同人音声の部屋

同人音声および催眠音声について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

2016年12月



命令囁きバイノーラル -女将校編-

サークル「かわいいおっさん症候群」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、男性を手なずけるのがとても上手な女将校が
捕らえられた敵国の男性にエッチな調教を施し自分のおもちゃへと作り変えます。

足の匂いを嗅がせてからおちんちんをしごく、オナニーをさせてその様子をじっくり観賞するなど
Mな男性が喜ぶプレイをしながら服従を呼びかけるマイルドな調教が行われています。
固い心をも溶かす女将校の調教とは
女将校のアデーレに調教され彼女のおもちゃになるお話。

「ようやく目が覚めたようだな おはよう お前の拷問を担当するアデーレだ」
アデーレはやや高圧的な口調で話す落ち着いた声の女性。
敵国に所属し最近捕虜になった主人公に自己紹介すると
拷問を始める前に自分のブーツへキスするよう言います。

本作品は大きく4つのパートに分かれており
それぞれでメインのプレイを切り替えながら彼女が少しずつ彼を屈服させていきます。
「調教」というと寸止めや連続射精などハードなプレイをイメージするかもしれません。
しかし彼女はそれとほぼ正反対の手段を用いて彼の抵抗力を確実に削ぎます。

「私の足の匂いがたーっぷり染みついたストッキング 嗅ぎたいだろう?」
具体的にはMな男性が喜びそうなプレイを提供し続けます。
そしてある程度満足させたところで命令を出し、うまく従えたらさらなる快楽を提供することを約束します。
それを繰り返すことで彼女の言うことに自然と従える心を育てるわけです。

彼女は敵にあたる彼に最初から最後まで穏やかな姿勢で接します。
途中で彼が反抗的な態度を取っても怒るどころか眉ひとつ動かさず
これまでとは違うタイプの快楽を用意してそこから逃げられないようにします。

「お前は本当にどうしようもない変態だな だが私はそんなお前が大好きだぞ」
こちらが受け入れやすいサービスや言葉ばかり与えてくれるので
彼女にマイナスの感情を抱く人はほとんどいないはずです。
でも大事なシーンではおねだりを要求して上下関係をはっきりさせます。
抵抗する隙すら与えず心を溶かしてしまうある意味恐ろしい調教と言えます。

この調教を甘く感じるもうひとつの要因は囁き声。
彼女は多くのシーンで彼に密着し、優しい声でプレイの指示や命令を出します。
バイノーラル録音のおかげで臨場感が極めて高く、実際に寄り添われてる気分が味わいやすいです。
彼女の匂いを意識させるシーンを適度に用意してる点もそれを後押ししています。

押さえつけるのではなく引き寄せる調教と彼女との密着感。
ややM~Mあたりの人をターゲットにした独特なプレイが楽しめる作品です。
お仕置きすらも優しいあまあまな調教
エッチシーンは4パート59分間。
プレイは足/おまんこの匂いを嗅がせる、足コキ、乳首責め、キス、オナニー、下着コキ、SEX(逆正常位)、耳舐めです。
足コキ(音量小さめ)、下着コキ、SEXの際に効果音が流れます。

「今からお前を 私のモノにしてやる 丁度おもちゃが欲しかったんだ」
ブーツへキスする命令に反応しておちんちんを勃起させた主人公に興味を持ったアデーレは
拷問する予定を変更し彼の顔に足を乗せ深呼吸させます。

エッチは終始彼女の指示に従う形で行います。
一番最初の「足コキ」パートでするのはもちろん足コキ(約13分)。
足の匂いを軽く嗅がせて気持ちを盛り上げてから初めはゆっくり、しばらくすると唾を垂らして激しくしごきます。

「拘束されて 足の匂い嗅ぎながら チンポ踏まれるの 気持ちいい 命令されていじめられるのが嬉しくて嬉しくて仕方ない」
「このまま何も考えずに 気持ちよくなって 情けなく敗北お漏らししような」

プレイ自体は明らかにM向けですが彼女の態度はいつも通り至って穏やか。
短小包茎な彼のおちんちんを「可愛い」と褒め、大事な部分を足蹴にされて射精する喜びを教えます。
こういうシチュでは定番の言葉責めをほとんどしてこないのが実に個性的です。

この時点で二人はまだ出会ったばかりですから、厳しくしつけようとしても抵抗を受けるだけです。
だから彼女は変態性癖すら受け入れる姿勢を見せてまずは敵意が無いことを示します。
こんな風に本作品のエッチは体だけでなく心へのケアも考えて進めます。

続く「オナサポ」パートと「下着コキ」パートは次の日のお話。
前日の調教を受けてもまだまだ屈しない彼への次の一手として
今度はオナニーの観賞と自分の生下着を使ったご褒美をあげます。

「始まった始まった ほう お前はそんな風に握るのか」
「いいんだぞ? 私の下着をオカズにして ほらほら」

ここでも彼女は様々な方向から彼の心を突き崩そうとします。
例えばオナサポパートでは彼のオナニーを観察し実況することで見られる快感を教え込み
後半に差し掛かると今度は足を何度も組みなおしてパンツを見せつけます。
さらに少し経つと股間を彼の顔に近づけておまんこの匂いを嗅がせます。

彼女はこれまで何人もの男性をおもちゃにしてきただけあって喜ぶツボを熟知しています。
今回のプレイもオナニーする命令(鞭)と自分の体(飴)を用意し有利に進めます。
好きなことをさせつつ大事な部分はちゃんと主導権を握るところが調教らしいなと。

最もディープなプレイが登場するのは最後の「逆正常位」パート(約15分)。
前回のプレイの最後に体の拘束を解かれた彼が逃げ出そうとしたところ彼女に見つかり
恥ずかしい格好を取らされてからおまんこを使った罰を受けます。
(逆正常位は寝転んで腿と膝を曲げた男性の股間に女性が乗って繋がる体位のことです)

「もっと犯されたい もっと滅茶苦茶にしてほしい 大好きなアデーレ様に 犯してもらえる幸せ」
「犯されながら しっかりごめんなさいするんだぞ? 心から謝るんだ」

脱走を試みた相手に対しても彼女は決して怒りません。
それどころか自分の一番大事な部分でたっぷり愛してあげます。
そして射精を許す代わりに今回のことを謝り悔い改めるように諭します。

彼女の大きな包容力に多くの人が安らぎを覚えるでしょうね。
そう感じさせることこそが真の狙いなのだと思います。

このように、すべてを受け入れることで抵抗する気力を奪う甘い調教が繰り広げられています。
優しく屈服させてくれる作品
調教から連想されるものとは真逆のプレイを行い心を絡め取る独特な作品です。

アデーレは敵国の捕虜にあたる主人公が変わった性癖を持つことを瞬時に察知し
その願いをできるだけ叶え、骨抜きにしたうえで自分の所有物になるよう呼びかけます。
圧倒的に有利な立場にあるのにそれをほとんど利用せずにエッチを進めることや
最中の責めやセリフがどれも甘いおかげで、後になるほどぬるま湯に浸かってるような心地よさを覚えます。

「オナニーも射精も ぜーんぶ私に支配されて 情けなくおねだりして 射精させてもらう それでいいんだ」
彼女は最初から最後まで彼の嫌がることは絶対にしません。
情けないところ、恥ずかしいところもすべて受け入れ「好き」とまで言います。
そして自分に愛され気持ちよくしてもらうことを自然に受け入れさせます。

最終的には言いなりになるわけですからやってることは明らかに調教です。
でもそこに至るまでの道筋が一般的な調教作品とは随分違います。
彼女にお世話されることに多くの人が幸せを感じるのではないでしょうか。
密着しながら囁くシチュも効果的に機能してます。

エッチはM向けを意識しつつセリフのほうで甘さを出してます。
前項で紹介できなかった下着コキパートも目の前でパンツを脱いでクロッチの部分を亀頭にあてがい
間接的な中出しをイメージさせながら射精に導くテーマに沿ったプレイです。
足コキの効果音が小さくて聴き取りにくかったり、お仕置きがご褒美になってるところが気になりますが
些細なことと言えるくらいに良い部分を色々持ってます。

射精シーンは4回。
くちゅ音それなり、淫語とちゅぱ音そこそこ、喘ぎ声はありません。

極めてマイルドな調教が味わえる作品です。
女性に優しく弄ばれるのが好きな人、調教モノに興味はあるけど敬遠してた人におすすめします。
おまけは足コキパートの別バージョンです。

CV:沢野ぽぷらさん
総時間 1:24:26(本編…1:09:31 おまけ…14:55)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

今年最後の雑談です。

本日をもって2016年もいよいよ終わりを迎えます。
12月28日は同人音声、29日は催眠音声に関する1年を振り返ってきました。
最後は当サイトに関するあれこれを語って締めくくります。
今年のこと
2013年3月22日の開設以来、およそ3年9ヶ月が経過しました。
昨年こちらに引っ越してからは特に大きなトラブルもなく順調に運営を続けてます。
ユーザー及びサークルさんからの苦情もヤバイものは特に来てません。

現在の記事数は1392件。
この調子でいけば来年の4月には1500件を突破します。
最終的にどこまで伸ばすかは決めてませんが、とりあえず2000件を目指して頑張ります。
もし5年続いたら音声作品に関する歴史といいますか
これまでの出来事を自分なりの考察を交えてまとめてみようかと思ってます。

今年で印象に残った出来事は色んな人とのやり取りが増えたことです。
旧知のサークルさんたちとレビューを掲載した時に交わすお礼に加え
記事ごとのコメント、あるいはメールで送られてくる個別の質問にほぼ一年中答えてました。
調べてみたら毎週2~3通は来てたようです。

あとは新しいサークルさんがご挨拶をしてくださったりですね。
私は自分から話しかけるタイプではないので連絡していただけるのは助かります。
これからも色んなサークルさんの作品を紹介していく予定です。
来年のこと
来年も今まで通り毎日更新を続けます。

このところ特に同人音声側の新作がかなりのペースで出てまして
毎日1本だとカバーしきれない状況が続いてます。
週末には15本くらい一気に出たこともありましたし、取りこぼしがどうしても発生してしまいます。
今後出る新作も押さえていくことを考えると当分は毎日更新になりそうです。

また来年度から新たに長時間作品を紹介する枠を少しだけ設けます。
当サイトは毎日更新の関係で30分~90分程度の比較的短い作品のレビューを優先して書いてます。
しかしこれを続けると3時間以上の作品などはいつまで経ってもレビューを掲載できません。
そこで1ヶ月につき1本程度の割合で専用枠を作ることにします。

具体的にどういうレビューにするかというと
以前もちょこちょこやってましたが前編と後編の2回に分ける形となります。
長時間の作品は内容を説明するだけでもそれなりの文字数を割く必要があり
特徴・詳細・感想も書いてまとめるには1回だとどうしても難しいです。

そして何よりレビューを読む皆さんが疲れます。
私の記事は毎回2500~4000文字に収まるように一応考えながら書いてます。
(催眠音声は技術に関する説明をする必要があるため5000字を超える場合もあります)

その基準をできるだけ守るために分けるということです。
月に1本程度なら状況が大きく変わることもありません。
総時間が3時間を越えるものや、射精管理のような数日に分けて聴く必要があるものを対象とします。
これによって今まで以上に幅広い作品を押さえられるようになるでしょう。

あと催眠音声は更新ペースが不規則になるかもしれません。
このところ夏や冬に大作が一気に出てそれ以外の時期は静かな状況が続いてます。
再レビューの候補がまだ多数あるので暇な時期は1本くらい増やす可能性があります。
もちろん新作はできる限り迅速に紹介していくつもりです。

以上をもって今年最後の挨拶とさせていただきます。
来年も引き続きどうぞよろしくお願いします。

年下に音でおしおきされる音声【声付き耳かき音を作ってみた番外編3】

サークル「とみみ庵」さんの無料の同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、態度はつれないけど実はとっても優しい女の子が
知り合いの男性に音を使ったちょっぴり意地悪なお仕置きをします。

耳かきやマッサージといった特定のサービスは行わず
家庭にある様々な道具を動かし、それらが生み出す音を聞かせる展開が最大の魅力です。
音当てクイズみたいな作りになってますから、目を閉じて音の正体を考えてみるとより楽しめるでしょう。
多彩な音で優しくお仕置き
女の子に目隠しされて色んな音を聞くお話。

「どうも …なんですか? 挨拶ならしたじゃないですか」
女の子は素朴で優しい声の女の子。
自室にやって来た主人公をちょっぴりつれない態度で迎えると
不本意なあだ名をつけられたお返しに音を使った罰を与えます。

本作品はサークルさんの過去作「声付き耳かき音を作ってみた26」や
【炭酸マッサージ】声付き耳かき音を作ってみた番外編2【シャンプー】」に登場した彼女が
今までとはまったく異なるスタイルで癒しを提供します。

その方法はズバリ「音当てクイズ」
彼女がいくつかのアイテムを使って音を鳴らし、それが何かを考えます。
個性的な音が鳴るものを意識して選んでくれてますから
特に耳元至近距離に寄った時は心地いい刺激を感じます。

「誰かさんが 私のこと 炭酸系女子だとか 炭酸ちゃんだとか 炭酸娘だって言ってるって聞いたくらいで 怒ってないでーす」
しかし今日の彼女は機嫌があまりよくありません。
そのため冒頭に彼の視界を覆い、ちょっぴり意地悪なことする素振りを見せながら音を鳴らします。
これがタイトルの「音でおしおきされる」の意味です。

といっても根は優しい子ですし全年齢向けですから過激に感じるレベルのものではありません。
本題の音当てクイズを特徴付けるスパイスとして用いられてます。
位置も距離もバッチリな臨場感抜群の効果音
音声開始からおよそ2分後、簡単なやり取りをしたところで
女の子は早速一番目のアイテムを取り出し右へ左へと動かしながら音を出します。

数々の名作を生み出されてるとみみ庵さんの実力は今作でも遺憾なく発揮されてます。
正解を言うとつまらないでしょうから伏せますが、パリパリした音が耳に心地いいです。
またしばらくするとそれを頭に被せるシーンがあり
そこでは彼女の声が篭るだけでなく、実際に耳を塞がれてるような軽い圧迫感があります。

「ふふっ 本気にしました? 大きい○○だからそういうことできませんよ 見えてないんでしょうけど」
「こうして 頭からかけたらどうなっちゃうんでしょう?」

最中の彼女は彼をおもちゃにできるのが嬉しいのか、どのシーンでも楽しそうに振舞います。
そして各アイテムの特徴を踏まえて若干のスリルを与えます。
本作品は音がとにかくリアルですから、悪戯をされそうになる感覚が味わいやすいです。

「最後は私の好きなこれにしましょうか ぷしゅっと」
彼女のあだ名の元になったアイテムもちろん登場します。
シュワシュワ、パチパチした刺激的な音が爽快感を与えてくれるでしょう。
音声の終盤で彼女が見せるほのかな優しさにもほっこりします。

このように、バリエーションに富んだ音によるサービスが繰り広げられています。
文字通りの音フェチ作品
音を聞かせる行為そのもので癒しを与える風変わりな作品です。

感情をあまり表に出さないクールな女の子が
主人公の弱みを握ったのをいいことに音を使った悪戯をします。
目隠しの後に誰もが知ってるアイテムを中心に方向性の異なる音を鳴らし
少し経つと正解を教えるクイズ形式に沿って進めます。

「私も楽しかったんで また来ていいですよ」
音声を聴く限り、彼女はあだ名をつけられたことに対してそれほど怒ってないようです。
むしろそれを口実に彼を弄ぼうとします。
からかい上手と言いますか、普段の態度とはやや違う内面を持った愛嬌のある女性です。

音については明確な表現を敢えてせずに紹介してみました。
ですがどれも非の打ち所がないくらいにハイクオリティです。
とみみ庵さんの効果音は聴覚を通じて触覚も刺激してくれるのが大きな特徴です。
最近流行ってるVRに近い感覚を音で味わわせてくれます。

短時間で手軽に癒しを得られる作品です。
無料ですから興味を持った方は是非お試しください。

CV:藍月なくるさん
総時間 17:22

年下に音でおしおきされる音声【声付き耳かき音を作ってみた番外編3】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm30201418

ハニートラップランド~天使の間~

サークル「SweetNightmare」さんの同人音声作品。
声優の柚木桃香さんが新たに立ち上げられたサークルです。

今回紹介する作品は、成人男性をターゲットにしたテーマパークを舞台に
清楚な天使が繰り出すエッチでもどかしいミッションに挑戦します。

彼女の裸体を眺めながらひたすら射精を我慢する焦らし特化のエッチが魅力で
前半は完全ノータッチ、後半はオナニーしながらとスタイルを変えながら
後になるほど回避困難なトラップを用意して射精への欲求を執拗にくすぐります。
天使が隠し持つ甘い罠
ハニートラップランド「天使の間」でアトラクションを楽しむお話。

「ようこそいらっしゃいましたー ここはハニートラップランドです」
案内人Aはややエフェクトのかかった明るい声の女の子。
ハニートラップランドに初めてやって来た主人公にコンセプトを説明すると
今回挑戦する部屋を好きに選んでもらいます。

本作品は女性のエッチな罠にかかる喜びを味わってもらうことを目的に
彼が天使の間のアトラクションに挑戦する様子を一緒になって楽しみます。
ハニートラップは女性が自分の体を武器に男性を誘惑し、目標を達成する「色仕掛け」に近い意味の単語です。
それに因んで作中では天使が自分の意図を最後まで明かさずに少しずつ罠へと引きずり込みます。

最初から言ってしまうとこの物語にハッピーエンドはありません。
どのように誘惑され、堕ちていくかを楽しむものですからそれを了承したうえでお聴きください。
といっても最後に死ぬほどまでブラックな展開にはなりません。
現実世界にあるテーマパークと同じく、堕落する感覚を疑似体験させるあたりに留まってます。

冒頭の2パート10分間はエッチを始めるまでの手続きにあたるシーン。
案内人Aの説明を受けて天使の間を選んだ彼が部屋に入り、中にいる天使ティアナと軽く会話します。
ちなみにこのシーンと最終パートでは音量控えめのBGMが流れます(無しも選択可)。

「私たちの力の源は あなたたち人間にとって辛いもの だから 私たちがこの部屋から出られるようになるほどの大きな力の源を あなたからもらうなんて…」
彼女の話によるとこの部屋を出るためには力の源が必要で
それは人間の我慢する心や努力する心によって生み出されるそうです。
しかし部屋の中には何もないためお互いが裸になり、性欲や射精を抑えることで脱出を試みます。

明るくてお淑やかな声、こちらを気づかう優しい言葉の数々、そして穢れを知らない綺麗な体。
彼女は我々がイメージする天使にピッタリ当てはまる清らかな女性です。
しかしこれこそが彼女が最初に用意した恐ろしい罠です。
天使がいつどのようなタイミングで悪魔に豹変するかも本作品の聴きどころと言えます。
とことんまで焦らし続けるもどかしいエッチ
エッチシーンは5パート49分間。
プレイはティアナの裸体/オナニー観賞、オナニーの見せ合い(擬似エッチ)、案内人Aの耳舐めです。
ティアナがオナニーする際に効果音が鳴ります。

「えっ? 服を脱ぐの? 私が? …わかったわ」
ティアナから脱出することの難しさを説明された主人公は
この部屋で我慢する心や努力する心を増幅させる手段をひらめき、彼女に服を脱ぐよう指示します。

エッチは最初は彼が、しばらくすると彼女がリードする形で進みます。
一番最初の「我慢、して」は彼女へのお触りを我慢するパート(約20分)。
全裸になった彼女の体やオナニーする様子をじっくり観賞しつつ射精の誘惑に耐え続けます。

「胸も見て 私のピンク色だった乳首 こんなに硬くなって上向いて 木苺みたいに硬くなっちゃった」
「見える? 私のクリトリスが大きくなってるの …はぁ …はぁ」

そして彼女は彼がとことん興奮できるように自分の大事な部分を見せつけ実況したり
パート後半に入ると指でいじって艶かしい喘ぎ声を漏らします。
実況がしっかりしてるのでプレイの様子をイメージしやすく、割と早い段階から股間が熱くなります。

簡単に言えば据え膳プレイですね。
すぐ手の届く距離に裸の女性がいるのに触れることは決して許されない。
オナニーの許可が出ないこともあって多くの人がもどかしい思いをするでしょう。
清楚なイメージの天使がこういうプレイをするシチュにもグッと来るものがあります。

これだけを読むと彼女があからさまにエロく振舞ってるように思えるかもしれません。
しかし実際は多少の恥じらいを見せながら少しずつ踏み込んだプレイへと移ります。
濡れ濡れのおまんこに指を一本ずつ挿入していくシーンなどは実に良いです。
「我慢」と「イメージ」を駆使して性的興奮を上手に高めてくれます。

次の「ミッション失敗&もう一度、やってみて」パートは一回射精してしまった後のお話(約11分)。
先ほどのプレイではパワーが足りなかったことを踏まえて
今度は彼もオナニーに参加し射精寸前の状態をできるだけ長く維持します。

彼女が繰り出すイメージもさらにパワーアップ。
先ほどと同じく目の前で大胆なオナニーをしながら自分との擬似エッチをイメージさせます。
特にパート中盤から鳴る擬似フェラのちゅぱ音がねっとりしていてエロく
オナニーしてる状況も相まって先ほど以上に射精の我慢が困難になってます。

「さぁ その溜まった精液 どうしたい? 私の中に思いっきり出したい? それとも顔にかけたい? 胸にかけたい? それとも 喉の奥に…」
射精直前のシーンで股を開きながらこんなことを言われたらそうそう耐えられません。
天使の清らかさとはまったく違う姿で男がどうしたら堕ちるかを考えながらリードします。
こういう責めをしてくるところがハニートラップらしいなと。

その後の3パートは何度も挑戦に失敗し続けた彼の末路が語られています。
このへんをばらすとつまらないでしょうから詳細は伏せますが
「本当にほしかったもの」パートで彼女が見せる黒い顔が一際印象的でした。
プレイ自体はかなりソフトな反面、聴き手の気持ちを高ぶらせる素材が豊富に用意されてます。

このように、女性に誘惑されいつの間にか堕落してしまうちょっぴり背徳的なエッチが繰り広げられています。
心の強さが試される作品
物語を通じて射精したい欲求と戦わせてくれる独特な切り口の作品です。

表面的にはどう見ても天使なのだけど実は腹黒い部分を持つ女性が
部屋にやって来た男性を巧みな話術と女の武器で骨抜きにします。

アトラクション形式で仮想的なプレイを体験させる珍しい設定や
ミッション自体はシンプルなのに達成がかなり難しい作りなど
このプレイに挑戦し、女性の体に溺れる気分を主観的に楽しめるように考えてお話を進めます。

「あなたはもはや ただの性欲の奴隷よ」
テーマがハニートラップなので私もどのへんで罠に引っ掛けてくるかに気を配って聴きました。
ですが彼女は相当に慎重で最後のほうにならないと自分の本心を明かしません。
そのため心を絡め取るよりは純粋な快楽に負ける感じのエッチになってます。

彼女が明らかにそう仕向けてるのだけど、最終的には彼自身が判断し決断してます。
結末も割とマイルドですし、音声を聴き終えてもそこまで後味が悪く感じることはないかなと。
もうちょっと見え見えのトラップがあったほうが自ら堕ちる快感を味わいやすかったように思えます。

エッチはプレイをできるだけシンプルにして演出面で盛り上げています。
天使が目の前で裸体を晒すどころかオナニーまで披露するシチュはいいものです。
「部屋を脱出するために勇気を出してやる」という正当な理由があるので露骨な誘惑もさほど違和感がありません。
イメージの掻き立て方も上手でオカズとしての実用性は比較的高いと言えます。

射精シーンは最低でも3回(射精したかどうか曖昧なシーンが一部あります)。
淫語・ちゅぱ音・喘ぎ語そこそこ、くちゅ音ごく僅かです。

天使のイメージを逆手に取って興奮を促す個性的な作品です。
おまけはOPテーマソングです。

CV:ティアナ…分倍河原シホさん 案内人A…柚木桃香さん
総時間 1:12:44(本編…1:09:00 おまけ…3:44)

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

昨日に引き続いての催眠音声編です。
今年は作品数が多かった関係で10本選びました。
2016年発売の催眠音声ランキング

第1位 「ちちのひ2016

父(乳)の日にちなんで乳首特化のエッチを楽しむ作品。
過去5作の特徴を継承しつつおっぱいのイメージにぴったりな柔らかい催眠を施します。
心を幸福感でたっぷり包み込んでくれるので乳首の快感と強い癒しの両方が得られます。

第2位 「【催眠音声】マインドイーター
【催眠音声】マインドイーター

怪しいパーティー会場で脳みそを吸い取られる作品。
グロそうなイメージがするプレイとはまるで違う穏やかな雰囲気が終始漂っており
脳にとことん意識を集中させながらエッチを進めるおかげで純粋な脳イキが味わいやすくなってます。
ドライオーガズムを目指す人には是非聴いて欲しい逸品です。

第3位 「「ふたごあ~る」
「ふたごあ~る」

「双子のいいなり」を初めとする本家双子の正統後継作。
術者が二人いる状況を活かした類稀なるコンビネーションや聴き手に配慮した作りなど
昔の良い部分を残しつつ今風に進化しています。
シリーズを聴き慣れてる人なら最初の「せーのっ いらっしゃーい」 だけで入れるかもしれませんね。
ユーザーの期待を決して裏切らない珠玉の一作。

第4位 「アクメノイド・イリア《催眠音声》
アクメノイド・イリア《催眠音声》

異星人と戦う少女になりきりハードなエッチを耐え抜く作品。
壮大なストーリーと世界観、バックで流れる多彩な効果音、とんでもなく多い絶頂回数など
Mな人なら誰もが喜ぶ要素を数多く盛り込んでおり充実したひと時が送れます。
まるで映画を聴いてるような強い没入感が得られる秀作。

第5位 「スパイの快楽尋問催眠
スパイの快楽尋問催眠

国家の重要機密を守る男性がお姉さんに誘惑され漏らしてしまう作品。
性的快楽と秘密をばらす快感を巧みにリンクさせ、後になるほど我慢できなくなるよう誘導します。
一時の快楽と引き換えに国家を売る背徳感もリアルだとなかなか味わえないだけに強烈でした。

第6位 「リアル術師の通話催眠体験
リアル術師の通話催眠体験

ネットで通話するスタイルで催眠を体験させてくれる作品。
変わったシチュやストーリーを重視する最近の催眠音声とは違い
現実世界の施術に近い王道の催眠が楽しめます。
テクニックも大変優れており催眠にかかりにくい人でも不思議な感覚が味わいやすいです。

第7位 「MSIK.
MSIK.

メスイキ=女性のオーガズムに向けてアナルをじっくり開発する作品。
おちんちんを一切いじらない尖った作りや聴き手に配慮したリードなど
難しいプレイだからこそできるだけ取り組みやすく感じるように作られてます。

第8位 「リアルヒプノ
リアルヒプノ

学生の彼女と部屋でだべったりエッチする作品。
普通の会話の中に暗示を自然に潜り込ませて誘導する大変珍しい催眠が最大の魅力です。
そらまめ。さんの会話も素のしゃべり方にとても近く、音声を聴いてるだけでホッとします。

第9位 「ホワイトデー催眠
ホワイトデー催眠

女の子と一緒にホワイトデーのお菓子を作りながら催眠をかけられるお話。
生チョコキャラメルの製作風景をできるだけ忠実に再現した面白い誘導や
いつの間にか自分自身がそれになってしまい舐められる独特なエッチなど
テーマ性を強く意識した完成度の高いサービスが味わえます。

第10位 「支配の催眠
支配の催眠

女性に支配される心地よさを催眠によって味わわせてくれる作品。
サークルさんが設立当時から貫かれている催眠そのものの良さを追求した展開が大きな魅力です。
エッチも淫語やちゅぱ音といったストレートな表現を徹底的に排し
技術によって気持ちを盛り上げ、イかせる独自性の強いものになってます。


以上のようになりました。
さすがに順位までは一致しなかったでしょうが、皆さんにとっても印象深い作品がノミネートされてると思います。

枠を増やしたことからもわかるように今年はとにかく優れた作品が多かったです。
1位から5位の作品は別の年に出ていたらすべて1位になってたと言えるくらいどれも素晴らしいです。
6位以下の作品も当然上位に食い込んでたでしょうし、ランク外の中にも良いものが数多くあります。
それくらい今年は層が厚かったということです。

1位のちちのひ2016は公開予定の6月から3ヶ月程度遅れて難産でしたが
その内容は他を圧倒するほどに優れてます。
中でも全編を通じて言葉の美しさが一際胸を打ちました。
長く続いてるシリーズでここまでの感動を与えてくれたことにも驚いてます。

2位のマインドイーターはドライにおける新しい境地を切り開いたことを最も評価しました。
催眠音声におけるドライオーガズムは股間にアプローチするものが結構多かったのですが
この作品ではそれを徹底的に避けて脳にひたすら快感を注入します。
プレイ自体も奇抜でグロさがちっともなく聴きやすいです。

3位の「ふたごあ~る」はもはや伝説と呼べるほどに有名なシリーズの最新作です。
古参を中心に待ってた人が多かったのではないでしょうか。
新しく採用したバイノーラル録音の扱いが若干気になるものの
「決してマンネリ化させないぞ」という製作者さんのチャレンジ精神が強く現れてました。

4位のアクメノイド・イリアはサークルさんが過去に出された無料作品をより重厚にした感じで
聴き手を物語の世界に引き込む演出が一際優れてます。
催眠の技術もさることながら現実では存在しないプレイを音で巧みに表現してます。
このところあまり元気のなかった催眠ボイスドラマに活を入れてくれました。

5位のスパイの快楽尋問催眠はサークルさんが好きな「女性に誘惑される」シチュを先鋭化させてます。
冒頭のリラックス運動やほぼ全編で専用のBGMを流す作風が完全に固まり
催眠のレベルや言葉選びにも優れたものを感じます。
F・A・Sさんは催眠音声側で今年最も活躍されたサークルさんと見ています。
業界の流れと来年の展望
ここからは今年一年の催眠音声業界の雑感や来年の予想を語っていきます。

前項でも軽く触れましたが今年は大豊作でした。
活動するサークルさんが多くクオリティも安定してましたし
今年から参入されたサークルさんもちらほらいらっしゃり積極的に活動されてました。

全体を見渡して特に感じたのが催眠の平均レベルが上がってることです。
もう少し具体的に言うと、古い作品によく見られる凝視法や分割弛緩法といった定番の技法だけでなく
作品のテーマや登場するキャラに合った技術を用いる作品が増えました。
それに付随してかける言葉も洗練されてるものが多かったです。

催眠は古典と現代というふたつの大きなタイプがあり、その中にも様々な技術が存在します。
自分の作品にとって必要なもの、適してるものを選び的確に行使できるということは
その人がそれだけ催眠に精通してることを意味します。
大手のサークルさんだと他の人とは違う独自の強みを持ってる方も大勢いらっしゃいますし
催眠音声というひとつのジャンルが今までより若干進化したように感じられました。

その一方で特に有料から始めた新規のサークルさんはあまりよくない作品が目立ちました。
催眠をまったく理解してないものもありましたし、目的や意味を考えず闇雲に施してるものもありました。
そしてそういうものは軒並み実績の面で伸び悩んでます。
逆に無料系の新規さんは自分の欲望をそのまま形にしたようなものばかりでとても良かったです。

来年も今年と同じくある程度の活況を維持すると見ています。
製作者さんの数が多ければ新作も当然増えますし、今の状況なら品質も良いものが多くなるはずです。
サークルさんたちの横の繋がりも固くそうそうに崩れるとは思えません。
「赤いリボンのリコ」発売からおよそ12年が経ち現在は非常に安定しています。

以上をもって催眠音声部門の総括とさせていただきます。
来年も素晴らしい作品が1本でも多く世に送り出されることを心より願ってます。


友達のお姉さんが背後でささやきながら手こきしてくれた。

サークル「ママボイス」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、大きなおっぱいを持つ世話好きなお姉さんが
家に遊びに来た少年の願いを叶える形で様々な幼児プレイをします。

赤ちゃん言葉で話しかけながら頭を撫でたり抱きしめる王道のプレイに
キス、フェラ、乳首責めなど一般的な男女がするプレイを織り交ぜることで
幼児プレイ初心者でも取り組みやすいエッチをしてるのが特徴です。
お姉さんとする秘密のお遊戯
友達のお姉さんと幼児プレイを楽しむお話。

「はーい はい どちらさまですか?」
お姉さんは穏やかで温かい声の女性。
弟の友人にあたる主人公が家に遊びに来たので迎えると
外出中の彼に代わって隣に座りお話をします。

本作品は年上の女性に甘えたい願望を抱く彼のために
彼女がママになっておよそ50分に渡る幼児プレイを行います。
プレイ中ほぼずっと赤ちゃん言葉をしゃべったり、多くのシーンで肌を密着させながら責めたりと
女性の優しさや温もりを強く感じさせながら1回の射精に向けて丁寧にリードします。

ただし、本物の肉親や専門店でのサービスとは違い突発的に始まったエッチのため
母乳を飲むとか、おむつを交換するといったガチなプレイは登場しません。
童貞な彼が赤ちゃん気分に浸りながら気持ちよくなれるように
幼児プレイと男女がするエッチの良いところを抽出し、融合させたようなプレイをします。

作品説明文に書いてある「赤ちゃんプレイ初心者の方にも楽しんで頂けるように作りました」の通り
幼児プレイをあまり知らない人でも聴けるし抜けるように作られてます。
ですから「幼児プレイに興味があるけどヘビーなのはちょっと…」という人には特におすすめします。

「すっごいねー ごつごつしてて 女の子の体とは全然違う なんだかずーっと触ってたいなぁ」
今回お相手を務めるお姉さんは年下を甘やかすのが大好きな女性。
同い年の弟がいるだけあって主人公にも最初から親しげに接します。
また冒頭のシーンでは男の子の体を確かめるように隅々まで触れたり
オナニーの回数を尋ねるといった積極的な姿勢を見せます。

彼女が彼にそうするのは年下を食いたいからではなく
弟との関係が最近ぎくしゃくしていて、それを改善する方法を模索した結果なのだと思います。
エッチをするきっかけも彼にそういうプレイをしてみたいと言われたからです。
後半にちょっとだけ意地悪な態度を見せることがあるものの、基本的には彼がやりたいことをすべて受け入れます。
幼児プレイの醍醐味である脳が蕩けるような幸福感がたっぷり味わえます。
若干の焦らしを交えたあまあまなエッチ
エッチシーンはおよそ50分間。
プレイはキス、唾液を飲み込む、フェラ、ハグ、耳舐め、乳首責め、手コキです。
乳首責め、手コキの際に効果音が鳴ります。

「ふふっ いいよ そこまで言うなら 弟くんにしてあげなかったこと 君にぜーんぶしてあげる」
オナニーに関する質問をした結果、主人公が幼児プレイをしたがってるのを知ったお姉さんは
彼の気持ちをきちんと確認したうえでキスをします。

エッチは終始彼女がリードする形で進みます。
一番最初にするプレイはキス(約10分間)。
軽く唇を重ねるソフトなものから始まり、最終的には彼の口に唾液を送り込むディープなものへと変化します。
この手の作品でキスにここまで時間を割くのはとても珍しいです。

「素直なボクちゃんは ママがいっぱい 甘やかしてあげまちゅからねー」
そしてプレイ開始直後から彼女の口調が赤ちゃん言葉になり
彼のことを「ボクちゃんと」呼びながら甘いセリフをたっぷり言います。
お姉さん役の紅月ことねさんが繰り出す赤ちゃん言葉は破壊力抜群。
母性を感じる温かな声と優しい言葉につられて幸せな気分が自然に湧いてきます。

「ごっくんするの最後まで我慢できて偉かったでちゅよー ボクちゃんは偉い子でちゅねー」
言うことを守れたらすぐさま褒めてくれるのが実にいいですね。
ちゅぱ音も比較的上品な音をゆっくり鳴らしてプレイの雰囲気に合わせてます。
この先のプレイを満喫できるように彼女との絆を深める重要なシーンです。

本格的なプレイが始まるのはその後から。
5分程度のフェラですぐさま射精しそうになった彼のおちんちんを鎮めようと
挿し絵のように大きなおっぱいで体を挟む形で後ろから抱きつき耳を舐めます。

「よーちよーち いいこいいこ ママが大好きなボクちゃんは 素直でいいこ」
「おち○ちんさんの休憩」とサークルさんが命名されてるように、ここで彼女はおちんちんに一切触れません。
その代わり囁き声でこちらを労わったり甘やかすセリフを意識して多く投げかけます。
耳舐めは数分ごとに左右を切り替えながらじゅるじゅると比較的下品な音を鳴らす大人向けのものです。

フェラや耳舐めはどちらかと言えば赤ちゃんより大人の男性に対してするご奉仕です。
それと赤ちゃん言葉やハグを織り交ぜることで幼児プレイらしさを出してます。
これが前項で書いた「幼児プレイと男女がするエッチの良いところを抽出し、融合させたようなプレイ」の意味です。

最も激しくてエロいプレイは最後に登場する手コキ(約17分)。
先ほどまでの体勢を維持したまま手を伸ばして最初はゆっくり、後になるほど激しくおちんちんをしごきます。

「毎日皮オナニーばっかりやってるから こんなに敏感で包茎の ダメおちんぽになっちゃうんでちゅよー」
「ちっちゃくて 亀さん被ってて ちょっと触っただけでぴゅっぴゅしちゃう 情けないおちんちんが 可愛く思えるんでちゅよー」

そしてほんの少しの刺激ですぐ射精しそうになるおちんちんを軽く貶し
その直後にそんなおちんちんも大好きだよ、と言ってとことん甘やかします。
本作品の射精は最後に1回だけですから、そのシーンが来るまで我慢させなければなりません。
だからこういう若干M寄りなセリフを言いつつ優しく包み込んで応援します。
幼児プレイを大事にしたマイルドな焦らしと言えるでしょう。

手コキについては前半のペースは緩く感じるものの、それ以降は結構パワフルに責めてくれます。
これも大人の男性を満足させることを見据えたリードかなと。
子供心に戻ってする射精はやはり気持ちいいものです。

このように、セリフとプレイに多少のギャップを持たせた甘いエッチが繰り広げられています。
新しい扉を開いてくれる作品
これから幼児プレイに触れる人をメインターゲットにした取り組みやすい作品です。

優しくて世話好きなお姉さんがたまたま遊びに来た少年と出会い
彼が密かに抱いてる願望を叶えようと甘く濃厚なエッチをします。
プレイ中ほぼずっと彼女が言う赤ちゃん言葉や抱きしめながら責めるスタイルがとにかく温かく
声や口調も相まって後になるほど心と体がぽかぽかしてきます。

「ボクちゃんはー ずーっと 赤ちゃんのままで いいんでちゅよー」
彼女は彼の射精が始まるとペースを緩めて最後の一滴まで出させてあげ
さらに射精後の寂しさを埋めようとそのまま抱きしめて寝かしつけるほどに思いやりのある女性です。

赤ちゃんと童貞少年の両方が満足できるプレイをしてますし
幼児プレイを敬遠していた人でも楽しめるように作られてます。
このバランス感覚が個人的には最も印象的でした。

欲を言うならバイノーラル録音であってほしかったです。
エッチの中盤以降は密着して責めることになりますから
耳舐めや囁き声の臨場感を上げるのにバイノーラルはとても役立ちます。
残念ながらこの音質では後ろから囁かれてる感覚は味わいにくいかなと。

エッチは本格的な要素をほとんど取り入れてないのが特徴です。
彼女が作中で今後改めてこういうプレイをする可能性を仄めかしてますし
次回作があればそちらでディープなことをするのかもしれません。
前作「赤ちゃんプレイのお店で現役保母さんに授乳手コキをお願いした。」よりも個性的だと思います。

射精シーンは最後に1回。
ちゅぱ音それなり、淫語とくちゅ音そこそこ、喘ぎ声はありません。

ライトな幼児プレイが楽しめる作品です。

CV:紅月ことねさん
総時間 1:04:20

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

雑談です。

今年も残すところあと僅かとなりました。
そこで昨年に引き続き同人音声、催眠音声に分けて個人的なランキングを紹介します。
2016年発売の同人音声ランキング

第1位 「深海生物コキ
深海生物コキ

特殊な潜水艇に乗り込み海底散歩しながらその場で捕まえた生物を使ってオナニーする作品。
極めて斬新なコンセプトだけでなく、プレイの様子を生々しい効果音で見事に表現しています。
同乗するお姉さんの表面的にはつれないけど実はとっても優しいキャラも心を潤します。
一番最後に登場する彼女との幼児プレイは絶品です。

第2位 「鈴の緒を引けば
鈴の緒を引けば

古風な言葉使いをする狐巫女が3回耳かきする作品。
1回ごとに効果音や環境音がガラリと変わる凝った作りや
音の品質から細かな動きに至るまですべてが洗練された高品質なサービスが耳と心を癒します。
彼女の愛らしいキャラも多くの人を虜にしました。
「耳かき好きなら絶対聴いとけ」と言い切れる珠玉の名作。

第3位 「夢見月の湯宿その2~専属仲居2名付き極上プラン(ハイレゾ音源)~
夢見月の湯宿その2~専属仲居2名付き極上プラン(ハイレゾ音源)~

風流な旅館を舞台に二人の仲居さんがつきっきりでお世話してくれる作品。
シリーズ一作目で好評だった旅館の雰囲気作りやリアルかつ豪華なサービスに加え
今回はバックで流れる環境音にも力を入れており没入感がさらに増してます。

第4位 「【ノスタルジ-耳かき】道草屋-芹 おもいで【二人で怪談】
【ノスタルジ-耳かき】道草屋-芹 おもいで【二人で怪談】

上品だけどちょっぴり子供っぽいところもある店員さんと夏の日を過ごす作品。
過去作で培ってきたキャラ、音、サービスの絶妙なバランス感覚や
夏らしさを感じさせる様々な演出が適度な涼と癒しを与えてくれます。

第5位 「あなたをダメにするばぶばぶプレイ 癒しの赤ちゃんがえりトレーニング
あなたをダメにするばぶばぶプレイ 癒しの赤ちゃんがえりトレーニング

幼児プレイ専門のお店でお姉さんの赤ちゃんになりきるお話。
赤ちゃん言葉や授乳手コキといった王道のプレイはもちろん
おむつの交換やカンガルーケアなど、他の同系統作品には登場しない本格的なサービスが味わえます。
秋野かえでさんの母性を感じる声と徹底した甘やかしっぷりが極上の幸福感を与えてくれます。

第6位 「【バイノーラル】脳に直撃!とろっとろの囁きオナ指示-癒し系痴女- 【耳舐め吐息】
【バイノーラル】脳に直撃!とろっとろの囁きオナ指示-癒し系痴女- 【耳舐め吐息】

優しいお姉さんが長時間に渡るオナサポをするお話。
おちんちんをしごく既存のオナニーに亀頭責めの要素を適度に加え
その一部始終をシコシコボイスや様々な指示で完璧にリードします。
タイプのまったく異なる4パターンの射精シーンが用意されてるのも魅力です。
2016年注目のサークル
お次は一際目立った活躍をされたサークルさんの紹介です。
今年も3つに絞らせていただきました(敬称略)。

スレイブハンド(シコシコサポート)

オナ指示亀頭オナニー☆射精の10倍の快感!?男の潮吹きチャレンジ

オナサポ作品を専門に扱っている新進気鋭のサークルさん。
既存のオナニーに「完全サポート」と「亀頭責め」を新たに組み込み独自のプレイを作り上げています。
発想力があり向上心も強いので来年も活躍されると思います。

声好雨読

あまとろ性感エステ~百合色リラクゼーションへようこそ~

スレイブハンド(シコシコサポート)さんとほぼ同じ時期に活動を開始されたサークルさん。
年上の女性が甘やかしながらエッチするシチュを大変得意とされており
その中に乳首責めやアナル責めを盛り込みちょっぴりアブノーマルな雰囲気を出しています。
大衆性の高いジャンルですから今後も安定した実績を出されると見ています。

ディーブルスト

Cure Face2-美菜

古くから活躍されてる癒し特化のサークルさん。
今年は音の品質にこだわった作品がとても多く、そのすべてが高い品質を持ってました。
フェイスマッサージやフットマッサージなど他のサークルさんにはないサービスを扱ってるのも魅力です。

ランキングに入ってるサークルさんももちろん活躍されてますが
その観点から選ぶと去年と似た感じになってしまうので敢えてできるだけ被せないようにしました。

スレイブハンド(シコシコサポート)さんは処女作の時点で方向性がおおよそ定まってました。
その後も新作を出すにつれて奇抜な要素を取り入れ、現在は大手と呼べるほどの実績を出されてます。
オナサポが人気の高いジャンルだとしてもここまで急成長を遂げるのは珍しいです。

この後紹介するふたつのサークルさんも含めて
現在活躍してるサークルさんは他の人たちに負けない部分をちゃんと持ってます。
特に亀頭オナニーはまだ発展途上のプレイですし、どのように進化するかがとても楽しみです。

声好雨読さんも最初の段階から年上の女性が優しく弄んでくれるシチュを通されています。
それでいて乳首をいじるシーンがやたら多いのは中の人の好みなのでしょう。
プレイの組み立て方やキャラの活かし方がしっかりしていてどの作品も安心して聴けます。

ディーブルストさんは活動歴が長く以前から優れた作品を数多く制作されてました。
ただ今年は流行をうまく捉えた音重視の作品が多かったです。
耳かきや既存のマッサージに縛られない自由な発想力と、それを形作る技術力の両方を兼ね備えています。
業界の流れと来年の展望
最後は同人音声側における今年の大きな特徴や来年に関することを簡単に話します。

今年の同人音声は18禁はやや不作、15禁と全年齢向けは豊作でした。

こう言ってしまうとネガティブに感じる人もいるでしょうが
名作の数自体は昨年と同じ、あるいは若干増えたくらいに見ています。
しかし音声作品全体の新作数やリリース頻度がそれ以上に上がっており
その状況を考えるともうちょっと多く出て欲しかった、つまり割合を見てのやや不作という意味です。

それに対し15禁や全年齢は既存のサークルさんたちが安定した活躍を見せ
さらに新規に参入された方々も最初からある程度のクオリティを持たれてました。
また今まで耳かきを製作してなかった音声サークルさんが挑戦するケースもちらほらありました。

少なくとも耳かきに関しては聴く作品がなくて困った人はほとんどいないと思います。
私個人は今年を第二次耳かきブームがあった年と認識しています。
(第一次にあたる2013年はバイノーラル録音の普及と並行して耳かき音声が爆発的に増えました)

しかし同じ耳かきブームでも第一次と第二次では大きな違いがあります。
それは主に声と効果音のバランスで、第二次はASMR(音フェチ)作品がとにかく多かったです。
声よりも音を主役に置く、例えば耳かき中はできるだけしゃべらないようにする演出のことです。

私は昨年のまとめ記事で「音のさらなる進化」を特徴として挙げました。
それが今年に入って作品の構造にも影響を与えるようになったわけです。
言葉でわざわざ説明しなくても音だけでわかるから増えたのだと考えてます。
ASMRは以前からありましたけどここまで目立ったのは今年が初めてです。

18禁のほうで注目すべき点はアダルトゲームの声優さんが参戦してきたことです。
童貞大好きイジワルお姉さんの極上手ほどき連続射精レッスン♪」のかわしまりのさんや
姉ヌキ~くくるお姉ちゃんの場合~」の小果こおら(青葉りんご)さんあたりがいい例です。
販売ページのDL数や評価を見ていただければわかるようにいずれも高い支持を得ています。

つい数年前は同人業界でも割と端っこのほうにいた音声作品が
音の強化や作品数の増加に伴い脚光を浴び始めてるようです。
商業系の作品が取って代わることはさすがにないでしょうが、ある程度の存在感は持ち続けると思います。

以上をもって同人音声側の総括とさせていただきます。
来年もより多くの良作に出会えることを心より願っております。


遊園地でご奉仕~スピードコース~

サークル「みじんこ」さんの催眠音声作品。

開設初期に紹介した作品を現在の視点から改めてレビューする再レビュー企画。
その第15回目は穏やかでちょっぴり意地悪なところもあるメイドが
愛するご主人様のために催眠を使ったオナニーのお手伝いをします。

エッチ有りで総時間たったの20分という極めてコンパクトな作りが魅力で
催眠はイメージを織り交ぜた暗示でリフレッシュと軽い深化を促し
エッチはおちんちんをできるだけ長くしごかせながら射精を適度にコントロールします。
色々と簡略化されてるので催眠にある程度慣れてる人のほうが楽しめるでしょう。
サクッとかかりサクッと射精
メイドに催眠をかけられオナニーするお話。

「おかえりなさいませ、ご主人様」
メイドは甘く穏やかな声のお姉さん。
ご主人様にあたる男性を温かく迎えると
スピードコースとゆっくりコースのどちらを希望するか尋ねます。

本作品はこれよりおよそ半月前に発売された「メイドのいいなり~遊園地でご奉仕~」の短縮版。
軽い前置きを挟んでからスピーディーに催眠を施し
その後いくつかの暗示を入れながら1~2回の射精を目指したオナサポをします。

最大の特徴は何と言っても時間の短さ。
催眠とエッチの両方をおよそ19分30秒の間に行います。
全年齢向けでこれくらいのものはそれなりにありますが、エロ込みだとここまで短いものはほとんどありません。
スピードコースの名に相応しい余計なものを極限まで削ぎ落とした内容となってます。

ちなみに本作品には解除音声がありません。
サークルさんが作品ページの説明文で「メイドのいいなり」とセットでの視聴を推奨されてることから
おそらく解除はそちらを聴いてくださいという意味なのだと思います。

でも値段が安いからこっちを先に試してみようと思う人もいるでしょうし
そういう場合は無料作品あたりから音声を借りて最後に必ず聴いてください。
誠樹ふぁんさんの催眠音声は有料・無料いずれも数多くあります。

催眠はおよそ9分間。
楽な姿勢で目を瞑り、ゆっくり呼吸しながら彼女の声に耳を傾けます。

「声を聴いていると、それだけで力は自然に抜けていきます それはわたくしの声が、とても心地いいからです」
彼女は冒頭の挨拶よりもずっとトーンの低い声でゆったり語りかけてきます。
催眠に適した声と演技のおかげで比較的早い段階から意識のぼやけを感じました。
「力が抜ける」「重い」などリラックスを促す暗示を適度に盛り込んでお話を進めます。

「頭の中が、ふわ~りふわ~り ふんわり、ふんわり、雲の上みたいになる 空へ舞い上がりふわふわ浮いている、そんな感じ」
「ひなたぼっこのときのウトウト す~っと意識が落ちちゃいそう…」

しばらくすると自然に関するイメージを通じて深化させようとしてくるのがいいですね。
本作品の催眠はスピード勝負ですから、ストレートな暗示を入れるよりも聴き手の協力を求めたほうがやりやすいです。
彼女の言う通り、頭の中に雲がかかったようなぽわぽわした感覚が味わえました。

リラックスと深化をほぼ並行して行う極めてコンパクトな催眠です。
メイドの声に心地よさを感じ、素直に従える心にすることを目的に
前半は暗示を受けやすくするための脱力重視、後半は誰でもわかるイメージに暗示を組み合わせた深化といったように
一般的な催眠の流れに従い比重を変えながらスピーディーに行います。

短時間の誘導ですから催眠音声をある程度聴いてる人のほうがずっと入りやすいです。
進め方は理に叶ってますし、演技もしっかりしてるので慣れてる人なら多少は入れると思います。
ズーンと来る感じよりも眠気のほうが強いかなと。
この後するエッチがセルフだからあまり深いところまで落とす必要はないと判断されたのでしょう。
限られた時間の中で最善の行動を取ってます。

まとめると、経験者なら楽しめる比較的良質な催眠です。
ふたつの手段で射精をコントロール
エッチシーンは9分ほど。
プレイはオナニーのみです。

エッチな効果音はありません。
セルフはもちろん有りです。

「気持ちのいい声を聴きながら 気持ちのいいこと、しましょうね」
催眠を使ってご主人様を自分の声のいいなりにしたメイドは
その心地いい感覚をできるだけ維持しながら少しずつ射精へ導きます。

エッチは彼女に言われた通りおちんちんをしごきます。
最初の4分間は体よりも心への責めを重視したプレイ。
彼女の目の前でパンツを脱ぎ、おちんちんを見せつけるように両手で支えます。

「実はわたくし、精液がおちんちんから ぴゅっぴゅーって出るのを見るのが大好きなのです」
二人の関係を考えればこういうことをするのはとても恥ずかしいはずです。
だからこそ彼女は彼のすべてを余すことなく観察し続けてることを適度に告げます。
見られる快感、見せつける快感をくすぐり気持ちを盛り上げるわけです。

「だってほら、3数えたら動き始めたでしょ? だから操られている そう、あなたの指はわたくしが操っているの」
「はい、もう射精できませんよ おちんちんびくんびくんしても何もでなくなる」

本作品は催眠音声ですからそれを活かしたアプローチももちろんします。
中盤以降は腕や指の動きを制御する暗示(運動支配)と、もうひとつ個性的な別の暗示を入れて射精を制御します。

「催眠の技術を使った寸止めプレイ」と言えばなんとなくわかっていただけるのではないでしょうか。
体と心の両方に働きかけて時間いっぱい射精を我慢できるよう巧みにリードします。
寸止めと言っても実際にオナニーする時間は6分程度ですからノーマルな方でも問題なく楽しめます。
むしろ2日くらい溜めてから聴いたほうが抜きやすいと思います。

このように、多少の焦らし要素を交えた催眠音声らしいオナサポが繰り広げられています。
手軽に、気軽に聴ける作品
時間があまり取れない人でも楽しめるように考えられてる作品です。

メイドは多忙なご主人様が短い時間の中で気持ちいい体験ができるように
催眠とエッチの時間をほぼ均等に分配し、最終目的を見据えたリードをします。
18禁音声ではありえない短さにも関わらずある程度の催眠に入れるし
それを活用して射精をコントロールするなどやるべきことをきちんとやってます。

催眠音声は同人音声と違ってまず催眠をかける必要がありますから
ここまで短いと作品として成立させるのは相当に困難です。
並のサークルさんならおそらく催眠をかけるあたりが限界です。
それをエッチまでやり遂げてるところに最も感銘を受けました。

どちらかと言えば催眠のほうが優れてると私は見ています。
台本と演技が噛み合っていてあっさり気持ちよくなれます。
乱れた心を軽くリセットするのにも役立ちそうです。
エッチはオナニーのペースや強さは特に指定せず射精だけを制御します。

射精シーンは1~2回(2回目は任意)。
淫語ごく僅か、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

ほんの少しの暇しかない時でも聴ける使い勝手のいい作品です。
経験者向け=多少人を選ぶことを考慮し前回から1点だけ引かせていただきました。

CV:誠樹ふぁんさん
総時間 19:32

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はありません

ペットに癒して貰った件

サークル「AaronPoint」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、犬と猫を擬人化した二人の子が
愛するご主人のためにある時は一人ずつ、またある時は二人同時にお世話します。

リアルな音と二人のキャラを上手く融合させた和やかなサービスが行われており
位置・距離・質感などあらゆる部分にこだわった音と的確な動きが臨場感を
各動物の特徴を反映させた二人とのやり取りが純粋な癒しを与えてくれます。
二人のペットが優しくご奉仕
アーロンとエナに癒してもらうお話。

「ただいまー! え? おうちでは走っちゃダメ? ごめんなさーい」
アーロンは明るくて元気な声の男の子。
「ふぁぁ うるさいなぁ アーロン静かにしてよ」
エナはのんびりした口調で話す可愛い声の女の子。
主人公との散歩を終えて満足そうに帰宅したアーロンが
汗をかいた彼の顔を蒸しタオルで拭いてあげるところから物語は始まります。

本作品は擬人化した二人のペットが前半は一人ずつ、後半は二人で同時に
耳かき、頭皮マッサージ、髭剃りなどのサービスをおよそ1時間20分に渡って行います。

AaronPointさんは有料だとまだ二作目の新しいサークルさんですが
ニコニコ動画やyoutubeで無料のASMR(音フェチ)作品を数多く公開されてます。
今作でもメインのサービスはもちろん、二人の足音や器具を用意する音など
細かな動作にまで専用の効果音を使用する凝った演出がされてます。

音のクオリティに関しては大手のサークルさんにまったく引けを取りません。
特に器具によって変化する細かな動きは目を見張るものがあります。

本作品ならではの要素ももちろんあります。
それは音フェチ作品でありながら二人との会話にも力を入れてるところです。

「雨の間 お外をずっと見てたんだ 散歩に行きたいなー あるじと一緒にお外で遊びたいなーってね」
例えばアーロンは主人公に対して自分の思ったことをストレートに伝え
サービス中は彼と一緒にいること、お世話してること自体に幸せを感じてるような態度を見せます。

現実世界の犬もご主人様に対して忠実に振舞うことが多いですし
動物の特徴をできるだけ反映させたキャラ作りをしています。
生物学上はオスですが声質は女の子とほぼ一緒です。

「手持ち無沙汰なら 喉のあたりをゴロゴロさせてあげてもいいけど?」
それに対してエナはサービスをする代わりにご馳走をおねだりしたり
彼がアーロンと仲良くしてるのを見てやきもちを焼くなど
多少我がままと言いますか、マイペースな性格をしています。

二人とも彼のことが大好きなんだけどその表現方法が若干違います。
一部のパートで競争するシーンもありますし、彼女たちの存在は非常に大きいです。
またシーンごとに効果音とセリフの割合を大きく切り替えてそれぞれの良さを引き出しています。
想いの強さが感じられる温かなサービス
ここからは各サービスの詳細を説明します。

一番最初の「アーロンの耳かき」はアーロンが一人でお世話するパート。
膝枕の状態で顔や耳を拭いてから耳かき棒と綿棒でお手入れし、最後に軽く息吹きをします。

蒸しタオルは「ささっ すー」という滑らかな摩擦音、耳かき棒は「ざりざり じじっ」と軽くて乾燥した音
梵天は「すりすり しゅるっ」とふんわりした柔らかい音が使われており
どのシーンも実際のサービスさながらの流れるような動きをします。

特に蒸しタオルは顔と耳で動く面積やストロークが大きく変化し、さらに耳の表と裏でも音や刺激に違いを感じます。
耳かき棒は乾燥度の高い音なので耳の中が湿ってる人には合わないでしょうが
動き自体はしっかりしてますし時折手を止めて耳垢の処理までします。
細かい部分へのこだわり具合が印象的な耳かきですね。

「離れたくないから このままでいいって? じゃあそうするね」
最中に交わされる会話もほのぼのしたものばかり。
先ほど行ってきた散歩の思い出などを楽しそうに語ります。
アーロンは主人公のことを相当に信頼してるのか、彼に言われたことは素直に受け入れます。
耳かきと言葉の両方から「好き」という気持ちが溢れてます。

次の「エナのスカルプマッサージ」はエナが活躍するパート。
アーロンがお風呂に入ってる間、今まで寝ていた彼女が今度は頭のケアをします。

「しゃりしゃり」という髪交じりの若干ざらついたマッサージ音や
中盤から登場する炭酸ローションのシュワシュワ、パチパチした刺激的な音が耳を楽しませてくれます。
耳かきが定番の音を中心にしているのに対し、こちらは個性的な音をできるだけ揃えてます。
音フェチ要素が最も強いパートと言えるでしょう。
前作「妹に癒やして貰った件」にもあった珍しいサービスも登場します。

「あたしの手がぷにぷに柔らかくて気持ちいい? そうかなー? あたしはよくわからないかなー」
最中のエナはここに初めて来た時のことや晩御飯の話
そしてお気に入りのお昼寝ポイントの話など自分に関することをよく話します。
セリフの語尾に「~な」をよくつけるのが可愛いですね。

「アロエナ綿棒」以降の3パートは二人が同時にお世話するスタイル。
ダブル綿棒・シェービングクリーム&髭剃り・添い寝を時には一緒に、時には役割分担しながら行います。

エナ「あたしのほうが気持ちいいって言わせてあげるな しゅっしゅー」
アーロン「きっとぼくのほうが気持ちいいって思ってもらえるよ」
中でも「アロエナ綿棒」は二人が同じサービスをすることもあり、お互いの腕を競うやり取りがちょくちょく入ります。
相手を蹴落とすのではなく、自分のほうが彼への想いが強いことを誇示する感じです。
個別でやってた前の2パートに比べて会話量が多くほのぼのした雰囲気が漂ってます。

しかし4番目の「アロエナ髭剃り」パートに入ると音とセリフのバランスが大きく逆転します。
刃物を扱うサービスということで二人とも真剣な態度に変わり
最中は効果音と息遣いだけが流れる静かなひと時が味わえます。
アーロンが髭剃り、エナが事後のタオルと役割分担するので競争要素もほぼなく安心して聴けます。

このように、特徴である音とキャラを巧みに使った明るいサービスが繰り広げられています。
音とキャラのバランスが取れた作品
愛らしいペットたちと仲良く過ごす様子をリアルに描いた癒される作品です。

人間と非常に馴染みの深い動物を擬人化した二人が
愛するご主人様を癒そうと思い思いのやり方で一生懸命尽くします。
耳かきやマッサージといった定番のものから炭酸や髭剃りなどややマイナーなものまで
時間内にできるだけ多くのサービスを用意し、そのことごとくを主に音で表現しています。

音声を聴いてみると二人が説明的なセリフをほとんど言わないことに気づくはずです。
開始や変更の際に何をするか言うくらいで最中はほとんど世間話をします。

エナ「やるやるー これでぬりぬりすればいいの?」
アーロン「ぬりぬりというか こうやって お肌の上でマッサージするように 泡立てるんだよ」
上のセリフのように会話調にしてるのもありますが、無理に説明しなくても音だけでわかるからです。
そしてセリフが自然だから堅苦しさがまったくなくのんびりした気分で聴けます。
音の良さを作品の雰囲気作りにまでちゃんと活かしてるのが素晴らしいです。

サービスは舞台が自宅ということで家庭的なもので揃え、それぞれを繊細に行います。
私は2番目の頭皮マッサージが一番好きですね。
どの音も個性があるし動きもきめ細かで心地いい刺激が伝わってきます。

またこれは気のせいかもしれませんが、通しで聴いた場合に飽きが来ないよう考えられてます。
例えば3番目のダブル綿棒はセリフを多くして賑やかに
続く髭剃りは音と息遣いをメインに据えてメリハリを持たせる、といった具合です。
「二人が一緒にお世話する」だけでは言い表せない良い部分をいくつも持ってます。

音もキャラも立ってる総合力の高い作品です。
おまけはプチNG集、アフタートーク、ネットで無料公開されてる作品2本です。

CV:小山ハルさん
総時間 1:42:34(本編…1:20:00 おまけ…22:34)

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

M紳士のオナサポ支援の館・魔汚館 クリスマスイベント

サークル「吟遊夜会」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、特定の人物にしか笑顔を見せない冷静なメイドが
クリスマスを一人で送る男性に極めて屈辱的なプレゼントをあげます。

シリーズの売りであるきめ細かなシコシコボイスやカウントに加え
事務的な態度から繰り出すきつめの罵声やクリスマスらしいプレイなど
テーマに沿った形でMな人ほど喜ぶオナサポをしてくれます。

音声を聴く前に靴下とリボンをご用意ください(一部のプレイで必須)。
今回はサークルさんが初回用に推奨されてる中でM度が最も高い構成でのレビューをお送りします。
ドMなあなたに最低のクリスマスを
魔汚館のメイド「由美香」にオナサポをしてもらうお話。

「いらっしゃいませ 本日は クリスマスにわざわざ 「竜鳴館」の分館「M紳士のオナサポ支援の館、魔汚館」にご来館いただき ありがとうございます」
由美香は淡々とした口調で話す落ち着いた声の女性。
クリスマスに魔汚館を訪れたお客をうやうやしく出迎えると
特別な日にピッタリなドM向けのサービスを提供します。

本作品はカップルや家族で楽しく過ごすよりも女性にいじめられることを優先する男性に向けて
彼女がこの日だからこそできる変わった要素を含んだオナサポをします。
冒頭で「構成」と書いたようにいくつかのシーンに複数のバージョンが用意されてまして
どれを選ぶかによってプレイ内容やM度がそれなりに変化します。

魔汚館シリーズは最近だと新作があまり出てないものの
サークルしらあえプロジェクトさんの「おててレッスン!」シリーズと並ぶオナサポの草分け的存在です。
今作はクリスマスに因んだアイテムを使った個性的なプレイが登場しますから
一定以上のM性を持つ人ならゾクゾクするような気持ちよさが味わえるでしょう。

このシリーズで行われるオナサポの特徴は大きくふたつ。
ひとつは数秒単位でペースや強さを切り替えてくるきめ細かなシコシコボイス
もうひとつはカウントが進むほど射精へと追い込み、寸止めを何度も繰り返すフィニッシュパートです。

前者は現在だと当たり前のようにシコシコボイスを言う作品が増えましたが
魔汚館はその中でも「変化」の面で異彩を放ってます。
4~12コキくらいの短い間隔でスピードや間を切り替え、さらに落差をつけて責めるシーンが非常に多いです。
普段オナニーをやってるとわかるでしょうが、おちんちんは一定の刺激を与え続けるとそれに慣れてしまいます。
マンネリ感や性欲の減衰を防ぎ、最後の瞬間に気持ちよく射精できるようにリードするわけです。

後者も他のサークルさんでちょくちょく見かけるようになった要素ですが
私の知る限りプレイに取り入れたのは魔汚館が最初のはずです。
単に射精のタイミングを設定するだけの存在だったカウントにオナニーの流動性を持たせ
そこに寸止めを交えることで後になるほど暴発の可能性を高くしています。

プレイ時間は最大でも30分程度と短いです。
しかしふたつの要素が与える変化に富んだ刺激や最中に休憩時間がほとんどない作りのおかげで
ガチでやってみると射精を堪えるのは結構辛いです。
ドMをメインターゲットにしてるだけあって肉体面の刺激が強めに設定されてます。

「どうしようもなくクズで変態で 救いようのないドマゾですね」
本作品独自の要素は由美香のキャラと言葉責め。
超事務的と言っていいレベルの冷静な態度を最初から最後まで貫き通し
様々な指示を出す合間にゴミを見るような口調でMが喜ぶ言葉をぶつけます。


前述のシコシコボイスやカウントダウンとの兼ね合いでボリュームはそれほど多くありません。
しかしどの言葉にも感情がほとんど篭っておらず
クリスマスにこういうプレイをする状況も相まって惨めな気持ちがそれなりに湧いてきます。
中盤以降のシーンで実際に声を出す指示が出ますから、可能でしたら是非挑戦してみてください。
隅々までリードするドM向けのエッチ
今回の構成でのエッチシーンは3パート33分間。
プレイはオナニー、靴下への射精、精飲です。
エッチな効果音はありません。

「では練習として一通り言ってみますので 手を動かしてみてください」
中央を透明な壁で隔たれたプレイルームへお客を案内すると
由美香は軽く練習させてから壁越しにシコシコボイスを言ってオナニーを制御します。

エッチは終始彼女に言われた通りおちんちんをしごきます。
最初のパートは作品の特徴であるシコシコボイスを中心としたオナサポ(約20分)。
「シコ シコ」をシーンごとに細かく切り替えながら何度も言い、合間に軽い言葉責めをします。

ドM向けのプレイといっても一応はサービスですから、彼女もそこまで露骨な意地悪はしません。
最初のうちはゆっくりペースで時折ほんの少し速くする感じに進め
パート中盤あたりに差し掛かると一般的なオナニーのペースまで上がり
今度は逆にゆっくりな責めを挟むことで落差をつけ、射精感を少しずつ確実に高めます。

久々に聴きましたがこのシコシコボイスはとにかく素晴らしいです。
セリフをだらだらと言うのではなく、暴発を食い止められるくらいの丁度いい刺激を与えてくれます。
そして隅から隅まで管理してくれるから頭をからっぽにしながらオナニーできます。
最初は生ぬるく感じたとしてもこのパートには休憩時間が一切ないので十分気持ちよくなれます。

「この変態 クズ ゴミ 無能 ドマゾ 包茎 短小 早漏」
最中の由美香はシコシコボイスの合間を縫って興味なさそうな口調で言葉責めをします。
序盤から中盤は少なめで終盤あたりに固めて言う感じです。
ひとつひとつは手厳しいのですが量は少ないのでこの段階だとまだ物足りないかなと。

次のパートはもうひとつの柱にあたるカウントダウンを使った寸止め。
10から淡々と数え始め、合間に言葉責めを多く盛り込み今度は心を強く責めます。

「生産性のまったくない自慰行為の最底辺 寸止めマゾオナニーは気持ちよかったですか?」
「惨めで 無様で 無能で 変態で 子孫を作るという生物の当然の行為すらしないなんて 生きていて恥ずかしくないんですか?」

彼女は今回のプレイに仕方なく付き合ってあげてる姿勢を適度に見せつつ
「マゾ豚」「惨め」「ゴミ」といった単語を数多く交えたセリフをぶつけます。
前のパートで言葉責めが少なかったのはこのパートを引き立てるための演出だったのかもしれません。
情けないセリフを復唱する指示も出るなど屈辱感を与えることに力を入れてます。

寸止めも11分のプレイ時間に対して回数が多めに設定されてます。
1セットごとの休憩が30秒程度と非常に短く暴発の可能性は引き続き高めです。
またパート終盤には靴下とリボンを使ったドM向けのプレイも登場します。

このように、特別な日だからこそできる個性的なエッチが繰り広げられています。
惨めなクリスマスを味わわせてくれる作品
クリスマスらしさを若干持たせた質の高いオナサポ作品です。

喜怒哀楽の感情をほとんど表に出さないメイドが
この日にわざわざやって来た男性を特別なサービスでもてなします。
オナサポのキーとなるシコシコボイスやカウントの品質がいずれも高く
比較的短時間ながらも濃密なプレイが味わえます。

「これは魔汚館にクリスマスにわざわざご来館くださった マゾ豚様へのプレゼントとなりますので 必ずお召し上がりください」
そしてオナサポを阻害しないレベルでクリスマスに因んだアイテムによるプレイを行います。
シーンごとに音声ファイルが細かく分かれてますから、受け付けない人が無理にやる必要はありません。
ですが実際にやった場合は相当に惨めな思いをするでしょう。
過去作と同じくドMな人に焦点を絞ったぶっ飛んでる作品です。

エッチは魔汚館シリーズの良い部分をしっかり受け継いでいて安定感があります。
オナサポ作品が数多く出てる現在においても、ここまでのシコシコボイスが聴ける作品はなかなかありません。
カウントダウンも言葉責めとのバランスを考えてきつめにリードしています。
欲を言うなら言葉責めの総量がもうちょっと多くてもよかった気がします。

射精シーンは最後に1回。
淫語そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

季節感と実用性を兼ね備えたオナサポ作品です。
自分のM性に自信がある人、事務的なプレイが好きな人におすすめします。

CV:西浦のどかさん
総時間 1:01:26(1回の視聴時間は25~37分)

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
2016年12月25日まで100円引きの700円で販売されてます。

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