同人音声の部屋

同人音声および催眠音声(トランス/暗示ボイス)について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

2015年01月

   ● なでなで催眠
   ● Fall in dream


ランジェリーショップのお姉さん

サークル「地獄のエルドラド」さんの無料の同人音声作品。

今回は久々の18禁無料作品の紹介です。
こちらは彼女へのプレゼントを買いにやってきた主人公が
たまたま迷い込んだランジェリーショップで店員さんにエッチな実演販売をされます。

下着を見せつけたりおちんちんに巻き付けるテーマに即したプレイや
声を適度に左右に動かしながら艶めかしく囁きかけてくる彼女の声など
年上の女性に甘やかされながら興奮できる要素がふんだんに盛り込まれています。



アクセサリーを買いに来たつもりが…
ランジェリーショップの店員さんにエッチな事をされるお話。

「お客様 お客様? 大丈夫でしょうか? なにやら夢の世界に行っていたようですが」
店員さんは優しく落ち着いた声の女性。
ランジェリーショップで彼女との妄想を膨らませている主人公を呼び止めると
彼が行きたがっているアクセサリー売り場の場所を案内してあげます。

物語は目的地に行く途中たまたま通りすがったランジェリーショップで
店員さんが誘惑しながらアクセサリではなく下着を買うよう言い寄ります。

別作品「逆・寝取られ物語 ~悪女な後輩たち~」の外伝に位置づけられていますが
総時間のほとんどがエッチシーンですので聴いてなくてもまったく問題ありません。
(当サイトに元作品のレビューはまだありません)
彼女持ちの男の子を大人の魅力で骨抜きにする様子をとってもエッチに描いています。

「胸、あたってる? そうだよ? わざと当ててぇ その気にさせてくるようになるかもよ」
店員さんは仕事の関係で下着を売るために彼を責めるのですが
年下好みの節もあり、様々なサービスをしながら商品の良さをアピールします。
聴き手に密着感を味わってもらうために耳元で語り掛けるシーンが特に多く
至近距離から聞こえる艶めかしい声や吐息が自然な興奮を促します。

シチュ・セリフ・プレイなどあらゆる要素が抜きを強く意識しているのが特徴です。
無料だと思って舐めてかかるときっといい意味で大きく期待を裏切られるでしょう。
ぶっちゃけ下手な有料作品よりもずっと抜けます。



パンツを最大限に活かしたきめ細かいプレイ
エッチシーンはおよそ24分間。
プレイはパンツコキ、ぱふぱふ、耳舐め、亀頭責めです。
耳舐め以外のすべてのプレイと射精時にリアルな効果音が鳴ります。

「ねぇ 今ね 私も これつけてるの 実際にどんな感じになるか 見せてあげるね」
下着のデザインや質感の良さを説明してもあまり心が動かない主人公を見て
店員さんは自らスカートをたくし上げて太ももやパンツを見せつけた後
それを脱いでおちんちんに被せます。

エッチはテーマに合わせてパンツコキをメインのプレイに据え
それと同時にぱふぱふや耳舐めを行います。
といってもいきなり激しくシコシコするわけではありません。
パンツの良さを彼の心にしっかりと刻み付けるために
彼女はわざと焦らしながら少しずつ刺激を強めていきます。

「パンティ 脱いでぇ おちんちんの前に持って行って しゅるるるって 巻き付けて…っと」
「亀頭さんには 大事なトコに当たってた部分で 押さえてあげますからね そう… 私のお・ま・ん・こ」

そして本作品が何よりこだわっているのはプレイの演出です。
まずはパンツを穿いたまましっかりと見せつけ、敢えて目の前で脱ぎ
温もりの残ったパンツの一番大事な部分を亀頭にあてがう、といったように
男が興奮するであろうツボを彼女は的確に突いてきます。

さらにそれらを行う時の声も意識的に色っぽくする。
まさに大人の女性らしい巧みなテクニックが光ります。
心の盛り上げ方が非常に上手ですね。

「ぐりぐりー ぐりぐりー ぐーり」
もちろんプレイそのものもかなりのハイレベル。
上のセリフはパンツ越しに亀頭を責めるシーンで登場するのですが
彼女がパンツコキをする際に効果音がループではなく声に合わせて鳴ります。
声と効果音がリンクしているからプレイの様子が手に取るようにわかります。

主人公の興奮具合に合わせて最初は布っぽい音だったのが
後になるとカウパーまみれなのがわかるように水っぽくなるのもいいですね。
1つ1つの効果音の扱いまで目を配りながらプレイを組み立てています。
簡単に言えばとってもリアルなプレイが楽しめます。

最も盛り上がるのはもちろん射精が近くなった終盤のシーン。
前をはだけさせてその大きなおっぱいに主人公の顔を埋めさせながら
店員さんはおちんちんの竿と亀頭を手で個別に責めたり耳を舐めたりします。

「彼女のことは忘れて お姉さんを 恋人だと思って ぎゅーって そう そう いいよ もっと 大人を感じてね」
2種類のくちゅ音とちゅぱ音を同時に鳴らしながら
彼女を裏切るようそそのかすセリフを言ってくるところがたまりません。
ほんのり背徳感を抱くシチュがより良い射精をするためのスパイスとして働いています。
主人公が30秒にも渡り断続的に射精を行っているのがそれを何よりも強く物語っています。

このように、心と体を高い水準でバランスよく責めるエッチが繰り広げられます。



さっくり抜ける作品
シチュやプレイの奇抜さ・面白さに加えて
抜きボイスとしても細かいところまで練られている作品です。

彼女持ちの男の子が大人の女性に籠絡されるちょっぴり背徳的なシチュ
商品ではなく店員さん自身のパンツを使って責めるこだわりのあるエッチなど
リアルではなかなか味わえないであろう体験を題材に据えています。
そして段階的に熱や艶めかしさを増す彼女の声、緻密なセリフや効果音が
その様子を聴き手にイメージしやすい形でリアルに演出されています。

作者にとってどんなに素晴らしい内容でも聴き手が楽しめなければ意味がありません。
だからこそサークルさんが表現や演出に非常にこだわっているように感じられました。

「おっぱいの谷間に お顔埋めながらぁ… こう… しこ… しこ… しこ… しこ…ってされちゃうんだよ」
店員さんはそれぞれのプレイをする前に
これからどんなことをどんな風にするかを実演形式で説明してくれます。
要は聴き手にイメージをする材料と猶予を与えてるんです。
だからその後に行われるプレイが自分のことのように楽しみやすいんです。

こういう気遣いをわざとらしくなくやられているところに
サークルさんのシナリオ力や技術力の高さが窺えます。
あらゆる要素が聴き手に抜きやすい環境を提供するところへと集約しています。

エッチは一言で言えばがっつり抜けます。
プレイ開始序盤から勃起が止まりませんでした。
もう少し短くてもいいんじゃないかと思えるくらいに興奮させてくれます。
くちゅ音多め、淫語それなり、ちゅぱ音と喘ぎ声そこそこです。

比較的短時間ながらもしっかり楽しめるし抜ける作品です。
年上好きが一番楽しめるのは間違いありませんが
無料ですので気になった方はどうぞ気軽にお試しください。
無料で聴くのが申し訳なく思えるくらいに素晴らしい作品です。

CV:里村いのりさん
総時間 29:43

荒野の情熱
http://humanequation.blog26.fc2.com/blog-entry-385.html


うざあね4 全力でうざい姉が耳かきやシャンプーを強いてくるMP3

サークル「チキンハーツ」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

2012年から始まって4作品目となる「うざあね」シリーズ最新作は
弟のことが好きで好きでたまらない構ってちゃんなお姉ちゃんが
耳かき・シャンプー・添い寝の3つのサービスをしてくれます。

タイトルにもなっている彼女のウザさだけでなく
サービスの要となる効果音の質も大幅にパワーアップ。
この2つの長所が心に温もりを、耳に心地よい刺激を与えてくれるでしょう。



相変わらず弟離れができていないお姉ちゃん
お姉ちゃんに3つのサービスをしてもらいながら一緒に過ごすお話。

「お姉ちゃんの 耳かきタイムだよー」
お姉ちゃんは明るくて可愛い声の女の子。
弟と少しでも長く一緒にいたい彼女は
唐突に耳かきをしてあげると宣言し、実行します。

シリーズを聴いたことのない人のためにこの「うざあね」が何かを説明しますと
簡単に言えば極度のブラコンで寂しがり屋なお姉ちゃんが
あの手この手で弟に何かをしてあげたりしてもらおうとします。
他の癒し系音声のように奉仕してもらうのではなくサービスを強いてきます。
この彼女の強引さやウザさが本作品の大きな特徴の一つです。

「はいっ あ・た・ま こ・こ・に あっ それともあれかい? お姉ちゃんスカートに穿き替えてきたほうがいいのかい?」
「こっちに来ないと死んじゃうぞー お姉ちゃん来ないと死んじゃうぞー じ・け・つ はいっ じ・け・つ」

冒頭に行われる耳かきをするまでのやり取りを聴いただけでも
彼女がいかに弟を愛し、強く求めているかが嫌と言うほど伝わってきます。
ここまでストレートに愛情を表すキャラもなかなか珍しいです。

でも元々の声が可愛いことや、弟に煙たがられてもヤンデレ行為に走らないこと
そして弟もそこまで強い拒絶をしないことから
とても仲のいい姉弟のほのぼのとした風景あたりに留まっています。
きちんと弟のことを考えながらウザく振る舞ってる感じですね。

一番最初に行われる耳かきはおよそ16分間。
右→左耳の順に耳かき棒で大きな汚れを、綿棒で小さな汚れを取り
そのあと息吹きをしてから化粧水に浸した綿棒で仕上げます。

耳かき棒は「ぽり しょり」と乾いた軽い音
綿棒は「ずずっ じー」と耳かき棒より柔らかく平べったい音が使われており
どちらも不規則に耳の壁を奥から手前、あるいは逆にかき出すように動きます。
音質・動かし方いずれもかなりリアルな部類と言えるでしょう。

また本作品の耳かきは5秒程度効果音を鳴らした後
取れた耳垢を処理しているのか、無音の時間がその都度小まめに入ります。
耳かき音声を色々聴いている方にはややテンポが悪く感じるかもしれません。
リアルさを追求する反面、音フェチ度がやや弱まっているように思えます。

「なかなか大きいの発見 じゃあそーっと」
最中のお姉ちゃんはと言うと、冒頭のウザさは一気に薄れ
あまりしゃべらず静かな吐息を漏らしながら一生懸命耳かきに取り組みます。
耳かき中までウザくされたらさすがに困りますし、このへんは妥当な演出かなと。
今穿いてる下着の色をアピールするシーンもありますが、基本的には落ち着いて聴けます。



きめ細かいシャンプーと心安らぐ添い寝
続くシャンプーシーンは12分ほど。
いい加減な洗い方をしている弟を見かねてお姉ちゃんがお風呂へ乱入し
一旦シャンプーを洗い流してから改めてシャンプーとリンスをかけ、背中を流します。

「しゃくしゃく しょわ」と若干粗さのある軽快な音が
前後左右に掻くように動いたり、優しくかき回したりする様子はとってもリアル。
そのポリッとした音の質感も耳に適度な刺激を与えてくれます。
実録としか思えないほど音も動かし方も洗練されています。

「流す時は ぱぱっと洗い流すんじゃなくて シャンプーと同じくらい時間かけたほうがいいんだよ」
さらに素晴らしいのがサービスそのものの進め方。
シャンプーで髪を洗った後、流す時にはそれと同じくらい入念に行い
続くリンスは髪に軽く馴染ませる程度につけ、その後すぐさま洗い流します。


リアルな効果音を取り入れている作品では
その良さをアピールするために意識して長めに流す場合があるのですが
そういう考えを敢えて切り捨て、サービスをリアルに提供することに努めています。
お姉ちゃんの健康に関する小話もその様子をイメージする良い手助けになっています。

そして十分温まったところで2人一緒の布団に入り眠ります。
2人とも社会人として立派に働いてるはずなのですが
未だにこういう寝方をしているところに仲の良さが感じられます。

「それにゲームは好きだけど どうせお金使うなら 2人でできるゲームを買ったりしたいかなー」
自分の好きなゲームをするにしてもやっぱり弟と一緒がいい。
彼女にとって弟は必要不可欠なかけがえのない存在です。
そんな彼と抱き合いながら寝る様子は安らぎに満ちており
会話の後に聴こえてくる寝息もとても幸せそうに感じます。

多少行き過ぎたところもあるけどここまで深く愛してくれる肉親はそうそういません。
だからこそ聴いているうちになんとなく心がぽかぽかしてくるのだと思います。



一風変わった癒し系作品
ウザいお姉ちゃんが一番の売りであるのは間違いないのですが
リアルなサービスによる音フェチ向けの側面も持っている作品です。

家にいる時は弟にべったり、外に行く時も一緒じゃないと気が済まない
彼のすべてを求め、自分のすべてを捧げるお姉ちゃんの真っ直ぐなキャラが
ちょっぴり煩わしくもありますが大きな温もりを感じさせてくれます。

過去作では一部やりすぎな感もあった彼女なのですが
今作ではそういったシーンも特に無く安心して聴けます。
個人的には絶妙なラインのウザさ加減だと思います。
どこまで構えるかを考え、引き下がるべきところはきちんとそうしています。

もう一本の柱であるサービスや効果音についても
過去作や月宮さんの個人サークル「ドット*ハーフ」での経験を活かし
できるだけリアルに、そしてわかりやすくを心がけながら作られています。
中でもシャンプーシーンはバイノーラル録音ではないはずなのに
音の質感や位置がとても立体的に感じられました。

個性的かつ安定感のある守備範囲の非常に広い作品です。
リアルに疲れて心が渇いている人、寂しい思いをしている人が聴くと
きっと勇気や安心といった心にプラスに働く感情が湧いてくるでしょう。

CV:月宮怜さん
総時間 49:59


オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

催眠オナクラM性感 ミユ ~羞恥×淫語~

サークル「窓際クルセイダーズ」さんの催眠音声作品。

昨年9月の処女作以来、月1ペースで新作をリリースされている同サークルさん。
その4作目にあたるこちらは、お淑やかなお姉さんに導かれながら
ちょっぴり恥ずかしいタイプのオナニーを楽しみます。

羞恥心と淫語を前面に押し出しながら進められるエッチは
彼女の視線を感じながらシチュを実況する珍しいスタイル。
女性に見られる恥ずかしさと自分自身で気持ちを高めるスタイルが
いつもとは少し違ったタイプの快感を与えてくれます。



見られるのが大好きなあなたのために
オナクラ嬢のミユに催眠をかけられオナニーをサポートしてもらうお話。

「いらっしゃいませ 当店へようこそ」
ミユは明るくお淑やかな声のお姉さん。
サービスに興味を持って来店したお客にシステムを説明してから
早速プレイをより楽しむための催眠誘導を始めます。

今回お客が望んだプレイは女性に見られながら思いっきり痴態を晒すオナニー。
それを反映して後半に行われるエッチシーンでは
彼女がこちらの体を舐めるように眺めたり、恥ずかしいセリフを言わせたりと
心を羞恥心に染めることを重視したプレイが繰り広げられます。

よくあるエッチのように肉体的な刺激を与える要素が少ない反面
精神的な高ぶりはより強く感じられるでしょうね。
自分のすべてを見られることに快感を覚える人に最も向いていると言えます。

催眠は2パート19分間。
初めに軽く深呼吸をしてから自分がお風呂に入っているのをイメージし
体を全部で5つのパーツに分けて個別に脱力します。

「気持ちいい 体がふわふわ 頭がゆらゆら 頭がふわふわ 頭がゆらゆら」
擬態語を多めに交えてお湯の中に漂っている雰囲気を出しながら
彼女はカウントを使って順番に気持ちよさや温かさを感じさせてくれます。

お風呂に入った時どう感じるかは誰でもイメージできますし
今の時期なら時に心地よさを感じる人が多いのではないでしょうか。
最後の頭は他よりも特に入念に行ってくれます。

「ずーっと 抜けていく どんどん抜けていく お湯が流れ出ていく あなたの体からも力が流れ出ていく」
お次はお風呂の栓を抜いて一気に脱力感を強くします。
実際にやったことがある人もいると思うのですが
お湯で体が軽くなっていた反動で栓を抜くと強烈な重さが感じられます。
そして最後に今度は長めのカウントを数えて感覚をより強めてくれます。

分割弛緩とイメージを絡めて導入と深化を行うシンプルな催眠です。
テーマの羞恥心や淫語とは無理に絡めず、しっかりとリラックスを促し
その後カウントを中心に段階的に催眠を深めていきます。
過去作同様基本に忠実な催眠を行われている印象を受けました。

しかし作中で何度も刻まれるカウントの前後で暗示のボリュームが少なかったり
カウントの数え方そのものがどのシーンも大して違いがなかったりと
カウントを多用している割にはその扱いが軽いようにも思えます。

カウントを数える時の声のトーンやペースにもう少し気を遣った方が
カウントやその前後の暗示がもっと効果的に働くのではないかなと。
その影響もあってか、私は通常よりやや浅いくらいの催眠状態に留まりました。



プレイの一部始終を見られながら
エッチシーンは19分30秒ほど。
プレイは脱衣、淫語実況、オナニーです。

エッチな効果音はありません。
セルフは有りになります。

「ストリップしましょうか いやらしく 下品に 恥ずかしさを味わって 顔真っ赤にしながら 脱いでください」
お客を催眠状態へと誘導した ミユは
彼がプレイをしやすいように軽く催眠を解いてから服を脱ぐよう指示します。

エッチは終始彼女の指示に従いながら行います。
恥ずかしいポーズを取りながら淫語の復唱をする変態的なプレイが中心になるため
実際に行われる際は周りの環境にくれぐれもご注意ください。

「あなたのいやらしい顔 胸 乳首 脇腹 お腹 足 あとは その勃起した お・ち・ん・ち・ん」
プレイは脱衣が5分30秒、その後の淫語実況も同じく5分30秒と長めに行い
その間おちんちんをいじることは一切ありません。
しかしミユがその都度自分が痴態を見ていることを告げて興奮を煽ってくれます。
心への責めを相当に重視したプレイが繰り広げられるのが大きな特徴です。

「じゃあ実況してもらいましょうか おちんちん勃起させて 私に見てもらいたかったそのポーズで」
何より最も個性的なのが淫語実況をするシーン。
自分が最も恥ずかしいと思うポーズを取りながら、その様子を声に出して報告します。
何を言えばわからない場合は彼女が言う例を復唱するのがいいでしょう。
自分の恥ずかしい姿を声に出すのは即ち自己暗示をかけることにも繋がります。

聴いたことのある人向けに書いておきますと
メイドさんの逆調教 ~淫語オナニー~」に近いプレイが行われます。

そうやってしっかり心が温まったところで彼女はようやくオナニーの指示を出します。
ここも喘ぎ声を出したり「イっちゃう 射精しちゃう」と言うなど実況的な意味合いが強く
これらのプレイが好きな人ほど射精感がより強くなるでしょう。
実際にオナニーする時間は8分程度とかなり短いのですが
諸々のプレイを通じて得られる精神的な高揚感がその不足を補ってくれます。

このように、羞恥心を煽ることを重視したやや珍しいエッチが繰り広げられます。



試みは面白いのだが
聴き手の自主性を引き出しながら行うエッチが魅力の作品です。

痴態の実況、復唱と自分から声を出すプレイを中心に据え
自分で自分を興奮させるスタンスを取りながらエッチを展開させています。
催眠音声では術者にあれこれ言われた通りに行うことが多いだけに
その真逆を行くスタンスのプレイがとても新鮮に思えました。
上で触れられなかった脱衣も1枚1枚ゆっくりと脱がせながら気持ちを高めてくれます。

しかし催眠音声において本作品のような聴き手主体のプレイは不向きかもしれません。
というのも本作品のエッチは聴き手がアドリブでプレイを進める場面が多く
それだと催眠状態に誘導することそのものの必要性を感じないからです。
要は意識の力を弱めるために行う催眠の後に思考力を求めるプレイをしているんです。

またエッチの冒頭で半覚醒させ、その後再度深化するシーンが特に無いにも関わらず
終盤で「手が動き出す」とさらりと言ってオナニーを制御してきたり
淫語が勝手に口から飛び出す暗示を入れてきます。
そんな感じで催眠とエッチの親和性に首をひねる部分がいくつか見られました。

エッチは聴き手にアドリブで淫語を言わせるプレイをもう少し減らして
その分をミユに見られる快感を楽しませるのにシフトさせた方が
催眠音声により適したプレイになったように思えます。
淫語ごく僅か、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

以上を踏まえて今回は低めの点数とさせていただきました。
しかし他の作品には無い面白い部分を持っているのも事実です。
ですからテーマに興味をもった方は是非とも体験版をお試しください。

CV:和泉りゆさん
総時間 49:41


オススメ度
■■■■■□□□□□ 5点


体験版はこちらにあります

射精監獄~搾精狂いの女看守~

サークル「デラックスパン」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、看守が女だらけの変わった監獄を舞台に
囚人としてやってきた主人公が精液を徹底的に搾り取られます。

拘束されながら一方的に責められ、ノンストップの連続射精を強いられる
そんなとっても過酷で気持ちいいシチュが最大の魅力です。
彼女は他の囚人にもそうしてきたように何回射精しても絶対に手を休めません。
文字通り精根尽き果てるかのような、ちょっぴり辛く心地よい疲労感が味わえるでしょう。



男だらけの囚人、女だらけの看守
とある監獄で女看守に搾精されるお話。

「起きなさーい 起床時間ですよ!」
女看守はややきつい口調だが甘い声のお姉さん。
のうのうと寝ている囚人を声で叩き起こした彼女は
この監獄にしかない一風変わった規則について説明します。

この監獄は強姦など性に関する重罪を犯した囚人が集う場所。
囚人たちは当然女に飢えているはずなのに看守はなぜか女性しかいません。
どういういきさつでそうなったのかは特に語られていませんが
彼女たちは囚人たちが反乱するのを防ぐために
あらゆる手段を使って日々彼らの精液を絞り尽くしています。

「看守たちが満足するまで何があっても搾精を受け入れること」
これが彼女が冒頭で説明してくれる規則になります。

「私は囚人さんを虐めるのが趣味みたいなものですから」
場所が場所なだけに今回登場する女看守は容赦がありません。
囚人が射精した直後、最も敏感になっている状態でも
ノンストップで激しく執拗におちんちんを責め続けます。


彼女の声質や物腰が柔らかいため雰囲気はそれほどきつくないのですが
テーマの連続射精に恥じないかなりハードなプレイをしてくれます。
女性に徹底的に搾り取られたいMな人にはたまらないシチュと言えるでしょう。



泣こうが喚こうがひたすら搾精、搾精、搾精
エッチシーンは2パート22分間。
プレイは手コキ、オナホコキです。
どちらのプレイもリアルな効果音が流れます。

「それではパンツを脱がしますね ちょっと腰をあげてください んしょっと」
次の日、囚人が逃げられないよう布でしっかり拘束した女看守は
規則通りにまずは手を使って搾精を行います。

エッチは身動きの取れない彼を彼女が一方的に責め続けます。
この状況だけ聞くと相当にヤバそうなイメージを抱くかもしれませんが
実際に聴いてみると意外にほのぼのとした温かい空気が漂っています。
少なくとも聴き始めた段階で彼女の本当のヤバさに気づく人はほとんどいないでしょう。

「どう?気持ちいい? 我慢汁とよだれでくちゅくちゅいってるよ」
最初の手コキパートは彼女が自分の唾液をまぶしてゆっくりと刺激を与えます。
責め方が比較的ソフトだったり上のような相手を気遣うセリフが登場するおかげで
ここが監獄であるのを忘れてしまいそうになるかもしれません。
1発目は普通のエッチに近いかなりあまあまなプレイが繰り広げられます。

そしてそれが単なる幻想だったことを思い知らされる瞬間が訪れます。

「手の中ザーメンでどろどろ もう…二回戦開始です」
1回目の射精後、こちらが心地よい気分に浸る間もなく
女看守は先ほどの射精直前くらいの比較的速いペースで早速責め始めます。
このノンストップで射精を何度も繰り返させる展開こそが
本作品のエッチにおける最大の特徴です。
当の囚人はもちろん、男性ならその辛さが身に染みてわかるでしょう。

これだけでも十分ハードなのですが、もっときつくなるのが2番目のオナホパート。
絶え間ない手コキでとうとう気を失った囚人をすぐさま起こし
今度はぷにぷにな肉厚、とろとろの質感を持つオナホで同じく何度も搾り取ります。

「それでは勝手に射精しちゃった罰として オナホでの射精直後責め開始です」
「パツン パツン」とゴムのぶつかるような音がリズミカルに鳴り響く中
女看守は囚人をいじめることそのものに快感を感じているようなセリフを漏らしながら
手コキと同じく射精直後もノンストップでオナホを動かし続けます。

この後半に差し掛かった時に垣間見える彼女のヤバさも
プレイのハードさを更に引き立て、興奮を呼び起こすいい材料になっています。
肉体だけでなく精神も精根尽き果てるまで徹底的に絞り上げる。
罪を犯した者への罰としてふさわしいとっても過酷なプレイと言えるでしょう。



拷問気分が味わえる作品
射精直後に引き続き責めを加え続ける展開に大きな魅力を感じる作品です。

連続射精を謳っている作品はそれなりにありますが
その多くは射精直後に軽く会話を挟んで聴き手に小休止をさせています。
しかし本作品はそれすらも生ぬるいと言わんばかりに一切休みを置きません。
例えば最初のパートで1回目の射精を迎え、彼女がその様子を実況し終わってから
2回戦を開始するまでの時間はたったの5秒です。

ここまで余計な部分を省いた、本物の連続射精をさせてくれる作品はそうそうないでしょう。

それでいて各パートの射精回数を2回に留めているのがいいですね。
男性の構造的に連続射精はなかなか難しいですから
頑張ればなんとかなるくらいの完遂しやすいレベルを維持しています。
無茶なプレイをしていながら聴き手のこともきっちり見てくれています。

「限界を感じるまで 死なない程度にいじめてあげます 勝手に死なないでくださいね」
今回お相手を務める女看守は一見良識がありそうなのですが
内面は男性をいじめることに生きがいを見出しているくらいにぶっ壊れています。
物語を聴き進めるに従って、彼女の本当の姿を知ることになるでしょう。
プレイだけでなくキャラもしっかり立っています。
くちゅ音そこそこ、淫語ごく僅か、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

短時間ながらもかなり過酷にまとまっている抜きに適した作品です。
普段のオナニーでは満足できない、もう一歩進んだ快楽を得てみたい。
そんな願望を抱くMの方にお薦めします。

CV:みる☆くるみさん
総時間 29:03


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

追記
本作品は2015年2月1日まで半額の300円で販売されています。
その場合の点数は8点です。


もんむすりらー ~ゴースト娘のペット~

サークル「性感ライフハック」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、ロリ巨乳でボクっ娘と様々な特徴を兼ね備えた幽霊が
その種族と体型を駆使したエッチで主人公から魂を吸い取ります。

テーマとは正反対のあまあまな雰囲気、エッチでの独特な表現方法など
人外モノの中では非常にとっつきやすい作りになっているのが特徴で
その激しくも愛情たっぷりなプレイが魂を差し出したくなる気分にさせてくれます。



お相手はあなたの理想の女の子
ゴースト娘に精液と魂を吸い取られるお話。

「あれぇ? 扉の開く音がしたから来てみれば 人間… キミ こんなところで何してるの?」
ゴースト娘は幼さの残る可愛い声の女の子。
偶然自分の住処に迷い込んできた主人公を呼び止めると
姿を隠したままその瑞々しい体を触り始めます。

物語は2人が出会った直後とその後の2部構成。
前半は人間の主人公が洋館の門番を務める彼女と出会い
主に手を使って精液と一緒に生気を吸い取られる様子を
後半は彼女のペットになり大きなおっぱいで搾精される様子が描かれています。

こういう風に書くとブラックな作風に思われるかもしれませんが
ゴースト娘の声や口調が終始柔らかくほのぼのとしていますし
主人公が痛みを感じたり苦しんだりするシーンもまったくありません。

普通にエッチをするついでに魂をいただくようなスタイルですから
ちょっと変わったタイプの女の子と純粋にエッチを楽しむ作品と思ってください。
実際に聴いてみると拍子抜けするほど明るい雰囲気を持っています。

「ボクは、この洋館の門番を任されてるゴースト 君みたいな命知らずの子の生命力を貪って生きている 邪な存在」
ゴースト娘はロリ声で巨乳、さらに自分のことをボクと呼ぶ個性的な女の子。
最初は生身の人間である主人公にその姿を見ることはできないのですが
彼の魂を吸い取るにつれてだんだんと彼好みの容姿で実体化していきます。

彼の生気を吸い取る代わりに彼が最も望む女の子になり、エッチをさせてあげる。
一方的に奪うのではなくきちんと対価を払いながらエッチをするのも大きな特徴です。



聴き手を意識したアプローチが光るエッチ
エッチシーンは2パート40分間。
プレイは全身愛撫、乳首舐め、キス、耳舐め、手コキ、パイズリ、フェラです。
手コキとパイズリの際にややリアルな効果音が鳴ります。

「もう何も考えなくて良いから ボクにキミの体と心と 魂 ちょうだい?」
その瑞々しい肉体を目の前に我慢できなくなったゴースト娘は
彼が強い抵抗をしないのをいいことに、その全身を愛撫し始めます。

エッチは最初のパートと次のパートの前半をゴースト娘が
残りの後半だけは主人公が責める形で進められます。
彼が元々そういう破滅的なプレイを望んで彼女の館に来たこともあって
プレイ中に若干躊躇することはあっても激しい抵抗を見せるシーンはありません。
そんな背景もあって女性優位の比較的穏やかなプレイが楽しめます。

最初のパートは愛撫や乳首責めで軽めの快楽を与え
彼の心をがっちり掴んだ後に背後から手でおちんちんを責め上げます。
先ほど書いたようにこの時点で彼女の姿は見えません。
それを利用し、主人公に責めてる様子をわかりやすく説明しながら
聴き手がイメージしやすい環境を整えてくれます。


「わかる? ボクの見えない手が今 君の上半身をさすってるんだよ?」
「温かくて ふわふわしてて それでいて確かな感覚がキミのおちんちんを擦ってる」

もう少し具体的に言いますと、ゴースト娘はプレイをしながら上のセリフのように
客観的な描写と一緒にその責めで得られる感覚も必ず伝えてくれます。
これによって主人公がどんな感じで責められているかを主観的にイメージしやすくなり
プレイに臨場感が生まれ、尚且つ物語に対する没入感が得やすくなっているわけです。

簡単に言えばゴースト娘は主人公ではなく聴き手に直接語り掛けてくれているんです。
だから彼女の言葉をすごく自分のことのように感じることができます。

「感じる? 君のしこしこに合わせて ボクも一緒にぎゅっぎゅしてるんだよ?」
それを最も実感しやすいのがパートの終盤。
しばらく手コキをした後、ゴースト娘は主人公にも一緒におちんちんを慰めるよう促します。
いわゆるダブル手コキなのですが、聴き手にとってはオナニーになりますよね?
流れを崩さない形で聴き手がしっかり射精できるようにプレイを組み立ててくれています。

対する2番目のパートはメインのプレイをパイズリ1本に絞り込み
先ほど同様その気持ちよさをセリフを使って伝えながら
さらに幽霊しかできない個性的なプレイへと発展させています。

「びっくりした? パイズリしながらディープキスされるのどうかな?」
中でも中盤以降で登場するパイズリしながらのキスやフェラが非常に個性的。
「ずちゅ ぬちゅ」とやや水分の高い効果音をリズミカルに響かせながら
下品なタイプのちゅぱ音を鳴らして一気に気持ちを盛り上げていきます。
射精直前の「びるびるびるびる じりゅるるぅぅぅっ」というバキュームが激しくて一際素晴らしいですね。

「パイズリしながらフェラするのは普通じゃね?」と思われた方もいるでしょう。
でもここでフェラをする時に行っているパイズリは
おっぱいにおちんちんを垂直に突き入れる縦パイズリなんです。
実際どんな感じでやってるかは敢えて描写してないためよくわかりませんが
幽霊にしかできない独特なプレイであるのは間違いありません。

このように、聴き手目線の描写と幽霊らしいプレイを軸にしたエッチが繰り広げられます。



優しく虜にしてくれる作品
個性的なキャラ、個性的なアプローチ、個性的なプレイ
他の作品には無いいくつもの魅力を持っている作品です。

作品のほぼ全編をエッチシーンに割き、その中で常に聴き手に臨場感を持たせながら
内容を絞った密度の高いプレイで質の高い興奮を与えてくれます。
純粋なエロボイスとして見ても効果音・ちゅぱ音の質量共に申し分なく
そのいずれも水分が高いエロさを重視したもので統一されています。
ゴースト娘の声との大きなギャップも興奮を掻き立てるいい素材になっています。

「好きなようにして良いんだよ ボクはキミの欲望が具現化した存在 キミ専用の性処理道具 キミの いやらしい願いは何でも叶えてあげる」
そして何より主人公の変態的な嗜好をすべて受け入れ
その願いを余すことなく叶えてあげる彼女が愛おしいです。
彼女は幽霊の門番という立場上ずっと一人ぼっちだったのかもしれません。
彼をペット扱いしながらとても楽しそうに、幸せそうに相手をしてあげています。

そういう彼女が色々構ってくれる充実感も
最後に訪れる射精の快感にきっとプラスに働くに違いありません。
精神面も結構温めてくれる作品と言えます。

エッチは全体の特徴に力を入れて書いてみましたが
例えば後半のパイズリは横パイズリで1発、その後縦パイズリで1発と
1つのプレイを延々とやるのではなく変化をつけています。
それぞれのパイズリできっちり効果音が切り替わるのもいいですね。
サークルさんが細部にまでこだわりを持って製作をされていように感じられました。

射精シーンは前半1回、後半2回の計3回。
くちゅ音それなり、淫語とちゅぱ音そこそこ、喘ぎ声ごく僅かです。

あまあまな路線を貫いている一風変わった人外作品です。
ブラックな要素やグロい表現がほぼ無くとっつきやすいのもポイント。
彼女のキャラにや声に興味を持った人、少し違った形で愛されたい人にお薦めします。

CV:大山チロルさん
総時間 49:33


オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
本作品は2015年2月1日まで半額以下の300円で販売されています。
その場合の点数は満点です。


ヒプノクラウド

サークル「エロトランス」さんの催眠音声作品。

先日行われたコミックマーケット87に出展されたこちらの作品は
雲のようなふわふわとした雰囲気の女の子に導かれて催眠とエッチな快感を楽しみます。

作品のイメージに合わせた柔らかい言葉を選んだ催眠や
バイノーラルの長所を活かした左右から囁きかける立体的な暗示など
サークルさんらしい挑戦的な特徴が数多く盛り込まれており
その珍しさが興味を、純粋な技術の高さが催眠への入りやすさを引き立てています。



ふわふわした女の子とふわふわな世界へ
謎の女の子に連れられて雲の世界に行くお話。

「こんばんは もう 寝る時間かな?」
女の子は清らかで穏やかな声の女の子。
簡単な諸注意を述べて、その後主人公の前に姿を現した彼女は
本格的な催眠を始める前に一つの約束をお願いします。

その約束とは「ひたすら彼女についていく」こと。
作中ではバイノーラルの技術を活かして彼女の声が頻繁に動き回ります。
その立体感や動き方からまるで自分が引っ張られているように感じるでしょう。
ちょっとした旅行をしながら催眠へと導く面白いアプローチがとられています。

催眠はおよそ22分間。
まずは軽く3回深呼吸し、その後今度は呼吸に意識を向けながら再度行います。

「意識をして 吐く時に 力を抜いていっても構いません」
「息を吐くたびに 体の筋肉の緊張が どんどんほぐれていくように感じる人もいれば 体のスイッチが切れていくように感じる人もいます」

2セット目の深呼吸をする前に彼女が意識の向け方を丁寧に教えてくれますから
そのイメージを抱きながら行うと、先ほどとはまるで違った感覚を受けると思います。
具体的には肩や太ももを中心にぐったりとした脱力感がありました。

そしていよいよ彼女に手を取られながら雲の世界へと旅立ちます。
柔らかく温かい彼女の手を感じながら
深い霧で何も見えない空間を2人でひたすら前へ進んでいきます。

「女の子が遠ざかると すごく心細くて また姿が近くなると 安心感や 心強さで満たされる」
自分の足元すら見えないほど視界の悪い場所まで来ると
頼りになるのは当然先導役の彼女だけです。
その情景を描きながら、心細さを適度に感じさせながら
彼女は聴き手がより自分に依存し、その声に心を預けたくなる心境へと導きます。
作品のテーマに合わせながら暗示をより入れやすい環境を整えるわけです。

「目の前が 真っ白 頭の中も 真っ白 なんだか 体の力がどんどん抜けてきて すべてがどうでもいい めんどくさい」
その直後に訪れる上空からの落下シーンも非常に個性的。
彼女は実際に落ちている雰囲気を出すために
下から上へ何度も声を移動させながら暗示を入れてきます。

準備が整ったところで的確な暗示が入るだけでも十分催眠に入れるのに
こういう細かな演出を取り入れて作品の世界観にぐっと引き込む心遣いが見事です。
それにはまったかのように意識がぼやけたり太ももが軽く持ち上がる感覚がありました。

「まるで 体全体で酸素を取り入れているかのように 空気との境目がわからない でも それがすごく気持ちがいいよね?」
そして最後は自分自身が雲になり、存在を曖昧にしながら心地よさに浸ります。
「気持ちいい」を意識的に多く配置した彼女の声は雲のように柔らかく
その安心できる雰囲気が自然なリラックスを生み出すでしょう。
頭の中がぽわぽわしてとても幸せなひと時が味わえました。

雲の世界へ行くイメージに合わせて的確な暗示を入れてくるハイレベルな催眠です。

前半は「~かもしれません」などの許容暗示を中心とした現代催眠寄りのスタンス
後半は分割弛緩や沈黙法などの古典的な技術を用いるハイブリッドなタイプで
雲から連想されるふわふわとしたイメージを聴き手にしっかりと植え付け
同時に彼女の声に従いやすい心構えを身につけさせてから徐々に落としてきます。

前半を聴いている間はあまり催眠っぽさを感じないかもしれません。
でもなんだか妙に頭がぼんやりする不思議な感覚が湧いてきます。
そして開始から10分後、落下するシーンあたりでそれが一気に強くなります。
以降に入れられる重厚な暗示によっても頭の中がとろとろになるでしょう。

聴き手に嫌な感じを抱かせないスムーズな心の掴み方が実に見事です。
被暗示性のあまり高くない方でも催眠特有の感覚が味わいやすいと思います。



ピンクの雲で感度倍増
エッチシーンは15分30秒ほど。
プレイは言葉による絶頂です。

エッチな効果音はありません。
セルフもありません。

「向こうを見て 薄いピンク色の雲が流れてきている」
彼女に連れられて無事雲の世界へと到着し、心地よい気分を満喫していた主人公は
そこへ流れてきたピンク色の雲に包まれて今度はエッチな気分を膨らませます。

エッチは次々と流れてくるピンクや赤い雲に包まれながら
その都度感度を上昇させ最後に大きく絶頂します。
彼女に何かをする/されるといったシーンは一切ありません。
そのおかげで言葉に感覚を操られる気持ちよさがたっぷりと味わえます。

「気持ちのいい温かさが じんわりと染み込んでくる 幸せな感情や 心地よい思いが ぶわーっと溢れ出し 心が温かくなってくる」
序盤はあまり濃度が濃くないこともあって感度を上げる暗示を入念に入れてくれます。
エッチに入った当初はそれほどでもなかったのに
しばらくすると妙に体が熱を帯びているのを実感する人もいるでしょう。
彼女がそうなるための準備を着々と進めていたのですからある意味当たり前です。

「ほら 来る 来る 大きな波が来る ゆっくりとゆっくりと込み上がっていき そのうち 抑えきれなくなる」
それが中盤に入ると一気にスタイルが変わり
彼女は左右から交互に至近距離で囁きかけながら絶頂へと追い込み始めます。
この声のリアルさが抜群で、近さだけでなく温かさまで感じられます。

また左右交互、あるいは同時に暗示を入れてくるスタイルには
かの有名な双子シリーズを彷彿とさせるものがあります。
指一本触れずに、しかも淫語やちゅぱ音もほぼ無しになぜかおちんちんが勃起する
そんなちょっぴりイレギュラーな体験ができる面白いシーンです。

そして最後の最後、カウントと共に訪れる絶頂の瞬間には
他のドライ系作品で味わった脳と股間が弾けるような快感が味わえました。
射精のような刹那的かつ疲労を伴うものではないこの甘美な感覚は
本作品のテーマである雲に似たようなふわふわとしたものを持っています。

このように、言葉だけでドライオーガズムを引き起こす催眠音声らしいエッチが繰り広げられます。



雲になった気分にさせてくれる作品
ユニークなテーマの中で催眠とエッチを堅実に行っている安定感のある作品です。

堅苦しさを極力排した柔軟性の高い催眠
そして流れを崩さず段階的に絶頂へと追い込んでいくエッチ
いずれもエロトランスさんの実力が十分に発揮されており
がっつり催眠に入れるし肉体的な刺激無しでもかなり気持ちよくなれます。

チャレンジ精神旺盛なサークルさんなので時々ぶっ飛んだ作品を出されるのですが
今回は終始危なげなく安心して聴き続けることができました。
テーマで個性を出しているタイプですので内容は結構王道的だと思います。
それでも催眠の序盤~中盤にかけて行われる現代催眠の技術を取り入れた誘導は
エロトランスさんを初めごく少数のサークルさんしか形にできていません。
そういう意味では催眠も十分な個性を持っていると言えます。

特筆すべきはやはりテーマと催眠の親和性です。
両者をここまで違和感なく溶け込ませ、尚且つかなりの深さの催眠状態へと導く。
これを難なく成し遂げていることに驚きましたし感動もしました。
エッチもストレートなエロをかなり抑えて本当に技術だけでイカせてくれます。
催眠によって引き起こされる心地よさや快感を味わいたいのなら
自信をもってお薦めできるほどの高いクオリティを持っています。

エッチは完全なノーハンドで精神的な絶頂を目指します。
催眠音声初心者にはこのドライオーガズムという感覚は実感しにくいのですが
ある程度慣れている人なら割とあっさり体が反応するのではないかなと。
そこに至るまでの感度の増幅を繰り返し入念に行ってくれます。
淫語とちゅぱ音ごく僅か、喘ぎ声はありません。

誰にでも聴ける安心感が光る作品です。
催眠の感覚を味わいたい、言葉だけで気持ちよくなる体験がしたい
そんな人に属性を問わずお薦めします。

CV:紗藤ましろさん
総時間 46:16


オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

FANZAの体験版はこちら
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2021年10月14日追記
再レビューをアップしました。
http://doonroom.blog.jp/archives/86957475.html

オナニー大好き少女のオナニー禁止地獄

サークル「ケチャップ味のマヨネーズ」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、重度のオナニー中毒患者な女の子が
1か月間のオナ禁に挑戦する様子を彼女の心の推移を中心に描いています。

オナ禁を始めた初日、1週間後、3週間後と日を追うごとに
彼女が我慢する様子を吐息や喘ぎ声を使ってエッチに表現するだけでなく
貞操帯や媚薬といったアイテムも用意することで
最後まで何が起こるかわからないストーリーにも仕上がっています。



オナニー大好き少女に課せられた過酷な試練
聖涼院学園の一年生「星冬みか」が1か月のオナ禁に挑戦するお話。

「はぁ はぁ オナニー 気持ちいいよぉ」
みかは明るくて可愛い声の女の子。
小さい頃からオナニーをしまくっているオナニー大好きな彼女は
今日も自室で日課のオナニーを楽しんでいます。

本作品は学園の寮でオナニー三昧な生活をしている彼女への罰として
学園長が1か月間オナニーを禁止するよう言い渡します。
紳士淑女を育成する学園として破廉恥な行為を禁止しているのに加えて
共同生活の場で他の生徒に迷惑をかけていることが大きな理由です。

「(クリトリスを)ちょっと痛いくらいに強く擦るのが とっても気持ちよくて 刺激が強くて もう耐えられないって 声が出ちゃいそうになるの」 
しかし彼女はこの歳でディルドーをおまんこに挿入し
子宮に打ち付けるのが大好きなほど自分の体を開発しているオナニー中毒。
オナ禁前に流れるいつものオナニー風景を聴いただけでも
彼女がいかにオナニーを愛し、楽しんでいるかが強く伝わってきます。
何と言いますか、すべてを忘れて快楽に溺れているかのような幸せそうな声を上げます。

そんな彼女にオナニー禁止と言い渡したところで到底完遂などできません。
そこで学園長は革・金属・ガラスを使った特殊な貞操帯を装着させます。
しかもそれだけに留まらず、毎日とあるお薬を飲むようにも言います。

貞操帯はともかくこの薬が何なのか、彼女にどんな効果をもたらすのか。
ストーリー性だけでなくスパイスとなる小道具を登場させて
オナ禁という行為を面白く演出している
のが本作品の大きな特徴です。
ボイスドラマとして聴いても十分楽しめるクオリティを持っています。



壊れていく心と理性の狭間で
エッチシーンは7パート52分間。
プレイはオナ禁、オナニーです。
オナニーの際にリアルな効果音が流れます。

「こうして 私の罰が始まりました 罰の内容は 自慰行為の禁止」
オナ禁しない限り学園から追い出すと学園長に言い渡されたみかは
自分の日常を取り戻すために1か月間のオナ禁に挑戦します。

エッチはオナ禁開始当日、1週間後、3週間後の3つのシーンに渡って
彼女がオナニーできないもどかしさに必死に耐える姿が描かれています。
テーマがオナ禁ですからプレイらしいプレイはほとんど登場しないのですが
そのソフトさを興奮した彼女の吐息や息遣いが見事にカバーしています。

「すぐ近くまで 手が届くのに でも触れないなんて そんなの 生殺しだよぉ」
「おまんこぉ おまんこ ぐちゅぐちゅしたいよぉ」

初日の夜、無事に授業を終えて寮に戻ってきたみかは
これまでずっと日常的に行ってきたオナニーができなくなった事実に直面し
切ない声や荒い息を漏らしながら貞操帯を指で必死にかきむしります。
彼女からすると辛そうなのですが、聴いてる側からすると妙に艶めかしく感じます。

もちろんこれだけではありません。
前項で書いたお薬には媚薬効果があるらしく
そのあまりに強烈な効き目に彼女はメスのような恥ずかしい声を上げます。

「くぅぅぅぅん いぃぃぃぃぃ きたぁぁぁぁぁ これ やっぱりしゅごいぃぃぃ」
上のセリフはオナ禁開始1週間後にお薬を飲むシーンなのですが
アヘ声を漏らしながらオナニーしたい衝動に狂い始めます。
他の作品ではなかなか聴けないタイプの痴態ですね。

そして迎えた3週間目。
あまりにも過酷すぎる仕打ちに心が壊れそうになったみかは
せめて貞操帯だけでも外してもらおうと学園長に懇願し、割とあっさり了承されます。

これだけ聞くと事態は進展したように思えるかもしれません。
しかし実際はそのまったく逆で、ここから真の地獄が始まります。
彼女は自分の意思だけでオナニーしたい欲求と戦わなければならないからです。

「今 触れるっ 触れるっ 触れるんだよ …ダメェ ダメなの 触っちゃダメなのぉ」
今までどう頑張っても得られなかった快感がすぐ手の届くところにある。
そんな誘惑を目の前に彼女は自分に何度も言い聞かせながら必死に耐え続けます。

しかしこの日も当然例のお薬を飲まなければなりません。
最後の一線で頑張っていた彼女の心が最終的にどちらに傾くか。
このシーンが最大の山場であり最も心が高ぶるポイントと言えるでしょう。

このように、少女の心を中心とした綿密なエッチが繰り広げられます。



いつの間にか世界に引き込まれていく作品
純粋な抜きボイスよりはボイスドラマ的な要素の強い作品です。

自分なりに覚悟を決めて臨んだオナ禁に対して
オナニー大好きな少女が一生懸命頑張る様子をとてもリアルに描いています。
彼女はオナニー無しでは生きていけないと自負するほどの中毒者ですから
今回の試練は想像を絶するほどに過酷なはずです。
その苦悩っぷりを音声だけでここまではっきりと伝えてくれたことにとても驚きました。

しかも彼女の性格を考慮して貞操帯を用意し
最初の3週間は絶対に完遂できるようにストーリーが組み立てられています。
そして最後の最後に究極の試練を設ける。
聴き手が最後まで楽しく聴けるような仕掛けがきちんと用意されています。

お薬についても実は媚薬効果以外に特殊な効用があります。
それは本当に最後まで聴かないとわかりません。
単なる小道具に済ませず、明確な意味を持たせながら用いているのが見事です。

私はこの作品を聴き始めた当初、学園長が貞操帯とお薬を用意したのは
みかに対して意地悪をするためだと思っていました。
でも聴き終えてみればそれはまったく逆で
この2つのアイテムは彼女に完遂してもらうための優しさだったと考えています。
どういう形であれ、彼女がこれらに助けられていたのは事実です。

エッチは苦しみに耐える展開から悲痛な声を上げるシーンもあります。
しかしそれこそ耳を覆いたくなるほどに心が痛むタイプではありません。
ちょっぴり辛そうだけど興奮できるくらいのレベルに収まっています。
過去に腹パン作品を出されているようなサークルさんなのを考えると
今回は思いのほかソフトな雰囲気に留まっているなと。
喘ぎ声多め、淫語とくちゅ音そこそこです。

オナ禁をまったく逆の視点で描いている非常に珍しい作品です。
女の子をいじめることに興奮を覚える人や
ちょっと変わったスタイルのボイスドラマを楽しみたい人にお薦めします。

おまけはオナ禁後の日常風景です。

CV:みか…分倍河原シホ(彩瀬ゆり)さん 学園長…餅よもぎさん 友達…渡会ななせさん
総時間 本編…1:09:37 おまけ…5:17


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

※2019年9月24日追記
現時点で既に公開は終了しており視聴できません。


Transparent Chorionさんで配布されている無料の催眠音声作品。

こちらは「催眠オナニー気持ちよすぎ@wiki」にあるフリーの台本を三森さんが読まれたもので
お姉さんに優しく頭をなでなでされながら幸せなひと時を味わいます。
18禁作品ですが催眠状態特有の気持ちよさ、心地よさに浸るのを目的としており
頭の中がぽわぽわとするまどろむような感覚が割と得やすいです。



なでなでされる心地よいひと時
お姉さんに頭をなでなでされるお話。

「こんばんは また遊びに来ちゃいました」
お姉さんはホッとするような優しい声の女の子。
主人公の感じている姿やイキ顔を見るのが大好きな彼女は
再びそれを見るために彼に催眠をかけてあげます。

催眠はおよそ13分間。
最初はベッドに寝て目を瞑った状態で
両手両足に一度力を入れてから脱力したり、深呼吸をして心身をリラックスさせます。

「右手の力が抜けると そのまま右手は重く おもーくなっていきます」
脱力する瞬間や息を吐いた時に入る、トーンの低い重くゆっくりとした暗示によって
言われた部分が重く感じたり、動かしたくなくなるように感じることでしょう。
かなり声の落差が激しくて一気に感覚が広がってくるのがわかりやすいです。

「あなたがもっと 気持ちよくなるために 頭をなでなでしてあげますね」
そして十分にリラックスできたのを見計らって
今度は彼女の声により従いやすくなれるように、膝枕をしながら頭を撫でてくれます。
「なで なで」と語句を区切ってゆったりと刻まれる言葉のリズム、セリフの内容、温かい声
それらすべてが癒しの要素で固められており、とても心地よい気分が味わえます。

仕事で最近疲れている人が寝る前に聴くとそのまま寝てしまうでしょうね。
そうやって幸せな気分を与えることで、聴き手を声の虜にしていくわけです。

時間が短いこともあってかなり内容を絞ったシンプルな催眠です。
気持ちよさや心地よさを味わわせるのを目的としているため
できるだけ聴き手に不安を与えないようなセリフと声を心がけながら進めています。
そういった諸々の要素が徐々に緊張を和らげ、自然に心を穏やかにしてくれます。

お姉さん役の三森さんの声の使い方が特に印象的でした。
脱力する/息を吐く際に入れる暗示の声にすごく重さが伝わってきます。
「声の雰囲気につられてそうなる」気分を味わいやすい作品だと思います。



頭の中を撫でられる気持ちよさ
エッチシーンはおよそ11分。
プレイは脳をいじられての絶頂です。

エッチな効果音はありません。
セルフもありません。

「次はもっと気持ちよくなっちゃう場所を なでなでしてあげるね」
主人公を気持ちのいい催眠の世界へと導いたお姉さんは
もっと気持ちよくするために彼の脳みそを直接なでなでし始めます。

エッチはおちんちんや乳首といった外側の性感帯には一切触れず
イメージを使って彼女に頭の中をいじられる感覚を味わいます。
性的な気持ちよさではなく脳でイク方向に特化した珍しいプレイです。
グロ系の表現はほとんど出てきませんが、プレイがプレイなのでやや人を選ぶかもしれません。

「なで なで なで なで 脳みそ気持ちいいね 脳みそ幸せだね」
こちらも外側を撫でた時と同様に「なでなで」「くちゅくちゅ」といった擬音語を言いながら
それらが持つイメージによって聴き手に感覚を伝えようとしてきます。
ある程度の深さの催眠状態に入っていれば
頭の側面や首のつけ根あたりにむずむず、じんじんするような感覚が湧いてくるでしょう。

「ねぇ知ってますか? 脳みそもおちんちんみたいに いっぱい刺激したら 潮 吹いちゃうんですよ」
そして最後は女性の潮吹きのように頭の中をエッチな汁で染め上げます。
背後で流れ続ける様々な擬音語と彼女の刻むカウントを聴きながら
少しずつ気持ちを高めて絶頂への準備を進めていきましょう。
内容的にドライを過去に経験済みであるほうがずっとイキやすいと思います。

このように、催眠音声ならではのちょっぴり変わったプレイが繰り広げられます。



心安らぐ作品
聴き手を催眠に持っていくまでの誘導部分に大きな癒しを感じる作品です。

短時間でできるだけ心身にリラックスの感覚を味わってもらえるように
セリフの無駄を省いてわかりやすく、一直線に催眠へと導いてくれます。
今回は内容的にそこまで深い催眠状態に導く必要もありませんし
彼女に気持ちよくさせられる気分が十分に味わえると思います。

エッチについてはプレイが独特なのもそうですが
脳みそをいじる際の表現に擬音語を多用していることもあって
具体的にどのあたりがどう気持ちいいのか、といった部分がやや弱くなっており
結果的にかなり聴き手の催眠の資質や想像力に頼る作りになっています。

だから彼女に脳をいじられてイク感覚はちょっと得にくいかもしれません。
でも催眠に入るところまではすごく簡単ですので
気持ちいい気分に浸りながら挑戦する感じでプレイを楽しんでみてください。
淫語ごく僅か、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

短時間で催眠の感覚が味わえるリフレッシュに最適な作品です。
最近どうも寝つきが悪いとか、精神面の調子がよくない方には特にお薦めします。
ちなみに解除パートはそのまま寝るか覚醒するかを選択できます。

CV:三森 愛乃さん
総時間 共通パート…26:51 解除~睡眠…1:31 解除~覚醒…3:37

Transparent Chorion
http://chorion.sub.jp/?page_id=11


Fall in dream

サークル「添音亭」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

今回紹介するこちらの作品は
穏やかな物腰の年上彼女が耳かきや添い寝で安らぎを提供します。
過去作で培ってきたリアルな効果音や環境音がもたらす抜群の臨場感に加えて
今回は聴き手のニーズに合わせて2通りの聴き方を用意するなど
安眠音声としての機能性がさらにパワーアップしています。

彼女と過ごす静かで安らぎに満ちたひと時が
徐々に心をほぐし、安らかな眠りへと誘ってくれるでしょう。



安眠スタイルに合わせた2つの聴き方
彼女に耳かきや添い寝をしてもらうお話。

「あっ ごめん 見つめちゃってた」
彼女は穏やかで温かい声の女性。
秋の夜、美味しそうに夕食を食べている主人公を嬉しそうに眺めながら
彼女が自分の淹れた熱いお茶を飲むところから物語は始まります。

本作品は大きく2つのシーンに分かれており
最初は純粋な癒し系音声として彼女に長めの耳かきと添い寝をしてもらい
その後どういうわけかほぼ同じサービスを短めの時間で2巡、3巡と繰り返します。

サークルさんによるとこの作品は普通の安眠音声としてだけでなく
ループ再生することを想定した構成がされているそうです。
なぜこんな作りになっているかはネタバレになるので伏せますが
ちょっと変わった要素を持った安眠音声であることだけ頭に留めておいてください。

ちなみに1巡目だけはショートバージョンとロングバージョンが存在します。
安眠目的ならロングを、ループ目的ならショートを再生するのがいいでしょう。

「第一 私のほうがお姉さんだしね 年上を敬いなさい」
彼女は同棲中の主人公を励ましたりなだめる年上らしい態度を見せる一方で
お昼に食べたカレーうどんの汁が服についてるのに気付かず働き続けるような
ちょっぴりお茶目な部分も持っている女性です。

この先行われる耳かき・添い寝でも彼女の声や仕草は慈愛に満ちており
その表裏のない姿に多くの人が自然な癒しを感じるでしょう。

しかしそんな彼女も実は一つだけ秘密を隠し持っています。
それがいったい何なのか、最後に語られる真相を聴くことで
本作品に対する印象がそれ以前とは違ったものへと変わるかもしれません。
安眠音声でありながらちょっとしたストーリー性があるのも魅力です。



自然な安眠をもたらす静かで心安らぐ雰囲気
1巡目の最初に行われる耳かきは11分30秒ほど。
膝枕の体勢で右耳→左耳の順に耳かき棒のみを使って中を掃除し
仕上げに息を吹きかけるシンプルなものです。

耳かき棒は「シャク ズリ」という乾いた軽い音が使われており
耳の穴の中で上から下に、あるいはその逆にゆっくりとかき出すように動きます。
耳の外側や穴の入口、奥といった部分ごとに分けて掃除をするわけではないので
音が動き回ることはありませんが音質はとってもリアルです。

「今年もそろそろ会社にひざ掛け持って行かなくちゃ」
また耳かき中の彼女は耳かきに集中して無口になることが多く
合間に入る会話も二言程度の他愛もない話題に留まっています。
おかげで耳かき音や微かに聞こえる彼女の吐息
そしてバックで常に流れ続ける虫の鳴き声を思う存分楽しむことができます。

静かな雰囲気を非常に重視した、安眠の妨げにならない耳かきですね。
耳を切り替えた時に虫の音の位置が移動するなど細かい演出にもこだわっています。

「ほんと… あったかい…」
続く40分に渡る安眠パートも会話を極力少なくした落ち着ける作りです。
右側至近距離からゆっくりとリズミカルに聞こえてくる彼女の寝息が
耳への適度な心地よさと眠気をもたらします。
「敢えてしゃべらない」ことを徹底したサークルさんらしいシーンですね。

ショートバージョンはロングバージョンに比べて
どちらも効果音・環境音・寝息だけが聞こえ続けるシーンをカットしています。
会話量が元々少ない作品ですので、ストーリーのほうが気になる方は
とりあえずショートを聴いてから後日改めてロングを聴くのもいいと思います。

続く2巡目と3巡目は前項で言った通りほぼ同じサービスを短い時間で繰り返します。
3巡目の耳かきシーンだけは耳マッサージに切り替わるのですが
6分程度の簡素なサービスに留まっています。

「ん? 不思議そうな顔してる もしかして これも覚えがあるの?」
「あっ でももしかしたら その夢って思ってるのが現実で 今が夢かもね」

先ほどとまったく同じサービスが繰り返されていることに戸惑う主人公ですが
彼女はそんなことがあったのすら知る由もありません。
彼が心身に疲れを感じていると判断し、いつも通りに癒してあげます。

3巡目の安眠パートを終えた先、最後に彼女が何を語るのか。
ここだけは聴いてのお楽しみということで伏せさせていただきます。

このように、安眠を重視しつつ謎も秘めている一風変わったサービスが繰り広げられます。



安眠効果の高い作品
セリフを極端に減らし、その分をリアルな効果音を巧み使って表現することで
聴き手が自然に頭を空っぽにできるようにしている安眠特化の作品です。

食事中にナイフやフォークが食器に当たる音、お茶を淹れる音
彼女が布団に潜り込む際に鳴るふんわりとした自然な布の擦れる音など
物語の雰囲気を演出する様々な効果音が耳を楽しませてくれます。

過去作でも効果音のレベルの高さに定評のあったサークルさんなのですが
今回は音の間に無音の時間を適度に設けて静けさが際立たせているように思えます。
音そのものも眠りを妨げない優しいものばかり。
この静かでしっとりとした空間に浸っているととても気持ちが落ち着きます。
特に1巡目の安眠パートは眠くて眠くて仕方ありませんでした。

そんな純粋な安眠性能の高さに留まらず
彼女にちょっとした謎を設けて聴き進める楽しさを提供しているところも見事です。
本当に最後の最後まで聴かない限りどう転ぶかがわかりません。
それほどまでに彼女は徹底して落ち着いた態度を貫き通します。

といっても癒し系作品ですからそこまでブラックな結末を迎えるわけではありません。
彼女の普段とは少し違った顔を垣間見ることができる程度です。
でも安眠音声ではあまり見かけないオチだと思います。

現在の長所を生かしつつ新しい事にも挑戦しようとする
サークルさんの心意気が感じられた作品です。
年上好きや安眠を求める人にお薦めします。

CV:浅見ゆいさん
総時間 共通パート…29:13 1巡目ショート…14:38 1巡目ロング…52:09


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

寝ながら乳首オナ専用ボイス─ソフトM向け入門編─

サークル「東山誠BRAND」さんの同人音声作品。

今回紹介する作品は、普段乳首をまったくいじったことのない人のために
穏やかな物腰のお姉さんが乳首オナニーのやり方をレクチャーします。

乳首のいじり方だけでなく乳首オナニーをするにあたっての注意事項など
まさに入門向けにふさわしい様々なアドバイスをしてくれるのが特徴です。
一般的なオナニーにマンネリ感を抱いている人にとっては
きっと新しい快感の扉を開くいいきっかけになるでしょう。



乳首オナニーに慣れさせるための訓練法とは
最上澪(もがみ れい)先生の指導に従いながら乳首オナニーをするお話。

「こんにちは 今日からあなたの乳首オナニー 略して 乳首オナの 専属コーチを務めさせていただく 最上澪と申します」
澪先生は明るく穏やかな声の女性。
軽く自己紹介を済ませると、早速今回のレッスンの目的を説明します。

本作品は「ソフトM向け入門編」とあるように、乳首オナニーの初心者に向けて
乳首をいじることの気持ちよさを理解してもらうのを目的としています。
それを反映するかのように、作中で聴き手は100%乳首だけをいじり続けます。
(先生がおちんちんをいじってくれるシーンはあります)

主にM系の作品では乳首をいじらせるプレイを取り入れているものもありますが
こういう1から手とり足とり指導してくれるものはなかなかありません。
乳首開発に興味のある人にとってかなり魅力的な作品と言えるでしょう。
エクササイズ以外にも実践編として彼女とエッチをするシーンがあります。

今回のエクササイズの目的は2つ。
ひとつはオナニーをする際に乳首を愛撫する癖を身につけること
もうひとつは愛撫によって乳首の感度を上げていくことです。

先生も作中で言われていますが、乳首はすぐさま開発できるものではありません。
普通のオナニーをしながら継続的にいじっていくことで少しずつ気持ちよくなります。
私も開発まで3か月くらいかかりました。
ですから本作を1度聴いただけでいきなり気持ちよくなるとは思わないでください。
定期的に何度も聴いていくのを想定して作られています。

「初心者の方は 布ずれを利用したほうが刺激を感じやすいので シャツを1枚着た状態でエクササイズすることをお薦めします」
澪先生はこちらが乳首を一度もいじったことがないことを踏まえて
エクササイズのやり方の他に服装など細かいところまで指導してくれます。
言葉遣いもとても丁寧で受け入れやすく、多くの人がやりやすさを感じるでしょう。



最初は一人で、次は一緒に
エッチシーンは3パート33分間。
プレイは乳首オナニー、澪先生の乳首オナニー、足コキ、剃毛です。
足コキをする際に一部で手を擦りあわせるような効果音が鳴ります。

「まずは 人差指の腹で 円を描くように 乳頭を優しく撫でてみましょう」
諸注意を終えていよいよエクササイズに入ると
澪先生は主人公にまずは優しく乳首をいじるように指示します。

最初のパートは作品の本編にあたるエクササイズ(9分間)。
レクチャー1はオーソドックスに乳首を指でこねくり回すプレイ
レクチャー2は乳首を親指と人差し指でつまみ、上に引っ張ってから離します。
最初はソフトに、次はややハードにとステップアップする感じですね。

「はい 乳首をつまんでー そのままぐーっと体の外へと引っ張り スライドさせてスッと離す」
エクササイズはそれぞれ2つの行程が設けられていて
一通りのやり方を説明してから1回目はこちらの好きなようにいじらせます。
上のセリフのようにどのタイミングでどういじるかまで本当に詳しく教えてくれますので
何をすればいいかわからないことはまずないでしょう。

「つまんでぇ…んんっ ぐーっと持ち上げて スライドっ…うんっ 最後にスッと滑らす…はぁん」
そして2回目に入ると今度は先生も一緒に乳首オナニーに取り組んでくれます。
いつもの端正な声が刺激を与えるたびに艶めかしくなる様子がたまりません。
こうやってエクササイズに足りない精神的な興奮を煽ってくれるわけです。
乳首メインですが股間が思わず熱くなる人もいるでしょう。

その後の2パートは先生が家に来訪し、乳首の開発具合を確認しながら
おちんちんを主に足で慰めてくれます。
一人暮らし、親と同居、彼女と同居の3パターンがありますが
セリフが若干違うだけでプレイの流れはどれも同じです。

「ふっ きったない乳首 お前随分遊んでるな? お前は乳首オナ中毒者か?」
「そこに横になれ ほら さっさと横になれ チン毛を全部剃ってやるから」

中でもチャプター2の「ハードSなレイ先生にバカにされながらの乳首オナ」は
先生が今までとは打って変わってSっ気たっぷりのキャラになり
声のトーンが下がるだけでなく、手厳しい口調へと変化し様々な命令を下します。

一部で軽く怒鳴るシーンがあったり剃毛なんていうド変態向けなプレイも登場しますから
そういった要素に耐性の無い方が聴くとおそらくドン引きします。
乳首をいじらせながらシチュで興奮を高めてくれるM向けのプレイです。

このように、隅から隅まで乳首尽くしの変わったプレイが繰り広げられます。



乳首の快感に目覚めさせてくれる作品
コンセプト通り乳首オナニー未経験者にはかなりお薦めできる作品です。

比較的短時間ながらも乳首オナニーのノウハウを手とり足とり教えてくれます。
エクササイズや先生のレクチャーも非常に実践的。
彼女から教えられたやり方を頭に叩き込んでいじり続ければ
そのうちおちんちんとは違った乳首特有の気持ちよさに目覚めることもできるでしょう。
乳首開発済みの立場から見ても結構実用性の高い作品だと思います。

個人的には最初はレクチャー2のような強い刺激は避けて
レクチャー1のような比較的ソフトな責めを続けていくのをお薦めします。
最初のうちは単にくすぐったく感じるだけでしょうけど
だんだんと体に電流が走るようなピリッとした気持ちよさが湧いてきます。
そしておちんちんのみよりも両方同時の方がずっと気持ちいいのに気づくはずです。

乳首は真面目に開発すればガチで気持ちよくなる器官です。
興味のある方は騙されたと思ってとりあえず1か月くらいいじってみてください。

…話が少し脱線したので元に戻します。
そんな感じでレクチャーの内容や取り組みについてはすごく良いのですが
エクササイズの時間が実質9分間と非常に短いところは残念です。

何回も聴くことを想定してわざと短くされたのかもしれません。
ですがエクササイズの時間をもっと長く取ったほうが純粋にいじる時間が長くなりますし
先生と一緒にやることで開発に対する飽きを軽減することもできます。
本編よりおまけの方が長いという構成にも疑問を感じます。
淫語と喘ぎ声ごく僅か、ちゅぱ音はありません。

一部で惜しいところもあるのですが目の付け所は非常に面白い作品です。
一般的なオナサポとはまったく違ったスタンスの作品ですので
基本的には乳首での快感を楽しんでみたい初心者の方にのみお薦めします。

CV:織田リコさん
総時間 本編…11:12 おまけ…26:45


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

追記
本作品は2015年2月1日まで半額の400円で販売されています。
その場合の点数は8点です。

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