同人音声の部屋

同人音声および催眠音声について、平均3000文字程度のオリジナルレビューを掲載しているサイトです

2013年05月

   ● 6月の予定
   ● 死神のゲーム


ちょっと雑談。

今までの2か月間は、とりあえずサイトの体裁を整えようということもあって
手持ちの作品の中で、比較的有名なものを中心に記事を書いてきました。

多分既に多くの作品に触れている方にとっては
「それもう知ってるから 聴いてるから」
と思われたのではないかと思います。

6月からはもう一歩踏み出して
発売から1~2か月以内の、比較的新しい作品にも手を出していきます。
といってもまだ旧作でも紹介したいものが沢山ありますし
そんなに一気には増やしません。
徐々に割合を変えていく感じでしょうか。

あとサイトの性質上、本当の意味での最新情報を
お送りする場にすることは難しいです。
例えば、3日前に発売した作品をレビューする等は
かなり時間的に厳しいですし、せいぜい1か月以内でしょうか。
それについてはご了承ください。

まだまだ毎日更新で続けていきますので
どうぞよろしくお願いします。




サークル「カジハラエム」さんの催眠音声作品。
様々なタイプの音声作品を、数多く作られているサークルさんです。

本作品は左右から語り掛けてくる、所謂「双子」形式っぽく作られており
声優さんは同じですが、声や口調の違う2人のキャラが登場します。
「っぽく」と敢えて書いたのは、形式が似ていても内実は違うから。
そのへんについては次項以降で説明していきます。

本作品は2人同時に声が聞こえるものとは別に
淫女、聖女どちらかの声だけが流れるバージョンも同梱されています。



オナニストに対する淫女/聖女の反応は
オナニー大好きな主人公に対して
淫女サキュバスはご褒美、聖女マリアは戒めとしてエッチな命令をするお話。

2人は挿し絵のイメージよりはずっと大人っぽい声。
右からマリア、左からサキュバスの声が固定で聞こえてきます。
2人の声にはエコーがかかります。

淫女と聖女ですから、性格はほぼ正反対。
例えば、主人公がオナニー狂いであることに対しては
サキュバス「最高のエロ野郎よ」
マリア「最低のハレンチ野郎ですわ」
このように、キャラごとに違った反応を示します。

催眠導入は軽く深呼吸をして、命令に服従するように暗示をかけます。
そして全身を性感帯にしていく。
14分と再生時間の半分近くが費やされています。

「双子」シリーズと決定的に違うところは
2人が別々の内容を語り掛けてくる双子に対して
本作品はほぼ同じ内容を、同時に語り掛けてくること。


双子の場合、2人のセリフを合わせてひとつの作品を構成しています。
それに対して、本作品は音声を分離させても別々の作品として成立します。
だから、サキュバス/マリアのみの音声ファイルが同梱されているわけです。



淫女/聖女に命令されながらのオナニー
エッチシーンは16分頃から、プレイはオナニーのみです。

サキュバスはともかく、マリアも割ときつい性格をしており
主人公を家来とみなして、おちんちんを扱くよう命令してきます。
聖女に罵倒されるというシチュは、Mにはいいでしょうね。

先の催眠パートで頭を空っぽにして
無心に命令に従える心構えを植え付けておきましょう。
オカズとなる淫語は少な目で、効果音はありません。

少し焦らされた後、カウントダウン。
2人の口の中に精液を叩き付けます。



2つの作品を合体させたような作品
内容と話しかけるタイミングが左右同じであるため
残念ながら「双子」シリーズ特有の
心をかき乱されるような感覚は味わえません。
淫女/聖女の独立したバージョンを別々に聴いた方が、私は楽しめました。

エッチの内容も薄め、そして命令されながらのオナニーということで
それなりにMな方向けの作品と言えます。

もっと双子っぽい作品が増えないかなーと割と強く願っているのですが
実際はほとんどありません。
やはりあのタイプの作品を作るには
それなりに催眠の知識や技術が必要なのでしょうか。

CV:月宮怜さん
総時間 30:27(本編) 27:12(マリア編) 26:01(サキュバス編)


オススメ度
■■■■■□□□□□ 5点


体験版はこちらにあります
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サークル「しらあえプロジェクト」さんの同人音声作品。
主にフェラチオをテーマとした音声作品を作られているサークルさんです。

毎回レビューを書く作品を選ぶにあたって
ジャンル、サークルなどはもちろんですが
声優さんも、できるだけ多くの方の作品を紹介できるようにと考えています。
というより、考えて選ばないと
ことねさんやふぁんさんばかりになってしまうかもしれないので。

今回登場する声優さんは沢野ぽぷらさん。
私は本作品で初めて聴いたのですが、素晴らしい演技をされています。



200年ぶりのお食事
妖狐の領域に迷い込んだ主人公が彼女に助けられた後
その見返りとしてお口で精液を搾り取られるお話。

妖狐は千年もの時を生きているだけあって
落ち着いた口調で語り掛けてきます。
「貴様の体に 己の立場というものを 理解させてやるとしよう」
助けてもらった恩を忘れて傲慢に振る舞う主人公に対して
自分の偉大さをわからせてやろうとします。

声に重みと余裕を持たせたり
「~じゃ」というロリババア特有の言い回しを使ったり
男性器のことを「肉棒」と言うなど
作品の雰囲気作りに気を遣っている様子が見て取れます。



圧巻のバキュームフェラ
エッチシーンはおよそ18分。
プレイはタイトルの通りフェラ、あと若干乳首舐めがあります。
また、プレイ中の効果音はありません。

「儂がよいと言うまで 貴様は決して射精してはならぬ よいな?」
妖狐はSっ気がそれなりに強く
今回はお仕置きの意味も含んでいるだけあって
終始彼女のペースで進められていきます。

久しぶりの肉棒ということもあってか、序盤は非常にゆっくりとしたペース。
舌をれろれろと這わせながら、竿や亀頭を優しく刺激して
大量に精液を吐き出させるよう焦らしに焦らします。

そして、主人公が快感に悶える様子を楽しそうに観察します。
このへんはSらしくていいですね。

「許しを請い 懇願してみせよ もっと儂を楽しませるのじゃ」
後半になると激しい責めに変化。
頬張った口の中で肉棒と唾液をかき混ぜ
その度にじゅるじゅると激しい音が響きます。

「これで 最期じゃ」
一番のポイントは射精直前のバキュームフェラ。
主人公のすべてを絞り取るかのように
「ずびびびびびー」という音を盛大に鳴らして、肉棒を激しく吸い上げます。


フェラシーンはそれなりに聴いてきましたが
今までの作品では聴いたことのない新鮮な音でした。
時間が1分程と非常に短いのが残念です。



比較的バリエーションの豊富なフェラ作品
25分という短い時間の中、プレイをほぼフェラ一本に絞り込んだおかげで
しっかりとしたクオリティの作品に仕上がっています。

妖狐さんの性格はドSなんでしょうけど
ロリババア口調のおかげで、結構マイルドな印象を受けます。
M以外の方が聴いても問題はないかなと。
普段の高圧的な声と、肉棒を咥えた時に漏れる可愛い声のギャップも良い。

本作品は総時間25分に対してサンプルが5分と長めです。
内容は冒頭のやり取りと、ちょっとだけフェラシーンが入っています。

CV:沢野ぽぷらさん
総時間 25:16


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります
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サークル「pure voice」さんの催眠音声作品。
今回は「ギター」を使って催眠を行うという珍しい作品です。
そして本作品は挿し絵を見ればわかるように
元ネタとなるキャラが存在します。

同人音声は同人業界において
著作権モノの2次創作作品がほとんどないという、かなり特異な分野です。
そのへんが同人音声を応援している理由でもあります。
一応言っておきますと、本作品を貶めているわけではありません。

本作品はギター音がそれなりに大きいため
普段のボリュームだと耳が痛くなるかもしれません。
ある程度絞ってから聴いた方がいいでしょう。



ギターの音でお兄ちゃんを操ろう
主人公であるお兄ちゃんが、妹にギターの音で催眠をかけられ
ちょっとエッチなことをしてしまうお話。

妹は優しくてかわいい声の女の子。
「けいおん!」の中野梓をモチーフとしており、軽音部に所属しています。
声は似ていませんが、口調や仕草はあずにゃんぽいかも。
「けいおん!」ネタはほぼ出てきませんから、知らなくても大丈夫です。
最近部活で忙しくて構ってあげられない兄に対して
ギターの音を聴かせてあげます。

「ギターの音を聴かせる」と言っている通り
作中で曲が流れるわけではありません。
単音だったり、複数の音を重ねたり、ちょっとリズムを取ったりと
音そのものを楽しむように作られています。

催眠導入は合計28分ほどで、2つのパートに分かれています。

「ギターの音ってね とっても綺麗で かっこよくて 気持ちいいんだよ」
初期誘導パートではギター音に耳を鳴らすため
ラの音を一定間隔を置きながら聴かせてくれます。

体験版でも聴くことができますが、なんというか心に染み渡ります。
ギターの音が鳴る時だけ若干ノイズが入ることから
本物を録音して流しているものと思われます。

深化パートからが本番で、ギターの音を聴きながら
深呼吸や脱力を行っていきます。

「不思議だね 耳で聴いているはずなのに 魂に直接響いてくるの」
4分頃から声や音が左右から、より立体的に聞こえるように変化。
脳に直接語り掛けられているような感覚を味わうことになります。

そして様々なタイプのギター音、もうちょっと具体的に言うと
車がギアを上げて加速していく/下げて減速していくような音だったり
小刻みに音を震わせたり、不規則な音などを鳴らして
聴き手の神経を揺さぶろうとします。
このように、基本的に音を中心とした催眠を行います。



「調教」の名の通り、おもちゃにされます
エッチパートは17分。プレイはオナニーのみです。

「これからは ちゃーんと 躾けてあげるからね」
融通の利かない兄を黙らせるため
彼を動物に変えた後、調教することになります。
動物に変化させるというのは珍しいですね。
ただ軽く指示する程度ですから、あまり深くは入り込めないと思います。

「オナニーするとこ 見せなさい」
後半になると、妹はかなりきつい口調に変化。
ここでもギター音が主軸となっており
命令をする際に様々な音を鳴らすことで、兄の心と体を支配します。

例えば、きりきりとした音でおちんちんを絞られるシーンがあるのですが
股間のあたりがきゅんきゅんする感覚を味わうことができました。

最終的にはカウントダウンに合わせて射精することになります。



チャレンジャー向けの催眠作品
音モノでも実際の楽器を使っている作品を、本作品以外に私は知りません。
そういう意味ではかなりレアな作品ではあります。

楽器の音というのは人工的な音に比べて
何か心に突き刺さるものを感じました。

そのうちカスタネットを使った「うんたん催眠」とかも出てくるのかな…

あまりに特殊すぎるため、初心者向けではありません。
ある程度色々なタイプの催眠を経験した上で
「そろそろ違った趣向の作品も聴いてみたいな」
と思った時に候補として検討してみてください。

催眠にかかりやすい方ではあると思います。
最初に鳴らされるラの音を聴いていると、なぜか意識がぼんやりとしてきます。
何度も何度も聴いてもっと慣れた方が、かかりやすくなるのかもしれません。

エッチは妹にやや強く罵られながら、目の前で果てるという
Mにはたまらないシチュなのではないでしょうか。

CV:桃山小鳥さん
総時間 49:35


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

2015年08月06日追記
本作品は2015年08月05日から2015年08月17日の間、DMMにて半額で販売されています。
【音責め真打!】けいおん部の妹にエレキギターで調教されちゃう催眠【催眠作品】

上記ページがうまく表示されない場合は以下のコメントご覧ください。
http://doonroom.blog.jp/archives/36419653.html#comments
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サークル「VOICE LOVER」さんの同人音声作品。
タイトルの通り「死神」を自称する可愛い女の子が登場します。

死神はゲーム等では敵キャラとして割と登場しますが
音声作品ではほとんど見たことがありません。
やはり性質的に「死」を司るだけに
性行為という「生」の要素とは絡め辛いのでしょうか。

本作品は「ささやき庵」シリーズで有名な
VOICE LOVERさんということもあってか
作中に囁き声で語り掛けられるシーンがそれなりにあります。



生命を賭けたゲーム
主人公が死神「鬼灯(ほおずき)」と
自分の生命を賭けてエッチなゲームをするお話。

「私は死神 君に死を告げに来た」
鬼灯は初めにこのような事を言うものの
実際は死神の割に非常に砕けた口調の、セーラー服を着た女の子。

このままいけばあと1週間で死ぬ運命にある主人公に対して
「彼女と3回エッチな行為をして、1回でも射精を耐えられれば魂を狩るのを諦める」
という条件のもと、勝負をすることになります。

ここまで聞くと「賭博黙示録カイジ」のような
切迫感や重苦しさを感じるかもしれません。
ところが、久しぶりに食べたポテチの味に感動するなど
鬼灯の可愛い声と気さくな態度のおかげで
物語は意外に和やかな雰囲気で進められます。



勝負の割には愛のあるエッチ
エッチシーンは合計で37分ほどあり、プレイは耳舐め、手コキ、フェラ、SEX
プレイ中の効果音はありません。

「本当の天国には行けないけど 私が天国 見せてあげる」
死神は魂を狩る対象を事前に調査するとのことで、性癖や弱点はすべて把握済み。
そのため、プレイ中に鬼灯は何度も主人公の弱点である耳を責めたてます。

また、耳を責めるときだけは囁き声となり
声の圧力によっても、主人公と聴き手の耳を刺激し続けます。
囁かれながらのエッチが好きな方なら、きっと楽しめるでしょう。

フェラシーンは、耳元でちゅぱ音を聞かせながらという珍しいプレイ。
死神ですからこのへんはなんでもありです。

金玉、裏筋、亀頭、尿道口、そして全体に渡っての舐めを
音を右へ左へ移動させながら繰り広げます。

特に後半部分は強烈で
各所を軽めに舌で刺激することで焦らしに焦らした後
おちんちんを咥え込み
唾液の泡立つ音を盛大に鳴らしながらハイペースで責めます。
実際にやられたらきっと堪らないでしょうね。

「死神に 天国見せて」
ここまで終始責め続けていた鬼灯ですが、SEXシーンでは一転
主人公に愛撫、挿入されて乱れる様子が描かれています。
そしてまるで本当の恋人同士のように
お互いを確かめながら愛し合います。


後半からは囁き声に変わり、まるですぐ側にいるかのように
彼女の熱い吐息を間近で感じることができるでしょう。
そして、最後は二人同時に絶頂を迎えます。



ほろりと泣けるストーリーが目を引く作品
本作品を聴き終わった後、少し涙が出てしまいました。
というのも、このゲームの真の目的が最終パートで語られるからです。
詳しいネタは伏せますが、そこまでブラックな結末にはなりません。

総合的にみると、良ストーリーな作品と言えるでしょう。
死神という要素を十分に活用して
珍しい形の恋物語を上手にまとめ上げています。

エッチはやはり囁き声がポイント。
彼女の声、ちゅぱ音、息遣いをより身近に感じることができます。
設定的に二人とも若いからでしょうか
濃厚な、というよりは初々しいSEXが繰り広げられます。

CV:桃山小鳥さん
総時間 1:03:57


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります



サークル「Es_Lab」さんの催眠音声作品。
ハイレベルな催眠音声作品と
アブノーマルな同人誌を作られているサークルさんです。

既にシリーズとして4作品がリリースされている作品で
数を重ねるごとにプレイ内容がハードになっていきます。
その中から今回は比較的時間の短い作品を選んでみました。
椅子に座って聴くことを想定しているのはちょっと珍しいかも。

本作品は、本編以外に短時間のオプションファイルが同梱されていたり
エフェクトの有無を選択することもできます。
アナル/乳首開発への追加誘導や、催眠の部分解除/完全解除などを
聴き手側で選択できるという新設設計です。



古典的ながらもかなり強力な催眠
催眠療法士の朝倉さくら先生が
被験者に対して催眠をかけ、奴隷にしてしまうお話。

朝倉先生は礼儀正しく、落ち着いた声の女性。
挿し絵を見ると勘違いされてしまいそうですが
口汚く罵るようなことはなく、終始穏やかな口調で語り掛けてくれます。

催眠導入は合計25分程と無難な長さ。
最初に深呼吸と脱力を行うというオーソドックスなスタイルです。
ただ、一般的な催眠作品に比べると
「肩を持ち上げる要領で 力を入れて 力を抜く」
具体的にどう体を動かすのか、割と細かく指示をしてくれます。

リラックスした後は、軽く頭の体操をします。
そして水の入ったコップをイメージ。
身近なものであることに加えて、描写がしっかりとしているため
初心者でも問題なくついていけるでしょう。
このパートを聴き終えた頃には
頭がぼーっとなり、意識がとろんとしてきます。

「よく聴いて あなたはだんだん眠くなっていきます」
とどめは先生に服従するための暗示。
意識が混濁する中、先生の声だけがはっきりと頭の中に響き渡ります。

ここでは意図的にそうしているのか
行間を置かない、まさに畳みかけるような暗示を繰り返すことで
聴き手に考える余地を与えず、催眠の深みに引きずり込んでいきます。




従うことに喜びを覚え、快感が体を突き抜ける
エッチパートは本編が22分、オプションも合わせると27分ほどで
プレイは言葉責めによるドライオーガズム
と表現するのが一番わかりやすいと思います。

最初の12分ほどでさらに催眠を深化。
「ご主人様の命令に 絶対服従する奴隷になります」
冒頭に先生との主従を契約する言葉を与えられ
彼女の完全な催眠奴隷になるよう
何度も何度も徹底的に意識を刷り込んでいきます。


このように、極端なくらいに催眠に力が入れられており
エッチシーンについては、非常に軽い位置づけにしているのが本作品の特徴です。
エッチパートのファイル名が「imprinting(刷り込み)」であることも考えると
このパートすら催眠導入/深化の一部分にすぎないのかもしれません。

じゃあ全然気持ちよくなれないのかというと、そうでもありません。
このように時間をかけて入念に導入/深化を行えば
どっぷりと催眠の世界に入ることができるでしょう。

そんな完全に堕ちた聴き手に対して、先生は極上の快楽を与えてくれます。
射精の感覚とは違った、まさに催眠ならではの
体の中心を何度も電気が走り抜けるような感覚を味わうことができるでしょう。



王道を行くタイプの良作
催眠をとことん追求し、それを形にしたような作品です。
初心者でもかなりの確率で、催眠に入ることができるのではないでしょうか。

次回以降に心に残す言葉が用意されていたり、催眠の部分解除パートがあるなど
複数回聴くことを前提に作られていますから
うまくいかなかったとしても、何度も聴いてみてください。

現在、催眠で満点をつけさせていただいている作品には、ある共通点があります。
それは「心理の陥穽を突いている」こと。
思いもよらない方向からの攻撃によって、心を揺さぶるのです。

本作品にも若干そのような要素は存在します。
ただ、どちらかというと罠に陥れるようなタイプではなく
正面から堂々と、力でねじ伏せるタイプの催眠に感じます。
それを踏まえて「王道」という言葉で表現してみました。

催眠作品全体を見渡した場合
本作品が一頭地を抜く存在であることは間違いありません。
ただ「双子のい・い・な・り~性感開発ボイス~」などと比べた場合
あと一歩及ばないと感じました。
詳細な点数としては9.7点くらいです。

CV:早乙女 碧さん
総時間 55:01(オプションによって多少変わります)


オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります

追記
2016年6月26日追記
再レビューを公開しました。
http://doonroom.blog.jp/archives/61704106.html



サークル「みるーじゅ」さんの同人音声作品。
甘えたい人にとっては憧れかもしれない「幼児プレイ」をテーマとしています。

社会に出るとやっぱり精神的に疲れる、癒されたい。
そう少なからず思っている方は多いことでしょう。
本作品に登場する先生方は、園児である主人公を不快にさせないよう
誠心誠意おちんちんのお世話をしてくれます。



大人の保育園 それは男の理想郷
大人の保育園に入った主人公が
ママや先生方にエッチなお世話をしてもらうお話。

本作は4つのお話に分かれており、それぞれが独立していますから
通しで聴く必要は特にはありません。

各話で演じている声優さんが違うおかげで
話し方やプレイを比べて楽しめるのがいいですね。
ちなみに、1話当たりの時間は16~22分といったところです。

主人公が幼稚園児という設定もあって、登場する女性は全員お姉さん系。
シーン4の先生だけちょっとロリっぽくはありますが
基本的には大人な声で演じられています。
年上大好きな方だと特に楽しめることでしょう。

「今からママが ボクちゃんのおちんぽ掃除をしてあげまちゅね」
幼児プレイを強く印象付けるために
先生方は主人公に対し、本当の子供に接するかのような話し方をしてきます。
「子供のように甘えたい時もあるけど、やっぱり世間体とかあって恥ずかしい」
そんな方は主人公を自分に置き換えて、あやされる様を想像してみてください。



フェラを中心とした比較的ソフトなエッチ
プレイは全パートにフェラがあり、それ以外は手コキとSEX
SEXはシーン4のみということで、全体としてみれば割とソフトな内容です。
またプレイ時の効果音はありません。

「先生が キミのおちんちんを こすってあげるね」
大人である女性が子供に接するというシチュのため
基本的には先生側が主人公にご奉仕をする流れになります。

先生は主人公に対し、まるで腫れ物に触れるかのように
本当に優しく接してくれます。
包茎でチンカスだらけ、しかもオナニー後のティッシュのカスが残っているような
汚いおちんちんでも褒め称え、嫌な顔一つせず愛おしそうに舐めてくれます。

またまるで奴隷であるかのように、主人公の要求には絶対服従。
おっぱいを舐めたいと言えば舐めさせてくれるし
精液を飲んでほしいと言えば、おいしそうに飲み込んでくれます。

ただし要求は別段命令ではなく
あくまで最終的には先生方が進んで行う事になりますから
これといって背徳感が沸くわけでもありません。
むしろ「ここにいる間だけは彼らの好きなようにさせてあげたい」という
彼女達の愛情を感じます。

肝心のエッチシーンについては、フェラ中心ということで
ちゅぱ音をたっぷりと堪能できることでしょう。

表面を唇と舌でなぞるような、リップ音の多いフェラや
おちんちんを奥まで咥え込み、やや苦しそうに扱きあげるようなフェラなど
バリエーションもそこそこあります。

SEXシーンは時間的に8分程度と短めながら喘ぎ声が多め。
「おちんちん上手 おちんちん上手でちゅ」
大きな園児におまんこを貫かれると、みる☆くるみさん演じる先生が
一方で褒め称えながらも、小動物の鳴くような可愛い喘ぎ声を上げます。



あやされながらイかせてくれる作品
セリフの内容や演技に、幼児プレイが徹底されています。
幼児プレイ未経験者が雰囲気を掴むのにも向いていますし
経験者が聴いても、それなりに楽しめるクオリティを持っていると言えます。

全シーンにフェラがある、というのは作り手のこだわりなのでしょう。
プレイが被っていることを考えれば
日を分けて1話ずつ聴いた方が新鮮に楽しめると思います。

個人的にはシーン2が一番気に入っています。
処女/非処女は不明瞭ながらも、まだほとんど男を知らない女性が
主人公の求められるままにおちんちんを咥え、精液を飲み干す。


「ほら ちゃーんと 全部飲んだよ」
精液特有の味や喉越しにむせながらも
相手を傷つけまいと振る舞う様子が印象的でした。

プレイ内容的に物足りなく感じる方がいるかもしれません。
でも幼児プレイなら、これくらいが丁度いいのではないかなと。
淫語は一般的な作品と比べると、やや多いくらい。
みるーじゅさんの他作品と比べると少な目です。

CV:野中みかんさん、みる☆くるみさん、織田リコさん、伊吹雫さん
総時間 1:12:56


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります



サークル「スマイル戦機」さんの催眠音声作品。
普通とはちょっと肌色の違った内容で
音声作品やゲームを作られているサークルさんです。

音声作品を選ぶ際、私はサンプル・挿し絵・作品名で決めることが多いです。
本作品はサンプルの音の良さが決め手になりました。

作品名はぶっ飛んだタイトルだとやっぱり気になっちゃいますね。
「ザーメンミルク催眠」とか。
挿し絵については思うところがあるので
追々雑談として記事を書くつもりです。

本作品にはセルフパートが有ります。



金髪ツインテール=気が強い、もはや方程式
主人公である兄が妹に催眠をかけられ、その後性的にいじめられるお話。
妹は挿し絵のイメージ通り、ツンデレっぽい気の強そうな声の女の子で
二人は物語以前にも既に性的な関係を持っている間柄です。

本作はその謳い文句にもある通り、音声が非常にクリアでリアル
妹は物語の間、右へ左へと絶えず動き回り
その都度音も合わせて移動します。

音質は一般的な作品と比べても
一段階上のクオリティを感じます。
妹の声はもちろんのこと
その小さな息遣いまでも鮮明に聴き取ることができるでしょう。

「私のことしか考えられないようにしてあげる」
導入パートは16分ほどで、催眠は6分頃から始まります。
深呼吸をしながら、ラブオイルを塗られた部分が熱くなることをイメージ。
体の末端から始まり、少しずつ中心に近づいていきながら
部分ごとに小さな暗示をかけていきます。

催眠部分だけは、妹の声が普段と違って落ち着いた穏やかな口調に。
やっぱり催眠をかけるときの口調というのは大事なのでしょうね。

導入時間は10分と短めですが
全編を聴いた感じでは、ここはあくまで準備運動的な位置づけで
その後のメインパートでエッチな調教を施しながら
言葉で徐々に心を従わせていく、という方針が見て取れます。
だから導入部分だけで催眠に入れる方は、おそらく少ないでしょう。



調教の裏にあるのは奉仕の心
メインのエッチパートは46分とかなり長めです。
プレイは乳首責め、オナニーをさせての言葉責め、アナル舐め、フェラ
前2つと後ろ2つがセットになっていて、時間的な分量はほぼ同じくらいです。

「自分でおちんちん出して 言ってみなさいよ 『早くおしおきしてください』ってさ」
当然のごとく主導権は妹が握っており
兄は彼女の命令に従っていく形で進められます。

全体を通じて言葉責めに一番力が入れられており
「兄貴は おしおきの大好きな ただのマゾ」
本来は上の立場である兄に見下したセリフを次々と投げかけ
M男である兄の劣情を煽っていきます。
ただ、そこまでどぎつい罵声を浴びせられるわけではありません。

その一方で
「勝手に射精したら許さないからね 触ってもダメだよ」
独占欲の強い一面も持っている妹は
兄が自分だけの物になるよう、心と体を調教します。
このへんが導入以降の催眠深化に繋がっていきます。

プレイ自体もM向けの色が強く
オナニーの時は至近距離で痴態を凝視してあげたり
アナル舐めはちんぐり返しという珍しい体勢で行います。

その一方で、妹の兄に対する愛情も感じます。
「こんなこと 普通の女はしてくれないでしょう?」
ちんぐり返しという、男性にとっては屈辱的な体勢ではありますが
アナルというとても汚い部分を実に丹念に
そして愛おしそうに舐めまわしてくれます。
このように、彼女なりの奉仕の心を垣間見ることもできます。



ちょっと変わった形の兄妹愛が表現されている作品
プレイ内容的には調教に近いのかもしれませんが
物語の背景を考えると「ちょっと意地悪な苛め」に収まります。

それは
「妹が兄を苛めたいから調教する」というよりは
「兄が妹に苛められるのが好きだから、兄に喜んでもらうために調教する」

という側面があるからです。

表現方法は歪ですが、やっぱり二人の間には強い絆を感じます。

催眠については中級者以上なら入れるでしょう。
導入部分だけだと深く入るのは難しいですし
その後の深化についても明確な線引きはされていません。
「エッチパートを聴いていたら、いつの間にか入っていた」
といった感じでしょうか。

CV:民安ともえさん
総時間 1:06:08


オススメ度
■■■■■■■■□□ 8点


体験版はこちらにあります



サークル「VOICE LOVER」さんの同人音声作品。
おなじみ「ささやき庵」シリーズの中の一作品で
今回は伊東もえさんが声の担当をされています。

ここ最近伊東もえさんの出演作品が集中しているのは
まったくもってたまたまです。
出演作品ごとにトーンを大きく変えられているおかげで
あまり声的に同一人物っぽさを感じません。
個人的に好きな声優さんではありますね。

本作品も他の「ささやき庵」シリーズ同様
ささやき声のあるパートは、声の位置を左右どちらでも選択できます。



寒い日ほど人肌が恋しくなる
リラクゼーション専門店「ささやき庵」を訪れた主人公が
ささやき小町の真冬に心と体を癒してもらうお話。

今日はとても寒い日。
そんな日にちなんで指名を受けた真冬は
名前と違い、おとなしそうで温かい声の女の子。
昔会った人物と主人公の面影が似ているそうで
まずはその時の話から物語は始まります。

本作の売りであるささやき声は
シーン1の7分以降とシーン2全体で合計24分ほど。
今回も安定したクオリティで、聴き手の心をきっと落ち着けてくれるでしょう。



心のランプに灯りをともす
エッチシーンは時間にして45分ほどとかなり長めで
プレイ内容は相互愛撫とフェラ
目的はあくまで癒しにありますから、自然エッチ要素は薄めになります。

「体の内側も 外側もぽかぽかになるように いたしましょうね」
冷えた体を温めるため、真冬は主人公の手を握った後
男の最も熱い部分、おちんちんを握って刺激し始めます。

設定上非常に寒い日であることに加えて、真冬がお相手ということで
物語は終始落ち着いた雰囲気の中、秘めやかに進められます。

ですが、真冬はその声や言葉遣いに比べると
「いいですよ 触ってください 真冬の割れ目」
淫語も多めに言ってくれますし、自分から主人公の手をおまんこに導くなど
エッチに対してはかなり積極的で、そのギャップに興奮を覚えます。

最後のフェラパートでは通常の声に戻ります。
「私のちゅぱちゅぱ たっぷり楽しんでいってくださいね」
23分という長めの時間を使って
主人公の大事なところを、パーツごとに丹念に舐め上げていきます。

録音していることもあってかセリフは少な目で
最初はゆっくり、後になるにつれて激しく、と
真冬のちゅぱ音を存分に楽しめることでしょう。



心がほっこりとして、かつ抜ける作品
期待に漏れない高いクオリティで、聴き手をとても満足させてくれます。
真冬の声を聴いているだけで、十分な癒しを得られることでしょう。

ただ今回は物語が短めだったり、寝息を立てるシーンが無いおかげで
「癒し」の面は若干弱くなっている印象を受けます。

エッチ面では真冬が割と淫乱に振る舞いますが
その声のおかげでいやらしさが薄められており
結果丁度いい感じに仕上がっています。
もちろん可愛い一面もちゃんとありますのでご心配なく。

CV:伊東もえさん
総時間 54:37


オススメ度
■■■■■■■■■□ 9点


体験版はこちらにあります



サークル「風呂井戸ソフト」さんの催眠音声作品。
レズや女体化をテーマとした作品を、数多く作られているサークルさんです。

どう考えてもネタ的に季節外れで恐縮ですが
風呂井戸さんはまだ紹介してなかったな
ということで今回は最新作を選びました。

発売されたのは今年の2月10日、つまりバレンタインに合わせて
「チョコレート」を使っての女体化催眠を行います。
事前に用意するようにと言われることがないものの
チョコレートを食べた感覚をイメージすることを考えれば
実際に食べながら聴く、というのもいいのかもしれません。



先生からのバレンタインプレゼント
家庭教師のユリ先生が、主人公にチョコを食べさせながら催眠をかけ
女の子になってレズプレイをするというお話。

ユリ先生は挿し絵のイメージに合った、優しく大人っぽい声の女性。
バレンタインが気になって、勉強に集中できない主人公に対して
手作りのガトーショコラを食べさせてくれます。

催眠導入は17分ほど。
チョコレートの甘い味を体全体に広げて
意識をぼんやりとさせていきます。

その後先生がちょっとした物語をしてくれて
そこから女体化にもっていくという流れ。
深呼吸や脱力を行うこともありますが
どちらかというとイメージ重視の方法です。

時間が比較的短い+女体化をイメージということを考えると
初心者が催眠に入るには難しいかもしれません。



口調はソフト 言葉はハード
エッチシーンの内容は多岐に渡っています。
具体的にはキス、乳首舐め、クリ責め
おまんこ/アナルに指を挿入、2穴同時責め
など。
先生とのレズプレイですからSEXは当然ありません。

通常のレズとは違ってSM色がかなり強く
主人公は首輪と鼻フックを装着し、先生に罵られることになります。

プレイは終始先生が責め続けるパターン。
小さい女の子が大好きな先生は
主人公の未発達な体を隅から隅まで味わい尽くそうと
指を使って前後の処女を奪いながら、激しいペースで責め上げます。

「いやらしいメス豚ペットさんのできあがりね」
一方言葉責めは「変態」や「メス豚」を中心として
それなりにハードな内容であるものの、基本的に先生の口調はかなりソフト。
そのため、一般的なSMモノよりは和やかな雰囲気で進められます。



優しく罵倒されたい人には良い作品
一般的な催眠作品と比べると
催眠導入よりエッチにかなり力が入れられているため
「催眠機能の付いたボイスドラマ」という印象を受けます。

導入部分はやや簡略化されており
内容的に聴き手の想像力をそれなりに要求します。
チョコレートという素材を催眠に活用できているかというと
うーん…どうなんだろう。
ストーリー的に必要不可欠な素材であることだけは間違いありませんが。

エッチはソフトSMといったところでしょうか。
体を叩いたりすることは無く、精神的に苛める方向で作られています。
鼻フックを装着するのも、結局は羞恥心を煽るためですから。

本作品は導入から催眠解除までを
内容ごとに19の音声ファイルに分けられています。
気に入ったパートを見つけやすいのはありがたいですね。

CV:伊東もえさん
総時間 56:45


オススメ度
■■■■■■■□□□ 7点


体験版はこちらにあります

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