同人音声の部屋

同人音声および催眠音声について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

2014年03月

   ● 姉妹催眠


彼女とあまあま催眠

サークル「催眠日記」さんの催眠音声作品。

催眠日記さんの有料処女作にあたる本作品は
優しい彼女が催眠特有の気持ちいい感覚を味わわせてくれます。
非常に催眠に傾倒した作りですから
催眠そのものを楽しみたい方にとってはかなり向いている作品と言えます。

エッチは彼女がやや意地悪に振る舞ってとことん焦らしてきます。
体の大部分の動きを封じられ、唯一動かせる右手も彼女の言葉一つで重くなる。
そんなやきもきした気分の後に迎える射精は
いつもより一段上の気持ちよさをもたらしてくれるでしょう。



彼女から催眠のサービス
彼女に催眠をかけてもらって気持ちよくなるお話。

「お帰り お仕事どうだった? 疲れちゃった?」
彼女は慈愛に満ちた柔らかい声の女性。
疲れている主人公のために催眠をかけてリラックスさせてあげます。

催眠はおよそ11分間。
最初に深呼吸に合わせて軽く脱力を促す暗示を入れてもらってから
彼女の「はい」の合図に合わせて何回も両手に力を入れ、そして抜きます。
回を重ねるたびに力が抜けたタイミングで大きな脱力感があるでしょう。

「すーっと 深いところへ入っていく 頭が真っ白で 何も考えられない」
ここから先は主にカウントを使ってより深い催眠状態に移行します。
ゆっくりと刻まれるカウントを聴くことで、さらに心が落ち着いてくるのを感じるでしょう。
後になればなるほど彼女がカウントのトーンやペースを落としているのもポイント。
こういう言葉以外の部分でも「落ちる」感覚を上手に植え付けてきます。

「もうあなたの心は私のもの 気持ちいい 深い 深い」
そして仕上げに半覚醒状態と催眠状態を何度も往復します。
事前に彼女が設定したキーワードを聞いた途端に体がビクッと反応したり
重たくなるのを感じるかもしれません。
それらの兆候が出ることは催眠状態にあることを表します。

しっかりリラックスさせて、手を変え品を変えながら少しずつ落とす。
基本に忠実で手堅い催眠と言えます。
特に深化部分では3種類の催眠法を順番に行っていくことになりますから
だんだんと意識がぼんやりしたり体が重くなる感覚を味わえるでしょう。

強いて言うなら半覚醒する際はカウントダウンよりもカウントアップにすることと
そこから再び催眠状態に戻す時はキーワードのみに反応させるのではなく
カウントダウン+キーワードにしたほうがより効果的だったと思います。



体を好きに操られながらのオナニー
エッチシーンは9分ほど。
プレイはオナニーのみです。

エッチな効果音はありません。
セルフはありになります。

「下半身に着ているものを脱ぎましょう」
催眠によって主人公を声で支配できるようになった彼女は
早速彼にオナニーの準備をするように指示します。

エッチシーンでも催眠部分と同じくカウントを繋ぎ合わせて流れが作られています。
序盤では全身を金縛りにして体の自由を奪い
お次はピリピリとした感覚で気持ちよさを味わわせて性的感度を強化する。
催眠のレベルを徐々に上げていくとても丁寧な進め方がされています。
(催眠では運動支配→感覚支配→記憶支配の順に難度が上がると言われています)

「あなたがオナニーしてる姿を 私はずっと見てるから」
実際にオナニーをする時間は3分30秒ほど。
そこまでは彼女がずーっと焦らしに焦らします。
股間が熱い、むずむずする感覚を蓄積してきただけに
おちんちんを握った時にいつもと違った気持ちよさが湧きあがるかもしれません。

そしてここでも彼女は時折右腕の動きを止める暗示を入れてさらに焦らしてきます。
オナニーの強さやペースはこちらの任意ですから
行動権を奪う形での射精管理と言えばいいのでしょうか。
合間に軽く主従の契約をさせたりと彼女はかなり意地悪に振る舞ってきます。

ちなみに作中では明確なフィニッシュの描写は無く
無音になったタイミングで彼女の存在を近くに感じながら射精をします。
最後くらいは好きにさせてあげようという彼女なりの優しさなのかもしれません。

このように、彼女に終始振り回される形の若干意地悪なエッチが繰り広げられます。



それなりにM向けな作品
「あまあま催眠」のイメージからややかけ離れた調教色の強い作品です。

もっと彼女にべたべたしたり甘やかされたりする方向性だろうと思っていただけに
特にエッチの内容に意外性を感じました。
もしかしたら主人公をM男に設定しているのかもしれません。
ノーマルだと若干引く内容を含んでいるためある程度Mな方が楽しめるでしょう。

全編ににわたってカウントを使いながらリズムと流れを組み立てています。
カウントと言うとただ数えるだけに思われるかもしれませんが
意外に色々なテクニックが詰まっている要素だったりします。
シーンに応じてカウントに微妙な変化をつけて意味を与えているのがいいですね。
こういった細かい部分の積み重ねが結果的に聴き手を催眠へと導くのです。

催眠はレビュアー的にも非常に書きやすいわかりやすいタイプです。
所々気になる部分もありますが有料処女作として見ればとても完成度は高いです。
聴き手をどのようにして催眠に持っていくかがきちんと考えられていますし
そのための催眠法の組み立て方も基本に忠実で安定感があります。
催眠音声の経験が浅い方が聴いても問題ありません。

エッチはタイトルからイメージできるものとは若干内容が違うかなと。
時間が短いためやや焦ったのか色々詰め込みすぎている感もあります。
時間をもう5分延長してフィニッシュもサポートしてくれていれば
もっと違った感想になったのかもしれません。
淫語ごくわずか、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

かなりの短時間で催眠気分を味わえるとっつきやすい作品です。
特に体がうまく動かなくなるとか、動かしたくなくなるといった
運動支配の感覚が比較的味わいやすいと言えます。

CV:誠樹ふぁんさん
総時間 26:05


オススメ度
■■■■■■□□□□ 6点


体験版はこちらにあります

【箱庭耳かき】安眠店 道草屋  はこべら【耳舐め】

サークル「桃色CODE」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

道草屋4番目の女の子が登場するこちらの作品は
お店の様子を十二分に楽しんでもらうための雰囲気づくりに力が入れられています。
無駄に多くを語らずある程度を効果音による演出に任せているおかげで
まるでその場にいるかのような臨場感を味わうことができます。

メインとなる耳かきも耳かき音のみに頼るのではなく
女の子の声や環境音を上手に織り交ぜて道草屋らしさを作り出しています。

今回はシリーズを初めて聴く人向けの初来店バージョンでのレビューをお送りします。
他には冒頭のセリフが若干違った常連さんバージョンが存在します。



春の夜の雰囲気を効果 音で演出
道草屋の店員「はこべら」に耳かきをしてもらうお話。

「このあたりは 似たような景色ばかりで 目印もなくて わかりにくいですからね」
はこべらはゆっくりと話すしっとりとした声の女の子。
道草屋に初めて来店する主人公を最寄りのバス停まで迎えに来た彼女は
ちょっとしたお話をしながらお店への道案内をしてくれます。

本作品は現実逃避をテーマに掲げており
片田舎にある道草屋の様子を聴き手に最大限に楽しんでもらうために
諸々の効果音に非常に力を入れているのが特徴です。

冒頭で聞こえるバスのエンジン音も音のリアルさに加えてきちんと位置が移動しますし
道を歩く際の足音もただ音をループさせるのではなく時折リズムが変わったり
お店の庭に差し掛かると土から草を踏み分けるような音に切り替わるなど
サークルさんがその場の雰囲気づくりに心を砕いておられるのがよくわかります。

その中でも今回は特に環境音に力を入れています。
風のそよぐ音や虫の鳴く声などいずれも静かな春の夜にぴったりな心が落ち着くものばかり。
これらを聴いているだけでも十分にリラックス効果が得られると言えます。

「穏やかな 思い出の水底にたゆたうような 安らかなお眠りを提供できるよう 尽くさせていただきますので 今夜は よろしくお願いいたします」
はこべらは一言で言えば幻想的な雰囲気を持った女の子で
やや古めかしい語句を含んだセリフを意識的に区切りながらゆっくりと話します。

ちょっとした小説を朗読するかのようにぽつりぽつりと紡がれる彼女の言葉には美しさがあり
これが作品の幻想的な雰囲気をさらに高めているように思えました。
効果音とキャラの2つの要素によって作品の世界をうまく作り上げています。



寝落ちしそうになるほど安らかな耳 かき
耳かきは左右合わせて24分ほど。
膝枕ではなく一緒の布団で添い寝をするような体勢で
最初は竹の耳かき棒、次に生薬入りの洗浄液に浸した綿棒を使って行います。
そして一番最後に弱めの風圧で2回息を吹きかけてくれます。

耳かき棒は「ぽりぽり しょり」と乾いた軽い音
綿棒は「ぞぞー しゅぐっ」とややざらついた引っ掛かりを感じる音が使われており
前者は耳かきらしく一定の方向性を持ったストロークで
後者は位置を固定したまま回転させるような動きで耳にそこそこの刺激を与えてくれます。

また今回はわざと窓を開け放った状態で耳かきを行うため
耳かき音と環境音を同時に楽しめるのがポイント。
2つの違ったタイプの癒される音の相乗効果でとても心落ち着く空間が生み出されています。
膝枕ではなく添い寝のスタイルを取った理由は
耳かきをしていない側の耳で環境音を聴いてほしかったからだと私は考えています。

耳かきシーンでの主役はもちろん耳かき音ですから
環境音は添え物として一回り抑えた音量で流れ続けます。
だから環境音が邪魔で耳かき音を楽しめないようなことにはまずならないでしょう。

「うっすら差し込む月明かり お耳を照らす ほのかな光 それだけで 部屋全体が ぼんやりと おぼろげになる輪郭は 昔見上げた天井の かすんだ記憶と入りまじり 小さい頃 豆球のもとで寝た頃のような お部屋を満たす 季節の香りは 疲れた心を寝かしつけて 時にはこうして 狭いお部屋で 季節の音色を聞きながら うとうととまどろむのも 乙なものでしょう?」
耳かき中ははこべらが適度に話しかけてくれます。
静かな春の夜を思わせる風情のあるお話を聴いていると
そのまま寝入ってしまいたくなるような強烈な眠気に襲われると思います。
私は聴いている間中眠くて仕方ありませんでした。

「これ どなたさまにも することでは ないのですよ」
耳かき以外では耳を甘噛みするサービスがあります。
ゆっくりとしたペースで聞こえてくるややこりっとした音は
エロさはそこまでないもののしっとりとした品があります。
こちらも作風に沿った聴き手を癒すための行為ですね。

このように、様々な要素を効果的に組み合わせた雰囲気重視の耳かきが楽しめます。



今の主流とは違った方向性を持つ作品
耳かきをしている空間及び雰囲気を聴き手に楽しんでもらうことを重視した作品です。

今の耳かき音声はとにかく耳かき音の品質を良くして
最中は女の子をあまりしゃべらせずに効果音に集中してもらうのがトレンドなのですが
本作品は耳かき音とはこべらのセリフをほぼ同格の位置に置き
それらから少し下がる感じで環境音を聞かせるバランス型です。

作品を聴いてみると耳かき中もはこべらは結構しゃべります。
でもびっくりするほど間が長いおかげでそこまで邪魔に感じません。
話す内容も春の夜の情景を描いたものが多く
言ってしまえば聞き流しても問題ないようなものが多いです。

そして聴いているうちに耳かき音と声が交互に聞こえる不思議なリズムに
とてもとても心落ち着くものを感じました。
これが他の耳かき音声とは違った本作品ならではの部分だと思います。

あとは環境音が常に流れているおかげで無音に意味が生まれています。
耳かき音や声が流れていない時間にも道草屋にいる感覚を味わい続けられます。
環境音自身が癒しの効果を持っていることもあって
多くの方が心身が解れるのをきっと実感できるでしょう。

耳かき音は前作「【耳かき】耳かき安眠店 道草屋 すずな【甘がみ】」から比べると
かなりパワーアップしました。
しかし最近発売された「ささやき彼女 冬子」あたりと比べるとまだ物足りなく感じます。
耳かき以外の効果音はもう十分にトップクラスなのであとは本当にここだけです。

物語の世界に感情移入しやすい作品です。
最近精神的に追い詰められて熟睡できないような方にとっては
きっと良い効果を発揮してくれると思います。

CV:藤村咲樹さん
総時間 初来店…55:02 差分…11:49


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

FANZAの体験版はこちら
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淫声百夜物語 ~いたずら座敷わらしと秘密のお遊びたいむ~

サークル「ピコピコハンマー」さんの同人音声作品。

本作品は子供の姿をした妖怪「座敷わらし」と一緒にエッチなお遊びをします。
前作「淫声百夜物語 ~はらぺこ妖女のお食事たいむ~」以来2年4か月ぶりと
本当に久々の新作で個人的に聴くのを楽しみにしていました。

彼女は挿し絵の通り幼い容姿をしていますが実はとっても長寿。
だから大人になった主人公に対しても子供をあやすように接してきます。
エッチでは軽く立場が逆転するシーンもありますから
年下に甘やかされる感覚と甘やかす感覚の両方が味わえるでしょう。



子供にしか見えない妖怪
座敷わらしとエッチな事をするお話。

「うーん 秋も終わりだねー」
座敷童は幼さを感じる可愛い声の女の子。
久しぶりに実家に帰ってきた主人公の前に突如現れた彼女は
早速自分の正体とここに来た目的を明かします。

「わあぁ おっきくなったねー 見違えたよ」
彼女は子供だった頃の主人公を覚えており
すっかり大人の姿に成長した彼をやや上から目線でほめそやします。
実際彼女の方がずっと長生きなのでこれはこれで当たり前なのですが
とっても幼い声でそうされるとなんだか不思議な感覚がしてきます。
このギャップが彼女の魅力の一つと言えるでしょう。

リアルでは諸説あるようですが、本作品での座敷わらしは子供にしか見えなくて
見た人間に幸福をもたらす妖怪に設定されています。
どう見ても大人な主人公に彼女が見えてしまうということは…
そんな展開で彼女が文字通りひと肌脱いであげるわけです。



年下にリードされたり逆にしたり
エッチシーンは2パート19分ほど。
プレイは手コキ、SEX(騎乗位?)、フェラです。
エッチな効果音はありません。

「君はさっきから子ども扱いは嫌って言ってたけど こっちは大人なのかなー?」
座敷わらしは抵抗する主人公の動きを金縛りで封じると
パンツを下ろして彼の大人になりきっていない部分の様子を確認します。

最初のパートはここまでの雰囲気に沿って彼女がリードする形で展開します。
自分のことをボクと呼ぶなど幼さを強く感じる少女におちんちんを弄ばれる
そんなちょっぴりアンバランスで背徳感のあるエッチが楽しめます。

「顔でも 髪でも 着物でも 好きなとこ汚していいからね」
体の自由を奪われてのエッチにやや暗いイメージを抱くかもしれませんが
彼女はあくまで主人公を幸せにするためにエッチをします。
彼女自身の声はもちろん、プレイも意地悪一切無しのとってもあまあまですから
聴いていて心が温かくなる感覚を受けると思います。
年下に見える女性に「好きなだけ射精してもいいよ」って言われるところがいいですね。

「い 今から 君のおちんちん ボクの膣内に 入れちゃうんだからね」
しかし後半のSEXシーンになると彼女は途端に余裕を失い
ややどもった、緊張した声で彼のおちんちんを飲み込もうとします。
詳しい事情は敢えて伏せますが、今度は逆に主人公が主導権を握る展開に変わって
彼女が男性に責められる様子を楽しめるわけです。


「しゅごい 深いのに 強いのに優しい」
童貞らしくがっつくように責める主人公に膣内を蹂躙されて
甘い喘ぎ声を上げまくる彼女がたまりません。
若干苦しそうにしながらも彼を満足させるために必死に耐える様子が健気で可愛いです。

射精回数は手コキ1回、SEX2回、フェラ1回とややハード。
手コキとSEXは効果音無しなので、ある程度想像力で興奮度が変わると思います。

このように、年下に責められる感覚と責める感覚の両方が楽しめます。



少し変わったイチャラブ作品
妖怪らしい奇抜なプレイは敢えて行わず少女との交わりをストレートに描いた作品です。

エッチの開始前に6分程度の非エロパートがあったり
最中もそれなりにやり取りがあるおかげでお話の世界に入りやすいと言えます。
そういう意味では純粋なエロさで抜くよりは雰囲気に浸って興奮するタイプかなと。
露骨に射精を促そうとはせず物語の流れを大事にしているように思えます。

「そのうちいいことあるよ だって ボクと会えたんだから」
ラストに無事大人になる儀式を終えた主人公を送り出すシーンで
別れを惜しむ彼を温かい声で送り出す彼女にもほろりとするものを感じました。
彼女はエッチでも常に彼の好きなようにさせていますし
最後の最後まで彼の幸せを願っていることがよくわかります。

エッチはプレイも雰囲気も甘やかす方向で統一されています。
よくあるM向け作品のように寸止めしたり詰られたりもしませんし
本当に好きに感じて好きに射精させてくれるフリーダムさが心と体を満足させてくれます。
ただ効果音が無いおかげで純粋なエロのパワーがやや不足していたり
手コキの開始タイミングがやや曖昧だったりと疑問を感じる部分もありました。
淫語と喘ぎ声そこそこ、ちゅぱ音ごくわずかです。

比較的短時間でエッチな気分と切なさが感じられるボイスドラマです。

CV:誠樹ふぁんさん
総時間 34:21


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

偏愛主義彼女~yandere lover~

サークル「HypnoLifeforMEN」さんの催眠音声作品。

本作品は恋人を深すぎるほどに愛している女の子が
その心と体を独占するために催眠とややアブノーマルなエッチをします。
ヤンデレはかなり人を選ぶジャンルとして有名ですが
今回登場する彼女は手足の拘束や痛いことを一切しない極めてソフトな部類ですから
このジャンルに相当な嫌悪を持っていない限りは無理なく聴けると言えます。

エッチはちょっとしたアクセントとしてアナルを責めるプレイが登場します。
女性の手で体の中を犯される屈辱感を味わうのと同時に
お尻のあたりに気持ちのいい熱さが湧きあがってくるのを感じることでしょう。



私だけを見てほしいの
彼女に催眠をかけられた後エッチするお話。

「おかえりなさーい やーっと帰ってきたー ずーっと待ってたんですよ」
彼女は甘く可愛い声の女の子。
主人公に無断で合鍵を作って家に上がり込んでいた彼女は
帰ってきた彼を出迎えながらその体をチェックし始めます。

「あなたに裏切られるたびに 傷つけられるたびに あなたに対する愛情と 相反する嫉妬で押しつぶされて 狂ってしまいそうになるの」
彼女は作品のタイトル通りヤンデレの属性を持っており
首筋に女性のキスの跡を発見すると激しく動揺し、彼を問い詰め始めます。
浮気は誰でも許せないでしょうけど反応の大きさがいかにもヤンデレらしいですね。

催眠導入・深化はおよそ30分。
横になって目を開けたまま最初に軽く逆腹式呼吸を行い
その後天井の一点をできるだけ瞬きをしないように見つめます。

※逆腹式呼吸とは
息を吸う際にお腹を引っ込め、吐く際に膨らませる呼吸法。
通常の呼吸とはお腹の動きが全く逆になるため
戻した際にかなり楽になった感じがします。

「瞬きはしないで 一点だけを じーっと見つめる」
しばらく見つめているとだんだん視界がぼんやりしてきて眠くなるかもしれません。
でも彼女の許可が出るまでは頑張って続けてみてください。
すると目を閉じた際にふっと体が沈むような感覚が味わえるはずです。
それが所謂「トランスに入る時の感覚」にあたります。

「ゆーっくり ゆーっくり 落ちることもできるし ガクンと 急に深いところへ 入り込むこともできる」
十分に心と体をリラックスさせたところでさらに深いトランス状態へと移行します。
カウントを何度も数える比較的オーソドックスなものではありますが
個々のカウントの声やリズムに微妙な変化を与えることで
聴き手を少しずつ催眠の世界に引きずり込んでいこうとする意図が窺えます。

特に一番最後の4回目のカウントで体がずーんと重くなるのを感じると思います。
私はそれと同時に頭の中をすーっと気持ちのいい何かが下りていく感じがしました。

「私に支配されて 独占されること 服従することが あなたの幸せ そうですよね?」
そして最後の最後で彼女の声に従うように導く暗示を入れられます。
耳元で囁くような声には逆らえなくなるような不思議な力が宿っており
催眠状態が十分なこともあって拒絶感より気持ちよさを感じることでしょう。

内容自体は至ってシンプルですが
長めの時間を活かしてそれぞれをゆっくり丁寧に行ってくれるおかげで
比較的誰でも催眠状態へと移行できるように作られている手堅い催眠です。

心身のリラックスに18分程度と十分な時間が取られていますし
深化も何度もカウントを数え直して段階的に催眠状態を強めています。
そして最後のシーンでもまず声の響く感覚に気持ちよさを感じさせてから
本題である声に従いたくなる暗示を表現を変えながら何度も何度も入れてきます。

多くの方が体が重くなったり温かくなるとか
頭がとろけるような気持ちのいい感覚が味わえるでしょう。
催眠音声初心者にも自信をもってお薦めできるほどに取り組みやすい催眠です。



徹底的に焦らしてお仕置き
エッチシーンは40分ほど。
プレイはキス、全身舐め、アナル舐め、アナル指挿入、SEX(騎乗位?)です。

アナル指挿入、SEXの際にリアル目なくちゅ音が鳴ります。
(効果音無しバージョンも同梱されています)
セルフはありません。

「もう 跡をつけるところがなくなるくらい 全身に 私の形跡を残してあげます」
催眠によって主人公の心と体を支配できるようになった彼女は
まずは他の女の痕跡を取り除くため全身を唇で愛撫し始めます。

エッチは浮気をした彼の心と体を取り戻すことを目的としており
嫉妬深い彼女が自分の唾液で全身を清めてから
自分の素晴らしさを深く焼き付ける様子がとても甘い雰囲気の中繰り広げられます。
拘束もされませんしかなりのノーマル寄りと思ってください。

「唇や 舌で触れられた場所が 全部性感帯みたいに 火照って 熱くなって 疼いてくる」
彼女がプレイによって得られる感覚を随所で暗示として入れてくれるおかげで
聴き手が本当に相手をしているような感覚で聴ける
のがいいですね。

催眠音声におけるエッチは感覚支配の暗示を入れてくるケースがほとんどなのですが
それらと比べて暗示の緻密さ、重厚さが1周りも2周りも優れています。
彼女に言われた通りの感覚が得られなかったとしても
心と体に何らかの反応が自然と生まれてくるのを実感しやすいと思います。

プレイの様子はというと、主人公を大股開きにさせて痴態を観察したり
わざと弱めの刺激を与えてもどかしい気分を味わわせたりと
心身両面において焦らす方向で進められています。
同時に声を使って上手に心を縛ってくれますから、むずむずとかじんじんといった
気持ちいいけど切ない感覚がたっぷりと味わえるでしょう。
痛めつけるのではなくやきもきさせる方向でのお仕置きですね。

「ここも 私が舐めて 綺麗にしてあげますね」
珍しいプレイは後半で登場するアナル責めでしょうか。
女性のように体内に受け入れながら責められる感覚を味わってもらうために
彼女が激しくお尻の内外を責め上げてくれます。
汚い部分を愛おしそうに舐めてくれる彼女の健気な様子を聴いていたら
お尻のあたりが一気に熱く火照ってくるのを感じました。

「お願いだから ずっと 私のことだけ見てて 約束ですよ?」
諸々のプレイで彼の心をがっちりと掴んだ後、最後にようやく2人は結ばれます。
挿入直後に自分だけ絶頂して申し訳なさそうにしたり
可愛い喘ぎ声を上げて感じまくる彼女がとても印象的でした。
股間を中心に熱い快感が湧き上がってくるのはもちろん
必死で心を繋ぎとめようとしてくる彼女にグッとくるものを感じるに違いありません。

絶頂回数はアナル責め1回、SEX2回の合計3回。
最初の2回は声に合わせて、最後はカウントでドライを目指します。

このように、ヤンデレ特有のブラックな要素は極めて薄いあまあまなエッチが楽しめます。



声で感覚を操られる作品
エッチにおけるきめ細かい感覚支配の暗示がひときわ目を引く作品です。

常に聴き手の立場に立ってどういうときにどういった感覚が生まれるかを
暗示として丁寧に心に刷り込んでくれます。
だから聴いていて彼女とエッチをしている感覚がかなり得やすく感じるでしょう。
私は聴いている間中股間が熱くて仕方がありませんでした。

催眠は古典系の催眠法を違和感なく繋ぎ合わせたオーソドックスな作りです。
ただこれだと面白みに欠けると思ったのか、逆腹式呼吸を取り入れたり
「ちゃぷちゃぷ」「ゆらゆら」といった擬態語を多用することで
オリジナリティとリズムを作り上げています。

エッチはとにかく焦らしに焦らして最後の方で爆発させています。
これは前作「ヒプノポリネシアン~BlueHeaven~」でもそうだったのですが
溜めに溜めてるおかげで絶頂時にかなり強烈な快感が味わえます。
それこそ腰が砕けるようなレベルのものを味わえる方がいるかもしれません。
淫語、ちゅぱ音、喘ぎ声いずれもそこそこです。

総合的に見てややヤンデレ力に欠けるものの特にエッチのレベルが高い作品と言えます。

おまけは彼女の寝息です。

CV:分倍河原シホ(彩瀬ゆり)さん
総時間 本編…1:25:15 おまけ…2:41


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
2014年3月28日現在体験版は公開されていません。
前作では発売から2日後に出てますし、きっと近日中に聴けるはずです。

2014年3月30日追記
体験版公開されました 1分30秒ほどです。


ささやき彼女 冬子

サークル「音撫屋」さんの同人音声作品(全年齢向け)。

こちらは寒い冬の日を舞台に不思議な雰囲気を持った女の子が
耳かきや添い寝でもてなしてくれます。
彼女はどちらかというと口下手であまり多くを語らないのですが
そのセリフは相手に対する思いやりに満ち溢れています。
心に寒さを感じている人ほど癒しや温かさを感じることでしょう。

耳かきは綿棒のみを使ったシンプルなタイプ。
効果音のレベルが非常に高く音質や距離感がバッチリですから
ここだけでも十分過ぎるほどのリラックス効果が見込めます。



寒い冬の日の心温まるやり取り
冬子に耳かきや添い寝をしてもらうお話。

「また 雪降ってきちゃったね」
冬子は素朴で可愛い声の女の子。
久々に彼女の家へとやってきた主人公に寒い思いをさせないためにと
まずはお茶を淹れたり手を握ることで体の内と外から温めてあげます。

本作品は全編を通じてバイノーラルを最大限に活用するために
声の位置や距離を程よく変化させながらお話が進められます。
冬子が手を握ってはーっと吹きかける音、隣でお茶を啜って飲み込む音など
非常にクリアで臨場感のある声や音の数々が聴き手の耳を楽しませてくれます。

「あ そうだ こうやって湯呑で手を温めて 耳を手で覆って…」
冬子がこちらの両耳を手で覆って温めるシーンがあるのですが
耳を塞がれているような微妙な圧迫感があるのに加えて
その間に聞こえてくる彼女の声が微妙に籠る
のがいいですね。
本当に誰かに同様の行為をされているかのような感覚が味わえるほどにリアルです。

物語のメインの1つである耳かきシーンは左右合わせて18分30秒ほど。
綿棒のみを使って行うシンプルで家庭的な耳かきです。

綿棒は「ジョリリ ズズー」とやや尖った乾いた音が使われており
それが耳の内外を耳かきらしい挙動で不規則に動き回ります。
綿棒を使っていることがよく伝わるように音に適度な引っかかりがあったり
外側はやや遠い位置の乾いた音、穴の中では至近距離の重く籠った音が使われていたりと
前作「癒し処耳かき店~耳撫屋~」と同じくレベルの高い効果音が楽しめます。

「私が言いたいのは こうして 静かに落ち着いて 君に耳かきができることが 嬉しいってことで」
また耳かき中は基本的に無言のシーンが多いのですが
緊張を解きほぐすために冬子が時折話しかけてくれます。
話題は今外で降っている雪のことや一緒に雪かきをしようなど他愛のないものばかりですが
大した内容ではないからこそ、とても平和で落ち着いた雰囲気を感じました。
2人だけの静かな空間を演出するいい材料になっていると思います。



暗闇でちょっぴり大胆になる冬子
「う うん わかった 今日は 私が 抱き枕」
最終パートは耳かき後に一緒の布団で寝るシーン。
主人公が温かくして眠れるようにと冬子が自ら抱き枕になってあげます。

こういったことに慣れてない冬子は恥ずかしいようで
最初は遠慮がちに遠くに陣取ってそこから段階的にこちらへ近づいてきます。
このへんもバイノーラルできっちり再現されていますから
一番近くに寄った際に彼女がすぐそばにいるかのような音の近さを感じるでしょう。

「ねぇ もっとお耳 いじめてもいい?」
またここでは主人公との触れ合いに慣れたのか
冬子が積極的に耳を甘噛みしたり息をふーふーはーはーして責め始めます。
耳舐め音は全年齢向けらしいこりっとした水分の少ないタイプで
エッチな興奮には繋がりにくいものの耳に程よい刺激を与えてくれます。
終盤の耳の中を舌でかき回されるシーンがそれを特に感じられて印象的でした。



冬子の温もりが身近に感じられる作品
ちょっぴり不器用な冬子との触れ合いを通じて心と体が温められる作品です。

彼女はどちらかというと奥手なキャラで
手を触れる程度の軽いスキンシップは気にしませんが
それ以上、例えば膝枕や抱擁といった若干エロい要素のある行為になると
途端にどもったりして心の緊張を露わにします。
でもそれは単に慣れていないだけで主人公が嫌いだからではありません。
その証拠に彼女は彼の要求に対して躊躇うことはあっても抵抗する様子は見せません。

会った当初はちょっぴり心の距離を感じていた2人が
耳かきや添い寝を通じて少しずつ心を通わせていく様子が上手に描かれています。


「え? あ えっと… それは また今度」
女性が男性と触れ合う場合、襲われるんじゃないかとどうしても不安を感じるはずです。
でも一緒に過ごしてみたら彼がちゃんと自分の気持ちを尊重してくれることがわかって
少しずつ心を開いていった結果最後の添い寝で自分から耳舐めをしています。
2人の間にある絆が強くなっていくのを聴いていてひしひしと感じました。

耳かきは効果音が現在におけるトップレベルに位置する高い品質を持っています。
これに並ぶ音を出せるサークルさんは現状片手で数えられるほどしかいません。
音の近さやリアルさにきっと満足していただけるはずです。
加えて合間に入るちょっとしたやり取りが心の緊張を解かしてくれます。
心と体の両方に刺激を与えてくれるハイレベルな耳かきと言えます。

添い寝は息吹きや耳舐めが魅力なのはもちろんなのですが
耳かきパートよりもずっとリラックスした様子の冬子が印象的でした。
彼女が主人公に安心しきって身を委ねているのがよくわかります。

価格も50分で500円ならとってもリーズナブル。
音撫屋さん初の満点はこの作品に贈らせていただきます。

CV:かの仔さん
総時間 48:06


オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

意地悪な双子の射精我慢ゲーム 左右から「いいよ」と「ダメ」を流し込む音声

サークル「B-bishop」さんの同人音声作品。

こちらは可愛い声の双子に左右から語り掛けられながらエッチする作品です。
開始前にとあるルールを設定してゲームをするような形で繰り広げられますから
単なるエッチとは違った楽しさを感じながら聴くことができます。

肝心のゲームは2人が別の立場に立って片方は射精を促し、もう片方はそれを抑えます。
「射精しようよ」「射精しちゃダメ」2つのまったく相反する声に挟まれることで
気持ちよさと苦しさを同時に味わうことになるでしょう。



お兄さんは双 子のおもちゃ
双子の女の子「蘭」と「凜」のおもちゃとしてエッチな遊びをするお話。

「ねぇねぇ凜ちゃん 今回のプレゼント とっても反応がいいよ」
蘭は元気で可愛い声の女の子(左担当)。 
「うんうん 人間のプレゼントは初めてだもんね」
凜は同じく可愛いけどやや落ち着いた女の子(右担当)。 

2人が住む不思議な世界へとたどり着いた主人公は
手足の動きを封じられた状態で今の状況を説明されます。

「せーの こんにちはお兄さん」
本作品はこの双子が声の位置を固定して交互に、あるいは同時に語り掛けてきます。
同じ声優さんが若干声質を変えて演じられているおかげで
例えば聴き始めて一番最初に行われる上の挨拶を聞いた際に
「おおっ?」と少し驚くような不思議な感覚が味わえると思います。
催眠音声で有名な「双子」シリーズにとても近い作りですね。

最初のパートでは彼女たちの自己紹介と今回行うゲームのルール説明がされます。

内容はアダルトボイスらしく片方がおちんちんを手で刺激して
それをもう一人が射精を我慢するように応援するというもの。
ただし我慢させる側には一時的に手コキを停止させる権利があり(使用回数は無制限)
また我慢させる側にのみ負けた場合に主人公に罰を与えられます。

我慢させる側が圧倒的に有利なように見えるでしょうがそれこそ双子の罠。
実際のプレイでこのルールの理不尽さを身をもって思い知るわけです。



相反する命令に挟まれながら
エッチシーンは3パート44分間。
プレイは射精我慢ゲームとフェラです。
手コキの際にリアルな効果音が流れます。

蘭「私はこっちからお兄さんに抱き着いて おちんちん握るね」
凜「私はこっちからお兄さんに抱き着いて 耳元で囁くの」
最初のパートは蘭が射精させる側で凜は我慢させる側。
蘭からの手コキの快感に凜の声を聞きながら耐え続けます。

タイトルにもなっている通り本作品最大の特徴は
ゲームの最中に双子がまるで正反対のセリフを投げかけてくることです。

蘭「蘭の5本の指がおちんちんに覆いかぶさって触ってるんだよ?」
凜「蘭ちゃんの指がカリに時々引っかかって感じちゃう、なんて思わないで」

こんな感じで攻撃側の蘭は聴き手を興奮させようとしてくるのに対して
守備側の凜はその感覚を必死で我慢するように言ってきます。
2人の声に板挟みになりながらどちらの言う通りにするか葛藤する。
これがゲームの一番の醍醐味と言えるでしょう。

ずーっとしごいていればどんな人でもいずれ射精を迎えるのは当たり前。
その時すかさず「ストップ」と言って守備側が射精を阻止することで
ゲームは長期化の様相を呈してきます。
2人とも負けず嫌いですから一歩も引く様子は見せません。

でもこのシステム、双子にとっては面白いでしょうが
聴き手にとってはたまったものではありません。
延々と寸止め地獄を味わわされることになるわけですから。
最終的に主人公がどう動き、双子がどう反応するかも聴きどころと言えます。

結末については言ったらつまらないでしょうから伏せさせていただきます。
ちなみに2番目のパートも役割が逆転するだけで展開はほぼ同じです。

蘭「あーあ 壊れちゃった」
凜「このおもちゃもダメだったね」

最後のパートはゲーム後のお話。
ぐったりした様子の主人公のおちんちんを2人同時に優しく舐め上げます。

ここでは左右から別々のちゅぱ音と吐息が聞こえてくるのがポイント。
ゆっくりねっとりした唾液音と甘い声のどちらもたまりません。
ゲームの時とはまったく違った穏やかな雰囲気でプレイが繰り広げられるおかげで
純粋に声や音を聴いて興奮し、射精することができます。



コンセプトが魅力的な作品
射精への欲求とそれを我慢する心を天秤にかけたゲームの面白さが光る作品です。

我慢させる側に立つ子が我々のセコンド的な役割をすることから
彼女は自分の味方だと考える方が多いと思います。
しかし寸止めを繰り返せば繰り返すほど射精への欲求は強くなり
結果彼女からの信用は失われ、腹いせに今度は苦しめるための寸止めへと変化する。
そんな軽い絶望感を伴ったエッチが非常に印象的でした。

プレイの方は時間のほとんどが手コキのみとソフトながらも
何度も寸止めを行うハードなスタイルです。
後になればなるほど2人のセリフは極端になりますから
板挟み感をより強く感じることになるでしょう。

しかし攻守が逆転した際もほぼ同じ展開なのは残念です。
寸止め回数も同じですし、結末は同じになるにしてももう少し変化が欲しかったなと。
淫語とちゅぱ音そこそこ、喘ぎ声ごくわずかです。

CV:沢野ぽぷらさん
総時間 52:13


オススメ度
■■■■■■□□□□ 6点


体験版はこちらにあります

追記
ゲームパートの内容が重複していることから実質マイナス20分として計算し
そのコスパにより上の点数としました。
あとは我慢させる側の言い回しが射精を抑えるのではなく逆に誘うものだったため
ゲーム開始初期の段階で双子の意図が読めてしまったのもあります。


【女体化】ラブだくダダあま百合えっち玩具なぶり!!【催眠】

サークル「エコーズ」さんの催眠音声作品。

本作品は可愛い彼女が催眠を使って女性としての気持ちよさを味わわせてくれます。
テーマは大人のおもちゃ。
電マ、バイブ、ローター、そしてディルドーの4つの器具を駆使して
体のありとあらゆる部分を順を追いながら責め上げてくれます。

催眠はエッチでの気持ちよさを主観的に味わえるようにと
女体化することに目的を絞って行われます。
わかりやすいイメージを経て女の子に変化した後
それを少しずつ自覚させてくれる丁寧な流れが魅力です。



両刀使いな彼女
彼女の催眠で女の子に変えられおもちゃで責められるお話。

「ねぇねぇ 聞いてるの? ねぇってば」
彼女は元気で明るい声の女の子。
恋人としてノーマルなお付き合いをしている彼氏に対して
突然大人のおもちゃを使ったプレイをしようと提案します。

催眠は2パート26分ほど。
まずはベッドに横にならず腰をかけた状態で目を瞑り
深呼吸をしてから瞼の裏に鏡が映っているのをイメージします。

「鏡っぽくなくっても 気にしないで それがあなたの あるがままの 心の鏡」
ここでの鏡やこの後の女体化した姿について、彼女は明確な表現を敢えて避け
聴き手の好きにイメージしてもいいと言ってくれます。

作品によってはイメージを本当に細かく描写するものもありますが
なんとかイメージしないとと思って逆に催眠に入りにくくなるケースもありますし
こういう聴き手にとってフリーダムなイメージの方が万人向けなのかもしれません。
皆さんの思い思いの鏡や女性像を頭の中に描いてみてください。

「鏡の中のあなたの 目の中の あなたの 目の中の あなた の目の中のあなた」
鏡がイメージできた後はそこに映る自分の目を見て
さらにその目に映る自分を見る、を繰り返しながら
瞳の奥に映る鏡の中の自分を繰り返し見つめ続けます。
そして奥に行けばいくほど自分が女性らしい姿になっていき
最後の10人目になると完全な女性になっている、そんな描写がされています。

テレビの中にテレビが映っていて、またその中にテレビが映っているというやつです。
わざと似た表現を使用しているのは聴き手を軽く混乱させたかったのかもしれません。
鏡の中に映る自分を1人目、2人目とカウント形式にしているのがポイントでしょう。

「今から あんたの体に 大人のおもちゃの良さを教えてあげるね」
次のパートでは作品の趣旨に沿って電マを使った女体化の深化が行われています。
彼女の言った部位に電マをあてがわれているのを意識しながら
そこに温かさを感じていきましょう。
ここでの電マは普通にマッサージ目的で使われています。

「女の子らしい ほっそりした左腕に 血がめぐっていって」
上のセリフのように彼女はそれぞれの部位ごとに必ず「女の子らしい」をつけます。
女体化自体は先のパートで完了しているのですが
その変化を心と体になじませるためにマッサージを行うわけです。
聴き手に間接的に自覚させようとしているところに作り手の心遣いを感じました。

エッチを女の子になりきって楽しむための準備として
女体化にとても力が入れられている催眠です。
催眠の前にある2分程度の会話によって彼女に対する親近感を湧かせ
そのうえでイメージを交えながら催眠状態への移行と女体化を並行して行っています。

催眠状態に持って行ってから女体化する作品が大多数を占めているだけに
本作品のような流れはとても新鮮に感じました。
電マを使うパートも女体化を定着させる役割を十分に果たしていると思います。



器具を使ったやや激しい責め
エッチシーンは2パート46分。
プレイは電マ、バイブ、ローター責めとディルドーを使っての疑似SEXです。

器具を作動させた際に効果音は鳴りませんが
代わりに「びぃぃぃん」などの擬音語がリバーブ効果つきで時折流れます。
セルフはもちろんありません。

「あたしの唾液をたっぷり塗りつけて あんたの可愛いとこ全部 これで愛撫してあげる」
催眠を使って彼の体を女性に作り変えた彼女は
早速女性としての気持ちよさを味わってもらうために3種の器具を使って責め始めます。

エッチは「玩具なぶり」の名の通りすべてのプレイで大人のおもちゃが使われています。

器具を扱うプレイと言うとハードなイメージを思い浮かべる方もいるでしょうが
彼女はまずバイブを体中に這わせてその形と感触を体になじませたり
挿入する際はまず入り口で抜き差ししながらおまんこをほぐし
挿入後も少し間を置いてから弱い刺激を与えたりと
彼女が彼を常に思いやっているのがわかる愛のあるエッチが楽しめます。
少しずつ順を追ってハードにしていくのが取り組みやすくていいですね。

「どんどんじわーっと快感が高まってきて ほら 内股がピクピク反応してきた」
また彼女はプレイと同時に湧きあがる感覚を時折暗示として入れることで
聴き手にダイレクトに感得させようとしてきます。
全体的にかなり細かくプレイの様子を描写してくれますから
それを聴いているだけでも体に何らかの反応が自然に生まれるかもしれません。

「女同士でも 一つになりたい心が形になって 今 あんたの中に入っていくの」
彼女の愛が最も感じられるのはやはり最後の疑似SEXでしょう。
ここでは双頭のディルドーをお互いのおまんこに差し入れて動きながら
2人同時の絶頂を目指します。
彼女の体の温かさや柔らかさを感じながらカウントに合わせて快感を高めていきましょう。

このように、器具の気持ちよさを味わいながら心も満たされるエッチが楽しめます。



あまあまなレ ズが楽しめる作品
作品のテーマであるエッチなグッズをふんだんに使ったプレイが特徴的な作品です。

最終的には2穴+クリトリスの同時責めなんていうハードなプレイも登場しますが
2人の関係が恋人同士、かつ属性がノーマルなため
終始とても甘く温かい雰囲気に包まれています。
一方的に責められるシチュですからMの方がしっくりくるでしょうが
ノーマルに近い方でも割と聴ける作品だと思います。

催眠はあくまでエッチを主観的に楽しませるための手段として
ほぼ女体化に絞った作りになっています。
彼女の言いなりになる事を目的としてはいませんので
心と体を操られるような感覚は得にくいと思いますが
彼女に器具で責められた際の感情移入度にはある程度の変化が期待できます。
ちょっと特殊なタイプのため初心者にはあまりお薦めしません。

エッチはどこを切っても電マやバイブが登場するかなり尖った作りです。
少しずつ器具に慣らしてからより激しいプレイに移行する流れに丁寧さを感じました。
しかしプレイによって得られる感覚に関する暗示の入れ方がやや弱かったりと
催眠音声として少々残念に感じた部分もあります。
淫語、ちゅぱ音、喘ぎ声いずれもそこそこです。

総合的に見てエッチに若干詰めの甘さを感じるものの
女体化催眠音声として非常に個性的な作品とみています。

CV:紗藤ましろさん
総時間 1:18:53


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

【耳かき・耳なめ】サキュバスなのに…癒し安眠? ふわふわ系サキュバスに心地よく包まれて癒されるMP3【安眠・癒し】

サークル「ristorante」さんの同人音声作品。(R-15指定)

本作品は癒し系ボイスのサキュバスが耳かきと安眠を提供してくれます。
サキュバス=エロのイメージが強いだけに首をひねる方もいるでしょうが
彼女自身もエッチ目的でやってきて結果的にそうなっただけですので
少なくともストーリー部分はきちんとしていると言えます。

また本作品は音声作品としては珍しいR-15指定です。
若干淫語が登場するのとややエロを意識した耳舐めが登場するため
当サイトでは全年齢ではなくアダルトの方にカテゴライズしています。



夢に入って精液をいただくつもりが
サキュバスに耳かきをされたり抱き合って一緒に寝るお話。

「さてさて 今回の獲物さんは…っと」
サキュバスはのんびりと話す穏やかな声の女性。
男性の夢に忍び込んでエッチな夢を見せ、精液を奪うためにやってきた彼女ですが
その前にターゲットの主人公に起きられてしまいます。

事情を聞くと彼は最近安眠できずにいる様子。
そんなわけでぐっすり眠ってもらうために色々とお世話をする。
本作品の大まかな流れはこんな感じです。
なかなか面白い展開ですね。

最初に行う耳かきは6分30秒ほど。
膝枕の状態で耳かき棒のみを使って片方の耳だけをお掃除してくれます。
一般的な耳かき音声は左右両方行うのがセオリーですが
本作品では同じ音声の右耳バージョンと左耳バージョンで代用しています。

耳かき音は最初「ズー ザザッ」とやや摩擦感のある音だったのが
後半になると「ゾゾリッ ズズ」とやや尖った音に変化します。
別サークルさんの素材を使用しているとのことで音質は十分良いと言えます。
ただ声より耳かき音の方が遠くから聞こえてくるように感じられました。

「何を隠そうお姉さん こう見えても 耳かきは大の得意なんだから」
またサキュバスは耳かきと同時に声でもリラックスを促してくれます。
主人公に母性本能をくすぐられたのか、開始前に頭を撫でたり
甘やかすようなセリフを言ったりと雰囲気はとってもあまあま。
声質も眠気を誘うタイプなおかげで多くの方が眠気を感じると思います。

耳かき音はあくまで雰囲気作りの素材として使うにとどめて
サキュバスとのやり取りをメインに楽しむタイプの耳かきです。
耳かき音そのものを楽しみたい方にとってはやや不向きでしょうが
会話によるリラックス効果は十分に見込めると言えるでしょう。
耳かき中も彼女は終始話しかけてくれます。



心満たされる甘い言葉の数々
次の安眠パートはおよそ27分間。
サキュバスとぎゅっと抱き合っておっぱいに顔を埋めながら彼女の言葉を聞きます。

「つーっと つーっと 両腕の力が すーっと 抜けていっちゃうの」
彼女の匂いや温かさを感じながら穏やかな声を聞いていると
なんだか肩の力が抜けていくのを感じるかもしれません。
彼女は指を全身に這わせながらその都度脱力を促してきます。
表現が若干催眠っぽいので催眠音声経験者の方がおそらく実感しやすいでしょう。

「今の私にとって あなたは 一番大切な人」
またサキュバスは心を癒すために温かい言葉をたくさん投げかけてくれます。
本当に元気づけるようなセリフばかりですから
聴いているうちに胸の内が温かくなってくるのを感じると思います。
日頃精神的に疲れている方ほど大きなリフレッシュ効果が見込めるセリフの数々です。

ちなみにパート開始から15分ほど経つと彼女は寝て
そこからは寝息だけが聞こえ続けるようになります。



癒 し一色の作品
タイトル通り癒しに特化した作品です。

まずサキュバスの声と雰囲気がかなりの癒し効果を持っています。
お話の展開も耳かき・添い寝とどちらも癒し系ですし
それらがうまくかみ合うことで作品全体が癒し一色に染まっています。
癒し目的で聴く分には十分に満足できる作品と言えるでしょう。

「うふふっ あらあら 顔真っ赤 可愛いわね ほんとに」
彼女が適度に「可愛い」と言ってくれるのもポイント。
女性に思いっきり甘やかしてほしい願望を持っている方には
かなり向いているのではないでしょうか。

「うむうむ そこでじっとしててね」
またR-15作品ということで一応若干エッチなパートも存在します。
それはEX1パートの耳舐めシーン。
時間は4分とかなり短めですが、エロを意識したやや粘液質のハイペースな耳舐めで
聴き手の耳と股間を適度に刺激してくれます。
画像などのオカズを使ってオナニーする際の補助として活躍してくれるレベルのエロさです。

おまけは上の耳舐めと寝息、システムボイス4種(各10秒程度)
それとサークルさんの作品キャラが描かれた今年のカレンダー画像12枚です。

CV:姫綺るいなさん
総時間 本編…42:53 おまけ…6:25


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

あでぃくしょんさんおよび黒子ごっこさんで配布されている無料の催眠音声作品。

「ftnr×kuroko.ぷろじぇくと」第一弾として製作されたこちらの作品は
2人の女の子が左右から交互に語り掛けながら催眠を行ってくれます。
催眠音声は1人で行うものがほとんどですから
実際に聴いてみるといつもとは少し違った感覚が味わえると思います。

エッチは2人同時に責められたり痴態を見られながら興奮を高めます。
位置を反転させながら聞こえてくる声に軽く脳を揺さぶられることで
催眠特有の気持ちよさと性的快感の両方が同時に味わえるでしょう。



しっかり者の姉と甘えん坊の妹
姉と妹に添い寝されながらエッチな催眠をかけられるお話。

「たっだいまー はぁ お腹空いた お姉ちゃん ご飯まだ?」
妹はやや幼さを感じる甘い声の女の子。
「おかえりー 連絡もしないで急に帰ってきたのよ」
姉はしっかりしてそうな穏やかな声の女の子。
主人公は姉にとっては弟、妹にとっては兄にあたり
詳しい事情はわかりませんが急に帰省してきて2人を驚かせます。

本作品は催眠音声としては珍しく
2人の女性が掛け合いをする形で物語が進んでいきます。

最初の2パート7分間はボイスドラマっぽい展開ですから
正反対の性格を持つ2人の息の合ったやり取りが十分に楽しめるでしょう。
ちなみに2番目のパートは本番で催眠に入りやすくするための準備の役割も兼ねています。

「しょうがないなぁ じゃあ 羊のお話をしてあげよう」
本催眠の時間は17分30秒ほど。
左に姉、右に妹が陣取って3人が川の字で寝るシーンから始まり
眠れないと言う妹のために姉がお馴染みの羊を数えてあげます。
ここからは「双子」シリーズのように2人の声の位置を固定した状態で進められます。

数える合間に軽く「ちょっと重そう」なんてセリフが入るおかげで
数字を数える気持ちよさと相まって早速頭がぼんやりしてくるかもしれません。

「呼吸をしていると なんだか 呼吸をしていると なんだか」
「眠く」
「眠く 呼吸をしていると 眠くなってくる」

お次はいつもの深呼吸をしながら合間に聞こえてくる暗示を受け入れていきます。
ここでは得られる感覚を2人が交互に繰り返しながら投げかけてくるのがポイント。
姉の言う暗示に妹が同調するようなやり取りを絡めながら進めてくれるおかげで
催眠者が1人の時よりも暗示がより深く心と体に染み込むように感じられました。

「意識が振られる 振られるのは気持ちいい」
暗示の内容も深呼吸による気持ちよさや眠気に目を向けるところから始まり
徐々に2人から同じセリフを繰り返される気持ちよさへとシフトしています。
声を左右に振られることでちょっとした混乱を感じながらも
その状態に気持ちよさを感じている自分に気が付くことでしょう。

催眠者が2人いることを利用して2重に暗示をかけながら
聴き手に言葉を繰り返される気持ちよさを刷り込んでいく面白いスタイルの催眠です。
主な導き手を姉に設定し、妹にはそのサポート役として時折声を差し挟ませることで
妹の言う部分が特に重要だと思わせるように仕向けているように思われます。

大部分の時間で深呼吸をしながら聴くことになりますから
頭の中がぽわぽわしたり、ぐるぐると軽く揺らぐ感覚が得やすいでしょう。



2人の視線を感じながら
エッチシーンは2パート21分。
プレイは舌による愛撫、乳首舐め、キス、オナニーです。

エッチな効果音はありません。
セルフはありになります。

「ふふっ 作戦大成功」
「まったく 手間かかったわね」

主人公を催眠状態へと導くことに成功した姉妹は
彼をおもちゃにして自分たちの欲求を解消しようとします。

エッチは催眠と同じく2人に左右から同じ言葉を何度も投げかけられながら
同時に舌で責められるところから始まります。
左右から聞こえてくる声とちゅぱ音を聴きながら興奮を高めていきましょう。
2人が小悪魔っぽい口調に変わるところがゾクゾクするものを感じますね。

「チョコレートを 溶かすように 意識も とろとろ」
また催眠状態の維持にも力が入れられており
エッチの最中にも適度に感覚を縛ってきます。
催眠のテーマであった声の繰り返しも継続しているおかげで
彼女たちの言った通りの気持ちよさが得やすいのではないでしょうか。

「オナニーするのは 快感 解放される」
後のパートは2人に横から見られながらおちんちんを慰めます。
痴態を身近な女性2人に観察されることに羞恥心と快感を感じながら
射精への準備を進めていきましょう。

最後はカウントではなく2人の声に囲まれながら果てます。
1分程度の時間が取られていてその中で自分のタイミングで絶頂する感じです。

このように、姉妹に感覚を操られながら行う催眠音声らしいエッチが楽しめます。



特徴を十分に活かした作品
姉妹から左右交互に話しかけられる気持ちよさがたっぷりと味わえる作品です。

2人の個性をドラマパートで聴き手にわかりやすく伝えてから
やり取りに巻き込むような形で催眠に参加させ、いつの間にか催眠状態へと持っていく。
ストーリー性を持った自然な流れの催眠が印象的でした。
これでもか、というくらい何度も繰り返される言葉を左右から浴びることで
少しずつ彼女たちの言う通りに塗り替えられていく感覚が楽しめると思います。

「双子」シリーズと見比べた場合、あちらは2人が不規則に別々の内容を話すのに対して
こちらは姉のセリフに続く形で妹が同じセリフを言うケースが多いことから
2人の登場人物がいる点以外はまったく別の作風と考えています。
どちらが良いとか悪いとかを言ってるわけではありませんので誤解しないでください。

催眠は念を押すような繰り返しの暗示を別々の人物が行う点が新鮮でした。
催眠者が1人の場合、暗示の内容をやや変えながら入れないと飽きることが多いのですが
姉妹の声や調子、そして位置に違いがあるため楽しく取り組めます。
予備催眠があったりリラックスを重視しているのも万人向けで好感が持てます。
比較的経験の浅い方が聴いても問題はないでしょう。

エッチは作り手がいずれも女性だからかかなりソフトです。
オナニーによる性的快感よりも催眠的な感覚を重視したのかもしれません。
左右から交互に語り掛ける行為自体が催眠のトリガーにもなっているおかげで
作品の雰囲気に浸った状態での射精が行いやすいと言えます。
ちゅぱ音そこそこ、淫語ごくわずか、喘ぎ声はありません。

「第一弾」と書かれていることから続編の予定もあるのでしょう。
この先どういった作品を作られていくのか非常に楽しみです。

おまけは作品CM、NG集、お二人の対談です。

CV:姉…ftnrさん 妹…kuroko.さん
総時間 本編…53:01 おまけ…37:41

ダウンロードはこちら
https://ci-en.dlsite.com/creator/11285/article/539397


ヒプノふぉれすと ~妖精の棲む森~

サークル「キャンドルマン」さんの催眠音声作品。

当サイトの1周年にあたる本日紹介するこちらの作品は
不思議の世界でエッチな妖精さんたちが激しい快感を味わわせてくれます。
前戯のような軽めのオナニーで助走をつけてから繰り出される奇抜なプレイは
心と体に大きな衝撃を与えてくれるでしょう。

催眠はキャンドルマンさんの作品としてはかなりの正統派。
一つ一つ手順を踏むような分かりやすい進め方と丁寧な暗示で
聴き手を確実に催眠状態へと導いていきます。
エッチの内容に抵抗さえなければ初心者が聴いても大丈夫と言い切れます。



妖精たちの住む森へ
妖精たちからエッチな責めを受けるお話。

「これからあなたを とっても気持ちの良い 妖精の森へとご案内します」
お姉さんは清らかで優しい声の女性。
まずは誘導役を務める彼女の言葉に従って催眠状態に入り
その後妖精の住む森へと足を運びます。

「私は あなたの言葉を 受け入れます」
本格的に催眠を始める前に、お姉さんは上のような言葉の復唱を求めてきます。
この後催眠にきちんと入るための準備みたいなものですから
実際にそうなるように意識しながらきちんと口に出してみてください。

催眠は2パート34分ほど。
自分のペースで呼吸をしながら軽く脱力の暗示を聞いた後
早速物語の舞台となる森のある世界をイメージします。

「生々しい現実から遠く離れた 幻想の世界」
温かい日差しと爽やかな風の吹く草原、手前には草花 奥には山と森
そんなおとぎ話のような世界を思い浮かべていきましょう。
お姉さんの親切丁寧な描写がイメージを助けてくれます。

「私は あなたの言葉に 従います」
一旦覚醒させた後に続く深化部分も先ほどと同じく復唱から始まります。
ここでは「受け入れます」が「従います」に変化しているのがポイント。
先ほどと敢えて同じやり方、同じ言い回しを使うことで
お姉さんの声に自分から従う意思をさらりと引き出している
のです。
これが最初にきちんと口に出してくださいと言った理由です。

「こんにちは お兄ちゃん こんなところでどうしたの?」
その後は森へ行って妖精と出会い、巣穴へと案内されます。
妖精は子供らしい甲高くて甘い声。
小さくて背中に羽を生やしているお馴染みの見た目で人間が大好き。
さらに何やら意識がぼーっとするような甘い香りを放っています。
彼女に連れられながらその香りを吸い込んで深い催眠状態へと落ちていきます。

ちなみに妖精が登場した後もメインの語り手は案内役のお姉さんです。
彼女が話した物語の内容に臨場感を出すために妖精が話す。
この形式を採ることで催眠にとって大切な催眠者と被験者の信頼関係を維持しています。



声に犯されるための入念な準備
「ふわりふわりと漂う ピンク色の光を ただ 追いかけていく」
催眠の後半は妖精の巣穴へ向かいながらエッチの下準備を行います。
暗い森の中に浮かぶピンク色の光(=妖精)をイメージしながら
お姉さんの暗示を聴いて意識をさらにとろんとさせていきましょう。

「言葉が あなたのすべてを 気持ちよく揺らして あなたに 少しずつ 変化を与えていきます」
ここではお姉さんや妖精が話す際に生まれる音そのものを聴くことで
こちらが反応するように刷り込んでいるのが面白いですね。
さすがにすぐには実感できないでしょうが
エッチシーンの後半になると、特に妖精の声で体がビクッと反応するかもしれません。

不思議な世界へ行って冒険をするようなストーリー性が目を引く催眠です。
おかげでとても楽しく取り組むことができました。
催眠に入るための意識作りから始まって、イメージも本当に描写がわかりやすいですし
さらにあらゆる場面において聴き手がどうすればいいかをきちんと伝えてくれるなど
痒い所に手が届く、まさに至れり尽くせりな導きをしてくれます。

ここまで聴き手のことを真剣に考えて作られている催眠音声はあまりありません。
催眠の経験が薄い方でもおそらくがっつり入れます。
特に妖精の甘い匂いを実際に感得できる方は多いのではないでしょうか。
私は中盤あたりから香水のような匂いがしてきてびっくりしました。



股間を覆う熱い感覚
エッチシーンは31分ほど。
プレイは乳首オナニー、オナニー、妖精による乳首舐め、チンポレイプです。

乳首舐めやチンポレイプのシーンで効果音が鳴ります。
セルフはありますが射精はしません。

「さぁ 片方の手で胸を もう片方の手でチンポを 好きなようにいじってオナニーして」
妖精の巣穴へ到着した後は若干声の違う2人の妖精が加わり
それぞれが左右と中央に陣取って代わる代わる語り掛けてきます。
深い深い催眠状態に入っている主人公には声に抗う力はありません。
それを知っている彼女たちにされるがままに心と体を犯されます。

「いじればいじるほど もどかしさが溜まっていくね だんだん 自分の手じゃ物足りないって感じてくるよ」
最初は乳首オナニーとオナニーを同時に行いながら更に感度を上昇させます。
催眠の後半から少しずつ積み重ねてきているおかげで
この時点でいつものオナニーとは違った感覚が走るかもしれません。
でもここはあくまで序章、本番はもっと後ですから
敢えて発散さずにもどかしい感覚を楽しんでください。

「ここを 責め立てられたら どれだけ気持ちいいだろう」
先のプレイからもわかるように本作品のエッチはかなり焦らしてきます。
それぞれのプレイを開始する前に聴き手に快感を想像させることで
本来より大きな快感を引き出そうとしているのがいいですね。
お姉さんの期待感を煽るようなセリフがさらに興奮を掻き立ててくれます。

プレイで最も特徴的なのはチンポレイプでしょう。
具体的に何をするのかと言うと
妖精の尻尾をおちんちんの形にして、それを主人公の尿道にぶっこみます。
ドM系作品が得意なキャンドルマンさんらしいぶっ飛んだプレイです。

「お兄ちゃんはどうしようもない淫乱 快感にすべてを支配されちゃう 救いようのない変態」
本来女性を責めるためについているおちんちんを逆に犯される。
そんな恥ずかしいシチュと妖精たちの言葉責めが羞恥心を煽ります。
女性が犯されている様子を引き合いに出してくることから
女体化音声を経験している方のほうがより没入できると思います。

絶頂は一番最後に3回連続で行います。
それぞれカウントを刻んでタイミングを合わせやすくなっていますから
お姉さんと妖精の言う通りの感覚を思い浮かべて、それを爆発させてみてください。

私の場合はおちんちんの根元あたりに熱い感覚が集まってきて
それが絶頂と同時に先っぽへと突き上がってきました。
射精に近い感覚だけど時間はずっと長かったです。
いつも味わうドライオーガズムは会陰部に感覚が集中するものだったので
湧きあがる感覚やタイプが違ってとても新鮮でした。

このように、催眠音声らしい仮想的なエッチがたっぷりと楽しめます。



夢中になれる作品
「ヒプノドラッグレディ」とは違ったタイプの素晴らしい作品です。
催眠音声としてはかなりの正統派なおかげで
サークルさんの催眠に対する理解の深さや技術力の高さがよく分かりました。

奇抜なエッチのせいで多くの方の目はプレイそのものにいきそうですが
催眠のかけ方やエッチシーンでの暗示の入れ方がとてつもなく優れています。

最初に2人で共同作業を行うことで彼女との一体感を無意識的に築き上げてから
聴き手のペースで呼吸をさせて無理なくリラックスへと導いたり
流れのある分かりやすいイメージで物語の世界に入りやすくしたりと
至るところに聴き手に対する気配りが感じられます。
しかもそれをこちらに悟らせないように行っているのが素晴らしいですね。

そしてお姉さんのセリフが本当にきめ細かいです。
個々のシーンにおいてまず聴き手にどうして/どうなってほしいかを考え
そのために催眠者としてどう声をかければいいかが考えられています。
催眠音声としてこれは基本的なことなのですが
ここまで洗練されているともはや芸術にさえ感じます。
聴いている最中は何度もため息を漏らして感動しました。

エッチはプレイが仮想的であることを考えて
情景やこちらに感得してほしい感覚をお姉さんが細かく教えてくれます。
といっても深い催眠状態に入っていれば体が勝手に反応するようになっていますから
考えるより先に感じていれば自然と気持ちよくなれます。
チンポレイプの気持ちよさや微かな痛みを実感できる方は意外に多いのではないかなと。
最後のドライも熱が集まってくるのがよくわかりましたし
催眠の凄さを改めて思い知らされたような気がします。
淫語とちゅぱ音そこそこ、喘ぎ声はありません。

総合的に見て催眠もエッチも優れた名作と判断しました。
キャンドルマンさんの他の作品に比べるとやや大人しいのですが
催眠音声として非常に分かりやすく作られています。
この後に出された諸々の作品が多くの人々に愛されているのも
基礎がしっかりとできあがっていたからこそなのだと思います。

本作品を催眠音声8本目の満点とさせていただきました。

CV:誘導役…紅月ことねさん 妖精役…椎那天さん
総時間 1:22:13


オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

2021年1月28日追記
再レビューをアップしました。
http://doonroom.blog.jp/archives/84990357.html

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