオナサポ作品はそうそうありません。
頭を空っぽにしたまま聴けるので乳首の気持ちよさだけに集中できます。

実際にやってみたところ、ワイドラブよりタッピングのほうが気持ちよかったです。
両方の指で乳首をリズミカルに叩くプレイなのですが、ピリッとする快感が断続的に襲ってきます。

「歯磨き粉を指先につけて 乳頭を一度撫でてから 乳輪 そして乳首全体に塗りこんでいってください…あんっ」
彼女の優しさは講義だけではありません。
両方を組み合わせていじるパートでは歯磨き粉を自分の乳首に塗って一緒にいじります。
今までよりも熱っぽい息遣いとセリフの端々に漏れる喘ぎ声がエロいです。
最後のパートに向けて多少は気持ちを盛り上げてくれます。

本編以外でエッチシーンがあるのは「言葉攻めプライベートレッスン1」パート。
講義終了後、彼の予定が空いてるのを確認した上で追加のレッスンへと突入します。

「これ ちんちんにも塗ろうか? いいだろ?」
「お前の(精液)は白いだけじゃなく 臭いのね」

今まで丁寧だった言葉使いが一気に男性っぽくなり
お気に入りのペットと遊ぶようなちょっぴり上から目線でオナニーの指示を出します。
終盤の5分間おちんちんをいじるシーンがあるものの、それ以外は先ほどまでのプレイをおさらいします。

講義の時より乳首をいじる時間が純粋に長く取られてるおかげで
本作品の中ではここが一番の抜きどころになってます。
言葉責めはおまけに近い位置づけですね。
最後はカウントを数えて射精のタイミングを教えてくれます。

このように、乳首オナニーに特化した親切丁寧なプレイが繰り広げられています。
乳首オナニー入門者用作品
乳首オナニーに興味がある人にこそ聴いてほしい作品です。

のの佳先生は乳首でより大きな快感を得たいと思ってる主人公へのお手伝いとして
オーソドックスないじり方に2つの道具を織り交ぜた簡単なプレイを指導します。
エッチシーンのほとんどを乳首オナニーに費やす尖った作りに加えて
どうすれば気持ちよくなれるかを手取り足取り教える本格的なリードが光ります。

「あの… 私とお付き合いすることって 考えられますか?」
また彼女は講義の中で時折踏み込んだセリフを投げかけます。
先生と生徒から連想される心の距離がほとんどないので終始リラックスして聴けます。
いじり方だけでなく雰囲気作りにも気を配ってくれるところがいいですね。

プレイについては初歩的なものがほとんどで開発済みの人だとおそらく物足りないです。
歯磨き粉を使用するのも乳首がまだ鈍感な人に気持ちよくなってもらいたかったからでしょう。
乳首オナニー入門者、初心者にターゲットを絞っています。

射精シーンは1回。
淫語そこそこ、喘ぎ声ごく僅か、ちゅぱ音はありません。

乳首オナニーの第一歩を応援してくれる作品です。

CV:涼貴涼さん、椎那天さん(「私のペット スク水くん」パートでのみ登場)
総時間 48:16(第1回講座…27:24 おまけ…21:52)

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

メタモル美少女-女体化催眠オナニー-

サークル「300y's」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、美少女になりたい願望を抱く男性のために
優しい声のお姉さんが催眠を交えたお手伝いをします。

導入から絶頂まで17分という極めてコンパクトな作りをしており
女体化してのドライ絶頂に向けてやることを厳選したリードをします。
お手頃な女体化催眠をあなたに
お姉さんが短時間のエッチな女体化催眠を施すお話。

「ようこそ。いらっしゃいませ」
お姉さんは上品で色っぽい声の女性。
自分のもとにやって来た主人公が何を望んでるかを瞬時に察知すると
早速催眠を使って彼を美少女へと変えてあげます。

本作品は自分が理想とする美少女になりきりエッチを楽しむことを目的に
彼女が極めてシンプルな女体化誘導とエッチを提供します。
催眠音声と言えば1時間くらいのボリュームが非常に多く、どんなに短いものでも25分くらいは費やします。

しかしこの作品は催眠が7分30秒、エッチは5分とそれらを上回る短い時間で行います。
そのおかげもあって催眠音声では破格の300円で販売されてます。

短い作品において最も気になるのはクオリティです。
いかに安いといっても催眠音声を名乗るからには催眠をかけてくれなければいけません。
本作品はやることをとことん絞りこみ、そこそこの快感を与えることを目指したリードをします。

最初から言ってしまうと深い催眠に入るのはさすがに難しいです。
ですが軽めのドライと言いますか、股間の筋肉が痙攣して気持ちよくなるくらいの感覚はありました。
初心者よりも催眠慣れしてる熟練者の方がずっと楽しめるでしょう。

催眠はおよそ7分30秒。
まずはこれから自分がなりきる美少女のイメージをします。

「マネキンが一番簡単ですね。小さいマネキン、少女のようなマネキンをイメージ」
「無垢な…一本の、たて筋。勿論、左右に押し開けば、清らかで、鮮やかな…ピンク色」

お姉さんはいきなり美少女にするのではなく、それと同じ容姿のマネキンを用意し
肌、腕、手、太もも、足、お尻、腰、お腹など全身を細かく分けて意識させます。
彼女が具体的な描写を避けてくれますから自分の好きな女性を思い描くといいでしょう。
基本的には流す感じですが、おまんこだけは多少時間をかけてくれます。

イメージが整ったところでいよいよ本格的に美少女と同化します。
深呼吸を事前に軽く行い、彼女と抱き合うイメージをしながらカウントに耳を傾けるシンプルなものです。

「深呼吸をするたびに、深呼吸を繰り返すごとに、どんどん、リラックスしていきます」
「2回 五体が、蕩けていく。3回 感覚が、蕩けていく」

そして最中はお姉さんが的確なタイミングで暗示を入れてくれます。
300y'sさんは催眠音声サークルとしては無名ですが
とある催眠音声サークルと中の人が一緒で一定以上の技術を持ってます。

頭の中がどろどろになるほどの感覚はさすがに得られないでしょうけど
聴く前より気持ちが落ち着くとか、いい気分がすると感じる人は普通にいると思います。
タイトルにもなっている女体化だけを突き詰めた簡素な催眠です。
より完全な美少女になるために
エッチシーンは5分間。
プレイは声による絶頂です。

エッチな効果音はありません。
セルフもありません。

「すぐには、女性の体に慣れないとは思いますが、心配はいりません。すぐに慣れる方法がありますから」
催眠を使って主人公の心を美少女へと移し変えたお姉さんは
女性の体により馴染ませるために言葉だけで絶頂へと導きます。

エッチは仰向けに横になった状態で彼女の感度強化の暗示を聴き
終盤のカウントダウンに合わせて1回だけ絶頂します。

本作品のエッチは女体化の仕上げとしてする位置づけになっており
絶頂後はお姉さんが好きなだけ女性の感覚を楽しんでいいよと言ってくれます。
エッチの入り口だけ彼女がサポートする感じです。

「全身が、ジンジン…ジンジン。特に、胸とあそこが、ジンジン、ジンジン、強烈な、感覚」
そして最中は主に擬声語を使って乳首や股間が熱くなる暗示を入れ続けます。
時間に対する暗示の量が多いので多少なりとも体の熱さを感じるのではないでしょうか。
限られた時間の中でできる限りのことを彼女はしています。
気になった点を強いて挙げるならカウント後に追い込み暗示を入れて欲しかったです。

このように、声だけで感覚を操作する催眠音声らしいエッチが繰り広げられています。
コンパクトな女体化作品
これ以上ないと言えるくらいスマートな女体化作品です。

お姉さんは主人公の美少女願望を叶えるために
そして聴き手が手軽に、気軽に催眠音声を楽しめるように
一般的な催眠音声の半分以下の時間で催眠を施し絶頂させます。
ここまで短い時間ですと大手サークルさんでもな限り形にするのは難しいです。
ですが少なくとも私が聴いた限り、彼女は女体化からの絶頂に向けてちゃんとしたことをやってます。

テーマ的にも内容的にも人を選ぶ作品なのは否定しません。
でも彼女が催眠の技術に則りそれぞれを行ってるのも事実です。
ですから浅めの催眠に入ったり軽い快感を得られる可能性は十分にあります。
よくここまでまとめられたなぁと私は感心しました。

絶頂シーンは最後に1回。
淫語ごく僅か、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

時間や値段相応の気持ちいい感覚が得られる作品です。

CV:野中みかんさん
総時間 17:07

オススメ度
■■■■■■□□□□ 6点


体験版はありません

追記
2017年02月06日まで半額の150円で販売されてます。
その場合の点数は7点です。

耳掻きマッサージ専門店・大和撫子 ~賀正~

サークル「JON」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、声も態度もあまあまなお姉さん小町が
新しい年を迎えたお祝いに温かで巧みな耳かきをプレゼントします。

シリーズ最大の魅力である彼女のキャラと効果音を組み合わせたシンプルな耳かきが行われており
子供に接するような声や態度、そして動きにこだわった音の数々が別の癒しを与えてくれます。
耳かきが始まると彼女のセリフが一気に減りますから安眠のお供にもきっと役立ってくれるでしょう。
小町が贈る耳かき初め
耳掻きマッサージ専門店「大和撫子」の耳小町、綾乃に耳かきをしてもらうお話。

「明けまして おめでとうございます 耳掻きマッサージ専門店・大和撫子へようこそ」
綾乃は素朴で温かい声のお姉さん。
来店したお客に新年の挨拶をすると
昨年の疲れを洗い流し、今年を元気に過ごせるように耳かき初めをします。

本作品はサークルさんが2011年から続けられてる看板シリーズの第7弾。
年が改まり営業を始めたばかりの日に彼女がおよそ53分間に渡る耳のケアをします。
大和撫子シリーズにおける最大の魅力はなんといっても綾乃のキャラ。
店員よりも母親に近いぽかぽかした声と態度で心のこもったお手入れをします。

「え? 私ですか? そうですね… 皆様にいっぱい耳かきできて 個人的にはとても充実した一年でした」
お世話するのが大好きな性格、すべてを受け止める大らかな姿勢
そして癒しのパワー満点な秋葉よいこさんの声。
専門店にありがちな心の距離をまったく感じさせない雰囲気に多くの人が安らぎを感じるでしょう。
秋葉さんはJONさんの作品でのみ出演されてる声優さんなのでやはり大きな魅力です。

本作品の癒しを象徴するもうひとつの要素はサービスのスタイルや流れ。
総時間に対するサービスの種類をできるだけ絞り込み
それぞれをゆっくり、じっくり進めてリアルな効果音をたっぷり聴かせます。


合間に多少の会話が入るものの、耳かきを始めたあたりから彼女のセリフが一気に減り
部位ごとに位置や距離を変えながら多彩な動きでその一部始終を表現します。
昨年目立った人気を見せたASMR(音フェチ)を強く意識した作りです。

音声の最後にお客が寝て終わりますし、普通に聴くだけでなく睡眠のお供にも役立ってくれます。
やることを減らしたのも慌しい印象を与えたくなかったからでしょう。
聴いてる最中は時間の流れが緩やかになった感じがしてとても落ち着きます。

あまあまな綾乃とゆったりしたサービス。
性質の異なる2つの要素で癒すシンプルかつ王道の耳かき作品です。
動きにこだわった丁寧な耳かき
ここからは各サービスの詳細を説明します。

音声開始からおよそ1分後、綾乃に膝枕してもらった直後に行うのは耳のマッサージ。
左右の耳を指や手のひらを使い同時にゆっくり揉みほぐします。

指で肌を優しく擦るような音が別々のリズムを刻み、耳に微かな刺激をもたらします。
耳かき音声では手始めにほんの少しやることが多いサービスなのですが
本作品の場合は耳の様子を確認しながらおよそ8分間も行います。

「ところで お客様は どんな初夢をご覧になりましたか?」
彼女が新年に因んだ話題を色々振ってくるのがいいですね。
やや間を置いて話しかけるおかげで音の邪魔にもなってません。
この時点では音とセリフのバランスをほぼ半々にして彼女にお世話されてる雰囲気を出してます。

メインのサービスにあたる耳かきは37分間。
左耳→右耳の順に初めは洗浄液を含んだ綿棒で大きな汚れを取り
それから乾いた綿棒に切り替えて細かい汚れを絡め取っていきます。
そして最後に長さや風圧を多少変えながら5~8回の息吹きをします。

綿棒は「しょり ずすっ」と若干湿った柔らかい摩擦音が使われており
穴の入り口付近では長めのストロークで軽快に動かし
奥へ進むとそれが一気に狭まり耳の壁を一通りなぞる、あるいは小刻みに擦る動きへと変化します。
乾いた綿棒は洗浄液つきよりも若干乾燥度の高い音です。

本作品の耳かきは「動き」に関するこだわりが非常に強く
10秒程度の短い間隔でペースや長さが目まぐるしく変化します。

奥から手前に掻き出すとか、壁を擦るといった定番の動き以外にも色々やってくれるので飽きがきません。
スピードや力加減も実際の耳かきにとても近くリアルです。

ただし、音質についてはもう少し篭ってるほうが臨場感が出たと思います。
最近の耳かき音声は器具が耳の中に入ってる感覚も音で伝えてくるものがありますし
今回のようなクリアな音だと中よりも外をお手入れされてるように聞こえてしまいます。
耳かき棒より面積の広い器具を使ってることも考えるともうひと頑張りが欲しいです。

「いえいえ そんなことないですよ 私もちょっと興味ありますので ふふっ」
最中の綾乃はマッサージの時とは打って変わって黙々と耳かきに取り組みます。
効果音と彼女の微かな声だけが流れるひと時は静かで気持ちが安らぎます。
ここで時計の音をバックに流していたらより良くなったかもしれません。

最後を飾るサービスは彼女からのお年玉。
耳かきと同じく左→右の順にのんびりペースで耳を舐めます。
そして耳舐め後は最初にやったマッサージで眠りに導きます。

「今年は 新年初めから お店に来てくださって ありがとうございます」
全年齢向け作品ということでちゅぱ音はかなり抑えられてるものの
甘噛みの合間にちょっぴり激しい音を鳴らしてくれます。
同時に流れる彼女の吐息も艶っぽく、エロよりも癒しの雰囲気を醸し出してます。
マッサージと耳かきだけでは音のバリエーションが心もとないと思って入れたのかもしれませんね。

このように、落ち着いて聴ける雰囲気作りを大事にした癒しのサービスが繰り広げられています。
シンプルな耳かき作品
お店でする耳かきをそのまま形にした素朴な作品です。

お客の耳をお世話するのが大好きな小町が
昨年の感謝と新年のお祝いを兼ねて親切丁寧なご奉仕をします。
サービスの種類よりも器具の動きにこだわった古風な作りや
綾乃の母性を感じるキャラがうまく噛み合って大きな癒しを与えてくれます。

大和撫子は耳かき音声が流行する前から存在するシリーズなので
耳かき音声を最近聴き始めた方にとっては多少物足りなく感じるかもしれません。
でも奇抜なサービスを無理に取り入れず、リアリティをひたすら追及する作風は十分魅力的です。
以前から武器とされてる器具の動きにも冴えがあります。

「夢の中でも 現実でも 綾乃はいつでもここで お客様のことを お待ちしております」
綾乃については昨今の音フェチブームに合わせたのかセリフが随分減ってます。
秋葉さんの声には言葉で言い表せない癒しのオーラがありますし
個人的にはもう少ししゃべってくれたほうが大和撫子らしさが出たと思います。
過去作にあった「こーらっ♪」と優しく叱ってくれるやり取りも今後是非復活させて欲しいです。

古き良き耳かきが味わえる作品です。
おまけは恒例となってるNG集です。

CV:秋葉よいこさん
総時間 54:44(本編…53:49 おまけ…00:55)

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は8点。
54分400円とコスパがいいので+1してあります。

イジゲントリップ催眠

サークル「F・A・S」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、夜に開催されてる不思議な野外フェスを舞台に
女性DJが音と言葉を組み合わせた催眠で気持ちいい体験を味わわせます。

シーンごとに音楽を繰り替え、曲調に適した暗示を入れて深化や絶頂を促す独特なアプローチや
一緒に行く女性と感覚をリンクさせてから寝取られるちょっぴり背徳的なシチュなど
作品が持つテーマや長所を活かした巧みなリードで恍惚感や性的快感を与えます。
音が織り成す快楽のステージへ
お姉さんと野外フェスに行き、女性DJに快楽責めを受けるお話。

「それでは 催眠に入りやすくなる 簡単なリラックス運動をしましょう」
お姉さんは穏やかで艶っぽい声の女性。
音声を聴く際の環境など注意事項を簡単に説明すると
催眠に入りやすくなるためのリラックス運動を始めます。

本作品はサークルさんが2015年9月に発売された「4ジゲントリップ催眠」の後継作。
異次元で開催中のミュージックフェスに彼女と向かいながら催眠に入り
そこに参加してるDJが音楽と暗示を組み合わせたエッチで連続絶頂へと導きます。
お話が独立してますから今作から聴いても大丈夫です。

「音楽に深く深く没頭していくと 楽しくなったり 気持ちが高ぶって 何も考えられないくらい熱狂しちゃったこと」
この作品を最も特徴づけてる要素はバックで流れる様々な音楽。
本編開始前に行う準備の段階からゆったりしたリズムのものが流れ始め
物語の状況に合わせてそれが徐々にテンポよく、ハードなものへと変化します。


今回は野外フェスということでアーティストが入れ替わるたびに音楽もガラリと変わりますし
メインの相手を務めるDJも後になるほど気持ちが高まる音楽を用意してくれます。
F・A・Sさんは音楽を流しながら催眠やエッチをする作風で有名なサークルさんですが
このシリーズはそれらよりもずっと音楽に力を入れてます。

世界観がしっかりしてるので聴いてる最中は別の場所にいるような気分が味わえるでしょう。
エッチも特定の音やリズムに合わせてイかせる独特なものとなってます。

もうひとつの特徴はエッチに「寝取られ」を取り入れてること。
会場に着いた時点ではほぼ恋人同士だったお姉さんの心がプレイを通じて徐々にDJへと傾き
最終的には彼女の言いなりになって2人がかりで主人公をイかせようとします。

といっても本作品でするエッチはフェラやSEXといった一般的なものとは違いますから
好きな人の体を目の前で汚される、といったドス黒い描写は特にありません。
むしろ彼女と感覚を共有し一緒に気持ちよくなるスタイルでプレイを進めます。
ドライしやすくするための精神的なスパイスとして多少のM要素を盛り込んでます。
感覚の共有に力を入れた催眠
催眠は3パート68分間。
最初の2パート19分間は本編をより楽しめるようにする環境づくりに向けて
立ったまま音楽を聴きながら腕をぶらぶらさせたり、横になって全身を下から上に少しずつ脱力させます。

「周りの音によって 人の心が変化するのは 実は当たり前のこと」
「リラックス運動」パートはF・A・Sさんの作品を聴いたことのある人ならお馴染みだと思います。
気孔で行われる「スワイショウ」という運動で、しばらく続けると肩を中心に体がぽかぽかしてきます。
お姉さんも音への集中力を高める言葉を投げかけて後押しします。

本作品は音を受け入れやすい心になるほどより楽しめます。
この後も色々なことをやって少しずつ催眠に誘導してくれますから
とりあえず筋肉をほぐしたり気持ちを落ち着けることだけを考えて取り組んでみてください。

「両足の爪先から 力が抜ける 爪先から力が抜ける すーっと力が抜けていく」
次の「事前誘導」パートは足先から始まって脚、腰、腕、首、頭といったように
体を比較的細かいパーツに分けてそれぞれに脱力する暗示を入れます。

サークルさんも言われてるように被暗示性が低い、あるいは催眠に慣れていない人向けの内容です。
リラックス運動だけでも十分ほぐれるので自信のある人は無理に聴く必要もないかなと。
特殊なサービスをするからこういう形で保険をかけておいたのだと思います。
作品のテーマとは特に絡めず古典系の技術を的確に行使します。

そうやって準備を整えた後にいよいよ本編パートが始まります。
まずはお姉さんと出会い、その容姿をイメージしてからフェスの会場へと続く道を一緒に歩きます。

「遠いようで とても近い 君と私は 心で繋がっているの」
彼女は物語が始まってからエッチが終わるまで2人の心が繋がってることをしきりに告げます。
そして聴き手がそう実感できるように様々なアプローチをします。
彼女と出会うシーンで容姿をこちらの好きに決めさせてくれるのもその一環です。
最初の段階ではあまりピンと来ないでしょうが、後半のエッチパートでその効果を思い知ることになります。

「心細さが体の中に広がって 手を足を 全身をずーんと重く沈めていく」
「大丈夫だよ 君にはいつだって私がついてるからね」

道を進むシーンでは周りを敢えて暗い場所に設定し、彼女が心細さや寒さを感じさせます。
その直後に耳元至近距離から語りかけて自分かいることを強く印象づけます。
最初から心を繋げるようなことはせずに、彼女がそばにいる気分にさせるところから始めるわけです。
信頼関係の構築や作品世界への没入感を高めることを目指したシーンと私は見ています。

本編開始から17分後、会場に近づくにつれて今までは違うテンポのいい音楽が
後になるほど音量を大きくする形で流れ始めます。
そして彼女も嬉しそうな表情で音楽の感想や周りにいる他の参加者の様子を語ります。

「私はね 心地よく全身から力が抜けていって 穏やかで優しい気持ちになってきてる」
「ほら あそこの茶髪の女の子 ゆらゆらと横に体を動かして とろんとした表情をしてる」

何らかのイベントに参加した時に他の参加者との一体感を感じたことはないでしょうか。
それと似たようなことを自分の視点で言いながら、音楽に対して心地よさを感じたり催眠が深まる暗示を巧みに入れます。
このあたりから音楽や映画を楽しんでる時に味わう陶酔感を感じ始めることでしょう。
セリフ選びにも気を遣っていて会話をするのとほぼ同じ形で誘導してくれます。

そして最後はもう一人の術者にあたる女性DJが登場し
ふたつの音楽と様々な暗示を投げかけてその場にいる全員を深い催眠状態へと落とします。

DJ「音が体に染み込んで すーっと落ちる感覚がしたら 頭が真っ白に染まってく感じがするね」
お姉さん「なんか 頭がぼやっとしてきた気がするね 周りの人もぼーっとステージに見入ってるよ」
ここで面白いのがDJは割とストレートに暗示を入れるのに対し
お姉さんは自分の感覚を実況して遠まわしに同様の暗示を入れてくる
ことです。
一部で畳み掛けるように話しかけてくるシーンもありますし、聴いてると頭がクラクラする感じがしました。
心を繋げることも含めて、お姉さんを聴き手にできるだけ近い立ち位置に置くことで入りやすくしてます。

物語の世界をそのまま表現し、合間合間に技術を盛り込む高度な催眠です。
聴き手を野外フェスの会場へと案内しつつお姉さんと感覚を共有させることを目的に
最初はスタンダードな運動や弛緩、その後は会場へと向かう様子を主に彼女の視点で語ります。
そしてその中に意識の力が弱まったり催眠が深まる暗示を数多く潜り込ませます。

DJが登場して話すあたりにならないとこれが催眠音声だとあまり実感できないと思います。
それはお姉さんが徹底して遠まわしに暗示を入れてくるからです。
自分の感覚を素直に語るとか、周りの参加者の様子を実況するなど
彼女は聴き手自身に直接暗示を入れることをできるだけ避けます。
でも実際はそれらすべてを自分のこととして受け取れるように言葉を選んで言ってます。

特に終盤のDJが話し彼女がトランスに入ってしまうシーンは
双子系の名作「Side Effect」に似た部分を持っていてとても面白いです。
DJのセリフをここまで直接的な表現にしたのも彼女の暗示を入れやすくするためのギミックなのかもしれません。
彼女との一体感についても手を変え品を変えながら少しずつ強くなるようリードしてくれます。

私の場合は他の催眠音声で味わう意識のぼやけや体がズーンとくる感覚よりも
恍惚感といいますか、うっとりした気分のほうを強く感じました。
音に合わせて何度も絶頂
エッチシーンは51分ほど。
プレイはキス、音楽による絶頂です。

エッチな効果音はありません。
セルフもありません。

DJ「いやらしーい感覚が お腹の底のほうからじわじわ染み出してくるよ?」
音楽と言葉を組み合わせた催眠で観客を気持ちいい世界に案内したDJは
さらにビートの効いた音楽へと変更し、今度はそれを使ってエッチな気分を高めます。

エッチはDJの音楽を聴いて絶頂する正統派の音系プレイです。
最初の22分間は感度の強化から始まってお姉さんが1回目の絶頂を迎えるシーン。
DJが股間に意識を向けさせながら音の振動で快感を絶え間なく与え
お姉さんがそれに反応して気持ちよくなる様子を観察します。

DJ「ほーら ズンズンした音がどこに響いて気持ちいいの?」
お姉さん「おまんこに おまんこに ムズムズが溜まって それで そこが…はうっ」
DJはこの手のプレイに慣れてるらしく、最初からガンガン責めてきます。
その男らしいアプローチにお姉さんも上気した息遣いで艶かしい声を上げます。
そして自分が相手じゃないとわかってるのに後になるほど股間が熱くなったりムズムズしてきます。

催眠パートで時間をかけてお姉さんとの感覚をリンクさせたのはこのプレイをするためです。
彼女が味わってる快感を通じてイかせる独特なエッチが行われてます。
普通のエッチではかなり難しいのですが、本作品の場合は音楽で責めるスタイルですから男女の差はほとんどありません。

最初のほうで説明した寝取られ要素が登場するのはこの後から。
DJの責めにすっかり心を奪われたお姉さんが主人公をステージへと連れて行き
今度は2人がかりで直接ドライオーガズムへと追い込みます。

DJ「(左)ビートがおちんちんの奥を振動させる (右)ドクンドクンと刺激する (左)メロディがおまんこの奥を撫であげる (右)ゾクゾクが体中を駆け抜ける」
ここからはバックの音楽がやや響くものに変わり
DJのセリフが上のように左右からほとんど間を置かず交互に語りかけてくるようになります。
自分から登っていくのではなく、彼女たちに追い詰められていくような性的快感を味わうでしょうね。
途中で屈辱的なセリフを言うシーンもあったりと、寝取られにつきものの背徳感も同時に高めてくれます。

最も激しいプレイは終盤の10分間。
引き続きイキたくなる暗示を2人がノンストップで入れながら
特定の音に合わせてイクのを何度も何度も繰り返します。

これ以前のシーンにある絶頂シーンは2回です。
それに対しこのシーンだけでなんと19回もあります。
(トリガーとなる音が鳴った回数で測定)

さすがに全部でドライオーガズムを味わうのは難しいでしょうが
ある程度の間を置いて股間にエネルギーが溜まり、放出される快感を何度も味わえました。
私の場合だと射精の感覚にとても近かったです(もちろん精液は出てません。そして実際の射精より多少長く続きます)。

最中は下腹や股間の筋肉が継続的に引き締まるので事後に軽い筋肉痛になるかもしれません。
それくらいハードな責めを受けることを覚悟して聴いてください。

このように、音楽と暗示によって快感をコントロールする個性的なエッチが繰り広げられています。
ちょっぴり背徳的な音系作品
陶酔感に浸りながら気持ちよくなれる良質な音モノです。

自分にとても近い存在のお姉さんと夜のフェスにデートに出かけ
そこにいたDJの手で連続絶頂させられる様子をリアルに体験できます。
催眠パートは穏やかでゆったりしたリズム、エッチはテンポが速くハードなものと音楽のタイプを明確に切り替え
さらにシーンごとにも曲調を変えて作品の世界にしっかり引き込みます。

DJ「気持ちよくなればなるほど イけばイくほど 快感が加速して イキっぱなしになっちゃうんだよ」
そしてすべての準備が整ったところでDJがハードな責めを繰り出します。
中でも終盤の連続絶頂シーンは催眠にしっかり入れていればとんでもない快感が襲ってきます。
ここまで濃厚なドライオーガズムを味わったのは久しぶりです。

暗示でサポートもしてるのですが、音楽でリズムやタイミングを設定してくれるので
催眠に慣れてない人でも直感的にこみ上げてくるものを感じるのではないかなと。

催眠は2人の役割を明確に分けてるところが印象的でした。
DJは豪快なキャラに合わせてひたすらストレートに
お姉さんはそれを影で支えるように婉曲な表現やアプローチを心がけます。
特にお姉さんは術者よりも聴き手と同じ立場に置いて催眠やエッチを有利に進める重要な役割も担ってます。
かなり複雑な作りをしてますし、私が気づいてないところでも色んなテクニックが潜んでるのでしょう。

エッチは淫語をほんの少し言う以外はほぼ音と暗示だけでイかせる凝ったものです。
ですが事前の準備が入念なこと、少しずつ慣らす感じでプレイを進めることから
ちゃんと入っていれば何もしなくても体が勝手に反応してくれます。
休日前の夜など十分な余裕がある時に聴くのがおすすめです。

絶頂シーンは全部で21回。
喘ぎ声(吐息)そこそこ、淫語とちゅぱ音ごく僅かです。

音に包まれる心地よさと快感の両方を味わえる作品です。
2時間20分で1000円ならコスパも申し分ありません。
以上を踏まえてサークルさんでは4本目の満点とさせていただきました。

CV:お姉さん…沢野ぽぷらさん DJ…野上菜月さん
総時間 2:19:18

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

僕だけの専属ナース~エイラさんと秘密の治療~

サークル「メヤスバコ-MeyasuBako-」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、エッチの経験はほとんどないけど頑張り屋なナースが
入院してる男性につきっきりでエッチな看病をします。

ナースのイメージにピッタリなご奉仕色の強いプレイに彼女の性に対する不慣れさを盛り込むことで
「年上の女性にお世話してもらいながら色んな初めてを奪う」喜びを味わわせてくれます。
吐息や喘ぎ声といったセリフ以外の部分にも力を入れてますから
特に二人が密着するシーンで彼女の存在や温もりをリアルに感じることができます。
初々しいナースがする濃密なご奉仕
ナースのエイラとあまあまなエッチをするお話。

「起きてー ほーら おーきーてー」
エイラは明るくて清らかな声のお姉さん。
ある日の朝、入院中の主人公に声をかけてもなかなか起きないので
昨日彼に言われたことを思い出しキスを始めます。

本作品は交通事故で両腕を骨折した彼が退院するまでの間
彼女が主に性欲処理のお手伝いをする様子が描かれています。
一般的にこういう行為は仕事の一環として扱われるものですが
最初の段階から二人が相思相愛の関係にあるおかげでほぼ恋人と同じプレイを行います。

「患者さんの要望に応えるのが ナースの仕事だよね」
エイラはナースのイメージ通りお世話するのが大好きな女性。
キス、手コキ、フェラ、SEXと後になるほど踏み込んだプレイをしながら
彼が気持ちよくなることを第一に考えた優しいリードを心がけます。

しかし彼女はSEXどころかフェラすら初めてするほどエッチの経験がありません。
それを踏まえておちんちんを見たときにびっくりしたり、精液を飲んだときに不思議そうな表情をするなど
初々しさを感じる責めや反応を見せるシーンが随所に登場します。

タイトルの「僕だけの専属ナース」は一対一でお世話してもらうだけでなく
それらを通じて彼女の色んな「初めて」をいただくことも意味します。

彼女がエッチに慣れていく様子も多少描かれてますから、年上を性的に開発するのが好きな人はより楽しめるでしょう。

もうひとつのポイントは声の臨場感。
全編バイノーラル録音を採用し、最中は状況に応じて声の位置や距離がリアルに変化します。

本作では特に吐息や喘ぎ声といったセリフ以外の声に力を入れてます。
おちんちんを握った途端に息遣いが荒くなるとか
抱きついて熱っぽい鼻息を漏らしながら耳元に囁きかけるなど、彼女の興奮具合も伝えながらプレイを進めます。
恋人とのエッチに必要不可欠な「一体感」を意識した演出ですね。
後になるほど親密度が増すラブラブなエッチ
エッチシーンは5パート59分間。
プレイはキス、手コキ、玉揉み、フェラ、SEX(騎乗位、正常位)、耳舐め、パイズリです。
手コキ、玉揉み、SEX、パイズリの際に比較的リアルな効果音が鳴ります。

「私まだ加減がわからないから 痛かったら言ってね」
おはようのキスですっかり勃起した主人公のおちんちんを見て
エイラはすぐさまズボンとパンツを下ろし、竿をゆっくりしごき始めます。

エッチはごく一部を除き彼女がリードする形で行います。
最初の2パート25分間は二人が恋人になる前にするご奉仕。
軽いキスの後に前半は手で、後半は口で1回ずつの射精へと導きます。

「君に気持ちよくなってもらいたくて 一人で練習したんだよ?」
彼女はエッチの経験がないからといって手を抜く女性ではありません。
男を喜ばせるテクニックを密かに勉強し、それを彼のおちんちんで実践します。
手コキ・フェラいずれもペースは緩めですが音はエロく、一生懸命頑張る姿も相まって自然と股間が熱くなります。

特に手コキの際に鳴る効果音が変化に富んでて実にリアルです。
最初は「にゅこっ ぴゅちゅっ」と粘っこい効果音がリズミカルに鳴ってたのが
カリを集中攻撃するようになると若干力強くなり、さらに金玉を揉むときは筋っぽくなります。
フェラも途中まではエロさ控えめですが、射精の直前には「ずびゅぶぶぶぶぅ」と下品なバキューム音を鳴らしてくれます。

二人の関係が大きく進展するのは3番目の「私の初めてをあなたに…」パート。
2回の射精を済ませてもまだまだ足りない彼がとうとう彼女の処女を奪いたいと言い出し
お互いの気持ちを確認したうえで彼女もそれを受け入れ、ひとつになります。

「なんだろう 愛しさが溢れてくる」
騎乗位で挿入してからしばらくは動かさずにキスや耳舐めをし
痛みがある程度収まったところでピストンのペースを少しずつ上げていきます。
最中の会話もナースと患者よりも恋人同士に近いものばかり。
彼女がお情けではなく純粋な愛に動かされて処女を捧げたのがよくわかります。

個人的に印象的だったのがSEX中に鳴る効果音。
パンパンと肉がぶつかり合う音ではなくベッドの軋む音でペースや強さを表現します。
吐息や喘ぎ声も比較的多く、セリフ以外の要素でもプレイに臨場感を与えています。

主人公が責める側にまわる唯一のパートは最後の「退院前のラブラブエッチ」。
無事治療を終えて明日退院を迎えることになった彼が
今まで色々弄んでくれた彼女へのお礼とお返しに激しい正常位SEXをプレゼントします。

「赤ちゃん孕むね でも責任は取ってもらうからぁ」
およそ13分の間に3回も射精するハードなプレイに加えて
2回のパイズリですっかり精液まみれになったおちんちんをそのまま挿入&中出しする展開がエロく
それをすべて受け止める彼女の態度も愛に満ち溢れています。
ちなみにこちらは腰を打ちつける一般的なピストン音が鳴ります。

交通事故をきっかけに偶然出会った男女が惹かれあい、最終的には夫婦になる。
その様子を音や息遣いを中心にして描いたあまあまラブラブなエッチが繰り広げられています。
ナースとの純愛作品
ナースがするご奉仕プレイに恋人要素を多分に交えた癒し一色の作品です。

エッチを実際にしたことはないけど研究熱心なナースが
序盤は患者に求められる形で、中盤以降は二人で一緒に気持ちよくなることを目指して様々なプレイをします。

両腕が使えない彼を気遣いながらお世話する献身的なリード
そして後になるほど親密度が増していく純愛路線の展開。
登場人物の特徴や関係を活かして心を温めながら抜かせてくれます。

「もちろん飲んだのも初めてだよ」
エイラは主人公とのエッチを通じていくつかの初めてを彼に捧げます。
この要素が彼女の尽くす性格をさらに強めてるように感じました。
もちろん彼女なりに考えてのことですから後ろめたさは微塵もありません。
彼女も彼のおちんちんをしっかり独占しています。

ただし、二人が最初から相思相愛の関係になってる点だけはどうにも引っ掛かります。
入院中に色んなイベントがあってそうなったのでしょうが
お互いの心が近づいていく過程も描いたほうが初めてのSEXがより華やかになったのではないかなと。

ナースと恋人の境界線が結構曖昧になっていて折角の設定がもったいなく思えます。
前後でセリフの方向性がもっと大きく変わればまた違ったのかもしれません。

エッチはバイノーラルらしく声の位置や距離が目まぐるしく変わります。
個人的には耳舐めをもう少し多く聴きたかったのですがプレイ自体はどれも安定してます。
中でも手コキの効果音がハイレベルで責めっぷりがイメージしやすいです。

射精シーンは全部で7回。
くちゅ音多め、ちゅぱ音それなり、淫語そこそこ、喘ぎ声ごく僅かです。

優しいナースとひたすらイチャイチャする温かい作品です。

CV:紅月ことねさん
総時間 1:19:24

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

意地悪な機械人形に完全支配される音声 地獄級射精禁止オナニーサポート4 ヘルエグゼキューション

サークル「B-bishop」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、男性を性的に喜ばせることに特化した機械人形が
実験形式でドMな男性に大変過酷なオナサポをプレゼントします。

過去3作で好評だった持ち味を継承しつつ
機械らしく今まで以上に無慈悲でハードなプレイを行ってくれます。
難易度によって多少の差はあるものの、どれも完遂が難しい作りになってますから
道中で苦しい思いをする反面、成し遂げた時はとてつもなく強烈な快感が味わえるでしょう。

今回は最も難度が高いヘルモードのレビューをお送りします。
無感情な女性が贈るハードなご褒美
機械人形の指示に従ってオナニーするお話。

「こんばんは マスター 今日も一人寂しく オナニーするのですか?」
機械人形は淡々とした口調で話す落ち着いた声のお姉さん。
毎日オナニーに励む主人公に無感情な様子で話しかけると
様々な責めと言葉で彼を最高の射精へと導きます。

本作品はサークルさんの中で最も人気のあるシリーズの最新作。
少女→お姉様→ロリ娘に続き今度はエッチな機械人形が
普通のオナニーでは満たされないドMな彼を楽しませようとぶっ飛んだリードをします。

この作品を「ぶっ飛んだ」と表現する理由は大きく3つあります。
それはたった1回の射精に向けて最大100分間も我慢し続けること、最中のプレイがとてつもなく多彩でハードなこと
機械人形が最初から最後まで無慈悲な態度を取り続けること
です。

「では ヘルエグゼキューションを開始します」
ひとつめは彼女自身がこのプレイを「ヘルエグゼキューション(地獄の執行)」と命名し
いつ射精してもおかしくない責めを何度も加えつつ、その都度絶対に射精しないよう厳命します。
普通の音声作品ならこれくらいの時間があれば最低でも5回は射精シーンがあるはずです。
しかし女性に射精の自由を奪われる快感を存分に味わってもらおうと
彼女は最後の瞬間に向けて性感と欲望をひたすら蓄積させます。

実は本作品にはハード、ベリーハード、ヘルと3つの難度が用意されており
サークルさんはとりあえずハードから挑戦することを推奨されてます。
ハードなら1時間ちょっとで終わりますから我慢する時間はおよそ半分まで減ります。

ご自身のM度と相談して最適な難度を探してみるといいでしょう。
私個人はベリーハードから聴くのが丁度いいと思ってます。
基本的な流れはどれも同じで難度が高くなるほどプレイが追加されます。

「このオナニーサポートは マスターへの実験も兼ねてます」
ふたつめは彼女がオナサポの目的を「彼自身やおちんちんの品質をチェックする」ことに定めてる関係で
焦らして反応を見たり、短時間に激しい刺激を加えて暴発を誘ったりと
ヘルモードの場合は合計で10もの異なるプレイ(実験)が登場します。
当然のように後になるほど射精の我慢が難しくなるように設定されてます。

オナサポ作品ではリードする女性がオナニーのペースや強さを指示するシコシコボイスを言い
その合間に言葉責めやエッチな音を鳴らすことが非常に多いです。
しかしこのシリーズではセリフとシコシコボイスが完全に独立してるため
擬似SEXの状況に合わせてシコシコボイスを変化させる、といった複合的な責めも仕掛けてきます。

長時間のオナニーを無事やり遂げるには心身の興奮を維持することがとても重要です。
彼女は方向性の異なる様々なエロ要素をぶつけてそれを上手く解消しています。

「スピードアップです お漏らしは厳禁ですので」
みっつめは女性の姿をしてるとはいえ彼女は機械ですから
声や口調は常に淡々として無機質ですし、彼が厳しそうな表情をしても敢えて突き放します。
そしてそんな自分にオナニーと射精の自由を奪われ喜ぶ彼を適度に見下します。

簡単に言えば事務的なオナサポをするわけです。
ただし、女性に弄ばれる快感やオナニーを見られる快感を執拗にくすぐってきますから
ある程度のM性を持つ人なら普通に興奮できるでしょう。
またヘルモードに限り4人の女性が加わってエッチな音を鳴らすシーンもあります。

変化に富んだ冷たいリードで限界ギリギリまで追い込み、その状態を長く維持したうえで射精させる。
シリーズの長所と登場人物を上手く絡めた質の高いオナサポが繰り広げられています。
後になるほど厳しくなる地獄級エッチ
ヘルモードのエッチシーンは101分ほど。
プレイは耳舐め、オナニー、擬似SEX/フェラ、キスです。
エッチな効果音はありません。

「ペニス 捧げたポーズで 耳を好き勝手にされる気分はどうですか?」
主人公にオナサポを受けることを了承させた機械人形は
いきなりオナニーを始めずにまずは手でおちんちんを支えさせ
自分は彼に寄り添い左右の耳をねっとり舐めて勃起を促します。

エッチは終始彼女に言われた通りおちんちんをしごきます。
一番最初にする「実験準備」は囁きながらの耳舐め。
およそ12分に渡って左耳→右耳の順に舐めながら軽い言葉責めをします。

「まだペニスを加工します とことんまで快楽に弱いペニスに仕上げます」
作品名から相当にハードなプレイをするのだろうと思ってた人ほど
このシーンの穏やかな雰囲気に拍子抜けするのではないでしょうか。
しかし今回するのは適度に苦しめつつ楽しませることを目指したオナニーです。
だからまずは多少の焦らしを与えておちんちんをしごきたい気分にさせます。
生ぬるいと思わせておいて地獄へ一気に突き落としてくるのがこの作品の恐ろしいところです。

オナニーが始まるのは次の「我慢実験」から。
4秒1コキくらいの非常に緩いペースから始まり、「性交実験」では彼女と騎乗位でSEXするイメージ
「水音実験」はフェラチオされてるイメージに合わせてシコシコボイスのペースが目まぐるしく変化します。
ちなみにオナニーを一度始めたら射精するまでおちんちんから手を離すことはありません。

「射精させ 精液を直接吸いだす演技を開始します」
まだ始まったばかりですしペースも比較的遅いので、射精を我慢できない人はさすがにまだいないと思います。
しかし彼女は後々辛くなるようにこの時点から罠を仕掛けておきます。
例えば「水音実験」では擬似フェラの最後に彼が射精したことを想定したちゅぱ音を鳴らします。

旅行中に誰かが「トイレに行く」と言った途端、自分も行きたくなったことはないでしょうか?
それと同じで彼女は擬似的な射精を通じてその快感や開放感を反射的に思い出させ、心を緩めようとします。
これを聴いた時点ではそれほど実感できないでしょうけど、後半に差し掛かるとじわじわ効いてきます。

ハードモードの最後を飾るのは言葉責めを織り交ぜたオナニー。
「羞恥実験」は彼女に言われた恥ずかしい言葉を復唱する
「罵倒実験」は名前の通り彼女に罵倒されるスタイルでオナニーを楽しみます。

「ほら 射精我慢しろ 残念ペニスから 精液噴き出すな」
特に「罵倒実験」は今までよりもさらに冷たい表情と口調で
彼女がきつめの言葉責めを7分近くに渡り浴びせかけてくれます。
肝心のシコシコボイスについても徐々に速くする形でほぼ休憩なしに続けます。

このプレイ単体だとそこまでハードというほどではありません。
しかしオナニー開始から30分経ってる状況でこれは結構きついです。
過去作を聴いてない人にとっては最初の山場になるでしょうね。

エッチ開始からおよそ46分後、いよいよベリーハード以上限定のプレイが登場します。
「耐久実験」は平均よりやや速いペースで休みなく延々と
「絶望実験」は射精寸前のハイペースでしごき、10秒程度の休憩を挟むのを何度も繰り返します。

ハードモードの内容を読んできつそうだと思った人、ベリーハードはその比ではありません。
ここから彼女は聴き手を完全に暴発させる気で責めかかります。

「延々と休みなくしごかされると ペニスがガンガン射精に追い込まれていきますね」
内容は速めのシコシコボイスを言い続けるだけの極めてシンプルなものです。
しかし、心を重点的に責めてきた今までとはまるで違う責め方をしてくるのでかなり堪えます。
私も射精の直前に来る股間が軽く締めつけられる痛みを何度も味わいました。

精神的に追い込まれてることを利用して彼女が効果的な罠を仕掛けてもきます。
大きな揺さぶりをかけつつ、心を折ろうとするところがこの作品らしいなと。
過去作をクリアしてきたドMでも満足できるレベルの極めてハードなプレイです。

そうやって我慢に我慢を重ね続けてきた後にようやくヘルモード専用のプレイが現れます。
販売ページの作品説明文に「内容はご自身でお確かめくださいませ」とありますし
本レビューでも詳細な内容は伏せさせていただきます。

聴いた限りではベリーハードまでと比べて純粋なエロさがパワーアップしています。
これまで機械人形と一対一でオナニーしてたのに対し、ここからは4人の観客が応援に入るからです。
彼女たちは人間ですから彼の情けない姿を見て自然な反応をします。
嘲笑されるシーンが割と多いので、そういうのが好きな人ほど楽しめるでしょう。
ヘルモードの部分だけでプレイ時間が42分もあります。

このように、心→体→心身両面とポイントを切り替えつつ変幻自在に責め続ける過酷なエッチが楽しめます。
最高にハードなオナサポ作品
「ヘルモードを1回目に完遂するのはまず不可能」と言えるレベルの高難度な作品です。

人間の心や生理現象をほとんど理解してない無慈悲な機械人形が
それを調査しデータを収集することを目的に長時間のオナサポをします。

オナニーの純粋な時間が長いにも関わらず休憩時間がとてつもなく短いこと
シコシコボイスのペースや強さが実験内容に応じて変化する、つまり刺激に慣れる機会を与えてくれないこと
体だけでなく心もしっかり責めながら後になるほど暴発率の高いプレイをすることなど
現在世に出てる様々なオナサポ作品と比べてハードに感じる要素がいくつもあります。

「私はマスターに我慢してもらうつもりはありません」
主人公にとっては気持ちいいオナニーを体験したくて始めたのでしょうが
彼女には別の思惑があり、それに向けて彼を少しずつ確実に追い込んでいきます。

特にベリーハード以降のプレイは完遂を想定してない責めを加えてきますから
とりあえずはどこまで耐えられるか挑戦する心持ちで聴いてみるといいでしょう。
「完遂を目指す」「気持ちよく負ける」両方の楽しみ方ができる作品です。
私も初回は「絶望実験」の途中でギブアップしました。

難度についてはハードモードだと体への責めが比較的弱いので
ベリーハードを加えるとそれがいい感じに解消されて聴きごたえが出ます。
ヘルモードはガチでやって耐えられる人いるんですかね…。
我こそは思う方は是非挑戦してみてください。

射精シーンは1回。
ちゅぱ音多め、淫語それなり、喘ぎ声はありません。

「地獄級」の名に相応しいオナニーをさせてくれる作品です。
完遂が難しいことを差し引いても品質・オリジナリティいずれも相当に優れたものを持ってます。
以上を踏まえてサークルさんでは3本目の満点とさせていただきました。

CV:機械人形…ゅかにゃんさん 女性1…柚凪さん 女性2…井上果林さん 女性3…大山チロルさん 女性4…西浦のどかさん
総時間 ハード…1:04:55 ベリーハード…1:17:25 ヘル…1:48:54

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


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美シク咲ク七色ノ薔薇~翡翠の羽~(ハイレゾ音源)

美シク咲ク七色ノ薔薇~翡翠の羽~(ハイレゾ音源) 前編」に引き続いての後編です。
今回は主人公が第三夫人の翡翠と結婚するまでを描いた「翡翠の羽」の模様を紹介します。
徐々に近づいていく心の距離
「翡翠の羽」は全5パート構成。
戦争で故国を追われ、とある酒場で働いていた彼女が街中で彼と偶然出会い
服を汚してしまったお詫びに簡単なサービスをするところから始まります。
そして何回も会うにつれて親密になり、最終的には中出しSEXをします。

他の妻やメイドたちとの日常を描いた「美しく咲く七色の薔薇」とは違い
こちらは翡翠に一対一でお世話してもらうスタイルを通します。
そしてハーレム要素がなくなる代わりに彼女の心情の変化に力を入れてお話を進めます。
あちらを聴いた直後に聴くと落ち着いた印象を受けるでしょうね。

「もし あなたさえよろしければ これからもここへ来てくださいませんか?」
悪戯好きな彼女もこの時点ではごく普通のお嬢様。
優しくしてくれた彼に素直に感謝し、後になるほど自分の気持ちに正直な行動を取ります。
その一方で既に妻がいる彼との実らない恋に苦悩します。

特に最後のSEXパートは彼女の彼に対する想いをプレイに上手く絡めてますから
「美しく咲く七色の薔薇」で意地悪キャラに映った方も考えを改めるかもしれません。
登場人物、キャラ、雰囲気など物語を構成する要素をそれぞれで大きく切り替えています。
和やかでしっとりしたご奉仕
この物語で翡翠が一番最初にするサービスは耳かき。
2人が初めて会ってからしばらくしたある日、再び酒場を訪れた主人公を迎えると
出店で買った耳かきセットを取り出しお世話させて欲しいと言います。

「ああっ 申し訳ございません 私がこんなに緊張していては リラックスできませんわよね」
彼女は異国育ちなので誰かに耳かきしてあげるのは今回が初めてです。
それを踏まえて耳かき中は会話をほとんどせず、効果音と彼女の息遣いだけが流れ続けます。
耳の中を傷つけないよう真剣に取り組む様子を音で表現してるわけです。

効果音は耳かき棒が「ずり じり」と細く硬い音
梵天は「さすさす ぷすぷす」とボリュームがあってふわふわした音が使われており
少なくとも私には「美しく咲く七色の薔薇」とほぼ同じ音に聞こえました。
ただし、不慣れな感じを出すためにペースを多少抑えてるように思えます。
時間が約15分と手頃ですし、音重視の作りなので軽くリフレッシュするのに丁度いいです。

その後に始まるエッチシーンは2パート25分ほど。
プレイは耳舐め、キス、手マン、フェラ、SEX(正常位?)です。
手マン、SEXの際に効果音が鳴ります。

「美味しい もっと…食べてもいいかしら?」
耳かきをした日から主人公は翡翠のお店へ頻繁に通うようになり
この日も彼女が用意してくれたお酒とおつまみで胃と喉を潤します。
その最中、彼の頬についた食べ物を取った勢いで彼女はいよいよ耳を舐め始めます。

エッチはパートごとに責め手を切り替えながらほぼ対等な立場で行います。
前半にあたる「逢瀬のひと時」でするプレイは耳舐め(約10分)。
右耳→左耳の順に舐めたり、吸ったり、啜ったりと舐め方を変えながら丁寧にお世話します。

「やっぱり お酒はあなたと飲むのが一番美味しいですわ」
耳舐めメインのパートなのセリフはかなり少ないですが
開始前の様子や事後に漏らす言葉から彼女が彼を特別な存在と見てるのがわかります。
耳舐め自体もちゅぱ音の位置がとても近く、それでいて舌の動きもはっきりわかる質の高いものです。
パート後半に差し掛かると音がパワフルになってこそばゆい刺激を感じます。

2人が結ばれる最大のきっかけとなったのは後半の「迷いの夜」パート。
耳舐めをして以来、店に顔を出さなくなった彼女を心配して彼が家を訪問し濃厚なSEXをします。

「どうかお願いです 今夜だけは 今夜だけは こうして私のことを抱きしめていてください」
「ついに…ひとつになれたのですね 嬉しい」

彼女はこの瞬間を相当に待ちわびてたのでしょう。
一夜だけの関係とわかっていながらできる限りの奉仕をします。
彼女が男性と初めてエッチすることを知り彼も優しくリードしてあげます。
お互いが相手を思いやりながら絶頂を目指す温かく激しいエッチでした。

事前に多少のやり取りがあって、それで気持ちを盛り上げてからエッチに突入します。
この部分がふたつ返事でエッチする「美しく咲く七色の薔薇」との大きな違いかなと。
彼女の反応が初々しいですし、感情移入しやすいので結構抜けるエッチだと思います。

このように、立場のまったく違う男女が惹かれ合う過程を描いた艶のあるエッチが繰り広げられています。
質量共に優れた作品
個性的なキャラとリアルな音を高いレベルで組み合わせた重厚な作品です。

最大4人の女性に癒しとエッチなご奉仕をしてもらう「美しく咲く七色の薔薇」
その中の1人に相手を絞り込み、多少のドラマ性を交えてお世話する「翡翠の羽」。
登場人物には共通点があるものの、サービスの構成や進め方が大きく異なるふたつの物語が楽しめます。

そして絹華は優しく包み込んで甘やかす、翡翠は積極的かつ多少意地悪にと
相手をする女性によってサービスの質をある程度変化させています。
作品の構成上どうしても翡翠が一番目立ってしまうのですが、他の3人にも活躍の場がちゃんと与えられています。

凪「私も精一杯ご奉仕させていただきます」
翡翠以外だと私はメイドの凪が大きな存在感を持ってると思います。
主人公に好かれたい、彼とエッチを楽しみたい気持ちで行動する夫人たちとは違い
彼を癒す、スッキリさせることだけを考えたご奉仕色の強いサービスをします。

耳舐めはするけどキスやSEXはしない、といった感じで線引きもされていてキャラが立ってます。
彼女と2人きりでこっそりエッチするパートがあればより楽しめたかもしれませんね。

もうひとつの柱にあたる音については耳かき中に鳴る様々な器具の音はもちろん
エッチでもコキ系のプレイやSEX、そして耳舐めとバリエーション・ボリュームの両方が豊富です。
中でも耳舐めは前編で説明した通り色んな部分が充実してます。
「翡翠の羽」は10分程度しかやらないので、耳舐め好きなら「美しく咲く七色の薔薇」のほうが断然楽しめます。

エッチはハーレムプレイの持ち味を出すことを考えながら進めます。
声優さんが複数登場する作品はそこそこありますが、ここまで連携に気を遣ってるものはまだまだ少ないです。
くちゅ音・ちゅぱ音・喘ぎ声といったエッチな音が複数同時に鳴るシーンが多く
射精シーンもごく一部を除いて実際にできる回数に抑えられてます。

「翡翠の羽」の射精シーンは1回。
ちゅぱ音それなり、淫語・くちゅ音・喘ぎ声そこそこです。

女性たちの愛がたっぷり詰まった作品です。
およそ4時間で価格が900円とコスパも抜群。
以上を踏まえて本作品をサークルさんでは10本目の満点とさせていただきました。

CV:絹華…かの仔さん 政…天知遥さん 翡翠…伊ヶ崎綾香さん 凪…藍沢夏癒さん 女将…姫草ユリ子さん
(女将は「翡翠の羽」でちょっとだけ登場します)
総時間 4:01:40(美しく咲く七色の薔薇…2:26:08 翡翠の羽…1:06:02 おまけ…29:30)

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

追記
2017年1月31日頃まで200円引きの700円で販売してます。

美シク咲ク七色ノ薔薇~翡翠の羽~(ハイレゾ音源)

サークル「シロクマの嫁」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、身分の高い男性に限り一夫多妻制が認められてる世界を舞台に
3人の妻と1人のメイドが個別に、あるいは同時に様々なご奉仕をします。

豪華声優陣による複数人プレイや耳舐めに力を入れた多彩なサービスによって
現実世界では難しいハーレムプレイをリアルかつ濃厚に味わわせてくれます。

総時間がおまけも含めると約4時間あることや、ふたつの物語で構成されてることから
今回は前編・後編の2回に分けてレビューをお送りします。
3人の妻+メイドと過ごす幸せな日々
絹華、政、翡翠、凪にあれこれお世話してもらうお話。

「旦那様? 今夜は私のところへ来てくださったのですね 嬉しいですわ」
絹華は穏やかで温かい声の女性。
ある日の夜、第一夫人にあたる自分の部屋へやって来た主人公を優しく迎えると
甘えたい彼の気持ちを察してすぐさま膝枕をします。

本作品は一夫多妻制が認められてる世界に住む彼が
異なる性格や魅力を持つ3人の妻やメイドと楽しく暮らす様子が描かれています。
前編で紹介する「美しく咲く七色の薔薇」だけでも2時間26分ものボリュームがあり
翡翠との出会いを綴った「翡翠の羽」やおまけを合わせるとほぼ4時間という非常に豪華な内容です。

豪華なのは時間だけではありません。
サークル「シロクマの嫁」代表で声優もされてる伊ヶ崎綾香さんを含めて合計5人の声優さんが登場し
パートによって人数や組み合わせを変えながら状況に適したサービスを行います。


音声を聴いてると「この声優さんとあの声優さんが組んだら凄いことになるだろうなぁ」と思ったことはないでしょうか?
それを実現させてる時点でも相当な魅力と言えます。
バイノーラル録音作品によく出演されてる有名な方ばかりですし、掛け合いも多くて濃厚なひと時が味わえます。
複数の人妻とエッチするハーレムプレイは音声作品でもなかなかお目にかかれないシチュです。

全体を通じて言えるもうひとつのポイントは耳舐めがとにかく多いこと。
私のほうで調べたところ「美しく咲く七色の薔薇」ではおよそ60分間耳舐めを行います。
しかも声優さんが多いのでパートによってちゅぱ音や舐め方が変化しますし
ダブル耳舐めもおよそ30分と長めに取られています(おまけ音声でも30分間のダブル耳舐めが追加で聴けます)。

シロクマさんは元々耳舐め大好きなサークルさんですが、それでもここまで力を入れてる作品は珍しいです。
聴き手を飽きさせないように他のプレイと組み合わせて責めるシーンが多いのもいいですね。
耳舐め好きならきっと満足していただけるでしょう。

また音声の開始から終了までバックで環境音が流れ続けます。
最初は雨音だと思ってたのですが、時間が流れても変化がないのを見ると
おそらく部屋の近くに小さな川が流れてるのでしょう。
リアルで涼やかな水音が落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

声優さんの個人サークルだからこそできる豪華なキャストとそれを活かしたサービス。
シロクマさんが元々持ってる長所を残しつつ量と密度の両方を高めた素晴らしい作品です。
キャラによって雰囲気が大きく変わるサービス
ここからは各サービスの詳細を紹介します。

「美しく咲く七色の薔薇」に登場する非エロのサービスは耳かき。
一番最初の「甘やかしお耳掃除」は絹華が1人で
最終パートにあたる「メイドの完璧耳かき」は屋敷のメイド「凪」が3人の夫人に教えるスタイルで行います。

「旦那様 私の前では頑張らなくてよろしいのですよ そのままの旦那様でいてください」
絹華は主人公と最も長く連れ添ってる良家のお嬢様なだけあって
彼をまるで自分の子供のように甘やかしながらゆっくりお世話します。
「甘やかしお耳掃除」の耳かきは膝枕で耳かき棒と梵天を使うシンプルなものですが
のんびりした彼女の態度や思いやりに満ちた言葉の数々に強い癒しを感じます。

耳かきの主役にあたる効果音ももちろん高品質。
「ぞり ずずっ」という若干硬さのある乾いた音が耳の中を優しく撫でるように動きます。
しばらく聴き続けても頭に響かないよう力加減が抑えられており、耳に丁度いい刺激をもたらします。
梵天も時間は短いもののふわふわ、さらさらしたリアルな音を聴かせてくれます。

対する「メイドの完璧耳かき」は専門店に近い本格的な耳かき。
先ほどと同じく膝枕の状態で耳を指でマッサージするところから始まって
綿棒で耳の縁に溜まった汚れを取ったり、耳かき棒と綿棒を使い分けて穴の中を綺麗にしたりと
「甘やかしお耳掃除」にはなかった要素が数多く登場します。

政「旦那様のこと すべて知っている気になってましたけど まだまだだったのですね」
絹華「お耳掃除というのは 本当に奥深いですわ」
それ以上に面白いのが最中に交わされる彼女たちの会話。
夫を自分が最も癒せると思っていた夫人たちが凪のテクニックに感心し
彼女にコツを教わりながら耳かきの様子を興味深そうに観察します。

音声作品の耳かきはほとんどが女性と一対一で行います。
ですがこのパートでは敢えて観客を用意し、耳かきを見る・知る楽しさも伝えながら進めます。

凪「奥のほうを傷つけてしまうと 感染症の原因にもなりますので 万が一傷つけてしまった時は 清潔にしておかなければなりません」
会話量が割と多いので音だけを楽しみたい人にはちょっと騒がしく感じるかもしれませんが
作品のコンセプトである「ハーレムらしさ」を耳かきにまで取り入れてるのは面白いと思います。
同じ耳かきでもふたつのパートで随分違った印象を受けるでしょうね。
人妻たちの愛を感じるエッチ
「美しく咲く七色の薔薇」のエッチシーンは4パート73分間。
プレイは耳舐め(全員)、凪のオナホコキ、翡翠の太ももコキ/手コキ/素股、3夫人とのキス/SEX(騎乗位)です。
オナホコキ、手コキ、素股、SEXの際に比較的リアルな効果音が鳴ります。

翡翠「旦那様 お目覚めですか?」
翡翠は明るくてお淑やかな声の女性。
絹華に耳かきしてもらった次の日の朝、主人公の部屋にこっそり忍び込むと
彼の耳を口で、おちんちんを太ももで刺激して起こします。

エッチはどのパートも女性たちがリードする形で行います。
最初の「朝の悪戯」は翡翠が1人でお世話するパート。
音声開始1秒の時点ですぐさま耳舐め音が鳴り始め
およそ14分に渡ってセリフを軽く挟みながらひたすら舐め続けます。

「お耳だけではなくて キスも」
彼女は異国の名門貴族の出身だからか一夫多妻制に対しあまり好意的ではありません。
あわよくば他の2人を押しのけて自分が彼を独占しようと試みます。
エッチの最中に見せる責めもその性格や気持ちを反映させた積極的なものが多いです。
コリコリした音を鳴らす耳舐めと、水分高めの熱いちゅぱ音を鳴らすキスの違いもよくわかります。

次以降のパートに向けてエッチな気分を盛り上げるのが目的のプレイなので射精シーンはないものの
本作品の魅力である耳舐めの良さを知るのに十分な内容と言えます。
伊ヶ崎さんの耳舐め音は結構特徴的だと私は思います。

ハーレムプレイが始まるのは続く「朝の処理」パートから(約16分)。
焦らしに焦らし続けてそのまま退出した翡翠に代わってメイドの凪が登場し
彼の気持ちを察してオナホを取り出し性欲処理のお手伝いをします。
そしてしばらくすると第二夫人の政も現れダブル耳舐めが加わります。

政「旦那様は お耳を刺激されるのがお好きなの」
凪「そうなのですね 旦那様はお耳がお好き 使用人の間で共有させていただきます」
2人の立場が違うおかげで彼を取り合う展開にもならず
凪が引き続きおちんちんと右耳を、政は左耳と役割分担してじっくり責めます。
同じ耳舐めでも政はハイペースでむしゃぶりつくように、凪はゆっくり丁寧に舐めるのがいいですね。
左右から別々のちゅぱ音が同時に流れ続けるひと時は不思議な感覚がするしとてもエロいです。

登場人物が最も多くなるのは「皆を愛して」パート(約22分)。
普段は日によって1人ずつ夜の相手をしてたのが、この日だけは3人の夫人が彼の部屋に集まり同時にSEXします。

翡翠「いいのですよ 我慢せずに 私の中に 出してくださいっ」
絹華「それでは 私も…んんっ」
彼女たちは彼のことを心の底から愛してるのでしょう。
代わる代わる激しいキスをしながらおちんちんを挿入し、精液を膣内で嬉しそうに受け止めます。
そして残る2人は両耳をそれこそノンストップで愛し続けます。
他のパートとは違い3回連続で射精を決めるハードなプレイです。

セリフをあまり挟まずにエッチな音や息遣いだけを集中的に鳴らすので抜くのに最適です。
普段は落ち着いてる絹華が自ら積極的に腰を振る姿や
気の強い政がエロ可愛い喘ぎ声を漏らす姿がとても印象的でした。
それぞれに思うところはあるのでしょうが、大切な人を精一杯楽しませようと協力して励みます。

この物語での射精シーンは全部で5回。
ちゅぱ音超大量、くちゅ音多め、淫語と喘ぎ声それなりです。

後編へ続く…。
美シク咲ク七色ノ薔薇~翡翠の羽~(ハイレゾ音源) 後編

CV:絹華…かの仔さん 政…天知遥さん 翡翠…伊ヶ崎綾香さん 凪…藍沢夏癒さん 女将…姫草ユリ子さん
総時間 4:01:40(美しく咲く七色の薔薇…2:26:08 翡翠の羽…1:06:02 おまけ…29:30)


体験版はこちらにあります

2人のメイドと甘美な時間

サークル「アクア・アルタ」さんの同人音声作品(R-15指定)。

今回紹介する作品は、それぞれに違った特徴を持つ2人のメイドが
愛するご主人様の耳へ左右から同時に丁寧なお世話をします。

セリフよりも音をずっと重視したASMR(音フェチ)系のサービスが魅力で
すべてを2人が同時に行い頭の中を効果音で包み込み続けてくれます。
ペースや動きが目まぐるしく変化するので耳に心地いい刺激が伝わってくるでしょう。
2人のメイドが同時にご奉仕
メイドの雫と咲乃から癒しのサービスを受けるお話。

「んー ご主人様 ご主人様ったら」
雫はやや幼さを感じる甘い声の女の子。
話しかけても読書に夢中で気づいてくれないご主人様を見て
すぐさま寄り添い左耳をゆっくり舐め始めます。

本作品は普段から仕事を精力的にこなしてる彼が少しでも安らげるように
彼女たちがローションを使った耳マッサージ、耳かき、添い寝をします。
短いものでも15分、長いものだと37分近くの十分な時間を取り
どのサービスもセリフより効果音をたっぷり聞かせる形で進めます。

彼女たちと会話するのは冒頭のプロローグパートからサービス開始までの4分程度で
それ以降は音質や動きにこだわったリアルな音を楽しんでもらうことに力を入れてます。
昨年あたりから一際注目を浴び始めてるASMR(音フェチ)要素が極めて強い作品です。

じゃあメイドが2人いるのが無意味かと言われればそうではありません。
どのパートも雫は左、咲乃は右に陣取り必ず左右同時に行います。
左右の効果音はペースや強さが微妙に異なり別々の刺激を与えてくれます。
そして効果音の戸切れがほとんどないので聴いてる最中は別の場所にいるような感覚が味わえます。

耳かきやマッサージ自体は色んなサークルさんが数多くの作品を出されてます。
しかしダブルでお世話してくれる作品はまだまだ少ないです。
セリフではなく音を特徴づけるためにメイドを複数登場させてるところが実に面白いです。

咲乃「頭の中が 空っぽになっていく」
雫「すべてが流されて消えていく」
それ以外に挙げられる特徴はほんの少しだけ催眠の成分を含んでること。
一番最後の添い寝パートでは2人が左右に寄り添いながらリラックスさせたり軽い暗示を入れます。

といっても本作品は催眠音声ではありませんから深い催眠状態に入るほどではありません。
耳マッサージや耳かきでほぐれた心と体をそのまま眠りに導く橋渡しとして行います。
あくまでおまけレベルのものと思ってください。
作中で彼女たちが言ってることや進め方は催眠の技術を考慮してます。
変化に富んだ音の数々
2人が一番最初に行うサービスは耳マッサージ。
専用のローションを手にまぶし、左右の耳をおよそ21分に渡ってひたすら揉みほぐします。

「しゅるしゅる こりゅっ」という粘性控えめで滑らかな水音が耳に心地よく
多少力を入れて擦ったり、手で覆ったり、揉んだりと
30秒くらいの短い間隔で音や動きがめまぐるしく変化するので単調さもありません。
長時間聴いても頭が痛くならないレベルに力も抑えられていて聴きやすいです。

ただし、最中に2人がローションを継ぎ足すとか疲れた手を休めるシーンはありません。
人によっては垂れ流しと思える内容になってることをご了承ください。
サービスのリアリティよりも音をたくさん聞かせることを重視した作りです。

最も時間の長いサービスは次の耳かき(約37分)。
椅子に座ったご主人様の耳に左右両方から器具を挿入し汚れを取ります。
使用する器具は明言されてませんが綿棒か梵天だと思います。

「さすさす ぷしゅっ」と面積が広く柔らかい音に時折パチパチした音が混じり
穴の入り口と奥を前後させたかと思えば内部の壁を優しく撫でるなど動きが実に多彩です。
耳かき棒を選ばなかったのは長時間聴き続けると頭に響く恐れがあるからでしょう。
また左右同時にやる場合の危険性や安眠に適した音かどうかも考慮してるのだと思います。

雫「気持ちいい? ご主人様」
咲乃「もっとしてほしいところなどありましたら 言ってくださいね」
そして2人はご主人様を気遣うセリフを言う以外は微かな吐息だけを漏らして熱心にお世話します。
音がしっかりしてるおかげで実況が入らなくても何をしてるのかがなんとなくイメージできます。
穴の奥に入ると低く鈍い音に変化するのもリアルで良いです。

最後に登場する添い寝は安眠に最も適したパート。
耳かき中に眠ってしまった彼をベッドへ運び、一緒に潜り込んで抱きしめながら眠りに導きます。

咲乃「頭の中が 空っぽになっていく」
雫「すべてが流されて消えていく」
催眠は入りやすくなる簡単な心得を説明してから全身を上から下に流すように意識を向けて脱力し
それと同時に「すーっと」「力が抜ける」などの暗示をリズミカルに入れます。
催眠音声を聴き慣れてる人なら意識のぼやけを感じるかもしれません。
パートの終盤は2人の寝息だけが流れ続けて安眠を後押しします。

このように、リアルかつ多彩な音をたっぷり聞かせる特徴的なサービスが繰り広げられています。
ふたつの音で癒してくれる作品
一般的な音フェチにサークルさん独自の要素を盛り込んだ癒される作品です。

妹属性と姉属性を持つ2人のメイドがご主人様の弱点である耳を集中的にご奉仕します。
総時間の8割近くで効果音だけが流れる尖った作りや
飽きを感じさせない動きに飛んだ音の数々が自然な癒しを与えてくれます。

どちらも音フェチ作品における基本的な要素ですが、ここまで極端なものはなかなか珍しいです。
音だけで楽しんでもらえるように考えて作られてますから、内容を理解したうえで聴くなら満足できるはずです。
耳マッサージはやや細く筋っぽい音、耳かきはふんわりした音とサービスごとに特徴を変えてるのも良いです。

それ以外の要素、具体的にはメイドのキャラと催眠は効果音の引き立て役に近い位置づけです。
ただ添い寝パートで催眠音声の双子っぽいアプローチをしてくるシーンもあったりと
今後に向けてさらに面白くなりそうな気配が見られます。
現時点でも十分に聴けるけど改良の余地もあって次回作以降が楽しみです。

最近の流行をさらに先鋭化させた音特化の作品です。
声より音を聴くほうが好きな人には強くおすすめします。

CV:浅見ゆいさん、柚萌さん
総時間 1:16:35

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は7点。
76分で700円とコスパが良いので+1してあります。

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