同人音声の部屋

同人音声および催眠音声について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

2013年09月

   ● わんこ催眠


お姉さまと呼ばせてください…

サークル「ViViT! 〜二次元見聞録〜」さんのフリーの同人音声作品。

本作品のテーマは、音声作品としては数少ない「百合」
女性同士が性的に愛し合う様子を
モノローグを使いながら事細かに描いているのが特徴です。

物語の雰囲気は全編を通して甘めながらも
登場するお姉様にちょっぴりダークな一面があるおかげで
目の前でイキ顔を見られたり、激しく弄ばれたりと
短時間ながらも十分に興奮できる内容のエッチが繰り広げられます。



お姉様の妹になりたいの
先輩のために目の前でオナニーをしたり、責められたりするお話。

「まだ(「お姉様」と)呼んではダメ」
先輩はクールで落ち着いた声の女性。
主人公は彼女の「妹」になりたいらしく
彼女に認めてもらうため、その要求に応えていくことになります。

「言いかけたその口を お姉様の唇が塞ぐ 甘い 甘い お姉様の唇」
「お願いお姉様 どうかお姉様のことを お姉様と呼ばせてください」

本作品はモノローグを多用しており
主人公の心情や2人の体の動きなどを、若干エコーのかかった音声で説明しています。

正直私は百合に詳しくないのですが、この細かい状況説明のおかげで
少なくとも聴いていてよくわからない部分はありませんでした。



しっとりかつ淫らなエッチ
ほぼ全編がエッチシーンとなっています。
プレイはキス、玩具(バイブ?)を使ってのオナニー、お姉様による玩具責め、乳責め
効果音はありません。

「あなたの 誰にも見せたことのない顔が見たいの」
先輩は「お姉様」と言おうとする主人公の唇をキスで塞ぐと
既に膣内に収まっている玩具を使って、オナニーをするように指示します。

キスシーンが多かったり、ちゅぱ音が比較的おとなしかったりと
エッチの雰囲気は女性同士らしくしっとりとしていて
それが男女の交わりとは違った淫靡さを醸し出しています。

じゃあプレイ自体もおとなしいのかというと、そうでもありません。
先輩にややSっ気があるおかげで
主人公は彼女の目の前であられもない姿を晒すことになります。

「イクぅ 見てください 私の…はっ はっ はうぁぁぅ」
愛する先輩の期待に応えるため、主人公は恥も外聞も捨てて
玩具を一心不乱に動かして快感によがり狂います。
そして自分にとって最も恥ずかしい、絶頂の瞬間を見せつけます。
やっているのが少女であることも加わって、かなり興奮を誘うシチュと言えるでしょう。

「お姉様 お姉様 お姉様 お姉様 お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様お姉様ぁ!」
後半の先輩による責めもなかなかにハードで
主人公は必死に耐えながら、心の中で泣き出しそうな声を上げて歓喜します。

このように、いつもとは若干違った雰囲気を持ちながらも
きちんと満足のできる興味深いプレイを楽しむことができます。



百合に対する興味が湧いてくる作品
百合はもっとソフトで、男から見ると物足りなさそうと思っていただけに
随分と意識の改革をさせられることになりました。

淫語やちゅぱ音などの、エロと直接的な結びつきのある要素ではなく
雰囲気とか、シチュといった聴き手にイメージさせる部分で攻めてきます。

「可愛い女の子が目の前でオナニーをして、イキ顔を見せている」
こんな状況をありありと描かれたら、自然と心も体も高ぶってしまうでしょう。

先輩が若干意地悪なところもいいですね。
主人公が安心している時に一気に責め始めるシーンなどは
男女間のエッチでも普通に通用する方法です。

そんな彼女も、最後はきちんと優しくしてくれますから
きっと良い気分で聴き終えることができるでしょう。

CV:柚木朱莉さん
総時間 9:45

お姉さまと呼ばせてください…
http://www.melonbooks.com/index.php?main_page=product_info&products_id=IT0000155085
(最初年齢確認ページに飛びますので「進む」を押すと表示されます)


ソープランド催眠

サークル「俺だけが得する音声工房」さんの催眠音声作品。
同サークルさんの処女作になります。

サークルさんとしては今回が初ではありますが
ちょっとしたノウハウを書いたテキストを同梱している事から
作り手さんにかなり催眠音声の経験があるようです。
熟練した聴き手による作品、というのは興味深いですね。

本作品のテーマはもちろんソープランド
ソープはおろか、お風呂がテーマの催眠音声もちょっと思いつきません。
多分あるにはあるのでしょうけど、かなりレアな部類に属します。

本作品はおっぱいやお股を使って体を洗ったり
マットに寝かせてローションを塗りたくるなど
ソープランドならではのプレイを聴けるのが特徴です。

今回はEXパートも含めたフルバージョンでのレビューとなります。



ソープ嬢は催眠が得意
とあるソープランドに訪れた主人公が
ソープ嬢に催眠とエッチなサービスを受けるお話。

「いらっしゃいませ ご指名 ありがとうございます」
ソープ嬢はややトーンの低い、素朴な声の女の子。
ソープランド初体験の主人公をリラックスさせるためか
自己紹介を終えると早速催眠を始めます。

催眠導入は15分30秒ほど。
最初は息を吸う→少し止める→吐くを繰り返しながら
体のパーツごとに脱力していきます。

「ちょっとくらい動いたって 催眠は解けたりしないから 安心してね」
主人公は催眠も初めてだろうと判断したのか
催眠初心者向けの注意点をいくつか教えてくれます。
このへんは実に丁寧でいいですね。

心身をリラックスさせた後は、長い長い螺旋階段を降りていくのをイメージします。
この際「コーツ コーツ」と若干左右に揺れるような足音が聞こえてきますから
聴き手も音に合わせて右に左に意識を向けていくと、催眠にかかりやすいでしょう。

ここだけで6分30秒間とかなり長い時間が取られており
効果音の助けもあって、ある程度のところまでは
催眠に入ることができるのではないでしょうか。

そしてとどめにカウントを使って一気に落とす。
落ちる際のソープ嬢の声も急き立てるようで
落ちるイメージを増幅する良い手助けをしてくれます。

時間的にやや短いながらも、十分催眠に入れると思います。
まったくの初心者でなければ、おそらく聴いても大丈夫でしょう。



泡やローションでより気持ちよく
エッチシーンは6パートに及び、合計で65分30秒とかなりの長時間。
プレイは耳舐め、乳首舐め、泡洗い、手コキ、ローションプレイ、キス、フェラ、SEX
かなりバリエーション豊富です。

体を泡で洗う時とSEXでピストンする際に効果音が流れます。
セルフはありません。

「ほら この椅子に座って じゃあ 体を洗っていきますね」
落ちた後、2人で裸になってお風呂にいることをイメージさせたソープ嬢は
自分のおっぱいやお股を使って主人公の体を洗い始めます。

プレイは状況説明が中心となっており
どこをどういった感じで洗ったり刺激しているかを
彼女が教えながら進めていきます。
そのため、わかりやすい一方で喘ぎ声はほとんど流れません。

「おちんちん 気持ちいい泡にまみれちゃったね ちょっといたずらしちゃおうかな」
また、ここからはソープ嬢が若干意地悪になり
終始主導権を握りながら主人公の射精を管理していきます。

ただ口調は穏やかですし、言葉責めもありませんので
作品説明の通り「優しいちょいS」かなと。

「上下に ぬる ぬる 左右に ぬる ぬる」
ローションプレイはかなり珍しいと言えるでしょう。
主人公をマットに寝かせて、背中・両手・両足・胸と
体を密着させながら、パーツごとにゆっくりと伸ばしていきます。
お互いの乳首を擦り合わせるところなどは細かくていいですね。

射精シーンは手コキとSEXの2か所で、連続絶頂を目指す人のために
それぞれにEXファイルが用意されています。
ドライ系作品の経験が豊富な方なら、そこでさらに楽しめるでしょう。

…と、色々書いてきましたが
全体を通じて非常に大人しいエッチです。
イメージが非常に重いウェイトを占めますから
事前にソープ系のAVあたりを観てから聴いた方がいいかもしれません。



催眠部分はいいのだが…な作品
催眠だけ見れば十分満足のできる作品です。
リラックスと階段を降りるイメージ、この2つに絞った簡素な作りに効果音を織り交ぜて
一気に突き落とすようなタイプの催眠をかけてきます。

プレイ中も泡、ローション、唾液に感度上昇の暗示をかけることで
少しずつ深化していくような丁寧な運びです。
ただ暗示はもっと強くした方が私は良いと思います。

エッチは催眠っぽさを出すためか、終始客観的な表現のため
直接的なエロの力は非常に弱いのが特徴です。
ちゅぱ音は控えめなものがそこそこ流れるものの
まとまって喘ぐシーンが65分の時間内に17秒しかありません。

総合的に見ると、長時間に及ぶエッチシーンが残念な作品です。

セルフなしですからドライを目指すのでしょうけど
エッチシーンの催眠要素が薄すぎて、脳でイクのには難があります。
かといって射精を目指そうとしても
エロが控えめ過ぎるためオカズが必要になると思います。

せめて泡やローションで体を密着させる際に
軽く喘いでくれればよかったのですが…
次回は催眠重視の作品を期待したいです。

体験版では催眠導入と解除パートのフル音声と
全編の台本を読むことができます。

CV:三森愛乃さん
総時間 1:23:35


オススメ度
■■■■■□□□□□ 5点


体験版はこちらにあります

追記
作品自体の品質は4点。
コスパがいいので+1してあります。

催眠は効果音がかなりのポイントです。
あれが無かったら催眠もやばかったかも。

私が記事を書く場合、割と頻繁に赤の強調文字を使うのですが
今回はそれが冒頭のジャンルにしか使われていません。
これがすべてを物語っています。

言いたいことを全部書いたらとんでもない事になると思う。
ただ今回はあまりに控えすぎているとも思う。
どこまでが指摘でどこからが悪口か
そのライン引きはいつも悩みの種です。


新婚ほやほやの女騎士さんといちゃいちゃらぶらぶする話

サークル「享楽無軌道笑い翡翠」さんの同人音声作品。
主にくすぐりをテーマにした作品を出されている、ちょっと珍しいサークルさんです。

本作品は特にくすぐりとは関係のない、ごくまっとうなボイスドラマで
王国の象徴たる聖騎士であり新妻でもある女性が
主人公の夫と仲睦まじいやり取りをする様子が描かれています。

女騎士は典型的なツンデレで
普段は騎士らしく気丈に振る舞いますが
2人きりになると素直になり、女の子としての可愛い部分を見せてくれます。
特にエッチシーンの乱れっぷりは、聴き手を大いに楽しませてくれることでしょう。



とてもかっこいい奥さん
女騎士とその夫のとある日常を描いたお話。

「ただいま というか 久しぶり 今帰った」
女騎士はやや堅苦しい言葉遣いをする、凛々しい声の女性。
2人の住む国においてとても重要な地位にいる彼女は
長い遠征から帰還して、久々にわが家へ帰ることができました。

本作品は18禁作品としては、かなりストーリーに力が入れられています。
最初の2パート25分間は基本的にエッチな要素はほぼなく
2人の自宅でのやり取りを、心穏やかに聴くことができます。

女騎士は自分の立場上、夫に対しても態度は硬めで
「私をいつでもどこでも そういうことをするような 浅ましい女と思うなよ」
おかえりの記念に抱き付こうとする彼を一度拒絶しますが
「この不埒者め …嫌じゃないが」
なんだかんだできちんと受け入れてくれる可愛い一面も持ち合わせています。

らしくない事を言う時は急にどもるようになったり
恥ずかしくて口ごもってしまったりと
なかなかのツンデレっぷりを見せてくれますから
この手のキャラが好きな方はきっと喜ぶでしょう。
一般人が聴いても「可愛い子だなぁ」と思うのではないでしょうか。

非エロシーンの中ではマッサージがなかなか珍しいと言えます。
ここでは単に「あぁ そこ 気持ちいい」といったセリフを入れるだけではなく
背中を軽く叩くような効果音が流れるのが特徴的です。

効果音は「パパパン パパン」と肉を叩くような音が
3種類用意されていて、後になるほどスピードが上がっていきます。

音自体は体験版でも聴くことができるのですが
心に響くほどではないにしても、ややパンチが効いていて
ずっと聴いていると体に程よい振動が伝わってくるのがわかります。
十分にマッサージっぽいリアルな音と言えるでしょう。



ベッドでは積極的な奥さん
エッチシーンは2パートあり、合計で33分30秒ほど。
プレイはキス、愛撫、相互舐め、フェラ、SEXとオーソドックスな構成です。
エッチな効果音はありません。

「今夜は思いっきり めちゃくちゃにしてください あなた」
自分なりに夫を楽しませようと、頑張ってエッチな姿で登場した女騎士は
彼女の言葉通り彼にめちゃくちゃにされてしまいます。

ここでは普段とは打って変わって
キスをするとそれに応えるように唇を吸い、舌を絡めてきたり
彼の責めに対しても感じている事を喘ぎ声でアピールするなど
夫にもエロにも素直で積極的な彼女の姿が描かれています。

彼女の喘ぎ声がややアヘっているのがいいですね。
普段の声とのギャップがたまりません。

「何もつけなくていいぞ 大丈夫な日だから 今日はあなたと私を隔てる物は無い」
山場となるSEXシーンは11分にも及び
夫の激しい責めによって、女騎士はこの間に4回もイかされます。

「今されたら 感じ過ぎて おかしくなる…ひぁぁっ!」
2人の立場は完全に逆転し、絶頂を迎えた彼女が休憩を訴えても
夫は手を休めず、執拗に彼女の一番弱いところを突き上げていきます。

彼女の息もだんだんと荒くなり、喘ぎ声も半ば叫び声のように変化し
彼女の「女」としての顔をすべて曝け出してイキ狂ってくれます。

愛する人の前だからこそできるのでしょう。
2人の間にある絆の深さをとても感じました。



要所をきっちりと押さえた完成度の高い作品
女騎士のツンデレキャラが本当に型にはまっていて
場面ごとに期待通りの反応を示してくれます。

そんな彼女も2人きりの時はきちんとデレてくれる。
エロと非エロのメリハリがしっかりしていて
それが作品としての面白さを引き出してくれています。

キャラや流れなどを見ていると、やっぱりお話がしっかりしている作品だなと。
お話がしっかりしているからこそ、エッチがより盛り上がる。
細かい作風は違いますが、「ネイティファス」さんや「めがみそふと」さんのような
ストーリー重視の作品が好きな方が一番楽しめると思います。

「どんなときであっても (結婚指輪を)外すつもりはないぞ これがあるだけで
常にお前と共にあるようなものだ どんな剣より どんな鎧より心強い」

個人的にはセリフ周りが普段聴く作品とは何か違う感じがして
とても印象に残りました。

エロはギャップ萌えが一番のポイントです。
きりっとした女の子が、一転してアヘ声でよがり狂う。
この大きな落差にはぐっとくるものがあります。

かなり総合力の高い作品と言えるでしょう。
お値段も70分で700円はとても良心的です。
今後もくすぐりではなく、こちらの路線を続けていってほしいものです。

CV:佐藤みるくさん
総時間 1:10:11


オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

わんこ催眠

サークル「催眠日記」さんの催眠音声作品。

同サークルさんが無料で配布されている「わんわん催眠」の続編的な作品で
その名前の通り、主人公はお姉さんによって犬にされてしまいます
調教モノで犬扱いされる作品はあっても
本当の犬にされるものはほとんどありません。

また、催眠はカウントダウンを中心に据え
それに様々な変化を加えているなど
聴き手を飽きさせないようにと工夫が凝らされています。



ちょっとした冒険をしながら犬へと変化
お姉さんに犬に変えられ、調教を受けるお話。

「久しぶり 私のこと 覚えているかな?」
お姉さんは穏やかで可愛い声の女性。
過去に2人は会っているらしく、そのためか
軽く挨拶をするとすぐ催眠を始めようとします。

催眠はおよそ24分間。
まずはお姉さんの提示する言葉に軽く意識を向けさせてから
自分がとても高い建物にいることをイメージします。

「ゆっくり降下します それに合わせて あなたの催眠深度も下へ 下へ」
そしてそこから地上へとゆっくり降りていく。
この様子をカウントダウンを交えながら進めていきます。

階段などを降りる感覚と、「落ちる」感覚を重ね合わせていくことで
聴き手にイメージのしやすい状況を与えてくれているのはありがたいですね。

本作品はカウントダウンを多用しており
かつそれぞれのカウントが変化に飛んでいるのが特徴です。

例えば最初の建物を降りるシーンですと
50から30までは、2カウントごとに短いセリフを交えてゆっくりと
30からは慣性がついたかのように、加速度的にカウントのペースを上げるなど
聴き手の混乱を誘い、心の隙を突いていこうとする意図が窺えます。

「私があなたを固定してあげる あなたの あるべき姿を決めてあげる」
後半の犬に変化するシーンも、カウントダウンを使って進められています。
1歩前進するごとに刻々と変化する様子を丁寧に描いており
催眠初心者でも十分イメージできるほどにわかりやすい内容と言えるでしょう。

イメージ中心の展開であることを考えて
中盤以外はとても具体的な表現が使われています。
また軽く冒険をするように進められていることから
催眠でありながら、物語を聴いているような話の流れも若干感じます。



お姉さんの声の温度差が興奮を誘う
エッチシーンはおよそ15分間。
プレイは犬としての躾け、オナニー、ご主人様の指を舐めると調教ならではのラインナップ。

効果音はありません。
セルフは有りになります。

「ほら ご主人様に挨拶 ワンって咆えなさい」
催眠によって犬へと変えられてしまった主人公は
お姉さん改めご主人様に、犬としてのマナーを叩き込まれます。

エッチシーンになるとお姉さんは一気に嗜虐的になり
人ではなく、獣を見るような見下した様子で接してくるようになります。

特に声の変化が際立っており
小さな子供に教えるような、不気味なほど優しい声を発していたかと思えば
命令するときは一気にトーンが下がって高圧的になります。

怒鳴りつけるような激しい口調ではないものの
まるで生ゴミを見るかのような、妙に無機質な声で語り掛けられるのは
Mの方には堪らないのではないでしょうか。

言葉そのものよりは言葉を言う際の雰囲気で責める
そんなちょっと変わったタイプの言葉責めと言えます。

「犬 命令よ あなたの尻尾を前足で掴んで オナニーしなさい」
メインとなるオナニーシーンは、ご主人様の指を舐めながら行います。

ここでは若干催眠要素を含んだ内容になっていますから
時間的に解けかけていそうな方でも
再び催眠の世界に戻ることができるでしょう。



柔らかく心をえぐってくる作品
前半のお姉さんと後半のご主人様の違いが際立っている所が、大変面白く感じました。

ご主人様の口調はそれほど厳しいわけでもありません。
その代わり、主人公を「犬」と呼び捨てにしたり
幼稚園児を相手にしているかのように、基本的な事をわざと言ってきたりと
目に見えて馬鹿にしているような態度を取ってきます。

そういう言葉以外の要素もひっくるめて聴いていると
何やらかわいそうなものとして見られているかのような
精神的なダメージが徐々に蓄積されていくような気がします。

そして、そんな劣等感がなぜか興奮へと変換されていく。
かなりM向けの作品と言えるでしょう。

催眠は脱力から深化まで、イメージを絡めたカウントダウン1本で行っています。
さらにちょっとしたフェイクが合間に組み込まれていますから
人によっては軽く気が動転するような感覚を味わえるでしょう。
既に2、3作聴いているのならば、初心者でも問題ないかなと。

エッチは人扱いされません。
マゾ犬ペット化催眠2」よりプレイはソフトながらも
雰囲気は若干厳しいと思います。
見下されるのが好きな方には打ってつけの作品でしょう。

CV:誠樹ふぁんさん
総時間 43:42


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

2019年4月28日追記
再レビューをアップしました。
http://doonroom.blog.jp/archives/79652292.html

イヤートリートメントサロン・オレイユ ~柏木編~

サークル「シュミノサウンズ」さんの同人音声作品。
前作からおおそ1年ぶりと久々に発売された、全年齢向けの最新作になります。

以前紹介した「立体音響娘1-彼女に耳かきしてもらおう!-」や
それとは別に耳かき音の素材集も販売するなど
耳かき音にこだわりを持っているシュミノサウンズさんですが
今回、そのすべての効果音を作り直したそうです。

本作品は耳かき店でサービスを受けるお話ということで
一般的な耳かき音声とは段違いの
まさにプロにふさわしい様々な種類のなケアを聴くことができます。

そして、そのすべての行程で違う効果音が使われています。
本当に色々な音が登場しますから
耳かき音が好きな方にはたまらない作品と言えるでしょう。



大人のお姉さんによるきめ細かいケア
「イヤートリートメントサロン・オレイユ」で柏木さんにお耳のケアをしてもらうお話。

「いらっしゃいませ イヤートリートメントサロン・オレイユへようこそ」
柏木さんはいかにも大人の女性といった感じの、色っぽい声の女性。
今回が初の来店となる主人公のために
まずはお店の説明や、具体的にどういったことをするのかを教えてくれます。

彼女は挿し絵のイメージ通りとても落ち着いた女性なのですが
「これとこれと おっけいっと よしっと」
準備中に小さく掛け声を上げるなど、ちょっと可愛い一面も持ち合わせています。

本作品はお店でお金を払ってサービスを受けるわけですから
当然、普通に耳をお掃除するだけで終わるわけではありません。

耳以外にも頭、肩と合計3つの部位を扱い
頭が4行程、耳が片方につき10行程、肩が3行程
それぞれにいくつものメニューが用意されています。

特に耳は本当に細かく手順を踏んでお掃除してくれますから
色々な効果音に触れることができるでしょう。

もちろん、耳掃除をしている「場」を形成するための効果音にも力が入れられており
足音、ドアを開ける音、服の擦れる音、椅子を動かす音など
音の発生するありとあらゆる場面に、立体的でリアルな効果音が用意されています。

このサークルさんの作品を初めて聴く方は
その音の質の高さにきっと驚くでしょう。
本当に効果音についてはずば抜けて優れていますから。



それぞれの音の違いを楽しもう
メインとなる耳かきは右→左の順で行われ
時間はどちらも18分程とかなり長めです。

「では 右の方に移動しますね よいしょ」
いつもの膝枕ではなく、主人公はリクライニングソファーに座り
柏木さんが車つきの椅子で動きながらお掃除をしてくれます。

冒頭でも述べたように、耳かきシーンで登場する効果音は
すべての行程で違う音が使われています。


お掃除は外側から始まって奥に進んでいくわけですが
外側を掃除している時は、ウェットティッシュだと「サッ サッ」
耳かきだと「シャリ ショリ」、綿棒は「ジョリ ジョリ」と
比較的軽めの乾いた音が使われているのに対して
奥の場合は耳かきは「グググッ」、綿棒は「ザザリ ザリザリ」と
外側に比べて力強い音が使われているのがよくわかります。

耳かき棒も専門店らしく、お客によってサイズや素材を変えているそうなので
外と奥で耳かき棒の音にも違った感覚を受けるかもしれません。
もちろん、耳をかくペースや強さも非常に多彩ですから
聴いていて飽きることはまずないでしょう。

また、実際にケアをしている際には柏木さんのセリフが一気に減り
耳かきの音に集中しやすくなっているのもいいところ。
相手が色々と話してくれながらの耳かきは、それはそれでよいものですが
こういう静かに楽しめる耳かきもいいですね。

音の中でも綿棒の音は本当に素晴らしいです。
まずナンバーワンと言い切って間違いないほどにリアルでびっくりしました。



耳かき音だけを見れば高水準の作品
サークルさんの売りである音の質の高さが上手に生かされています。
音によっては耳のみならず、体全体に心地よい感覚を与えてくれるでしょう。
浅い部分をお掃除されると耳がこそばゆく感じるかもしれません。

耳かき以外の音も本当に細かく
床が板なのか、歩く際に軽くきしむ音などはよくできてるなぁと感心しました。

注意点が2つほど。

本作品では柏木さんが息を吹きかけてくれるシーンはありません。
お店だからでしょうか、耳のお掃除をするまでです。
ただ、お話を聞く限りではあくまで「本作品では」のようですが…

あと、耳かきやマッサージ中は確かに柏木さんのセリフは減るのですが
「んっ」「ふんっ」といった吐息がかなり頻繁に聞こえてきます。
ボリュームのバランス的に効果音より声の方が大きいため
人によってはそれが気になってしまうかもしれません。

体験版が11分とかなり長めになっていますから
そのあたりは実際に聴いて確認をしてみてください。

CV:伊東もえさん
総時間 47:12


オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

Succubus Hypnosis Vol.01 -Wサキュバスの射畜催眠-

サークル「Es_Lab」さんの催眠音声作品。
かの有名な「朝倉催眠診療所」シリーズの完結後
新たに始まったシリーズの第一作目に当たります。

本作品はWサキュバスの名の通り、2人のキャラが登場し
双子のい・い・な・り~性感開発ボイス~」のように
左右から別々の声で語り掛けてくるのが特徴です。

また、プレイの内容がオリジナリティに溢れているなど
催眠音声にしてはかなりエッチにも力が入れられており
「催眠もエッチも満足したい」という欲張りな方のニーズにも
十分に応えられるほどのクオリティを誇る点も魅力です。

本作品を聴く前に、以下の準備をしておくのがいいでしょう。
・手のひらにデオドラントスプレーやコロンなで匂いをつける。
・可能ならローションも適量手に垂らしておく。

今回はコミケ後に追加されたデータを織り交ぜた
フルバージョンでのレビューとなります。



お姉様と少女、タイプの違う2人のサキュバス
アリアとミリア、2人のサキュバスに精液を搾り取られるお話。

「わけあって お前様の精を搾りに来たのよ」
アリア(挿し絵左)は「~じゃ」が口癖の、やや重厚な声に落ち着いた口調の女性。
「濃厚で どろっどろの精液 沢山出しちゃおうね♪」
ミリア(挿し絵右)は普通な言葉遣いの、元気な声で軽いキャラの女の子。

2人はサキュバスのセオリーとして、男の精液を求めており
今回主人公に白羽の矢が立った、簡単に言えばそんな流れです。

この性格も声質もだいぶ違う2人の女性が
アリアは右、ミリアが左に位置を固定して、左右から別々に話しかけてきます。


立て続けに話したり、同じセリフを同時に言ったり、左右別々のセリフを発したりと
2人は割と思い思いに話しかけてきてくれますから
「双子」シリーズを知っている方は、それにかなり近いものを感じることでしょう。
私自身も聴き始めてすぐに「これは双子の再来かな?」と思いました。

催眠は5個のパートに分かれており、合計で21分30秒ほど。
軽く深呼吸をした後、まずは首を動かすようにとの指示を受けます。

「ぐるぐると 世界全体が回る お前の頭の中も一緒に ぐるぐる回る」
この運動をすると、平衡感覚を失ったかのような
頭の中がぐらぐらと揺れるような感覚を味わうかもしれません。
ただ、気持ち悪いのではなく何やら心地よい感覚がしてきます。

「深い場所へ 降りていけばいくほど 心が穏やかになって 心地いい」
その後は本格的に催眠の世界に入るために、意識を少しずつ沈めていきます。
かなり長めのカウントを取ってのオーソドックスな手法ですから
軽く疲れた体の筋肉を緩めながら、ゆったりとした気持ちで声に身を預けましょう。

催眠は意識してわかりやすい表現が使われているため
初心者でも問題なくついていけるでしょう。
上記以外にもいくつかの行程を挟みながら
ゆっくりと、少しずつ催眠にかけていく丁寧な作りです。



人形として操られる心地よさ
エッチシーンは2パートに分かれており、合計で38分ほど。
プレイはオナニーと疑似SEXになります。

エッチな効果音は流れません。
セルフは有りになります。

「じゃあ これから楽しい楽しい お人形さん遊びの 開始だよ」
様々な方法を使っての催眠で、頭がとろとろになった主人公に
ミリアのお尻の匂いを嗅ぎながら、オナニーをするよう命令してきます。

エッチシーンはイメージ重視、かつ腕を動かすシーンがあるなど
かなり独特な内容となっています。
冒頭に書いた準備がなぜ必要なのか、ここでわかることになるでしょう。

「わらわたちの操り人形であるお前は 命令一つで 精液垂れ流す家畜になる」
ここでは2人がややSっぽい一面を見せるようになり
アリアが何度も何度も寸止めの指示をしてくることになります。

一般的な調教のように、ただ「ストップ」と命令するのではなく
若干催眠に絡めての寸止めなところは珍しいかも。
催眠にかかっていた場合「止めなきゃ」と
本能が自然と体に働きかけてくるかもしれません。

プレイで特徴的なのはやはり疑似SEXでしょう。
こういった形のプレイは今まで聴いたことがありません。
もう少しだけ言うと、手をおまんこに見立てて
ミリアとのSEXをイメージしながらのセルフになります。

「ミリアのおまんこ もっと激しくかき回してぇ」
ミリアの喘ぎ声をたっぷりと聴ける点も外せません。
アリアは残念ながら喘ぎませんが
ミリアがサービスということで、甘い声で聴き手を興奮させてくれます。
ここまで喘いでくれる催眠音声は本当に久しぶりに聴きました。

このように、エッチ面でも創意工夫が凝らされており
かなりオリジナリティに溢れたプレイを聴くことができます。



シリーズ一作目にしてかなり完成度の高い作品
「朝倉」シリーズで培われた、サークルさんの持ち味である催眠はもちろん
エッチでも聴き手を十分に満足させてくれる質の高いプレイが楽しめます。
双方のバランスがかなり取れた良作という印象を受けました。

2人で語り掛ける双子方式を作風としてはいますが
双子のように声に意識を集中させるよりは
催眠の手法そのもので引きずり込んでいくように感じられます。
だから双子チックではあっても、やっぱり双子とは違うのかなと。

催眠は様々な手法を織り交ぜた、まさに正攻法と呼べる内容です。
聴くだけのタイプに比べれば、若干聴き手側にも努力が求められますが
それを考慮して非常にわかりやすく丁寧に進められています。

エッチはかなり面白いタイプのプレイですね。
2人にやんわりと罵られながらのオナニーですから
属性的にM向けではありますが
口調がかなり穏やかなためノーマル寄りでもいけるでしょう。

付属の冊子でエッチの詳しいやり方を図解付きで説明するなど
こちらも初心者に合わせた新設設計なのはありがたいです。

CV:東十条 真里亜さん
総時間 1:13:51(選択するオプションにより多少前後します)


オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
声優さんについて調べてみましたが、これといった情報がありません。
ただ演技自体は非常にしっかりとしているため
プロの声優さんが別名義で演じられているものと思われます。

あと「そうじゃろ?」を何度も言うのは絶対に狙ってるだろ…

9月26日追記
DL販売の開始を受けて、ネタバレを含め記事を更新させていただきました。
また宣伝の意味も兼ねて、改めてトップに掲載させていただいております。


2018年6月30日追記
再レビューをアップしました。
http://doonroom.blog.jp/archives/76731751.html


ツンデレ女王様の強気な催眠隠語

サークル「ワイルドストロベリー」さんの催眠音声作品。
主に癒し系の音声作品を作られているサークルさんです。

本作品は「淫語」をタイトルに入れているだけあって
催眠音声でありながら、序盤からそれなりに淫語が飛び交います。
導入部から淫語が登場するのはなかなか珍しいかも。

また、登場する2人がご主人様と下僕でありながら
ご主人様がとてもとても優しいおかげで
かなり対等に近い甘めのエッチが繰り広げられます。



ご主人様の暇つぶしに
ご主人様であるエリザにオナニーをさせられるお話。

「聞こえているのか 私だ お前の主 エリザだ」
エリザはご主人様らしい、やや高圧的な声の女性。
今日はどうも寝つきが悪いらしく
彼女が眠くなるまでの暇つぶしとして、主人公で遊ぶことにします。

「ちんちん ちんちん ちんちん ちんちん ちんちん ちんちん ちんちん ちんちん」
本作品は催眠音声を称しているには珍しく、エリザが冒頭から淫語を連発してきます

催眠をかけるにあたって
最初から相手を性的に興奮させることが効果的なのかはよくわかりませんが
あまり見たいタイプの作品と言えるでしょう。

催眠導入は2つのパートにまたがっており、合計で7分ほど。
目を閉じて軽く深呼吸をした後
エリザはある3つの約束を主人公に言い聞かせてくれます。

「お前は 私の声だけで感じろ お前は 私が声で犯す」
後半はちょっとしたイメージ誘導により両手の自由を奪ってから
彼女の声に耳を傾けることをひたすら促します。

以上で催眠と思われるシーンは終わりです。
詳しい感想などは総評に回すとして
なんといいますか、かなり奇抜な内容ではあります。



彼女の鼓動を、吐息を感じて
エッチシーンはおよそ32分間。
プレイは愛撫、手コキ、乳首責め、疑似SEX(オナニー)となります。
効果音は鳴る/鳴らないの選択が可能で
鳴る場合は手コキと乳首責めの際に若干リアルな音が流れます。

「ほら 感じろ すぐ横にいる私を」
興奮しているけど、手が動かなくてちんちんをいじれない
そんなもどかしい主人公のために
エリザが寄り添うほど近寄り、その細い指で彼の体を撫で始めます。

ここでは部分的にエリザの声のボリュームが右側に傾くため
彼女がすぐそばにいるかのような感覚が味わえるでしょう。
(バイノーラルではありません。)

エリザは主人公に接する態度自体に変化はないものの
ご主人様にしては非常に寛容な性格なのか
下僕のちんちんを自らの手で扱いてあげるなど、とても献身的に相手をしてくれます。

「こうか? こうやってしゅっしゅすればいいのか?」
また、主人公にちんちんの感じる場所の指示を求めるなど
エリザは性に対する未熟な一面も持ち合わせています。

こういった弱みを見せるご主人様はあまりいませんから
面白いキャラ設定だと思います。

「私の小さなおまんこだ お前のためにとっておいた
お前のちんちん専用のおまんこだ」

ラストの疑似SEXは形式こそ疑似ではありますが、プレイはSEXそのもの。
彼女に馬乗りにされながら、騎乗位の体勢で繋がっている様子が描かれています。
その甘い声を聴いているだけで、自然と興奮が高まることでしょう。

このように、主従の関係にありながら
さながら恋人同士であるかのような
とても甘い雰囲気のエッチを聴くことができます。



エロボイスとしてなら、な作品
催眠音声よりも、催眠的な要素の入ったボイスドラマに近い作品です。
催眠にかかることを目的としてはいないように思えます。

最初のエリザの声に注意を向けさせる部分までは良い展開だったのですが
その先で主人公の心を責めるようなシーンもなく、エッチに突入してしまいます。

エッチシーンでは、エロいイメージを呼び起こす部分はあっても
「私の言葉はお前の願望 私の言葉に従うのは幸せ」みたいな
心を縛り付ける類の暗示はほぼ登場しません。

一方エロの方はというと、ご主人様が下僕に奉仕する時点で珍しいと言えます。
所詮は幻想、かりそめの関係にすぎないのはわかっているのですが
プレイ中のエリザの声はとても穏やかで
一時的にせよ彼女の恋人気分を味わえるでしょう。

時間に余裕があるおかげで、展開もかなりゆっくりとしたペースです。
淫語は標準よりやや多いくらいには登場します。
属性的にはノーマルに近いMでしょうか。
私はそこまで悪いとは思いません。

総合的に見ると、エロボイスとしてなら十分に良い作品ではないかなと。
そちらなら6点くらいの内容だと思います。
ただサークルさんが催眠音声と言われている以上
催眠音声として考え、以下の点数とさせていただきました。

CV:椎那 天さん
総時間 54:18


オススメ度
■■■■□□□□□□ 4点


体験版はこちらにあります

触手×魔法少女

サークル「白蛙」さんの同人音声作品。
既に一つのジャンルとして確立されている触手が登場する作品です。

本作品は挿し絵を見ていただければわかるように
可愛い女の子が触手に凌辱されてしまうことになります。
その情景を様々な効果音とモノローグによって
聴き手にわかりやすいよう、精密に描いているのが特徴です。

また、得体の知れない謎生物に処女を捧げてしまったり
それに蹂躙され、最終的には快楽の虜にされるなど
ブラックな要素が充実していますから
背徳感をたっぷりと味わいたい方には向いている作品と言えるでしょう。



敗者に待ち構える運命とは
魔法少女が触手に種付けされるお話。

「は 離してぇ」
魔法少女はやや幼さを感じさせる声の女の子。
正義の味方として魔法生物と戦う日々を送っていますが
今日は戦いに敗れ、彼らの住む世界へと連れ込まれてしまいます。

本作品は女の子と謎生物の交合がテーマですから、想像力が大切になります。
それを考慮して触手のうごめく音、彼女を締め付ける音、彼女の衣服が破ける音など
およそ考えられる部分のすべてに効果音が用意されています。

触手の音などはなかなか現実では表現が難しい所もあるのですが
いかにもそれらしい音がきちんと使われていますから
彼の禍々しさが上手に表現されていると思います。

また、合間に魔法少女のモノローグを挟むことで
プレイだけではわかりにくい状況をきちんと説明してくれますので
感情移入はかなりしやすいと言えるでしょう。



拒み、戸惑い、そして受け入れる
エッチシーンは2つのパートに分かれており、ほぼ全編に当たる39分ほど。
プレイは愛撫、手コキ、フェラ、SEXを触手相手に行います。
シーンごとにリアル目のエッチな効果音が流れます。

「触手 気持ち悪いよぉ ぬるぬるべたべたで」
全身を締め付けられ、身動きの取れなくなった魔法少女に
グロテスクな触手たちがじわじわと襲いかかります。

「おっぱい気持ちいい おっぱいじんじん熱くなってるぅ おっぱい疼いてるぅ」
ここでは男を知らない魔法少女が、最初は激しく拒絶していたものの
触手のもたらす初めての感覚に驚き、戸惑い、それに溺れていく様子を
たっぷりと味わうことができるでしょう。

「触手さん ダメっ 私…初めてなんです 許してください」
山場はやはり処女を喪失するシーン。
おっぱいから伝わってくる甘い快感に浸っていた彼女も
ここでは一転して激しい抵抗を見せますが
それも空しく、とうとう触手に初めてを捧げてしまうことになります。
このへんは背徳感満点ですね。

白蛙さんの作品というと長い長い射精シーンもポイントです。

「出さないで 出さないで でもだめぇ 気持ちよくて何も考えられないよぉ」
痛みと快感を同時に味わい、混乱している彼女の無防備な膣内へ
何度も律動を繰り返しながら、40秒もの時間をかけて大量の精液を吐き出します。

音声作品の場合10~20秒がスタンダードですから
射精をされている最中の女性の様子をたっぷりと聴ける点で
かなり貴重な作品と言えるでしょう。

ちなみに後半でも射精シーンがありまして
そこでは1分10秒もの長時間に及ぶ射精シーンが楽しめます。



プレイはブラックながらも雰囲気はマイルドな作品
「可愛い女の子が醜い触手の子供を孕んでしまう」
展開としてはかなりブラックながらも、魔法少女の性への欲求がとても強いからか
彼女は泣き叫んだり絶望することもなく
意外にすんなりと快楽の海に沈んでいきます。

残酷性が薄められているため、そこまで雰囲気は暗くありません。
だからこの手の作品としては、やや万人向けに位置すると思います。
触手の子を産むシーンは収録されていませんから
グロ系が苦手な方でも大丈夫。

事後のお話もハッピーではないものの、突き落とされる感じでもありません。
聴き終わって気分が重くなる方はそこまでいないでしょう。
女の子を凌辱する内容ですからS向けの作品になります。

前半はノーマル、後半はアヘと2種類の喘ぎ声を使い分けることで
快楽に堕ちた様子を描いているのはいいですね。
ふぁさんさんのアヘ声を聴いたのは久しぶりだったので、そのへんも新鮮でした。

CV:誠樹ふぁんさん
総時間 40:45


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

催眠にょナニー(女体化催眠)

サークル「風呂井戸ソフト」さんの催眠音声作品。
女体化をテーマとした、同サークルさんの最初の催眠音声作品です。

本作品は事前に聴き手の理想の女性を具体的に頭に焼き付けておき
作品内でその女性に変化させることで
聴き手のイメージを容易にしているところが特徴です。

女体化のハードルの高さは、女性の感覚をイメージすることもさることながら
自分が女性になった際の具体像を思い浮かべるのが難しい所にもあります。
そう考えると、本作品は女体化初心者向けの作品と言えるでしょう。



憧れの女性になるために
お姉さんの催眠で自分が理想とする女性になり、オナニーをするお話。

「これからあなたを 催眠状態に導いていきます」
お姉さんはゆっくりとした口調の、か細い声の女性。
彼女自身の自己紹介をする暇もなく
主人公にいきなり横になるように指示をしてきます。

冒頭で書いたように
本作品の女体化の対象は「自分が理想とする女性」です。
2次元でも3次元でも構いませんから
好きな女性や女性キャラの画像を見て、その姿を頭にインプットしましょう。
それが鮮明であればあるほど、女体化後のイメージが楽になります。

催眠はおよそ17分間。
まずは腹式呼吸(深呼吸)をしながら、彼女の声に耳を傾けていきます。

開始から30秒ほどすると
鐘の音をぼかしてエコーをかけたような、不思議な効果音が流れ始めます。
この音を聴いていると、何やら小刻みに頭をゆすられているようで
私は3分ほどで頭がぼんやりとしてしまいました。

「体についている余計な考えや思いを 捨てていっちゃおうね」
お姉さんは女性として新しく生まれ変わるために
今の自分の心と体をすべて投げ捨てて、裸になるように促してきます。

彼女の声と効果音に身を委ねていれば
自然と頭が空っぽになり、一時的に今の自分を忘れることができるはず。
「脱ぎ捨てなきゃ」とか無理に考える必要はありません。

ここまででおよそ8分が経過し、残りの時間で女体化を行うことになります。
姿かたちについては具体的なイメージが可能ですから
あとは自分がその姿になったらどうなるかを想像し、この先のエッチに備えましょう。

聴く前は催眠と女体化を17分で行うのは難しいと考えていたのですが
効果音のおかげで、短時間の割には思ったよりずっと深く催眠に入ることができます。
女体化も具体的な材料があるおかげで、イメージしやすいのではないでしょうか。



彼女と向かい合いながらのオナニー
エッチシーンは4つのパートに分かれており、合計で18分30秒ほど。
プレイはオナニーのみとなります。

効果音はシーンに応じて、粘性の高いややリアルなくちゃ音が流れます。
セルフは女体化ですからありません。

「私たちはお互い通じ合ってる 愛し合ってるんだよ」
鏡の前に立ち、そこに映っているお姉さん(=自分)と向き合いながら
彼女の指示に従って己の体を慰めることになります。

エッチは主人公の状況や感情の推移などを
お姉さんが説明するような形で進められ
その合間合間にくちゃ音や喘ぎ声が聞こえる感じです。

プレイそのものよりは、雰囲気に浸ることで気持ちよくなるように作られていますから
ここでも想像力がカギを握ることになります。

途中で感度上昇のためにカウントダウンを行ってくるなど
エッチに入っても催眠は続きます。
催眠に深く入っていればいるほど
最後の連続絶頂でより気持ちいい感覚を味わえるでしょう。

もちろん女性での絶頂ですから、ドライオーガズムを目指すことになります。
私の場合、カウント中は会陰部のあたりがきゅーっと締まって
カウント0になるとそこにぱぁーっと甘い感覚が広がり、それが1分程続きました。



コンパクトにまとめられた女体化作品
1時間を超える長い作品の多い女体化音声の中で
45分と比較的お手軽に収まった聴きやすい作品です。

この手の作品に多い、自分の体を女性に変化させていく形式を敢えて避け
都合の良い女性をそのまま持ってくることで
リアルさは失われましたが、イメージの難度が格段に下げられています。

結局どうあっても自分が女性になることは不可能ですし
それならいっそこのような形にしてしまった方がいいのかもしれません。
具体的に想像できる材料があるのはとても大きいです。

催眠は効果音がかなり強力で、これだけでも自然に意識がぼやけてしまいます。
女体化は変化ではなく変身と言った方がいいでしょう。
ちょっとした儀式を通過すると、女性になった自分がそこにいる。
そんな感じで、初心者向けだと私は思います。

エッチは4パート中2パートが催眠的な内容だったりと
催眠要素が強めになっています。
「脳だけでイク」という感覚はなかなか難しいものなのですが
未経験の方でもこの作品なら、そのきっかけを掴めるかもしれません。

反面、純粋なエロの要素は少なくなっています。
喘ぎ声やくちゃ音は鳴りはするものの
合間合間に3秒程度が数回鳴る感じで、継続して聴けるタイプではありません。
淫語も口調が客観的なおかげで、興奮には繋がりにくいかなと。

まとめるとハードルが低めな女体化音声です。
女体化に興味のある方の入門用として、丁度いい作品だと私は思います。

CV:桃華れんさん
総時間 45:06


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

2017年8月22日追記
再レビューを公開しました。
http://doonroom.blog.jp/archives/72178351.html


クールにデレる体の小さないもうと

サークル「MooNSHINeR」さんの同人音声作品。

今回登場するキャラは、音声作品ではなかなか見かけないクーデレです。
普段は淡々として落ち着いているのが、とあるタイミングが来ると一気にデレる。
そのギャップにぐっとくるのが人気の理由だそうです。

本作品に登場する女の子もその例に漏れず
本当に落ち着いた声で、日常のことから愛の告白まで行います。

そんなキャラがエッチになると小動物のような可愛い喘ぎ声を上げる。
このギャップが際立っているのが本作品の特徴です。



家族ではなく異性として兄を愛する妹
クールな妹が実の兄とエッチをしてしまうお話。

「兄よ 一つ聞きたいのだが 午後から何か予定はあるだろうか?」
妹は実年齢に比べると大人びた、とても落ち着いた声で話す女の子。
兄に対してもかなり他人行儀な言葉遣いをする子で
先日あったとある出来事を兄に報告することにします。

「さすがは私の好きな兄だな そういう優しさは 愛するに値するぞ」
妹は作品のタイトル通り本当にクールで
愛の告白と思われるセリフであっても、淡々とした口調でさらりと言ってのけます。
それだけ自分の気持ちに自信を持っているのでしょう。

「私は兄が好きだ 兄以外の男子に この言葉を囁く気にはならん」
彼女の言葉は清々しいほどにストレートで
その通りの意味以外に解釈しようがありません。
だからこそ、聴き手の心にも深く突き刺さります。

もじもじして言葉を区切りながらの告白もいいですが
こういうタイプの告白も面白いですね。
何の迷いもない彼女の口調には、兄に対する想いの深さを感じます。



エッチでは一人の少女に戻る妹
エッチシーンは9パートほどあり、合計でおよそ46分。
プレイはキス、愛撫、クンニ、手マン、フェラ、SEXとほぼ一通り揃っています。

効果音は鳴りそうなシーンすべてで流れます。
クンニでもきちんとちゅぱ音が入っているのはいいですね。

「私は… 私は 兄と近親相姦がしたいと 思ってるのだが」
自分の想いを伝え、それを兄に受け入れてもらえたことに安心した妹は
心だけではなく体でも繋がるため、少しずつ性の階段をのぼっていきます。

妹は性格がしっかりしていても体はまだ少女ですから
基本的には兄にリードされるような形でエッチは進められています。

ここでは妹の普段と大きなギャップが一番の聴きどころになるでしょう。

兄に突然キスをされて戸惑ったり、乳首に触れられて小さく叫んでしまうなど
妹はエッチになると、女の子として年齢相応の反応を示してくれます。

そして感じる時の彼女の声がとても甘い。

「クリトリス凄いっっ! そこ舐められると 体が跳ね上がっちゃって 声抑えきれなく」
おまんこを初めていじられた時の反応なども非常に初々しく
彼女が少しずつ女になっていく様子を聴いていると
自然と股間が熱くなってしまうでしょう。

また、プレイの合間合間のセリフには、兄に対する妹の純粋な愛が感じられます。

「愛する兄に 身も心も捧げたいと思う 近親相姦願望まみれの妹だ」
「私はいいのだよ 襲いかかられても 避妊されなくても」

妹はこれが近親相姦という禁断の行為であることを十分に理解しており
それでも尚一生兄を愛し、自分のすべてを捧げる覚悟を既に持っています。

「動いてくれ 好きなように 私の膣で 気持ちよくなってくれ」
山場となるSEXシーンでは、彼女が兄を満足させるため
体に走る痛みを必死に耐える様子がとても健気に映ります。

このように、キャラやシチュを活かした
ストーリー性の高いエッチを楽しむことができます。



清々しいほどにまっすぐな作品
妹の兄に対する愛情の強さがとてもわかりやすく表現されており
それが深く心に残りました。

全体で10のパートに細かく分けられているおかげで
インターバルに当たるような無駄な部分がなく
そのシーンだけを楽しめるように作られているのはありがたいです。
ボイスドラマの名の通り、ストーリーがしっかりとしています。

エッチはキスから始まりSEXに至るまでを、手順を追うような形で進められています。
キス、フェラといったちゅぱ音中心のパートと
クンニ、SEXなど喘ぎ声中心のパートのバランスが取れており
様々なニーズに対応できる内容と言えます。
純愛モノですから誰でも聴けるでしょう。

妹は本当にまっすぐなキャラで、何よりも兄の意向を最優先します。
今この関係を公表しないのも、SEXの時に避妊をするのも
すべては兄に迷惑をかけないためです。
そしてもし彼が望むのなら、今すぐにでも孕む覚悟すら持っています。
ここまで自分を犠牲にできるのも、愛の力なのでしょうか。

CV:木下鈴さん
総時間 1:17:51


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

追記
妹のキャラはクーデレより素直クールの方が当てはまると思います。
タイトルとキャラに若干のズレがあるため
少しマイナスをさせていただきました。

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