同人音声の部屋

同人音声および催眠音声について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

2013年09月



前編では主に催眠音声を聴く前のことについて書きました。
中編と後編では実際に作品を聴く際に
気を付けた方がいいことに焦点を当てていきます。

内容的に前回と若干被る部分があるかもしれません。
その点についてはご容赦ください。



3 無理にすべてのセリフを聴く必要はありません
催眠音声の多くは、1人の人物が聴き手に対して語り掛けてきます。
ただ、ごく稀に2人以上登場するものも存在します。

代表的な作品だと
双子のい・い・な・り~性感開発ボイス~」や「双子 白」が挙げられますが
このようなタイプのことを、作品名を取って「双子形式」と私は呼んでいます。
(正式名称を調べても見つけられませんでした。無いのかもしれません。)
そしてこの双子形式には名作が多いのです。

双子形式の最大の特徴は、2人が左右から別々の内容を語り掛けてくること。
大抵の作品は右・左の担当が決まっていて
掛け合いをやるような感じで進めてくれるのですが
実際聴いてみると、音のうねりによって非常に不思議な感覚を得ることができます。

左右から別々の言葉が生まれるわけですから
聴き手は作品の流れを掴むため、それを追っていくことになります。
ここで大事なのが「すべてのセリフを無理に聴こうとする必要は無い」なのです。

すべてのセリフを追おうとすると、当然頭の回転数が上がります。
でも、催眠というのは意識をぼんやりとさせることですから
結果的に相反する行動をとってしまうことになるわけです。
「催眠にかかろうとしていたのに、逆にかかれなくなった」
これでは本末転倒です。

じゃあどうするか。
最初のうちはどちらか片方を決めて、そちらだけ追っていくのがいいでしょう。
そうすることでもう片方の言葉が、言葉ではなくただの「音」になり
催眠にかかるための手助けをしてくれるようになります。

慣れてくると、2人の言葉を部分的に抜粋しながら聴くこともできるようになります。
おそらくそうした方が催眠にはかかりやすいと私は思うのですが
これもやはり人それぞれでしょう。
皆さんのかかりやすい方法で進めればいいのではないでしょうか。



双子形式以外の作品でも考え方は同じ
前項では敢えて双子形式の作品に絞ってみましたが
この考えは1人が語り掛けてくる作品にももちろん当てはまります。

例えば「催眠巫女~憑依と浄霊~」は
除霊師さんが催眠中に様々なことを話してくれる作品で
私は最初その流れを追っていったために、催眠にかかれませんでした。
そこで改めて先のやり方で臨んだら、上手くかかれたのを覚えています。

セリフとセリフの間を置かず、矢継ぎ早に話しかけてくるタイプの作品は
セリフの内容以外にも、流れにスピード感を持たせることで
聴き手を心理的に追い込もうとする意図があります。

そういう場合は話の内容に耳を傾けるより
「何かに追い立てられている」という危機感を
心に植え付けた方がいいのかもしれません。

結局のところ私が言いたかったのは、どんな作品にせよ
「流れに身を任せた方が催眠にかかりやすい」
これに尽きます。

そのための具体的な手段の一つとして
聞き流すことの大切さを書かせていただきました。


後編に続く...


Parasite ~寄生概念~

サークル「キャンドルマン」さんの催眠音声作品。

「Mの素養がある人を、本当のマゾ豚に変えてしまおう」
そんな「Mへの開花」が作品のテーマとなっています。

本作品はM向けであることには間違いないのですが
最初はお姉さんが主人公をあくまでノーマルとして扱い
少しずつ心を解放させ、そして後戻りができないように追い込む。
そんな順を追うような展開が持ち味です。

また、同じテーマの作品である「ヒプノスレーブ ~Mへの覚醒~」のように
力技でMに変えるのではなく、最終的な判断を主人公に委ねているなど
割とソフトな路線のため、比較的万人向けである点も特徴と言えます。



「マゾになりたい」願望を叶えるために
お姉さんにマゾ豚に変えられ、終わりのないオナニーをさせられるお話。

「歓迎するね ところで 君は今 何回目?」
お姉さんは淡々とした口調で語り掛けてくる、落ち着いた声の女性。

人の心の奥深くに潜む願望を察知することに長けており
今回は主人公の「マゾになりたい」という願望を
催眠によって叶えてあげることにします。

催眠は2つのパートに分かれており、合計すると26分間。
前半は暗示にかかりやすくするための準備運動として
深呼吸をしたり、簡単なストレッチをすることで心と体をほぐしていきます。

「ふわふわとした気持ちよさが どんどん高まっていく そんな気がする」
深呼吸に合わせて体を動かす合間にも
お姉さんは平易な言葉を使って、きちんとイメージも植え付けてくれます。

やってることは本当に単純なのですが
お姉さんの声が加わっているおかげか
私はここだけで意識がぼんやりとしてしまいました。

後半は暗示によってマゾの本性を開花させていく流れになります。

「君は本当は心の奥底では 今よりもっとひどいマゾに堕ちることを 望んでいるから」
ここではお姉さんが囁き声で話すようになり
作品タイトルの通り、彼女が頭の中に寄生しているかのように
耳元で意識の変化を促すような暗示をかけてくれます。

催眠の段階では、主人公はマゾではなく一般人として扱われるため
お姉さんが見下したりせず、普通に向き合ってくれるのがポイントです。
この部分に関しては万人向けと言えるでしょう。
もちろん、初心者が聴いても十分に催眠に入れる内容だと思います。



「絶対に射精させない」強い意志を感じる寸止め
エッチシーンはおよそ34分、こちらも2つのパートに分かれています。
プレイは寸止めオナニーのみとなります。

効果音はありません。
セルフは有りになります。

「肉欲の虜になった 自分の姿 現実になるのは もうすぐ」
マゾになるための心の準備を完了した後は
彼女の目の前でオナニーをすることで、より完全なマゾ豚を目指すことになります。

ここで一般的なM向け作品と決定的に違うのは
彼女はあくまでマゾ豚になるための手助けをするだけで
最終的に主人公がそうなるかどうかは、彼自身に決めさせていることです。


「少しずつだけつまみ食いして すぐやめればいいだけ」
もちろん彼女の目的はわかりきってますから
焚き付けることで少しずつ前に進めようとはしてきます。

甘美な味をちょっとずつ覚えさせていき、後戻りできないように誘導していく。
そんな巧妙なやり取りをここでは聴くことができます。

「よくできました マ・ゾ・ぶ・た・くーん」
マゾ豚になることが決まった後は、彼女の態度が一気にSっぽくなり
彼女の声に従っての寸止め地獄が繰り広げられます。

ここでは本当に何度も何度も何度も何度も寸止めを行います。
寸止めとしては長めの時間が取られていますから
途中での暴発に注意しながらなんとか完遂してみてください。

このようにエッチシーンは前半ソフト、後半ハードと
メリハリのあるプレイが楽しめるのが特徴的と言えるでしょう。



こっそりと巧妙にMへと導いてくれる作品
お姉さんの巧妙な駆け引きによって、いつの間にかマゾの道へと引きずり込まれていく。
そんな流れるようなやり取りを聴くことができる、珍しい催眠音声です。

「君は救いようのないマゾ豚 気持ちわる-い 最低だね」
マゾ豚に成り下がった主人公に対して
お姉さんが言葉責めをするシーンがあるものの
言葉はともかく口調はかなりソフトなため、心が激しく傷つくことはまずありません。
ノーマル寄りの方でも聴ける作品だと思います。

催眠は至ってシンプルで、指示や暗示の内容もわかりやすく
初心者から上級者まで、誰にでも聴ける親切設計です。
このへんはいくつもの名作を生み出しているサークルさんですから
まったく問題はありません。

エッチは淫語の登場数がやや少ないことを考えると
僅かでもMの素養があった方がより楽しめるでしょう。
あと寸止めシーンでは、若干痛みを伴うことになりますのでご注意ください。
(金的ではありません。)

本作品は寸止めを完遂した方は「グッドエンド」
暴発してしまった方は「お漏らし嘲笑」という、それぞれ専用のパートが用意されています。

内容的にそこまで大きな違いはありませんが
最後の雰囲気づくりということで
結果に即したパートをどちらか選んで聴いてみてください。

CV:誠樹ふぁんさん
総時間 1:07:13(共通パート) 2:01(グッドエンド) 2:27(お漏らし嘲笑)


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

追記
2016年5月21日追記
再レビューを公開しました。
http://doonroom.blog.jp/archives/60187144.html

ことね様のご褒美フェラ~ワンコインプライス~

サークル「human chair」さんの同人音声作品。

ことね様のヒーリング喘ぎボイス~ワンコインプライス~」と同様に
今回はフェラのみで構成されている作品となります。

「頑張っている男の子へのご褒美」がコンセプトの本作品は
バキュームフェラに特化しており
おちんちんを吸い上げるような音が多数収録されています。

また、敢えてフェラのペースをあまり上げないことで
相手により長く楽しんでもらいたい、という
ことねさんの心遣いが感じられるのと共に
プレイ自体にあまあまな雰囲気が醸し出されているのも特徴です。



日頃頑張っているあなたのために
ことね様がバキュームフェラをしてくれるお話。

「何かに毎日頑張って打ち込んでる人に ことねがご褒美を与えます」
ことね様は大人っぽく落ち着いた声の女性。
仕事などで疲れた心と体を癒すために
ねっとりとしたバキュームフェラでご奉仕してくれることになります。

まずはどういった作品かを理解してもらうために
最初の2分間は体験版を兼ねた作品説明をしてくれます。

本作品の一番の目的は、もちろん性欲を満たすことになりますが
それ以外にも若干の癒しを提供したいと、ことね様は考えているのかもしれません。

「オナニーだって 打ち込んでる人は輝いてます」
ことね様は世間的には頑張っていると見られない人に対しても
等しく救いの手を差し伸べてくれます。

「今このひと時だけは、すべてを忘れて彼女にすべてを預けたい」
彼女の声にはそんな安心感を覚えました。



とても丁寧で独特なフェラ
本編の時間はおよそ15分30秒。
これのほぼすべてがフェラにあてられています。
フェラのみですので効果音はありません。

「あんっ じゅりゅるるぅ んはんっ んっ」
開始1秒の時点で、ことね様は既におちんちんを咥えており
甘い吐息とちゅぱ音が聞こえ始めます。

フェラと一言で言っても色々なタイプがありますが
本作品のフェラは、相手が射精するまでおちんちんから口を離しません。
といってもあくまで音だけですから
私にはそう聞き取れたという意味で捉えてください。

ちゅぱ音はバキュームフェラを行っていることがよくわかるように
「じゅるるる」と唾液を鳴らしながらの吸い付きと
「れろれろれろれろ」と口の中で舌を使って舐めまわす動作が軸になっています。
このへんがメインで聴ける作品はかなり珍しいですね。

もちろんそれらをただ交互に行っているわけではなく
1回の動作の時間やリズムを変えたりすることで
おちんちんが刺激に慣れてしまわないように気をつけながら
少しずつ射精へと導いてくれます。
だから、聴いていて途中で飽きることはまずないでしょう。

また合間に聞こえてくる吐息は、鼻にかかったやや篭ったものになっており
肉棒を咥え続けている様子をイメージしやすくなっています。
  
フェラのペース自体は、全体を通して意外にゆっくりとしており
後半になると若干ペースアップするものの
それでも一般的な作品のフェラヨリ少し速い程度です。

確かに唾音をまき散らすような激しいフェラもいいですが
本作品のフェラはあくまでご褒美。
すぐにイってしまっては、体はともかく心が満たされません。

そんなことも考えているのか、ことね様はゆっくりと、そして丹念に舐めてくれます。
愛すら感じてしまうような彼女の責めを聴いていると
知らず知らずのうちに心と体が興奮してしまうでしょう。

このように、短時間ながらも色々な要素が凝縮された
密度の濃いフェラを楽しむことができます。



フェラだけですべてを満たしてくれる作品
ことね様の温もりを感じる作品です。

彼女は相手のことをよく考えて、本当にゆっくり優しく射精させてくれます。
射精中もより多く精液を吐き出せるように
やや間隔を開けて弱めの刺激を送り続ける
など
「満足してもらいたい」という細かい心遣いが感じられます。

射精して体を満足させた後にかける言葉も慈愛に満ちており
そこで今度は心が満たされることになるでしょう。

ちゅぱ音の構成が独特なところもいいですね。
バキュームの唾音は「ぶばっ」ではなく「しゅるるる」というやや大人しい感じで
おちんちんが口の中で、柔らかく包まれているようなイメージが沸きました。

そして価格がたったの100円。
抜群のコスパを誇る、フェラ好きはもちろん
そうでない方もかなり満足できる作品と言えます。

CV:紅月ことねさん
総時間 17:30


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

Man's Dreamさんで配布されている、無料の催眠音声作品。
代表作「メリーさんといっしょ」を初め、様々なフリーの催眠音声を作られています。

本作品はタイトルの通り、蜂蜜のビンが登場し
そこに蜂蜜が注がれていく様子をイメージする。
そんな面白い進め方をされているのが特徴です。

全体的にイメージ主導な内容なのですが
題材が誰でも知っていてる蜂蜜のおかげで、状況がわかりやすいことに加え
描写がかなり細かいなど、初心者が聴いても普通についていけるほどの
優しい設計である点も良い所です。



甘いものは心を幸せで満たしてくれる
お姉さんに蜂蜜を使った催眠で気持ちよくしてもらうお話。

「ねぇねぇ 君は甘いもの好き?」
お姉さんはちょっと鼻にかかった、甘い声の女の子。
甘いものが大好きな主人公のために
とっても甘くて素敵なプレゼントをくれるそうです。

催眠は2つのパートに分かれており、合計でおよそ25分間。
まずは多くの作品でおなじみの深呼吸を行うことになります。

「呼吸はとってもいいこと いいことをすると 気持ちいい」
ここで面白いのが、最初普通に深呼吸をさせた後
「呼吸が気持ちいい」ことをイメージさせながら、再度行わせる
ことです。

おそらく1回目と2回目の深呼吸の感覚に差を感じる方もいるでしょう。
こうやって意識することの大切さを、お姉さんは少しずつ教えてくれます。

「せっかくだからさ 今から私と一緒に 中身を注いでみようか?」
イメージに関する簡単なトレーニングを行った後
いよいよ蜂蜜のビンが登場し、そこに蜂蜜を注いでいくことになります。

本作品は対象の描写にも力が入れられており
今回使用するビンの大きさ、口の広さなどを事細かに教えてくれます。
誰が聴いても十分にイメージは可能なレベルと言えます。

「頭を空っぽにしちゃって 深い所に 沈んでいこう」
お姉さんは何度も何度も蜂蜜をビンに注ぎ、そして空にします。
それぞれに当てはまるイメージを頭の中に思い浮かべながら
繰り返し行うことで「落ちる」感覚を掴んでいきましょう。

このように、やや珍しい事をイメージさせる変わった趣向の作品ながら
イメージの対象が簡単なおかげで、比較的催眠に入りやすくなっています。



心も体もとろとろに
エッチシーンは約20分。
プレイは蜂蜜を塗りたくられる、お姉さんに舐められるとこちらも変わっています。
効果音はありません。
セルフは無しになります。

「蜂蜜の香りを意識してみて そうしたらもっと 気持ちよくなれるから」
先ほどまで蜂蜜を注いでいたビンの中へ招待された主人公は
甘い香りに包まれながら、全身を蜂蜜で包まれることになります。

本作品はエッチでも催眠が継続されており
序盤の蜂蜜を体に垂らされるシーンは、感度を強化する役割も担っています。
この流れは最後まで続くことになりますから
エッチパートでも比較的容易に催眠状態を維持できることでしょう。

プレイはカウントを交えながら進められており
カウントをわざと中断して、若干焦らしてくるなど
お姉さんがやや意地悪に振る舞ってくるようになります。

「全身で蜂蜜を味わうのって 幸せだね」
でも声と口調は最初のあまあまなままですし
様々な暗示と蜂蜜の力で、いつしか心も体も幸せで満たされていきます。
最後は彼女の声に包まれながら、絶頂を迎えることになるでしょう。

「おちんちん」など、性器を直接的に表す淫語が一切出てこなかったり
お姉さんとの接触が体を舐められるのみと、純粋なエッチの力は弱くなっています。

ただドライオーガズムを目指すように作られていますし
わかりやすいイメージを使って、ゆっくりと進めてくれるおかげで
心の中にぱぁーっと、何かが広がるような感覚を私は味わえました。



すべてが甘い作品
お姉さんの声と雰囲気、蜂蜜の匂いや味など、どれを取っても甘いです。

これだけ同じ要素が重なると、胃もたれを起こしそうにも思ってしまうのですが
お姉さんが時折呟くような囁き声に切り替えてくるなど、変化にも富んでいるため
一貫した雰囲気の中にもメリハリがあります。

催眠は蜂蜜を使う時点でユニークさが際立っています。
リアルで極端に甘いものが嫌いな方でもなければ大丈夫でしょう。
やっていることは至って単純ですから、イメージもとても簡単。
それなりの方が心が浮かび上がり、一気に落ちる感覚を味えるのではないでしょうか。
初心者が聴いても問題はありません。

エッチはこちらも蜂蜜を使うのですが
ローションプレイではなく心を責めてきます。
催眠ならではの感覚が味わえるように作られていますから
射精とは違ったタイプの気持ちいい感覚を味わってみてください。

有料でもまったく問題ないほどの高いクオリティを誇ります。
ドライに挑戦している方には是非聴いてみてほしいですね。

CV:星野ゆんさん
総時間 55:43

Man's Dream
http://mansdream.blog89.fc2.com/category6-1.html
(最初のエントリ「プロジェクト「はに~ぽっと♪ ver1.9」リリース」から落とせます)


2018年11月6日追記
再レビューをアップしました。
http://doonroom.blog.jp/archives/77929713.html

立体音響!弟を好き過ぎるお姉ちゃんの耳かき・手コキ・添い寝

サークル「Masters Of Ero(MOE)」さんの同人音声作品。
年上のお姉さん、とりわけ人妻が登場する作品をメインに作られているサークルさんです。

本作品もその例に漏れず、お姉ちゃんは既に結婚しています。
おねショタがテーマの作品はかなり多いですが
お姉ちゃんが人妻なケースはあまり聞きません。

そして、結婚していることを聴き手に敢えて意識させることで
ちょっとした背徳感を演出しているのが特徴です。

また、お姉ちゃん役が伊ヶ崎綾香さんということで
リアルで立体感のある音もポイントと言えるでしょう。



お姉ちゃんは弟くんが大大大好き
お姉ちゃんが弟のYOUくんに、耳かきや手コキをしてあげるお話。

「YOUくん YOUくんいるー?」
お姉ちゃんは甘くて優しい声の女性。
結婚後半年ぶりに再会した可愛い弟くんのために
以前日常的にやっていた耳かきをしてあげることにします。

「お姉ちゃんYOUくんのこと ずっと考えていたんだよ」
お姉ちゃんはかなりのブラコンらしく
YOUくんのお願いは基本的にすべて受け入れてくれます。
といってもYOUくんがまだ子供だからか、そこまで過激なお願いは登場しません。
そのため、物語は終始あまあまな雰囲気に満たされています。

耳かきの時間は5分30秒とかなり短め。
左耳→右耳の順で、外から中まで道具を使い分けながらお掃除してくれます。

「じょり じょり」と綿棒を使っている割には硬めの効果音が使われており
やや刺激的であるが故に、耳をなぞられるような感覚がそこそこ伝わってきます。
耳をかく長さやスピードの違う音のパターンが5種類ほど用意されていますから
実際の耳かきにかなり近い雰囲気を味わうことができるでしょう。

「ほーんと 掃除し甲斐があるお耳だね」
耳かき中のお姉ちゃんのセリフはかなり多く
どちらかというと、耳かきの音そのものを楽しむよりは
2人の仲の良い様子を楽しむ方に力が入れられているように思われます。



今だけはYOUくんのもの
エッチシーンはおよそ14分30秒。
プレイはキスと手コキになります。

「じゃあYOUくん おててでしてあげるから お姉ちゃんの結婚指輪 外してくれる?」
プレイの前に、お姉ちゃんはこの間だけは夫ではなくYOUくんのものになるために
人妻の象徴である結婚指輪を外すようにお願いしてきます。

「あーあ 外しちゃった 弟なのに お姉ちゃんの結婚指輪 外しちゃったね」
短い時間の中で敢えてこういった儀式を取り入れているのは
聴き手にお姉ちゃんが人妻であることを強く印象付けることと
その人妻が実の弟とはいえ、一時的に他の男のモノになる。
これによってプレイに背徳感を漂わせたいのではないか、私はそう考えています。

また、本作品は効果音にかなり力が入れられており
エッチも含めて、音の発生しそうなシーンのほぼすべてで効果音が流れます。
耳かき関係はもちろん、結婚指輪を床に落としたときに鳴る金属音まであります。
音自体もかなりリアルで、全体的にクオリティは高いと言えるでしょう。

手コキをする際の効果音もかなりリアルで
扱く速さが3段階あるのに加えて
ペースが上がるにつれて「くちゅ くちゅ」といった粘液音の割合が多くなります。

そして本作品のきめ細かさを一番感じたのが
金玉を揉む時にまで効果音が用意されていることです。
玉責めに効果音を入れている作品を私は他に知りません。

「お姉ちゃんの手で そんな顔してくれるYOUくんが だーいすき」
プレイの方はお姉ちゃんがYOUくんを溺愛していることもあって
おねショタの王道とも言えるような、優しいエッチが繰り広げられます。

上でああいうことを言っておきながらアレなのですが
甘い成分が強すぎて、ちょっと背徳感は伝わってこないかなぁと。
ただプレイ中も所々で匂わせるようにはしてありますし
スパイスの役割にはなっているのかもしれません。



細部にわたる効果音が光る作品
総時間が30分を切るほどの短さであることを考慮してか
濃度を上げるために、効果音にかなり気を配っていることがよくわかります。

声や音の質も立体音響のおかげでとってもリアル。
距離感もしっかりしていますから
作品の雰囲気はとてもイメージしやすいと言えます。

物語の方はお姉ちゃんを敢えて新妻にすることで
他のおねショタ系作品との差別化を図ろうとしています。

属性を利用して若干ブラックな演出をしているものの
サークルさん自身があまあまを目指しているため、それを覆すほどの力は感じません。
だからちょっと変わった要素のあるおねショタ、といったところでしょうか。
誰にでも聴ける万人向けの作品だと思います。

作品全体を通して「サー」とノイズが入っていますが
発売時期が今から1年以上前ですと、これも仕方ないかなと。
バイノーラル録音のノイズ除去は、ごく最近になって行われ始めた感じです。

個人的には結婚指輪を外すシーンが
サークルさんのこだわりが感じられてとても印象に残りました。
お姉ちゃんが自分で外すのではなく
YOUくんに外してもらっているのが凄くいいですね。

CV:伊ヶ崎綾香さん
総時間 27:22


オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

強制絶頂催眠~彼女のおもちゃ~

サークル「びおらんて」さんの催眠音声作品。
最近発売された同サークルさんの処女作になります。

催眠では久々の新規参入ということで
おそらく気になっていた方もいるのではないでしょうか。

この前のコミケでツクール製のRPGを出されていますが
音声作品はこれがまったくの初めてのようですし
色々と謎の多いサークルさんではあります。

本作品はお姉さんの人形として、命令に合わせて体を動かされてしまう
心身の支配がテーマの作品です。

途中で2か所ほどルート分岐があったり、ドライとセルフ両方での絶頂を味わえたりと
割と挑戦的な部分を見せる一方で、催眠については手堅く作られており
全体としてはかなり初心者向けの内容になっています。



カウントダウン主体の丁寧な脱力
お姉さんに催眠で人形にされ、体を操られてしまうお話。

「私に会いに来たってことは もう何するかわかってるんだよね?」
お姉さんはねっとりとした口調の女性。
「命令されてエッチな事をしたい」そんな願望を抱く主人公のために
催眠を使ってまず体の自由を奪うことにします。

催眠は3つのパートに分かれており、合計すると24分ほど。
最初はいつもの深呼吸と脱力からスタートします。

本作品は全編を通じてカウントダウンを中心に進められています。

特に脱力シーンでは、体を大きく足・手・頭の3箇所に分けて
1カウントごとにセリフを交えながら数え下ろしていく
これを10分かけて行うことから、かなり丁寧な運びと言えるでしょう。

「力が抜けていくのを感じる まるで風船に開いた小さな穴から 空気が抜けていくみたいに」
暗示も意識してそうしたのかはわかりませんが
具体的な表現を持ち出していることが多いため
まだ経験の浅い方にはわかりやすくて良いと思います。

「真っ白 もう真っ白 何もない」
体を空っぽにした後は心の支配です。
こちらもカウントダウンをしながら意識を沈めていく感じで
人によっては自然に体が動くことがあるかもしれません。

このように、かなりオーソドックスに作られています。
作品としてのオリジナリティにはやや欠けるものの
それだけに安心して聴けるため、やはり初心者向けかなと。



乳首とおちんちんの同時責め
エッチシーンは2パート12分。
プレイは言葉による絶頂とオナニーになります。

効果音はありません。
セルフは有りになります。

「今のあなたの体はとっても敏感 そこに私が 特別な刺激を与えてあげる」
心身を空っぽにされ、文字通り操り人形と化した主人公は
お姉さんの2種類の責めによって、いつもとは違った快楽を味わうことになります。

ドライはカウントアップに合わせて快感を増幅させていきます。
ちょっとしたフェイントも絡めることで
複数回の絶頂シーンが用意されているのはいいですね。
時間が4分と短いのと、カウント数がやや大きいため基本的にはこれだけです。

「すっかりいやらしくなった あなたの体に 今度は直接刺激を与えていきましょうか」
セルフは指で擦ったり、つまんでぎゅっとするなど
乳首に対する責めが登場するのが特徴です。
おちんちんをいじる際にも、乳首への刺激を命令されますから
乳首を開発済みの方にはうってつけのメニューではないでしょうか。



催眠音声としては完成度に難のある作品
催眠部分がそれなりにしっかりしている作品です。
奇抜な発想は極力排し、できるだけ催眠にかかりやすいよう
ストレートかつ丁寧に進められています。

ただ、そうであるが故に「この作品ならでは」の部分を
私には見出すことができませんでした。

カウントダウンが特徴と言われればそうなのですが
それならカウントのリズムを変えたり、止めたり、逆に進めたりと
ちょっとした変化も欲しかったかなと。

1作品目として十分なクオリティだと思います。
この先どういった方向性を見せてくれるのかに期待したいですね。

エッチはM向けのシチュながら、お姉さんの口調が終始穏やかだったり
これといった言葉責めが無いためかなりノーマル寄りです。
純粋なMにはおそらく物足りないでしょう。

CV:雨月紅羽さん
総時間 42:12(選択する音声により多少前後します)

オススメ度
■■■■■□□□□□ 5点


体験版はこちらにあります

追記
ヒプノマルチボイスあたりと比べると
作品説明にある「至近距離で感じるリアルな息づかい」も残念ながら。
囁き声も特には無かったような…


だい だい だいすき。 ~ふたりで見るゆめ~

サークル「Atelier Honey*」さんの同人音声作品。

だいすき。〜可愛い妹のえっちなひみつ〜」の続編にあたる作品で
前作の販売を受けて、いただいたファンのメッセージを参考に
エッチと癒し両方に磨きをかけた作品となっています。

また、作品がエロ→非エロの順と、やや珍しい構成になっているのも特徴です。
前半で性欲をスッキリさせて、後半はゆったりとした気分で聴く。
プレイ後のケアも考えられているのは良いですね。



兄妹以上の関係になりたい
妹の依月(いつき)とエッチな事をしたり、耳かきをしてもらうお話。

「お兄ちゃん 起きてる?」
依月はあどけない声の女の子。
実の兄に兄妹以上の感情を抱いており
夜ごと彼の寝ている間に布団に潜り込んでは
すぐ近くでオナニーをする日々を送っています。

ここまでが前作のおおまかな流れで、本作品ではここから先が描かれています。
一応前作を聴いていなくても楽しめる作品ではありますが
簡単な流れだけでも知っておいた方がきっと良いでしょう。

依月はとっても甘えん坊なキャラで
兄と一緒だと本当に安心しきった様子を見せてくれます。
2人きりになると「にいに」と呼ぶのも可愛いですね。

兄は彼女を妹として見ているようですが
彼女は妹ではなく一人の女として彼と相対したい、そんな願望を持っており
心と体を紛らわすために、彼を見ながら自分を慰めているわけです。



ついに結ばれる2人
エッチシーンは「えっちなゆめパート」パートに収録されており、時間はおよそ38分。
プレイはキス、耳舐め、手コキ、フェラ、性器同士の擦り合い、SEXとなっています。

効果音は手コキシーンの一部で、それっぽい音が聞こえてきます。
それ以外のシーン、例えばSEX時のくちゃ音などはありません。

「今日は手だけじゃなくて ここも 貸してくれる?」
以前も寝ている兄の指を使ってオナニーをしていたものの
それではもう満足できなくなったのか
依月は大胆にもおちんちんに手を伸ばしていきます。

依月が寝ている兄を起こさないように気を付けていることと
彼女自身がまだ男を知らないこともあって
一歩一歩確かめるかのように、ゆっくりとしたテンポで進められています。

エッチ全体を通しての特徴は、荒い息遣いが非常にリアルなことです。

兄を起こさないために、依月は声を押し殺して彼に語り掛けます。
声が小さくなった分、興奮した時の「はぁ はぁ」という吐息が際立ち
バイノーラル録音のクオリティも相まって
まるでその温もりが伝わってくるかのような、音の熱さを感じます。

また兄が起きるまでのプレイはゆっくり、起きた後のSEXシーンは激しくと
プレイの前後半でメリハリがはっきりとしているのもポイントです。

「にいに ありがとう ずっと…こうしたかった」
依月の大胆な行為に我慢ができなくなったのか
兄は不意に起き上り、気が動転している彼女に激しいキスをします。

お互いに想いを我慢してきた分、解放された時の爆発力はすさまじく
前半とは打って変わって、貪り合うような淫らなプレイを聴くことができます。

「にいに 好き 好き 好き 好き好き好き好き好き」
依月も初体験の痛みと、願いが叶った喜びに打ち震えながら
彼の熱いものを全身で受け止めることになります。

このように、2種類のエッチを同時に楽しめるようになっています。
雰囲気自体は終始あまあまで、心の方も満たされるものを感じました。



温かくもちょっぴり切ない作品
前作で消化不良だった部分が一気に解消されてすっきりとしました。

サークルさんは2人を結びつけることをためらっていたようですが
私はストーリー的にSEXはあって当然の展開だと思ってます。
お互いが望んだ上での行為ですから
近親相姦からイメージされるような背徳感とは無縁の雰囲気です。

そして本作品はプレイ終了後に、30分程の耳かき&ピロートークがあります。
2人を縛っていたものがなくなったおかげで
本当の恋人同士のような、仲睦まじいやり取りが心を温めてくれるでしょう。

「誰かに甘えてもらいたい」「誰かを守りたい」
そんな願望を持っている方に聴いてほしい作品です。

CV:野上菜月さん
総時間 1:18:41(本編) 11:37(フリートーク)


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

腕輪~bracelet~

サークル「すくりぷてっどこねくしょん」さんの催眠音声作品。
今から3年以上前に発売された、同サークルさんの6番目の有料作品になります。

タイトルや挿し絵からもなんとなくわかるように、テーマは「奴隷化」
お姉さんの声が発する「音」そのものを強く印象付けることで
聴き手に声への依存心を強く植え付け、そこから隷属へと持っていく。
まさに催眠音声ならではの楽しさが味わえる作品です。

本作品にはお姉さんの命令で、それなりに体を動かすシーンがあります。
ある程度スペースのある場所で聴くことはもちろん
ヘッドホンやイヤホンはケーブルが長めのもの
もしくはワイヤレスを使うのがいいでしょう。



お姉さんの声を聞いているだけで幸せ
お姉様に催眠をかけられ、奴隷にされてしまうお話。

「怪しいお姉様に捕えられて おちんちんを犯される」
お姉様は落ち着いた、それでいて柔らかな声の女性。
主人公を幸せな気持ちでいっぱいにしてあげるために
まずは彼女の声に意識を向けさせようとしてきます。

催眠は2つのパートに渡っており、合計すると32分ほど。
深呼吸や脱力などの基本的なことを行いながら
「お姉様の声を聴く=気持ちいい」このイメージを徐々に植え付けていきます。

「あなたの好きなように リラックスしていってね」
基本的にはお姉様の指示に従いながら進めていくものの
行動の詳細、例えば具体的にどうやって深呼吸するかなどは
ある程度聴き手の判断に委ねられているのが特徴です。

「聞き逃してしまっても 気にしなくていいよ 余計な事は考えなくていいの」
「好きにしていい」と言われると、初心者の方は戸惑うかもしれません。
正直なところ、お姉様の声を聴いているだけで自然とリラックスできますので
あまり余計な事は考えず、彼女の声に耳を傾けてみてください。

「私の声が あなたの頭の中をゆっくりと 幸せで満たしていく」
後半はイメージ誘導がメインとなっており
よりお姉様の声無しではいられない心理状態に、聴き手を持って行ってくれます。

彼女の声を聴いていると、うとうとしてしまったり、頭がぽわぽわする方もいるでしょう。
でもそれは当たり前でとてもいいことです。
おそらく波間を漂っているような心地よさも同時に味わえるでしょうから
その幸せな感覚に浸りながら、ゆっくりと落ちていってください。

このように、かなり声に重点が置かれており
声に意識を向ければ向けるほど、より深く催眠に入ることができます。
私自身は脳味噌がとろとろになるような感覚を味わえました。

聴き手は本当に聴くだけの簡単な内容ですから
初心者が聴いても問題はありません。



依存から隷属へ
エッチシーンも2つのパートに渡っており、時間はおよそ29分間。
プレイは躾け(犬として体を動かす事、オナニー)というストレートな内容の調教です。

エッチな効果音はありません。
セルフは有りになります。

「もっとあなたに 奴隷として生きることの喜びを刻んであげる」
お姉様の声無しでは生きていけない体にされた後は
そのことを利用した彼女に、奴隷として仕えることを迫られます。

ここではお姉様の声がご主人様らしく若干高圧的になり
人間ではなく奴隷として、屈辱的な命令の数々を受けることになります。
本当に犬のような扱いを受けることになりますから、属性は完全にM向けでしょう。

冒頭で述べた通り、エッチシーンではそれなりに体を動かすことになります。
「体を動かしたら催眠が解けちゃうんじゃない?」
中にはそう考える方もいるかもしれません。

ただ催眠が解けるかどうかは、結局のところ本人の意識次第だと思いますので
無心になってお姉様の声に従っていれば大丈夫なはずです。
そもそも催眠自体がかなり深いため、解けにくいというのもあります。

「ここはあなたの縄張りだから マーキングしておきましょうね」
メインとなるオナニーシーンは2段階に分けられており
調教においてお約束の寸止めももちろん押さえてあります。
乳首をいじる命令があるのは若干珍しいかも。

「喜びを感じなさい すべて支配されているということに」
ラストはこれまた声に焦点が当てられており
お姉様の声に溺れながら果てることになります。

カウントダウンのように、明確な射精タイミングの指示はないものの
射精が許可される時間にかなりの余裕を持たせているおかげで
時間内の射精は十分可能と言えるでしょう。



催眠の気持ちよさにどっぷりと浸かることができる作品
最初から言ってしまうと、かなりの良作です。

催眠がとてもとても強力で、被暗示性の強い方などが聴いた場合
解除音声を何度も聴かないと、しばらく素の状態に戻れないかもしれません。
それくらい深い深い催眠の世界に引きずり込まれる可能性を秘めています。

私もきっちり解除まで聴いたにも関わらず
時間が経っても、まだ意識がなんとなくぼんやりとしているような…

催眠はイメージが難しい場合
自分なりに思いつくものに置き換えても良いと言われるなど
かなり聴き手に配慮した丁寧な作りとなっています。
有料作品1本目に聴いたとしても、きっと楽しめるでしょう。

「催眠にかかるってこういうことなのか!」
そんな驚きの感覚を、比較的簡単に掴み取ることができるはずです。

エッチはどちらかというと精神面の責めを重視しており
お姉様の指示に従い、変態的な行動をさせられることへの屈辱感と
その命令を達成することによる不思議な喜びを味わうことになります。

すくりぷさんはこういう精神支配系の作品を作るのが
本当に上手だなってつくづく思いました。

射精などしなくても十分気持ちよくなれる。
そんな催眠ならではの感覚を満喫できる素晴らしい作品です。

CV:誠樹ふぁんさん
総時間 1:05:35


オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

立体音響娘2-先輩と図書館に行こう!-

サークル「シュミノサウンズ」さんの同人音声作品。
同サークルさんの作品は「立体音響娘1-彼女に耳かきしてもらおう!-
以来4か月ぶりと、かなり久々の登場となります。

全年齢向けである本作品は「効果音を聴かせること」をメインとしています。
そのため、効果音は非常に多種多様かつリアルで幾重にも重ねられており
舞台である図書館の雰囲気が十二分に演出されています。

また作中で登場する先輩のセリフには、あまり深い意味を持たせず
あくまで効果音で作られた図書館の引き立て役に留めるなど
一般的な音声作品とは、立場を完全に逆転させている点も魅力と言えるでしょう。



図書館の何気ない風景を音だけで表現
図書館で主人公が本を読み、その隣で恋人である先輩がレポートをこなすお話。

本作品は図書館の何気ない風景を、効果音だけで表現している
まさに効果音が主役の作品です。

最初の「ひとりで本を読む」パートはセリフが一切ありません。
ここではすべてが効果音のみで構成されており
その音を聴くことで、自然と作品の世界に引き込まれていきます。

効果音は非常に複雑で、まず一番後ろにガヤ音(環境音)があり
1段手前に近くを人が通る時に鳴る足音、バッグのジッパーを開ける音
鼻をすする音、図書館の近くを車が通る音などの動きにより発生する音
そして最前列には主人公が本のページをめくる音と
3重に重ねられた音が不規則に鳴ることで、自然な雰囲気を生み出しています。

音自体も非常にリアル、かつ音量もきちんと考えられており
近くを人が通り過ぎる際には
足音が遠→近→遠とリアルで聞こえる音にかなり近く作られています。

そして、これらの音を聴いているとなぜかえらく落ち着いてくる。
音が自然であることと、それ自体に意味がないおかげで
無心になってこの空間に浸ることができるからかもしれません。



先輩の声もあくまで「付け合わせ」
「おまたせー」
開始から5分程経過すると、恋人である先輩が登場し
ここからは今までの音に、彼女が生み出す音が追加され
より複合的な効果音を楽しむことができます。

「カツ カツ スー」
場所が場所な事もあって、挨拶もそこそこに先輩はレポートを書き始めるのですが
書く際の鉛筆がレポート用紙にぶつかり、その上を滑る音が実に心地よいです。

やや乾いた音が使われており、それが6~8パターンほど用意されています。
耳かき音のように直接耳に響くようなものではありませんが
その独特の軽さとスピード感には、新鮮な驚きを感じました。
気になった方は体験版で直接ご確認ください。

「ふー ほー んーん」
時折先輩が声を上げるシーンがあるものの
そのほとんどが吐息だったり、何気ない質問だったりと
セリフに重要な役目が与えられていない点も特徴的です。

確かに先輩はそれなりに話すのですが
それがたとえ無くなったとしても、作品として成立するほどに軽い位置づけです。
彼女のセリフは、図書館の様子をよりリアルに演出するためのパーツに過ぎず
メインである効果音を邪魔しない程度に挟まれているように感じられます。

このように、最後の最後まで音を楽しませてくれる作りになっています。



逆転の発想によって生み出された名作
「音声作品は声を楽しむもの」そんな考えを見事に打ち砕いてくれた作品です。
正直、度肝を抜かれました。

効果音の質については、今まで聴いてきた作品の中でも
間違いなくナンバーワンと言い切れるほどに、飛びぬけて優れています。

「実際に録って来たんだよね?」と思えるほどに、とにかくリアル。

その音をさらに重ねることで、まるで本当にその場にいるかのような
ごく自然な空間を見事に演出しています。

メインである先輩のパートも、2人がそこに「いる」ことを意識させる程度に留め
そこから生まれてくる効果音の方に焦点が当てられています。
登場人物がこのように扱われている作品は
なかなかお目にかかれるものではありません。

聴いている最中は本当に音だけに集中できたおかげで
時間があっという間に過ぎていく気がしました。
そして聴き終えた時、素直に感動していたことをよく覚えています。

私自身が日々色々な音声作品を聴いているだけに
こういう際立った違いを持つ作品に対して、余計そう感じただけなのかもしれません。
ただ、実際に聴いていただければその違いにきっと気が付くはずです。

一言で言えば満点の作品です。
こういうコンセプトの作品はもっともっと増えてほしいですね。

CV:花茎ラルナさん
総時間 23:50


オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

追記
なんなんだこの作品は…次元が違いすぎる。
『立体音響!電車で、電話で、お部屋で♪おねぇさんにイタズラされる音声』」以来
非催眠では久々に衝撃を受けた作品です。
ここまでくると、もう同人の域を超えたクオリティだなぁと。
個人的に次回作がとても楽しみなサークルさんです。


当サイトはレビューサイトとして
主に催眠オナニーの初心者に対して、お薦めの作品を紹介しています。

しかし初心者にとってまず知りたいこと
つまり催眠オナニーに関するノウハウみたいなものがない
そんな片手落ちな状態が今まで続いていました。

そこでより楽しい催眠オナニーライフを送っていただくために
ここでは催眠音声を聴くにあたって、参考になりそうなことを
私なりの視点で初心者の方に向けてお送りしていきます。

第1回は催眠音声を聴く際の心構えについてです。
これはレビューの際に個別に書いていたりもするのですが
どこかに一度まとめておいた方がいいだろうということで
今回のテーマとしました。

<注意>
あくまで「私なりの」考えです。
もっと専門的な勉強をしたい方は、そういったサイトもありますから
googleなどで探してみてください。




1 催眠のかかりやすさは適正より熟練度
「催眠はMの方がかかりやすい」
こんな話を聞いたことがある方がいるかもしれません。

催眠音声はシステム的に、術者が聴き手に
一方的に言葉を投げかけてくることになりますから
「~をされる/してもらう」ことに抵抗の少ないMの方が
より早く、そして深く催眠にかかることができる。
私もそう思います。

ただこれはあくまで「適正」に過ぎません。
Sの方がMよりかかりにくいのかもしれませんが
Sだから催眠にかかれない、そんなことは絶対にありません。

というのも、私自身がかなりのSだからです。
そんな私でも、今では催眠にどっぷり浸かることができます。
だからSの方でも心置きなく聴いてみてください。

最初から催眠にしっかりかかることができる人は少ないと言われています。
これは作品の良し悪し以前に、催眠音声に対する熟練度が低いからです。

催眠音声は慣れの重要度がそれなりに高く
作品を聴けば聴くほど、より催眠にかかりやすくなっていきます。
これは催眠以外の様々な分野においても当てはまることです。

だから多少の差はあっても、基本的には誰でも催眠にかかることができます。
今現在うまくかかれない方は、あまり深く考えようとはせずに
他の作品を聴いてみるなり、一度聴いた作品を聴き返してみましょう。
それを積み重ねていくことによって、体がコツを掴むようになっていくのです。

ちなみに、催眠にかかるまでに必要な場数や期間は本当に人それぞれです。
私は3か月程度でしたが、いきなりかかる人もいれば、1年以上かかる人もいます。



2 「催眠にかかりたい」と思うことから始めよう
催眠音声は精神活動ですから、聴き手の精神状態がかなり重要になります。

よく「うまく催眠にかかれない」と言う方がいますが
その時はまず自分自身の「心」を見つめなおしてみましょう。
良い精神状態を作るには環境も大事です。
体調はもちろん、落ち着いて聴ける場所にいるかも気にかけてみてください。

催眠音声を聴く際には、術者の声に対して前向きに接してみましょう。
「催眠にかかりたい」と敢えて書かせていただきましたが
これはわかりやすくするためにそうしただけで
別に聴いている最中にこのように念じる必要はありません。

例えば「ほら、右手が勝手に持ち上がってくる」と言われた場合
そうなっている自分をイメージする、これで十分だと思います。

イメージが難しい暗示については、とりあえず軽くだけでもやってみて
難しそうだと思ったら、無理にイメージせずに聞き流してください。

確かに抽象的な表現をする作品も中にはあります。
ただすべての指示や暗示が抽象的である、そんな作品は絶対にありません。
それに1か所聞きそびれたところで、催眠にかからなくなるわけでもありません。
むしろそのことを心の中で引きずってしまう方が、余計問題になると思います。
無理なものは無理、そう割り切ることも大事です。


思ったより長くなってしまったので、続きは中編で。

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