同人音声の部屋

同人音声および催眠音声(トランス/暗示ボイス)について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

2015年02月

   ● 天使のTS催眠!


カウントダウン射精ボイス2 先輩の射精を私が支配してあげますね♪

サークル「qpStudio」さんの同人音声作品。

前作「射精寸止めボイス3 男子は女子生徒のオモチャになる校則がある学校♪」から
およそ1年半ぶりの新作となるこちらの作品は
表面はお淑やか、中身はドSと正反対の特徴を併せ持つ女の子が
激しい手コキと言葉責めをしながら聴き手の射精を徹底的に管理します。

アプリケーションソフトを起動させて聴く珍しいスタイルを取っており
その中で聴き手が飽きずにオナニーを楽しめるようにと
彼女がシーンに応じて多彩な反応を見せたり
終盤には展開の読めないランダム性を持つカウントダウンをしてくれます。

システム的にすべての音声を聴くのが困難なため
今回はソフトの機能、プレイの大まかな流れ
実際に使ってみた上での感想あたりを中心にレビューしていきます。



可愛いお嬢様に隠された裏の顔
後輩の三条あやかに手コキをされ、許可が出るまで射精を我慢するお話。

「あのー この呼出しの手紙を下さったの あなたですか?」
あやかは丁寧な言葉遣いをする素朴な声の女の子。
先輩にあたる主人公に突然告白されて戸惑うと
恋人は無理だがそれとは別の関係なら良いと言います。

彼女は挿し絵の通り見た目は至って普通の女の子なのですが
中身は男性が射精を我慢し、苦痛に悶える姿を見るのが大好きなドSです。
そんなわけで主人公に奴隷として付き合うことを提案し
安易に受けてしまった彼がこの後のプレイで苦しい思いをする、というのが概要です。

今回行うプレイのルールはたった1つ。
「彼女におちんちんを責められながら、許可が出るまでひたすら射精を我慢する」です。

オナサポ系の作品としては割とよくあるものですが
本作品のそれはとてもとてもハードな部類に属します。
下手をすると1時間以上射精を我慢し続ける羽目になるケースすらあります。
相当過酷なものになるのを覚悟したうえで聴いてください。

「さっさと童貞チンポ晒せよ このクズ」
あやかは育ちの良いお嬢様なだけあって、プレイ中もかなり丁寧な言葉遣いをします。
ですが主人公が時折言うことをきかないと本性を現し
上のセリフのようなきつめのセリフを低めのトーンで言ったりもします。
「死ねばいいのに」とか言われるシーンもありますので基本的にはドM向けです。



ソフトを使ってオナニーをがっちりサポート
冒頭で話したように本作品はアプリケーションソフトを起動させて聴きます。
音声もついてきますが、全部で189ものファイルに細かく分割されており
プレイ自体がランダム性を売りにしているため単体で聴くのは難しいです。

まずはプレイの大まかな流れを追いながら
このソフトがどういったものなのかを説明します。

カウントダウン射精ボイス2 先輩の射精を私が支配してあげますね 0

ソフトのファイルを起動すると上のような画面が表示されます。
(画像をクリックすると拡大表示されます)
スタートを押すと先ほど説明した2人が主従の関係を結ぶいきさつや
プレイのルールとその内容の説明(およそ14分間)が行われ、その後プレイが始まります。
2回目以降のために冒頭部分はスキップできるようになっています。

本格的なプレイは大きく2つのシーンに分かれており
前半はあやかに手コキや亀頭責めをされながら言葉責めを受け
後半は引き続き手コキをされながら彼女にカウントを数えてもらいます。
射精回数は1回のみ、しかも彼女がカウント0を言った瞬間しか許されません。
無事我慢し続けたとしてもそのタイミングで射精できなければ失敗となります。

カウントダウン射精ボイス2 先輩の射精を私が支配してあげますね 3

前半の手コキ+言葉責め(12ファイル合計48分30秒)が始まってしばらくすると
上の画像のような2つの選択肢が表示されます。

「イキそうです」はあやかに射精が近いことを告げて手加減をおねだりするボタンで
これを押すと彼女が少し休憩を挟んでくれたりします。
プレイを無理なく続けるクッションにもなるし、寸止めを楽しむのにも使えます。
そして再び手コキ+言葉責めの音声へと戻ります。

「あっ…イクっ…!」はそのタイミングで射精するボタンです。
直後に主人公が射精し、その不甲斐なさを彼女が叱責してから
お仕置きのための追加プレイへと移行します。

前半は後半への繋ぎですので
「あっ…イクっ…!」ボタンを押さない限り射精が一切できません。
射精感が高まってきたら「イキそうです」ボタンを押し一息つく、これを繰り返します。
ですが手コキ+言葉責めは音声が一通り流れ終わらないとカウントダウンに進みません。
つまり「イキそうです」を1回も押さないと、ここだけで約50分間射精を我慢することになります。

「もしかして そんなおチンポ拷問を受けることを想像して興奮したんですか? ふーん やっぱり先輩ってどうしようもない変態なんですね 気持ち悪い」
しかもあやかの責めは心身共に容赦がありません。
開始時に自分の唾液でおちんちんを濡らし、にちゃにちゃという音を立てながら
最初は竿を、しばらくすると亀頭のみを責め続けます。
そしてご主人様らしいこちらを見下すセリフを数多くぶつけてきます。

ドMが楽しめるレベルのきつい責めを長時間に渡って行う
この時点で本作品のプレイがいかにハードかがある程度わかっていただけるはずです。
しかもこれが前半ときているから驚きです。



いつ訪れるかわからない射精の瞬間を待ちながら
後半に入るといよいよこの作品のキーとなるカウントダウンが始まります。
30カウントを刻み、0になったら射精という至ってシンプルなプレイなのですが
その合間にあやかは何度もセリフを挟んで射精のタイミングを先延ばしします。

ここで面白いのが彼女がいつどんな内容の言葉責めをするかが
完全にランダムになっていて予測できない
ことです。

私も試しに何回か聴いてみたところ、25カウントくらいでセリフが入ったかと思えば
その次はそれ以外のカウント後に入るなどほぼバラバラでした。
セリフの内容も長かったり短かったりとまちまちです。
ただし射精の直前、1桁あたりになるとセリフのボリュームが増えていた気がします。
一番きついところを必死に我慢してもらうための配慮でしょう。

「さて じゃあ30から数え直しましょうか」
それだけではありません。
彼女は0が近くなるとカウントを忘れたなど適当な理由をつけて
再び30から仕切り直したりもします。

これも1度もやらなかったり2回やったりしたのでランダムなのでしょう。
最後の最後まで射精の許可がいつ出るのかまったくわかりません。
だからこそ彼女に自分の射精を完全にコントロールされている気分が味わえます。

カウントダウン射精ボイス2 先輩の射精を私が支配してあげますね 1

ちなみに後半だけを楽しみたい人のために
設定変更でカウントダウンオンリーモードを選択できるようになっています。
カウントダウン難易度は「厳しい」を選ぶ方がよりハードなプレイになるそうですが
私が試してみた限りではあまりよくわかりませんでした。
合間の言葉責めや仕切り直しの回数が増えるのだと思います。

このように、ドMにターゲットを絞った過酷なプレイが繰り広げられます。



M性が高ければ高いほど楽しめる作品
ある程度のカスタマイズ性を備えた変幻自在な責めが魅力の作品です。

基本的にはあやかに手コキと言葉責めを受け続ける流れなのですが
前半と後半で責めのスタイルをガラリと切り替え
さらにいつ射精できるかわからない不安感をとことん煽ってくれます。

男性の場合絶頂の上り下りに大きな落差があるだけに
いつでも射精できる状態を維持し続けるのは非常に困難です。
それを敢えて長時間に渡ってやらせるところに過酷さを感じます。
でも逆に言えば無事やり遂げた時の達成感は相当なものでしょう。

私も実際に挑戦してみたのですが
開始20分程度で射精感が抑えきれなくなりました。
プレイの最中に鳴る効果音の水分と粘性が高くてエロイのと
羞恥心や被虐心を煽る言葉責めのハードさでどうしても気分が盛り上がってきます。

それで「イキそうです」を使って騙しながら続けていた結果
カウントダウンが始まる少し手前、開始から35分くらいでギブアップしています。
これだけハードな内容だと前半で1発、後半で1発くらいが丁度いいです。
だからこそカウントダウンだけのモードがあるのでしょう。

「信じられない もうおチンポ限界なんですか?」
射精が近づいてボタンを押した時に
あやかがこちらの心理状態に合わせた反応をしてくれるのがいいですね。
バリエーションも多く1回のプレイでは被りにくいですし
彼女と一緒にプレイをしている気分が味わいやすいです。
くちゅ音大量、淫語多め、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

アプリケーション形式だからこそできるランダムな責め、反応、結末
そしてプレイの全体的なハードさを踏まえて今回は以下の点数としました。
システム的に何度も聴けるところもポイント。
女の子にいじめられるシチュに興奮を覚えるドMの人に最もお薦めします。

CV:秋川ひなたさん
総時間 2:17:58
(すべての音声を合計した時間です。実プレイ時間は30分~1時間30分くらい)


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

勇者vsロリサキュバス

サークル「MASOINWASH」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、小柄で巨乳な一風変わったサキュバスが
勇者に2つのエッチな試練とご褒美を与えます。

全編に渡り彼女が密着しながらプレイを行うのが特徴で
耳元で囁きながら言葉責めや耳舐めを何度もしてくれます。
その臨場感たっぷりな声と音に自然と股間が熱くなるでしょう。

専用のアプリケーションソフトを起動させるタイプの作品なのですが
今回は使用感などには触れず音声のレビューをメインに行います。



サキュバスを倒すための2つの試練とは
サキュバスのリサに勇者が籠絡されるお話。

「さ 終わったわよ 出ておいで」
リサは甘く可愛い声の女の子。
自分を退治しにやってきた勇者を優しく迎えると
戦うための条件として2つの試練を与えます。

本作品は大きく3つのシーンに分かれており
最初の2つは彼女に与えられた試練を乗り越える様子を
最後の1つはそれらをクリアした後に待ち構えるご褒美が描かれています。

そして今回勇者が挑戦する試練は

1、彼女に後ろから抱き着かれながらオナニーする
2、彼女たちに前後から挟まれながら手コキをされる

以上のプレイをいずれも射精せずに乗り切ることです。
エッチな事をするのに満足させないところが確かに試練らしさを感じますね。
しかしそれを無事クリアすればもっとエッチなプレイが楽しめます。
できれば皆さん自身も射精しないよう頑張ってみてください。

「勇者が サキュバスの誘惑になんか 負けるわけないわよね?」
リサは挿し絵のように幼い体つきに似合わない巨乳を持っており
プレイの最中にもそれを上手に使って勇者の心を突き崩しにかかります。
他にも言葉責めをかなり重視したプレイを繰り広げていますから
年下の女の子に弄ばれるシチュが好きなMの人ほど楽しめるでしょう。



密着しながら堕としてくるエッチ
エッチシーンは9パート57分30秒ほど。
プレイはオナニー、耳舐め、ぱふぱふ、手コキ、パイズリです。
効果音はありません。

「さぁ ほら 利き手でおちんちんを握ってごらん?」
取り決めが成立し、勇者に服を脱ぐよう指示したリサは
その短小包茎おちんちんを軽く笑うと早速オナニーを開始させます。

エッチは試練その1(13分)、その2(14分)、ご褒美(18分)がメインのシーンで
そのすべてでリサにリードされながらプレイを行います。
残りの6パート12分30秒ほどは射精してしまった場合、無事耐えた場合
そして寸止めしてもう少し楽しむ場合の3パターンに対応した音声です。
ソフトを使ってプレイを開始し、しばらくすると選択肢として表示されます。

本作品のエッチ全体に言える特徴は
リサが密着し囁きながらプレイを行っていることです。

「上下にしごきながら 手首をゆっくりと回転させるの ぐりゅん ぐりゅんってね」
一番最初の試練その1では、リサが左のやや後ろに陣取りながら
勇者にどんな感じでおちんちんを刺激すればいいかを指示します。
バイノーラル録音による囁き声のリアルさにきっと多くの人が驚くはずです。
音としての臨場感だけでなく微かな風圧や温もりも感じられます。
この女の子に密着されているシチュだけでも十分興奮できるでしょうね。

「勇者様は こんな小さな女の子に 耳元でエッチな言葉を囁かれただけで 興奮しちゃう変態くんなの?」
最中に叩きつけられる言葉責めももちろん外せません。
彼女は勇者から自分を倒す気力を奪うために軽めの罵声を何度も囁きます。
怒鳴るタイプではないので心が大きく凹むわけではないのですが
女の子にいいようにされていることを痛感し、恥ずかしさを感じるでしょう。
知らず知らずのうちに主導権を握っていく狡猾なプレイ運びです。

続く2番目の試練も同様の流れで進むのですが
ここではサキュバスならではの一風変わった仕掛けが登場します。
ネタバレすると、ここから先はリサが1人ずつ増えます。

リサ1「頭の後ろに当たってたおっぱいが 下にゆっくりとずり下がっていって 背中に むにゅむにゅ」
リサ2「私はこのまま 勇者様のお顔を ぱふぱふしててあげるわね」

1人目のリサは後ろから抱き着き、今度は右の耳元から囁きかけ
もうひとりのリサは中央から普通の声で語り掛けながらおっぱいを顔に押し付けます。

効果音が一切鳴らないので手コキやぱふぱふの状況を掴みにくいのが残念ですが
2人の声の質感や位置がまったく違うおかげで
本当に2人に責められているかのような気分が味わえます。

そして2つの試練を無事乗り越えた後は
勝負一切抜きに、3人に増えたリサが左右と中央から耳とおちんちんを責め上げます。

リサ3「すべすべのお肌が おちんちんにぴったりと張り付いて 柔らかなお肉で 逃げ場がないくらい みっちり挟み込まれて」
3方向から交互に語り掛けてくる珍しいシチュ
効果音の不足を補うために紡がれるプレイ実況
さらには勇者を骨抜きにするための言葉責めと
状況を最大限に利用しながら、リサは心と体を同時に屈服させようと働きかけます。

同時に語り掛けたり耳舐めをしてくれるシーンがそれほどないものの
方向の違いによる演出にはかなり力が入れられています。
女の子たちに弄ばれ、その結果言いなりになってしまう展開が心を高めてくれるでしょう。

このように、様々な特徴を持った珍しいスタイルのエッチが繰り広げられます。



声の長所を最大限に引き出している作品
バイノーラル録音の持ち味を活かしたプレイ構成や展開が魅力の作品です。

プレイをする際、リサは必ず勇者に後ろから抱き着き
その大きなおっぱいを背中に押し付けながら囁きかけます。
この体勢がバイノーラルのリアルな位置や距離感の演出と見事に噛み合い
その結果、彼女が実際に間近にいるような感覚が味わえます。

プレイについても敵対者を心身共に屈服させることを目的としているのを考えて
物理的な責めをしながら誘惑し、戦意を失わせるセリフを何度も言ってきます。
段階的に人数を増やして声の位置を小まめに変えながら責めるスタンスも面白いです。

しかしバイノーラルの力に頼りすぎている感もあります。
プレイがオナニー、手コキ、パイズリとコキ系で統一されているにも関わらず
聴き手に責めっぷりを伝える有効な手段となる効果音が入っていません。
おかげで声の数が増える以外はどのシーンもほぼ同じプレイをしているように思えます。

現在はシロクマの嫁さんなどがリアルな素材集を提供されていますし
それらを取り入れるだけでも作品のクオリティは今よりずっと上がるでしょう。
雰囲気的なエロスのパワーがもう少し欲しいです。

他には最後のご褒美パートでダブル耳舐めをするシーンがあるものの
時間が非常に短くなっているのが残念です。
セリフとの兼ね合いを考えてあまり鳴らさないようにされたのでしょうが
このシチュを活かすならもっとやった方がいいと私は考えています。

エッチは囁かれながらの責めが最大のポイントです。
射精シーンは試練1と2がそれぞれ1回、ご褒美が2回です。
淫語とちゅぱ音そこそこ、喘ぎ声ごく僅かです。

ここまでの内容を踏まえて今回は以下の点数とさせていただきました。
今のままでも十分な品質を持っているのですが
もっともっと良くなる可能性も秘めている作品だと思います。
比較的ソフトな感じで責められるのが好きな人が最も楽しめるでしょう。

CV:沢野ぽぷらさん
総時間 1:13:52


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

2021年7月12日追記
公開元のブログがなくなったため現在はダウンロードできません。


サークル「サイクロンミント」さんの無料の催眠音声作品。

今回紹介する作品は、あまあまな声の優しいお姉ちゃんが
弟にパンツを使ったエッチなお仕置きをします。

質感を楽しむ、匂いを嗅ぐ、おちんちんでしごくなど
パンツを使った様々なプレイが繰り広げられるのが特徴です。
お姉ちゃんの温もりや匂いを強く感じながら
彼女に行為のすべてを見られるシチュも心を大いに盛り上げてくれます。



パンツ泥棒さんへの恥ずかしいお仕置き
お姉ちゃんに催眠をかけられてから変態的なオナニーをするお話。

「おーい こらー へんたーい おーい おーきーろー」
お姉ちゃんは甘く優しい声のお姉さん。
とある理由で主人公を問い詰めにやってきた彼女は
寝たふりをしている彼に催眠を使ったお仕置きを始めます。

本作品は彼女の部屋からこっそりパンツを盗んでオカズにしていた彼に
それを使ったやや変態的なプレイをさせて恥ずかしい気分にさせます。
2とありますがシチュが同じだけで内容は完全に独立しています。

また一応お仕置きと言ってますが肉親同士、かつ彼女がとても甘い性格ですので
痛いとか意地悪に思えるようなシーンはほとんどありません。
パンツ大好きな彼の欲求を満たしてあげる側面の強い作風になっています。

そしてエッチシーンではパンツを使ったプレイがいくつも登場します。
パンツありきでプレイが組み立てられていますからほぼ必須です。
どうしても手に入らない場合は生地の滑らかな衣類を使用するのがいいでしょう。
後始末しやすいよう下にタオルを敷いておくのもお忘れなく。

催眠はおよそ17分30秒間。
最初は深呼吸や脱力をしながら心身を適度にリラックスさせます。

「頭のぼんやーりとした感覚が体全体に広がっていく じんわーりとした暖かさを感じる」
お姉ちゃんはセリフの間を意識的に空けながら
「抜けていく」を何度も言って段階的な脱力を促します。
その天使のような優しい声を聴いているとホッとしてくるでしょうし
ゆったりとした雰囲気が意識をぼんやりとさせます。

「私の声は 気持ちいい声 きみが大好きな声 気持ちいい」
さらに彼女は催眠を進めながら自分の声に従いやすくなるよう心を誘導します。
押し付けるのではなく聴き手の抵抗力を奪うアプローチをしているのがいいですね。
お姉ちゃんのあまあまなキャラに適した、それでいて有効な手段と言えます。

「ふたりで仲良く意識の階段を下りていくの 深い深いところまで降りていく」
「気持ちいい ふわふわするのはとても気持ちいい 私といっしょだとすごく気持ちがいい」

そして最後はカウントを何度か数えてさらに深い催眠状態へと導きます。
ここでも上のセリフのようにお姉ちゃんとの一体感を強調し
声に従うことに安心感を抱かせています。

直後にぎゅっと抱きしめたり頭をなでなでするなど
彼女は終始甘やかしながら催眠を進めてくれています。
幸せな気分になりながら催眠に入ることができるでしょう。

分割弛緩法とカウントを中心に据えたオーソドックスな催眠です。
この後行うエッチで自分の言葉にすんなり従えるようにするのを目的に掲げ
お姉ちゃんは自分の声に良い印象を抱かせることに力を入れています。

やることをある程度絞っているおかげで個々の時間にゆとりがあり
どのシーンもじっくり、のんびり取り組むことができます。
まどろむような意識のぼやける感覚が後になるほど強くなるでしょう。

聴いていて特に印象的だったのは、最後のカウントを刻んでいくシーンで
直後の追い込み暗示にとても力を入れていることです。

催眠音声でカウントをするシーンを皆さんもよく見かけると思うのですが
その役割や目的を考えながら行っているかどうかで
聴き手が感じる催眠の深さなどにかなりの違いが現れます。
そういう点で本作品は入りやすいと感じる人が多いでしょう。
催眠音声の経験が浅い人でも催眠に入った時の感覚が比較的味わえると思います。



お姉ちゃんのパンツをオカズにしながら
エッチシーンは26分ほど。
プレイはパンツの匂い嗅ぎ、パンツを使ってのオナニーです。

エッチな効果音はありません。
セルフは有りになります。

「きみが手に持っているもの ほぉら 利き腕に意識を向けて やわらかい布の感触 あるでしょ?」
催眠を使って弟の心を従順にしたお姉ちゃんは
パンツを盗んだことを謝罪させてから、それを使ってオナニーをするように言います。

エッチは催眠音声らしく彼女に指示をされながら行います。
催眠誘導の段階では一切登場しなかったパンツなのですが
ここではその肌触りを楽しむ、匂いを嗅ぐ、おちんちんに被せてしごくなど
すべてのシーンに必ず絡めてくるほどパンツまみれなプレイが繰り広げられます。

「私の下着 持っているだけで興奮してくるよね? 触っているだけでどきどきしてくる」
「きみの手に 私が普段履いているパンツがある 私のパンツ 私の お尻と大切なところを包んでいるパンツ」

一番最初に行うのはパンツそのもののチェック。
自分の手の中にあるその柔らかい布をお姉ちゃんのものに見立てながら確かめます。

パンツはそれ自体は単なる布ですが
所有者=使用者が誰かによって大きな価値の違いが生まれるアイテムです。
彼女はプレイの最中何度もそれが自分が普段穿いているものであるのを強調し
肌の温もりや女の子の匂いなどを言葉を使って感じさせます。
催眠を上手に活用した面白い興奮の煽り方と言えるでしょう。

「頭がぼーっとしているね 頭の中が ぐわんぐわんって揺れてるよ いやらしい気持ちで頭の中が埋め尽くされていく」
最も変態的なプレイはその後に行われる匂い嗅ぎ。
パンツを自分の目の前に持っていき、顔に被せて匂いを堪能します。
事前にお姉ちゃんのパンツと思わされていますから
新品だったとしてもちょっぴり匂う感じがするかもしれませんね。

しかもその一部始終を彼女にバッチリ見られている。
見られることに快感を覚えるような人にはたまらないシチュではないでしょうか。

そうやって心を高めに高めてからようやくオナニーの許可がおります。
ここでもパンツのおまんこにあたる部分を亀頭にしっかり被せ
少しの間動かさずに感触を楽しんでからゆっくりとしごき始めます。

「きみは変態なの それも どうしようもないど変態 変態と言われると すごく嬉しいの」
お姉ちゃんは弟が最高の射精を迎えられるように
その痴態を眺めながらわざと何度も「変態」と言って心を煽ってきます。
見られる恥ずかしさ、そして見せる気持ちよさ。
様々な要素が織り交ざることでおちんちんにギリギリとした熱が集まり
最後の最後に爽快感や開放感のある射精が迎えられるでしょう。

このように、タイトルに恥じないパンツを使った変態的なプレイが繰り広げられます。



パンツの魅力を最大限に引き出している作品
パンツを使った珍しいプレイと
それを盛り上げるための印象操作ががっちり噛み合っている作品です。

前者はパンツが持つすべての要素をプレイに絡め
隅々までしゃぶりつくすかのようにじっくりと味わいながら射精へと導いてくれます。
同人音声側だとパンツコキをするシーンがちょくちょく登場したりしますが
催眠音声だと覚えている限りでは全然見かけません。
性的嗜好として十分魅力的なこのアイテムに的を絞った展開が非常に面白いです。

そして単にパンツを扱ったプレイに留まることなく
催眠の技術を使ってお姉ちゃんとプレイをしているように思わせてくれます。
自分が好意を寄せている女性の目の前で、その私物を使ってオナニーをする。
これほど盛り上がるシチュはそうそうありません。

パンツでのプレイに目が行きがちな作品なのですが
催眠音声でしかできないことをしっかりとやってのけています。
これが本作品の最も素晴らしいところです。

催眠はテーマと無理に絡めずしっかりと落とす方向です。
少なくとも時間分くらいの催眠の感覚は得られるでしょう。

エッチはどこを切ってもパンツで、ある意味突き抜けています。
パンツでやるのが理想ですが、オナニーできるくらいの大きさなら大丈夫。
射精後にもお姉ちゃんを汚した快感が得られます。
淫語そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

面白いテーマを使って心と体をバランスよく刺激してくれる作品です。
変態といってもそこまでヤバいプレイは登場しません。
ですからノーマルな性癖の方でも興味があれば是非聴いてみてください。

CV:椎那天さん
総時間 52:23

サイクロンミントのBlog
http://b.dlsite.net/RG13573/archives/1888019.html

※注意※
本作品は現在ダウンロードがうまくできない現象が確認されています。
その場合はこの後の追記を読んだうえで再度行ってみてください。


追記
ダウンロードがうまくいかない場合の対処方法

一部のファイルサーバーで音声ファイルが破損しているのが原因です。
当サイトに掲載されている以下の記事を読み、その通りに行ってください。
手順2以降が今回の対処法になります。

「Side EffectおよびTablet Caseの落とし方」
http://doonroom.blog.jp/archives/32142030.html

記事中ではeelサーバーに繋ぐとうまくいくと書いてありますが
本作品は以下の5つのサーバーでダウンロードの成功が確認されています。
crab mackerel octopus salmon shark

Chromeはサーバー確認画面が出ないままダウンロードが開始されますので
IE、FireFox、Operaのいずれかで行ってみてください。


サキュバスの言葉責めマインドコントロール

サークル「F・A・S」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、癒し系といやらし系の2人のサキュバスが
巧みな言葉責めで主人公から精液を搾り取ります。

癒し系は天使と悪魔、2つの顔を持つキャラを登場させながら
いやらし系はボクっ娘で焦らしながら、といったように
キャラだけでなく言葉責めのスタイルもまったく違うのが特徴です。



2人のサキュバスとのエッチなゲーム
癒し系ドSサキュバスといやらし系ドSサキュバスに射精させられるお話。

「うふっ 私を選んだのね」
癒し系ドSサキュバスは落ち着いた声のお姉さん。
「あらあら ボクを選んじゃったんだね」
いやらし系ドSサキュバスはややトーンの低い穏やかな声のお姉さん。

主人公の夢の中に突如現れた2人は
勝った側が相手のすべてをコントロールできる約束を交わした後
言葉責めを中心としたエッチなゲームを始めます。

本作品は2つの音声で構成されており
主人公と2人のサキュバスがそれぞれ1対1でプレイを行います。
同じテーマを別のキャラで描いている感じと思ってください。

しかし実際に同じなのはテーマと終着点くらいで
それ以外の部分、プレイの内容や射精への持って行き方はまるで違います。
ですからどちらを先に聴いたとしても、もう片方を新鮮な気分で楽しめるでしょう。
詳しくは追々説明しますがどちらも非常に個性的です。

今回行うゲームのルールは至って簡単。
「サキュバスの言葉責めを受けて射精を我慢できれば勝ち、できなければ負け」です。
そして彼女たちはルールに従い言葉だけで聴き手を射精へと導きます。

こう言われると「じゃあ淫語を連発したり罵声を叩きつけてくるのか」と思うでしょう。
しかし本作品ではそういった言葉責めもほとんど行いません。
彼女たちがどういう風に主人公の興奮を煽り、射精へと追い込むのか
本作品ならではの独特なアプローチも大きな聴きどころと言えます。



技の癒し系
1人目の癒し系ドSサキュバスとのプレイ時間はおよそ13分間。
一通りルールを説明した後、彼女は主人公に後ろから抱き着きながら囁き始めます。

「あまり怖がらなくていいですよ あなたを後ろから抱きしめてあげますから」
冒頭のルール説明の時はやや高圧的な口調だった彼女なのですが
プレイに入るとまるで天使のような穏やかな口調に変化し
密着しながら深呼吸をさせたり自分にもたれかかるよう言ってきます。
そのあまりの優しさに思わずホッとする人が続出するでしょう。

「私の前で そんなに心を無防備にしてもいいの?」
しかししばらくすると態度が急変し、いつもの調子で注意を喚起してきます。
このように癒し系ドSサキュバス編では天使と悪魔、2つの性格を持った彼女が存在し
天使は左から優しい言葉を、悪魔は右からきつめの言葉を投げかけてきます。

これが作品説明文にある「2面性を持つお姉さんキャラクター」の意味です。

悪魔側の人格がいかにもなキャラなので
天使側の人格になんとなく親近感が湧いてくるのを感じるでしょうね。
きつい言葉と優しい言葉、どちらを良いと思うかなんて一目瞭然です。
しかしそれこそが主人公を射精へと追い込むための巧妙なトリックなのです。

「ちょっと触るくらいなら 大丈夫ですよ 少し指先でさわさわして やめればいいんです」
しばらくすると天使側のサキュバスがオナニーをするよう持ち掛けてきます。
「このゲームは射精しなければ負けにはならない。だから少しいじるくらいなら大丈夫」
彼女はゲームの勝敗に影響しない形でこちらの欲望を膨らませにかかります。
甘い声で甘い言葉を囁きかけられたら抵抗できる人はそうそういません。

しかも今まで至近距離で密着しながら語り掛けられていますから
それだけでもある程度股間が熱くなっているのを感じるはずです。
私も実際に触ってみたら臨戦態勢になっていてびっくりしました。

「ほらほら イっちゃいなさい 私の声に操られて 自分で勝手に気持ちよくなって なーんにもしてもらえないまま 白いの垂れ流しなさいよ」
一度おちんちんをいじり始めたらもう止まりません。
サキュバスは徐々にハードルを上げながら言葉を使って射精へと誘導します。
終盤立て続けに叩きつけられる絶頂の指示に股間が一気に盛り上がり
射精後は解放感と「やってしまった…」という敗北感をちょっぴり味わえます。
普通のプレイではなかな味わえない複雑な感覚でした。



力のいやらし系
2人目のいやらし系ドSサキュバスとのプレイ時間はおよそ14分間。
こちらも彼女に後ろから抱き着かれ、囁かれるスタイルを中心にプレイが行われます。

「おっぱいに包まれて 空っぽになるまで絞られたいです ってお願いして?」
癒し系ドSサキュバスを変化球とすれば彼女はストレート。
自慢のおっぱいを見せつけ主人公の興味をしっかり引きつけながら
おねだりを要求したり乳首をいじるよう指示します。

「え? 挟んでくれないのかって? 残念でしたー さっきのは う・そ」
ですが彼女は主人公を絶対に満足させません。
おねだりされてもおっぱいで挟んであげなかったり
乳首オナニーをごくごく微弱な刺激に留めさせたりと
こちらを徹底的に焦らし、快感に悶えさせ、自分から屈服したくなるよう仕向けます。
この肉体・精神両面における容赦の無い興奮の煽りっぷりが彼女の持ち味です。

「いじったり 撫でたりしているだけなのに どんどん快感が高まってイっちゃうの」
「感じる快感が 上がっていくたびに どんどん底なし沼に 引き込まれていっちゃうの」

それを最も感じるのが乳首オナニー開始後のセリフ。
彼女はプレイをしながらこちらの感度を上げるセリフを何度も投げかけます。
催眠音声を聴いている人なら感度を上昇させる暗示のように映るでしょう。

催眠音声をメインで作られているサークルさんですから
同人音声の中に催眠のテクニックを組み込むのは造作も無いことです。
おちんちんをいじらせてもらえない状況も手伝って
心と体の両方が熱くなるのを感じるのではないでしょうか。

「おちんちんいじめるたびに 全身がゾワゾワして どうしようもないよね?」
本格的なオナニーが始まった後も
彼女は言葉を使って上手に気持ちを煽り、射精したくてたまらない心境へと追い込みます。
じっくりと焦らした後に触れるおちんちんの気持ちよさは格別で
時間が比較的短いにも関わらずあっさり射精することができました。
それができるための環境を時間をかけて着実に整えてくれています。

このように、2種類のまったく違った個性的なプレイが繰り広げられます。



最上級の言葉責めが楽しめる作品
主に催眠の技術を使ったユニークかつ効果的な言葉責めが魅力の作品です。

癒し系といやらし系、どちらもドSなサキュバスながらも
ほぼ正反対と言えるくらいの違った切り口から聴き手の心を突き崩します。
サキュバスだからお色気で責めてくるのだろうと思っていたら大間違いです。
彼女たちは体よりも頭を使って巧妙な言葉責めをしてきます。

「言葉責めマインドコントロール」というタイトルから連想されるような
命令し、押し付けるようなセリフを2人はほとんど投げかけてきません。
聴き手の願望や欲望を刺激し、膨らませ、自分からそう願うように誘導します。
そしてこれを成し遂げるために催眠の技術を活用しています。

「君は どっちがいい? おっぱいで 徹底的に搾り取られるのと おっぱいに埋もれながら 自分で出しちゃうのと」
例えば上のセリフがそうなのですが
どちらを選んだとしても結局のところ主人公は射精することになります。
しかし人間は二者択一を迫られると無意識的にどちらかを選びたくなるんです。
こんな風にサキュバスは言葉を使って「射精する」という結末を印象付けます。
催眠っぽさがあまり感じられない分、その真意を見抜くのは至難の業です。

個人的には癒し系のお話の方がレベルが高く感じます。
天使的な人格のサキュバスを本当に上手に活躍させています。
皆さんも聴いた後でなぜ彼女が存在するのかを是非考えてみてください。
逆にいやらし系はオーソドックスなので先に聴いたほうがいいかもしれません。

エッチはオナニーしたい願望をコントロールしながら指示を与えます。
同人音声側は肉体的な接触を交えたプレイを行う作品がほとんどですから
本作品のようなプレイに驚く人がきっといるでしょう。
言葉だけで心を操られる不思議な快感を味わわせてくれます。
淫語ごく僅か、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

催眠音声で行われるような責めを同人音声側で見事に実現させている作品です。
音声作品に最近触れた人はもちろん、浴びるほど聴いている人でもきっと楽しめます。
ユニークさ、きめ細かさ、作りの重厚さなど様々な部分が優れていることに敬意を表し
本作品を18禁同人音声では23本目の満点とさせていただきました。

CV:癒し系…柚木朱莉さん いやらし系…沢野ぽぷらさん
総時間 癒し系…14:55 いやらし系…15:54 合計…30:49


オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

催眠マンション101号室

サークル「everestpeak」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、夢の中にある不思議なマンションの一室を舞台に
お姉さんが2種類の異なったスタイルのオナニーを指示します。

以前紹介した「催眠マンション103号室」の姉妹作品に当たるため
催眠誘導部分はやや似ているのですが
その後のエッチはまったく違うちょっぴり変態的なプレイが繰り広げられています。



お姉さんと一緒に不思議なマンションへ
謎の女性「若菜」の案内で催眠マンションへ行き、そこでエッチするお話。

「こんばんは 若菜っていうの よろしくね」
若菜は挿し絵のイメージとは少し違う、穏やかで可愛い声の女の子。
主人公を夢の世界に存在するマンションへと招待するために
軽い挨拶をしてから早速催眠誘導を始めます。

彼女によると催眠マンションは精神だけの存在にならないと行けない場所で
精神と肉体を切り離すために催眠を施すそうです。

催眠はおよそ15分30秒間。
体に一時的に力を入れてから脱力したり深呼吸をして軽くリラックスしてから
彼女が言った通りの色に頭の中が染まる様子をイメージします。

「目を閉じて まぶたの裏側が 真っ白に染まるのをイメージして」
青は寒い、赤は暖かいといったように
人間は誰しも色に対して潜在的な印象を持っています。
ですからそれらを具体的なものに置き換えながらイメージするのがいいでしょう。
時間が非常に短いですから色をイメージするだけでも問題ありません。

そこから先は長めのカウントに合わせて目を左右に動かしたり
とあるポーズを催眠に再び入るためのトリガーに設定したりします。
前者は古典催眠における眼球運動法という催眠法で
視神経の疲れを適度に誘ってから効果的に暗示を入れるのが目的と思われます。
後者は作品には直接関係ないのですが被暗示性の低い人向けの保険です。

「それじゃあ今から催眠マンションまで誘導するね 着いてきて」
そうやって段階的に準備を整えた後、若菜は主人公をマンションへと案内します。
海岸を通っているのがわかるように静かな波の音を鳴らしたり
月明かりの中移動しているイメージを交えて静かな雰囲気を演出しています。

古典的な催眠法を組み合わせている比較的オーソドックスな催眠です。
序盤の深呼吸や脱力、中盤のイメージやカウント、最後の移動シーンと
肉体と精神を切り離すテーマに合わせながらそれぞれを行っています。

しかし、この催眠を聴いて深い催眠状態に入れる人は皆無と私は考えています。
理由は若菜が催眠の要とも言える暗示をほとんど入れてこないからです。
それを反映するかのように、私自身もまったく催眠に入れませんでした。

他の作品で例えば深呼吸をしている最中に
「息を吸うと気分が爽やかになり、吐くと嫌な気持ちが薄れて心が軽くなります」みたいな
心身がリフレッシュするようなセリフを聴いたことはないでしょうか?
他にも脱力をするときは「力が抜ける」、カウントの後に「意識が沈む」など
ほとんどの催眠音声は何らかの行動に合わせて
必ず催眠を深める類のセリフを何度も何度も投げかけてきます。

ですが残念ながら本作品にはそれがほとんどありません。
若菜は聴き手に「~して」と指示を出したり、カウントを数えるだけに留まっています。
ですから催眠に入った時の体が妙に重いとか、考えられなくなるほど意識が混濁するとか
そういった感覚は非常に得にくいと思います。

人によっては意識がぼんやりすることもあるでしょう。
ですがそれは体や眼球の運動による疲れの結果もたらされたものであって
催眠の結果によるものとは違います。
適度に疲れを誘い、そこに暗示を入れながら催眠状態へと導いてこそ
初めて催眠として成り立つのです。



オーソドックスなオナニーと変態的なオナニー
エッチシーンは4パート27分ほど。
プレイはオナニー、乳首オナニー、執事プレイです。

エッチな効果音はありません。
セルフは有りになります。

「とりあえずその服は邪魔だし 脱いでしまったほうが楽だよね」
催眠マンション101号室のドアを開けた主人公は
そこに住む若菜に温かく出迎えられ、服を脱ぐよう言われます。

エッチは最初の「部屋の中」パートが催眠マンションの概念の説明
続く「テレパシー」「暗示」パートは彼女の声を聴きながらのオナニー
最後の「コントロール」パートは彼女の執事になりきって指示に従います。
射精シーンが2か所あるので通しで聴く場合は後に合わせるのがいいでしょう。

「ねぇ知ってる? この夢の世界ではね 物理的な感触よりも、言葉のほうが影響力が強いの」
催眠マンションは前述のとおり精神だけの存在にならないと行けません。
そのため肉体的な快感よりも精神的な快感が優先されます。
若菜はそのシステムを利用し、この後様々な指示や命令を出すことで
主人公の心を束縛しながら射精へと誘導します。

一部で暗示を使って感度を高めたり
射精したい衝動を駆り立てるシーンもあるのですが
基本的には若菜の「~して」という命令に従うスタンスですから
同人音声におけるオナサポボイス的な側面が強いプレイと言えます。
催眠と呼ぶには上から押さえつけるセリフが多すぎるかなと。

「変な気分になってきた? いいよ もっとクンクンして 手はずっとしこしこするのよ」
1回戦のオナニーは彼女に至近距離から見られるシチュ。
1メートルの距離まで近づき、女性の匂いを嗅ぎながら
彼女の言う通りにおちんちんや乳首を刺激します。
ここからは彼女が直接脳内に語り掛けている様子の演出として
エコーのかかったセリフが入り混じり、2種類の声で射精を促します。

「あなたはだんだん敏感になる (感じやすくなる) 胸の先が気持ちよくてたまらない」
後半の暗示パートでは上のセリフのように
聴き手の感覚を操作する類のセリフも登場します。
ですから人によっては自然と気持ちが盛り上がってくるかもしれません。

2回戦の「コントロール」パートは執事プレイがメイン。
お嬢様役の若菜が執事らしい着替えや朝食の指示はもちろん
「足を舐めろ」「犬の真似をしろ」など変態的な命令まで出してくれます。
そして彼女もご褒美に足でおちんちんを擦ってくれます。

「今回だけは 私の中に あなたの溜まってるものを流し込んでいいわ ただし 入れるのはあなたがイク瞬間だけよ」
しかし、彼女の目的はあくまで主人公を癒すこと。
最後の最後はきちんと彼の男を立て、中出しを許可してあげます。
ちょっぴり屈辱的な指示を受けたことも手伝って
彼女を蹂躙する展開に興奮する人もいるのではないでしょうか。

このように、ノーマルなオナニーとアブノーマルなオナニーが同時に楽しめます。



エッチシーンに面白さを感じる作品
エッチの後半で繰り広げられる執事プレイに新鮮さを感じました。

彼女に癒されるために催眠マンションへとやってきたのに
いつの間にか若菜にかしずき奉仕している。
その展開とリアルでは絶対できそうにないプレイがM心をくすぐります。
それでいて最後はきちんと主人公を満足させてあげるところに
彼女の癒し手としての優しさを感じました。

しかしそこに持って行くまでのシーン、特に催眠誘導パートは
率直なところ非常に厳しいと言わざるを得ません。
意識の力を弱めて暗示を入れやすい環境を整えているのに
肝心の暗示を入れていないのはさすがにまずいです。
その先のエッチで面白いプレイが登場するだけに尚更そう思います。

催眠は大変申し訳ないのですが酷評させていただきました。
何をしたいのかはなんとなくわかるものの
それに対する催眠の技術の使い方に疑問を感じます。

エッチは催眠がしっかりしていれば結構楽しめたのでは?という内容です。
指示を受けてオナニーするオナサポボイスに近いので抜けるとは思います。
シチュは結構面白いんですけどね・・・。
淫語そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

以上の理由から今回は非常に厳しい点数とさせていただきました。

CV:桃華れんさん
総時間 57:59


オススメ度
■■■□□□□□□□ 3点


体験版はこちらにあります

魔王に挑んだ勇者の末路

サークル「吟遊夜会」さんの同人音声作品。

今回紹介するこちらの作品は、魔王に立ち向かった勇者一行が
彼女に敗れ、その後エッチな責めを受ける様子を描いています。

「悪女」と「抜けるボイスドラマ」の2つを作品のテーマに掲げており
残忍で容赦の無い魔王の命令&罵声や
精液を一滴残らず絞り取るハードな責めがM心を強烈にくすぐります。



魔王を追い詰めた勇者一行が迎える結末とは
勇者が魔王に様々なエッチな命令を受け、壊れていくお話。

「あらぁ ようやく来たのね」
魔王はおっとりとした色っぽい声のお姉さん。
自分を倒しにやってきた勇者、戦士、魔法使い、僧侶の4人を
余裕たっぷりの表情で眺めてから、とある命令を下します。

本作品は魔王の姦計にまんまとはまった4人が
装備・筋力・魔力など抵抗する能力を完全に奪われてから
数々のエッチで屈辱的な命令を受けることになります。
ボイスドラマらしくエッチに至るまでの展開もきっちり描いていますが
そのあたりは2パート6分程度に短くまとめてありますので
やり取りが長すぎて全然抜けない、なんてことはまったくないです。

また彼女が命令を下すのは主に勇者に対してのみで
それ以外の3人は後ろに張り付けたまま身動きが取れなくなっています。
つまり魔王が勇者をいかにして落とすかが一番の聴きどころになるわけです。

「私は あなたの絶望に打ちひしがれた顔や 惨めな顔 希望を折られて心が壊れる瞬間の顔が見たいの」
魔王はまさに悪女と呼ぶにふさわしい残忍な性格の女性です。
口調が終始穏やかなのでそこまで凄惨さは感じないかもしれませんが
勇者を廃人にするためにありとあらゆるトラップを用意し
プレイ中には彼の情けない姿を激しく貶し、あざ笑います。

音声作品の場合エッチで優しい魔王様もいたりするのですが
本作品の魔王は正統派と言いますか、何をするにも容赦がありません。
勇者を壊すためなら人の命すら平気で握りつぶします。
そんな彼女の性格を反映して作中ではいくつか残虐な描写が登場します。
苦手な方はくれぐれもご注意ください。



心を折り、どん底へと叩き落とすエッチ
エッチシーンは3パート31分ほど。
プレイはオナニー、戦士へのフェラ、SEX(騎乗位)です。
オナニー、SEX、射精の際にリアルな効果音が鳴ります。

「それじゃあ オナニーでもしてもらいましょうか」
素っ裸になった勇者に土下座を要求した魔王は
彼のおちんちんが勃起しているのを見てオナニーをさせることにします。

エッチは終始魔王の命令に勇者が従う形で進められます。
魔王が相手なのですがエッチな魔法や触手などの謎生物は登場しません。
その代わり彼女はプレイをしながら何度も何度も彼の心を折りにかかります。
心への責めを非常に重視しているエッチですね。

「うふふっ ほんとに始めちゃって すごく惨めでいい姿よ」
一番最初のオナニーパートは言葉責めがメイン。
敵であるはずの自分に命令され、痴態を晒す勇者を存分に貶します。
またちょっとした情報を漏らして戦う前から勝敗が決していたことを漏らすなど
まずは上下関係を確定させ、命令に逆らえないよう心を縛り付けます。

純粋なプレイ時間は4分程度と短いので、ここだけで抜くのは難しいかもしれませんが
作品の世界に浸り、この後のプレイを楽しむための準備として十分に機能しています。

「あなたのマゾチンポにはフェラなんかしてあげない」
続く第2段階は勇者にフェラをしてあげるようなことをたっぷりほのめかした後
敢えて彼をスルーし、戦士にフェラをして見せつける
のがいいですね。
「お前のおちんちんなど咥える価値すらない」と男としての存在価値を否定します。

フェラ自体は割とノーマルなのですが、ここだけはセリフが一気に減り
舌を這わせたる、吸い付く、軽くバキュームするなど様々なちゅぱ音を
最初はゆっくり、後になるにつれて速くしながら射精へと追い込みます。

およそ10分間ちゅぱ音をメインに聞かせてくれるパートですので
ここが最も抜きやすいでしょうね。
魔王のキャラからは想像できないほど丁寧に優しく愛してくれます。

そうやって徹底的に敗北感を味わわせた後
最後のパートでようやく魔王は勇者の童貞を奪いにかかります。
しかしここも当然のようにただエッチを楽しむわけではありません。
彼女はこの行為をゲームと称し、彼に自分を倒す最後のチャンスを与えます。

「うふふっ 最初からマゾ勇者様には 私に負ける未来しかなかったのよ」
百戦錬磨の魔王とついさっきまで童貞だった勇者では勝負にすらなりません。
その極上のおまんこの中で彼のおちんちんは何度も絶頂し、精液を吐き出し続けます。
敢えてほんの少し希望を与えてから圧倒的な力の差を見せつける。
彼女が彼の心を徹底的に折りにかかっているのが強く伝わってきます。

ちなみにこのゲームで勇者が射精した時のペナルティはかなりえぐいです。
人によっては音声を聴くのを投げ出したくなるかもしれません。
ですので一つ前のフェラパートに比べると抜きには不向きに思えます。

このように、自分が敗者であるのをわからせるエッチが繰り広げられます。



人を選ぶが面白い切り口の作品
奇抜なシチュで主に心を抉ってくる作品です。

魔王に負けた勇者がその後どういった末路を辿るのかを
じっくりと勇者の心に働きかける形で綿密に描いています。
自分に勝負を挑むという行為がいかに愚かなことかを
彼女はそれこそ魂に焼き付けるかのような残酷さで教えてくれます。

巧みな話術と濃厚なエッチで籠絡するタイプの作品とは違い
絶望させるための手段としてエッチを行っているところが本作品の大きな特徴です。
そういう背景もあって心の凹ませ方、傷つけ方が割とハードですから
やや人を選ぶ反面、ブラックな作風が好きな人ならきっと楽しめるでしょう。
私も一番最後のパートだけはさすがに少し堪えました。

「そう! その絶望した顔! それが何よりも見ていて興奮できるのよ」
そして彼らが絶望するのを満足げに眺める魔王がとっても残酷です。
彼女は最初から最後まで徹底的に悪を貫きます。
魔王役の七凪るとろさんはどちらかと言うと甘いキャラを演じられる場合が多く
こういうドス黒いキャラは私も初めてだったのですが
言葉の端々にしっかりと悪女っぷりを匂わせてくれています。

対するもう1本の柱として掲げている「抜けるボイスドラマ」については
フェラパート以外の2パートが少し抜きにくいように思えます。
最初のオナニーパートは時間的に厳しいですし
最後のSEXパートは射精時のペナルティがどうしても気になります。

ドラマ性と抜きはなかなか両立しにくい部分がありますし
このあたりは今後の作品に期待したいです。
淫語・くちゅ音・ちゅぱ音それなり、喘ぎ声ごく僅かです。

ダークファンタジーというあまり見かけないジャンルに挑戦している意欲作です。
徹底的に打ちのめされる展開が好きなドMの方が最も楽しめるでしょう。

CV:七凪るとろさん
総時間 46:26


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

芽依先輩の熱いミミカキ

サークル「APPLE project」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、世話好きだけどちょっぴり奥手な先輩が
耳かきやエッチなご奉仕をしてくれます。

全編にわたって流れ続ける微かな雨音が落ち着く雰囲気を醸し出し
その中で行われる2人のやり取りもとってもあまあま。
他にも先輩が性に不慣れなところを見せるシーンがあったりと
若い男女の初々しいやり取りをリアルに表現しています。



綺麗好きの先輩による耳掃除
先輩に耳とおちんちんのお世話をしてもらうお話。

「お邪魔しまーす あら? ちゃんと片づけてあるのね」
芽依先輩は素朴で優しい声のお姉さん。
雨宿りのため主人公の家にお邪魔した彼女は
お部屋の代わりに彼の耳を綺麗にしてあげます。

「ほーら なでなで ごろごろしちゃって可愛いなぁ もう」
本作品はサークルさんの他作品と同様にボイスドラマ的な色が濃く
序盤から2人が打ち解けた様子で親しげな会話を交わします。
私が調べた限りだと明確な設定はされていないようなのですが
おそらく2人は恋人同士、もしくはそれにかなり近い関係なのでしょう。
年上の女性に甘やかされる気分がとても味わいやすいです。

また冒頭の家に上がるシーンではやや強めの
部屋に入った後も外で微かな雨音が鳴り続けます。
APPLE projectさんはシーンごとにBGMを切り替えて流す場合が多いのですが
今回はエンディング以外はすべて音声のみとなっています。
2人のやり取りと静かな雨音の相乗効果で自然な癒しが得られるでしょう。

最初に行う耳かきと耳舐めはおよそ10分間。
膝枕の体勢で左→右耳の順に耳かき棒でお掃除してからウェットティッシュで仕上げ
体を起こし先輩が後ろから抱き着きながら右→左の順に舐めてくれます。

耳かき棒は「ずずっ じっ」と若干引っ掛かりのある滑らかな音が使われており
耳の奥から手前にかき出すような動きを何度も繰り返します。
音のバリエーションがあまり多くなく、耳かき好きには少々物足りないかもしれませんが
音質・動かし方共に十分耳かきらしさが出ていると言えます。

「ほらほら 我慢してね …また足をぎゅっとして もうちょっとで終わるからね」
また本作品の耳かきは一般的な耳かき音声と比べてセリフの量がかなり多く
最中に主人公がくすぐったがる仕草を見せたり
彼女の脚や太ももを撫で、それをやめさせるやり取りが何度も行われます。

どちらかというと効果音よりも2人の仲の良さを強く演出しているため
耳かき音声ではなく耳かきシーンのあるボイスドラマと表現するのが妥当です。
耳かき目当てで聴くとおそらく肩透かしを食らうでしょう。
やり取り自体はキャラの個性が十分出ていると思います。



不得手ながらもリードする健気な先輩
続くエッチシーンは13分ほど。
プレイは手コキ、耳舐め、フェラ、イラマチオ、キスです。
手コキの際にオナホをこねくり回すような効果音が流れます。

「すごい… 初めて見た おっきくて 先っぽが赤っぽくて なんかすごい」
密着しながらの耳舐めにすっかり興奮した主人公に頼まれ
先輩は彼のおちんちんを手でゆっくり刺激し始めます。

エッチは年上の先輩がリードする形で進みます。
ですが主人公はもちろん、彼女もこういう行為をするのはまったくの初めて。
それを象徴するかのようにプレイ中は彼女が随所で戸惑う姿が見られます。

「じゃあ あとはやっぱり 上下にしごいたりすればいい?」
自信たっぷりに耳かきや耳舐めをしていた時から打って変わって
ちょっぴり頼りなさそうにプレイのやり方を尋ねてくる彼女がたまりません。
そして多少拙いながらも一生懸命責めてくれる姿が愛おしく感じます。
吐き出された精液を観察し、味見するシーンもゾクゾクするものがあります。

最も盛り上がるシーンは手コキで1発抜いた後に行われる2回戦。
ここではフェラをしながら先輩が女として目覚めていく様子が描かれています。

「お口に入れたら 熱くて 硬くて なんだか 無性に欲しくなっちゃって…」
男性器や精液を初めて直に感じてすっかり火がついたのか
彼女は熱い吐息を漏らしながら一心不乱にフェラをします。
その先ほどとは違った積極的な様子に何とも言えないエロスを感じました。
ちゅぱ音もかなり激しく、フィニッシュもきっちり口で受け止め飲み干すなど
前半とはかなり違ったテイストですからここならがっつり抜けるでしょう。

このように、初々しい男女がほんの少し成長する様子を描いたエッチが楽しめます。



先輩の温もりが感じられる作品
サービスを通じて2人の距離がより近くなるのが感じられる作品です。

お世話好きな優しい先輩があの手この手でサービスしてくれるスタイルや
その最中に交わされる和気藹々としたやり取りに心が和みます。
サービス自体も一生懸命やってくれますし、リクエストにもある程度応えてくれます。

「いいよ 我慢しなくていいから 出しても いいから」
彼女は主人公のすべてを受け止めてあげる包容力のある女性です。
プレイの最中、彼がおちんちんを彼女の口に強引にねじ込むシーンがあるのですが
そんなことをされてもまったく怒らず、むしろ積極的に咥えこんでくれます。
まさに至れり尽くせりなひと時が送れる作品です。

しかしそういった良い部分がある反面、疑問点もいくつか見られます。
まず30分に届かない時間内に耳かきとエッチの両方を詰め込んでいることです。
個々のサービスが短いと得られる満足度も当然低くなってしまいます。
現在は耳かきだけを30分以上かけて行う作品が数多くありますし
それらに太刀打ちできるかと言われると私は正直疑問を感じます。

また「熱いミミカキ」というタイトルから多くの人が耳かきに期待を寄せるわけですが
本作品の耳かきは現在の主流とはかなり違ったものです。
簡単に言うと効果音よりも会話を重視している耳かきなんです。
しかも純粋な耳かきの時間が6分程度しかありません。
「熱いご奉仕」ならわかるのですが「熱いミミカキ」だと少しずれているのではないかなと。
このタイトルと挿し絵なら耳かきだけはがっつりやってほしかったです。

エッチは比較的ソフトなプレイをしながら登場人物の心理の変化を描いています。
序盤の当惑っぷりと終盤のハードなフェラの落差が大きすぎる気もするのですが
サークルさんが純粋な抜きを重視されたのかもしれません。
先輩の可愛さが伝わってくるあまあまなエッチです。
淫語・くちゅ音・ちゅぱ音そこそこ、喘ぎ声ごく僅かです。

今回は耳かき音声としてどうなのかを考え、それに合わせた点数としました。
ボイスドラマとして見れば過去作同様レベルは高いです。
ですから耳かきに過度な期待をしなければ十分に楽しめる作品と言えます。

CV:北見六花さん
総時間 28:28


オススメ度
■■■■■■□□□□ 6点


体験版は下記のURLにあります

追記
体験版はサークルさんのサイトにあります。
http://appleproject.kirie.net/?p=351

天使のTS催眠!

サークル「カジハラエム」さんの催眠音声作品。

今回紹介する作品は、偶然下界へと舞い降りた本物の天使が
願いを叶えるために女体化催眠をかけてくれます。

総時間の実に7割近くを催眠誘導及び女体化に費やしており
じっくりとリラックスしてからイメージを使って少しずつ女の子を実感させてくれます。
その後のエッチは時間の関係上ややソフトな内容なのですが
催眠がしっかりしているおかげで体に熱が蓄積されていくのを感じやすくなっています。



天使が日常的に行っているエッチなお仕事とは
天使のメルフィに導かれて女の子の気持ちよさを味わうお話。

「いったぁ~い くぅ 落ちたぁ~」
メルフィは明るくて可愛い声の女の子。
天使庁への出勤途中、道端にあった穴に落ちて下界へとやってきた彼女は
そこに偶然いた主人公の密かな願望を叶えてあげます。

彼女の話によると天界に空いた穴は人間の欲望が具現化したものらしく
天使たちはそれを埋めるために様々な形で男性たちの性欲を満たしているそうです。
しかし主人公は女の子の快感を楽しみたい特殊な性癖を持っているため
今回特別に女体化催眠を施す、というのが物語の大まかな流れです。

催眠誘導及び女体化はおよそ30分間。
最初におよそ8分間じっくりと深呼吸をして十分にリラックスしてから
潮が引いた時にのみ現れる小さな島をイメージし、そこでのんびりと寛ぎます。

「心も体も 気分爽快 余計なモノが体の中から消えていく」
「頭のてっぺんから 足の指先まで 温かくていい気持ち」

青い空、穏やかな波、そしてぽかぽかと照り付ける温かな日差し。
彼女に言われた通りの情景を頭に思い浮かべていると
妙に心が穏やかになったり強烈な眠気が襲ってくるでしょう。

事前に入念すぎるほど入念に深呼吸をしているのと
このシーンに差し掛かると波や風のリアルな環境音が流れるおかげで
相当なリラックス効果が期待できます。
催眠に入る前の準備をとても丁寧に行ってくれています。

イメージ主体の催眠誘導はまだまだ続きます。

「霧が深くなるにつれて 体がどんどん軽くなる 重さを感じないくらい 軽くなる 軽々 ふわふわ」
今度はにわかに漂ってきた真っ白い霧に包まれる様子をイメージします。
「ふわふわ」などの擬態語を意識的に織り交ぜた彼女のリズミカルな声を聴きながら
体が軽くなったり頭の中が真っ白になる感覚を膨らませていきましょう。
霧で視界を真っ白にしながら頭の中をぼやけさせる自然なアプローチがいいですね。
自分の存在自体が曖昧になったかのような不思議な感覚が味わえます。

「くるくるかき回されて 気持ちいい なんともいえず 心地いい ぐるぐるされて 気持ちがいい 気持ちよくって 何も考えられない」
そして最後はパンの生地をこねくり回すような形で朧になった肉体を再構成します。
「くるくる」「こねこね」などの感覚的な単語を言いながら
実際に行っているかのように声を左右にスライドさせて彼女は語り掛けます。

催眠に入った時の感覚を「頭の中をかき混ぜられているようだ」と例える場合がありますが
本作品でもそれに似たような感覚が味わえるでしょう。
そして体を新しく作り変えることはそのまま女体化の準備にも繋がっているわけです。

深化後に始まる女体化は約3分。
新しく出来上がった女の子の体を確かなものとするために
メルフィは具体的な情景を描いて女の子の記憶を埋め込みながら
同時に顔立ちや体つきといった肉体的な変化も強く印象付けます。

「女の子が欲しかった両親に喜ばれ 大事に大事に育てられた 七五三の晴れ着姿は誰よりも似合って 可愛かった」
彼女の紡ぐ記憶は女の子でないと味わえないことばかり。
そうやって男性を否定するのではなく、元から女性だったように思い込ませてくれます。
女体化だから体が女性になるのをイメージさせるのは当たり前なのですが
それと並行して心も女の子にしてくれるところが本作品の大きな特徴と言えます。

メルフィの言葉を受け入れられる環境を十分に整えてから女体化へ進む丁寧な催眠です。
深呼吸をしながら適度にリラックスする暗示を入れてくれる序盤
環境音を取り入れながら誰にでもイメージできる素材を使って深化する中盤
深化から引き継ぐ形で心と体の両方を女性へと変える終盤、といったように
それぞれのシーンに明確な目的を定めて流れを作り上げています。
世界観がしっかりしているから聴いていてとてもいい気分に浸ることができました。

カジハラさんは昨年の夏に「TS催眠!-女体化エンドレスオーガズム-」という作品を出されていて
その時は主に女体化シーンに強引さを感じたのですが
本作ではその問題点をしっかり解消されているところに大いに驚きました。
実際に女体化気分を味わえるかは人それぞれですので保障できないものの
そう思わせるための段取りや持って行き方はかなりハイレベルだと思います。

また女体化シーンの時間が短すぎるように感じる方がいるかもしれませんが
この先のエッチシーンでは女体化催眠を継続する形でプレイを行っています。
ですから少なくとも私は不十分な女体化と思いません。
そういったところもきっちり考えながら作品を組み立てられています。



絶え間なく押し寄せる絶頂の波
エッチシーンは10分30秒ほど。
プレイはオナニーのみです。

エッチな効果音はありません。
セルフもありません。

「ほどよい胸のふくらみ 軽く揺すると気持ちのいい重さを手のひらに感じる」
入念な催眠によって主人公を女の子の姿へと作り変えたメルフィは
引き続きおっぱいやおまんこといった女性の象徴部分の確認をしながら
同時にいじって女の子ならではの快感を味わわせます。

エッチは女体化催眠の延長として
今度は暗示を使って女性の感覚を刷り込みながら絶頂を目指します。
時間が短いことを考えてプレイを1つに絞り込み
その中でできる最大限のことを行っています。

「おちんちんを挿れる穴 子種の汁を注がれる穴 エッチな妄想をすると すぐに反応する 触らなくても すぐに湿ってゾクゾクする」
「ローターの振動は ヤバイ クリトリスが震えて 体が震える 震えるほど気持ちいい」

メルフィは聴き手がここまで築き上げてきた感覚をできるだけ崩さないように
すべてを女性視点で描きながらその気持ちよさを描写しています。
女の子気分が抜けにくいからプレイに取り組みやすく
体が自然にエッチで熱で盛り上がっていくのを感じるでしょう。
ストレートなエロは控えめなのですが、そういう気分になりやすい雰囲気を持っています。

「快感 爆発 快感で 真っ白 女の子の絶頂 止まらない」
そして最後に訪れる絶頂シーンでは4連続の絶頂を促してくれます。
男性では絶対にできないタイプの絶頂であるのに加えて
絶頂の回数が多い=イケるチャンスが多いことにもなります。
女性的な快感を得てもらうためのサークルさんの心遣いがここでも光っています。

このように、シンプルながらもイキやすいエッチが繰り広げられます。



流れを大事にしている作品
催眠誘導、女体化、エッチの3つの山場を上手に繋ぎ合わせている作品です。

無理に女体化を絡めずまずはしっかりと催眠を深め
そのうえで女体化を進めながらエッチを楽しませてくれます。
女体化作品はとりあえず女体化してからエッチするようなスタイルが多いのですが
それらに対し本作品は切れ目が無く、気持ちを維持したまま先に進めます。
おかげで心地よい気分が味わえたし、ノーハンドでもある程度の快感が得られました。

私はカジハラさんと言うと
催眠とエッチを割とバランスよくこなす印象を抱いていました。
それらと比べても本作品は色々と異なる部分を持っています。
催眠誘導に一定以上の技術を持っているサークルさんですので
その長所を活かしながら作品を組み立てている今作は非常に良いと思います。

エッチは女の子の部分から得られる気持ちよさに的を絞っています。
時間が短いため完璧な形のドライを決めるのには難があるのですが
催眠の効果で体が熱を帯びたり盛り上がる感覚は比較的得やすいです。
淫語そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声ごく僅かです。

一つだけ注意点を。
本作品には解除音声がついておりません。
ですから聴かれる際は無料作品などから必ず別途解除音声をご用意ください。
ふぁんさんなら無料も多いですしその中から選べば大丈夫です。

比較的安定感のある女体化作品と判断しました。
価格も600円とお手頃ですので興味のある方は是非お試しください。

CV:誠樹ふぁんさん
総時間 45:25


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の点数は8点。
解除音声の分をマイナスしてあります。

あと聴かれる場合はエフェクト無しをお薦めします。

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