同人音声の部屋

同人音声および催眠音声について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

2015年07月

   ● リライト
   ● おねえ催眠


あのん・Lyricism・さんで配布されている無料の催眠音声作品(全年齢向け)。

今回紹介する作品は、楽器の演奏で使われるメトロノームを鳴らしながら
お姉さんが催眠を使って心地よい眠りへと導きます。

メトロノームの音の間隔を少しずつ緩やかに切り替えながら
お姉さんの声もそれに合わせてセリフの間を長くする、といったように
全編に渡ってリズムにとてもこだわった作りをしているのが特徴です。



メトロノームを聞きながら安らかな眠りへ
お姉さんの催眠で寝かせてもらうお話。

「ねぇねぇ さっきからなんだか寝返りばっかり打ってない?」
お姉さんは素朴で穏やかな声の女性。
何か不安を抱えているのか寝付けない主人公のために
メトロノームを使った安眠誘導を施します。

催眠はほぼ全編にあたる16分ほど。
まずはタイトルにもなっているメトロノームの音を聞きながら深呼吸します。

皆さんもどこかで聴いたことがあると思うのですが
「カチ カチ」というリズミカルな音が耳に心地よく
これだけでもなんだか妙に気分が落ち着いてきます。
最初はだいたい1秒に1回のペースで鳴り続けます。

「ほら 音に合わせて呼吸をしてみて? 音に合わせる事で意識は更に集中していくよ」
もちろんお姉さんもそれをただ聞かせるわけではありません。
言葉を使ってこの音に集中し、それに合わせて深呼吸をするよう促します。
この声と音のコンビネーションが絶妙なテンポを生み出し
音だけを聴いている時よりもずっとリラックスできる雰囲気を生み出しています。

ちょっとした音楽を聴いているような感じがするでしょうね。
最初の3分を聴いただけでも意識がぼやけてくる人がいると思います。

深呼吸の後も引き続きメトロノームと彼女の声を聴くのですが
ここからはメトロノームの音が1回ずつ左右に位置を切り替えながら鳴るようになります。
しかも先ほどより1段階ゆっくりとしたペースで鳴りますから
なんだか時間がゆっくり流れているような感覚がするかもしれません。
こうやって少しずつ眠りに適したリズムへと移行していくわけです。

「右に…左に… 意識が揺れて… 右に…左に… 意識が揺れると 頭がぼーっとし始めて」
お姉さんのセリフもメトロノームを邪魔しないように
意識的に語句を短く区切りながら「揺れる」を何度も言ってきます。
ある程度音に集中できていれば自然とそれを追うようになるでしょうから
頭の中を軽く揺さぶられるような不思議な感覚が沸いてくると思います。

「頭が重くなると 考える事も億劫になって メトロノームの音が心地よく響いて 音を聴いているだけでぼーっとして もう何も考えたくない」
そして最後は声に合わせて両手、両足、頭の中を脱力します。
先ほどよりさらにもう一段階ペースが落ちた緩やかなメトロノームの音と
眠気を誘うぼんやりとしたお姉さんの声を聞いていると
特に両腕が妙に重いとか、動かしたくなくなるのを感じるでしょう。

体はぐったり、頭はぼんやり。
これから眠るのに適した心身の状態を催眠によって上手に作り上げています。



リズミカルな作品
全編を通じて流れ続けるメトロノームのリズムに声のリズムを合わせ
さらに眠りやすい状態に導く暗示を的確に入れている精巧な作品です。

催眠のペース作りをメトロノームに任せ
それをできるだけ邪魔しないようにお姉さんが考えながら声をかけています。
例えば深呼吸は4拍(約4秒)で1回するように指示していたり
中盤以降はメトロノームの合間に収まるようセリフを3~4文字で区切っていたりと
それこそ1秒単位で催眠が細かく精密に組み立てられています。

そして声と音がお互いを尊重し、引き立て合っているからこそ
2種類の楽器を同時に演奏しているような調和が生まれています。
音感的な心地よさがあるからリラックスできるということです。

もちろん暗示の組み立てについてもかなり練られています。
一番最初はメトロノームの音に集中するよう呼びかけ
深呼吸をしながらそのリズムを感覚的に掴んでもらい
それから音を左右に揺らしながらこちらも最初は音の位置に意識を向けさせ
徐々に体が重くなったり意識がぼやける暗示へとシフトします。

メトロノームの音を鳴らすだけでも十分リラックスできるのに
それに甘えず活用しながらきちんと暗示を入れているところが実に見事です。
このような作品はそう簡単に作れるものではありません。
催眠音声としての完成度は極めて高いと言い切れます。

声や音に心地よさを感じながら眠りにつける作品です。
安眠特化ということで解除音声は入っていませんから
基本的には寝る前にのみ聴くのをお薦めします。

CV:ふくぱんさん
総時間 16:19

あのん・Lyricism・
http://anosis.blog.fc2.com/blog-entry-78.html
(ページ中ほど、「12/21追記」部分にあるリンクの一番下が本作品になります)


【174khzハイレゾ】道草屋-芹-夏休み【切抜き耳かき】

サークル「桃色CODE」さんの同人音声作品(R-15指定)。

癒し系作品ではもはや定番と言っても差し支えないほどの人気を誇る「道草屋」シリーズ。
その15番目にあたる本作品は、上品でちょっぴり子供っぽい性格のお姉さんが
夕方から夜にかけて2種類のサービスをしながら癒しを与えます。

シリーズ最大の特徴とも言える臨場感抜群な効果音と環境音や
それぞれに個性を持った店員のキャラを上手に使って
道草屋で過ごすひと時をそのまま切り抜いたかのようなリアルさでお届けしています。

中でも夜の部に登場する甘噛みはまさに圧巻。
そのとてつもなく近い声や息遣いが彼女の存在を十分すぎるほどに感じさせてくれます。
演出面に力を入れた素晴らしい音の数々
道草屋の店員「芹」の怪談を聞いたり耳かきをしてもらうお話。

「お願い事 何をなされたんですか?」
芹は明るく上品な声のお姉さん。
近くにある神社にお参りしていたお客を呼び止めると
少し遠回りをしながら一緒にのんびりと道草屋に戻ります。

本作品は神社で出会った彼女の怪談を聞きながらお店へと戻る夕方の部と
沢山の虫の声や花火の音を聞きながら耳かきされる夜の部の二部構成。
前者は主に芹との時には緊迫感のある、時にはちょっぴり間の抜けたやり取りを
後者は効果音や環境音といったリアルな音の数々を中心に楽しみます。

道草屋シリーズは効果音や環境音が抜群に優れていることで有名なのですが
今回は音のリアルさをしっかり維持したまま演出面に力を入れている節が見られます。
具体的に言うと時間・場所・位置・距離によって諸々の音が小まめに変化します。
実際どんなものなのかはこの後シーンごとに説明していきます。

「春に 山菜 美味しいなーって思ってたら もう鮎ですよ? びっくりですねー」
もちろんお相手を務める芹の存在も忘れてはいけません。
道草屋店主、しかも最年長という立場からくる印象とは少し違った子供っぽい性格をしており
お客に対しても割と砕けた調子で食べ物や他の店員、日々思っていることなどを語ります。

何気ない内容のお話を意識的に間を長く取りながらゆっくりと話すのほほんとした様子に
多くの人がほのぼのとした心温まる気分を抱くことでしょう。
声の印象とは良い意味で異なる、可愛げのある女性として描かれています。
ちょっぴり怖い怪談、刻々と移り変わる音
夕方の部は歩きながら芹の4つの怪談を聞き、途中で合流した別の店員「すずな」と3人で道草屋へと帰るシーン。
当然のようにメインのサービスは怪談になります。

「ある朝 井戸に水を汲みに行って その日だけ なーんか中が気になったんですよ」
「作業を続ける 同僚の背後には 何か白く 細長いものが立っており くの字に折れるようにして じーっと同僚を見下ろしていたのです」

内容はあまりばらすとつまらなくなるなるでしょうからほぼ伏せますが
彼女の子供の頃、成長した後、とある男性、彼女の祖父と登場人物をその都度変え
誰かが死ぬなどのグロい表現は一切無しに
聴き手の背筋がちょっぴり凍るあたりの展開やオチにまとめてあります。
元々が癒し系ですから、ちょっとした涼をお届けするのを目的にしている感じです。

そして歩きながら話している雰囲気をできるだけリアルに感じ取ってもらおうと
バックで流れる彼女の足音のペースが不規則に変化し
怪談が盛り上がるシーンでは突然立ち止まって緊張感のあるセリフを投げかけたりします。
中でも2番目に登場する「だるまさんが転んだ」というお話では
その遊び方に合わせて何度も立ち止まる凝った演出がされています。

夕方の部における最大の魅力は環境音。
2人が神社からお店に戻るまでの情景の変化を音だけで見事なまでに表現しています。
例えば最初はヒグラシやニイニイゼミが鳴いていたのが
3番目のお話に入るとそれらが弱まり今度は鈴虫の鳴き声が登場
もうしばらく経つと再びセミの声が大きくなる、といった具合です。

パートやシーン単位ではなくリアルタイムで環境音が変化するのが本当に素晴らしいですね。
厳密に調べたわけではありませんが1~2分後にはガラリと切り替わっている場合もあります。
セミが複数種類いることを利用してそれぞれの鳴き声の比率まで変化させていますし
しかも突然小さくなるのではなく、少しずつ自然に消え行く演出がされています。

ここまで変化に富んだ環境音は今まで聴いたことがありません。
サークルさんご自身が言われているように、自然をそのまま切り出したかのような世界がそこにはあります。

芹「帰ったら ビールにします? 焼酎にします?」
すずな「先にご飯です」
怪談が終わった後の芹とすずなのやり取りも聴きどころ。
年上の芹をすずなが制御する形でテンポの良いやり取りが交わされます。
途中で2人して童謡を歌うシーンがあったりと、先ほどまであった緊迫感は一切なくなり
スッキリとした気分で次の夜の部に進むことができます。
超至近距離の甘噛み
続く夜の部は舞台を外から道草屋のとある一室へと移し
芹に耳の甘噛みやマッサージ、耳かきをしてもらいます。
時間が進んだこともあって環境音は鈴虫がメインになり、先ほどよりも静かな雰囲気が漂っています。

ここでの最大のポイントは耳かきではなく甘噛み。
右耳→左耳の順にはむはむする至って普通のサービスなのですが
その音や息遣いが半端なく近いです。

当サイトでは主にバイノーラル録音の作品で「声がすごく近いよ」と言うことが結構あります。
ですがそれらは耳の真横に唇があって話しかけられてる感じなんですね。
それに対して本作品は「もう耳に唇が触れてるんじゃないか?」と思えるくらいの近さがあります。
従来の至近距離からさらに一歩進んだ超至近距離での甘噛みです。

私はそれこそ浴びるほど音声作品を聴いてますから、甘噛みも当然かなりの作品で経験しています。
ですがこの作品の甘噛みを聴いた瞬間衝撃が走りました。
その合間やセリフをしゃべる時に漏れる微かな吐息までクリアに、リアルに聞こえます。
体験版にも収録されてますので気になった方はここだけでも是非お試しください。

続く耳かきは24分30秒ほど。
膝枕の体勢で左耳→右耳の順に耳かき棒で大きな汚れを、洗浄液に浸した綿棒で小さな汚れを取り
最後に軽く息吹きをする比較的シンプルなものです。

耳かき棒は「じじー ずりっ」と細くちょっぴり堅さのある音
綿棒は「すりじょり ぷす ぱち」とふわふわした柔らかい音が使われており。
前者は穴の入り口だと長めのストロークでゆっくりと、奥では大きく動かさず中でほじほじと掻き出すように
後者は耳の壁を優しくなぞったり穴の中でゆっくり回転させる動きをします。

どちらの音も聴き手に配慮した柔らかな質感が耳に心地よく
作品の雰囲気を損なわない形でリアルな耳かきがされています。
道草屋シリーズは奇抜なサービスを取り入れるよりも、基本をきっちり押さえる傾向が強いです。

「毎年 花火が ひゅー どーん ごろごろしてると 音だけ 聞こえてきて」
そして夏の夜にふさわしい打ち上げ花火の音が耳かきに彩りを与えます。
会場からお店までの距離が遠いのか、花火の音はボリュームが結構抑えられてますし
華やかではあるけど耳かきの静かさを壊すほどではありません。
あくまで環境音としての役割に留めてあります。
ちなみに花火の音は前半の左耳パートでのみ鳴ります。

「そういえばですね まったく関係ないお話なんですけど 日が落ちてから ずーっと じーって鳴いてる虫 いるじゃないですか?」
最中の芹はというと、付近に生息する虫や鮎釣りなど何気ない話をすることがほとんどで
店員として癒すのではなく友達に語りかけるような親しさがあります。
特に後半の右耳をお掃除するパートでは成長するすずしろの様子をしみじみと語るなど
のほほんとした態度の裏にある店主としての顔も垣間見えます。

このように、夏の夜をテーマとした質の高い耳かきが繰り広げられています。
音声作品の壁をひとつ乗り越えている作品
既存の音声作品には無かったものを2つも持っている稀有な作品です。

道草屋とその周辺で芹たちと過ごす様子をそのまま録ってきたんじゃないかと思えるほどに
声・セリフ・効果音・環境音のバランスが極めて高い領域で取れています。
以前から強力な武器としていた様々な音や彼女たちの個性に加えて
本作品では音の移ろい、位置と距離感の向上の2つに挑戦し成功を収めています。

前者は夕方の部における環境音の変化に色濃く出ています。
昨年あたりから環境音をバックで鳴らす作品が徐々に増えつつありますが
それらの多くは単一の音を流したり、複数の音を重ねるといった表現がされています。
過去の道草屋シリーズもそうでした。

しかし本作品ではそれこそ数十秒単位で構成要素やボリュームの強弱を変化させ
それによって2人のいる場所の周りの自然状況を間接的に表現しています。
夏なら木が多い場所だと当然セミが鳴いてるでしょうし
草むらが多ければそのあたりに生息する生物の声がより大きく聞こえてきます。

これを音だけでリアルタイムに表現しているのは見事と言う他ありません。
実際に歩いて録音されたのか、はたまた多大な苦労を伴う編集の成果なのかはわかりませんが
こういう環境音の使い方がされている作品は初めてです。

もうひとつの位置と距離感は先ほど説明した甘噛みがいい例です。
バイノーラル録音の普及に伴い、ここ2年で音声作品のクオリティは飛躍的に向上しました。
そして「ここまできたのだから、もうこれ以上の劇的な変化は無いだろう」とも思ってました。

その価値観を根本的に破壊してくれたのがこの甘噛みです。
正直度肝を抜かれました。
音声作品という媒体にある限界をひとつ突破しています。
怪談や耳かきといったサービスについてももちろん十分なクオリティを持っています。

癒し系作品の新しい可能性を示してくれている名作です。
この内容で価格が800円なら相当に良心的と言えます。
以上のことから本作品を同サークルさん5本目の満点とさせていただきました。

CV:芹…雁庵うずめさん すずな…藤堂れんげさん
総時間 夕方の部…48:22 夜の部…51:02 合計…1:39:24

オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

FANZAの体験版はこちら
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サキュバスに立体音響で搾精されちゃう音声(副音声付き)

サークル「Ak Voice」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、大人の色気漂う上品なサキュバスが
2人きりの世界で様々な方法を取りながらオナニーを応援します。

バイノーラル録音の一番の長所とも言える「声の臨場感」を最大限に活用しており
彼女は実際に話しかけているように声の位置や距離を小まめに切り替えながら
至近距離からエッチな声やちゅぱ音をたっぷりと聞かせます。

他にも仮想世界を利用して別々に語りかけてくるシーンがあったりと
サキュバスらしさを感じさせる変わった演出も登場します。
夢の世界で気持ちのいいオナニーを
サキュバスの声に従いながら2種類のオナニーをするお話。

「こんばんは 今 あなたがどこにいるか わかる?」
サキュバスは色っぽく落ち着いた声の女性。
主人公を誰にも邪魔されない夢の世界に案内すると
彼の「女性にいじめられたい」欲望を満たすためにたっぷり搾精してあげます。

本作品のエッチは大きく2つのパートに分かれており
最初のパートは彼女に物理的な責めを受けながら
後のパートは彼女のオナニーを眺めながらオナニーをします。

どちらのパートも比較的早い段階でオナニー開始の合図を出し
しごく速さや強さはほぼ聴き手の自由に任せ、その間に彼女が肉体的・精神的な刺激を与えるスタイルです。
オナニーそのものを制御するのではなく、エッチな要素で興奮を促すタイプのオナサポですね。
おちんちんに刺激を与える時間が十分に取られた実用性重視の作りをしています。

そしてサキュバスと実際に向かい合ってオナニーしている雰囲気を出すために
彼女はシーンに応じて左右にスライドさせたり、あるいは急接近したりと声を小まめに移動させながら語りかけてきます。
紅月ことねさんのバイノーラルは現在においても非常に高いクオリティを持っており
特に彼女が耳元で囁きかけてくるシーンでは、耳を軽く撫でられるようなゾクゾクした感覚が味わえます。

「心への声と 耳への声 これからこの二つで あなたを ドロドロにしてあげるわ」
また「副音声付き」とあるように一部のシーンで彼女の声が二人に増え
片方は普通のセリフを、もう片方は擬声語やエッチな声を漏らす
のも大きな特徴です。

双子系作品のように別々のセリフをしゃべったりするわけではないのですが
リアルな音質で左右から別々の声や音が聞こえてくるひと時はとても濃厚に感じられます。
女性が放つ声や音の長所をとことんまで活かしている作品と言えるでしょう。

「私は決して 無理矢理精を奪うようなことはしないわ あなたが望んだから 私はここにいるの」
今回お相手を務めるサキュバスは精液に対して一定以上の執着心は持っているものの
無理矢理搾り取るような行為を好まない上品な女性です。
それを反映してサキュバスモノにつきもののハードな責めはほとんどなく
射精シーンも各パート1回ずつと随分控えめになっています。

そういうわけでサキュバスにとことん搾り取られたい人には物足りなく感じるでしょうが
女性に優しく、それでいてちょっぴり意地悪にリードしてもらう気分は味わいやすいです。
属性的にはややMあたりが一番楽しみやすいかなと。
サキュバス自身がオカズになるエッチな要素満載のプレイ
エッチシーンは2パート33分間。
プレイは玉揉み、オナニー、耳舐め、乳首舐め、サキュバスのオナニー、キス、乳揉みです。
サキュバスがオナニーする時にのみ下品な効果音が鳴ります。

「まずは あなたのペニスを見せて?」
夢の世界やこれから行うプレイについて一通り説明した後
サキュバスは主人公にパンツを脱ぐ指示を出し、おちんちんを勃起させるための玉揉みを始めます。

エッチは彼女の指示に従い、エッチな音声を聞きながらオナニーします。
最初の「玉揉み・手淫・耳舐め・乳首舐め」パートは女性に責められる気分を重視したプレイ。
4分程度玉揉みをして準備を整えてからオナニー開始
その後は耳舐め・乳首舐め・言葉責めを受けながら合図が出るまでひたすら射精を我慢します。

サキュバス1「温かい感触が あなたの敏感なところに まとわりつくわ」
サキュバス2「きゅっ きゅっ きゅっ きゅっ」
そしてプレイ開始直後からサキュバスは二手に分かれてプレイを盛り上げます。
玉揉みは「きゅっ きゅっ」、オナニー開始直後は「シコシコ」と言うだけの効果音代わりに近い役割だったのが
耳舐めや乳首舐めに入るとそれぞれの形状に適したハードな舐め音へと変化します。
ちゅぱ音はペースが速く水分高めなものの舐め方は上品な場合が多いです。

「気持ちいいに決まってる だってあなたは変態だから 私に見られてオナニーするのが大好きな 変態だから」
もうひとつの興奮材料となる言葉責めは「変態」を絡めたセリフをマイルドな口調で言ったり
パンツを脱いだ直後のおちんちんのみすぼらしさをけなすなど
凹ませるよりは羞恥心を煽ることを目的としたものがほとんどです。

ことねさんと言うと女王様キャラの印象を抱いている人もいるでしょうが
それとはまったく違う年上の優しいお姉さんに近いキャラを演じられています。

続く2番目の「相互オナニー」パートは彼女のオナニーをオカズに射精するプレイ。
前のパートでこちらのオナニーを見てすっかり欲情したサキュバスが
自分のおっぱいやおまんこをいじくりながら艶かしい喘ぎ声をたっぷりと漏らします。

「力ずくで組み伏せて 無理矢理後ろから 私のおまんこ おちんちんを突き入れる妄想」
副音声システムのおかげで喘ぎ声がパートの大部分で流れ続けること
後半に入るとおまんこを激しくかき回しているような水音が鳴り始めること
メインの声が自分とエッチをしているイメージを語ること、など
前のパートに比べてエロのパワーが比べ物にならないほど高くなっています。

オナニーを見せ合っているシチュも手伝って、射精したくて堪らなくなる人がきっといるでしょうね。
中でも喘ぎ声のボリュームが多いですから好きな人ほど楽しめると思います。

このように、様々なエッチな要素を叩きつけるプレイが繰り広げられています。
ストレートに興奮させてくれる作品
女性特有のエッチな声や音をふんだんに使って射精したい気分へと導いてくれる作品です。

サキュバスは冒頭から意識して至近距離で語りかけながら
一定の時間ごとにプレイを切り替えて段階的にエッチな興奮を高めていきます。
やってること自体は結構オーソドックスなのですが、音声のクオリティが非常に高いため
女性に寄り添われている、あるいは見られている気分が自然と湧いてきます。

そして音声作品におけるエッチな要素の代表格とも言えるちゅぱ音と喘ぎ声を多めに用意し
前者は最初のパート、後者は次のパートと主役を被らないよう配置しながらプレイを組み立てています。
いかにリアルといえども喘ぎ声を延々流し続けるだけではどうしても飽きがきます。
それを防ぐために適度に休憩したり、別のプレイを交えたり、強弱を変化させたりしています。
エッチな要素の使い分けが上手な作品です。

「また会いましょう あなたのこと 大好きよ」
ですがサキュバス、しかも声の担当がことねさんということで
それから期待されるハードなエッチには程遠い内容になっているのはやはり残念です。
物理的な接触を極力避けるプレイもサキュバスモノとしては物足りないですし
連続射精も無いとなるとサキュバスというキャラを持て余しているように思えます。
性に対する貪欲さがもう少しあったほうがより抜きやすいのではないかなと。

エッチは後のパートの方が断然抜きやすいです。
喘ぎ声が段階的に激しくなっていくのと途中からくちゅ音が加わるのが大きいです。
喘ぎ声それなり、ちゅぱ音そこそこ、淫語とくちゅ音ごく僅かです。

とことんまでマイルドに仕立て上げているサキュバス系作品です。
喘ぎ声が好き、女性にちょっぴり意地悪されるのが好きな人にお薦めします。

CV:紅月ことねさん
総時間 46:39

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

稲荷神のやすらぎ催眠

サークル「メロン100%」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、やや子供っぽい雰囲気を持つ心優しい神様が
催眠を使って主人公の悩みを取り除いたり性欲解消のお手伝いをします。

「やすらぎ催眠」の名の通り癒しをかなり重視した内容となっており
全編にわたってのんびりと話す彼女の可愛い声や
聴き手にある程度の選択肢を設けた催眠が心にゆとりを与え、リラックスした気分にさせてくれます。
迷い人に心の安らぎを
稲荷神(いなりのかみ)の催眠やエッチなサービスで心身をリフレッシュするお話。

「ん? 君は どうしたの? こんな夜更けにここに来るなんて」
稲荷神はのんびりと話す可愛い声の女の子。
心に安らぎを求めた人が来る場所へと迷い込んできた主人公に声をかけると
彼の悩みを取り除くお手伝いをしてあげます。

彼女は挿し絵の通り人間と狐の両方の特徴を持った容姿をしており
神様らしからぬ人懐っこい態度で常に接してくれます。
声の質が甘いのに加えて、意識して間を長く取りながら語りかけてくれるため
催眠抜きでもなんとなく落ち着くとか眠くなる気分がするでしょう。
テーマの癒しに適した穏やかな空気が終始漂っています。

「一言一言に意識を集中するように聴いてくれてもいいし 音楽を聞き流すように かるーく 耳に入れてくれてもいいんだよ」
また彼女は催眠やエッチを行う最中、至るところで聴き手にある程度の選択権を与えます。
何から何まで催眠者がやってくれるタイプの作品に比べて自由度があり
これも彼女の声に対する受け入れやすさやリラックスを助けています。
適度なゆるさのある催眠といった感じです。

催眠はおよそ31分間。
最初は深呼吸をしたり両手両足の脱力をして心身をリラックスさせます。

「肩の力を抜いて 鎖に釣られた全身を そっと 横たえるように 水の流れに身を任せるように」
「ほら 君の右手の鎖が 音も無く消えていく 消えていく すーっと 砂のように 淡く 淡く 儚く 雪のように」

やってることが至ってシンプルなのに加えて、彼女は聴き手が取り組みやすさを感じるようにと
これらを行う際にわかりやすい比喩を交えてコツを教えてくれます。
一通りやり終えた段階で現在の心身の状態を確認するよう呼びかけてもくれますし
催眠に不慣れな人に対する心遣いが随所に見られます。

お次は緑、青、白、黄など彼女が挙げるいくつかの色から好きなものを選び
それが持つ印象をイメージしながら心地よい気分を全身に広げていきます。

「見渡す限り 青々とした草原の中 心落ち着く色」
「どこまでも飛んでいける 君の心を軽くしてくれる 魔法の羽 不思議な 安心感を持った色」

色は信号など人間の日常生活に密接している要素ですから
皆さんも無意識的に何らかの感覚を抱いているはずです。
それを彼女は活用し、さらに心にプラスに働く感覚を強調することで
癒しの気分を効果的に膨らませようとしてくれます。
候補をいくつか用意しているのも本作品の特徴に沿っていて面白味があります。

「君の心に安らぎが戻りますように 嫌なことを全部忘れますように 包まれて 落ちていく 深く 深く 深いところまで」
そして最後は改めて深呼吸をしながら彼女の声に耳を傾けます。
囁くような優しい声でゆっくりと語りかけてくれる空間は癒しに満ちており
そのまま眠ってしまいたくなるほどの安らぎを感じる人もいるでしょう。

古典系の技法をとことんまでゆっくり施しているゆったりした催眠です。
聴き手の心を解きほぐしリラックスした気分を与えることを目的に
深呼吸や分割弛緩といった催眠音声ではお馴染みの要素を
ゆっくりとした口調で意識的に間を長く取りながら少しずつ進めていきます。

そして合間合間に小休止の意味も込めて聴き手に感覚を実感してもらう時間を設けたり
「~かもしれない」といった婉曲な表現を多めに用いたり
イメージをする際に複数の選択肢を設け、自由に選んでもらったりしています。

あらゆる要素をゆるいもので統一し、その印象によって癒しを与えているわけです。
このおかげでリラックスや眠いといった癒しの感覚がかなり強く得られます。

しかし、比喩やイメージの描写に力を入れるあまり
「力が抜ける」「重くなる」といった心身の変化を促す暗示が少なくなっており
眠くはなっても催眠特有の見えない力で押さえつけられるような不思議な感覚は味わいにくいです。
また〆にあたる深化も「深く」を数回言うだけの極めて淡白なものになっています。

序盤に深呼吸などをして聴き手をリラックスさせるのは
結局のところ暗示を受け入れやすい精神状態に誘導するためです。
その準備に力を入れ過ぎたあまり、肝心の深化が弱くなっているのは本末転倒ではないでしょうか。
最低でもカウントを絡めた前後の暗示でビシッと落とすシーンが1回は欲しいところです。

まとめますと、癒しは感じるけど催眠に入った感覚はいまいち実感しずらい催眠です。
自分のものではない手にしごかれる快感
エッチシーンは17分30秒ほど。
プレイはオナニー(擬似手コキ)のみです。

エッチな効果音はありません。
セルフは有りになります。

「余計な力が入らないように 君の両手におまじないをかけちゃおうね」
じっくりと時間をかけて主人公に催眠を施した稲荷神は
その効き具合を確認しようと彼の両手にお札を貼り付けます。

エッチは先の脱力で両腕の自由を奪われた背景を利用し
彼女がこちらの両腕のコントロールを奪ってある程度好きに動かしながら
感覚操作の暗示や間接的なイメージによって興奮を促し、射精へと追い込みます。
淫語などのストレートなエロを控えめにした催眠色の強いプレイです。

「頭の中に気持よさが広がると同時に 少し汗ばんできた体 隣にいる私を 意識して 速まる胸の鼓動」
プレイの序盤はオナニーをより楽しむための下準備として
お札を貼られた腕を彼女の声に合わせて上下したり
主に熱や興奮が高まる暗示に耳を傾けます。

催眠パートに比べて時間がかなり短くなっていることもあり
人によっては慌しさを感じるかもしれません。
私の場合腕浮揚はさっぱりでしたが、温感操作は腕の裏あたりが軽くピリピリする感じがしました。

本格的なオナニーをする時間はおよそ8分間。
右手でおちんちんを、左手で別の性感帯を好きにいじらせながら言葉で気持ちを煽ります。

「AV? エッチな本? ゲーム? エッチなサイト? 誰でもいいから ひとつ思い浮かべてみて? そのときの興奮を思い出して欲しいなぁ」
ここでは聴き手が過去に体験した印象的なオナニーをイメージさせ
その時使っていたオカズによって興奮させる変わったアプローチが登場します。
彼女におちんちんをいじられてることを意識させるとか、言葉責めをしてくることはなく
あくまで聴き手が自分自身で気持ちよくなれる環境を整えることに徹しています。

このように、他人に操られている気分を重視したエッチが繰り広げられています。
適度に癒される作品
全体に漂う様々な癒しの要素に魅力を感じる作品です。

稲荷神は主人公を心身共にスッキリした気分で送り出すために
終始優しい面持ちでのんびりと語りかけながら催眠とエッチを進めます。
時間に対してやることが意外に少ないおかげで、文字通り頭を空っぽにしながら取り組める気楽さがあり
慌しい日常生活を送っている人ほどいつもと違ったいい気分が味わえます。

「ゆらゆらと ふわふわと 一緒に眠ろう?」
何より稲荷神自身のほんわかとした佇まいが非常に印象的でした。
エッチのごく一部でちょっぴり意地悪な素振りをするところもありますが
基本的にはこちらが安心できるよう気配りしながら優しい言葉をかけてくれます。
神様なんだけど動物に見られるような子供っぽい側面を持つ愛らしいキャラです。

しかし本作品は催眠音声ですから、癒しの感覚だけでなく催眠状態にきちんと誘導し
それでしか味わえないタイプのエッチを楽しませることも大事です。
その観点で見た場合、いささか難があるというのが正直な感想です。

やはり一番のキーは深化でしょうね。
ここをもっとしっかり行っていれば後のエッチが随分違うものになっていたはずです。
そこに至るまでの過程はしっかりしていたので尚更惜しく思います。
まだ活動を開始されたばかりのサークルさんですから今後に大いに期待したいです。

エッチについては腕のコントロールを奪っていたので運動操作主体でいくのかと思いきや
実際は自由にしごかせて感覚操作やイメージでの感度上昇を促していたところが気になります。
数回寸止めさせてから射精させる流れの方が自然だし抜きやすいんじゃないかなと。
テーマの癒しを重視するなら腕の力を戻して自由にしごかせるのも有りです。
淫語ごく僅か、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

タイトル通り十分な安らぎを与えてくれる作品です。
仕事で嫌なことがあったなど、リアルに疲れている人には特にお薦めします。

CV:餅よもぎさん
総時間 1:04:15

オススメ度
■■■■■■□□□□ 6点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は5点。
コスパがいいので+1してあります。

あと本作品の解除音声はそのまま寝る流れになっています。
直後に出かける用事がある人は無料作品などから解除音声を用意し、聴いてください。

2021年4月1日追記
再レビューをアップしました。
http://doonroom.blog.jp/archives/85353273.html

酔った妻と一緒にイチャイチャお酒飲んで、ドМ調教してもらう音声

サークル「ナイトフレンド」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、丁寧な言葉遣いをする可愛い奥さんが
酔った勢いでエッチなおねだりをしたり、逆に主人公のエッチなお願いを叶えてあげます。

お酒を絡めたあまあま・ドM両方のエッチが行われているのが特徴で
シーンごとに酔いっぷりを声や言葉遣いで上手に演出しながら
彼女は後になるほど意地悪で変態的なプレイをします。
雰囲気は結構マイルドなので調教モノの作品に触れてみたい人にうってつけと言えます。
お酒を飲みながら思いのたけを吐き出す妻
妻とお酒を飲んだりエッチしたりするお話。

「おまたせー ふぅ 皿洗い やっと終わりましたー」
妻はおっとりとした可愛い声のお姉さん。
夕食の片づけが終わり主人公と一緒にお酒を飲み始めると
普段は訊けないような質問をしたり夫婦生活の愚痴をこぼし始めます。

本作品は全部出3つの音声で構成されており
一番最初に聴く本編パートは2人がお酒を飲み始めてからエッチの前戯をするまで
その後の2パートが射精シーンを含めた本格的なプレイの様子が描かれています。
そしてこの2つのエンディングはまったく正反対の属性を持ったプレイが行われています。

「ラブラブ騎乗位エンド」「ドМ家畜調教エンド」という名称からなんとなくわかるように
前者は夫婦らしいラブラブなプレイ、後者はMな主人公を満足させるための変態的なプレイです。
本編パートが雰囲気・プレイ共にあまあまなので
皆さんの好みや属性によって聴くパートを選ぶのがいいでしょう。

…と言いたいところなのですが、ぶっちゃけるとラブラブ騎乗位エンド目当てで聴くのはお薦めできません。
時間が4分程度、しかもピストン音が入っていないこともあるのですが
ドМ家畜調教エンドがそれに比べてかなりぶっ飛んだプレイをしており
本編パートとの大きさ落差もあって抜きやすいからです。

処女作「変態オナニーサポートサービス~上級者コース~」で過酷なプレイを行っていたり
その次の作品では卒業アルバムを使った屈辱的なプレイをしていたりと
ナイトフレンドさんはドM向けのプレイを取り入れた作品を得意とされています。
本作品でも心身への責めの強さ、巧みさはなかなかのものです。

以上のことから私は調教モノの作品に挑戦してみたい人に最も適していると考えています。
ドMの人だと雰囲気が甘すぎて物足りなく感じるでしょうから
ややM~Mあたりの属性の人が一番楽しめると思います。

「私はお酒に強いので酔いませーん いつまでも子ども扱いしないでください」
「久しぶりに2人っきりでろめるんだからぁ 今日はおおいっきり楽しむの」

もうひとつの大きな特徴は妻の酔いっぷり。
最初は普通のしゃべり方をしていたのが徐々に呂律がまわらなくなり
後のほうになるとトロンとした声で甘える言葉を投げかけてきます。

酔った勢いで主人公の惚れている部分を告白したり
自分にもっと構って欲しいとおねだりする姿がとても可愛く
そういう可憐な女性だからこそ、この後行われるドM調教への期待感を高めてくれます。
最初は甘く、最後は意地悪に
エッチシーンは3パート24分30秒。
プレイは耳舐め、オナニー、妻のオナニー、フェラ、SEX(騎乗位)、土下座、足の匂い嗅ぎ、豚の鳴き真似です。
エッチな効果音はありません。

「あぁん 酔ってきたら暑くらってぃたらぁ ちょっと上着脱ぎましゅねぇ」
酔って体が火照ったことや最近ご無沙汰なこともあり
妻は自分の服を脱ぎ、大きなおっぱいを晒して彼に「エッチしたい」とアピールします。

エッチは本編とラブラブ騎乗位エンドは夫婦らしくお互いを気持ちよくするスタイル
ドМ家畜調教エンドだけは彼女の指示に従いながらプレイします。
最初の本編パートは準備的な意味合いが強いので射精シーンは無いのですが
こちらの体を責めながら彼女が自分の興奮具合をストレートに伝えてくれます。
ちなみに彼女はエッチシーンの多くを囁き声で語りかけてきます。

「そんな目されたら 私も興奮してきちゃう おまんこ もうグチョグチョだよ」
彼の耳をゆっくり、ねっとりと舐めながら自分もオナニーをしたり
包皮を剥かせて露になった亀頭を少し観察してから嬉しそうにフェラをするなど
男を悦ばせることを常に意識しながらプレイをしているのがいいですね。
彼女の声や仕草の可愛さもあって雰囲気も甘く、精神的にも満たされます。

分岐後の片方にあたるラブラブ騎乗位エンドは名前の通りSEXがメイン。
挿入後は妻の声が一気に近づき、切なく震えた声を漏らしながら小刻みな呼吸を繰り返します。
聴いた限りではこことドМ家畜調教エンドはバイノーラル録音のようです。

「イクッ イクから あなたも出してっ」
妻役の誠樹ふぁんさんが演技を頑張られてはいるのですが
実プレイ時間が2分程度、しかも絶頂するのは彼女だけで主人公の射精表現は無しと
オナニーするには色々と厳しい部分があります。
プレイ時間が最低でも10分は欲しいところです。

対するドМ家畜調教エンドは時間が9分と長めに取られており
服を脱がせて四つんばいにさせる、土下座しながら恥ずかしいセリフを言う
鼻が接触するくらいの至近距離で彼女の足の匂いを嗅ぐ、など
もう別作品なんじゃないかと思えるくらいにまったく違ったプレイが繰り広げられます。

「ただ匂いを嗅ぐだけじゃつまらない 家畜なんでしょ? 豚みたいに 鼻を鳴らして匂ってごらん?」
「もっと鼻を鳴らしなさい ブヒブヒ鳴くだけの 家畜に成り下がれ」

M心をとりわけくすぐるポイントは豚扱いされること。
妻は普段通りの口調でやや手厳しい言葉責めをしながら
こちらに本物の豚のように鼻を鳴らすよう指示します。

しかも彼女は汚いものを扱うように決して手を触れないし、その体に触ることも許しません。
妻である女性に見下され、屈辱的なプレイを命令され、目の前で情けなく射精する。
一番近しい存在だからこそ余計に恥ずかしい思いがこみ上げてきます。

このように、パートごとに違った方向性を持つ個性的なプレイが繰り広げられています。
大きなギャップが興奮を誘う作品
ドМ家畜調教エンドとそれ以外のパートにおける際立った扱いの違いが魅力的な作品です。

仕事を頑張っている主人公のために自分のことを我慢できる貞淑な妻が
お酒の力を借りてエッチをしながら日頃の欲求を晴らします。
本編とラブラブ騎乗位エンドはその目的に沿ったやり取りやプレイが行われているのに対し
ドМ家畜調教エンドは立場を完全に逆転させ、主人公のM性を満たすプレイをしています。
この正反対の方向性を上手に繋ぎ合わせてひとつの作品を作り上げています。

中でもやはりドМ家畜調教エンドのレベルがかなり高いです。

服を脱がせて四つんばいにするだけならまだしも、額を床に擦りつけながらおねだりさせたり
その後ご褒美を与えるフリをして結局お預けにするなど
指示自体が変態的なだけでなく心の責めっぷりも容赦ないです。
ここだけは夫婦ではなく主従の関係が色濃く現れています。

ただ彼女の態度が冷たくなったり厳しい口調で言葉責めをしてくるわけではないので
プレイの変態性に対して雰囲気は意外に甘く、擬似プレイあたりに留まっています。
ですから本格的なプレイを望む人にはやや物足りないでしょうが
こういう分野に踏み込んでみたい人には丁度いいのではないかなと。

エッチは各エンディングパートの時間をできればもっと長く取って欲しかったです。
お酒を飲み始めてからエッチを始めるまでに10分かけているのが原因です。

総時間が40分弱しかない時点でエッチに割ける時間は限られていますし
そこにドラマ要素を加えるとエロボイスの本分とも言える「抜き」が弱まってしまいます。
素材がいいだけにもっと長くエッチを楽しみたかったです。
淫語・ちゅぱ音そこそこ、喘ぎ声ごく僅かです。

正反対の要素を混在させている風変わりな作品です。
女性に軽く意地悪されたい人、調教という分野に興味のある人にお薦めします。

CV:誠樹ふぁんさん
総時間 本編…23:14 ラブラブ騎乗位エンド…4:19 ドМ家畜調教エンド…10:11 合計…37:44

オススメ度
■■■■■■□□□□ 6点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は7点。
やや割高なので-1してあります。

逆痴漢電車お姉さん~満員電車でこっそり快楽に落とされていく4日間~【バイノーラルささやき連続射精シリーズ】

サークル「ristorante」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、優しくてエッチが大好きなお姉さんと
主に電車の中で時には控えめに、時には大胆に様々なエッチをします。

ひたすら明るく、それでいてエロい抜きを重視したプレイが行われており
彼女は常に密着して囁いたり甘い吐息を漏らしながら
少しずつご褒美をあげる形でプレイ内容や射精の回数をエスカレートさせていきます。
淫乱お姉さんからのエッチなご褒美
満員電車の中でお姉さんと4種類のエッチをするお話。

「うふふっ こんにちは」
お姉さんは色っぽくて落ち着いた声の女性。
満員電車の中、主人公の後ろに密着して囁きかけると
日々のストレスで欲求不満が溜まっている彼をスッキリさせてあげます。

本作品は彼に目をつけた彼女がこっそりと一方的に襲う1日目から始まり
乗客に見せつけるような激しいSEXをする4日目までの様子が1日単位で描かれています。
痴漢あるいは痴女モノと言えば他人に見られるスリルを楽しませる作品が多いのですが
こちらはそういうブラックな部分にはあまり触れず、常に至近距離から囁きかけて密着感を出しながら
女性に責められ弄ばれる快感を味わわせる
ことを意識したプレイが行われています。

お姉さんのキャラが終始甘いこともあって雰囲気はかなりマイルド。
自分の欲望を押し付けるのではなく、主人公もきちんと楽しませながら責めていますし
ややMあたりをターゲットにした比較的誰でも聴ける内容に収まっています。

「ね? いいでしょう? 私に あなたのこと 滅茶苦茶にさせて欲しいの」
じゃあ痴女らしさが欠片もないのかと言えばそうでもありません。
お姉さんはプレイが始まると主人公のすべてを搾り取るかのような激しい責めを繰り出します。

エッチな描写のある5パート中3パートで連続射精をしていると言えばなんとなく伝わるのではないでしょうか。
終盤には4連続で射精するパートなんかも登場しますし
その性に対する貪欲さはまさしく痴女ならではと言えるでしょう。
最中に投げかけられるセリフも男心をくすぐるものが多いです。
段階的にレベルを上げる充実したエッチ
エッチシーンは4パート55分(オマケも合わせると5パート64分)。
プレイは本編が手コキ、耳舐め、オナニー、素股、SEX(バック、対面座位?)、キス、乳揉み
オマケがフェラのみです。
手コキ、オナニー、素股、SEXの際にややリアルな効果音が鳴ります。

「ほーら こっそりしてあげるから あなたはあまりおっきな声出さずに…ね?」
満員で身動きが取れない状況を利用して主人公の説得に成功したお姉さんは
自分の唾液で指を湿らせてから彼のおちんちんをしごき始めます。

エッチは前半2パート+オマケは彼女がリードし、残りの2パートはお互いが主導権を入れ替える形で進みます。
1日目の手コキパートは関係を結んだばかりなこともあり
戸惑う彼に彼女が車内エッチと自分の素晴らしさを教えてあげます。

「とっても逞しいおちんちん 素敵」
「ほーら みんなの前でイっちゃうのよ とっても素晴らしいことだと思わない?」

やや抑えた声で放たれる淫語交じりのセリフ、合間に漏れる艶かしい吐息
そしてほんの少しではありますが見られる快感を煽るセリフが股間を熱くしてくれます。
射精が近づくほど速くなる粘液質な手コキ音もいいですね。

「イってる最中に 激しくされるの 気持ちいいかしら?」
そして本作品のエッチにおける最大の聴きどころは射精シーン。
射精の最中だけでなく終わった後も彼女は一切手を休めずおちんちんを激しくしごき続けます。

連続射精を行う音声作品の多くが射精後に30秒~1分程度のインターバルを挟んでいるのに
本作品はそれを一切なくし、そのまま2回戦へと突入させています。
これが本作品のエッチをハードと言う理由のひとつです。

そんな彼女主導のプレイが切り替わり始めるのが3日目の素股パート。
先ほどとは逆に主人公がお姉さんの後ろにまわっておちんちんを股へと差し込み
彼女が腰を動かしながらお互いの性器を刺激します。

「ダメよ あなたが動いたら スルッて入っちゃうから」
パンツ越しにクリトリスを擦られる度に艶かしい喘ぎ声を上げながら
彼女はしきりに彼の決心次第でこのままSEXへと持ち込めることをほのめかします。
そして1回目の射精を終えた後に彼にも動くことを許すなど
彼の男を試す形で2人が一緒に楽しめる環境へとシフトさせています。

合意の上でのエッチになるので痴漢っぽさは薄くなってしまっているのですが
彼女が乱れてくれる分エロのパワーは明らかに上がっています。
ご褒美を出すタイミングやその内容が絶妙です。

最も激しいプレイが繰り広げられるのが4日目のSEXパート。
事前に「周りの人が気づいたらご褒美として見せてあげましょう」と言い放ち
ノンストップでピストンしながらお姉さんは2回、主人公は4回連続で絶頂します。

「悪いのは私 あなたは 何にも悪くないから…ね?」
淫乱な自分の趣味に巻き込んでしまったことをちょっぴり謝罪しながら
彼女は後になるほどペースを上げて何度も何度も彼を射精へと追い込みます。
最中に交わされるキスも恋人同士のものに近くとってもあまあま。
作品の売りである「明るくハードなエッチ」の要素が最も濃密に詰まったプレイと言えます。

このように、淫乱なお姉さんとのちょっぴり変態的でハードなエッチが楽しめます。
サービス精神旺盛な作品
痴女なお姉さんが繰り出す心と体への濃厚な責めが魅力の作品です。

彼女はノーマルな主人公が自分に溺れ、電車内プレイの快感に目覚めるように
自分が手取り足取りリードするところから始め、日を追うに連れて彼にも少しずつ自由を分け与えています。
痴漢プレイと言えば襲う側の性的欲求を一方的に満たす色合いが強いだけに
こういう相手も楽しませるプレイは新鮮ですし抜きやすくも思えます。

「あぁ すっごい おっきくて 硬くて 気持ちいい」
「すごいぃ もっと もっと出してぇ」

そして彼女はプレイが始まると熱い吐息を漏らす、適度に淫語を囁く
射精が近づいたら精液をおねだりする、自分がイってない場合でも射精中にイキ声を上げるなど
プレイの最中何をするにしてもまずは自分がエッチな姿を晒します。

エッチシーンで説明した挿入できる状況を設定するのもそうですが
男をやる気にさせるのがすごく上手な女性です。
こういうエッチに対する前向きさ、貪欲さが痴女らしさにも繋がってますし
痴女というやや扱いにくい素材を抜きやすい形で料理しています。

エッチはプレイ展開に加えて豊富なバリエーションも魅力です。
パートごとにメインのプレイがきちんと分けられてますし、効果音も手コキとオナニー以外はすべて違います。
しかもそのすべてを意識して下品なものにしています。
くちゅ音多め、ちゅぱ音それなり、淫語と喘ぎ声そこそこです。

痴漢というシチュが持っているエロさだけを抽出した作品です。
変わったスタイルで女性に弄ばれる作品が好きな人に特にお薦めします。

オマケは2日目の電車を降りた後のシーンです。

CV:藤川なつさん
総時間 本編…1:03:28 おまけ…10:27

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

ルミナスタジオによる 創造性を育てるシャボン玉のエクササイズ

サークル「ふしぎラボ -Mystiska Lab-」さんの催眠音声作品(全年齢向け)。

現在までに5作品が発売されている「ルミナスタジオによるサウンドエクササイズ」シリーズ。
その3作品目にあたるこちらは、清らかなお姉さんの声に導かれてシャボン玉の世界へと赴き
そこで3種類のエクササイズをしながら心と体をリフレッシュします。

暗示を中心とする「声」で誘導する多くの催眠音声とは違い
効果音や環境音といった「音」を使って作品の世界を構築し
そこに漂いながら聴き手が自分の力で改善するのをサポートする催眠が繰り広げられています。
癒しに満ちたシャボン玉の世界へ
ミレーニアの催眠でシャボン玉の世界に移動し、癒しのエクササイズを行うお話。

「こんばんは お元気ですか?」
ミレーニアは明るくて穏やかな声の女性。
主人公の疲れた心と体を癒すために催眠を使って心地よいシャボン玉の世界へと導きます。

この「ルミナスタジオによるサウンドエクササイズ」シリーズは
そのすべてにおいてシャボン玉を扱った催眠を施してくれるわけですが
冒頭から聞こえ始める鳥の鳴き声、その直後に加わるバイノーラルビートという軽い振動音
シャボン玉の質感を連想させる弾力のある効果音など
ありとあらゆるシーンで様々な音を重ね、それによって非現実的な空間を演出しています。

音声の開始から終了までほぼ必ず何らかの音がバックで鳴り続けますから
聴いてる最中は現実世界とは切り離された気分に浸ることができるでしょう。
音質はどれもリアルですし、音量も声の邪魔にならないようきちんと抑えられています。

催眠はほぼ全編にあたる36分30秒ほど。
まずは1回だけ大きく深呼吸し、その後ミレーニアが言うイメージをしながら好きなペースで呼吸を繰り返します。

「自分が一番楽なペースで 自然に気持ちよく 呼吸してください」
「吸う時に体が少し膨らんで 吐く時に体が脱力する様子をイメージします」

彼女は催眠者というよりは案内役に近い役割を担っており
シーンごとにイメージのコツや心構えをわかりやすく説明すると
わざとしばらく無言になり、聴き手が自由に行動できる余裕を与えます。

暗示を使ってきめ細かく誘導する一般的な催眠音声とは違う緩い催眠です。
だからといって彼女は決して手を抜いているわけではありません。
聴き手が自分自身で心身をリフレッシュさせるのが今回の催眠の目的ですから
自分の内面に目を向ける時間を設けることも必要です。
そういった場面で迷わないよう彼女はでしゃばり過ぎないレベルでフォローしてくれています。

「頭にゼリーがとろりとまとわり その感覚に気持ちがよくなります」
お次は自分の全身を包み込むくらいの大きなゼリーボールをイメージし
そこに体を潜り込ませて全身を上から下へと部分ごとに揉み解します。

ゼリーに体を差し入れる際は「ごぽっ」という水の揺れる音
その後は「ぽむっ」と膜がゆれる音がリズミカルに鳴り響き、仮想空間の雰囲気を作り上げています。
シーンごとに切り替わるだけでなく、その瞬間にリアルな音を鳴らしてくれるのがいいですね。
イメージ中心の催眠だからこそ音による演出にかなり力を入れられています。
シャボン玉のエネルギーを感じながら
催眠開始からおよそ8分後、諸々の準備が整ったところでいよいよシャボン玉の世界へと移動します。
ここで行うエクササイズは全部で3種類。
一番最初は自分の両手のひらの上に丁度いい大きさのシャボン玉をイメージし
そこから手→腕→全身へと温かいエネルギーが伝わっていくのを感じます。

「あなたは握ったシャボン玉を通して 手のひらから 純粋なエネルギーを取り込むことができます」
後ろで微かに鳴り始める「プーン」というパルス音や
海底に潜っているような水の弾ける音を聴きながらイメージしていると
手のひらに軽い圧迫感があったり、体がほんのり温かく感じるかもしれません。

シャボン玉の世界がどんな場所なのかを様々な音によって表現し
イメージの内容や方向性を言葉を使ってわかりやすく教えてくれます。
声と音を上手に組み合わせてエクササイズしやすい環境を作り上げています。

「このドームの中で 安らぎを感じるだけで あなたの全身には 自然な形で創造性のエネルギーが浸透していきます」
2番目のシャボン玉の世界の空気を吸い込むエクササイズ
3番目のシャボン玉全体のエネルギーを取り込むエクササイズも至ってシンプル。
鉄琴の音やヒーリングミュージックで流れるような神々しいBGMも登場し
シャボン玉という幻想世界にいる気分を持たせながらリードしてくれます。

この世界に漂っているだけでも心地いい気分がするでしょうね。
解除後にこの感覚を取り戻しやすくするためのトリガーも用意してくれますし
刹那的な癒しを与えるだけでなく、現実世界を快適に過ごせるひとつの道も示してくれています。

このように、音を使った特殊な催眠が繰り広げられています。
現実逃避しやすい作品
シャボン玉の世界を声や音を使ってリアルに作り上げている作品です。

音声の最初から最後まで数多くの効果音を登場させ
それを常に3種類程度重ね続けることで独特の世界にいる気分を出しています。
今年に入って音を扱う催眠音声が徐々に増えつつあるのですが
本作品のように音をシーンや瞬間に合わせて複合的に使い分けている作品はまだまだ少ないです。
おかげでリアルの嫌なことを忘れてまっさらな気持ちになることができました。

「少し大きめで 部屋を包み込むくらいの大きさがいいでしょう」
「例えば 花の香りや草木の香り 新鮮な果物の香りや あまーいお菓子の香りなど あなたの大好きな香りです」

そして効果音以上に印象的だったのがミレーニアのかけるセリフです。
彼女は聴き手がイメージをする際に戸惑わないよう言葉を使って的確にリードしています。
そのほとんどが聴き手にある程度の選択権を与える緩い言い回しになっていて
音だけではどうしても表現できない部分をうまい具合にカバーしています。

私はこのシリーズを過去2作聴いているのですが
その時に比べてミレーニアの存在感がかなり増しているように思えます。
暗示のレベルが上がったとでも言えばいいのでしょうか。
全体の流れもシャボン玉よりは質感を掴みやすいゼリーを間に挟んでいますし
従来の作品に比べて若干ですがパワーアップしたように見られます。

他のサークルさんとはまった違う方向から癒しを与えてくれる作品です。
癒しを得たい人、リアルから一時的に遠ざかりたい願望を抱いている人にお薦めします。

CV:桜月秋姫さん
総時間 41:58

オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

追記
本作品には同シリーズの2作品を同梱したセットバージョンもあります。
ルミナスタジオによるサウンドエクササイズシリーズ 基本プログラム三点セット

先輩のお願い、何でも聞いちゃいます ~深夜のおふぃすわ~く~

サークル「Garden of pleasure」さんの同人音声作品。

サークルさんでは「わたしのペットにしてあげる 2 ~サキュバスの搾精ペットライフ~」以来
実に8ヶ月ぶりの新作となるこちらは、深夜の会社を舞台に可愛くて献身的な後輩が
先輩へのお礼としてエッチなご奉仕をします。

性に不得手な女性が一生懸命お世話する初々しいエッチが最大の魅力で
先輩に責め方を尋ねながら自分なりに頑張るその姿が心を潤します。
サークルさんの特徴ともいえる「ひとつのプレイを幅広く描いたエッチ」も健在。
実際のエッチに近い多彩な責めと、それに合わせて変化するリアルな効果音がプレイに臨場感を与えています。
日頃お世話になってる先輩へのご褒美
会社で後輩と4種類のエッチを楽しむお話。

「あの… 先輩 お疲れ様です」
後輩は明るく落ち着いた声の女の子。
夜遅くまで自分の仕事を手伝ってくれた先輩にお礼を言うと
そのお返しに彼のエッチなお願いをきいてあげます。

この2人は別段付き合ってるわけでもない仕事上の先輩・後輩なのですが
お礼をしたいと言う彼女に「仕事疲れで性欲が溜まっている」と彼が愚痴をこぼした結果
SEXとかはダメだけど手なら、ということで最初は手コキだけをしてあげます。
そして親密度の上昇に伴い、後になるほどプレイの内容がエスカレートしていきます。

「先輩の お…おちんちんを 手で気持ちよくすればいいんですよね?」
音声作品における女性キャラは性に対して開放的なケースが非常に多いのですが
今回お相手を務める後輩は淫語ひとつ言うのも恥ずかしがるほどの奥手。
当然のようにSEXはおろかキスすらしたことがなく
エッチを始めた直後は何をすればいいのかわからず戸惑うシーンが見られます。

そんな彼女が不得手なりにも一生懸命ご奉仕する姿は魅力に溢れており
女性に尽くされている幸せな気分を大いに感じさせてくれます。

リアルでもなかなかお目にかかれないピュアな女の子ですね。
強制されてやるわけでもありませんし、調教からは程遠いあまあまな雰囲気が漂っています。

そしてGarden of pleasureさんと言えばエッチの描写が綿密なことで有名なサークルさんです。
本作品でもその長所はあらゆるシーンで発揮されており
例えば手コキをする際は左右の手で別の部位を同時に責めるだけでなく
それぞれに別々の効果音を重ねて鳴らし、それを責め方によって微妙に変化させていきます。


エッチにおける効果音は昨年あたりから随分とクオリティが上がってるのですが
それでも1種類をバックで垂れ流す、責めてないときだけ止める、シーンごとにスピードを変化させるなど
単一の音を長く鳴らす傾向がまだまだ強いです。

それに対して本作品の場合はそれこそ1分程度の短い間隔で効果音が切り替わります。
責め方も手コキだったら竿をしごく、カリ首を小刻みに擦る、鈴口を手のひらで撫でるといったように
ひとつのプレイに対して豊富なバリエーションを用意してますから
実際に聴いてみると変化に富んだ濃厚なプレイに感じるでしょう。

シーンごとの2人の親密度の変化、それに合わせたプレイと細かな描写
この2つの要素が作品としての個性、オカズとしての抜きやすさの両方を引き立てています。
少しずつ成長していく後輩ちゃん
エッチシーンは5パート82分ほど。
プレイは手コキ、亀頭責め、フェラ、ローター責め、キス、手マン、SEX(正常位?)、耳舐め、乳首責め、ローション手コキです。
手コキ、亀頭責め、ローター責め、手マン、SEX、ローション手コキの際にリアルな効果音が鳴ります。

「えっと じゃあ その 触りますよ?」
お礼の内容が決まり、早速先輩が取り出したおちんちんにちょっぴり驚くと
後輩はまず手を使い自分なりのやり方で刺激を与え始めます。

エッチは大きく2つのシーンに分かれており
最初の3パートはミスを犯した後輩がそれを救ってくれた先輩にお礼をする様子を
後の2パートは逆に彼女が先輩のミスを助けた見返として彼をエッチに責め立てます。
射精シーンは全部で4回と少な目です。

一番最初に登場する手コキパートは彼女が初めてエッチをすることもあり
おちんちんの形状や部位ごとの感触の違いを確かめながら興味深そうに様々な責めを繰り出します。

「これってその 男の人が気持ちよくなると出てきちゃうやつですよね?」
「ああっ すごい 亀頭撫でるたびにおちんちんピクンピクンって 気持ちよさそうですね」

先輩のアドバイスに従って竿をゆっくりとしごいたり、淫語を交えて実況したり
もう片方の手で亀頭や鈴口を責めながら、彼女はその都度初めて見る反応に驚きや喜びの声を上げます。
そんな彼女の様子が女性に大事な部分を見られる恥ずかしさや見せる快感を刺激してくれます。
先輩がリードすると言っても大まかないじり方を指示してあとは自由にやらせる感じです。

「こんなふうに もう全部ぬるぬるになってる亀頭を手のひらで包み込んで 撫で回したりとか」
しかしパートの後半に入るとある程度慣れたのか
今度は彼女が男性の性感帯を探る形でカリや亀頭を責め始めます。

性に不得手な設定だからといって終始受け身にさせず
こういうシーンを挟むことで彼女が成長していく様子を描いている
のが面白いところです。
エッチなことに対してもすごく勉強熱心な女の子に映ります。

彼女の女性としての魅力が最もよく出ているのが3番目のSEXパート。
先輩からローターを装着しながら仕事をするよう言われた彼女が
終わった後に我慢できなくなって自らSEXしたいとおねだりします。

「やっぱり全部見えちゃうと その…すごく恥ずかしいですね」
「あっ そこっ…弱いっ そこばかり突かれるの ダメッ あんっ」

男性に初めて生でおっぱいを見られただけで恥ずかしがっていた彼女が
彼の責めを受けてエロ可愛い喘ぎ声を漏らす姿がたまりません。
普段が大人しいからこそ、エッチとのギャップにグッとくるものがあります。

彼も彼女を気遣って一度手マンでしっかり濡らしてから挿入し
しばらく馴染ませてからゆっくり動かす気遣いを見せてくれます。
半ば勢いでやってしまった感もありますが2人の間には確かな愛情も見られます。
喘ぎ声のボリュームがかなり多いですし、一番抜きやすいパートではないかなと。

唯一2人の立場が逆転しているのが最後に登場するお返しパート。
後輩が先輩に耳舐め・乳首責め・ローション手コキを行います。

「ほーら 敏感なカリ首さんを エッチな指の輪っかでいじめちゃいますよ」
今までされてきたことへのお返しということでちょっぴり意地悪に振舞うシーンもありますが
基本的には女性に愛されることを強く意識したラブラブあまあまなプレイです。

中でも効果音のクオリティが高く、最初のパートよりも粘液質なくちゅ音を
上下に絞るように動かしたり、ぐりぐりと回転させたり、射精が近づくにつれてペースを上げたりと
彼女の責めっぷりをイメージしやすく、かつエッチに伝えてくれています。
女性に責められる展開からここだけはややMあたりのひとが一番楽しめるでしょう。

このように、個々のプレイに多彩なバリエーションを持たせた濃厚なエッチが繰り広げられています。
萌えを感じながら抜ける作品
後輩の健気なキャラとエッチのきめ細かさが光っている作品です。

男をまったく知らなかった女性がその心理や体のメカニズムを知り
やがて肌を重ねたり快感を与えることに幸せを感じるようになる。
後輩が女性として成長していく姿をわかりやすく、それでいてエッチに描いています。

「せっかくするんだから その…やっぱり気持ちよくなってもらいたいですし」
彼女としては本当に突発的に訪れたイベントだったわけですが
やるからには先輩をきちんと楽しませたいという思いを抱き、それを実践します。
もちろん一定以上の好意を抱いているからやるわけで、淫乱といった印象はまったくありません。
好きな男性に一生懸命尽くす姿は可愛くもあり美しくもあります。
彼女の魅力無くしてこの作品の良さは語れないでしょう。

そして彼女が男性を知り、その悦ばせ方を習熟していく様子を
様々なプレイや多彩な効果音によって臨場感を持たせながら演出しています。
Garden of pleasureさんはプレイの大まかな骨組みをある程度絞り
その中で責め方を派生させていく変わったスタイルのエッチを得意とされています。

一部で30秒程度の短い間隔で責め方を切り替え、その都度説明をしているため
結果的に純粋なプレイのボリュームが減ってしまっているところがあるのが残念ですが
全体として見ればどのプレイも密度が高く、彼女の愛情の深さが感じられます。

ただ単に「手コキをされている」じゃなく「カリ首を指で小刻みに刺激されている」ことを
効果音を使ってペースや強さまで伝えてくれているのは見事と言う他ありません。

音自体は別サークルさんの素材を使用されているのですが、その運用方法が優れています。
今後の製作においてもサークルさんの大きな武器となるでしょう。
くちゅ音と喘ぎ声それなり、淫語とちゅぱ音そこそこです。

キャラとエッチの両方が立っている総合力の高い作品です。
女性に尽くしてもらうのが好きな人には特にお薦めします。

CV:西浦のどかさん
総時間 1:45:14

オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

雑談です。

少し先の話になりますが早ければ9月、遅くとも10月から掲載済みレビューのリライトを開始します。
対象となるのは2013年に掲載したすべての催眠音声です。

開設から2年以上の年月が経ったこともあり
特に催眠音声側は初期と現在の記事のクオリティに著しい差が出ています。
それを埋めるのと共に、現在の価値観で書いてみたらどうなるかを試したいというのが理由です。
リライトした後ももちろん過去の記事は残しておきます。

掲載頻度は今年度中は1ヶ月に1本程度、来年度以降はもう少し増やすことを予定しています。
あと一部の作品で点数を若干上下させるかもしれません。
その際は対象をできるだけ絞り、1点程度の小さい幅で調整します。
現在満点の作品を9点以下にする予定はまったくありません。
具体的な変更箇所と内容は実施した時に別途アナウンスします。

以上、どうぞよろしくお願いします。

サークル「催眠日記」さんの無料の催眠音声作品。

今回紹介する作品は、実の弟に対しても積極的に好意をアピールするお姉ちゃんが
入念な催眠を施しながら自分の気持ちを伝えます。

エッチの7倍以上もの時間を催眠誘導に割いている催眠特化な作りが特徴で
彼女は催眠に不慣れな人でも無理なくついていけるように、所々で説明を交えながら
確かな技術を駆使して少しずつ確実に催眠状態を深めていきます。

中でも後半に登場する催眠状態と半覚醒状態を何度も行き来するシーンでは
その前後で意識や体の感覚の明らかな違いが実感できるでしょう。
鈍感な弟に送る愛のメッセージ
お姉ちゃんに催眠をかけられて気持ちよくなるお話。

「こんばんは! あれ? もう寝るところ? 邪魔しちゃったかな」
お姉ちゃんは明るくて優しい声のお姉さん。
これから寝ようとしている弟の部屋にやってくると
催眠を使って彼の心を自分に振り向かせようとします。

本作品は催眠のトレーニング的な要素を色濃く持っており
エッチの時間が約7分に対し、催眠が52分と極端なまでに催眠に寄った構成をしています。
催眠日記さんは他の作品でも催眠を重視している傾向があるのですが
それでもここまで偏っているものはなかなかありません。
催眠特有の気持ちよさ、心地よさを体験してみたい人にはもってこいと言えます。

「考えることを やめてみましょう 頭の中だけを 私の言葉だけにしてみましょう」
もう一つの大きな特徴は催眠音声初心者をかなり意識した催眠を行っていること。
最初の深呼吸だけで6分もの時間を使っていたり
その後のシーンもやることやイメージの内容をわかりやすいもので統一し
合間にどういう心構えで臨めばいいのかを軽く説明してくれたりもします。

催眠音声を聴き始めたばかりの人ほど、催眠状態がどういったものかがわかりにくいものです。
その点この作品は順序だてて段階的に催眠を深めてくれますから
後になるほど自分がいつもと明らかに違う精神状態にいるのが実感できます。
時間が長く進め方も丁寧だからこそ初心者に向いていると言うわけです。

催眠は総時間の大部分にあたる52分間。
最初は彼女の声に合わせてゆっくりと深呼吸をします。

「私の声に合わせて 呼吸をすれば どんどん力が抜けると思いますよ」
冒頭のやり取りでは若干騒がしいキャラに感じたお姉ちゃんも
催眠が始まると一気に穏やかな口調へと変化し
「~かもしれませんね」など、表現をややぼかしながら暗示を入れてきます。
暗示を入れるタイミングが極めて的確ですから、これだけでも体がだらんとしてくるでしょう。

適度にリラックスできた後はイメージ。
目の前にある綺麗なシャボン玉をカウントに合わせて少しずつ膨らまし
最後に破裂するのと同時に体の力を抜きます。

「あなたの力が抜けます 思考も一緒に シャボン玉に 吸い取られていきます」
「まるで軽いシャボン玉になったみたいに あなたの腕や足が かるーくなっていきます」

ここでの目的は主に脱力なのですが、彼女はカウントを数えながら
力が抜ける、体が軽くなる、頭の中が空っぽになるなど
シャボン玉が持っている性質を踏まえた様々な暗示を入れてくれます。

しかも驚くことにこの動作を20分近くに渡って8回も繰り返しています。
おかげで最初の方はそれほど感じなかったとしても
最後のほうになると頭の中がドロドロになる心地よい気分に包まれているでしょう。
暗示の内容も最初は体に、中盤以降は頭の中の脱力へとシフトします。

彼女の催眠はまだまだ終わりません。
お次は10カウントで一度目を覚まし、同じくカウントに合わせて再び催眠状態へと戻ります。

「思い出してみて 体が溶けるような感じ とろとろーってなって 頭がふわふわって気持ちよくなるの」
「何も考えられない 考えようとも思わない 思おうとすれば すればするだけ 思考することができなくなる」

先ほど味わった感覚を一度呼び起こすようなアプローチをかけてから
カウントに合わせて更に催眠が深まる暗示を入れてくるのがいいですね。
催眠状態がどういう感覚かを聴き手自身が認識しやすいですし
半覚醒状態との違いも大きく、催眠に入る気分も楽しみやすいです。

さらにお姉ちゃんは聴き手がよりスムーズに催眠に入れるようにと
半覚醒するときは力強く晴れやかに、催眠に入るときはゆっくりと落ち着いた声でカウントを数えます。
この前のシーンでもカウントをトリガーに催眠を深めていきましたし
彼女の数え方だけで自然と気分が変化する人もいるでしょう。
声によって自分が操られているのを実感できるシーンです。

程よくリラックスしてからカウントに合わせて暗示を入れていく、シンプルながらも重厚な催眠です。
自分の声に素直に従えるように聴き手を導くのを目的に
わかりやすいイメージや心を解きほぐすセリフを交えながら
リラックスを促したり催眠を深める暗示を小まめに何度も入れてきます。

カウントが中心に思われがちですが、この暗示の内容や入れ方が的確だからこそ
催眠特有の心地よさが湧き上がったり、彼女の声を受け入れたくなる気分になるのです。
セリフの言い方・カウントの数え方・暗示の表現方法など
どこを見ても隙がなく、するすると引きずり込まれるように催眠へと入っていけます。

まとめると親切でハイレベルな催眠です。
ただし、ここまで何度も繰り返し深化の動作を行っているとなると
催眠に安定して入れる上級者には若干くどく感じるようにも思えます。
そういう意味でも催眠に不慣れな人向けの内容かなと。
声だけでイカされる気持ちよさ
エッチシーンはおよそ7分間。
プレイは声による絶頂です。

エッチな効果音はありません。
セルフもありません。

「あなたにとっての 私の存在を口に出して言ってみましょう」
長時間に渡る催眠で弟を深い催眠状態へと導いたお姉ちゃんは
彼が自分の言葉に従うことを確認してから声だけを使って絶頂へと導きます。

エッチは体をいくつかのパーツに分けて
カウントを交えながら感度が上がる暗示を入れ、最後に絶頂指示を出します。
時間が短いので催眠の成果を確認する意味合いが強いプレイになっていますが
十分な深さに入っていれば体が不思議と火照ってくるのを感じるでしょう。

「ほら足が気持ちいい 最初はムズムズするだけかもしれないけど 徐々に快感に変わり それがどんどん大きくなる」
特に手足の感度を上昇させるシーンでは
先ほど言った熱と一緒に手のひらや足先にピリピリとした痺れが走りました。
催眠パートではまったくなかった感覚なのでその違いがよくわかります。

絶頂は準備の時間が短いのでやっぱりオマケ的な位置づけかなと…
体が熱くはなるけど弾けるところまでは無理でした。
催眠特化の良作
エッチよりも催眠そのものを楽しませることを重視した作品です。

お姉ちゃんは弟に自分の好意をきちんと受け止めてもらえるように
時間をかけて本当に入念な催眠を施します。
どのシーンも内容が濃厚で頭の中がとろけてしまう思いがしました。
この感覚だけでも十分に聴く価値があると言い切れます。

今回の催眠はとにかく繰り返すことにこだわっているんですよね。
そして1回1回の内容を少しずつ変えながら最終目標へと導いています。
だからやりやすく感じるし飽きにくくもなっています。
このさじ加減の絶妙さがサークルさんの技術の高さを物語っています。
シンプルなんだけど奥深い催眠です。

エッチは前項の通りおまけ的な位置づけです。
性的欲求を満たすのにはちょっと厳しいところもあるのですが
暗示でエッチな気分が高まる体験は比較的しやすいです。
このへんもトレーニングを意識しているのかなと。
淫語ごく僅か、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

様々な部分が優しさに満ち溢れている作品です。
催眠音声を聴き始めた方、催眠になかなか入れない方に特にお薦めします。

CV:紅月ことねさん
総時間 1:06:43

音催眠日記
http://432hypno.blog.2nt.com/blog-entry-48.html

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