同人音声の部屋

同人音声および催眠音声について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

2013年12月



今回は本当の雑談です。

本日で2013年も終了を迎えます。
サイトの趣旨に沿った雑談はここ2日間で行いましたし
最後は私自身の今年を振り返ったり、来年に向けての展望を語っていきます。



今年のこと

当サイトは2013年3月22日に開設し、およそ9か月が経ちました。
「とりあえず開設から3か月間は毎日更新しろ」と
どこかのサイトに書いてあったブログ運営のノウハウを手がかりに始めて
今のところは一日も更新を怠らずに続けています。
元々同人音声が好きだったのもあるのか、今まで特に苦に感じたこともありません。
おかげさまで同人146件、催眠142件とどちらも結構な記事数になりました。

今更ながら思うのが、このサイトは毎日更新だから続いてるんだろうなって。
たぶん毎日じゃなかったらとっくに潰れています。

開設当初は記事数も知名度も低かったおかげで苦戦しましたが
夏あたりから来られる方が増え始めて、今では結構な規模にまで成長しました。
規模の拡大に伴って色々とトラブルが発生するだろうと予想していたのに反して
今のところ利用者様およびサークルさんからは一件の苦情も来ていません。

私としてはサークルさんから「ネタバレすんなや」とか言われるのも覚悟していたので
逆に応援のご連絡をいただいたのは非常に感謝しています。
核心を突くようなネタは回避するように常々心がけていますし
今の調子で書き続けている限り大きな問題はなさそうです。
更新だけに専念できる環境を割と早い段階に作れたのは大きいです。

利用者様に対しては、とりあえず嘘だけは絶対に書かないようにしています。
直接的なやり取りをしていなくてもサイト運営は人を相手に行うもの。
だから誠意を持って真っ直ぐに接するのが最善だと思うのです。

感覚や価値観については人それぞれですから
記事を読んで「その感想は違うんじゃないか?」と思うのは当たり前のことです。
そこから私の価値観との距離を測って参考にしていただくのが理想と考えています。



来年のこと

来年も引き続き毎日更新でいきます。
具体的には2周年を迎える2015年3月22日までは毎日更新を続ける予定です。
その頃には記事数が700オーバーになっていますから
気になる作品はだいたい書き終えていることでしょう。
といっても相変わらず週4とか多めで続けると思います。

ただ来年は現在の同人と催眠を1日おきに更新するスタイルから
同人の更新を増やす形にシフトしていくと思われます。
これは同人の作品数が催眠の6倍近くにのぼるため
順当に1:1で更新を続けていくと催眠の方が早くにネタ切れになるからです。
360作品くらいなら十分いけると思うんですけどね。
評判の芳しくない作品を無理矢理取り上げるくらいならこの方がいいかなって。

あとサイト運営とは別にとある「活動」を予定しています。
これについては夏以降にアナウンスすることになるでしょう。
何分勉強やら準備に色々と時間がかかるもので…
ただやるからには真剣に取り組みます。

以上で今年最後の雑談とさせていただきます。
正月もいつも通り更新していきますので、来年もどうぞよろしくお願いいたします。


くノ一の末裔 外伝 ~楓さんとのあまあまライフ~

サークル「地獄のエルドラド」さんの同人音声作品。

今年の同人音声の最後を飾るのは
エロボイスの本質である「抜き」に特化した実用性重視の作品です。
本作品は物語のほとんどがエロシーンですから
とにかくエッチな声を聴いて気持ちよく射精したい方向けのオカズとして
キャラ、シチュ、プレイなど様々な点が優れています。

特に楓役を務める伊東もえさんの演技が素晴らしく
普段はとってもおっとりした感じの女性が、エッチでは一転してに淫らに変身します。
この落差が際立っているおかげで、聴き手は興奮を一気に掻き立てられることでしょう。



現代に生きるくノ一の伝承者
くノ一の技を受け継ぐ現代人「楓」とエッチな事をするお話。

「起きなさーい もう朝だぞー」
楓は素朴な声のおっとりした女性。
とある田舎の道場を管理している彼女は
道場破りとしてやってきた主人公をくノ一の性技を使って何度も打ち負かし
その結果修行のために居座った彼と二人で暮らしています。

上記の出来事は以前紹介した「くノ一の末裔 ~白き柔肌の誘い~」でのお話で
今回はその後の二人についての諸々が綴られています。
前作を聴いていた方がもちろんより楽しめますが、聴いていなくても普通に抜けます。
前作の詳細については上のリンクから別途ご覧ください。

本作品は同居直後と結婚後のお話の二部構成。
どちらも余計なやり取りは最小限に留めて、二人の濃厚なエッチを存分に楽しめます。
特に最初のお話は開始1秒の時点で喘ぎ声とくちゃ音が聞こえてくるくらいですから
前置きの長い作品にイライラしていた方にはまさに打ってつけと言えるでしょう。



移動中でも濃密に交わり合う二人
エッチシーンはほぼ全編に当たる2パート47分間。
プレイはキス、パイズリ、亀頭責め、フェラ、ローションプレイ、ぱふぱふ
手コキ、SEX(正常位、騎乗位)
とかなり豊富です。

パイズリや手コキなど音が鳴りそうなほぼすべてのシーンで
かなりリアルな効果音が流れます。

「じゃあ 今日はおっぱいに耐える訓練をしましょうか」
「外伝1 えっちな特訓♪」では女性を見るとすぐ欲情する主人公に免疫をつけるために
楓がその自慢のおっぱいを使っておちんちんを鍛えてあげます。

「鍛える」という言葉を聞くと何度も寸止めするような辛いプレイを想像するかもしれません。
ですが本作品はサークルさんが「とにかく甘く」をモットーに作られただけあって
全体的に非常に穏やかな雰囲気に満ちたプレイが繰り広げられます。
だからここも軽く焦らす程度で、なんだかんだで楓が優しく射精させてくれます。

「たぽんたぽんって おっぱいでおちんちんを ぱくぱくしちゃう」
楓はその声に似合わずエッチは積極的で、最大の武器であるおっぱいはもちろん
同時にお口を使って亀頭を舐め上げたり、舌で鈴口を集中攻撃したりと
くノ一の末裔としての多彩なテクニックを披露してくれます。
特に終盤の追い込みが強力で、程よい音量/音質のパイズリと
亀頭を舐めまわすようなハイペースなちゅぱ音による同時攻撃がたまりません。

「お風呂行こっ 私も一緒に入っちゃう」
続く「外伝2 おかえりなさい♪」は結婚後、定職に就いた主人公が
仕事の都合で二週間ほど家を留守にした時のお話。
こちらは先ほどと違って主導権が何度も入れ替わるような展開で
楓の洗練された性技はもちろん、彼女が一人の女として乱れる様子も描かれています。

「あんまり 私を一人にしないでね 寂しかったんだから」
妻となった楓は主人公を深く愛しており、帰宅早々その体を求めます。
お風呂へ移動する際に、キスをしながらお互いの服を脱がし合うシーンなどは
「1秒でも長く繋がっていたい」という彼女の強い想いを感じました。
他にも風呂場からベッドへ裸で抱き合ってキスをしたまま移動するなど
プレイの流れを一切壊さず、断ち切らずに次へと持ち込んでいるのが実に見事です。

「ねぇ ねぇ もっと もっと強くしてよぉ」
「しゅきしゅき あなただいしゅきぃ」

メインとなるSEXシーンでは、主人公にすべてを預けて乱れる楓の姿が興奮を誘います。
自分から準備万端と言わんばかりに濡れ濡れのおまんこを見せつけたり
最初から中出しを期待するように「赤ちゃん 作ろ?」と言うなど
男の喜ぶツボを突くような言動も非常に印象的でした。

このように、長時間に及ぶハイクオリティなエッチを楽しむことができます。



非常に実用性の高い作品
一組の男女が愛し合う様子をストレートに、かつとてもエロく描いた抜きボイスです。
たとえ前作を聴いていなかったとしても、本作品のエッチを聴けば
二人がとても深い絆で結ばれていることを理解していただけるはずです。

「んーん 腕も回してちゅっちゅしてよぉ」
そのことを象徴的に物語っているのが、作中にとにかくキスが多いこと。
最初にするのはもちろん、プレイの合間にも軽くキスを入れたり
SEXしながら唇を重ねたりすることで、二人の愛の深さをより強く演出しています。
ただし、数分間にも渡ってずーっとキスをするようなタイプではありませんから
そういうのを求めている方にはやや物足りないかもしれません。

パイズリ、手コキ、SEXなどくちゃ音が重要になるプレイが多いこともあって
それぞれに合った効果音をリズムに合わせて入れているのも素晴らしいです。
ちゅぱ音+くちゃ音が流れるシーンもそこそこありますし
そういった複合的な音を好む方にも比較的向いていると言えるでしょう。

そして再生時間のほとんどがエッチシーン。
まさに男を抜かせるためだけに作られた作品と言っても過言ではありません。
ちゅぱ音とくちゃ音は多め、淫語と喘ぎ声がそれなりです。

価格も400円なら相場のほぼ半分と文句なし。
同人音声10作品目の満点は地獄のエルドラドさんに送らせていただきます。

CV:伊東もえさん
総時間 51:17


オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

雑談です。

昨日に引き続き今回は同人音声。
こちらも5作品、早速いきます。
(作品名をクリックすると作品のレビューページへ飛びます)



2013年発売の同人音声ランキング

第1位 「やわらか淫語R~ロリババア魔王編2~」

キャラ、ストーリー、エッチと全てが抜群に優れていた作品。
サークルさんが1年以上ご無沙汰で色々と不安もあったのですが
ブランクをまったく感じさせない非常に高い完成度でした。
耳かき音声が多い年だからこそ、その存在感も光り輝いています。

第2位 「くノ一の末裔 外伝 ~楓さんとのあまあまライフ~」

こちらはストーリーはそこそこにとにかく抜かせてくれる作品。
最近の同人音声は癒しに力を入れているものが多いけど
やはり一番の目的は声や音で興奮して射精することだと思うんです。
そんな人間の欲望をストレートに刺激し、高めてくれました。

第3位 「『立体音響!電車で、電話で、お部屋で♪おねぇさんにイタズラされる音声』」

バイノーラルの力を存分に見せつけてくれた作品。
これを初めて聴いたときは本当に全身に電流が走りました。
音質的にはその後に発売された同サークルさんの作品にかなわないものの
主導権を握っているんだけどなんか儚いお姉さんのキャラがツボに入りました。

第4位 「シロクマ耳かき店へようこそ!2&シロクマの湯。」

耳かき中心ながら耳かき以外も頑張っていた作品。
耳かき音自体も色々聴き比べている中ではトップクラスでした。

第5位 「催眠奴隷館01 さなえ」

凌辱モノとしてシチュやキャラ、そしてコスパが極めて優れていた作品。
これをランキングに入れるのは完全に私の趣味で、こういうのが好きだから。
でも実際ありそうでなかったシチュを見事に突いてきたなぁと。

以上をピックアップさせていただきました。
好み全開で選んだからきっと皆さんとはかなり違うでしょう。
でもロリババアの1位だけは譲れません。
それくらい飛び抜けて優れている作品です。
次点で候補に挙がっていたのは「イヤートリートメントサロン・オレイユ ~柏木編~」



業界の流れと来年について

今年の同人音声は一言で言えば耳かきの年でした。
DLsiteに登録されている耳かき音声は約146作品。
その中で今年発売したものは107作品にものぼります。
この数字を見ていただければ、いかに耳かき音声が流行ったかがわかるでしょう。

最初は家でお姉ちゃんや妹が行うものだったのが
次第に専門店で実際にサービスを行うタイプのものが登場し
最近では専門の器具を使うものも増えてきました。
おそらく来年も耳かきは数多く作られるのでしょう。
耳かき音の好みなどは千差万別ですし、数が増えればその分選択の幅が広がりますから
聴き手側にとってみればいい傾向なのかもしれません。

一方耳かき以外は活動歴のあるサークルさん(ネイティファスさん、など)や
声優さんによる個人サークルの作品がやや目立ちました。
前者は純粋な実力、後者は声優さん個人の力量や人気が理由でしょうか。
もちろん新規のサークルさんも登場したりで割と賑やかだった印象を受けています。

そしてバイノーラル音声の台頭も大きな変化と言えるでしょう。
以前までは音質に不安のあった部分がかなり解消されて
立体的でクリアな音の作品が非常に多くなりました。
バイノーラルの機材を導入されている声優さんも増えてきましたし
来年は更にバイノーラルを活用した作品が出るに違いありません。

きっと来年も数多くの作品が世に送り出されるのでしょう。
当サイトはマンパワー的な理由もあってそこまで多くは紹介できないと思います。
だからどうしても人気の高い作品だったり、何か光るものを持った作品を選んでしまいます。
ですが結局のところ、自分に合った作品というのは自分自身にしかわかりません。
当サイトはあくまで皆さん自身に合った作品を
自分で見つけるためのきっかけや手がかりとなる場所でありたいと考えています。

以上、随分と長くなってしまいましたが
2013年の同人音声部門における総括とさせていただきます。


OFFICE SWEET PAIN~上司から受ける癒やし術~

サークル「招き★ネコ」さんの催眠音声作品。
声優の伊東もえさんの個人サークルでおよそ2年ぶりの新作になります。

本作品は「双子」シリーズをフリーで公開されている
四九発苦さんが台本を担当されたとのことで、個人的にもかなり期待していました。
有料作品だと「双子のい・い・な・り~性感開発ボイス~」が代表作です。

内容の方は上司のお姉さんが部下をリフレッシュさせるために
暗示を上手に使いながらとても丁寧に進めてくれます。
今回は一般的な催眠音声とはやや違ったタイプの暗示が登場するのが特徴で
心地よい感覚と共に軽くズキッとする痛みを味わうことになるでしょう。

人間は自分にとってマイナスに働く暗示を基本的には受け付けません。
「痛い」という感覚をお姉さんがどうやって主人公に刷り込んでいくか
そのへんがこの作品の聴きどころとなります。



とてもとても入念な催眠導入
会社の上司である神谷みちるさんに催眠をかけてもらうお話。

「あら 今終わったところなのね ごくろうさま」
みちるさんは落ち着いた感じで話す色っぽい声の女性。
仕事をやり終えた主人公の顔色が悪いのを見て心配した彼女は
自分が家で行っているリラックス法を彼にもしてあげることにします。

催眠導入は37分30秒とかなりの長時間。
まずはお馴染みの深呼吸や脱力で体をリラックスさせていきます。

リラックスはここだけで24分もの長い時間が取られており
普通に深呼吸と脱力を行うだけではなく、その後に重さや温かさを感じさせるなど
数回にわたって全身をパーツごとに分けて心地よい感覚に浸していきます。
(パーツごとに脱力→パーツごとに重さを感じる→パーツごとに温かさを感じる、こんな感じ)
ここまで入念な作品は他だと「ヒプノリラクゼーション」くらいしか思いつきません。

「自分でもつぶやくと もっと効果的よ 心の中だけでもいいから ね?」
ここで面白いのが聴き手にも「重くなる」などの暗示を復唱させていること。
うまく催眠に入るためには聴き手の協力が不可欠ですから
口に出さなくてもいいのでみちるさんの言葉をなぞっていきましょう。
そうすることで、ただ言葉を聴いているよりもずっとすんなりと催眠状態に移れます。

「再生には痛みを伴う 痛いということは 回復している証拠 あなたの体が元気になっていく証拠」
準備が整った後は自分の体の疲れている部分に軽い痛みをイメージさせます。
この痛みは体を苦しめるためではなく、リフレッシュするためのもの。
だから痛みを感じるのは幸せで、それを与えてくれるみちるさんは幸せをもたらす人。
そんな風に暗示を使って主人公の心を少しずつ屈服させていきます。

このように導入は無難ながらも深化の流れがやや珍しい催眠です。
基本的に催眠音声で聴き手にネガティブなイメージをさせるのは良くないと思うのですが
敢えてそういった方向に挑戦している点に作り手の剛毅さを感じます。
暗示は痛みそのものよりも、その先にある幸せに注目させているのはいいですね。

他には復唱させたり同意を促すなど聴き手に主体性を持たせているのが特徴です。
これはエッチシーンでも継続しますから
導入の時点である程度慣れておいた方がいいでしょう。
ただ聴くだけの作品よりは疲れますが、その労力に見合った効果が十分にあると思います。



焦らしに焦らして快感を高めていく
エッチシーンは2パートあり合計で25分30秒ほど。
プレイは乳首オナニーとオナニーです。

エッチな効果音はありません。
セルフはありになります。
(乳首オナニーがドライなので正確にはドライとセルフの両方があります)

「じゃ まず乳首からいじめてあげようかしら」
痛みという快楽を提供してくれるみちるさんに忠誠を誓った主人公は
彼女の指示に従う形でまずは乳首を自分で慰め始めます。

プレイ時間の内訳は乳首オナニー19分30秒、オナニー6分ですので
「ラビットストラテジー」「朝倉催眠診療所 Vol.03」など
乳首特化の作品が好きな方だと比較的適性は高いと思います。
もちろん普通のオナニーもありますのでそうでなくても大丈夫。

「そのムズムズも もどかしさも 快感を増やすエッセンスよ」
乳首オナニーは最初触れるだけ、その後も軽くさする程度に留めたり
オナニーもゆっくりゆっくり擦って最後にスピードアップと
プレイはどちらも「焦らす」ことを徹底しています。
スッキリできなくてなんだかもどかしいと思う一方で
みちるさんの命令に従う心地よさを感じることでしょう。

「(指が乳首に)吸い寄せられる 吸い寄せられる ゆっくり吸い寄せられる」
みちるさんはエッチシーンでも数々の暗示を使って主人公の心を縛ってきます。
特に乳首オナニーシーンでは両手が勝手に動く感覚が味わえるかもしれません。
まさに彼女に操られている気分を存分に味わえる作りと言えます。

「上り詰めなさい 心も頭も全部射精と一緒に噴射して 空っぽになりなさい」
フィニッシュは乳首オナニーがカウントによるドライ
オナニーが声での合図とやや変則的です。

特にオナニーは射精を伴うおかげで
カウント無しだとやや合わせにくいところもありますが
射精の合図が出てから次に移るまでの時間がおよそ25秒と長めに取られていますので
事前にある程度快感を高めることができていれば十分可能だと思います。
射精中はみちるさんがやや語気を強めた声でしっかりと促してくれます。

このように、みちるさんの声に従い操られながら行う
実に催眠音声らしいエッチを楽しむことができます。



従う幸せを感じさせてくれる作品
聴く前から期待していた通り、シナリオが非常にしっかりとしている作品です。
催眠にはきっちりかかれるし、エッチも催眠状態だからこその感覚が味わえます。

暗示やエッチの内容はややM向けの色が強いものの
きつい言葉責めを与えたりはしませんし、射精後は穏やかな声で眠らせてくれるなど
主人公の心身をリフレッシュする方向でうまくまとめられています。
「一時的にいつもと違う自分になってスッキリしたい」
なんて思っている方には打ってつけの作品と言えるでしょう。

催眠はとにかく最初のリラックス部分が丁寧で
ここだけでも結構いい気分に浸ることができます。
ただ聴き終えた今になって考えると、あそこまで入念に行った理由は
その後に続く暗示が聴き手にやや抵抗感を与えるものだったからなのかなと。
たぶんよくある普通の導入から「体に痛みが走る」などと言われたら
今回ほどすんなりとは受け入れられなかったと思います。

エッチは暗示に従って行う、催眠状態を維持しやすい作りです。
みちるさんの指示に従う嬉しさがなんだかすごく湧きあがってきて
えらく前向きに取り組めたおかげで私は非常に楽しめました。
み「おちんちんいじりなさい!」私「はい!喜んで!」
こんな感覚が割と味わえると思います。
淫語そこそこ、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

「痛み」をどう捉えるかで評価がそれなりに分かれる作品と言えるでしょう。

CV:伊東もえさん
総時間 1:19:08


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
この記事を書いている12月29日現在、DLsiteに体験版はありません。
実は製品版には体験版が同梱されていまして(5分32秒のダイジェスト)
特に内容に問題もありませんし、おそらくかなり近い未来に公開されると思われます。 
価格が1200円と高めですから、とりあえずは体験版を待った方がいいでしょう。

2013年12月30日追記
体験版公開されました。


2017年12月29日追記
再レビューを公開しました。
http://doonroom.blog.jp/archives/74094361.html

雑談です。

間もなく2013年も終了ということで、個人的に印象に残った作品を紹介していきます。
タイトルの通り今回は催眠音声。
当サイトにレビューのある今年発売した作品の中からランキング形式でお送りします。

もったいぶらずに上からいきます。
全部で5作品。
(作品名をクリックすると作品のレビューページへ飛びます)



2013年発売の催眠音声ランキング

第1位 「ふたりがけ催眠 ドライトレーニング編」

前作「双子 白」に引き続き双子形式を使ったハイレベルな作品。
今回は男性器に関する描写を一切しない本当にドライに徹底した作りで
プレイの方もPC筋トレーニングなど個性に溢れていました。
アナル重視なのにエネマグラが必須でないのもいいところ。

第2位 「Succubus Hypnosis Vol.01 -Wサキュバスの射畜催眠-」

超ベテラン声優さんを起用したこちらも双子形式の作品。
催眠とエッチのバランスがとても良く、初心者向けの配慮が色々されていたりと親切設計。
エッチでは手を組んでの疑似SEXが印象に残りました。

第3位 「ヒプノポリネシアン~BlueHeaven~」

女性向けで実績を重ねてきたサークルさんによる男性向けの一作目。
波の音を上手に使ったリラックスから始まり、5日間にもわたるゆったりとしたプレイと
安定した催眠に続くなかなかお目にかかれないエッチが光っていました。
特に焦らしに焦らした上でのドライ絶頂はとてつもない快感を味わわせてくれました。

第4位 「苗床 触手使いと少年《催眠音声》」

変態的なプレイでお馴染みの作者さんによる2つ目の有料作品。
2時間近くに及ぶ長時間の作品であるにもかかわらず
催眠状態を常に維持したまま聴き終えることができたのをよく覚えています。
催眠、エッチ共に非常に精密な描写がされているのに加えて
適度に小休止を取りながら再び催眠をかけ直すなど聴き手に配慮した作りが見事でした。

第5位 「ラビットストラテジー」

名作「ラビットラビリンス」の続編として発売された作品。
すくりぷさんらしい暗示中心の見事な催眠と
乳首を重視した珍しいプレイが印象に残りました。

以上をピックアップさせていただきました。

私が双子大好きなこともあってか、上位2作品は双子もの
それ以外はそれぞれ際立った個性を持った作品に収まっています。
多少の順位変動はあるものの、これらを上位に位置づける方は多いのではないかなと。

他に上位に食い込みそうな作品といえば
「ヒプノマルチボイス」「おゆうぎのじかん」が有力でしょう。
どちらもDL数5000本以上を記録する大ヒット作品で
特にヒプノマルチボイスはバイノーラル音声を使っている点が特徴的です。



業界の流れと来年について

今年の催眠音声を振り返ってみると、夏まではお馴染みのサークルさんたちが活躍し
秋から冬にかけては新規のサークルさんが続々と参入しました。

特に「対魔忍ユキカゼ催眠CD~ゆきかぜの甘い囁き~」でリリスさんが参入したことは
来年の催眠音声業界における一定の方向性を予感させます。

つまりお金稼ぎの色が濃くなるかもってことなのですが
外注で台本等を受けられるほどの実力を持った方がかなり少ないことから
私はこの試みは失敗するだろうと予想しています。
他の新規サークルさんも中には一定の成功を収めているケースがあるものの
古参を覆すほどには至っていません。
来年もおそらくは現状維持みたいな形で進むでしょう。

ただ一点、バイノーラルにはかなりの可能性を感じています。
これの使い方次第では新規も一発逆転があるかもしれません。
実際同人音声の方では、とあるサークルさんがバイノーラル声優を起用して
前作の9倍に近いDL数を叩きだしたケースがあります。
さすがにここまで極端なことはないにしても、ブレイクする可能性は大いにあるでしょう。
そんなわけで来年はバイノーラル作品の普及に注目していきたいです。

今年も有料・無料の両方で多くの作品が世に送り出されました。
私は自分なりに調べて世間的に良いとされる作品をできるだけ紹介してまいりましたが
まだまだ隠れた名作は存在すると思っています。
主に総時間が長いなどの理由からスルーした作品もありました。
来年は新作を紹介する一方で、そういう作品にもスポットを当てていきたいです。

何やら今年を振り返るよりも来年の展望っぽくなってしまいましたが
以上で2013年における催眠音声部門の総括とさせていただきます。


菜月お姉ちゃんのバイノーラル喘ぎ声~左右同時に喘いであげる~

サークル「human chair」さんの同人音声作品。

以前「ことね様のヒーリング喘ぎボイス~ワンコインプライス~」という
喘ぎ声だけの作品を紹介させていただいたことがあるのですが
こちらはそれと同じコンセプトで声優さんを変えたような作品です。

今回は野上菜月さんを迎えて、彼女の特徴であるバイノーラル録音を駆使して
立体的でリアルな喘ぎ声を聴かせてくれます。
しかも作品構成が右耳、左耳で2タイプ用意されていて
さらにそれを結合させたバージョンまで存在します。

両耳バージョンはまったく別々の喘ぎ声から
左右の耳を同時に犯される感覚をたっぷりと味わえます。
そもそも喘ぎ声専門の作品自体が非常にレアですから
それだけでも聴く価値のある作品と言えるでしょう。



耳を撫でられているように感じるほど近い声
菜月お姉ちゃんに左右から喘いでもらうお話。

「菜月お姉ちゃんの バイノーラル♪」
菜月お姉ちゃんは大人の色気漂う艶めかしい声の女性。
冒頭にお約束のタイトルコールを行うと
その後すぐさま切なそうな喘ぎ声が聞こえ始めます。

本作品は合間に軽いセリフを挟んでいるものの
ほぼすべてが喘ぎ声で構成されていると言えるほど、喘ぎ声をたっぷり聴けます。

昨今の作品はちゅぱ音や効果音を重視している作品が多いのと
SEXシーンの無い作品がそれなりにあるおかげで
残念ながら喘ぎ声をまとめて聴ける機会はあまりありません。
この作品ではその不足しがちな成分を補充することができます。

作品構成は右耳バージョン、左耳バージョン、両耳バージョンの3通り。
左右のバージョンは音声を反転しただけのものではなく完全オリジナルです。
そして両耳はその2つを結合した音声になります。

野上さんと言えば、バイノーラル録音による音声の質の高さで有名な声優さんです。
もちろん喘ぎ声でもそれはしっかりと発揮されており
まるで彼女がすぐそばにいるかのように声を近くに感じ取れます。
実際に聴いてみると声や吐息がするたびに
耳をさわさわと撫でられているような感覚を受けるでしょう。



ストーリーの違いを感じさせる喘ぎ声
再生時間のほぼすべてがエッチシーンになります。
プレイは喘ぎ声が聞こえるだけですから特にはありません。
エッチな効果音もありません。

「ああっ はぁ ああん んふぅ」
前述の通り、菜月お姉ちゃんは開始早々から甘い喘ぎ声を漏らし始めます。

喘ぎ声は聴き手を興奮させることを意識しているように熱く
開始1分ほどで自然と股間が硬くなってしまうほどにエロいです。
ペースも序盤はゆっくり、後半はやや激しくときちんと考えられていますから
彼女の声の高ぶりに合わせて、こちらも自然と胸が高鳴っていくのを感じるはずです。
実際どんな声なのかは体験版で直接ご確認ください。

左右で別々の喘ぎ声が聴けるわけですが
私が聴いた限りでは、右と左で想定するプレイに若干の違いがあるように思われます。

具体的に言うと、右は主人公とのオナニーの見せ合い
左は性器の相互愛撫をしているように思われます。
聴き手の設定はどちらも弟でしょう。

「おまんこ 熱くなってるよ」
「あなたのおちんちんも 硬くなってる?」

右耳バージョンではお互いの興奮の度合いを時折確認しながら進められています。
この際のお姉ちゃんの声がやや挑発的であったり
喘ぎ声に若干喜んでいるような成分を感じることから
自分自身でおまんこを慰めながら快楽を貪っているような印象を受けました。

「そう いい子ね そこ そこよ」
「お姉ちゃん とってもいい気持ち」

一方左耳ではこのように聴き手をリードするようなセリフが登場します。
喘ぐ際の吐息がこちらのほうが荒いため
自分で自分の弱い所をいじくるというよりは
好きな人にいじられているシチュに興奮しているように思えます。

そして本作品一番の醍醐味はもちろん左右から同時に聴こえてくる喘ぎ声です。
そもそもこういう形式の作品自体がほとんどありません。

実際聴いてみると、まず喘ぎ声がほぼ途切れません。
そして左右から交互に流れたり、あるいは同時に流れたりと
まったく別々の喘ぎ声なのに奇妙な一体感があります。
まさに両耳を犯されるような面白い感覚を味わえるでしょう。



喘ぎ声づくしな作品
最初から最後までどこを切っても喘ぎ声が聞こえてきます。

左右それぞれにきちんとコンセプトを持たせているおかげで
喘ぎ声だけなのにある程度の流れを感じます。
合間に適度にセリフが入っていますし
今彼女がどんな状況にあるかは、ある程度わかりやすくなっているかなと。
あくまでメインは喘ぎ声ですから、聴き手の想像力任せな部分ももちろんあります。

両耳バージョンはそれぞれに目安となるタイムシフトがあるのか
通常はまったくばらばらに動いている声が、要所では息が合っているように思えます。
やはりバイノーラルはこういう近距離でのプレイに向いていますね。
声以外にも色々なものを感じさせてくれます。

ことねさんバージョンに比べると
声の乱れ方やペースの変化が緩やかだった点だけが残念ではありますが
その分上品な喘ぎ声として安心して聴けるのも事実です。
このへんの好みは完全に人それぞれでしょう。

価格も30分で300円なら安いですし
抜きボイスとして十分優秀な作品と言うことができます。

※左右の音声ファイル名が逆になっていますのでご注意ください。

CV:野上菜月さん
総時間 右耳ver…15:20 左耳ver…15:16 左右ミックスver…15:19


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

すくりぷてっどこねくしょんさんで配布されている無料の催眠音声作品。

「今年最後の無料作品は何にしようか?」
そう考えていたときに思い出したのがこの作品。
今年リリースされた中では名作と名高いこちらで〆させていただきます。

本作品はお姉さんが声の力で聴き手に幸せな感覚を呼び起こしてくれます。
何度も何度も暗示をかけることで声のイメージを刷り込み
こちらが何もしなくても自然に幸せになるような環境を作り上げていくのがポイント。
どちらかというとエロよりは心身のリフレッシュを重視した作りですから
日々の生活で精神的に参っている方などが聴くと特に効果的でしょう。



声を追いかけてくのは幸せ
お姉さんに催眠の力で幸せにしてもらうお話。

「ようこそ ここは あなたと私だけの世界」
お姉さんは柔らかで温かい声の女性。
主人公の体を休め、明日への活力を得るために心地よく眠らせようと
部屋の温度や湿度など、催眠にかかれる環境を整えるところから説明してくれます。

「あなたは私の声を 言葉を 繰り返していくの」
本作品を聴いて幸せになれるかどうか、それは彼女の声に対する心構え次第です。
声を従順に受け入れることができれば、きっと心地よい気分を味わえます。
こちらがあれこれ考えなくてもきちんと彼女が誘導してくれますし
指示の内容も極めてソフトなものばかりですから
聴き手は素直に従う姿勢さえ身に着けておけば大丈夫。

催眠導入は32分ほど。
まずは深呼吸と脱力をしながら、お姉さんの声に耳を傾けていきます。

「なーんにもしなくていい ただ言葉に身を任せるだけ」
本作品一番の特徴は、ほぼすべてが暗示のみで構成されていること。
彼女の言う通りこちらは何もする必要がありません。
その声を聞いていれば勝手に体が重たくなるし、考えるのが面倒になります。
彼女は聴き手を幸せにするために存在するから、嫌がることは絶対にしません。
だから安心して声にすべてを預けることができます。

リアルで信頼できる人が近くにいると、心が落ち着くのを感じる方が多いと思います。
作中で彼女にそんな姿勢で臨むことができれば、自然と心に幸せが生まれるでしょう。

「気持ちいいという感覚だけが あなたを支配していきます」
お姉さんは途中で光や闇を使ったイメージを織り交ぜながら
聴き手の心を少しずつぼんやりさせていきます。
話を聞いていると頭の中が放り出されるような感覚を味わうかもしれません。
ちょっとびっくりするかもしれませんが、それは幸せになるための準備。
彼女の声を追いながらそれを体になじませ、染み込ませていきましょう。

すくりぷさんが得意とする暗示を繋げて流れを作り上げる催眠です。
言いたいことは「彼女の声を聞いていると幸せ」なのでしょうが
ただ順番に進めていくのではなくて、時折一旦戻るように以前の暗示を重ねてくるなど
普段の作品よりもずっと入念に行っているように思えました。

カウントを一切使わないのはこだわりなのでしょう。
暗示のみの催眠というと他には「腕輪2~射精管理~」が挙げられますが
実際やり遂げているのはすくりぷさんしかいませんし
今後もこの手の作品を作り上げていくのではないでしょうか。



心も体も白に侵されていく
エッチシーンはおよそ27分。
プレイは声に導かれての絶頂です。

エッチな効果音はありません。
セルフもありません。

「脳の中に ゆっくり ゆっくりと 白い液が流れていく」
その声によって聴き手の心を幸せにしたお姉さんは
今度は体の方も幸せにするために、暗示を使って感度を上げていきます。

エッチシーンも非常に催眠色の強い内容になっています。
彼女の指示する体の部位に言われた通りの感覚を感じ取りましょう。
深い催眠状態に入っていれば体が勝手に反応することもあります。

「白い 白い ただ真っ白」
ここでの彼女の暗示は白を意識させているのが特徴です。
頭が真っ白になり、それが徐々に体全体へと広がっていく。
白はすべてがリセットされた状態だし、精液の色でもあります。
粘性の高い白い液体が体中を巡ることをイメージさせることで
全身を精液漬けにされたような、いやらしい感覚を増幅させていきます。

「体中 幸せになっていく もっともっと幸せになっていく」
そして最後は心身に幸せを感じながら、彼女の合図で絶頂を迎えます。
でもひっきりなしに連続でイカせるようなタイプではなく
適度にスッキリさせてリフレッシュしてもらうのを目的にしているように感じました。
「幸せな状態をできるだけ長く感じてもらいたい」
そんなお姉さんの思いやりが感じられるプレイです。

最後の最後くらいはカウントするだろうと思っていたらここでも無しで
結局作中では1回もカウントを挟むことなく終わっています。
ちょっとドライでの絶頂シーンがパワー不足な気もしますが
このへんも結局は慣れかもしれません。



一つの完成された作品
まるで一つの物語を聴いているような暗示の数々が印象的でした。

このサークルさんだからできるような作りも特徴的です。
腕輪2の時も衝撃を受けたのですが、今回も色々と驚かせていただきました。
多くの作品を作り続けてきたからこそできることなのでしょう。

催眠は具体的な暗示と、やや抽象的に感じる暗示を適度に織り交ぜてあります。
世の中には具体的な暗示の方がかかりやすい人もいれば
抽象的な方が向いている人もいます。
そういう意味ではどちらのタイプにも配慮したバランスの良い暗示ではないかなと。

エッチは頭で生まれた気持ち良い感覚を体の方へも浸透させる流れです。
人によっては体がピリピリしたり、ビクンビクンしたりするでしょう。
ただドライの中でもやや特殊なタイプとも思えるので
催眠経験の浅い方にはちょっとハードルが高いかもしれません。
淫語とちゅぱ音わずか、喘ぎ声はありません。

今まで聴いてきた作品と似ているように見えるのに、そのどれとも違う作品です。
非常に新鮮味に溢れていて私個人もいい刺激をもらいました。
来年も催眠音声の老舗として、益々のご活躍を期待しております。

今年中に聴いておいて本当に良かったと思えた作品です。

CV:彩音まりかさん
総時間 1:08:06

すくりぷてっどこねくしょん
http://107baknyuata.blog.2nt.com/blog-date-200712.html
(下から3番目「はぴねすひゅぷの(cv彩音まりか)」が本作品です)

追記
久々に記事にするのにかなり苦労した作品。
ここまで苦戦したのは「安眠快楽」以来で、とにかく言葉にできなかった。
でもこういう絶望感を与えてくれる作品は己を成長させるからありがたい。

ぶっちゃけ今回のレビューはあまり自信がありません。
だから皆さん自身で是非確認してみてください。


サークル「モルモットストリップ」さんの無料の同人音声作品。

モルストさんが前作から2年ぶりにお送りするこちらの作品は
タイトルの通りクリスマスをテーマにした今の時期らしい内容です。
しかも敢えてこの日を一人で送る方にターゲットを絞り
色々な意味で忘れられない思い出を作ってくれます。

「アマアマ」は同人音声だと雰囲気が優しいなどの意味で使われるのがほとんどですが
今回はちょっと違って味覚的な甘さの色が濃く
クリスマスの必須アイテムであるケーキを使った変態的なプレイが繰り広げられます。

サークルさんらしいぶっ飛んだ内容ですから
本気で完遂を目指す場合は色々と覚悟しておいてください。



プレイ内容を匂わせる下準備の数々
お姉さんと二人でクリスマスを送るお話。

「メリークリスマース」
お姉さんは大人っぽさを感じるやや低い声の女性。
この日をみじめに過ごすかわいそうな主人公のために
忘れられないくらいに楽しい最悪なプレイを提供してくれます。

本作品は事前の準備パート約5分、本編が約26分の構成で
この準備が色々と必要なところも特徴です。
内容は大まかにまとめると以下の4点。

1、裸になってもいいくらいに部屋を温かくする
聴き始めはシャツとパンツの極めて軽い服装。後で脱ぎます。

2、床はフローリングのような汚れても大丈夫な作りが望ましい
畳や絨毯の場合はビニールシートなどで後始末をしやすくしてください。

3、自分用のクリスマスケーキを用意する
大きすぎず小さすぎず、自分で食べられるくらいのサイズ。
ホイップクリームたっぷりのショートケーキが望ましいそうです。

4、シャワーを浴びてから聴くこと
これは衛生面での安全を考慮してのことです。

3番のケーキを用意する点がこの作品らしいところでしょうか。
裸になってケーキを一体どうするのか。
モルストさんの過去作を経験済みの方ならある程度予想はつくでしょう。



ショートケーキのホワイトソース和え
エッチシーンは22分30秒ほど。
プレイは乳首オナニー、オナニー、ケーキを使ったプレイです。
エッチな効果音はありません。

「それじゃ クリスマスの乳首オナニーを始めましょうか」
準備が整った主人公の上半身を裸にさせたお姉さんは
まずは前座として自分の指で乳首を刺激するように命令します。

プレイはオナサポらしく彼女の指示に従う形で進められます。
お姉さんはたまに「金玉潰すわよ」などときついことを言ってきますが
基本的にはとても穏やかで、時折囁くような柔らかめの声で接してくれます。
このへんはプレイのハードさを考えた上での優しさかもしれません。

「連続鬼畜命令 いくわよ」
エッチのメインとなるのは10分以降のケーキを使った指示。
ここではおちんちんでケーキにキスをするという前代未聞のプレイが登場します。
あまり詳しい指示は出ませんが、おそらく亀頭をケーキにくっつけるのでしょう。
だから事前に体を綺麗にするように言われるわけです。

「家畜のように哀れに 人間以下の食べ方で 精一杯楽しんでね」
モルストさんと言えば精液の有効活用で有名なサークルさんです。
そんなわけで今回も射精後にかなり屈辱的な命令を受けることになります。
生半可な気持ちではまず達成は不可能でしょう。

今回は無料だし聴いてのお楽しみということである程度伏せました。
途中でケーキを粗末に扱うシーンがあるのですが
そこは無理に指示には従わず皿のまま置いたほうがいいかなと。
プレイといっても食べ物を過度に粗末に扱うのはよくありませんから。



我が道を行く作品
予想を上回る数々の変態プレイが繰り広げられます。
内容的についていけない人が多いだけに
これらを無事成し遂げた際の達成感は計り知れません。
私は上で苦言を呈した部分以外は大方遂行できました。

ただこれ催眠無しでいけるか?と言われるとどうなんでしょう…
精液直飲みではないから比較的なんとかなる部類ではありますが。
モルストさんの作品を色々聴いているおかげで感覚が麻痺してるのかもしれません。

「いいわねぇ 女の子の命令で 乳首オナニーしちゃう みじめな男の子」
エッチは乳首オナニーの描写が細かいところも特徴的です。
指を3本使っての責めなどは結構いい感じの刺激が走ると思います。
言葉責めは軽く「変態」を交える程度でソフトなほうでしょう。
淫語それなり、ちゅぱ音と喘ぎ声はありません。

今年は残念ながらこれ一本のようですが
続編を匂わせるようなセリフで〆られていますし
来年は色々と作品をリリースされるのでしょう。
プレイの変態性が飛び抜けて優れているサークルさんですから
今後のご活躍を期待しております。

CV:紅月ことねさん
総時間 30:36

一人きりで寂しいクリスマスを過ごしている君に贈るドM向けアマアマオナニーサポート音声
http://marmotstrip.blog25.fc2.com/blog-entry-45.html


魔法の皮で美少女にへんしん!さいみん!

サークル「サイクロンミント」さんの催眠音声作品。

本作品は女体化音声の醍醐味である女体化部分に力を入れており
他の作品ではあまり聴くことのできない奇抜な方法で女の子へと変身していきます。
女体化音声は本当に様々な女体化方法を聴けるのが面白いですね。
内容的に被るものが少ないから毎回新鮮な気持ちで楽しめます。

女体化音声を聴くような方なら大丈夫だと思いますが
作品を聴く前には女性になることを素直に受け入れる心を養っておきましょう。
私は女体化モノのエロ漫画を読んだりしています。



魔法の薬で女の子に変身
魔法のアダルトグッズ屋でお姉さんに女の子にされるお話。

「いらっしゃいませ お客様が来てくださるなんて 久しぶり」
お姉さんは天然っぽいちょっぴり間の抜けた声の女性。
密かに女体化願望を抱いて来店した主人公の願いを叶えるため
とある魔法のアイテムを紹介してくれます。

「あらゆる性のお悩みや願望を 魔法のアイテムで じゃじゃーん ぱぱぱぱーっと
解消して差し上げるのがこのお店なんですよ」

お姉さんはエキセントリックな性格で、その話しぶりは聴き手を和ませてくれます。
そんな彼女が取り出したのは「女の子の皮生成ローション」。
これを体に塗ることで見た目も感覚も女の子に変身させるわけですが
その前の準備として催眠をかけてくれることになります。

催眠はおよそ30分30秒。
まずはいつもの深呼吸で心身をリラックスさせていきます。
ここからは全体的に間を長く取って話してくれる親切設計です。

元々女体化がメインだからか、リラックス部分は7分程とかなり簡略化されていて
深呼吸をしながらお姉さんにリラックスするように促されるのと
10カウントをして軽く心を沈める、これだけです。

「それでは 魔法のローション 使っていきましょうね」
女体化は前述の通り魔法のローションを体に塗る形で行われます。
彼女がローションを垂らしたお腹に温かさを感じてみましょう。
人間はお腹が温かくなると自然に気持ちよくなります。
その気持ちよさをローションと共に、徐々に全身へと広げていく流れです。

「柔らかで つるつるとして 小さい 女の子の顔」
そして最後は自分が本当に女の子になれたかどうかを確認します。
女の子象徴であるおっぱいとおまんこの変化に意識を向けて
そこが男性の時とは違うことをイメージしてみてください。

サイクロンミントさんらしい著しく女体化に傾倒した催眠です。

聴く前はローションを塗った部分を変化させる感じかと思いきや
体の中心から末端に向けて浸透させていく変身系の女体化でした。
一応事前にどれくらいの体形の女の子になるかは説明されていますし
この手のタイプの作品に触れている方ならおそらく大丈夫でしょう。

最後にきちんと女の子であることを確認することで
聴き手に自覚させようとしているのはいいですね。
「はい、女の子になりました」よりこちらのほうが感覚をなじませやすいと思います。



敢えて処女を奪わずにおく優しいお姉さん
エッチシーンは28分ほど。
プレイは乳揉み、お尻愛撫、キス、ローターによるおまんことアナル責めです。

ローターを使う際にリアルなモーター音が鳴ります。
セルフはありません。

「さーてっと じゃあそろそろ 気持ちいいことしましょうか」
女の子の姿かたちに変身した主人公に楽しんでもらうために
お姉さんはその柔らかいおっぱいを自分で揉むように言ってきます。

ローションを完全になじませるのには時間がかかるのか、主人公は体をまだ動かせません。
そのため、マグロ状態の彼にお姉さんが感覚を意識させる形で進められます。
おっぱいを揉まれている感覚、お尻を触られている感覚を
「実際痴漢とかされたらこんな感じかな?」とか考えながらイメージしてみましょう。

「上のまんこと下のまんこ 両方責めちゃいましょうね」
メインとなるのはローターを使って責めるシーン。
プレイを全体的にソフトにしたかったのか
お姉さんがふたなりになったり、ディルドやバイブを使わずに
小さめのローターで女性特有の快感を味わわせてくれます。

ただ後半はおまんことアナルの2穴責めとややハード。
モーター音から伝わる振動を体に感じながら
お姉さんの合図に合わせて絶頂を感じてみてください。

やや催眠を意識した作りと言えるでしょう。
聴き手に自分の体に一切触れさせないことで、男への回帰を防いでいたり
プレイも感覚をイメージさせる方向で進められています。
お姉さんとの接触がキスくらいしかないのは残念ですが
作品の趣旨に十分沿ったプレイではないかなと。



なりきる心が強い方向けの作品
女体化部分の丁寧さが売りの作品です。

催眠音声らしく意識や感覚を促すことで
聴き手が自分の力で女体化するのをサポートしています。
「女体化してもらう」ではなく「女体化していく」作品だと思います。

そういう意味ではある程度の自主性が求められる内容であるため
女体化音声の経験をそこそこ積んでいないと厳しいかもしれません。
女性になりきる心を事前にどれだけ持てるかがカギになるでしょう。

催眠は何より女体化を第一に考えられています。
事前の導入が準備として考えても非常に簡素だったり
女性になることへの抵抗心を削ぐような心のケアがほぼ無いことから
女体化中級者以上になってから聴くのが望ましいです。

エッチは「~される」プレイに徹しています。
おっぱいを揉まれる、お尻を触られる、おまんこをいじられる、など
完全に受けに回ることからややMくらいの属性を持っている方が楽しめるでしょう。
プレイの雰囲気は女性同士ということでかなりソフトです。
淫語とちゅぱ音そこそこ、喘ぎ声は皆無です。

CV:涼貴涼さん
総時間 1:17:39


オススメ度
■■■■■■□□□□ 6点


体験版はこちらにあります

耳掻きマッサージ専門店・大和撫子~癒しこの夜☆聖夜の安眠SPECIAL~

サークル「JON」さんの全年齢向け同人音声作品。
クリスマスの今日にぴったりな作品を選んでみました。

有料耳かき音声の元祖と言われている大和撫子シリーズの最新作は
寒い冬の日の冷えた心と体を可愛い女の子が温めてくれます。
今回は耳かきシーンの時間が大幅に長くなったのが特徴で
単なる効果音とはとても思えない変幻自在な耳かき音をたっぷりと聴くことができます。

他にもアフターケアの耳舐めにも力が入れられていたりと
色々な意味でボリュームアップしています。
耳かき音声初心者から熟練者まで、誰でも満足できる作品と言えるでしょう。



飽きのこないリアルな耳 かき
耳掻きマッサージ専門店「大和撫子」の耳小町、綾乃さんに耳かきをしてもらうお話。

「あっ いらっしゃいませ お久しぶりです」
綾乃さんはややかすれた素朴な声の女の子。
ここの常連で綾乃さんを贔屓にしている主人公に対して
顔なじみらしく親しみをこめて優しく接してくれます。

「気持ちいい? うふふっ よかった」
綾乃さんの癒しオーラは今作も健在で
その飾らない声と雰囲気が自然と聴き手を解きほぐしてくれます。
いつも思いますが本当に秋葉よいこさんの声は癒されますねぇ…

従来の大和撫子も耳かき音声ではありますが
耳かきよりも綾乃さんのキャラを前面に押し出している印象を受けていました。
それが今回は逆転して、耳かき音をとことん聴かせてくれる作品になっています。
耳かき中はセリフもほぼなくなって音のみに集中できるのもポイント。
余計なことを一切考えることなく、耳かき音だけに浸り続けることができます。

耳かきシーンは32分とかなりの長時間。
お店らしくまずおしぼりで耳を拭き、軽くマッサージをしてから
耳かき用の洗浄液に浸した専用の綿棒を使ってお掃除してくれます。

おしぼりで拭く際は「ソリ ゾリ」と布で板を擦るような音
綿棒は「ジョリ ズズリ」とややざらつきを感じる音と
使用する器材ごとにきちんと音が使い分けられており
更に耳かき音は音の強弱やストロークが実に変化に富んでいます。

「さっさっ」と軽く擦りつけたかと思えば
「ずりずり」と小刻みな音に切り替わったりと
本当に耳かきの風景を録音しているかのようにリアルです。

当サイトを運営しているおかげで耳かき音声は相当数聴いていますが
ここまで効果音っぽさを感じない耳かき音は他にありません。
元祖の名に恥じないハイレベルな耳かき音と言えるでしょう。

「どうですか? ゾクゾクしちゃいました?」
もちろん仕上げの息の吹きかけも欠かせません。
やや籠った音が耳の後ろあたりを軽く刺激してくれます。
他にも涎を拭いてくれたりと綾乃さんは色々気遣ってくれますから
まるで催眠に入る前の脱力した時のように心地よい感覚に浸ることができるでしょう。



全年齢らしくエロさを抑えたちゅぱ音
「今夜は特にじっくりと お舐めしていきますね」
耳掃除が終わった後は8分30秒ほどをかけてオプションの耳舐めをしてくれます。

てっきり耳舐めはエロに当たるかと思いきや、どうやらOKのようです。
本作品以外でも全年齢で耳を舐めてくれる作品はあります。

耳舐め音は「ひたひた」と舐めたり「きゅー」と吸うのが中心で
「ずずずー」とすすったり、爆音をまき散らしたりはしない大人しい感じです。
これはやりすぎるとエロに認定されるからでしょう。
確かに実際聴いているとそこまで股間が熱くなるようなことはありません。
感じさせるのではなくお掃除をしている音と言えばいいのでしょうか。
実際どんな音かについては体験版でご確認ください。

そして最後は子守唄に「きよしこの夜」を唄ってくれる形で締めくくられています。



正統派の耳かき音声
まさに耳かきを楽しんでもらうために作られたような作品です。

昨今の耳かき音声は独自性を打ち出すために様々なタイプが存在します。
本作品はその中でもまさに王道を行くような安定した内容で
レベルの高い耳かき音を心行くまで聴かせることで、聴き手を確実に癒してくれます。
耳舐めについては賛否両論ありそうですが、やはりこれも癒しの一環なのかなと。

綾乃さんのセリフが旧作に比べて減っているのがやや残念ではありますが
総合的に見てトップクラスの耳かき音声と言えるでしょう。
バイノーラルでなくても今の作品に十分対抗できる力を持っています。
これで次回作がバイノーラルだったら無敵でしょうね。

本作品にはおまけとしてお姉ちゃんの耳かきボイス
耳かき効果音、NG集が同梱されています。

CV:秋葉よいこさん
総時間 本編…50:57 おまけ…21:48


オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

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