サークル「夢音工房」さんの催眠音声作品。
サークルさんでは初の催眠音声にあたるこちらは
お兄ちゃんにいたずらするのが大好きな双子が
左右に寄り添いながら催眠をかけたりエッチなご奉仕をします。
術者が2人いることを利用して1つのセリフを分担して話したり
キーワードを同時に言う一風変わったスタイルが大きな特徴です。
お休み前のエッチないたずら
「お兄ちゃん いる?」
あやとみやは若干声のトーンが違うどちらも可愛い声の女の子。
ある日の夜、お兄ちゃんの部屋に来ると
彼を気持ちよくするいたずらに催眠をかけてあげます。
本作品はほぼ全編に渡ってあやが左、みやが右に陣取り
同じセリフを同時に言ったり、ひとつのセリフを細かく左右で区切りながら言ったりと
2人いる設定を活用しながら催眠とエッチを行います。
今年に入って催眠者が複数人いるタイプの催眠音声が急激に増加しています。
それらのことを当サイトでは「双子形式」と呼んでいるのですが
本作品は「双子のい・い・な・り」に代表される本家の双子とは大きく異なり
催眠音声と同人音声の中間的な内容になっています。
具体的に言うと催眠パートでは催眠の技術を用いているのに対し
エッチに入るとその要素が極端に減り、エッチな声や音の割合が一気に増えます。
所謂催眠風ボイスドラマの色が濃い作品ですから
催眠に入る・漂う気分は味わいにくくなってる半面、エロさはかなりのものを持っています。
とりあえず「純粋な催眠音声とは違いますよ」ということだけわかっていただければ大丈夫です。
催眠は2パート18分ほど。
まずは催眠に入るための準備として深呼吸をしたり
2人に密着されているシチュをイメージして彼女たちの温もりを感じます。
あや「どう? 桃みたいな あまーい匂い する?」
みや「それとも 女の子の甘い匂いしか しないかな?」
今回のプレイが家でのんびりすごしている状況なのを反映し
双子は上のセリフのようにやや表現をぼかした形で暗示を入れようとします。
2人の可愛い声や人懐っこい仕草がほのぼのしていて
なんとなく落ち着くとか、心がぽかぽかする気がする人もいるでしょう。
同人音声側で活躍されているサークルさんなだけあって
催眠・エッチいずれも雰囲気がとてもしっかりしていると言えます。
そのままお互いの手を握り合ったり首に軽くキスをされた後
今度は双子がカウントを何度か数えて催眠状態を深めようとします。
みや「ゆっくり じわじわ沈んでいく」
あや「だんだん ボーっとしてくる」
双子を活用してカウントを左右に振り分けていることや
「深い」「沈む」を意識的に多く盛り込んで語りかけてくるところがいいですね。
シーンごとにカウントを数える際の語気を変化させてたりもしています。
軽くリラックスさせてからカウントで落とす極めてシンプルな催眠です。
この先のエッチをより気持ちよくなれる心と体にすることを目的に
セリフやカウントをかなり細かく区切り左右に振り分けながら進めています。
「小悪魔姉妹」とあったので多少は意地悪してくるのかと思いきや
そういった要素は一切なく素直に接してくれる双子の姿が愛らしいです。
ですが催眠として見た場合、残念ながらやや厳しいうのが率直な感想です。
まず最初の深呼吸や温感操作をするシーンで暗示をほとんど入れてきません。
導入と深化を合わせて18分しかないことを考えると
序盤から多少厚めに暗示を入れて深化しやすい環境を整えたほうがうまくいきやすいと思います。
実際深化シーンにおけるカウントの数え方や暗示の表現は割と良いです。
欲を言えばセリフをもう少しスピーディーに言ったほうが入りやすいと思うのですが
カウントに揺さぶりの要素を交えて催眠状態を深めようとしている意思は伝わってきます。
だからこそ「事前の準備をもっとしっかり行っていれば」と言ってるわけです。
双子役をやられていることねさんの演技が良いだけに余計そう感じます。
まとめると、基本的な流れはいいのですが完成度にやや難のある催眠です。
3人で一緒に気持ちいい絶頂へ
プレイは耳舐め、キス、フェラ、SEX(騎乗位?)です。
エッチな効果音はありません。
セルフもありません。
みや「じゃあここ お兄ちゃんのおちんちんを キスするね」
あや「ビクってした ゾクゾクして 気持ちいい?」
お兄ちゃんを気持ちいい催眠状態へと導いた双子は
より気持ちよくなるために手分けして彼の体を舐め始めます。
エッチは2人にご奉仕してもらう形で行います。
前項で軽く触れましたが、本作品のエッチは催眠音声のような暗示で操作するものではなく
双子が普通に耳やおちんちんを舐めたりSEXをする同人音声に近いスタイルです。
そんなわけで時間に対するちゅぱ音や喘ぎ声のボリュームが多い特徴を持っています。
最初の「暗示F」パートはフェラや耳舐めが中心。
前半はみやが、後半はあやがおちんちんを丹念に舐め
もう1人は耳を舐めながら時々状況説明をします。
当然のように2種類のちゅぱ音が別々に鳴ります。
ちゅぱ音は年齢相応と言いますか、あまり意識的に下品なものにはせず
終盤まではゆっくり丁寧に、フィニッシュだけはやや激しいものを鳴らしてくれます。
やや控えめなエロさを2人が同時に鳴らすことでカバーしている感じです。
本作品のエッチのもう一つの特徴は
どちらのパートもノーハンドでの射精を指示していること。
おちんちんをいじるシーンは無いのですが射精表現がされています。
おそらくこれも同人音声のエッチに倣われているのでしょう。
催眠音声の場合はセルフで射精するかドライオーガズムかの2択がほとんどですから
こういうフィニッシュは相当にハードルが高いです。
この内容なら普通に手でしごいて射精するのがいいでしょう。
2番目の「暗示H」パートは2人のどちらかとSEXしているイメージをします。
両方の場合を想定して双子が交互に喘ぐ演出がされており
3人一緒に気持ちよくなっているような雰囲気が出来上がっています。
ただ喘ぐ担当が10秒くらいの短い間隔で切り替わってしまっているので
喘ぎ声自体のボリュームは多くてもちょっと抜きにくいように思えます。
2パターンの音声を用意して聴き手が選択できるほうがよかったかなと。
このように、エッチな声や音を中心としたエッチが繰り広げられています。
温かい空気を感じる作品
双子はお兄ちゃんが何もしなくても気持ちよくなれるように
催眠からエッチに至るまですべてを自分たちだけで行い、射精へと導きます。
タイトルのイメージから多少は意地悪されると思う方もいるでしょうが
実際は終始あまあまな態度で接してくれる癒しに満ちた内容です。
最後の最後で連続射精っぽい指示が出るところ以外は完全にノーマル向けですね。
そんな風に雰囲気作りはしっかりしているのですが
催眠音声として見た場合、導入や深化の完成度に首を捻る部分があること
エッチで催眠をほぼ考慮しないプレイをしていることなど
改善したほうが良いと思われる点が色々あります。
聴いた感じだとサークルさんが同人音声の感覚でシナリオを書かれているように思えます。
同人音声と催眠音声は構造が根本的に違うので
そうしてしまうと催眠にかかりにくくなるし、エッチでも楽しみにくくなってしまいます。
ドラマ性を重視したおかげで技術的にまずくなってるかなと。
他の同人系サークルさんの作品でも似たような問題がよく見られます。
エッチは暗示をほとんど入れてこない代わりにたっぷり舐めたり喘いでくれます。
射精シーンはフェラで1回、SEXで1回の合計2回。
ちゅぱ音それなり、淫語と喘ぎ声そこそこです。
以上のことから今回はこちらの点数とさせていただきました。
CV:紅月ことねさん
総時間 37:51
オススメ度
■■□□□□□□□□ 2点
体験版はこちらにあります
追記
作品自体の点数は3点。
やや割高なので-1してあります。