同人音声の部屋

同人音声および催眠音声について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

2014年05月



シャンプー・耳舐め・耳マッサージ!~癒しのエステサロン編~

サークル「DreamLight」さんの同人音声作品。

こちらはDreamLightさんの作品で最も人気のある
耳かき・耳舐め・耳マッサージ!~2人のお姉さんに癒されて~」の続編として
2人の個性的なお姉さんが別々にマッサージとエッチなサービスをしてくれます。
前作で登場した耳マッサージに頭皮マッサージを加えた2つのプレイを
バイノーラルならではのリアルな音によって臨場感たっぷりに楽しめます。



エステサロンでのモニタリング その内容とは
近所のお姉さん「麗華」と「絵美」からサービスを受けるお話。

「よく来れました あれだけ楽しみにしてた割には 遅かったじゃない?」
麗華は若干気の強そうな色っぽい声の女性。
「ようこそ 癒しのエステサロン ヴィーナスへ」
絵美は気さくで明るい声の女の子。

麗華の経営するエステサロンへモニターとしてやってきた主人公は
そこで最近助手として働き始めた絵美から今回のテストの説明を受けます。

テストは最初にジュピターの部屋で耳マッサージ(麗華が担当)
その後にマーキュリーの部屋に移動してシャンプーマッサージ(絵美が担当)を受けます。
それぞれのサービスに合わせた専用の部屋が用意されているのはエステサロンらしいですね。

2つのパートがいずれもマッサージをした直後にエッチに突入する構成なため
ここではまずマッサージ部分だけを抜粋して説明します。

「まずは 両耳を 軽くマッサージしていくわね 少しひんやりするわよ」
麗華の耳マッサージはおよそ15分間。
最初に両耳を手で同時にマッサージした後、片方の耳だけを重点的に行う形に変化します。

マッサージは「ひた ぴち」と滑らかな水音が使われており
それが左右で別々の動きをしながらややゆっくりとしたペースで流れ続けます。
音声作品だとインパクトを与えるために音を大げさに表現する場合もあるのですが
本作品ではリアルさを重視しているようで割と控えめな印象の音が鳴り響きます。
お風呂で自分の耳を洗う時と似たような音ですし、十分にリアルと言えるでしょう。

「ストレス軽減にもなるから あなたにも 定期的にやってあげたいくらいよ」
またマッサージ中は麗華がこれが健康面に及ぼす効果などについて適度に話しかけてきます。
しかしある程度経つと一気に黙ってマッサージの感覚を楽しませてくれますから
そこでは吐息と効果音だけが流れる心休まるひと時を送れるでしょう。
この話す時と話さない時のメリハリがしっかりしているのが特徴的です。

「今度は 左耳を重点的に行うわね」
そして後半に入ると今度は片方の耳で吐息を、もう片方で効果音を楽しませてくれます。
聞かせ方が変化しただけなのにかなり違った印象を受けるでしょう。
麗華が力を入れる際に漏らす「ふんっ」「んんっ」といった吐息が耳に心地いい感覚をもたらし
同時にエッチな気分もちょっぴり高めてくれます。

対する絵美のシャンプーマッサージは6分間。
シャワーやバスタブのあるマーキュリーの部屋へと移動して
全裸になって浴槽に浸かった状態でシャンプーをしてもらいます。
ちなみにこのシーンはお風呂らしく絵美の声に軽いエコーがかかります。

「おかゆいところはないですかー?」
シャンプーはわしゃわしゃとした音が頭頂部、側頭部、後頭部を一定のリズムで往復します。
音の質も鳴らし方も実録だよね?と思えるほどにびっくりするほどリアルで
若干ざらついた音が耳と頭に適度な刺激を与えてくれました。

お風呂にお湯を入れる音、シャワーの音などシャンプー以外の音もばっちり入っていますし
誰かに頭をマッサージされている気分を相当に味わいやすいシーンと言えます。
バイノーラルとお風呂の相性は抜群です。



意地悪なエッチとあまあまなエッチ
エッチシーンは2パート合わせて14分ほど。
プレイは麗華が耳舐め、手コキ、フェラ 絵美が入浴とフェラです。
手コキの際にややリアルなくちゅ音が鳴ります。

「気持ちよくしてほしいなら 今すぐおちんぽ出しなさい」
耳への絶え間ない責めで主人公が興奮しているのを見て取った麗華は
Sっ気を漂わせながらエッチな命令を言い渡します。

エッチは麗華は大人の女性から軽くいじめられるようなシチュ
絵美は優しいお姉さんから愛情を注がれるようなシチュと
それぞれのキャラに合ったプレイと雰囲気が楽しめます。

「このまま ゆっくりとしごきながら 耳舐め 続けていくわね」
麗華パートの売りはやはり耳舐め+手コキをするシーンでしょう。
片方の耳からはちゅぱ音、中央からはくちゅ音と別タイプの音を同時に楽しめます。
音の位置も耳舐めは至近距離、手コキはやや遠くから聞こえるリアルに即した設定で
女性から一方的に責められるゾクゾクする雰囲気を立体的に満喫できます。

「思いっきり 私のお口の中に 出していいからね」
といっても麗華は少し機嫌が悪いだけで基本的には主人公のことが大好き。
最終的には許して気持ちよく射精させてくれる包容力を持った女性として描かれています。
最後のフェラも熟練したいやらしいちゅぱ音で大いに興奮させてくれました。

「よいしょっと はぁ あったかい 温まるね」
一方の絵美はと言うと、お風呂を活かして2人で仲良く入って後ろからおっぱいを揉んだり
お返しに上がってからおちんちんを洗ってくれる対等な恋人に近いプレイが繰り広げられます。
絵美がとても砕けた様子で話しかけてくれるところにも親しみを感じます。

「それじゃあ ちょっとへたっぴかもしれないんだけど この大きくなったおちんちん ぱくってしても…いいよね?」
フェラシーンではあまり慣れていないのか軽くむせたりしながらも
一生懸命におちんちんを咥える姿が愛おしさに溢れています。
自分のために女性が奉仕してくれるのはやっぱり心が満たされますね。
吐き出された精液もきちんとお口で受け止めて飲み干してくれる愛のあるプレイです。

このように、それぞれの個性を活かしたあまあまな雰囲気のエッチが楽しめます。



一歩先を行く作品
バイノーラル+マッサージ/お風呂の組み合わせが強烈な魅力を生み出している作品です。

最近流行の兆しを見せつつある要素をうまく取り入れて
それをバイノーラルの力によって更に高い領域へと押し上げています。
マッサージ系でバイノーラルは今のところほぼ出ていませんし
他の作品とは違った良さを持っています。

マッサージは耳の方は経験済みだったのでシャンプーが新鮮でした。
これの少し前に発売された「ヒーリングサロンかすみ ~ヘッドスパ編~」でもそうでしたが
この頭をわしゃわしゃされる感覚は癖になりそうなほどに心地よいです。
今後更にパワーアップした類似作品が登場するのかもしれません。

エッチは過去作同様時間的にも内容的にも軽めです。
でも雰囲気はいいのでそれぞれに抜き場はあると言えます。
私は絵美とのラブラブなエッチの方に惹かれました。
淫語、ちゅぱ音、喘ぎ声いずれもそこそこです。

DreamLightさんは音声作品における流行に結構敏感なサークルさんなのかもしれません。
過去にも2013年に大流行する耳かき音声を2012年の段階で作られています。
これの前作が出た頃もマッサージ作品はほとんどありませんでした。
柚木朱莉さん個人の魅力が一番の理由なのは間違いありませんが
そういった先見性もサークルさんの人気に結びついているように思えます。

バイノーラルを声だけでなく音の方でも活かした面白い作品です。
私はお風呂モノが大好きなので非常に満足できました。

CV:柚木朱莉さん
総時間 47:43


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
ストーリー的に前作との関連性はほぼないですし
こちらから入っても特に問題はありません。


ふたりこうはい

サークル「音撫屋」さんの同人音声作品。

癒やしのサキュバス!」以来約半年ぶりの18禁作品になるこちらは
彼女を自称する2人の後輩が主人公を賭けてエッチな勝負をします。
2人は和み系・クール系と正反対の性格を持っており
声や話し方だけでなくサービスのスタンスにまで微妙な違いが現れています。

内容は2人の登場人物を活かしたダブル耳かきなどの同時責めが多く
聴き手の両耳を心地よく刺激してくれます。



突然のリア充展開
2人の後輩「赤木さん」と「青山さん」に癒しとエッチなサービスを受けるお話。

「先輩 お疲れさまでした 今日もいい汗流しましたね」
赤木さんはぽわぽわとした可愛い声の女の子。
「先輩 もう終わった? そろそろ約束の時間だけど…」
青山さんは赤木さんとは対照的な落ち着いた声の女の子。

部活か体育の授業が終わって更衣室で着替えている主人公のもとにやってきた2人は
揃って自分は彼女であり、この後デートに行く約束をしてると言います。

「先輩 先輩は私と付き合ってるんですよ こんな女に惑わされないでください」
「惑わしてるのは赤木さんでしょ? 付き合ってるのは私よ」

しかし彼は現時点で誰とも付き合ってはおらず、当然デートの約束にも覚えがありません。
そこで2人が彼の記憶を取り戻して、どちらが本当の彼女かを決めようとするわけです。
いきなり女の子が2人も彼女になるとか羨ましい展開ですね。

本作品は大きく耳かき、耳舐め、エッチの3つのパートに分かれており
赤木さんが右、青山さんが左に声の位置を固定して2人が掛け合う形でお話が進みます。
年下の女の子らしくもじもじと可愛い仕草をする赤木さんに対して
まるで年上のお姉さんのような大人っぽさの漂う青山さんとキャラがまったく違うこともあって
主人公に対する2人の接し方や考え方の差がはっきりしており
それが物語に面白さを生み出しています。
鹿乃仔さんの演技力の高さが如何なく発揮されているとも言えるでしょう。

最初の耳かきはおそよ10分間。
ここでは2人が綿棒を使って左右同時にお掃除をしてくれます。
ダブルでの耳かきは有料だと初めてではないでしょうか。

綿棒は「ズズッ スッ」とやや乾いたざらついた音が使われており
それが不規則なストロークを描きながら耳のあたりを動き回ります。
最初に耳の周りを掃除するときはややクリアな音
耳の奥を掃除するときは音が籠るなど音質も音の動かし方もとってもリアル。
過去2作と同様にハイレベルな耳かきが楽しめます。

今回は左右同時なこともあってそれぞれで別々に音が鳴るのがいいですね。
基本的にはリズムがバラバラなのですが
時折音が合ってその時心地よい感覚が耳に訪れます。
こういうスタイルの耳かきがほとんどないだけにきっと新鮮に感じるはずです。
仕上げの息吹きでもゾクゾク、ゾワゾワとした感覚を大いに味わえるでしょう。



余裕たっぷりの青山さんと勇気を振り絞る赤木さん
エッチシーンは2パート34分30秒。
プレイはキス、ダブル耳舐め、オナニー、ダブル乳首責め、ダブルフェラ、SEX(騎乗位、バック)です。
SEXの際にリアルなくちゅ音が鳴ります。

「私は先輩に触りたくてたまらないわ 例えば こんな風に唇を寄せて」
耳かきでは勝負がつかず次のステップへと進んだ2人は
それぞれの女の魅力を駆使して主人公に極上の快楽を与えてあげます。

エッチも耳かき同様2人の利点を生かして左右から同時に責めるスタイル。
耳舐め・フェラとちゅぱ音を扱ったプレイの割合が高いため
女性の口が生み出すいやらしい音の数々を存分に楽しめます。
このへんは音撫屋さんらしいですね。

「素敵なおちんぽ! やっぱり生で見るのは最高だと思ってたのよね」
エッチでの青山さんは男慣れしているだけあって
それぞれのプレイで巧みなテクニックを聴かせてくれます。
わざと下品な淫語をいやらしく発音する様子に多くの人が興奮を覚えるでしょう。
女性に弄ばれる気持ちよさを味わわせてくれるキャラです。

「先輩 早く 私は後ろから突いてほしいな」
特に最後のSEXシーンで自分からバックでの挿入をおねだりしたり
挿入後にややアヘった艶めかしい喘ぎ声を上げるのがたまりません。
明らかに男心を意識した、聴き手を抜かせるエロい声です。
聴いている最中は股間が熱くて熱くて仕方ありませんでした。

「先輩 感じてくれたんですね」
一方の赤木さんは性に未熟な女の子らしいたどたどしさが興奮を誘います。
テクニックでは明らかに青山さんに劣るわけですが
それでも彼女に恋人を取られまいと必死で食らいつこうとする姿に
彼女の強い想いが現れていて胸が熱くなるのを感じました。

「先輩 いいですよね? もう私 我慢できませんから」
そんな彼女が終盤のSEXシーンに入ると一気に大胆になり
青山さんを押し切って自分から先におちんちんをおまんこで受け入れようとします。
挿入後のちょっぴり苦しさの混じったエロ可愛い喘ぎ声もいいですね。
何より性に不得手な子が勇気を振り絞ってすべてを捧げてくれるシチュが素晴らしいです。
抱きしめたくなるような愛おしさに溢れたキャラと言えるでしょう。

このように、2人の個性が存分に発揮されているエロくて心満たされるエッチが楽しめます。



拙いエッチと手慣れたエッチが両方同時に楽しめる作品
2人のキャラを前面に押し出した面白いプレイの数々が魅力の作品です。

開始前の掛け合いから始まって、耳かきやエッチまでをことごとくを2人同時に行うことで
左右同時に耳を音に犯される気分を存分に味わえます。
バイノーラルのおかげで特にちゅぱ音と吐息に臨場感を感じるでしょう。

また2人が正反対の属性を持っているのが聴き手により伝わるように
耳かきで赤木さんはあまり慣れていないようなやや鈍い動き
青山さんは流れるような速めのストロークを採用しているといったように
セリフ周りだけでなく耳かきやエッチにまでキャラを反映させているところが見事です。
特に耳かきは音に違いを出すのに随分と苦労されたのではないでしょうか。

「赤木さん ここまできて 何を怖気づいてるの 今がチャンスじゃない」
エッチはエロさをピックアップさせていただきましたが
奥手な赤木さんを陰ながらリードする青山さんの心遣いも印象的でした。
同じ気持ちを持つ同性同士、やはり何か心に通じ合うものがあるのかもしれません。
単なる男好きではなく優しさも兼ね備えた魅力的な女性に描かれています。
ちゅぱ音多め、淫語と喘ぎ声それなりです。

音にこだわりを感じるハイレベルな作品です。
耳かき、エッチどちら目当てでもきっと満足できるに違いありません。

CV:鹿乃仔さん
総時間 1:03:12


オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

あでぃくしょんさんで配布されている無料の催眠音声作品。

本作品はフリーの台本が「催眠オナニー気持ちよすぎ まとめWiki」に置かれていて
それを今までに色々な方が音声化しています。
無料ではあまりお目にかかれない紅月ことねさんのバージョンなども存在するのですが
今回は最近公開されたftnrさんのバージョンを紹介します。

内容の方はお姉さんと積み木遊びをしながらゆっくりと催眠を深めていきます。
彼女の言う通り黙々と積み木を積んでいくうちにだんだんと体が重くなり
やがて積み木と一緒に意識も音を立てて崩れていくのを実感するでしょう。



自然と物語にハマれる面白い催眠
お姉さんのおもちゃにされて気持ちよくなるお話。

「おかえりなさい お仕事 お疲れ様です」
お姉さんは穏やかで落ち着いた声の女性。
仕事で疲れた主人公を言葉で労いながら、催眠で心地よい眠りへと導き始めます。

催眠はおよそ32分間。
最初に軽く深呼吸とベッドで寝るイメージをしてリラックスしてから
作品のタイトルにもなっている積み木遊びをイメージします。

「数を重ねるたびに あなたのイメージする積み木が 高くなっていく」
立方体の形をした積み木を1個ずつ手に取って積み上げていきましょう。
とても簡単なイメージだからついていけないことはまずないと思うのですが
一応2回ほど軽く練習をした後で本格的な積み上げを始める親切設計です。

「少しぐらぐらする でもまだ大丈夫」
彼女の「上に積む」などの短いセリフと
「カチン」と鳴る効果音だけが聞こえるひと時はとても静かで心が落ち着きます。
セリフと効果音を被せないように編集されているおかげで声と音の間にリズムがあり
黙々と積み重ねていくうちに自然と作品の世界に入っていけます。

かなりのリラックス効果が見込めるシーンと言えるでしょう。
私はこの時点で既に催眠に入った時の感覚を強く受けていました。

「あなたの意識がばらばらになって 深い ふかーい眠りに入ってしまう」
一旦深呼吸をし直してさらに意識をぼやけさせた後
今度は積み上げた積み木が崩れていく様子をイメージします。
不安定でゆらゆらと揺れる積み木の頂上を頭のてっぺんに照らし合わせて
さらに深い催眠の世界へと誘おうとする流れが実に見事です。

積む→崩すを何度も繰り返していくうちに
ぼんやりとした意識がぐらりと揺れてがくんと落ちる感覚を味わうでしょう。
そうして自分が積み木へと作り変えられたことを実感するわけです。

催眠に入る様子をそのまま具現化したかのような的確なイメージが光る催眠です。
リラックスをする段階で積み木遊びをさせてその行為に違和感を抱かない環境を作り
そのうえで本来の目的である積み木を崩す=意識を崩壊させるを実行しています。
イメージの内容も積み木を積み上げて崩すだけと至ってシンプルで
誰にでも容易に想像できるとっつきやすさがあります。

他にはこの後のエッチシーンもそうなのですが前暗示にとても力が入れられています。
聴き手にどういったことをイメージしてほしいのか、感じてほしいのかを
長めの時間を割いてわかりやすく、それでいてくどさを感じないように教えてくれるため
こちらは本当に彼女の言うことを聞くだけで簡単に感じられます。
この丁寧さが彼女との信頼関係を生み出し、催眠に入りやすい環境を整えてくれるのです。

1本目として聴いてもまったく問題ない、初心者から上級者まで誰でも楽しめる催眠です。



体をおもちゃのようにいじられながら
エッチシーンは45分ほど。
プレイはおもちゃ化、乳首責め、快感責め、全身膣内挿入です。

全身膣内挿入でややリアルなくちゅ音が鳴ります。
セルフはありません。

「いいよ エッチな事 してあげる」
催眠によって心が丸裸になった主人公の気持ちよくなりたい願望を叶えるために
お姉さんは更なる暗示で彼の心と体を開放していきます。

エッチは主にイメージを使って感覚を誘発させる催眠音声らしいものばかりです。

「プライド 恥ずかしさ 自制心 そういうおもちゃにいらないものは 私が取り除いてあげる」
最初のおもちゃ化は催眠導入で行う脱力に近いことを積み木のイメージに重ねて行います。
おそらく多くの方がこれをやる前の段階で既に体を動かしたくないと感じているでしょうし
その事実を認識させるための儀式なのかもしれません。
最後の心の解放部分は特に入念に行ってくれていて実に丁寧です。

この作品ならではのプレイとして印象的だったは快感責め。
ここでは聴き手の体に白い電気コードのようなものを通し
そこにスイッチを入れることで快感の波をさらに高めてくれます。

「体中が痺れる どんどん どんどん 体に溜まった痺れが ゆっくり頭に流れ込んでくる」
仮想的なプレイであることを考えてじっくりと前暗示を入れることはもちろん
カウント後のスピーディーで盛り上げるような声を使った後追い暗示も絶妙で
自然と頭の中がもやもやと温かい霧で包まれるような感覚が湧いてきました。

「心も体も 私のもの 今のこの快感に 心も体も満たされて すごく幸せ」
そして最後はお姉さんがおもちゃを使ってオナニーする名目で一つになります。
今までとはまるで違う熱く艶めかしいお姉さんの声に激しいエロスを感じるでしょう。
体はうまく動かないけど頭は熱くてなんだか幸せ
そんな不思議な感覚が味わえる珍しいシーンです。

このように、お姉さんに感覚を操られる個性的なプレイの数々が楽しめます。



心身をリフレッシュさせてくれる作品
催眠の感覚を嫌と言うほど味わわせてくれる名作です。

何気なく積み木遊びを始めるところから始まって
積み木と聴き手をリンクさせるまでの流れがこの上なく優れており
知らず知らずのうちにお姉さんに体を乗っ取られてしまいます。
被暗示性の高低にもよりますが開始10分でその感覚が湧いてくる方もいるはずです。
私がそうでした。

そしてさらに何度も入念に深化を行って抜け出しにくい深さの催眠状態へと導いてくれます。
エッチシーンでも聴き手に催眠状態を維持させるように色々と考えて作られていますし
時間が経つのも忘れるくらいにこの不思議な世界にどっぷりと浸かることができます。
被暗示性の低い方ほど他の作品との違いを強く感じるのではないでしょうか。

あとftnrさんバージョンに限って言うと編集にすごく気を遣ってくれています。
催眠部分で触れたセリフ→効果音→セリフとリズムを意識した声/音の聞かせ方や
深呼吸をする際にバックの呼吸音に合わせる形で暗示を入れているところといったように
聴き手にいい気分で作品を聴いてもらおうとする真心があります。
ぶっちゃけ下手な有料作品よりもずっとずっと考えて作られています。

「そんな細かいところまで考える必要あるの?」と思う方もいるでしょうが
催眠音声は良い作品ほどこういう気づかれにくいところに非常にこだわって作られています。
本作品は元々の台本が優れているのは確かなのですが
それに加えてきめ細かい気配りを経ての音声化によって格段にパワーアップしています。
正直感動しました。

催眠は目的が癒しにあるだけあって終始穏やかな雰囲気に包まれています。
彼女は主人公を気持ちよくさせるためにおもちゃ化するわけで悪意は微塵もありません。
だから心置きなくすべてを委ねられる安心感があります。
きっと多くの方が催眠ならではの様々な体験をするでしょう。
初心者にも自信を持ってお薦めします。

エッチは純粋な男女の交わりからやや外れた疑似的なプレイが多いです。
その分想像力が問われるわけですが、催眠がしっかりしていてイメージもわかりやすく
実際聴いてみるとそこまでハードルの高さを感じません。
催眠音声で最も大切な催眠者を信頼する心さえ持っていればついていけるでしょう。
淫語と喘ぎ声そこそこ、ちゅぱ音はありません。

有料だったら確実に満点をつけているくらいの素晴らしい作品です。
まだ聴いたことのない方は無料ですので是非お試しください。

CV:ftnrさん
総時間 1:25:58

あでぃくしょん
http://ftnr-hyp.blog.jp/archives/37770706.html


2019年12月12日追記
再レビューをアップしました。
http://doonroom.blog.jp/archives/81704486.html

やり手マネージャーの誘惑 ~私のために負けなさい~

サークル「ネイティファス」さんの同人音声作品。

本作品はチームの勝利に執念を燃やす野球部の女マネージャーが
相手校の選手たちを性的な手段で誘惑し、骨抜きにしていく様子が楽しめます。
ネイティファスさんは特にシナリオ力に定評があるサークルさんですから
聴いているうちに自然と物語の世界に引き込まれていくものを感じることでしょう。

エッチは相手に対するご褒美として好みに合ったプレイを提供してあげます。
マネージャー役の野上菜月さんは特にちゅぱ音の演技が魅力的で
上品なイメージが漂う声とはまるで違った下品な唾液音が聴き手を興奮させてくれます。



勝つためには手段を選ばないマネージャー
野球部のマネージャー「サオリ」が対戦校の選手たちを色仕掛けで洗脳するお話。

「あっ ナイスピッチング 強豪校のエースさんは違うなぁ」
サオリは明るく色っぽい声の女の子。
自分のチームが次に対戦する強豪校に潜入し情報を集めていたところ
そこのエースに見つかったため早速色仕掛けを試みます。

「次の試合は どうしても私たち勝ちたいの そうね どんな手を使ってでも」
物語は試合開始前の工作(3パート)と試合当日(1パート)の構成となっており
サオリが女の武器を駆使して対戦校の連中を手玉に取る様子が楽しめます。
可愛い声と仕草で目標へと近づき、相手をおだてることで徐々に警戒心を削ぎ
魅力的な肉体で釘づけにしてから最後の最後で服従を迫る。
そんな飴と鞭を上手に使い分ける巧みなやり取りが本作品の魅力の一つです。

テーマが野球なところも音声作品としては珍しいですね。
そこまで専門的な話は出てきませんから野球をあまり知らない方でも問題ないでしょう。



次々と毒牙にかかる童貞たち
エッチシーンは3パート58分。
プレイはキス、素股、フェラ、足コキ、足舐め、手コキ、SEXです。
エッチな効果音はありません。

「このサオリ様が 君の体に お仕置きしてあげるね」
エースの籠絡に失敗した後
今度は自分の学校に潜入してきた相手校のデーターマンを捕まえたサオリは
馬乗りになって服越しにおちんちんを刺激しながら
こちらに寝返って戦力データを提供するように迫ります。

本作品でのエッチは純粋に快楽を得るためではなく
相手からの譲歩あるいは服従を迫るための手段として使われることがほとんどで
サオリが相手の体を刺激しながらしきりに屈服するように語り掛けてきます。

「動かないでいれば サオリ様のあまーい誘惑を受けられるんだからね」
彼女の交渉術として多く見られるのがまずエサを与えることです。
今回の相手の多くは童貞であるため女性の味を知りたくてたまりません。
それを見透かしているかのようにサオリは甘い口づけやすべすべの肌を一旦味わわせて
さらに上の快楽を与える見返りとして彼女の欲しいものを要求します。

「早くおちんちん出しなさい 舐めてあげるわ」
そして約束を果たしたペットにはきちんとご褒美を与えます。
おそらく一番の抜きどころは最初のデーターマンにしてあげるフェラシーンでしょう。
彼女の声とは裏腹に「ぶいいりゅ ぶぶぶぅぅ びりゅっ」と
かなり下品なちゅぱ音をまき散らしながら相手を射精へと追い込みます。
特に後半のバキュームフェラがとても激しくて強烈に印象に残りました。

「お猿さんは私の足が好きみたいだから いっぱいペロペロするのよ」
2番目のパートは選手3人を同時に相手にする複数プレイ。
いじめられるのが好きな子には足でおちんちんを踏んであげたり
女性の脚が好きな子にはM字開脚して太ももを舐めさせてあげながら
試合中にボールが来たらエラーするように何度も言いくるめます。

効果音が無いためエッチの臨場感は残念ながらいまいちなのですが
彼らが一人ずつサオリの毒牙にかかり、心変わりする様子がわかりやすく描かれています。
だからそれなりの背徳感は得られるのではないかなと。

このように、プレイそのものに加えて背景もしっかりとしたエッチが楽しめます。



シナリオ力のある作品
淫語や喘ぎ声といった単品のエロだけではなく
ストーリー全体が生み出す雰囲気によっても興奮が得られる作品です。

サオリは今回の試合に対して余程強い思い入れがあるのでしょう。
自分と敵対する関係の男たちを全身を使って手籠めにしていきます。
こういうことをする女性はどうしても悪女に思われてしまいがちなのですが
彼女の声質がそれほど悪者っぽくないのに加えて
自分のチームのためにすべてを捧げる様子から私はむしろ献身的なキャラに感じました。

「ほら監督さん チアガールとハメハメしませんか?」
最後のパートでは試合中にとうとう相手チームの監督と生ハメしてしまいます。
彼女にとっては勝利という名誉が何よりも大事なのでしょうけど
好きでもない男に自分のおまんこを捧げるなどなかなかできません。
彼女に一定以上の自己犠牲の精神があるのは確かです。

エッチは時間だけを見るとボリュームがありそうに思えますが
軽くエッチをして説得し、それが完了したらご褒美として続きをする流れですから
実際のプレイ時間はこれより少し短いと思ってください。
セリフのボリュームが多いおかげでプレイの雰囲気は掴みやすいです。
このへんはネイティファスさんのいつも通りの作風ですね。
淫語とちゅぱ音そこそこ、喘ぎ声ごくわずかです。

珍しいテーマを扱ったレベルの高いボイスドラマです。

CV:野上菜月さん
総時間 1:30:15


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

えすけい! Vol.01+02 お得PACK

サークル「Es_Lab」さんの同人音声作品。

Es_Labさんと言えば催眠音声で有名ですが今回は同人音声の紹介です。
本作品はSっ気たっぷりな姉妹が力強い罵声を駆使して興奮を高めてくれます。
詰る系のセリフが中心ですが時折怒鳴るシーンも登場するため
一定以上のM属性を持っている方にターゲットを絞った作りと言えます。

プレイは1つのシナリオを姉と妹が個別に行う形で進められます。
年上に叱られたいなら姉、年下に注意されたいなら妹といったように
皆さんの好みに合ったパートナーを選べるのも魅力の一つです。



Sな姉妹が過激にサポート
Sな姉妹に指示をされながらオナニーするお話。

「うふっ いらっしゃい よく来たわね」
姉(おそらく挿し絵左)は色っぽい落ち着いた声の女性。
「にゃはは♪ いらっしゃい お兄ちゃん」
妹(挿し絵右)は甲高くて可愛い声の女の子。
いじめられるのが大好きなM男の主人公を調教するために
早速全裸になって包茎おちんちんを見せるように命令します。

本作品はVol.01+02とあるように2つのお話が入っていて
それぞれに姉と妹バージョンが存在する計4つの音声ファイルで構成されています。

「その代わり ちゃんとできなかったら このナイフで お前のおちんちんを削ぎ落してあげる」
「その代わり ちゃんとできなかったら このノコギリで お兄ちゃんのおちんちん切り落としてあげる」
Volごとにプレイの内容が違うのはもちろんですが
姉と妹の違いは主に声、細かいセリフの言い回し、罵声の強さで
プレイの展開自体はどちらも同じような流れを辿ります。

といってもまず声だけで大きな差がありますし
両方聴いてみるとまるで違った印象を受けるでしょう。
姉はきつめ、妹は優しめにセッティングされているだけに
姉→妹の順で聴いた私は妹バージョンがとても甘く感じられました。
逆に姉を後にするときっとハードに感じるはずです。



容赦のない罵 声の数々
エッチシーンは4パート合わせて31分30秒。
プレイはVol.01が言葉責めとオナニー
Vol.02が言葉責め、乳首オナニー、姉/妹の乳首オナニー、姉のフェラ、オナニーです。
エッチな効果音はありません。

「ほら! 変態! 見ててあげるから おちんちんしごいて 大きくしてみなさい」
主人公の皮かむりのおちんちんを見てあざ笑った後
姉妹は最初からきつめの語気で罵声を浴びせかけながらオナニーをするよう指示します。

エッチはどちらのお話も1対1で命令を受けながら進められます。
姉妹がどちらもかなりのS属性を持っているため
全編を通じてどぎつい言葉責めをしてくるのが最大の特徴です。

「ほらっ もっといっぱいいじりなさい! 痛くなるくらいいじるんだよ! お前は痛くても感じるドMの変態なんだから!」
「あっはっはっは 可愛い ほんとに女の子みたいだよ ブタ!」

特に姉の罵声が強烈で、普段は年上らしい落ち着いた声で語り掛けてくれる彼女が
罵る際はトーンを落として怒鳴るような強い語気を叩きつけてくるのがたまりません。

吐き捨てるように「犬」とか「ブタ」とか言われるとゾクゾクしてきます。
同サークルさんの別作品「朝倉催眠診療所 Vol.03」を彷彿とさせるハイレベルな罵声です。

プレイの方はVol.02で乳首オナニーをやや重視している点が珍しいですね。
一方的に責められ続ける展開だったVol.01に対して
Vol.02は姉妹が若干サービスして乳首オナニーの実演なんかもしてくれますし
乳首オナニー未経験者にも配慮した心遣いが感じられます。

「じゃあ次は 洗濯ばさみで挟んじゃおっか」
中でも洗濯ばさみを使ったプレイはとってもハード。
両乳首を挟んで痛さを感じさせながらおちんちんをしごいて気持ちよさを味わわせます。
実物を使うのが理想ですけど怖いなら指で軽くつねるのもいいでしょう。
この「痛気持ちいい」感覚はなかなか味わえるものではありません。

このように、ドMのために作られたかのようなとっても刺激的なエッチが楽しめます。



突き抜けた作品
清々しいほどに強烈な罵声が大きな個性を生み出している作品です。

音声作品の罵声と言うとねちねちと傷口をほじくるようなものが多いのですが
本作品のはガツンと鈍器で殴られるような重さと力強さがあります。
一部の引用文に「!」をつけているように語気を荒げてぶつけてくれるものが割と多く
表現もストレートで心に適度に突き刺さり、そして程よく残り続けます。
罵声を浴びせかけられるのが好きな方にはもってこいの作品です。

しかも姉妹はただ単に罵声を浴びせかけるだけではなく
プレイの方もきめ細かく指示を与えて聴き手を終始興奮させてくれます。
飴と鞭を使い分けてプレイにメリハリをつけているのもポイント。
短時間ながらもご主人様の愛に溢れた濃厚なひと時を過ごすことができました。

エッチはやはり罵声にどれだけ興奮できるかがカギでしょう。
罵声の質自体は高いのでそれを受け入れられるかどうか次第です。
姉できついなと思ったら妹にシフトすればいいだけの話ですし
ややM~ドMあたりが適正範囲だと思います。
私は断然姉の方が良いと思いますけど。
淫語それなり、ちゅぱ音と喘ぎ声ごく僅かです。

Es_Labさんらしい変態向けのエッチで爽やかな作品です。
とことん罵られたのに聴き終えたら気分がとてもスッキリしました。

CV:八木歩鈴さん
総時間 Vol.01…17:22 Vol.02…21:07


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

~collaring~【首輪】

サークル「すくりぷてっどこねくしょん」さんの催眠音声作品。

同サークルさんの有料処女作にあたるこちらの作品は
謎のお姉さんが催眠らしい脳だけでイク独特なエッチをさせてくれます。
おちんちんへの刺激なしに声とイメージだけで押し上げられる不思議な感覚が味わえます。



暗示を繋げて少しずつ誘導
お姉さんの奴隷になって気持ちよくなるお話。

「目を 閉じてみましょう ゆっくりと 眠りの状態に入る準備をしてみましょう」
お姉さんは端正で穏やかな声の女性。
彼女自身の素性や主人公との関係には一切触れずに早速催眠を開始します。

本作品は導入、本編、解除の3つの音声ファイルで構成されており
催眠には導入と本編の序盤を合わせた25分ほどが費やされています。

導入パートは12分。
最初は深呼吸をしながら主に上半身を脱力する暗示を聞いてリラックスしていきます。

「気持ちよくなれる方は どんどん気持ちよくなってください」
お姉さんは指示的な表現を極力避けながら軽く会話をするように暗示を入れてきます。
しかしよく聴いてみるとセリフの中に「力が抜けていく」をかなり頻繁に織り交ぜており
さらにそこだけ少し強調しながら語り掛けてきます。


この後にも何度も登場するのですが、キーワードを散在させながら刷り込んでくれるため
こちらはあまり押し付けられている意識を起こさずに自然と言葉の通りになるわけです。
実際私は上のシーンで特に腕に重さを強く感じました。

「気持ちいい それだけの世界 頭の中は空っぽになる 気持ちいい感覚だけになる」
ある程度リラックスさせた後は目を閉じたまま眼球を持ち上げて
額に彼女がエネルギーを送ってくれているのを感じます。
「気持ちいい」「幸せ」を中心とした絶え間ない暗示が心を浮かび上がらせてくれるでしょう。

「この世界に来た印として 私からプレゼントがあります」
そして最後に作品のタイトルにもなっている首輪を与えられます。
首輪は首を拘束する以外に主人への服従を誓う象徴的なアイテム。
そんなイメージを心にひとまず焼き付けて、エッチを楽しむための心の準備をしましょう。

「私への愛情が 増えれば増えるほど あなたは私の命令を しっかりと 聞くことができるの」
続く本編パートの序盤(13分)ではよりプレイにのめり込めるように
心をお姉さんの声に従える形に作り変えていきます。

こちらも声に気持ちよさを感じるところから始めて
幸せを感じ、それを手放したくなくなるように少しずつ誘導するきめ細かい暗示が光ります。
すくりぷさんはどの作品もこういうイメージのシフトが上手いんですよね。
まさによどみのない流れるような暗示です。

お得意の暗示を少しずつ切り替えながら聴き手をお姉さんの声の虜にする丁寧な催眠です。
それぞれのシーンにキーワードを用意して
表現を変えながら何度もそうなるように働きかけてきます。
でもかける言葉がとっても柔らかいから指示されているような気はちっともしません。
そうやって意識に気づかれないようにしながら無意識へと感覚を叩きこんでくれます。
途中で手足や頭が重くなったり体が熱くなる方もいるでしょう。

キーアイテムの首輪については軽く意識させる程度なのですが
犬を使ったわかりやすい例えでさらりとイメージを植え付けてくれています。
おそらく首輪の存在を気にすればするほど首のあたりに違和感を覚えるでしょう。



気持ちよさを自由に感じて
エッチシーンは24分ほど。
プレイはバイブ挿入と疑似SEXです。

バイブが作動した際にモーター音が鳴ります。
セルフはありません。

「これ 知ってる? バイブレーターっていうの」
催眠によって主人公を声の奴隷へと変身させたお姉さんは
彼に極上の快楽を与えるために気持ちいいところへバイブをあてがいます。

エッチは彼女がご褒美としてかなり特殊なエッチを楽しませてくれます。
どちらもある程度のイメージ力が要求されるややハードルの高いプレイと言えます。

「ほら 感じてくる どんどん感じていく いやらしいところが 飲み込んでいく」
最初のプレイは自分の気持ちいいところへバイブが飲み込まれていくのをイメージします。
わざわざ「気持ちいいところ」と書いたように彼女から明確な部位は指定されません。
「肉ひだ」と言うからおまんこが最も近そうですが
この作品は女体化しませんのでお尻に当てはめるのが妥当でしょうか。

「指が 口の中に入っていく ぬめぬめの口の中 吸い付くように 指に絡みつく」
続く疑似SEXは指をおちんちん、口をおまんこに見立てて行います。
指で感じさせる作品はぼちぼち見かけますがこういう形のプレイは初めて聴きました。
もちろんただ単にやらせるのではなく暗示を使ってしっかりとイメージを刷り込んでくれます。
どちらかというと指の方が気持ちいい感覚を得やすいように思えました。

このように、催眠音声らしい感覚を操られる奇抜なエッチが楽しめます。



聴き手の可能性を引き出す作品
古い作品だからか催眠もエッチもかなり独特な作品です。

すくりぷさんと言えば流れるような暗示で終始誘導していくイメージが強いのですが
本作品では一部でわざと聴き手が自由にイメージできるようなスペースを用意しています。
そのため作品の世界にどれだけ浸れるかによってそれなりに違った印象を抱くでしょう。
特にエッチはほぼイメージのみとその傾向がとても強いです。

催眠は許容暗示を適度に織り交ぜて柔らかいイメージを持たせています。
被暗示性の低い人ほど聴きやすさを感じるはずです。
誘導が終わった時点で一度解除して仕切り直す展開も面白いですね。
あまり見かけないスタイルで新鮮味があり楽しく聴けました。

エッチは催眠によって感覚を操られる感じを出したかったのでしょうが…うーん。
正直私にはとてもハードルが高く感じられました。
どちらかというとバイブ挿入の方がいけましたけど
それは私が女体化音声を色々と聴いているからかもしれません。
疑似SEXも暗示の入れ方は上手いのですがやっぱり無理があります。
淫語ごくわずか、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

エッチに色々と疑問を感じますが催眠的な感覚は割と味わいやすい作品です。
できれば作品を30本くらい経験して中級者になってから聴いてみてください。

CV:椎那天さん
総時間 52:12


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

おしゃぶ☆リップス ~口淫読心術~ らぶエロ幼なじみver.

サークル「GREENWAY」さんの同人音声作品。

こちらの作品は気さくな幼馴染がお口を使ってとことん精液を絞ってくれます。
口ではいやそうな態度の彼女も心の中では主人公のおちんちんに惚れており
その2つの顔の極端な違いが彼女の可愛さを大いに引き出しています。

エッチの方はどこを切ってもフェラな徹底した作りが売りです。
フェラと言うとセリフとちゅぱ音のバランスがキーになるわけですが
この作品はその問題を一風変わった表現方法でうまく両立させています。



ちょっぴりつれないけど気のいい幼馴染
幼馴染にフェラで何度も抜いてもらうお話。

「入るよー クッキー作ったんだけど夜食に持ってきたから 一緒に食べようかなーっと…」
幼馴染はやや砕けた口調で話しかけてくる可愛い声の女の子。
丁度オナニーの準備をしていた主人公の現場を目撃してしまい
せっかくなので彼のお手伝いを自ら志願します。

「それに あなたの一人エッチグッズ一式は ぜーんぶチェックしてるってば」
幼馴染は普段の口調は意外と素っ気ないのですが実は彼のことが大好き。
彼がどこにおかずを隠しているか、またどんなプレイが好みかを調査し
その結果フェラが大好きな事を突き止めたうえで提案してくるわけです。
ストーカー行為というよりは単に彼の将来を心配しているのでしょう。

本作品はタイトルに「口淫読心術」とあるように彼女の心の声を聴くことができます。
(読心術が無いバージョンも同梱されています)
主人公と若干心の距離を置いているように見える彼女が本当はどう思っているのか
そして物語を通じてどのように感情が変化するのかを赤裸々に語ってくれるわけです。

聴き始めた時点で彼女をややお節介なキャラだと思っていた方も
お話が進むにつれて彼女の主人公に対するハマりっぷりを理解し
普段の様子とのギャップに可愛さを感じるようになるでしょう。
ツンデレっぽい気質を持ったキャラですね。



精液を根こそぎ奪う激しくも健気なフェラ
エッチシーンは3パート78分30秒ほど。
プレイはフェラのみです。
エッチな効果音はありません。

「ほーらっ ズボン下ろして 気持ちよく処理しちゃおっか」
ためらう主人公のズボンを無理矢理下ろして彼の包茎おちんちんと初対面した幼馴染は
その姿に少々驚きながらも早速咥え始めます。

本作品のエッチは最初から最後までフェラのみで繰り広げられます。
合間にキスをするといった行為も一切ない100%フェラのみです。
フェラはメジャーなプレイですがここまで偏ったものはなかなかありません。

しかもすべてのシーンで咥え始めたら射精するまでずっとちゅぱ音が鳴り続けます。
ちゅぱ音好きにはたまらないですね。
じゃあセリフが全然入っていないのかと言うとそうでもありません。
ここで本作品の大きな特徴である「読心術」システムが活きるわけです。

「あぁ おちんぽ 硬い しょっぱくて 皮かむりちんぽ 剥くね」
プレイ中は幼馴染のちゅぱ音と共にその時彼女が考えていることがセリフとして流れます。
初めて味わうおちんちんに対する感情を妙にリアルに表現しながら
状況説明的なセリフも交えてプレイの状況を非常にわかりやすく教えてくれます。

「うえー (金玉)くっさい でも 好き 臭いの好きなの」
幼馴染に匂いフェチの気質があるからか、特に匂いや味の描写が多いのが印象的でした。
主人公に包茎設定がされているおかげでチンカスを舐めるシーンが多く
最初は独特の匂いや味に拒絶感があった彼女が逆にそれが癖になり
むしろ自分から進んで求めるように変化していく様子がなかなかに興奮を覚えます。

「金玉も 汗臭い汁も ねっちょりのチンカス 全部私のぉ 好きぃ」
そしてGREENWAYさんといえば淫語の多さも外せません。
今回はプレイがプレイなだけにおちんちんに関する淫語がとても多く
幼馴染が「ちんぽ」「チンカス」「ザーメン」といった単語を惜しげもなく叩きつけてきます。

心の中の彼女はおちんちんにすっかり夢中ですから声もうっとり。
そのストレートに男を求める姿勢にはかなりのエロのパワーを感じます。
普段とは全く違った性にどん欲なメスの顔です。

実際のプレイはというと、どのシーンもまず咥えてるところから始まって
口の中でもぐもぐしたり、啜ったり、舌で亀頭を舐めまわしたり、ピストンしたりを
心の声に合わせて上手に変化させています。
音の方も意識的に下品に鳴らす抜きやすいものばかり。
特にピストン時に激しく鳴り続ける「ぶぼっ」という空気音がたまりません。
心の声をオフにしてちゅぱ音だけをおかずにするのも大いにありでしょう。

絶頂回数は主人公が9回(内訳はパートごとに2、2、5)、幼馴染1回です。

このように、面白いシステムを取り入れた個性的なフェラが楽しめます。



プレイはハードだが雰囲気は甘い作品
フェラなのに淫語もちゅぱ音も両方楽しめる大変珍しい作品です。

フェラを扱った作品にはセリフ重視とちゅぱ音重視があって
前者はエロさが物足りない、後者はプレイの様子がわかりにくいとどちらも弱点があります。
それをこのような形で整合させたことが素晴らしいです。
読心術オン/オフの選択に加えてオンはエコーの有無まで選べる作りも
聴き手のニーズにできるだけ対応しようとするサークルさんの心遣いが窺えます。

セリフ好きならオンのエコー無し、ちゅぱ音好きならオフが最適でしょう。
エコー有りはセリフが聞き取りにくくて中途半端な気がします。

「すごいのぉ 絶倫ちんぽザーメン 来てる 匂いついちゃうぅ」
エッチはフェラを行っている際の女性側の気持ちがわかるところに新鮮味があります。
射精中に彼女がこぼさないように一生懸命口で受け止め続けている様子には愛があり
それが聴き手に幸福感や充実感を与えてくれます。

「もう! あんたってば どんだけ出せば気が済むのよ」 
そして最後の最後まで自分の気持ちを隠し通す彼女がたまらなく可愛いです。
主人公もここまでしてくれるのだからきっと気持ちに気づいてるのでしょうけど
プレイだけを描くに留めているところも抜きボイスらしくて良いです。

フェラを全部のパートでいきなり咥えるのではなく
ある程度舐めてから咥えたり玉を舐めたりと
進め方に変化を見せてくれていれば尚良かったです。

音声作品の代表的なプレイをちょっと変わったスタイルで描いた作品です。
フェラ好きでなくても十分抜けると言えますし、おかずとして役立ってくれるでしょう。

CV:佐倉もも花さん
総時間 1:26:24


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

リラクゼーション・サロン・シエスタ 担当山中涼子

サークル「Relax Voice」さんの同人音声作品。
今作が初となる新規のサークルさんです。

こちらは専門店を舞台にお姉さんが耳と頭のマッサージをしてくれます。
昨年に引き続き安定した人気を誇っている耳かきですが
最近は耳かきだけでなくマッサージを取り入れた作品も見かけるようになりました。
そういった流行を捉えて作品を作られているところを見ると
同人音声について色々と調査・研究をされているのかもしれません。

マッサージは主に指を使って部分ごとに丁寧に
耳かきは耳かき棒と綿棒を使い分ける専門店らしい行き届いたサービスをしてくれます。
聴いている最中は自然と眠くなるほどの心安らぐひと時を過ごせることでしょう。



時間をかけて頭部をマッサージ
リラクゼーション・サロン・シエスタの店員「山中涼子」からサービスを受けるお話。

「いらっしゃいませ リラクゼーション・サロン・シエスタへようこそ」
涼子は挿し絵よりもずっと大人っぽい落ち着いた声の女性。
今回主人公が受ける「イヤーリラクゼーション」コースについて早速説明を始めます。

サービスは首と頭のマッサージを最初に行い
それから右耳→左耳の順にマッサージ、耳かき棒でのお掃除、綿棒でのお掃除、息吹き
そしてスペシャルサービスを経て最後に肩をほぐす流れ。
そのうちスペシャルサービスのシーンのみがエロ要素有りで他は全部非エロと
非常に癒しを重視した作りになっています。

マッサージや耳かきがメインでエロはおまけみたいなものと思ってください。
また音声はシーンごとに合計13ものファイルに細かく分割されていて
好きなシーンをダイレクトに聴ける親切設計です。

「指の平らな部分で 首のツボを刺激していきますね」
首と頭部のマッサージは2パート9分ほど。
首は「スー サー」とリズミカルに動く滑らかな音
頭部は「ススー シュル」と首より若干荒い音をリズミカルに鳴らしながら進められます。

実際のマッサージ師による音を使われているとのことだけあって
効果音は十分にリアルと言うことができます。
しかし短めの音をループさせているようにも聴こえるためやや単調に感じるかもしれません。
(これはマッサージに限らずすべてのシーンに言えることですが…)

「側頭部の窪みには 頷厭(がんえん)というツボがあって 目の疲れにも効くんですよ」
また施術中の涼子は「うんっ」「よっ」「っしょっ」と軽い掛け声を漏らすことが多いですが
時折健康に関する豆知識を教えてくれます。
単にためになるだけでなく作品の雰囲気づくりにも効果的なセリフと言えるでしょう。



工程を分けて耳をじっくりお掃除
メインの耳かきは左右合わせて8パート34分30秒ほど。
いずれも涼子に膝枕をされた状態で行います。

耳マッサージは「シュイッ スルー」ととても滑らかな音
耳かき棒は「ざさり ぞり」と尖りのある硬い音
綿棒は「ズリ スリ」とちょっぴりざらつきのある音といったように
それぞれのシーンに適した音を使い分けることでリアルさを演出しています。

耳かき棒と綿棒はストロークを短くして1点を集中攻撃するようなタイプ。
音の当たっている部分に継続的に心地よい感覚が得られるでしょう。
時間を右耳は耳かき棒>綿棒、左耳は綿棒>耳かき棒と逆転させている点も良いですね。
また耳かき中は涼子が「かり かり」の擬音語を発して雰囲気を出してくれています。

耳かきにおける本作品最大の特徴は息吹きの時間が長いこと。
左右合わせて4分30秒ほどの時間を使って涼子が小まめにふーふーしてくれます。

以前「お耳の恋人のささやき2 ~夢の狭間に向かう夢列車~」の時にも書いたのですが
涼子役の柚木朱莉さんの息吹きは独特で何とも言えない心地よさをもたらしてくれます。
さすがにこれだけのために聴け!とまでは言いませんが聴きどころなのは確かです。

「それでは 陰部のスペシャルマッサージを させていただきます」
唯一のエッチシーンとなるスペシャルマッサージはおよそ8分間。
最初に内もものリンパマッサージをしてから耳舐め+手コキで責めてくれます。
ここでも上で挙げた耳舐めと吐息が興奮を盛り上げてくれるでしょう。

手コキは効果音がサラサラとした粘性の低いもののため
この音だけで抜けるかと言われると正直きついと思います。
彼女に耳元で囁かれながらおちんちんをしごかれているシチュで抜く感じですね。
元々癒しメインの作品ですしそこまで問題は感じません。



作品としての枠組みはしっかりしているのだが
効果音そのものよりも女性にマッサージをされている雰囲気を楽しむ作品です。

涼子は専門店の店員として流れるようなテクニックを駆使しながら
それぞれの部位を時間の許す限り入念にマッサージしてくれます。
今回はサービスの内容が耳特化なこともあって耳かきを特にじっくりとやってくれていますし
ほぼ耳かき音声と考えてもらって構いません。

それぞれにきちんと別々の効果音を用意していたりと
処女作とは思えないほどに作り込まれています。
新規のサークルさんの中ではかなりレベルの高い方ではないでしょうか。

しかし処女作ゆえの作りの甘さもちらほら見られることから
様々な耳かき音声を聴いて耳が肥えている人にはやや物足りなく感じるかもしれません。
具体的には効果音が鳴っていないのに涼子が掛け声を出していたり
逆に取れた耳垢をこちらに見せているシーンで耳かき音が鳴り続けているなど
声と効果音の親和性について首をひねる部分がいくつかあります。

新規のサークルさんにここまで求めるのは酷かもしれませんが
本作品の内容からまだまだ上を目指せる大きな可能性を感じたのと
耳かきが音声作品の激戦区であることを考えて敢えて指摘させていただきました。
今後よりよい作品を作られることを大いに期待しております。

他の注意点としては、施術中に涼子がいきむシーンがとても多いです。
効果音だけを純粋に楽しみたいと思う方にはちょっと合わないかもしれません。
本作品の体験版はBGMが入っていてわかりにくいでしょうから
イヤートリートメントサロン・オレイユ ~柏木編~」の体験版を聴いてみてください。
これと同じくらいの頻度で涼子の声が入ります。
(製品版には一切BGMは入っていません)

CV:柚木朱莉さん
総時間 55:47


オススメ度
■■■■■■□□□□ 6点


体験版はこちらにあります

はらぺこ吸精姫~Succubus princess~

サークル「誰得催眠製作所」さんの催眠音声作品。

こちらはのんびりとした口調の癒し系サキュバスがじっくり時間をかけて搾精してくれます。
エッチの時間が催眠の4倍近くとエッチシーンにとても力が入れられているのが特徴で
乳首責めやフェラといった通常のプレイに加えて、尻尾での責めや尿道責めなど
このキャラでしかできないようなユニークなプレイも登場します。

催眠音声らしく特殊なプレイは特に念入りに暗示を入れたうえで行われます。
股間がむずむずしたりちょっぴり痛むような不思議な感覚が生まれてくるでしょう。



寂しい思いをする男の味方
吸精姫に精液を吸い取られるお話。

「ねぇ お兄さん 一人で寝るの 寂しくないですか?」
吸精姫はのんびりと話す可愛い声の女の子。
寝ている主人公を自分のモノして精液をいただくために早速説得を始めます。

「吸精姫はいいとして はらぺこっていうのは 何だか間抜けで嫌なんですけれど」
吸精姫は精液をもらう男に条件を設けていたり、その際のスタイルにこだわっていたりと
淫魔らしくプライドの高い部分も持ち合わせているのですが
声の方は非常におっとりとしていて聴いていて癒しを感じます。

いきなり力ずくで襲ったりせずまず主人公を説得しようとしているところにも
彼女が日頃相手の気持ちをある程度尊重しながら搾精しているのがわかります。
素朴で人当たりの良いサキュバスと言えばいいのでしょうか。

催眠はおよそ15分間。
最初は深呼吸をしたり手足を脱力しながらリラックスすることで
彼女の暗示を受け入れやすい状態を作ります。

「お風呂に入って じーんわりと 体が温まっていくような そんな感覚」
意識して言葉を区切ったり間を開けてかけられる彼女の声を聞いていると
だんだんと手足がぽかぽかしたり、意識がふわりと浮かび上がる感覚を受けるでしょう。
与えられる指示や暗示だけでなく声の雰囲気によっても彼女は安らぎを与えてくれます。

「ぞくん ぞくん もやが入り込むと 頭の中が ピンク色に 染められていく」
そして最後はピンク色のもやに包まれながら心と体を彼女一色に染め上げます。
ピンク色のいやらしいイメージと彼女の暗示が合わさることで
体が一気にかーっと熱を帯びてくるかもしれません。
それはつまり自分が彼女の声によって操作される存在になりつつあることを表します。

この先のプレイを主人公の視点で楽しませることを目的とした簡素な催眠です。
おそらく他のサークルさんの色々な催眠を経験されている方がこれを聴くと
「え?これで終わりなの?」と意外に思うでしょう。

でも今回のエッチはガチガチに縛って心身を操作されるようなものとは違うため
彼女の言うことに違和感なく従えるくらいに心を誘導すればそれでいいのです。
エッチである程度暗示を織り交ぜて催眠を強化してくれるからというのもありますが。
目的に合わせて適切な催眠を行うのも催眠音声においては大切なことです。
入念に行うとなるとどうしても時間がかかりますしね。

誰得さんは「にゃんこといっしょ」あたりがわかりやすいのですが
目的に適した催眠を施すことにかなり気を使われていて、そのさじ加減が優れています。
短時間の催眠ですが意識がぼんやりとして心地よくなる感覚は大いに得られます。



おちんちんを内と外から同時に刺激
エッチシーンは4パート合わせて55分ほど。
プレイは首筋/耳/乳首舐め、フェラ、尻尾での責め、尿道責めと珍しいものが登場します。

エッチな効果音はありません。
セルフもありません。

「心も 体も いーっぱい 犯してあげますからね」
催眠を使って主人公の心を掴むことに成功した吸精姫は
彼に極上の快楽を、自分に極上の精液を与えるために責めを開始します。

エッチは無抵抗状態の主人公を彼女が終始責め続けます。
内容はそれなりにハードですが彼女の声のおかげで雰囲気はとっても穏やか。
催眠特有のまどろむような頭がぽわぽわした状態を長時間に渡って堪能できるでしょう。

最初の2パートにあたる乳首責めとフェラはどちらかというとエロボイスに近い作りで
彼女が彼の体の匂いを嗅いだりおちんちんを丹念に舐めまわす様子が
わかりやすい客観描写を中心に描かれています。

「あらあら このおちんちん 我慢できなくて、涎なんて垂らしてますね」
フェラシーンでは亀頭を軽く舐めるところから始まって
にじみ出たカウパーを掬い取ったりたまたまに吸い付きながら
その都度おちんちんがどのようになっているかを彼女は意識的に伝えてきます。
感覚を操作する系統の暗示はあまり入れずにそちらに力を入れたのは
まずは主人公になりきってプレイの雰囲気に浸ってもらいたかったからかもしれません。

「射精が できない できない できない ただただ 快感だけが 暴走する」
それが後半の尻尾責めや尿道責めに入ると比率が逆転して
吸精姫は主人公の感覚を変化させるために様々なタイプの暗示を入れてきます。
聴いてみるとこちらの方がずっと催眠音声らしく感じるでしょう。
これは2つともリアルでは体験できない疑似的なプレイで、想像力がカギになるからです。

「本命は そんな危ないおまんこなんかじゃなくて これ ですよ 悪魔の尻尾」
特に挿し絵のオナホ型尻尾におちんちんを挿入する際には
およそ9分もの時間をかけてゆっくりとイメージと期待感を刷り込んでくれます。
ここまで一切絶頂できない状態が続いていたこともあって
股間のあたりにむずむずとしたもどかしい感覚がさらに強くなるのを感じました。

「おちんちんが ぐちゅぐちゅ ぐちゅぐちゅされるたびに 体全体から 快感が膨れ上がる」
そして最後の尿道責めパートでは先の尻尾に加えて
肉のストローのようなものを尿道に挿入して前立腺を直接刺激してくれます。
男でありながら女性のように体の中を犯される感覚が味わえるわけです。

私の場合は挿入の瞬間に軽く亀頭が熱くなったり痛みが走ったのですが
これは誰得さんの他の作品で似たようなプレイを既に経験していたからかもしれません。
ここにまででどれだけ作品に没頭できているかによって得られる感覚は変わるでしょう。

絶頂回数は尻尾で1回、尿道責め5回と結構偏りがあります。
尿道責めは連続絶頂を狙う感じで立て続けにカウントを刻んできますから
うまく波に乗れていれば少しずつ快感が大きくなっていくのを感じるはずです。

このように、現実/非現実の両方のプレイを織り交ぜた独特なエッチが楽しめます。



癒しもエッチも楽しめる作品
ある程度催眠風ボイスドラマっぽさを持った催眠音声です。

誘導後の2パートを聴いている時は催眠音声らしさが薄くて不安だったのですが
後半の2パートはしっかりとこちらに働きかけながら進めてくれる安心できる作りでした。
最終的にドライの感覚もある程度得られますし、催眠音声として十分楽しめると思います。

吸精姫はちょっぴり間の抜けた癒し系のキャラでなんだかとっても和みます。
エッチもちょっぴり意地悪をする程度で基本的には優しいですし
彼女に対して心身を預けることに抵抗を感じにくい良いオーラが漂っています。
聴き終えた時に幸福感や充足感を感じる方がそれなりにいるのではないでしょうか。

催眠は導入部分は最低限のことだけを行って
その後のエッチを通じて信頼関係と催眠を徐々に強くしていくように進められています。
導入の時点て物足りなく感じた人も最後まで聴いたら納得していただけるかなと。
プレイに抵抗がなければ初心者が聴いても大丈夫。

エッチは後半の2パートが最大の肝であり山場です。
これらをどれくらい主人公になりきって、彼女の暗示を受け入れて楽しめるかによって
本作品に対する満足度は大きく変わります。
私は女体化より感じ取りやすいと思うんですけどね。
一番最初と最後の絶頂シーンで脳が軽く爆発するような気持ちいい感覚が得られました。
淫語それなり、ちゅぱ音と喘ぎ声そこそこです。

ちょっと変わったプレイを体験したい方に聴いてみていただきたい作品です。

CV:胡桃れみさん
総時間 1:40:23


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

2021年12月16日追記
再レビューをアップしました。
https://doonroom.blog.jp/archives/87360717.html

ことね様のオナニー奴隷~ことね様に命令されて詰られて罵られてシコシコする快楽はプライスレス~

サークル「human chair」さんの同人音声作品。

本作品は同人・催眠両方で数多くの作品に出演されている紅月ことねさんが
いくつかの決められたキーワードを使ったアドリブで罵倒してくれます。
音声作品でもあまり見かけないかなりきつめの言葉を叩きつけてきますから
一定以上のM度があることが望ましいです。



罵倒前の丁寧なご挨拶
ことね様に罵倒されながらオナニーするお話。

「はい 紅月ことねです 皆さんお元気ですか? 私は元気です」
ことね様は明るく穏やかな声の女性。
メインの罵倒に入る前に1分30秒ほどをかけて
この作品のコンセプトを説明してくれます。
ちなみに内容は体験版で聴けるものとまったく同じです。

「今回の作品のテーマは 罵りです 罵って罵って罵り倒すのです」
本作品の内容を簡潔に言うとことね様が徹底的に罵ってくれます。

「罵る」と言っても、ねちねち嫌味を言うタイプや羞恥心を煽るタイプなど
音声作品には様々なタイプの罵倒系作品があります。
本作品はそれらの中でも最もハードでストレートな部類に属します。
具体的には「キモイ」とか「死ね」とかを何度も言われます。

これらを女性に言われて心が傷つくような方にはお薦めできません。
しかし、ことね様に言われたいと思っている方には相当なご褒美ボイスと言えます。



10分間の罵 声の嵐
エッチシーンはおよお10分間。
プレイは罵声を浴びながらのオナニーです。
エッチな効果音はありません。

「ちょっと何? 私のほう見ないでよ 気持ち悪い」
ここでのことね様は先ほどとはまったく違った気の強い声へと変化し
自分を見つめている主人公に対してきつめの文句を言ってきます。

「変態チンポ クズ マスカキ男 ブタ イカ臭い チンカス野郎」
何度も繰り返し言っているように本作品の罵倒はとにかく容赦がありません。
半径50メートル以内に入るなだとか、視界に入ったら殺すだとか
良心をかけらも感じさせない手厳しい言葉の数々が心に突き刺さります。

「気持ちいいでちゅかー? くっさい包茎 キモイキモイ」
もちろんただ手厳しい言葉を並べ立てるだけではなく
小馬鹿にして軽く煽るような表現も登場します。
似たタイプの罵声ばかりを聴いているとどうしても耐性がついてしまいますし
ある程度変化をつけながら心を責めてくれる聴き手に配慮した罵声です。

「ほーら ビンタしてあげるよ ほら!」
終盤に差し掛かり射精が近づいてくると
ことね様は言葉だけでなく物理的な苦痛も与えてくれます。
彼女に足で踏まれたり叩かれたりした時の様子をイメージしながら
さらに性的快感を高めていきましょう。

「ほんとにイキやがった マジ気持ち悪い」
そして射精後も主人公にねぎらいの言葉などは一切かけず
最後の最後まで罵り通してくれます。
お話の最初から最後までどこを切っても罵声しかありません。

このように、聴き手を徹底的に貶めるハードでハイレベルな罵声の数々を楽しめます。



きめ細かい罵倒系作品
音声作品ではあまり聴けないハードで下品な罵声が魅力の作品です。

この手の作品はもちろん聴き手の適性によるところが大きいのですが
とにかく相手を飽きさせないように言葉を繋げていくことが大事です。
その点本作品は10分間の中である程度重複するワードが登場するものの
罵り方に微妙な変化をつけて流れを作り上げています。

まずは一番きつめの言葉をぶつけて彼女の意思や上下関係をはっきりさせてから
徐々に命令を織り交ぜて聴き手が迷うことなくオナニーできるように導いてくれます。
最後の方の踏みつけやビンタはご褒美みたいなものでしょう。
そうやってきっちり性的快感を高めて射精させてくれます。
ことね様のきついんだけどきめ細かい性格が作品を通して感じられました。

エッチは罵声を聴きながらシコるだけの単純明快な作りです。
自分のオナニーをことね様が見てくれていることを感じながら
好きなペースで息子を慰め、射精へと追い込んでください。
良くも悪くもこのシチュに快感を覚えるかがすべてです。
でもハマればきっと楽しめます。
淫語そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

罵倒系の中でもかなりぶっ飛んだ作りの作品です。
これに並ぶレベルの罵声と言うと「ヒプノスレーブ ~Mへの覚醒~」くらいしかありませんし
値段もたったの100円なので興味を持った方は是非お試しください。

CV:紅月ことねさん
総時間 11:59


オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

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