同人音声の部屋

同人音声および催眠音声について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

2013年08月

   ● Fairy nest
   ● otntn催眠


ささやき庵 添い寝屋本舗 流撫 弐

サークル「VOICE LOVER」さんの同人音声作品。
ささやき庵 添い寝屋本舗 流撫」の続編にあたる
全年齢向けながらも人気のある作品です。

本作品も前作と同様に、物語の大部分が流撫の幻想的なお話で構成されており
彼女の可愛い囁き声と、微かに耳を叩くような感触に包まれていると
このまま眠ってしまいたい衝動に駆られることでしょう。



囁き声のみで構成されている作品
添い寝屋本舗で流撫に囁き声の物語を聞かせてもらうお話。

「空を見て いいの そのまま目を閉じて 聞いていて」
流撫はちょっと幼い感じの、可愛い声の女の子。
来店時のやり取りなどは完全に省略されており
いきなり彼女の囁き声からお話は始まっています。

本作品は「ささやき庵」シリーズの中でも、特に囁きに力が入れられており。
全編100%が囁き声となっています。

このシリーズは私もそこそこ聴いて参りましたが
全てが囁き声の作品はこれが初めてです。
囁き声が大好きな方には、願ってもない作品なのではないでしょうか。



月に見届けられながら、生命の故郷へ
前作の売りであったお話は、前置きと呼べる部分が端折られているおかげで
ほぼ全編に当たる24分間聴くことができます。

「人は海から生まれたの そう みんな海から生まれたのよ」
内容は彼女の名前「流撫」=月に焦点を当てる所から始まり
全ての生命が生まれた場所、海を2人で探検することになります。

彼女のお話は幻想的でありながら
彼女らしくちょっぴり子供っぽい部分も持ち合わせており
聴き手をマイナス面の感情に追いやるような場面はほぼ登場しないため
きっと終始ゆったりと、安心した気分で聴くことができるでしょう。

また、聴き手のイメージをサポートするための描写がかなり細かく
どこに何があり、そこからどう進むと目的地に着くかなど
流撫がきちんと説明してくれますから
比較的感情移入はしやすいと思います。

今回はとある大作映画を思い起こさせてくれるような
ちょっぴり悲しい恋人たちの物語となっています。

彼らの想いは主人公と流撫に引き継がれ
「大丈夫 またきっと会えるわ」
後日の再開を約束しつつ、最後は深い眠りにつきます。



静かな安らぎのひと時を与えてくれる作品
癒しのパワーに満ちた作品と言えます。

彼女の声が常に囁きであるおかげで
静かな空間を最後まで楽しむことができます。
夜寝る前に聴くのはもちろん、聴いたまま寝てしまってもまったく問題はありません。

今回のお話は前作に比べると、やや月の存在が薄くなってはいますが
月に始まり、月に終わる展開ですから
やはり月の役割は重要だと思います。

短時間ながらもお話はうまくまとまっているし
内容的には満足しているのですが
本作品は価格がかなりお高くなってまして…
27分で1000円はさすがに厳しいです。

また、お話の最後で流れる安眠促進のための寝息も
2分間と短くなっており、若干もったいなく感じます。

上記2点を考慮して、前作よりは点数を下げさせていただきました。

CV:るくさん
総時間 26:42


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

追記
コスパについては30分500円、1時間1000円を基準に評価しています。
現在はこのあたりの価格帯が非常に多く、半ば相場になっているからです。

もちろん価格が高かったとしても、それを上回るクオリティを持った作品ならば
考慮しないことも普通にあります。
実際、高いと感じてもよく売れている作品はありますから。

私個人は同人作品に相場は無いと思っています。

雑談です。
早いもので、8月も終わりを告げようとしています。

7月末の時点で「8月は新作に力を入れますよ」みたいなことを書きましたが
結果的には発売から1か月前後の作品が13本と
実に半分に届くほど多くの作品を紹介することができました。

時期が時期だけに発売数が多かったのもありますけど
割と注目度の高い作品が、うまく週末に発売されたおかげで
こちらとしてもスムーズに進められたところが大きいです。
発売当日の掲載が3本ありましたし、上々の結果と考えています。

9月以降も注目度の高い新作は、できるだけ優先していきます。
ただ今月ほど慌ただしくはないでしょうから
従来通り旧作メインのスタイルに戻るでしょう。
旧作もまだまだたくさんいい作品がありますしね。

今月はやはりURLの変更が一番大きな出来事でした。
サイト運営経験者でないと変更する意味はわからないでしょうけど
長期的に見ると、ページランク、googleでの検索結果、サイトとしての信頼度など
様々な面で独自ドメインの方が有利になります。

今後このアドレスに変更がかかることはありません。
だから早い段階で変更できたのは良かったと思ってます。

9月はさすがに何事もなく平穏無事に終わるでしょう。
ここ2か月は色々な事があったし、そうあって欲しいものです。


Fairy nest

サークル「誰得催眠製作所」さんの催眠音声作品。

同サークルさんが得意とする、人外をテーマとした作品で
今回は妖精(フェアリー)が採用されています。
ゲームだと魔法を得意とするイメージでしょうか。

本作品は催眠による「癒し」に重点が置かれており
仕事などで疲れた聴き手の心を沈めるために
妖精さんが始まりから終わりまでを、本当に穏やかな声で進めてくれます。



ぬるま湯に浸かっているかのような、心地よい催眠
妖精さんと一緒に彼女の巣へ行き、そこでエッチな事をするお話。

「私は あなたを気持ちいい催眠の世界へ導く 妖精」
妖精さんはちょっと男の子っぽい声の、優しい女性。
音声プログラムを聴く、という形で物語は進められており
まずは彼女の住む妖精の素へ行くための準備をすることになります。

催眠導入は時間にしておよそ25分間。
深呼吸と脱力を同時に行うことで、心身をリラックスさせた後
彼女の示すイメージに従うオーソドックスなタイプです。

「息を吸いながら 足の付け根に意識を向けて 息を吐きながら つま先へ流していく」
「癒し」を目的としているだけに、深呼吸と脱力だけで10分を費やすなど
そのための準備もとても入念に行われるのが特徴的です。

妖精さんの声には一切トゲが無く
本当にゆったりとした調子で語り掛けてきてくれます。
彼女の声を聴いているだけで、自然と眠りについてしまうかもしれません。

後半のイメージ誘導では、とある薄い物を心に思い浮かべることになるのですが
その「ある物」が左右に揺れるのに合わせて、彼女の声も揺れるのは面白いですね。
軽く脳をかき回されるような感覚を受ける方もいるでしょう。

このように、堅実な内容の中にもちょっとした独自性を加えることで
聴き手を楽しませるようとする、サークルさんの心遣いが感じられます。



柔らかく包み込むようなエッチ
エッチシーンはおよそ36分。
プレイはキス、全身舐め、フェラとなります。

効果音は全身舐めの際に、粘液をかき混ぜるようなくちゃ音が流れます。
セルフはありません。

「これから私たち全員で あなたを気持ちよくしてあげる」
妖精の巣へたどり着いた主人公は
そこで妖精さんと、彼女と一緒に住んでいる沢山の小さな妖精に
全身をゆっくりと犯されていくことになります。

全身舐めは小さな妖精たちが行っており
腕や足など、パーツごとに少しずつ彼女たちの体液で包まれていく様子が
「ぬちゃ ぬちゃ」という効果音で表現されています。

誰得さんの作品で、効果音のある作品は初めて聴きました。
このシーンは感度上昇の役割も兼ねているように思われます。

ただ小さな妖精がどれくらいの大きさで、どのような容姿なのかが
物語の中でほとんど語られないため、イメージするのは難しいかもしれません。

「あなたから出るいやらしいお汁を たくさんたくさん味わって
十分楽しんでから イかせてあげる」

エッチのメインとなるフェラシーンでは
妖精さんが竿はもちろん、金玉に至るまでを
時間をかけて丹念に舌で愛撫してくれます。

ここではセリフがかなり減り、静かな空間の中で
控えめなちゅぱ音と吐息だけを楽しめるのがいいところ。
とても愛おしそうにおちんちんを舐める彼女の姿には
主人公に対する「愛」を感じました。

このように、エッチは催眠パートで形成された雰囲気を壊さないように
とてもゆっくりかつソフトに進められていきます。

キスは唇を貪るようなタイプではなく
ゆっくりと唇を重ねて、お互いを確かめ合うようなものであったり
フェラも一般的なものに比べてかなりペースを落としています。

しかし、催眠で落ち着いた心を持続させるには
これくらいのソフトさが丁度いいと思うのです。

本作品のエッチは体だけでなく、心も満たしてくれるエッチと言うことができるでしょう。



嫌な事を一時的に忘れさせてくれる作品
終始あまあまな雰囲気のおかげで安心して聴くことができます。
そして、聴き終えると不思議なほど心が落ち着いていることに気が付きました。

日頃生活していると、職場や大学で色々と嫌な事を経験されると思います。
本作品にはそういったマイナスの感情を
多少なりとも和らげる効果があるかもしれません。

催眠は難しい手法は一切使っておらず、極めてシンプルに作られています。
初心者が聴いてもまったく問題は無いでしょう。
私はそれなりの深さにまで入ることができました。

エッチは直接的な快楽だけではなく、充足感を得ることも目的としています。
SでもMでも聴ける万人向けの内容です。

総合的に見て、癒し系作品として優秀と言えるでしょう。
エロの時間もそこそこありますし、抜けなくはないのですが
やはり精神安定の威力の方に強く惹かれるものを感じました。
リアルで精神的に参っている方などには、是非聴いてみていただきたいですね。

CV:あ、きのこさん
総時間 1:13:31


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

和み旅館~はんなり若女将につまみ食いされる音声~

サークル「みじんこ」さんの同人音声作品。

今年は耳かきの年と言ってもおかしくないほどに
本当に多くの耳かき音声が世に出されています。
そんな流行の耳かきに、とうとうみじんこさんが参入されました。

この老舗サークルさんが、耳かきをどのように表現されるのか。
個人的には気になっていた作品です。

本作品は癒しにかなり力が入れられており
耳かきはもちろん、登場する女将さんのキャラがとても穏やかで
その声を聴いているだけでも、きっと心がほっこりすることでしょう。



関西訛りの柔らかい女将さん
旅館の女将「ケイ」とエッチな事をするお話。

「こんな時期に こんな山奥までお越しになるなんて 物好きな方もいはるんですね」
ケイは素朴な感じの、おっとりした女性。
旅館の女将らしく、旅塵にまみれた主人公を気遣って
まずは露天風呂へと案内してくれます。

ケイは関西に住んでいたそうで、京都弁のような関西訛りで語り掛けてきます。
その柔らかい言葉使いと柔らかい声の相乗効果によって
知らず知らずのうちに、心が癒されていくことになります。

本作品の目玉となる耳かきシーンはおよそ8分間。
ケイの膝に頭を乗せて、優しく語り掛けられながら
右→左の順でお掃除してくれます。

耳かきならやはりバイノーラルでしょう、ということで
このシーンだけ音声が立体的になるのはいいですね。

肝心の耳かき音は、「ちょり ちょり」と柔らかくて軽い音が使われており
どちらかというと耳の中ではなく、外をなぞられているような感覚がします。
また、ケイの声よりやや小さく音量が設定されているおかげで
彼女が話している時には、音を満足に聴き取れないのも残念です。

ただ、耳かき以外の
梵天(後ろについているふわふわなやつ)で掃除する音はリアルですし
合間に軽く息を吹きかけられると、ゾゾゾっとした感覚が耳に伝わってきます。

「ほーら で・て・こい で・て・こい」
ケイは耳かきが好きなようで、耳垢が取れるととても喜びます。
一生懸命になっている姿がちょっと子供っぽくて
ここでも癒されるものを感じました。



声と淫語のギャップが興奮を誘う
エッチシーンは4つのパートに分かれており、合計で14分ほど。
プレイはパイズリ、舐め、性器の舐め合い、SEXとなります。
エッチに関する効果音はありません。

「背中に当たっている このやらかいおっぱいで ふにふにしてほしいですか?」
背中を流す名目で露天風呂に押し掛けてきたケイが
そのたわわなおっぱいを使って、おちんちんを慰め始めます。

エッチシーンでの聴きどころは、声と言葉のギャップです。
彼女は山奥の生活で性的に寂しい思いをしているのか
好みのタイプである主人公に対しては、かなり積極的になります。

でも獣のように激しくなるわけではなく、口調はいつも通りですから
はんなりとした雰囲気で、エッチな言葉を投げかけてくるわけです。

「お嫌やなかったら 私のおまんこ 舐めてもらえませんか?」
「今度は下のお口に たっぷり やらしいザーメン ご馳走してもらえますか?」

丁寧かついじらしい彼女の懇願には、心が揺さぶられるものを感じます。

肝心のプレイの様子は、いつものふぁんさんの演技と比べると
ケイのキャラに合わせて喘ぎ声がやや抑えられており
しっとりとした雰囲気の中、お互いを感じ合います。

最後の絶頂シーンも、絶叫するタイプではなく
声を殺して、軽く悲鳴を上げるような声なのがいいですね。

このように、ケイのキャラにぴったりな
雰囲気を楽しむようなエッチが繰り広げられます。



ゆったりとした気分に浸れる作品
耳かきよりも、エッチよりも、ケイの放つ癒しのオーラが最も印象に残りました。

見た目は立派な大人の女性なのですが
内面にどこか子供っぽく、可愛らしい一面も兼ね備えているケイが
とても愛おしく感じます。

そして、そんな彼女がエッチになると淫らな「女」の顔を見せてくれる。
表面的にほとんど変わらない分、口から放たれる淫語には破壊力があります。

耳かきでは母親に甘えているかのような、温かい雰囲気を楽しめます。
ケイが時折囁き声で話しかけてくれるのもいいところ。
ただセリフがかなり多いため、耳かきの音そのものを楽しむには
やや厳しいものがあります。

耳かきについて、一部手厳しい意見をさせていただきましたが
全体としてはクオリティの高い作品と言えます。

CV:誠樹ふぁんさん
総時間 36:07


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

セルフィッシュスタンドさんで配布されている、無料の催眠音声作品。
およそ1年前に作られた、同サークルさんの最初の作品になります。

本作品はカウントダウンに合わせて、催眠と覚醒を繰り返したり
作中でキーワードを設け、それを強く意識させるなど
催眠音声としては割と手堅い内容が盛り込まれています。



階段を降りながらゆっくり落ちていこう
お姉さんに催眠でおちんちんをもう1本つけられ
それを使ってオナニーをするお話。

「今日は いつも頑張ってるあなたのために 催眠術を用意したんだ」
お姉さんはややトーンが低い、穏やかな声の女性。
自分のことを「ボク」と呼ぶ、いわゆるボクっ娘です。

催眠導入はおよそ15分30秒。
軽く深呼吸をした後、まずはお姉さんと一緒に
階段を1段ずつカウントしながら、ゆっくりと降りていきます。

これは有料作品だと「パイズリ屋催眠」に登場する手法で
階段を「降りる」ことで「落ちる」感覚をイメージしていきます。
実際に階段を降りた時に感じる、一瞬の脱力感を頭に思い浮かべながら
心をリラックスさせていきましょう。

催眠のメインはこの後に登場する、催眠と覚醒の繰り返し
時間的にはおよそ7分間と、催眠パートの実に半分を占めています。
カウントを交えながら本当にこれでもか、というほど行いますから
繰り返し実行することで
心を脱力させて催眠状態に入る感覚を掴んでみてください。

このように「落ちる」感覚と脱力を中心に進められます。
後半の催眠と覚醒については、初めての方だとよくわからないかもしれません。
そういう場合はとりあえずお姉さんの言う通りに
目を開けたり閉じたりだけでもやってみください。

催眠にかかったフリをしてみるだけでも
いつもとはちょっと違った感覚が味わえる、きっかけになりますから。



射精できないおちんちんを扱いて、ドライを目指す
エッチシーンはおよそ13分30秒。
プレイは疑似おちんちんによるオナニーになります。
効果音はありません。
セルフもありません。

「右手でおちんちんを シコシコさすって オナニーするんだよ」
催眠パートの途中で、右手をおちんちんを掴むように輪っかを作る状態にして
そのままへその下に置くように指示を受けます。
ここでは、そこに別のおちんちんが生えていることをイメージして
それを扱いて絶頂を目指す
流れになります。

ちょっとこのへんは難しい部分もありますから
催眠オナニーを始めて5作品以内あたりの方は
ぶっちゃけ、本物を掴んでいじって射精しちゃってもいいと私は思います。
お姉さんの指示自体は、普通のオナニーとあまり違いありませんし。

作品のコンセプトがドライオーガズムを目指す方向のため
本物だと暴発してしまうからこうしたのでしょうけど
ドライの感覚自体が、やっぱり射精に比べるとハードルが高いので
場合によっては実物でもいいですよ、ってことです。

また、作中にとある単語をキーワードとして植え付けられます。
これもドライ系の催眠音声では割とある方法です。
キーワードに合わせて少しずつ心を高ぶらせることで
絶頂に向けての準備をしていくことになります。

うまく催眠状態にかかっていれば、キーワードを聴くたびに
体のどこかが微かに反応することでしょう。
亀頭だったり、会陰部だったり、首の後ろあたりだったり
どこが反応するかは人それぞれです。

最後はカウントダウンを使っての絶頂となります。
0を迎えた時に僅かでも何かを感じることができたら
それは本作品で味わえる「快感」になります。



中級者へのステップアップを目指すのに丁度いい作品
催眠もエッチも、本当の初心者にはちょっと難しい内容だと思います。
ある程度催眠音声に慣れてから聴いた方がいいでしょう。

催眠は「落ちる」感覚を軸にした、比較的オーソドックスな内容を
かなりゆっくりとしたペースで進めてくれます。

3カウントダウンを繰り返して、催眠と覚醒を繰り返すシーンは
ちょっと慌ただしく感じてしまう部分もあるかもしれません。
ただ、ここまで何度も繰り返す作品はそうそうありませんから
例えうまくいかなかったとしても、あまり気にしないでください。

個人的には、3から増えていくパターンを最後に埋め込んでおいて
そこですとーんと一気に落としてくれる演出が欲しかったです。

エッチは存在しない器官をイメージして、それで感じるという
こちらもやや難度の高い内容です。
ドライを練習する目的で聴くには丁度いいでしょう。

CV:あ、きのこさん
総時間 34:18

セルフィッシュスタンド
http://selfishstand.blog.fc2.com/


俺は美少女アイドルのザーメンタンク2!罵倒されたり見下されたり嘲笑されながら事務的にヌかれる快楽はいかがですか?

サークル「みるーじゅ」さんの同人音声作品。
女の子に散々に見下される、M向けプレイの短編集になります。

みるーじゅさんは「チンポ」や「ザーメン」といった淫語を数多く散りばめて
聴き手の興奮を誘う作品が多いですが
本作品もその例に漏れず、女の子たちが意識的に淫語を沢山言ってくれます。

さらに今回は罵倒されながらのプレイが中心であることを考えて
「包茎」「臭い」「汚い」などの、男性器を貶めるセリフも数多く登場します。
罵られながら抜くのが好きな方には、向いている作品と言えるでしょう。



違ったタイプの4人の女の子に罵られます
女の子に罵られながらエッチな事をするお話。

本作品は4つのお話で構成されており、すべて独立した内容です。
時間は1話当たり14~20分と、丁度いい長さになっています。
声優さんもすべて違う方が演じられていますので
通しで聴いたとしても、飽きにくくなっているのがいいですね。

女の子は事務的なメイド、しっかりした感じの同級生
高飛車な女子高生、おっとりとしたお嬢様となっており
全員年下であることを除けば、キャラにはっきりと個性があります。

そしてこの女の子たちは、主人公に対して微塵も好意を持っていません。
だから主人公のチンポを見ても「臭い」「汚い」と面と向かって嫌悪するし
彼の痴態を見ている時も「人間のクズ」など、手厳しい罵声を浴びせてきます。

ただ、怒鳴るレベルの激しい罵声はごくわずかですから
この手の作品を聴いたことがない方でも、そこまで身構える必要はありません。
穏やかな口調で、心をえぐるようなセリフを言ってくる感じです。



言葉責めを中心としたそっけないエッチ
エッチシーンは4話合計でおよそ51分間。
プレイは順にオナニー+手コキ+イラマチオ、オナニー+足コキ+足踏み
オナニー+手コキ、オナニー+手コキ
となります。

効果音は1話の手コキと2話の足コキの際に、若干リアルな音が流れます。
3、4話にはありません。

「ほら 見ててあげますから さっさとチンポをシコってください」
性欲の塊と言っていいほどにオナニーが大好きな主人公を見かねて
女の子たちは仕方なく、彼らのセンズリ姿を見守ってあげることになります。

エッチシーンのメインはもちろん言葉責めで
オナニー狂いの主人公を、女の子が口汚く徹底的に罵ってくれます。

「はぁ そんなに気持ちよさそうな声を出して 興奮してるんですか? このド変態」
「ほんと最低の人間ね もう人間辞めちゃったらどう?」
「本当に一つもいい所のない 豚野郎ね」
「こんなに小さくて皮被りの臭いチンポじゃ 女の子にもてるはずありませんわね」


このように、男どころか人間として見ているかすら怪しいレベルで罵倒されます。

プレイの方はというと、女の子たちは割と積極的で
1話以外はオナニー以外のプレイを自主的に行ってくれます。

ただ、それは主人公を楽しませたいわけではなくて
単に年齢的に男を知らなくて、チンポに興味があるだとか
もしくは相手の一番大事な所を支配することで、満足感を得るだとか
そういった自分本位の考えによる奉仕に過ぎません。

「あんたみたいな不細工で臭いチンカス野郎が 女の子と付き合えるわけないでしょ」
「本当に臭くて汚い… 最低ですわ」

だから、射精した後にもねぎらいの言葉は一切かけられず
最後の最後まで見下され続けることになります。

こういう徹底している部分はとても良いですね。



言葉責めが好きならいける作品
自分のチンポや痴態を罵られるのが好きな方にはお薦めできます。

プレイとしてではなく、本気で罵倒してくれますから
「ごっこ」的プレイの作品では物足りない方には丁度いいでしょう。
属性は当然M向けとなります。

淫語は一般的な作品に比べるとかなり多く
可愛い女の子が下品な言葉を言う姿には興奮を覚えます。

ただ、責められるシチュであるため
女の子のちゅぱ音や喘ぎ声はほとんど聴くことができません。
そのため、みるーじゅさんの作品にしてはエロ度が若干控えめに感じます。

個人的には1話が一番印象に残りました。
「年下の女の子にチンポをシコらせるなんて 本当に男として最低な方ですね」
ここではご主人様とメイドという立場を利用して、強制的に性的奉仕をさせます。

メイドは「気持ち悪い」「臭い」など、ありったけの罵声を浴びせますが
結局は仕事という形で、ご主人様のザーメンを体に浴びることになります。
本作品の趣旨とは若干異なる内容ですが、背徳感が十分にあります。

罵声重視で考えると3話が一番きついでしょう。
高飛車なお嬢様キャラが罵ってくれるという
本作品にとっての王道的なお話になっています。

CV:葉市憂さん、柚木朱莉さん、綾奈まりあさん、唯香さん
総時間 1:09:24


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

ヒプノリラクゼーション

サークル「Ak Voice」さんの催眠音声作品。
同サークルさんとしては初の催眠音声になります。

作品名の通り、テーマは「癒し」です。
仕事などで疲れた聴き手の心と体を癒すために
紅月ことねさんが演じるお姉さんが、とっても優しい声で語り掛けてくれます。

そして「満たすだけでは満足できない、開放されたい」そんな方のために
ドライでの連続絶頂も用意されているなど、目の行き届いた作りの作品です。

本作品はエッチシーンだけ、男性用と女性用にファイルが分かれています。
今回は男性用でのレビューとなります。



とてもとても時間をかけての脱力
お姉さんが催眠を使って癒してくれるお話。

「寝る前に 今日の疲れを癒しましょうね」
お姉さんはふんわりとした、温かい声の女性。
聴き手を心地よいトランスの世界へ導くため
挨拶もそこそこに催眠誘導を始めてくれます。

催眠導入はおよそ40分間とやや長め。
2つの音声ファイルに分かれており、最初の32分間は深呼吸と脱力のみを行います。
本当にその2つしか行いません。

「まるで蒸発しているかのように 力がどんどん抜けていく 消えていく」
本作品は脱力に特に力が入れられており、体を13のパーツに分けて
カウントダウンを交えながら、1パーツあたり2分ほどの時間をかけて行います。
26分間を脱力だけに費やす作品はなかなかありません。

「ただ気持ちいいだけ それ以外は何も感じない 何も感じないから気持ちいい」
時間に余裕があるからか、お姉さんは本当にゆったりと間を持って進めてくれます。
そのすべてを包み込んでくれるような、穏やかな声を聴いているだけで
自然にうとうとと眠くなってしまうことでしょう。

「私があなたを もっともっと 幸せな気持ちにしてあげますね」
心と体をからっぽにした後は、自分がとある空間にいることをイメージ。
気持ちいいトランスの世界へと、少しずつ意識を沈めていきます。

かなりオーソドックスな作りで、進め方も丁寧であるため
初心者向けの内容と言えます。

ただ、メインとなる脱力パートにおけるお姉さんの言い回しが
各パーツともほぼ同じであるため
人によっては途中でだれてしまうかもしれません。

せめて腕・足・胴体、この3種類くらいは
別々の表現を使って進めてほしかったなと。



カウントに合わせてドライを目指そう
エッチシーンは23分間。
プレイはお姉さんの声による快楽、とでも言えばいいのでしょうか。
一般的なプレイとして分類できるものとは違います。

エッチな効果音はありません。
セルフでもありません。

「私がトランスに入ったあなたを エッチな快感で染めて 幸せにしてあげます」
全身を脱力して動けなくなった聴き手を、さらに幸せにするために
お姉さんがエッチなエネルギーを注入してくれます。

DLsiteさんの作品説明に書いてあるように
本作品のエッチシーンは「暗示(エロ)」と表現されています。

つまり、お姉さんの声によってもたらされるものをイメージして
それを掴みとり、感じ、そして絶頂する
直接的なエロではなく精神的にイク、つまりドライオーガズムを目指しています。
内容的にエッチは中上級者向けと言えるでしょう。

「白いエネルギーが どんどん ピンクのエネルギーに変わっていく」
カウントダウンを中心としたお姉さんの指示によって
少しずつエッチで気持ちいいエネルギーを増幅させていきます。

表現がやや抽象的に感じる部分もありますが
あまり深く考える必要はありません。
うまく催眠にかかっていれば、体のどこかに何らかの感覚が芽生えてくるでしょう。
私の場合はストレートに股間でしたが、そのへんは人それぞれです。

「私を愛して 私に愛されて 幸せ たまらない」
そして最後は、カウントダウンに合わせての連続絶頂が待っています。
本当に何度も何度もカウントしてくれますから
無理にすべてに合わせようとは考えずに
皆さんのお好きなタイミングで、快感を爆発させてみてください。



コンセプトは初心者向けだが、内容は中級者向けの作品
催眠は初心者向け、エッチは中上級者向け
合わせて見ると中級者向けの作品と判断しました。

癒しを与えることをテーマにしているだけあって
本当に終始ゆったりとした雰囲気が流れ続けます。
安眠目当てに前半だけ聴くのも十分有りでしょう。
属性は万人向けです。

催眠はやることがスマートなおかげで、簡単に頭を空っぽにできます。
お姉さんの声を聴きながら呼吸をして、体をだらーんとする。
それだけで自然と意識がぼんやりしてきます。

ただ前述のように、内容が単調な部分もありますから
声によって生み出される「音」そのものに、できるだけ意識を向けた方がいいでしょう。

エッチはドライの時点で、初心者にはあまりお薦めしません。
イメージはもう少し何かに例えるとか、具体的な表現ならついていけるのですが…
淫語は少々、喘ぎ声はラストに少しだけ流れます。

喘ぎ声はバイノーラルを採用されているようで
声が右へ左へと移動するのが良いですね。
ただ時間は2分弱とかなり短いです。

CV:紅月ことねさん
総時間
48:32(共通パート)
23:56(暗示(エロ)男性用)
23:55(暗示(エロ)女性用)


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

2017年7月2日追記
再レビューを公開しました。
http://doonroom.blog.jp/archives/71467369.html

催眠奴隷館01 さなえ

サークル「ケチャップ味のマヨネーズ」さんの同人音声作品。
催眠にかかった女の子が登場する、非催眠の音声作品になります。

同人音声には「催眠術でいつでもどこでも強制H」のように
非催眠でありながらも、催眠をテーマにした作品がそれなりにあります。

本作品もそういった中の一つではあるのですが
同系統の作品のように、終始催眠状態が続くのではなく
登場する女の子が催眠と覚醒を何度も繰り返します。

これによって、催眠状態の時は快感に喜んでいた女の子が
催眠が解けると途端に泣き叫び、絶望するという
表と裏がうまく演出されているのが特徴です。



催眠にすべてを奪われた女の子
催眠奴隷「さなえ」に商品確認としてエッチな事をするお話。

「あはっ♪ いらっしゃいませ ようこそ 催眠奴隷館へ」
さなえはとても元気で明るい声の女の子。
催眠奴隷を求めてやってきた主人公に対して
まずは商品である自分自身の説明をしてくれます。

さなえには事前に強力な催眠術がかけられており
主人公に手渡された装置が発する「ポーン」という音に反応して
催眠と覚醒を繰り返す仕組みになっています。

「あはっ♪ 男性経験もありませんし とっても得な商品ですよ」
催眠状態のさなえは、ネジがぶっ飛んでいるかのように元気で
「あはっ♪」を口癖としているのか、セリフの前後にかなり挟んできます。

ただ、自然な元気さではなく、作られた元気さと言えばいいのでしょうか。
無理矢理元気な状態を作らされているような、そんな無機質感があります。

「あれ… ここ どこ?」
一方で、覚醒状態のさなえはトーンが一気に下がり
ややぼんやりとしながらも、普通の女の子のように振る舞います。

この2つの人格が平行して存在し、時と場合に応じてチェンジするわけです。
声やキャラの落差が際立って面白いですね。



喜悦と絶望を行ったり来たり
エッチシーンは合計して27分30秒ほど。
プレイは乳舐め、フェラ、クンニ、手マン、SEX(正常位、騎乗位、後背位)と多彩です。

効果音は手マンの際に激しくかき回すようなリアル目のくちゃ音
SEXの際には、動くペースに合わせて3パターンほどの
ややリアルさに欠けるピストン音が流れます。

「お待たせいたしました さなえの蜂蜜ローションです」
さなえを購入するかどうかを検討するために
主人公はさなえの体を様々な方法で味見していくことになります。

エッチシーンでは、さなえの
「気持ちいい もっと食べて もっとさなえを食べちゃって」
快楽に溺れる催眠時の顔と
「やめて! 離れて! いやぁぁぁ 誰か 誰か助けて!」
動揺し、泣き叫んで抵抗する覚醒時の顔を同時に楽しめます。

特に手マンとSEXのフィニッシュは覚醒状態で行われており
手マンの時は両手両足を固定された状態で
「イクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイクイク いや゛ぁぁぁぁぁぁっ!」
見知らぬ男の激しい責めによって、絶頂へと導かれてしまいます。

また、SEXでは
「さなえの膣内に さなえの膣内に出してください」
射精が近いことを自覚した主人公が、すかさずボタンを押して
「お願いですっ 初めてなんです 膣内だけは許してください!」
必死に懇願する素のさなえの希望を打ち砕くように
容赦なく膣内に精液を叩き付けます。

きちんと素の状態にしてから中出ししているのがポイントです。
こういうシチュエーションにはゾクゾクしてしまいますね。

プレイ自体はというと
乳舐めやクンニといった男性側が責める場面においても
きちんとちゅぱ音が入っている
のが特徴的です。

乳舐めはともかく、クンニは音声作品ではあまり見られませんから
珍しいプレイが取り入れられているのはありがたいことです。

ちなみに、SEXシーンは選択式となっています。
正常位、騎乗位、後背位と体位は違いますが
セリフが重複していたり、展開が似たようなものになっていますので
聴く際はお好きな体位を1つだけ選んだ方がいいでしょう。



催眠によって背徳感が見事に演出された名作
聴いている間中、ただただ唸るばかりでした。
「表と裏、2つの顔を持たせることで、こんなにも背徳感が増すのか」と。

催眠を題材にした作品の中でも
ここまで有効に活用されているものはおそらく無いでしょう。

サークルさんの発想力に素直に拍手を送りたいです。

聴いている最中、最初は「アイデア勝利の作品かな?」と思っていたのですが
効果音等の演出にもきちんと力が入れられており
場の雰囲気を盛り上げるのに貢献しています。

ピストン音だけはできれば改善していただきたいとは思いますが…
オナホを手に叩き付けているような音が使われています。
もうちょっと肉のぶつかる感じのある、パンチの効いた音の方がいいかなと。

演者が犬飼あおさんということで、ちゅぱ音もポイントと言えるでしょう。
彼女特有のハイペースで、音の途切れる時間の短い
まさに搾り取られるかのような、激しい唾液音を聴くことができます。

乳首舐めとフェラなど、舐める部位が違う際に
明確に舐め方が使い分けられているのもいいですね。

そして極めつけは価格です。
総時間44分で100円はあり得ない安さと言えるでしょう。

展開がブラックになるため、やや人を選ぶ部分もありますが
総合的に考えると、満点と言えるほどに素晴らしい作品です。

CV:犬飼 あおさん
総時間 39:25(本編) 4:34(フリートーク)


オススメ度
■■■■■■■■■■ 10点


体験版はこちらにあります

追記
シロクマの嫁さん、JONさん、VOICE LOVERさん
この3つのサークルさんで満点を回していく状態が3か月ほど続きましたが
ここにきてようやくその均衡が破られた感があります。

上記3サークルさんのような万人向けの作品ではないのですが
アイデア、演出、演技と内容が素晴らしく、価格もダントツで優れています。
個人的にも最近ブラックな成分が欲しいと思っていました。

シリーズ化されるようですし、次回作も期待しています。
それにしても、心配してしまうほどに安いですね、これ。


催眠巫女~憑依と浄霊~

サークル「エロトランス」さんの催眠音声作品。

巫女や幽霊といったオカルトな世界観に
女体化を絡めた一風変わった作品です。

一般的な女体化作品の場合
何らかの事情により、主人公自身が女性に変化していきますが
本作品では基本的に性別の変化はありません。
男性の体のままで、女性の感覚を味わう特殊なタイプです。

本作品には男性用・女性用・男女両用の3パターンが同梱されています。
今回は男性用でのレビューとなります。



「それは霊の仕業です」
除霊師のアンナに浄霊の儀式を行ってもらうお話。

「あなたがここにきて すぐにそれが霊の仕業だとわかりました」
アンナはとても整った声の女性。
四六時中性欲が収まらない悩みを抱えてやってきた主人公を助けるために
彼に憑りついた、とある女性の霊を成仏させてあげることにします。

催眠導入はおよそ20分間。
まずは軽くストレッチをしたり、体のツボを押したりすることで
催眠にかかるための準備を整えていきます。

「この霊は 一つの大きな願望が叶えられなくて成仏できず 現世に残っている」
催眠は彼女の話を聞く形で進められており
主人公に憑りついた霊の特徴や、そうなった経緯などを割と事細かに教えてくれます。

女体化した際のイメージの材料になる部分ですから
ここで知識として、どんな女性だったかを頭に入れておいた方がいいと思います。

「彼女が行いたくても 行えなかったこと あなたが叶えてあげましょう」
霊の情報をインプットした後、いよいよ主人公の体に憑依させることになります。

といっても、そこまで特別な事を行うわけではなくて
「もっと身を委ねて もっとリンクしてあげなさい」
霊の特性を自分に植え付けて、主人公との距離を縮めていく
イメージ誘導のような形が採られています。

一般的な催眠音声に比べると、ストーリーがしっかりしているため
彼女の話を聴いていると、自然と引き込まれていくものを感じます。

そして本作品においては、催眠音声を聴くときの基本である
「すべてを敢えて聞こうとはせず、流れに身を任せる」
これがかなり大事だと思いました。

アンナは本当に色々な事を話してきますので
そのすべてを拾い上げていると、催眠状態には入れないかもしれません。
だからある程度自分の判断で、情報の取捨選択をする必要もあるでしょう。

きちんと正確にではなく、ぼんやりと大まかにとらえた方が
催眠に入りやすいと私は思います。
そういうテクニックを要求されることを考えると、中上級者向けの内容かもしれません。



女性に心を支配されての連続絶頂
エッチシーンはおよそ15分間。
プレイはオナニー(性器と乳首)になります。
効果音はありません。
オナニーをするのですが、セルフはありません。

「さて…幽霊さん こんばんは 私はあなたの味方ですよ」
ここではアンナの口調が女友達に話しかけるような、甘く柔らかい感じに変わり
彼女の力を借りながら、憑依した性欲旺盛な女性の霊になりきってオナニーをします。

本作品は男性の体に女性の魂が宿る、というシチュですから
女体化作品でありながら、肉体が女体化する描写がありません。
こういうタイプの作品を私は他に知りません。

ただ、プレイの様子自体は女の子のオナニーそのもので
整合性をつけるために、性器を敢えて「あそこ」とぼかした表現にしていたり
絶頂を迎えた時は射精はせずに、短時間で何度もイくことになります。

オナニーは2回に分けられており、どちらもカウントに合わせて絶頂します。
ドライオーガズムを目指すことになりますから
女の子になりきった気分で、射精を伴わないタイプの絶頂に挑戦してみてください。

私は肉体も女体化させたイメージで聴いていました。
事前にどんな女性かを教えてくれるようになっていますし
そうした方が余計な事を考えずに済む分いいと思ったからです。

明確に触れずぼかしてあるのなら
聴き手の好きなように解釈すればいいのです。
大事なのは、最終的に気持ちよくなれるかなのですから。



女体化音声の一つの新しい形
女体化の過程を敢えて排除した、珍しいタイプの女体化作品です。

女体化のコンセプトに合わせて物語を設定した、というよりは
物語を考えた結果こうなったかのように流れが自然なため
聴いていて違和感を覚える方はほとんどいないと思います。

催眠は無心になって聴いているだけで問題なく入れるでしょう。
個人的には余計な情報がちょっと多いかな、と感じましたが
それらも含めてアンナの声だけに意識を向けていれば
かなり深いところまで入れると思います。

エッチは女体化に慣れていれば十分に楽しめる内容です。
心と体を開放して、好きなだけオナニーすることをアンナが許してくれますから
満たされた気持ちの中で、心地よい感覚に浸り続けることができます。

属性的には万人向けですね。
私は絶頂時に、股間の奥の方を軽く手で握られているような感覚が味わえました。

ただ催眠・エッチ共に、ある程度の経験があるのが望ましい内容です。
多分催眠音声の経験があればあるほど、より楽しめるのではないでしょうか。
私個人は凄く楽しめたけど、初心者もそうかと言われると疑問を感じます。

だから、初心者の方が現時点で本作品を聴いた場合は
もっと経験を積んだ時に、もう一度改めて聴いてみることを強くお薦めします。
きっと最初聴いた時とは違った、より深い感覚を得られるはずです。
その違いを楽しむのも面白いかもしれませんね。

総合的に見てかなりの良作と判断しました。

CV:卯月杏奈さん
総時間 45:26(男性用) 45:21(女性用) 45:00(男女両用)


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります

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ヒプノスレーブ ~Mへの覚醒~

サークル「ボイスワールド」さんの催眠音声作品。

催眠音声にはMな方を満足させるための
調教をテーマとした作品が数多く存在します。
本作品はそれらとはちょっと違って、SをMに覚醒させることをテーマとしています。
系統としては「あなたをMにしちゃう催眠音声」が近いと言えるでしょう。

属性を変えさせるにはかなりのパワーが必要となります。
そのことを考慮してか、演者の紅月ことねさんが
とてもとても手厳しい罵声を浴びせかけてくるのが特徴です。



催眠パートはとっても穏やかなことね様
紅月ことね様に散々に罵ってもらうお話。

「今日は私 ことね様が あなたを調教するために 誘導します」
ことね様はとても穏やかで優しい声の女性。
Mになることに反感を抱いている聴き手に対して
まずは催眠をかけることで心の枷を外そうとします。

催眠導入はおよそ21分間。
軽く深呼吸をした後、カウントダウンを交えながら少しずつ脱力していきます。

そして、心身のリラックスを終えた後は
お話を聴かせることで、少しずつ心を解放させ
Mになることへの抵抗を削いでいきます。

「気持ちよく 沈んでいく 沈む 沈む…」
「全身が溶け出し 無と一体化するように 溶ける」

ここでのことね様の声は本当に穏やかで
ただ聴いているだけでも、自然と眠くなってしまうことでしょう。

催眠はそれほど真新しい要素は見られず
かなり手堅く作られている印象です。

催眠音声に数多く出演されていることねさんが
行間を長めにとって、本当にゆっくりと進めてくれますから
かなりの深さまで催眠に入ることができるでしょう。
一気に落ちるタイプではなく、少しずつ沈んでいくタイプです。

ここまでは調教の要素をかなり温存した状態で進められます。
それがこの後のエッチシーンで一気に爆発することになります。



ガツンと殴られるような罵声の数々
エッチシーンは時間にしておよそ21分間。
プレイは言葉責め、乳首オナニー、足舐め、足で踏まれる、足コキ
足重視のラインナップです。

効果音はありません。
セルフもありません。

「本当にわかったのかなぁ… わかったか? この変態のドMが!」
エッチシーンに入ると、ドSのことね様が本性を現し
厳しい罵声をこれでもか、というくらいに浴びせかけてきます。

「おい! 命令を受けたら さっさと行動しろよてめぇ!」
「言ってみろよ! 『私は変態のドMです』って 『苛められて嬉しいです』ってよ!」

罵声というよりは怒声に近いセリフも登場し
ことね様は語気の強い、荒げたセリフで聴き手を精神的に追い詰めていきます。

この言葉責めが本作品最大の特徴です。
ここまで激しく怒鳴られる作品は初めて聴きました。
一般的な言葉責めと比べて、2段階くらい強めに感じます。
とてもとてもクオリティが高いと、胸を張って言えます。

「私が長いことブーツを履いていた この臭い足を舐めるんだよ!」
プレイは足に特化しており、聴き手を足の下に置くことで
肉体も精神も屈服させようとする、ことね様の意図が読み取れます。

「うわぁ ぴくぴくしてる ちょーキモイ」
射精後も労いの言葉もなく、見下されるなど
苛め抜くことが徹底されており、属性を揺さぶるほどのパワーを感じます。
Mの方が聴いたらきっと大喜びするでしょう。



最高品質の言葉責めを聴ける作品
言葉責めの素晴らしさに衝撃を受けました。
これほどまでに優れた作品はそうそうありません。

他作品との決定的な違いは、言葉遣いの質にあります。
とにかく本作品は言葉遣いが下品です。
だがそれがとてもいい。

そして、それを作品にマッチするように
見事具現化させたことねさんが素晴らしい。

催眠は極めてオーソドックスで、初心者向けです。
嵐の前の静けさと言えるくらいに穏やかですから
ここだけ聴いて眠りにつくのも十分有りでしょう。

エッチは催眠が穏やかであるからこそ、その豹変ぶりが際立っています。
心に響き渡るような、パンチの効いた罵声をお楽しみください。
体験版でも少しだけ聴くことができます。

セルフなしですが、言葉責めのおかげで
十分ドライでもイける内容だと思います。
個人的には、ことねさんの舌打ちにゾクゾクしてしまいました。

最後に、本作品を聴いてMに目覚めるかですが
十分に目覚めさせる可能性のある作品と言えます。

CV:紅月ことねさん
総時間 53:07


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

追記
この記事では声優のことねさんを「ことねさん」
作中のことねさんを「ことね様」と呼んでいます。

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