同人音声の部屋

同人音声および催眠音声について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

2015年10月

   ● 深海催眠


まじこスハロウィン -生まじメ彼女はワーウルフ!? 淫らに濡れる発情吐息の巻

サークル「クッキーボイス」さんの同人音声作品。

ハロウィンにあたる本日に紹介するこちらの作品は
主人公に密かな恋心を抱いている風紀委員の女の子が
ワーウルフ(人狼)のコスチュームを身にまといエッチなイタズラをします。

押し倒して匂いを嗅ぐ、体を擦らせてマーキングする、獣のように吼える喘ぎ声を漏らすなど
人狼の特徴とも言える野性味を上手に盛り込んだ特徴的なエッチが行われています。
お菓子をくれなきゃイタズラしちゃうぞ
風紀委員の「長谷森 優風(はせもり ゆう)」と濃厚なエッチをするお話。

「と、トリックアトリート! さあ 悪戯をされたくなかったら お、お菓子をだしなさい!」
優風はちょっぴり気が強くて大人しそうな声の女の子。
とある魔法使い店で人狼のコスチュームを手に入れた彼女は
ハロウィンにちなんで主人公の家に行き、お菓子をくれるように言います。

このコスチュームはハロウィンの期間中にのみ販売されている特別な衣装で
身につけた者の性格を一定期間本物のモンスターにしてしまう効果があります。
彼女は普段は風紀委員の立場上だらしない彼に対してやや厳しい態度を取ることが多いのですが
心の底では一定以上の恋愛感情を抱いており、今回めでたく結ばれることになります。

そんなわけで本作品では人でありながら狼でもある彼女が
彼とまさしく獣のような激しいエッチを繰り広げます。

単なるコスプレとは違うことを強く印象付けるために
最中は人狼らしさを感じるプレイや描写が数多く登場します。

「だ、だから まったくそんなことがないだろう わたしが来たの あなたがハロウィンをよく知らないと 危険かも知れないからっ」
しかしいかに人狼のコスチュームを身につけたからといっても、彼女自身は根っからの奥手。
彼の家に来た理由を「他の女の子に襲われたら大変だから」と誤魔化したり
エッチが始まっても最初は恥ずかしそうにする仕草を随所で見せます。

そんな彼女が興奮していくにつれて徐々に理性を失い
最後のほうになるとメス犬のようなあられもない姿を見せるようになります。
彼女の性格と人狼の特性の割合を少しずつシフトさせながらエッチをしているわけです。

これによって生まれる彼女の態度の大きな落差がより興奮を高めてくれます。
恥ずかしがってる女の子が大胆になるシチュにはやはりグッとくるものがあります。
ハロウィンらしいプレイと彼女のキャラ、この2つが本作品の大きな魅力と言えます。
獣らしさを前面に押し出した愛のあるエッチ
エッチシーンは4パート64分ほど。
プレイは耳舐め、全身舐め、素股、キス、フェラ、手コキ、パイズリ、シックスナイン、SEX(バック)、尻尾コキです。
エッチな効果音はありません。

「だ だからいまあなたと交尾したくてたまらないのっ わ、わたし 経験がない 処女なのに…おまんこびしょびしょで」
お菓子をくれない彼にイタズラすることを宣言し了承された優風は
部屋に移動すると我慢できなくなって彼を押し倒し、その体を舐め始めます。

エッチは最初の2パートは彼女が、3番目のパートは彼が責める形で進みます。
最後のパートは後日談として6分程度フェラをするだけなので
今回は本編にあたる3パートを中心に紹介していきます。

エッチの全体における大きなポイントは彼女の息遣い。
プレイ開始直後はまだ人間としての理性を保っていた彼女が
だんだんと熱い吐息を漏らすようになり、やがて切ない声を上げたり
一部のシーンでは狼のように吼えるなんていう変わった乱れ方をしてくれます。
彼女の興奮っぷりが感覚的に掴みやすくなっています。

一番最初の「発情イタズラまーきんぐ」パートは部屋に入った彼女が
そこに漂うオスの匂いにすっかり発情し、彼を押し倒して爪で上着を破り上半身を舐めてから
お互いの性器を服越しに擦り合わせる形で最初の絶頂を目指します。
匂いを嗅ぐ、爪、マーキングと早速人狼らしい要素がいくつも登場します。

「まずは 本能がずうずしてるからシャツは爪でや、やぶくけど あとでちゃんと 服プレゼントするから…」
しかし人狼になったといっても彼女は彼への思いやりを決して忘れません。
コスチュームのおかげで制御が効かなくなっていることを謝りながら
彼が気持ちよくなれるようにと心を込めて体を舐めます。
恋人同士のエッチに獣要素を織り交ぜた感じですから雰囲気は終始あまあまです。

「はああっ いい いいっ 大好きな男の子にまたがっての マーキング ああ マーキングオナニー すごいのぉ♪ ああ ああ♪」
プレイをしていくうちに彼女の気持ちが素直になっていくところもいいですね。
理性より感情が上回り始める中盤あたりから自分の気持ちをポロっと漏らし始めます。
エッチの様子と並行して2人の感情の変化も描いているから作品に没入しやすく
彼女に対して萌えを感じる人がきっといるでしょう。

「あふっ くふっ ああ 声あげたい はあ ああっ ぜんしんうずうずする おお おあ おおおおんっ♪ おおおんっ あおおおんっ♪」
彼女が最初に吼え始めるのはパート後半の素股シーン。
腹から搾り出すような低く鈍い声ではなく、子犬のような甲高く可愛い声を上げます。

あくまで感極まった時についつい出てしまうくらいの頻度ですから
本当の犬のように吼えまくることはありません。
そこまで人を選ぶ声でもないかなと。

彼女の獣らしさが最も強く現れているのは3番目の「遠吠えわんわんセックス」パート。
事前にフェラやパイズリで3回連続射精させ、自身も1回絶頂してもまだまだ収まらない彼女が
自らお尻を突き出しおちんちんを入れて欲しいとおねだりします。

「んうぅううっ! はあぁ しっぽしこしこっい いいぃっ あうっ あおおっ♪」
「あぁ やみつきセックスぅっ けだものこーびぃっ♪ ああおんっ ああん あああんっ♪」

このパートは彼女の理性がすっかり吹っ飛んでいることもあり
プレイ中は彼女の喘ぎ声のボリュームがかなり多くなっています。
処女にも関わらず自分から挿入をおねだりし、責められて喜ぶ姿はまさしく獣。
終盤にはとうとう「孕ませて欲しい」とまで言い出すほどに乱れてくれます。

好きな相手に自分の気持ちをなかなか伝えられなかった女の子が
ハロウィンというイベントを機にまるで違う淫靡な姿を曝け出し、想いを遂げる。
テーマやキャラを活かした甘く個性的なエッチが繰り広げられています。
変わった趣向の純愛作品
ハロウィンにちなんだ人狼らしさを持たせたプレイ、奥手な女の子が心を開いていく展開など
様々な魅力を持つ総合力の高い作品です。

前者はハロウィンモノということでコスプレプレイをするのかと思いきや
人狼ならではの野性味をしっかり踏まえたプレイをしています。
特に興奮を抑えきれずに吼える姿は他の音声作品ではほとんど見られないですし
優風の気持ちの高まり具合をわかりやすく表現するのに役立っています。
アヘ声をこの作品なりの形で表現している感じですね。

「…えーと ハ、ハロウィンの魔力を浴びると ケダモノになって襲っちゃうくらい好き!!」
後者は普段は男性との性愛にあまり縁の無い彼女が
コスチュームの力を借りて女性として一皮剥ける様子が微笑ましいです。
最終パートの後日談を聴く限り、彼女はこういうきっかけでもなければ
おそらく自分の気持ちを伝えることはできなかったでしょう。

それくらい控えめな女性が大いに乱れてくれるからいいんです。
彼女のこの性格抜きで本作品の魅力は決して語れません。
人狼が持つ積極性とのギャップを有効に活用し、エッチに個性を持たせています。
キャラがものすごく立っている、活き活きしている作品だなと。

エッチは吐息や喘ぎ声の割合をかなり増やして彼女の興奮具合の推移を描いています。
ただ素股やSEXの際にできれば効果音が欲しかったです。
ピストンの変化に合わせて喘ぎ声が激しくなったほうがプレイがリアルになります。
絶頂回数は主人公6回、優風3回。
喘ぎ声多め、淫語とちゅぱ音それなりです。

季節感のあるあまあまラブラブな作品です。
恥じらう女性が好き、喘ぎ声や吐息を聞くのが好きな人には特におすすめします。

CV:藍沢夏癒さん
総時間 1:26:56

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

深海催眠

サークル「びおらんて」さんの無料の催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、優しい声のお姉さんが聴き手をリラックスさせるために
海をテーマとした催眠を施します。

波の音や水の弾ける音といった環境音を適度に鳴らしながら
彼女はセリフの間を意識的に長く取ってゆっくりと丁寧に語りかけてくれます。
時間が短いので少し暇ができたときにでも聴くと適度な癒しが得られるでしょう。
母なる海に抱かれながら
お姉さんに癒しの催眠をかけてもらうお話。

「こんにちは 突然ですが 催眠ってご存知ですか?」
お姉さんは明るくて穏やかな女性。
催眠に関するあれこれを簡単に説明すると
主人公が望むリラックスの世界へと導き始めます。

本作品は全編に渡ってゆとりを持たせながら催眠が進められており
彼女はすぐさま催眠を始めるようなことはせず
まずは催眠という行為の安全性を説明して聴き手を安心させ
開始後も動作の合間に確認する時間を適度に設けながら進めています。

このおかげで聴き手が彼女の指示を心に余裕を持って受けることができ
結果的に取り組みやすいとか、リラックスを実感しやすい環境が出来上がっています。
セリフや暗示も結構のんびり言ってくれますし「緩い催眠」といった印象が強いです。

催眠はほぼ全編にあたる19分ほど。
まずは彼女の声に合わせてゆっくりと深呼吸します。

「空気が抜けると 一緒に 体の力も抜けていきます」
人間なら誰にでも通用するリラックスの手段であることに加え
彼女は最初は何も言わずに、少し経つと吸う/吐くのに合わせて
最後は吐く時にのみ言葉をかけてより効果的な癒しを提供しようとします。

1回1回の呼吸を大きく行っているのも手伝って
ほんの少ししか経ってないのに聴く前よりもホッとしているように感じられます。
直後に2分程度の時間を取って今の状態を確認させてくれるのもいいですね。

お次はいよいよタイトルにもなっている海の底へと沈んでいきます。
この際、波間に漂っているシーンでは波の打ち寄せる音
海に入って沈んでいくシーンでは「ぶくぶく ごぽごぽ」と泡の弾ける音がバックで鳴り
その場の様子をイメージしやすくしてくれます。


「落ちる 沈む 心もふかーくなる 何も考えない 考えられない」
「ゆったりとした水流で あなたの体が ただ揺られている」

海という誰にでもイメージできる素材を上手に活用し
シーンごとに「落ちる」「沈む」などトランスに効果的な暗示をきっちり入れてくれますから
このあたりで体が動かせない、頭が妙に重いなどの感覚が実感できるかもしれません。
リアルな環境音も自然なリラックスを与えてくれます。

「あなたの心は だんだん 海と同化していく あなたが海に 海があなたに 広がる なくなる」
そして最後は上下左右を水に囲まれた場所へと移動し
彼女の声を聞きながら自分の体が海に溶けていくイメージをします。
意識の薄れていく感覚を上手にリンクさせた表現と言えるでしょう。
溶けて死ぬのではなく、一旦自分をリセットしてリフレッシュさせるアプローチが取られています。

このように、海が持つ特質を活用した癒しの催眠が繰り広げられています。
シンプルにまとまっている作品
短時間でのリラックスにかなり役立つ作品です。

お姉さんは体の疲れやストレスに悩んでいる主人公を癒すために
海という自然界にある馴染み深い素材をテーマに据え
それに様々な癒しの言葉を交えて少しずつ作品の世界に浸れるよう導きます。

各シーンに意識的にインターバルを設けているおかげで雰囲気に緩さがあり
彼女自身ののんびりとした口調にも癒しを感じます。
作り自体はシンプルなのですが、言葉遣いや表現方法に細かな工夫が見られます。
かなり完成度の高い作品という印象を受けました。

「水中に漂う クラゲのように ゆらゆら ゆらゆら ゆらゆら ゆらゆら」
個人的に最も面白く感じたのは擬声語を多用しているところです。
ストレートな暗示表現に「ゆらゆる」「じわじわ」などを織り交ぜて
感覚的なイメージによる操作を適度に行ってきます。
ほんわかとした言葉が持つ印象でも癒しの気分を与えてくれています。

様々な癒しの要素を上手に組み合わせている作品です。
無料ですので興味を持った方は是非お試しください。

CV:雨月紅羽さん
総時間 25:03

深海催眠
こちらからダウンロードできます


追記
ページがうまく表示されない場合は以下のコメントご覧ください。
http://doonroom.blog.jp/archives/36419653.html#comments

みみぼんver2!バイノーラル囁き耳かき付き☆

サークル「シロクマの嫁」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、耳かきに関して豊富な知識と経験を持つ声優の伊ヶ崎綾香さんが
耳かきをしたり耳かきのあれこれを囁き声でレクチャーします。

様々な効果音を聞かせる一般的な耳かき音声とは違い
耳質やそれらの適切な掃除方法、使用する器具の説明など
耳かきという行為そのものを講義する専門色の強い内容になっています。
お耳のケアは正しい知識から
伊ヶ崎綾香さんが耳かきのことを詳しく説明するお話。

「まずは基礎の基礎 耳垢の分類について 説明していきたいと思います」
伊ヶ崎さんは可愛くて穏やかな声の女性。
聴き手に付属の冊子を見るように言うと
そこに書いてある耳垢の質の違いや相性のいい器具などを説明し始めます。

本作品は大きく4つのパートに分かれており
最初の3パートは耳質の比較、それぞれの適切な耳かきの手段、使用する器具の説明をし
最後のパート(約35分)で彼女が実際に一通りの耳かきをしてくれます。

耳かき音声は女性が実際に耳かきする様子を表現したものが多いのですが
本作品では耳かきに関する知識の伝授がメインとなっています。

相当にマニアックな内容となってますので
耳かきそのものに一定以上の興味を持っている人向けの作品だと私は考えています。
たぶん耳かき音声を期待して聴いたら「え?」と肩透かしを食らうでしょう。

ただし、癒しに関してはかなりの効果が見込めます。
その大きな理由は彼女が全編囁き声で語りかけてくれるからです。
音声開始1秒から終わりまで100%囁き声です。

最中に鳴る効果音も実際の器具を使用しているおかげでクオリティが高いです。
今まで見ることのなかった新しいスタイルの耳かき音声と言えるでしょう。
耳垢から道具まで手取り足取り
一番最初の「耳質比較」は人間の耳垢をタイプごとに細かく分けて説明するパート。
付属の冊子に書いてある説明を見ながら彼女の言葉に耳を傾けます。
冊子の内容はDLsiteに画像があるようにかなり本格的なものです。

「粉末科のお耳はですね なんといっても ほんとに 自分で出てきてしまうくらい 粉 完全に粉なんですね」
今回紹介する耳垢のタイプは全部で13種類。
乾燥目粉末科、乾燥目固まり科化石属、乾燥目固まり科コロコロ属など
生物学チックな分類をしながらまずは大まかな特徴を説明していきます。
この時点で本作品が相当にガチな内容なのがなんとなくわかっていただけるはずです。

そして続く「みみぼん☆耳かき」パートではさらに深く掘り下げ
掃除をするのに適した器具、掃除のコツ、耳垢の保存方法
発生すると思われるトラブルについて個別にレクチャーしていきます。
耳かきしながら講義をする設定なのでバックで様々な耳かき音が一応鳴ります。

「耳かきなどのヘラ状のものより 粉を絡め取るような形状が○」
説明自体は詳しいしわかりやすいとも思うのですが
やはり耳かきに対してどれだけ興味を持っているかで大きく印象が変わるかなぁと。
話している内容も多くが冊子に書かれていることですし
個人的にはもう少しコンパクトにまとめてくれたほうが聴きやすかったです。

3番目の「ASMR☆耳かき紹介」は耳かきに関する器具を実演形式で紹介するパート。
耳かき棒、梵天、綿棒などお馴染みのものからやや珍しいものまで
その多くを彼女が実際に音を鳴らしながら使用感やおすすめのものを教えてくれます。

「ではまず 40度くらいのぬるま湯に 梵天ちゃんを漬けます」
中でも面白いのが汚れてしまった梵天を復活させるシーン。
その一部始終を説明を交えながら様々な音を鳴らしてやってみせます。
前の2パートに比べると専門性が薄いですし、音フェチ要素もあったりと
音声作品としての持ち味が出ているパートだと思います。

そして一番最後の「りあるたいむ☆耳かき」はいよいよお待ちかねの耳かき。
右耳→左耳の順にタオルで耳を綺麗にするところから始まり
耳かき棒と綿棒で汚れを取り、梵天をかけながら優しく息を吹きかけます。
基本的には家庭的なんですが、耳垢水を使うなど専門的な要素も一部登場します。

耳を拭く際は「ざらざら」と若干圧迫感のある摩擦音
耳かき棒は「そり ずり」と細く硬めの音
梵天は「ぷすぷす すりすり」と柔らかく滑らかな音、といったように
どの工程もリアルで特徴的な効果音が数多く登場し、耳を楽しませてくれます。
それもそのはず、彼女がリアルタイムで耳かきをしながら録音されています。

「理想の音は まだまだ遠い」
最中のセリフも今までに比べるとかなり少なく
彼女が耳かきに没頭している様子がよく表現されています。
今回は演技ではなく素の彼女の呟きが聴けるのもいいですね。
耳かきに対する熱意やこだわりを感じるセリフがいくつも登場します。

このように、耳かきをとことん追求した音声が楽しめます。
耳かきを学べる作品
音声としての耳かきを表現している、というよりは
リアルで耳かきをする/してもらう際に役立つ知識を伝授してくれる作品です。

伊ヶ崎さんは2時間以上にも渡る時間のすべてを耳かきに関する内容で統一し
その中で誰でもわかるように少しずつ掘り下げる形で講義を進めます。
耳かき自体が日本人なら割と馴染みの深いものですし
冊子もあるので聴いてて何を言ってるかがわからないことはさすがにないでしょう。
やや難しいのだけど噛み砕いた説明をしてくれています。

ですが最初の3パートが彼女の趣味全開の内容になっているため
「この作品を聴いて誰でも楽しめるか?」と言われると正直自信がありません。
私も耳かき音声を聴くのは好きですが一部で引く部分がありました。
そういう意味ではかなり人を選ぶ作品だと考えています。

最後の耳かきはすごく良いんですけどね…。
もう少し効果音に寄った構成の方が音声作品として楽しめると思います。

個性的なんだけど大衆向けではないと判断し、今回は以下の点数とさせていただきました。
2時間20分で500円とコスパは抜群に優れてますから
内容に興味を持った方なら点数以上の満足度がきっと得られます。

CV:伊ヶ崎綾香さん
総時間 本編…2:17:02 フリートーク…3:12

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

Succubus Hypnosis Vol.03 -Wサキュバスの射畜催眠-

サークル「Es_Lab」さんの催眠音声作品。

「朝倉催眠診療所」と並ぶサークルさんの人気シリーズ最終作にあたるこちらは
まったく違う容姿や性格を持つ二人のサキュバスが
催眠の技術を使って主人公を射精するだけの家畜へと作り変えます。

過去2作でも特徴的だった双子形式によるリズミカルな催眠や
機械が発する音を使ったハードかつ独創的なエッチによって
サキュバスに屈服させられ、搾精される気持ちよさを存分に味わわせてくれます。

※私が聴いたのはコミケ版のため、DL版にのみ同梱されている
「Track 05 Another」パートに関する説明はありません。
ここだけは聴いてのお楽しみということでご了承ください。
おそらくは「Track 05」パートに追加の責めが入っているのだと思われます。
二人のサキュバスのおもちゃになる快感を得るために
アリアとミリア、二人のサキュバスの射畜奴隷になるお話。

「今日もキミの脳みそ とろっとろにしにきてあげたぞ 嬉しかろう?」
ミリアは明るくて元気な声の女の子。
「なんじゃそれは? わらわの真似か?」
アリアは色っぽく落ち着いた声の女性。
過去2作のプレイですっかり二人の虜になった主人公に軽く挨拶すると
ミリアは左、アリアは右に陣取り自分たちの声に耳を傾けるよう言います。

本作品は音声開始からこの二人が登場し交互に、あるいは同時に語りかけてくる
いわゆる「双子形式」という変わったスタイルで催眠やエッチを行います。
声質の違う二人の女性がリズミカルに語りかけてくる様子は音楽のような美しさがあり
暗示自体の効果も手伝って比較的早い段階から意識のぼやけを感じることができます。
バイノーラル録音ですから二人に寄り添われているような感覚もするでしょうね。

催眠は2パート24分ほど。
まずは二人の声に耳を傾けながらゆっくり深呼吸します。

ミリア「ミリアたちの声で どんどん気持ちよくなっていく」
アリア「わらわたりの声で どんどん気持ちよくなっていく」
二人は双子形式の長所を最大限に活かし、同じ内容の暗示を続けざまに言ったり
ひとつの暗示を文節ごとに分けたり、声の位置を入れ替えながら少しずつそうなるよう心を誘導します。
催眠者が二人いるおかげで声の途切れる時間がほとんどなく
頭の中を音に包まれているような心地よい感覚が味わえます。

アリア「だからおぬしは わらわたちの家畜になりたいと 心から願うようになる」
ミリア「ミリアたちにすべてを委ね 快楽に溺れる射畜になりたいって 心から願うようになる」
しばらくすると二人は自分たちの言うことに従いたくなる暗示を入れてきます。
射畜は彼女たちのペットですから当然従順なのが理想です。
そのための準備として、二人は快感というご褒美をうまく強調しながら
抵抗感を抱かせないよう柔らかな口調でそうなるよう呼びかけます。

おそらくこのあたりまで来ると頭の中がぽわぽわしてきているのではないでしょうか。
私の場合は肩の重さもかなりあり、自分が催眠に入りつつあるのが実感できました。

ミリア「すーっと落ちて 何もわからなくなる」
アリア「意識がすーっとなくなっていく」
そして心身が十分に解れたところで更なる深化を促します。
直前に全身を軽く脱力していることや「落ちる」を左右からリズミカルに言ってくることもあり
頭がずーんと重くなる不思議な感覚が一気に強くなります。

人によっては手足がピリピリと軽く痺れる感覚もするかもしれません。
どの感覚にも共通して言えるのは「気持ちいい」ということです。
この後にしばらく無音の時間を用意し、その感覚に浸るゆとりも設けてくれています。

左右から暗示を重ねたり分けたりしながら入れていくストレートかつパワフルな催眠です。
自分たちの指示に素直に従う射畜奴隷にするのを目的に
開幕から双子形式の醍醐味とも言える左右交互に話しかけるスタイルを採り
シーンに応じて暗示の入れ方や内容を切り替えながら少しずつ催眠を深めていきます。

催眠者が二人いる=暗示の密度が通常の作品よりずっと高いこともあり
時間内に頭の中がクラクラしたりとろける心地いい感覚がたっぷり味わえました。
声質や暗示の方向性は随分違いますが
双子の使い方は「Synergism Duet」を源流とする本家に近いものを感じます。
正統派の双子系作品といった印象を受けました。

アリア「そう おぬしはわらわたちの言葉に従っておればいい」
ミリア「そうすれば 自然と気持ちよくなれる」
ですが、催眠開始直後から二人が「支配」「従う」など上下関係を臭わせる単語を使うため
多少のM性を持っていないとちょっぴり抵抗を感じるかもしれません。
これは過去2作で既に色々なプレイを行っている背景を汲んで
サークルさんが意図的に使用しているものと思われます。
シリーズものなので通しで聴いたほうが楽しめるようにされたのでしょう。

まとめると、双子の長所を最大限に活用している個性的な催眠です。
射精を伴わない射精を目指して
エッチシーンは2パート27分30秒(「Track 05 Another」パートを含めると16分近く増えます)。
プレイは搾精器責め、耳舐め、アナルへの薬液注入、アリアのパイズリ、ミリアの顔面騎乗です。

搾精器責めと薬液注入の際にリアルな効果音が鳴ります。
セルフはありません。

ミリア「じゃーあー お待ちかね 精液びゅーびゅーする時間だよ」
アリア「おぬしはこれから 意識を塗り替えられ 幸せな夢の中で 射精し続ける家畜になるんじゃ」
催眠によって従順な奴隷になった主人公へのご褒美に
アリアとミリアは二つの機械を使って彼の精液を一滴残らず搾り取ってあげます。

エッチは引き続き二人に左右から声をかけられながら
前半は搾精器、後半は搾精器+薬液注入の独特な責めで
聴き手を射精無しで射精感を得られる状態へと導きます。

サークルさんによるとノーハンドでの射精=ウェットもOKとのことですが
連続絶頂形式ですからどちらかといえば脳イキのほうがプレイを完遂しやすいです。
そしてこの感覚を味わわせるために二人は機械が生み出す「音」を利用しています。

アリア「吸引による刺激と」
ミリア「ぶるぶる震える振動で」
アリア「じりじりとした快感が 全身に広がっていく」
最初のパートは音そのものに快感を感じてもらうことを目的としたプレイ。
「ブォン ブォン」という搾精器の振動音をバックで鳴らしながら
二人はそれを聴いているほど心と体が高ぶる暗示を交互に入れます。

音の感じからいってバイノーラルビートなのかもしれません。
3種類程度のバリエーションがあって絶頂を促す際に変化します。

結構響くので人によっては頭が痛くなる可能性もあるのですが
シーンに応じて適度にボリュームが変化する効果音と二人の声を聴いていると
確かに股間に熱やエネルギーが集まってくるのが感じられます。
射精の直前によくある股間がせり上がってくる感覚に近いです。

次のパートは萎えたおちんちんを強制連続射精へと追い込む本作品ならではのプレイ。
お尻に精力回復剤と媚薬がブレンドされた特殊な薬液を注入し
先ほどの搾精器と交互に使って何度も何度も絶頂へと追い込みます。

ミリア「さぁ これは 射精を促す音と振動なの」
アリア「全身の快感が おぬしのチンコに集まって 爆発しそうになるぞ」
途中で二人が同時にエッチなサービスをしてくれるシーンがあるものの
ここでも搾精器と薬液ポンプの音をトリガーに興奮させる催眠音声らしい責めが中心です。
自分の意思に関わらず声と音だけでイかされてしまう。
射畜催眠の名にふさわしいハードかつ変態的なプレイが繰り広げられています。

このように、音を使って感覚を操作する変わったエッチが楽しめます。
双子の魅力がぎっしり詰まった作品
アリアとミリアの絶妙なコンビネーションによる独特な催眠が魅力の作品です。

二人は主人公を完全な自分たちの奴隷へと作り変えるために
終始途切れないよう気をつけながら交互に、あるいは同時に声をかけてきます。

一般的な催眠音声は催眠者が一人しかいないため「間」をどう取るかが重要になるのですが
本作品のような双子系作品ではそれがほとんどなく
自然と声に包まれ続ける不思議な心地よさを味わいやすくなっています。
声の臨場感もきわめて高く、二人がすぐそばにいる雰囲気も良く出ています。

双子形式の扱いについても過去2作と比べて明らかにレベルアップしており
特に声を移動させたり重ねる演出面において優れたものを持っています。
本家には無かったバイノーラル環境を活かしながら進めているところも面白いです。
シーンによって暗示の入れ方を柔軟に変化させている点も印象的でした。

エッチはよくあるプレイをできるだけ減らし
音とシチュで感じてもらうように組み立てられています。
内容的に催眠音声をある程度経験している人向けに思えます。
ですが射畜催眠らしい筋の通ったプレイをされているのは事実です。
淫語とくちゅ音そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

催眠音声ならではの要素を大事に磨き上げている奇抜な作品です。
双子好き、音でイかされるのが好きな人には特にお薦めします。

CV:東十条真里亜さん
総時間 本編…57:08 Track 05 Another…31:39


オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
シリーズ3作品がセットになった「Wサキュバスの射畜催●1・2・3コンプリートパック」もあります。

催眠吸精 ~絶望快楽~

サークル「窓際クルセイダーズ」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、男性の夢の中に入って精を吸い取る夢魔が
催眠で夢見心地の気分にさせてから一風変わったエッチをします。

「~かもしれない」などのやや遠まわしなセリフの数々や
一度エッチをイメージで思い浮かべてから実戦に入るプレイスタイルなど
夢の中の世界に合わせて「曖昧さ」を強く意識しながらお話を進めています。
夢の世界はすべてが曖昧
夢魔のエッチな催眠によって精液を搾り取られるお話。

「お・じゃ・ま・し・まーす ふふっ びっくりさせちゃった?」
夢魔は明るくて穏やかな声のお姉さん。
主人公の部屋に突然現れ自己紹介をすると
寝転がったまま自分の話を聞いて欲しいと呼びかけます。

本作品はエッチなサキュバスに調教チックな責めを受ける
音声作品では割とよく見かけるシチュなのですが
ストレートに自分の欲望をぶつけようとする多くのサキュバス系作品に対し
こちらは特に催眠パートで彼女がややぼんやりした言動をするシーンが数多く見られます。

「さっきの話 あなたのことかもしれないし 違うかもしれない」
例えば上のセリフのように2つの選択肢を設けて判断を委ねたり
催眠パートでは意識が曖昧になる感覚を伝えようとしてきます。

夢魔は名前の通り夢の世界に住む悪魔ですから
そこにいる感覚を言葉や雰囲気によって聴き手に伝えようとしているわけです。
夢見心地の気分で射精することを目的に催眠やエッチを行っています。

催眠は2パート31分ほど。
最初は深呼吸や自分の体が波に漂っているイメージをして心身をリラックスさせます。

「ゆったり落ち着いて 力が抜けている状態 穏やかに呼吸をして 私の声を聞いている状態」
「波が収まっても 体はすっかり リラックスできている リラックスできていると 脳みそも急速に入っていく」

サキュバスとは思えないほどに優しい口調と柔らかいイメージに釣られて
しばらくすとあくびが出たり軽い眠気を催す人がきっといるでしょう。

イメージの描写に力を入れている反面、感覚操作の暗示が少ないので
催眠に入ったときの感覚はこの時点だと薄いです。
おそらくは純粋なリラックスを優先されたのだと思います。

「沈み込むように 右足首が重くなる 重くなる 重くなる」
お次は両手足に1個ずつスライムのようなものを乗せながら
その部分に重さを感じる暗示を入れてきます。
催眠音声ではよく見る技術を作品に合わせてアレンジしているわけです。

「温かくて 気持ちよくて それが好きなんだよね? 私に拘束されて それが嬉しいんだよね?」
そして拘束されている感覚を楽しませるのと同時に
そうさせてくれる彼女自身にも好感を持つよう働きかけてきます。
良い意味でサキュバスらしくない、聴き手に配慮した隷属化を並行して行っています。

続く「暗示」パートはエッチを存分に楽しむための下準備的な内容。
彼女が夢の中に現れてエッチなことをしている様子をイメージしながら
合間合間に入る感度上昇の暗示を聞いて主におちんちんを敏感にしていきます。

「私の指先は そのままあなたのあそこ…の周りをなぞるの ビクビクしちゃってるね 触って欲しそうに頷いてる」
「(おちんちんに)ふって 息をかけると 脳みそまで 電流が流れるみたい」

彼女はあくまで仮のシチュでのエッチを語っているはずなのに
セリフの表現が明らかに主人公本人に向けられているところが面白いですね。
やや遠まわしなスタイルで感覚が湧き上がるよう操作しています。
作品のテーマである「曖昧さ」をわかりやすく物語っているシーンと言えます。

イメージのさせ方からセリフの表現に至るまですべてに曖昧さを持たせている変わった催眠です。
聴き手の心を丸裸にすることを目的に、いくつかのイメージを使ってリラックスをさせてから
これから行うエッチの流れを事前に体験する形でキーとなる暗示を入れています。

聴いた限りではサークルさんが現代催眠に関する勉強をある程度されたのでしょう。
それらしき言い回しやテクニックが随所で見られました。
ですが今作に限って言えばそこまでうまくいっていないと私は考えています。
曖昧な表現を心がけすぎて肝心の暗示の威力がかなり弱くなってしまっています。
眠くはなったのですが残念ながら催眠に入った感覚はほとんどしませんでした。

「あなたの体はもしかして 私に 開発されきってたりしないのかな?」
大手のサークルさんのほとんどが古典と現代のハイブリッド形式で催眠を組まれているので
こういう試み自体は良いことだと思います。
ただ何から何まで曖昧な表現に徹してしまうとどうしても心に響きにくいんです。

だからもっとセリフに伝えたい暗示を意識的に多く盛り込んで
それらを重ねながら語りかけていったほうがうまくいったのではないかなと。
スタイルにこだわりすぎたあまり目的を見失っているように思えます。

まとめると、個性的ではあるのだけどやや残念な催眠です。
しごかずに振る変わったプレイ
エッチシーンは15分ほど。
プレイは尻尾コキのみです。

尻尾が動く際にややリアルな水音が鳴ります。
セルフは一応有りです。

「この日のために 熟成したあなたの精液 私がぜーんぶ 根こそぎ吸い取っちゃおうか」
催眠によって主人公の心をすっかり従順に作り変えた夢魔は
オナホに近い形状を持つ尻尾でおちんちんを飲み込み始めます。

エッチは彼女に尻尾コキをされているイメージをしながら
おちんちんの根元を手で押さえ腰を動かしてブルンブルンと振ります。
手や指ではなく振ったときの風圧で刺激を与えるわけです。
他人に見られたら社会的に死にますから環境にはくれぐれもご注意ください。

「うふふっ 指示されるの好きなんだよね? ちゃんと持ちなさい 変態」
「欲しいなら 懇願しなさい おちんちん振って 懇願しなさい」

また最中のサキュバスは催眠とは打って変わって嗜虐的なキャラになり
見られる恥ずかしさを煽ったり自分の指示に従うよう命令してきます。

暗示を入れて何かをさせるタイプのプレイではないので
催眠に入っているかどうかはそんなに影響しないでしょう。
同人音声のエッチに僅かながらの暗示が加わっている感じです。

プレイの流れは最初に上着と下着をはだけさせてからおちんちんを手で固定し
練習として2分ほど振り回してから尻尾の動く音に合わせて再び行います。
普段はまずやらないタイプのオナニーなこと、本番の時間が4分程度しかないことから
2~3日は溜めた状態で臨まないと成功しにくいです。

私も多少気持ちよくなったくらいで射精には至りませんでした。
プレイ自体は変態的で面白いんですけどややハードルが高いかなと。

このように、完全にM向けの変わったプレイが繰り広げられています。
もう一押しが欲しい作品
催眠におけるぼんやりとした進め方や言い回しが最も印象的だった作品です。

夢魔は主人公からより良い精液を吸い取るために
まずは優しい態度で心地よい気分に浸らせながら遠まわしに自分への服従を促し
十分に準備ができたところで彼のM心を満たす快感を与えます。
催眠における諸々のアプローチが過去作とは明らかに違う部分を持っており
サークルさんが新しい境地へ踏み出そうとしているのが窺えます。

過去作は古典系の技術をきっちり行うことを心がけているケースが多かったので
「随分変わったなぁ」と感心しながら聴いていました。
押し付けるのではなく喚起を促すスタイルで催眠を進めています。

そんなわけでチャレンジ精神溢れる作品なのですが
残念ながら完成度については首を捻るというのが正直な感想です。
催眠においてうまくいっていない部分が見られることや
エッチが催眠とはかけ離れているのが主な要因です。

特にエッチは暗示ではなく命令主体でプレイを進めているのが疑問です。
本作品のプレイならおちんちんの感度が上がる暗示や
彼女の合図で腰が勝手に動く、あるいは動かしたくなる暗示を入れるのが妥当です。
ですが彼女はプレイの多くを「~しなさい」と命令口調で行っています。

簡単に言うと催眠とエッチがかみ合ってないのです。
これでは30分近くもの時間を割いて催眠をかけた意味がありません。
挑戦の結果得たもの以上に失ったもののほうが多いように思えます。
淫語とくちゅ音そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

以上のことから今回はやや厳しい点数とさせていただきました。
窓際クルセイダーズさんは古典系の技術の行使が結構上手いサークルさんなので
古典をベースに多少の現代を織り交ぜたほうが良い作品ができやすいと私は考えています。

CV:紅月ことねさん
総時間 54:59

オススメ度
■■■■□□□□□□ 4点


体験版はこちらにあります

【少年声】声付き耳かき音を作ってみた25

サークル「とみみ庵」さんの無料の同人音声作品(全年齢向け)。

2014年5月からニコニコ動画で公開が開始された同シリーズ。
その25番目を飾る本作品は、主人公のお姉さんに一方ならぬ好意を抱いている少年が
マッサージや耳かきのサービスで癒しを提供します。

普段のサークルさんの作品に比べてキャラ萌え要素が強くなっており
女性との接し方に不慣れな様子や、自分の気持ちを隠しきれない彼の未熟さが
聴いてるこちらが恥ずかしくなってくるようなニヤニヤした気分を与えてくれます。
少年からの温かいプレゼント
少年にマッサージと耳かきをしてもらうお話。

「おっ おかえり…なさい」
少年は穏やかで中性的な声の男の子。
帰宅した主人公の疲れを癒すために早速マッサージをしてあげます。

本作品は音声作品としては珍しく少年がお姉さんに癒しのサービスをします。
少年が相手をするのは女性ですからアレな部分は一切ありません。
そんなわけで女性の方がもちろん楽しめるわけですが
所謂イケボではないので男性が聴いても問題なく楽しめます。

「あっ いえ 綺麗なうなじ…してますね ボクの手で触ってしまっていいのかなって」
そして作中には彼が男性として成長期にあるのを感じさせる描写が随所に登場します。
音声を聴く限り2人はまだ恋人同士の関係にはなってないのでしょう。
彼女の体に手を触れる事や膝枕をする事に明らかな遠慮が見られます。

彼女がちょっぴり積極的にスキンシップを取り
その結果彼が慌てる、なんていう微笑ましいシーンも登場します。
彼の純情さや可愛さに萌えを感じる人がきっといるでしょうね。
リアルな音と心温まるやり取り
最初に行うマッサージはおよそ4分間。
うつ伏せになった彼女の肩・背中・首筋を優しく擦ったり
拳や手の甲でリズミカルに叩く家庭的なものです。

擦るときは「さすさす しゅりっ」と滑らかだが若干ざらつきもある音
叩くときは「とんとん」と肉がぶつかる音が鳴り響き
それらが体の部位に応じて音の位置を切り替えながら小まめに動きを変えていきます。

キャラが立っている作品なのですが効果音のクオリティも極めて高く
実際のマッサージに非常に近いものを音だけで見事に表現しています。
特に肩を叩くシーンは音の近さのおかげで軽い振動まで感じる人もいるでしょう。
彼が未熟といってもサービス自体は従来通りしっかりと行っています。

その後に行う耳かきは18分ほど。
膝枕の体勢で右耳→左耳の順に耳かき棒で大きな汚れを、梵天で細かな汚れを取り
仕上げに短く数回息を吹きかけるシンプルなものです。

耳かき棒は「ずりっ ずずー」とやや硬くて滑らかな音
梵天は「ぽりぽり ぷしゅっ」と柔らかくふんわりした音が使われており
前者は奥から手前に掻き出す、耳の壁を優しくなぞる動きを
後者は耳の中を軽く擦る、小さく回転させる動きを中心に目まぐるしく変化します。

何度も言っていますがとみみ庵さんの耳かき音は現在の業界における最高峰に位置します。
ですから癒しの効果も抜群に感じられるはずです。

「いえっ その 膝枕に抵抗ないみたいだったので そうだったら 嫌…だなぁ」
「耳が気になったら頼んでください また耳かきしましょう これでボクだけの耳かき、ですね」

最中に交わされる2人のやり取りも大きなポイント。
主人公が自分から膝枕をして欲しいと言ったことや耳が意外に綺麗なことから
少年が他の男性との関係を不安に思い、彼なりのやり方で詮索しようとします。

彼のセリフを聴いていると明らかにその気持ちがバレバレなんですよね。
彼が十分以上に彼女を大事に思っており
さらにそれを堂々と伝えられず、かといって隠しきれてもいないところに一層魅力を感じます。

彼女が彼に体を預けている時点である程度の答えは出ているのに
それに気づいていないところも彼の恋愛に対する未熟さが窺えて面白いです。
効果音のクオリティと相まってとても温かい雰囲気が漂っています。

このように、キャラの特徴を活かした癒しのサービスが繰り広げられています。
心がぽかぽかしてくる作品
元々高水準だったサービスと珍しいキャラを上手に組み合わせている作品です。

マッサージ・耳かきいずれも有料作品を軽く凌駕するクオリティを持っています。
音の良さ、キャラの良さ、雰囲気の良さなどいずれかに特化している作品は割と多いのですが
この作品のようにどの要素もレベルが高い作品はまだまだ少ないです。

無料作品と舐めて聴いたらきっと驚くに違いありません。
耳かき作品を数多く聴いてる私も毎回同じような気分を抱いています。

そして今回は様々な効果音と登場人物とのバランスがきっちり取れています。
少年によく見られる年上の女性に対する憧れをセリフや行動に取り入れ
主人公をからかう役に据えることで彼の初々しい反応を引き出しています。

全年齢向けですからいやらしく感じる描写も特にありませんし
2人の仲の良さが良い形で表現されていると思います。

基本的な部分はしっかり行い、それ以外で個性を出している作品です。
無料ですから興味の湧いた方は是非ともお試しください。

CV:藤堂れんげさん
総時間 24:36

【少年声】声付き耳かき音を作ってみた25
http://www.nicovideo.jp/watch/sm27431332

モン姉-リリスのお姉さんに搾精されちゃった夜

サークル「ディーブルスト」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、年下の男の子が大好きな優しい夢魔が
主人公を上手にリードしながらたっぷりと精液を搾り取ります。

普段のサークルさんとは違いほとんどがエロな実用性重視の作りになっており
彼女は前半から中盤にかけては自分の欲望を満たすために
終盤は彼のためにエッチな声や音をたっぷり鳴らしながら責めてくれます。
精液大好きで押しに弱い夢魔のお姉さん
リリスの「リリィ」にたっぷりご奉仕してもらうお話。

「さてと…今日はどこで美味しい精気を食べちゃおうかな」
リリィは明るくて甘い声のお姉さん。
お腹を空かせて人間の世界にやってきた彼女が
匂いにつられて主人公の家を訪れ、その寝顔を覗き込むところから物語は始まります。

彼女はサキュバスと同じく夢魔と呼ばれる存在で
良質な精液を持つ年下の男の子をターゲットに日々食事をしています。
今回もその例に漏れず、音声開始3分後にはキスを開始し
それ以降およそ60分以上にも渡って濃厚なエッチを繰り広げます。

ディーブルストさんは耳かきやマッサージなど非エロのサービスを得意とされているサークルさんですが
今作ではそういった要素をほとんど入れずにエロをとことん楽しませてくれています。
ですから普段の作品を好んでいる人にはやや戸惑うところもある一方で
エロさに物足りなさを感じていた人にはかなり向いていると言えます。

「この感じ… すごぉい…♪ 抱きついただけでこの子から滲み出てる精気が伝わってきてる…」
それを反映してプレイの最中は彼女の夢魔という特徴を活かした描写が数多く登場します。
全編を通じてわざとやや下品な淫語を言ってくること
耳やおちんちんを舐める際のねっとりとしたエロスを感じるちゅぱ音の数々
そして自分が気持ちよくなっている時に漏らす艶かしい喘ぎ声など
聴き手が興奮し、抜けるようにと各要素が意識的にエロく設定されています。
リリィ役がことねさんということで演技についても安定感があります。

もう一つの大きな特徴は後になるほどリリィがデレていく展開。
当初は精液をいただいてさっさと帰るつもりだったのが
次第に情が移って今度は彼のリクエストに応えながらエッチをするようになります。
サークルさんの作風とも言える「おねショタ」を色濃く持たせているわけです。

「うん 指きりげんまんだよ? 素直で聞き分けのいい子はお姉さん大好きだぞ♪」
彼女が元々年下好きなこと、彼が割とあっさり精液の提供を了承することもあり
一般的なおねショタ作品と同じくあまあまな雰囲気が終始漂っています。
全編に渡って微かに環境音を流しているのもいいですね。
リリィの優しい声や言葉も手伝って癒しを感じる人もきっといるでしょう。
エッチな音をたっぷり鳴らす密度の高いエッチ
エッチシーンは4パート61分間。
プレイはキス、フェラ、手コキ、SEX(騎乗位)、耳舐め、乳首責め、授乳手コキです。
手コキ、SEXの際にややリアルな効果音が鳴ります。

「よしっ 決めた! まずはお口でたっぷり味わっちゃおうっと」
最初に3分ほどキスをして彼の味を再確認すると
我慢できなくなったリリィは早速彼のズボンを脱がして包皮を剥き
恥垢まみれのおちんちんを美味しそうに舐め始めます。

エッチは最初の2パートが寝ている状態の、それ以降は起きた彼に彼女があれこれご奉仕します。
冒頭でキスをした後に始まる2番目の「まずはお口で味見を…」パートはフェラがメイン。
恥垢を舐め取る、おちんちんをしゃぶる、合間に手コキをしながら色っぽい声を漏らすなど
最初からエッチな声や音をたっぷり盛り込んだ濃厚なプレイが行われています。

彼が寝ている設定を踏まえてちゅぱ音はボリュームをやや抑えているものの
前半はゆっくり、ねっとり味わうように舐めや吸いを中心に
射精が近づくとピストン音を激しく鳴らす変化に富んだフェラがされています。
そして合間に漏れる熱っぽい吐息から彼女の興奮具合も感じられます。

「もっと気持ち良くなったら この透明な液体に濃くて白いのがいっぱい混ざっちゃうんだよね… 人間の若々しくて濃厚なおちんぽザーメンっ…♪」
性に対する貪欲さが如実に現れているセリフもいいですね。
責め具合をわざと弱めにしているのもより良い精液を熟成するためなのでしょう。
射精後に喉を鳴らして精液を飲む仕草も夢魔らしさが感じられてエロいです。
この段階での彼女は明らかに自分の利益を最優先に責めを加えています。

そんな彼女の態度が変化するきっかけとなるのが次の「メインディッシュはこっちで…ね♪」パート。
まだまだ足りないから今度はおまんこで精液を搾り取ろうとした彼女が
途中で起きた彼のことを可愛いと思ったのか
今度は彼の弱点を責めながら一緒に気持ちよくなるようにリードし始めます。

「尻尾と一緒に早く動かすのは結構難しいかもっ… でも 君のその可愛い反応を見る為にも頑張らなきゃね」
「ふふ その調子だぞ そうやって 心の底からも快楽に溺れてしまえば いーっぱい気持ち良くなれるからね」

耳と乳首が性感帯と見抜いてそれらを同時に責めながらSEXを続けるシーンや
恥ずかしいからと声を我慢しようとする彼に優しい言葉をかけて後押しするなど
夢魔よりは近所のお姉さんに近い優しさを彼女は見せてくれます。
単なる搾精の手段から幸福を得るための行為へとエッチの質が変化しています。

そして最後の「君のお願い聞いてあげる」パートは彼の精液にすっかり満足した彼女が
今度は彼のリクエストに応える形で授乳手コキをしてあげます。
食事は完了しているのでここは完全に彼を満足させるためのプレイです。

「んふふ 声を上擦らせて言っちゃって… 可愛いでしゅね♪ そんな可愛い甘えんぼさんにはこうしてあ・げ・る」
特に中盤以降に登場する赤ちゃん言葉が非常に印象的でした。
「男性を満足させずに帰ったらリリスの名が廃る」と彼女は言っていますが
なんだかんだで彼の相手をすることに幸せを感じているのだと思います。

射精の後もしっかり後始末をして寝かしつけるなどアフターケアもバッチリ。
エロさと癒しの要素をバランスよく組み合わせた充実したエッチが繰り広げられています。
抜けるし癒されもする作品
年上の女性に甘やかされる気分を味わいながら抜ける実用性重視の作品です。

夢魔らしい上品でエロエロなお姉さんがエッチな声や音をたっぷり鳴らしながら
パートごとにメインのプレイを変えてじっくり優しく射精へと導いてくれます。
サキュバス系の作品によくあるハードなプレイや過酷に感じる描写はほとんどなく
年下に弱い彼女の性格も相まって、どのシーンもほのぼのとした空気が流れています。
中でも終盤の授乳手コキと最後の添い寝は甘やかし成分が非常に強くなっています。

「エッチな目的以外でこういうのするのも案外楽しいかも…」
そして主人公を言いくるめ、精液を美味しくいただくだけのつもりが
逆に彼にほだされ、奉仕してしまう彼女の「ちょろさ」が微笑ましいです。
彼がほぼ無抵抗だからついついサービスしてしまったのもあるのでしょうけど
こうもあっさりデレてしまう性格は良い意味で夢魔らしくなく魅力的と言えます。

エッチは射精シーンが全部で3つとこの手の作品にしては少なめです。
個人的には彼の性欲の強さを踏まえて1箇所くらい連続射精をさせても良かったと思います。
くちゅ音とちゅぱ音多め、淫語と喘ぎ声それなりです。

おねショタと人外を融合したあまあまな作品です。
約100分で700円とコスパに優れてますから
おねショタ好き、年上好き、抜ける作品が好きな人には強くおすすめします。

CV:紅月ことねさん
総時間 1:37:59

オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は8点。
コスパがいいので+1してあります。

ふたりきす♡さいみん

サークル「.␣ [Dot-Space]」さんの無料の催眠音声作品。

今回紹介する作品は、声・容姿・態度のすべてが可愛い双子の女の子が
左右からリズミカルに語りかける催眠とエッチで幸せな世界に導いてくれます。

タイトル通りキスを中心とした癒しに満ちたエッチが行われており
2人が交互に、あるいは同時にちゅぱ音を鳴らしながら
それらに暗示を込めて心や体をたっぷりと温めてくれます。
女の子たちと過ごす幸せなひと時
2人の女の子にエッチな催眠をかけられキスをするお話。

A「お兄さん♪」
B「こんにちは♪」
双子は若干トーンの違うどちらも可愛い声の女の子。
自分たちに会いに来てくれた主人公を優しく迎えると
催眠を使った変わった遊びをしようと誘います。

本作品は2人が左右に陣取り上手に役割分担をしながら
催眠やエッチを進める双子系作品にあたります。
バイノーラル録音のおかげで声の質や位置の違いもしっかりしており
まるで2人が実際に近くにいるような臨場感を味わうことができます。

声質から内容に至るまですべてがあまあまな癒しに満ちた作品です。

催眠は2パート22分30秒ほど。
深呼吸や脱力といった事前の準備は特に挟まず
長い螺旋階段を下りていくイメージをするところから始まります。

B「幅は 私達3人が横に並んで ゆったりと歩ける十分な広さ」
A「       3人だけの   ゆーったりリラックスできる場所」
あたりの様子はどうなっているか、螺旋階段はどんな感じかなど
イメージしやすいよう2人が色々教えてくれるのですが
その際に上のセリフのように2人が別々のキーワードを言いながら進めてくれます。

これは双子系作品を専門に作られている
ftnr×kuroko.ぷろじぇくとさんがよく使われている技法で
イメージと同時に暗示を入れて効果的なリラックスを促しています。
これ以外にも最中は術者が2人いることを利用した演出が随所に登場します。

A「階段を降りると 頭がゆらゆらするね」
B「頭がゆらゆらすると 段々気分が良くなってきくるね」
そして階段を下り始めた直後からバックで「かつーん」と足音が鳴り
それに合わせて左右から意識がぼやける暗示を入れてきます。
カウントをテンポよく刻んで暗示の効果を強めるシーンもあり
このあたりから頭の中がぼんやりするとか、平衡感覚を失ったときのような意識の揺れを感じるでしょう。

一番下に到着した後はエッチに向けての下準備。
扉の先から聞こえる未来の自分たちの様子をイメージしながら
その音、具体的にはキスが生み出すちゅぱ音を脳裏に焼き付けます。

A「キスのえっちな音色がすーって入っていって 脳に刻み付けられちゃうんですね」
B「キスのえっちな音色がすーって入っていって 頭の中がいっぱいになってしまうんですね」
本作品のエッチはちゅぱ音に特化していますから
この音に対して聴き手がどういう感覚を抱くかはとても重要です。
だからこそ予行演習する形でちゅぱ音を聴いてもらいながら
それらをトリガーに幸福を感じたりエッチな熱が高まる暗示を入れているわけです。
音催眠っぽい要素を持っている点も本作品の特徴です。

そして最後は一旦半覚醒し、カウントを聴きながら再度催眠状態を深め
仕上げに中学生の頃の自分をイメージします。

A「キスなんてされたら きっと 一番ドキドキしちゃう時期」
B「どんどん思い出して あの頃の心を呼び覚ましてあげましょう」
中学生といえば特に男性は異性を意識し始める年頃です。
その頃の甘酸っぱい気分に浸りながらキスを楽しむ。
プレイにより熱中してもらおうとするサークルさんの配慮が光っています。

階段のイメージにちょっとした退行を絡めているシンプルな催眠です。
聴き手を青春時代の気持ちに戻し、キスを楽しんでもらえる準備を整えるのを目的に
2人が左右からリズミカルに語りかけたり暗示を入れて少しずつ深い催眠に導いていきます。

サークルさんが双子系を初めて作られるので多少不安もあったのですが
声のかけ方・セリフの間・2人の暗示の表現などを練りながら組み立てています。
基本的な作りはシンプルにして、双子の持ち味で個性を出しているような内容です。
体の重さや硬直感よりも意識のぼやけを強く感じるでしょう。

退行については先に書いた理由に加えて
エッチの内容的にもう一工夫が必要と考えてこうされたのかもしれません。
大人になって様々なエロに触れるとキスだけでは刺激が弱く感じる人もいるでしょう。
だから一時的に青春時代に戻り、女性との触れ合いを新鮮に感じ取ってもらいたかったのかなと。

まとめると、術者が2人いる利点を有効活用した割と手堅い催眠です。
ちゅぱ音が生み出す甘く温かい空間
エッチシーンは3パート24分間。
プレイは顔へのキス、耳舐め、キスです。

エッチな効果音はありません。
セルフもありません。

A「最初は ほっぺに…じゃあ 私が先にしちゃうよ」
B「やーだ 私が先にするの」
主人公を深い催眠状態へと誘導し、少年の心を取り戻させた双子は
より幸せな気分を味わわせようとほっぺに優しくキスをします。

エッチは2人が彼の顔にキスをするちゅぱ音特化のプレイです。
こちらが服を脱いだり彼女たちに体をいじられるシーンは一切ありません。
まさにキスだけでドライオーガズムを目指す非常に変わったものです。

最初の「キス1」パートは唇以外の部位をキスするプレイ。
頬、瞼、鼻、耳などいくつかの部位に事前に意識を向けるよう言われ
直後にちゅぱ音を鳴らしながら幸福感や性欲が膨らんでいくよう感覚を操作します。

B「気持ちのこもったキスをその身に受けるたびに キミは私達を受け入れて 催眠状態はますます深まっていくよ」
A「ぽわーっとした安心感が広がって この遊びを心の底から楽しむことができるの」
彼女たちの声や口調が引き続き癒しに満ちていること
ちゅぱ音が上品でしっとりとしておりペースもゆっくりなことから
どちらかと言えばエッチな興奮よりも温もりや安心感を感じるでしょう。
声や音の位置がとても近く、2人がすく近くにいるような気分もします。

しかし次の「キス2」パートに入るとエッチな雰囲気が一気に漂い始めます。
暗示を入れることの多かった前のパートとは打って変わってちゅぱ音のボリュームが増し
音についても粘性が高まり、合間に漏れる吐息も色っぽくなります。
今までが割と穏やかだったからこそ余計にエロスを感じます。

B「もういつでもキスできる お互いの熱い吐息がかかる ふふ…」
個人的に面白いと思ったのがキスをする直前にちょっとだけ焦らしてくることです。
催眠によって主人公は中学時代の心に戻っていますから
女性とのキスとなれば当然すぐにでも味わってみたいと思っているはずです。
だからほんの少しお預けして期待感を膨らませています。
意地悪に感じないレベルの効果的なアプローチと言えるでしょう。

A「3人で 愛情たっぷりのキスをしながら」
B「どこまでも どこまでも高まろうね…♪」
最も盛り上がるのは終盤に登場するダブルキス。
その名の通り2人が中央寄りに陣取りちゅぱ音を同時に鳴らし始めます。

今までで最も激しい貪るようなちゅぱ音に、股間が急激に熱くなる感覚と
ほんの少しですがジンジンする心地いい痺れを感じました。
一般的なドライよりはずっと弱いですが感覚は似ています。
肉体的な快感よりも幸福感や充実感を強く感じながら気持ちよくなれます。

このように、キスを中心とした一風変わったエッチが繰り広げられています。
雰囲気がとても良い作品
2人の女の子が心を込めてたっぷりキスをしてくれる。
男性なら誰でも幸せを感じるシチュを主観的に味わわせてくれる作品です。

双子は主人公がリアルを忘れて幸せに浸れるようにと
まずは階段を通って別の世界に行くイメージに退行要素を絡めた催眠を施し
それからキスと暗示を組み合わせて少しずつ気持ちを膨らませようとします。
術者が2人いるおかげでセリフの途切れる時間がほとんどなく
常に彼女たちが近くにいるのを感じながら聴くことができます。

催眠は特に最近の双子系作品に見られる技術が取り入れられており
暗示の入れ方、重ね方もしっかりしていて意識のぼやけを実感しやすいです。
癒し系なのを意識して一気に落とすのではなくゆっくりと催眠を深めてくれます。

エッチはタイトルのイメージをそのまま音声にしたかのようなちゅぱ音尽くしです。
2人のキャラを考えてそこまで下品な音を鳴らしたりはしません。
ですがキスをするほど声が熱っぽく変化していく様子から
彼女たちもこのプレイを楽しみ、興奮してくれているのがわかります。
3人の一体感を重視したプレイが行われています。

絶頂は最後の最後に1回。
ちゅぱ音多め、淫語と喘ぎ声ごく僅かです。

女性の温もりを感じながら快感も得られる充実した作品です。
癒しや優しさに飢えている人、バイノーラルの作品が好きな人は是非ともお試しください。

CV:三森愛乃さん
総時間 50:54

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https://www.dmm.co.jp/dc/doujin/-/detail/=/cid=d_127087zero/

早漏トレーニング(一之瀬りと編)

サークル「300y's」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、早漏に悩んでいる男性たちのために
明るいお姉さんが独自のトレーニングで改善をサポートします。

総時間15分とかなり短い作品内で6種類ものしごき方を用意し
それらを適宜切り替えながら少しずつ刺激を強くしていく実践的なプレイが楽しめます。
楽しく気持ちよく早漏を克服!
お姉さんの指示に従って早漏改善のトレーニングをするお話。

「これを聞いてくださってるってことは 早漏で…お悩みになってるんですね?」
お姉さんは明るくて優しい声のお姉さん。
早漏で悩んでいる主人公を軽く励ますと
それを改善するためのトレーニングを自ら指導します。

本作品におけるトレーニング法は「様々なスタイルでしごき続ける」こと。
オーソドックスな順手コキから始まり、握り+順手、絞り、両手、祈手、逆手と
それぞれ2分程度の短い時間で責め方を変化させながら進めます。

さらに個々の責めにスピードを2段階用意し
最初はゆっくり、次は速くとおちんちんに違った刺激が伝わるようにもしてくれます。
総合的な弱点を埋めていくようなトレーニングですね。
個々のプレイでおちんちんをしごく回数は30回程度となっています。

実際にやってみた感じではプレイを変化させる際に説明が入るため
中盤あたりまでは刺激がイマイチ弱い印象を受けました。
ですがこれはあくまで早漏改善のためのトレーニングですから
聴き手のおちんちんが弱いことを想定してこのレベルに設定されたのでしょう。
一般の人よりは耐久性に自信の無い人の方が楽しめると思います。

「あら 素敵なおちんちん♪ おっと わたしが見惚れてたらいけませんね」
もうひとつの特徴はトレーニングの最中に見せるお姉さんの態度。
早漏というレッテルを貼られて気落ちしている主人公を元気づけるために
おちんちんの立派さや耐久度の高さを褒めたり、最後にはご褒美をあげたりします。

トレーニング系の作品では普通だと完遂することを想定するものなのですが
彼女は「途中で射精したくなったらしても構わない」とさえ言います。
そして何度も聴いて最終的に完遂することで早漏を卒業できる、と。
この適度な緩さもトレーニングに対するやる気を呼び起こしてくれます。
様々な握り方で「1、2、1、2。」
エッチシーンはほぼ全編にあたる15分間。
プレイはオナニー、フェラです。
エッチな効果音はありません。

「まず最初は 優しく おちんちんに刺激を与えていきたいと思います」
トレーニングの趣旨を説明してから主人公に早速おちんちんを出してもらうと
お姉さんは手始めとして順手でゆっくりしごくよう指示します。

エッチは彼女に言われたとおりの形でおちんちんを握り
「1、2、1、2。」の掛け声に合わせてしごいていきます。

本作品のプレイにおける大きな特徴は両手を使った責めが多いこと。
2番目に登場する握り+順手では竿とカリ首を同時に責め
4番目の絞りは雑巾を絞るように両手で握って力を入れることで
多方面からの刺激に耐えられるようおちんちんを鍛え上げます。

実際にやってみたところ、絞りを行った際にカリ首の辺りが締め付けられるおかげで
かなり強めの快感が湧き上がってきました。
オナサポ系作品でも見かけることの無い独特の責めが楽しめます。

「逆手でおちんちんを握るだけで おちんちんへの刺激が変わるので おちんちんを鍛えるのにいい方法なんです」
最中のお姉さんはというと、詳しい握り方や責め方をレクチャーした後は
掛け声の間にトレーニングの目的を説明したり
射精に負けないよう応援するようなセリフを投げかけてきます。

「じゃあ 合格記念にこのまま 一気に イかせちゃいますので わたしにいっぱい精子を下さい」
彼女の甘やかしっぷりはそれだけに留まりません。
無事トレーニングを終えた後はご褒美としておちんちんを舐めてくれます。
その間、聴き手は彼女のちゅぱ音のペースに合わせておちんちんを自由にしごきます。

先ほどとは違ってちゅぱ音を集中的に鳴らすぶん、エッチな雰囲気が増しており
約4分と短めではありますが抜かせるための責めをしっかりとしてくれます。

このように、心のこもった優しいトレーニングが繰り広げられています。
練りこまれている作品
短時間ながらもしっかりとしたトレーニングを提供してくれる作品です。

お姉さんは早漏という男性にとってはある意味深刻な悩みを抱えている主人公への援助として
短時間のうちに何度も責め方を切り替えながら継続的に刺激を与えます。

「早漏トレーニング」という単語からひたすら我慢するプレイをイメージしがちですが
本作品では敢えて同じ部位を集中的に責めないことで
比較的強い刺激を与えても耐えられるような工夫がされています。
そしてこれはトレーニング自体の苦しさを解消することにも繋がっています。

「練習」とか「勉強」と言われるとなんだか妙に嫌な印象を抱く人もいるはずです。
だから彼女は途中の射精によるリタイヤも受け入れ
さらには元気付けたり甘やかすことでトレーニングに前向きに取り組めるよう働きかけます。
おちんちんだけでなく聴き手の心にも気を遣ってくれているところが見事です。

エッチは挿し絵に書いてある方法を言われた順にこなすシンプルな内容です。
ちゅぱ音そこそこ、淫語ごく僅か、喘ぎ声はありません。

早漏改善に向けて一直線に進んでいる作品です。
早漏な人を含め、自分の耐久力に不安を感じている人には特にお薦めします。

CV:一之瀬りとさん
総時間 15:31


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はありません

拷問官イリスの記憶破壊快楽拷問

サークル「へーどねー」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、明るくて人懐っこい拷問官が
巧みな話術とハードな責めで主人公の心を空っぽにしていきます。

明るい雰囲気で手厳しい拷問をする変わったシチュが特徴で
彼女はまるで弟に対するような優しい態度と口調で接しながら
飴と鞭を上手に使い分けて彼が自分から破滅を望むよう少しずつ誘導します。
明るい女の子によるとっても気持ちいい拷問
拷問官イリスにエッチな責めを受け、記憶を失うお話。

「こんにちは~ あれー まだ寝てるのかなー?」
イリスは明るくて元気な声のお姉さん。
敵国のスパイとして捕らえられた主人公に挨拶すると
彼を屈服させるためにエッチな拷問を開始します。

本作品は射精すると記憶が消えてしまう薬を注入された彼が
彼女に最初は手で、次はオナホでおちんちんを刺激され
最終的には快楽以外に何も考えられなくなる廃人へと堕ちます。

これだけを聞くとえらくやばそうな作品に思えるでしょうが
彼が痛い思いや苦しい思いをするシーンはほとんどありません。
それどころか拷問とは思えないほど明るく和やかな雰囲気が常に漂っています。

「ふふ おちんぽ大きくなっちゃったね? おちんぽって言われるだけで 興奮しちゃってるのかな?」
そう感じる一番の要因はイリス自身にあります。
彼女は彼に対して常に明るく気さくに語りかけ
プレイの最中も彼を気持ちよくさせることを強く意識した責めを繰り出します。
まるで実の弟に話しているように人懐っこく接してくれます。

彼女の仕事は彼の持っている機密情報を消し去ることですから
最初からおちんちんを執拗に責めて何度も射精させてしまえば済むはずです。
だけどそれを敢えて行わず、彼女は乳首やおちんちんにゆっくりじっくり刺激を与え
さらには射精が近づいてくると寸止めをして彼を何度も助けてあげます。

「射精すると記憶を失ってしまう。でもおちんちんは射精したくて仕方が無い」
優しさに見える彼女の行為が彼を最後の最後まで苦しめます。
快楽を与えつつ自分から堕落するよう仕向けるこの拷問スタイルこそが
本作品の最も個性的で魅力的な部分と言えます。
少しずつ確実に屈服させる容赦の無いプレイ
エッチシーンは2パート36分ほど。
プレイは乳首責め、乳首舐め、手コキ、オナホコキです。
手コキとオナホコキの際にリアルな効果音が鳴ります。

「ふふ じゃあまずはおちんちんを手のひらでー かるーくなでてあげるね」
2人の関係や薬の効果など大まかな背景を説明し終えると
イリスは手始めに彼のおちんちんを優しく撫でながら淫語を連発して勃起を促します。

エッチは身動きの取れない彼を彼女が終始責め続けます。
最初のパートは拷問初日、つまり彼がまだまだ反抗的なのを踏まえて
器具は使わず主に手や口で比較的優しい刺激を与えます。

「唇がどんどん胸に近づいてー 口から私のピンク舌が伸びてー ちゅ ずちゅ ちゅ じゅる」
おちんちんを優しく擦る、乳首を指でくりくりと擦る、口を使って舐めるなど
およそ拷問とはかけ離れたあまあまなプレイばかり。
彼女の砕けた口調も相まって普通のエッチに近い雰囲気が漂っています。
プレイの多くを聴き手視点で描くことで臨場感を出してもいます。

「あんあん喘いじゃってもいいんだよ? イかなければー 何したって大丈夫なんだから」
そして彼女はそれらを行いながら彼に素直に感じていいよと呼びかけます。
「射精しなければ記憶は消えない。だからそれにさえ気をつければ大丈夫」
一見すると優しいこの言葉こそが彼女の張った大きな罠。
少しずつ射精を受け入れられる心理状態へと誘導し、自分に屈服せざるを得ない状況を作ろうとします。

他にも聴き手の心を解きほぐすのに効果的なセリフが数多く登場します。
本作品のエッチの真骨頂はプレイと言葉責めのコンビネーションにあると私は考えています。
快楽(飴)と言葉責め(鞭)を本当に上手に使い分けているなと。

中盤から始まる手コキシーンも大きなポイント。
「ぐちゅ ちゅぴっ」という粘液質の効果音をゆっくりと鳴らしながら
射精が近づくとストップ、しばらくしたら再開するのを繰り返します。

「よかったねー 私みたいな優しい人が担当になって♪ ちゃんとお兄さんがイっちゃう直前で止めてあげるね?」
「そうねー 一回ぐらいなら イっちゃっても廃人にはならないかもね」

これだけなら他の作品にも登場する寸止めと何ら変わりないのですが
彼女は寸止めの最中に上のようなセリフを投げかけてきます。

確かに射精してしまったら記憶が飛んでしまいますから
彼女の言っていることは至極正論です。
しかしそれでは射精したい願望を鎮める手段がありません。
だからそこにすかさず「一回くらいなら射精しても大丈夫だよ」と救いの手を差し伸べてあげるわけです。
そして彼はとうとう自分から射精させて欲しいと懇願してしまいます。

結果的に彼は射精してしまうわけですが
彼女に無理矢理させられるのと、そうさせて欲しいと自ら願って行うのとでは大違いです。
敵対する人間をこういう形で射精を受け入れさせる手腕は
彼女が並みの拷問官ではないことを克明に物語っています。

そしてこのスタイルが拷問に付きまといがちな「暗さ」をある程度和らげ
聴き手がちょっとした背徳感を抱きながら気分良く抜ける環境を作り上げています。
単純そうに見えてとても奥深いプレイです。

2番目のパートは数日間拷問を受けた後のお話。
数度の射精の末すっかり従順になった主人公へのとどめに
イリスがオナホを使ったハードな責めを繰り出します。

「どうしよっかなー お願いが聞こえないなー? 激しくしてくださいお願いします でしょ?」
ここでも「きゅぷっと ぴちゅっ」と水分高めの効果音を鳴らしながら
彼女が言葉責めでさらなる屈服を何度も呼びかけます。
既にある程度の上下関係が確立されているだけあって
「変態」と軽く罵ったりおねだりを要求するなど調教色が強くなっています。

プレイも前半は徹底的に焦らし、後半は激しくしごいて何度も射精させるMを強く意識したものです。
目の前に破滅が待ち構えているのにどういうわけか止められない。
非日常的な感覚を抱きながら迎える射精はいつもと違ったものになるでしょう。

このように、心への責めを重視した面白いプレイが繰り広げられています。
優しく的確に拷問してくれる作品
痛めつけるのではなく優しく責めて屈服させる非常に珍しい拷問をしている作品です。

イリスはちょっとやそっとの拷問じゃビクともしない固い意思を持つ主人公に対して
終始優しい口調と態度で接し、さらには苦痛ではなく快楽を与える形で拷問をします。
普通に考えれば成り立つはずのない行為を薬の効果によって現実化し
さらにはそれによるちょっとした恐怖も煽りながら射精へと追い込んでいます。
心身両面へのバランスの取れた責めっぷりが実に印象的でした。

中でも一回目の射精に持っていくまでのやり取りが一際優れています。
彼女は彼が自分に対して嫌悪を感じるようなセリフを絶対に言いません。
むしろ逆に自分を受け入れ、好意を抱いてもらえるように話したり行動しています。
優しいからこそ拒むのが非常に難しいのです。

そして射精しなければ大丈夫→一回射精するくらいなら大丈夫、と表現を微妙にシフトさせ
同時に射精したくなるレベルの責めを加えることで射精への抵抗心を徹底的に削ぎ落とします。
しかもプレイを聴き手視点で語ってくれますから自分のことのように楽しめます。
相当に練られている質の高いプレイと言葉責めがされています。

エッチは責め自体は拷問として見るにはやや大人しいです。
ですがここまで書いたように精神面への責めが非常にしっかりしています。
どちらも約18分と十分抜ける長さの時間が取られてますし
カウントに合わせて射精するスタイルですから実用性も高いと言えます。

射精回数は全部で2回。
くちゅ音それなり、淫語とちゅぱ音そこそこ、喘ぎ声はありません。

真逆の方向から効果的な拷問をしている良作です。
その発想力と完成度の高さに敬意を表し、本作品をサークルさんでは初の満点とさせていただきました。

おまけは2つのプレイをミックスしたプレイの音声です。

CV:秋野かえでさん
総時間 本編…42:31 おまけ…31:42

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

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